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(回答先: 日米の量的緩和に容易な出口はない(IIF前専務理事)・・債券、株式市場に播かれているクラッシュの種 投稿者 墨染 日時 2013 年 5 月 30 日 08:06:27)
http://blog.livedoor.jp/mkubo1/archives/51397087.html
米国の住宅ローン申請指数が、3週連続低下しています。
理由は、借入コストの上昇にあり、1年ぶりの高水準だそうです。
住宅ローン指数には、借り換えと購入の2つの指数があるのですが、借り換え指数が大きく下落しているのです。
金利が上昇しているので、借り換えを控えているのか…
それとも、借り換え需要が一巡してしまったのか…
いずれにしても、金利上昇というのは、景気にとっては、マイナスに働きやすいですね。
そのような状況だからか、ボストン連銀のローゼングレン総裁は、現在の失業率と低インフレ環境は、景気拡大が勢いを増すまで、前例のない緩和策の維持が必要だと言っています。
月間の雇用者数の伸びが一貫して20万人以上が望ましいとし、そういう状況が数か月間続いたのちに、資産購入ペースをやや落とすことが理にかなっているということのようです。
が、一方で、ボルガーさんは、ちょっと異なる見方をしているようです。
資産購入策の効果は「限定的かつ衰えている」と言っており、中銀の緩和解除は得てして後手に回りがちと警鐘を鳴らしています。
対応が遅れると、不均衡の高まりやインフレ圧力が根付いてしまう危険があるということですね。
また、QE3については、「紐を押す」ようなもので、これ以上の効果は見込めないとの見解を示しています。
いわゆる、「タコ糸の論理」ですね。
ちょっと、脱線して、タコ糸の論理を説明しますと、風が強い時(インフレ率が高い時)、タコ糸を引けば(金融引き締めをすれば)、タコは遠くに飛んで行かず、何とか、安定するものですが、風が弱い時(インフレ率が低い時)、タコ糸を押しても(金融緩和しても)、タコは空に上がらないというか、タコ糸がゆるゆるになるだけということです。
しかも、突風が吹くと、緩め過ぎた分、タコが遠くンい飛んでいくリスクが潜在的にあるということです。
(誰が言い始めたのかは知りませんが、最近では、「デフレはヤバい」の中に書かれていました)
確かに、米国のQE政策は、株式マーケットへの資金流入を助長し、長期金利の低下を促すことが目的だと思います。
バーナンキ議長も、長期金利の低下のことは、言明しています。
しかし、QE政策を5年近く行っているのですが、労働市場は、まだ、失業率は7%台とはいえ、一時期よりも改善していますが、一方で、インフレ率については、上昇したり、低下したりで、安定せず、当局の思うような状況になりません。
ボルガーさんの言うことは、非常に理解できるのですが、では、出口戦略として、資産購入ペースを縮小するとなると、やはり、マーケットへの影響は、それなりに出ると思うのです。
特に株式市場に…(作用反作用の法則です)。
となると、ローゼングレンさんが言うように、しばらくは、現状維持で様子見ということになるのかと…
でも、ボルガーさんの意見では、そんなことをいつまでも続けると、副作用が大きくなるだけだ!ってことなのでしょうね。
米国も相当難しい局面に立たされているなと感じるのでした。
日本は、もしかしたら、副作用が出始めているのかもって思いますね。
米国よりも借金が2倍(対GDP比)あるところに、米国よりも3倍も強い薬(資産購入:対GDP比)を打ったので、効きも良いが、副作用が出てくるのも速いのかな〜って感じですね。
副作用に対しては、当然のことながら、別の治療(追加の治療)が行われるとは思います。
(それがどういうものか、効果的かどうかはわかりませんが)
だから、マーケットにも、「そのうち戻るさ」みたいな期待があるのでしょうね。
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