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http://inventsolitude.sblo.jp/article/72894487.html
2013年08月24日 ずくなしの冷や水
福島第一原発の状況が悪化しています。
@ 福島県内はもとより全国的に空間線量率の上昇が見られます。最初気づかないふりをしていた福島県も、8/18の南会津での空間線量率の急上昇に続き、相双地域でも空間線量率が上がったためにコメントを出さざるをえない羽目に陥っています。
新潟、関東の事例(2013/7/27)
http://inventsolitude.sblo.jp/article/71428592.html
長野県諏訪市、松本市、熊本県荒尾市の事例(2013/8/15)
http://inventsolitude.sblo.jp/article/72491111.html
福島第一原発、福島第二原発、東京都の事例(2013/8/15)
http://inventsolitude.sblo.jp/article/72454670.html
南会津の事例(2013/8/16)
http://inventsolitude.sblo.jp/article/72751137.html
福島県相双地域、茨城県牛久市、九州、北海道、青森の事例(2013/8/19)
http://inventsolitude.sblo.jp/article/72844028.html
A 福島第一原発構内では、重要免震棟近くのダストモニターが2013/8/12と8/19に警報が鳴り、バス待ちをしていた作業員などの被爆が確認されています。
これらの事象の流れを見ると、福島第一原発からの放射性物質の放出が増えていることは疑いがありません。
B タービン建屋より海側の区域での地下汚染水の海への流出防止策も、難航しています。地下水位の上昇で原子炉建屋やタービン建屋に浮力がかかり、不安定化することが恐れられており、東電の説明によれば、穴が開いており、浮力が増すことはないとのことですが、地下水位の上昇で構造物を載せている地盤が流動性を増すことは避けられず、大きな揺れが来た場合にどうなるかは、分かりません。
ツイッターの情報によると、資源エネルギー庁の幹部が2013/7に海外メディア少数が出席していた会合で、地下水が溜まれば原子炉建屋が倒壊する、と言ったとの未確認情報があります。政府部内では、上に書いたようなリスクは、当然認識されていますが、対策を講じようとはしていません。
C 2013/8/19には、汚染水タンクからの漏洩が発見され、8/20までに300トン流出しています。汚染水回収量は8/20夕刻の段階で約4トンとされ、東電は汚染水の回収とタンク内に残っている汚染水の移送に追われました。
汚染水の放射性物質濃度は極めて高く、線量はβ線とγ線を合わせて100mSv/hに達するほどだと伝えられています。このため、漏洩箇所の特定、修理、汚染水の回収、移送には困難が伴うと見られます。
今回汚染水漏れのあったフランジ型貯水タンクは、耐用年数3年との説もあり、次々に故障が出てくる恐れもあります。8/22には、H4エリアに近いH3エリアの同型のタンク2基の近くで高い線量が観測され、汚染水漏れが疑われています。
このような事態で汚染水を他のタンクに移そうとしてもタンクの増設が追いついておらず、打つ手がなくなってきています。大きな地震が来ると、タンクがひっくり返るような事態もあるかもしれません。汚染水が放置され、乾燥すれば放射性物質が舞い上がり各地に飛びます。
D 現地は、汚染水対策で追い回され、建屋内部、格納容器内部がどうなっているか把握する作業などが進んでいないと見られるのに、加えてこのようなトラブルが続き、現場はますますボロボロ状態になっていくのが怖いとの声もあります。
収束作業の進捗は遅く、東電の手に余りつつあるのではないかとの見方も強まっています。
E 特に、放射性物質の放出が増えていると見られる点については、個人的には、1、2、3号機が原因だろうと考えていますが、東電はいまだメルトスルーを認めておらず、溶解燃料が格納容器の底にあるとしています。
ならば、注水も継続しているのになぜ3号機の格納容器の上部で湯気が観察され、同時に高い線量率が計測されているのか、理解不能です。
2号機のパラメーターでは、温度や圧力が上昇しているものもあり、不穏と言うしかありませんし、このところ放射性物質の放出度合いが高まっていることから、溶解燃料の冷却が進み、挙動が落ち着いておとなしくなっていくとは期待しがたいのではないかと恐れます。
F 東電、それに当局は、事態が決定的に悪くなるまで発表しないという悪い習性があります。電力会社を所管する資源エネルギー庁は福島第一原発の汚染水対策に国費を投入するとしていますが、東電は収束に向けた意欲も、努力水準も急速に低下していることが窺われます。事態が改善に向かうと軽率に受け止めることは出来ないでしょう。常に事態悪化の危険性を頭に置き、状況の変化に対応できる準備が欠かせません。
G 8/21に発表された福島県の健康管理調査の結果は、極めて深刻なものになっています。この先、甲状腺がんに限らずさまざまな疾病が多発することは避けられません。被曝環境は@に書いたように悪化を続けています。家計にとっては、経済的負担の増加、収入減に見舞われる恐れが強くなっています。
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