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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36081
ジム・ロジャース語る。
昨年11月、安倍晋三首相が無制限の金融緩和政策を行うと発表した直後、私は日本株を買いました。一般的に、紙幣が多く出回るようになると、株価は必ず上がる。だから、その前のタイミングを見計らって買ったのです。そして、買った株のほぼすべてを、5月6日の週に売り払いました。
こう話すのは米国生まれの世界的投資家、ジム・ロジャーズ氏(69歳)だ。「稀代のカリスマトレーダー」として有名なジョージ・ソロス氏と共に、1970年代、「クォンタム・ファンド」を設立。10年間で投資額の4200%もの驚異的な利益を生み出した。現在は、英語圏と中華圏の接点であるシンガポールを拠点に、投資活動を続ける。
彼の言う事はこうである
1.通貨の価値を下げれば、良いことはない。
2.通貨の価値を下げて、経済再建に成功した国はない。
3.紙幣を刷り過ぎれば、インフレになりコントロール出来ない。
4.英米が日本に追随し、通貨戦争が始まった。
5.通貨を持つよりは、実物資産、商品や不動産が良い。
殆ど尤もの様に思えるが、私の意見は異なります。彼は投資家としては一流の人であるが、
日銀の政策委員としては落第でしょう。誰にも得意不得意は有りますが。
1.5、は尤もであるが、ジムも従って実物資産に投資しているわけだから、投資をしなさいと
言う事です。だから国民は株や商品に投資しているのです。
1.4、はまるで日本が緩和をしたので、通貨戦争が始まったと言う事ですが、これは逆でしょう。
G20でも日本の緩和に対する非難は出なかったのは、既に世界中が通貨の垂れ流しで、日本の
バブル崩壊後の隙をついて、経済攻勢を強めていたのであり、日本以外が通貨を垂れ流したのです。
そこの認識が無いのが、彼の欠点です。もうこれ以上緩和が難しい先進国は、従って日本からの
資金の流入を期待して、日本をヨイショしているのです。
又反日国家は、通貨安政策で国際競争力を高めて儲けたところを、再び日本に追い越されるのを
心配して非難しているのであり、彼らは何であれ日本を貶めて崩壊を期待する人種ですから
論外であり、放置しても良いのです。それどころか、日本に悪意を持ち日本の崩壊を
望んでいるのですから、むしろ彼らの崩壊を意図するのが日本の戦略で有るべきです。
1.特に1971年のニクソンショック以降の米の戦略は、正に通貨を垂れ流しながらの覇権の
維持であり、その意味では成功した事例です。中国も韓国も通貨安で国際舞台に躍り出たのです。
1.通貨高のままなら、この反日国家は両方とも、貧乏国家のままでしょう。
1.英米仏の覇権の崩壊は、これは通貨安とは関係ない、歴史の波動であり、つまり米英の資本主義の
崩壊の問題であり、これは通貨安とは関係ありません。むしろ崩壊現象の表れが通貨安と
言う現象に表れています。彼らの経済の衰退を表しているのみです。
1.日本の苦悩は通貨高が続きたことによりもたらされたのであり、逆では有りません。
1.特に金本位制を廃止した後の世界は、全く様相が異なります。金が無くても紙幣を印刷できると
言う事は、危険であるが、これは経済力のある国とない国では、結果は全く逆に出ます。
1.つまり経済力のある国、特に日本の様にデフレの国は、通貨の緩和で、丁度乾燥から水を得た
植物の様に、息が吹きかえり、見事に繁茂していくのです。
1.逆に経済の弱い国は既に紙幣を沢山吸っていますから、これ以上の紙幣≒水を吸う能力はなく
水腐れする=インフレになるのみです。供給力もないのに紙幣を増刷すればこうなります。
1.日本は逆なのです、紙幣は人間の体に例えれば、血液ですから、体が大きいのに心臓から出る
血液が少なければどうなります? 勿論貧血で十分働けません。正に日本がその貧血
だったのです。一見DEPRESSIONですが、これ単なる貧血ですので、お金=造血で
見事に回復しているのが今の株式市場と企業の回復なのです。
1.株価を世界と比較すれば簡単に分かる事です、日銀が瀉血を続けたので、株価は世界とは逆に
極端に下がり続け、経済がDEPRESSION気味になったのです。アホ三重野の所為です。
1.これは世界の通貨発行量を見れば一目瞭然です。この意味がジムは分からないのは残念です。
1.アベミクスの緩和でぼろ儲けしながらの説教は、説得力がありません。
1.彼も戦後レジュームの変化、管理通貨制度の採用と変動相場制の採用の意味が
全く理解していないと思われます。実物にて儲けている事は尊敬しますが、一国の
舵取りは任せられない人です。まさかジムさんは、金本位制者ではないでしょうな?
1.彼の欠点は、中国の判断でも見られます。彼の欠点は私に言わせれば、金の匂いには超一流
であるが、その他の腐敗臭や独裁臭や人権弾圧臭等には鈍感と言えます。
1.否、鈍感ではなく、感じきれないかも知れません。これが独裁国家・北朝鮮の金貨を
買い占めて儲けようとする行動にも表れています。確かに経済功利的な行為に見えますが
しかし、政治的混乱が起これば、その利益も吹っ飛ぶ可能性はあります。
1.つまり、もし米で金貨の保有禁止令が出れば、北の金貨の価値は激減です。そもそも庶民が
金を持てるようになったのは最近です。何時でも国は禁止令を出すことは出来ます。
1.私の予想では、2046年にスーパーサイクル(T)波が終わる貴金属の波は、その後は
極端に値が下がります。それは(T)波の特徴です。1波は何時も極端な調整です。
つまり言い換えれば、
1.2046年資本主義が崩壊し内戦に突入したた米国での金貨の価値が激減すると言う事は、
金貨保有の禁止令が出るか、又は内戦の武力勢力に金貨を没収されると言う可能性が
あると言う事です。戦時や混乱時は紙幣は無価値となります。頼るのは金銀等の
貴金属のみです。つまり内戦で価値が上がる金属の値段が下がる理由は
1.ただ一つ、庶民は貴金属を持てないと言う事です。波動はそこまで分析出来ます。
1.ジムにとって幸いなのは、それは2046年以降に起こると言う事です。
従って例えジムでも、子供に資産保持の意味で貴金属を隠し持っても、将来はあまり
期待できないと言う事です。
1.この様に貴金属の波動から見る、21世紀の後半は暗黒時代を思わせます。勿論英米仏の
話ですが。だからジムはシンガポールに逃げたのでしょうか?
1.ジムさん! エリオット波動を学びましょう。私も引退後に学びましたから、もと大学で教鞭を
執っていた実践経済学者なら、まだまだ大丈夫でしょう。 天は二物を与えず。
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