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男は、自分で立てたリクツに自分が騙されるということがあるが、女性は俗に「子宮で考える」と言われているように、自分のリクツに騙されることが少なく、体で考え、体で直感すると思うと知人の女性に言うと一泊深く呼吸をして「そうですね」と自分の実感から納得したような応えが返ってきた。やはりそうだった。
(関連)
1.「身体意識を鍛える」高岡英夫/青春出版社‘07年
・ベスト(図解を参照↓)が形成されると、上半身が格段にラクになる。バランスのいい腕の使い方ができるようになる。物を持っても疲れにくくなったり、パソコンのキーボードを打ち続けても肩がこったりしなくなる。
≪ベストを作る≫
・ベストのラインは鎖骨のちょうど真ん中から乳首をとおり、脇に向かって曲線を描いていく。脇の位置は肩を落とした状態で脇の下に手をはさみ、指4本分の幅をとったところ。背中線は肩甲骨と背中の間を通って、鎖骨の真ん中につながる。
トレーニングの第一段階は、このラインを指先を使ってよくこすること。左右両方行う。背中側は誰かに手つだってもらうか、柱の角などをつかってこする。
こすることで、その部分の意識が高まり、温かくなってゆるんでくる。
第二段階は、ラインに沿って、上体を回すこと。ベストを縦のラインで回すサイクルと、横のラインで回すローターの2種類ある。順回りと逆回りもある。力を抜きリラックスして、「ゆるむように」「ほぐれるように」とつぶやきながら身体を動かすとよい。
≪下丹田≫
・一般的には、人格はあくまで人格であって、独立した存在だと思われてきた。しかし、身体意識の理論が明らかになるにつれ、人格のように人間にとって重要で、しかも、一定不変と思われてきたことにも、こうした身体意識の有無が影響を与えているということがわかってきた。
≪何よりも大切なのは、身体をゆるめること≫
・センターには「大所高所に立ってものを見ることができる」という効果がある。これと同時に「細かいことにも気がつくが、気がついても気にならない」という作用も持ち合わせている。
だが、センターの形だけをイメージして身体の中に取り込んだ場合、そのセンターは硬直しているために「細かいところが見えて、高いところからものを言う」ようになってしまう可能性が大きい…。
では、“センターもどき”と“本来のセンター”はどこに違いがあるのか? それは、その人がゆるんでいるかいないか、という点にある。身体も心も本当に深くリラックスできているか否かというところに、身体意識は影響される。
≪歩けば歩くほどゆるむ「ゆるゆる歩き」≫
・「ゆるゆる歩き」は、「歩きは身体をゆるめ、ほぐすために存在する」という考え方で生まれた歩き方。
この歩きは、ゆる体操で得た動きの感覚を歩くという運動のなかで使えばいいだけ。動き出すときに手首も肘も肩も、ゆる体操で行ったプランプランにしてゆるめる感覚を作り、それから歩くときの腕振りを行えばいい。さらに、「足ネバネバ歩き」の感覚で歩ければ、一歩ごとにどんどん身体がほぐれてゆるんでくる。歩くのが苦でなくなり、逆に歩くごとに気持ちよくなっていく。
2.二度にわたる(武道の)断絶によって、身体の深いレベルにある感応力、…開発する伝統的な身体知がどんどん失われ、潰されてきた/内田樹
<第1話 女は出産、男は武道>
内田 身体知の抑圧は…決定的な断絶が二回あります。一回目は明治維新。それまで武士階級が伝統的に担ってきたある種の身体文化が…失われてゆく。武道的な身体技法が矮小化させられて…ただの格闘術になってしまう。
1945年、GHQが武道を全面禁止してしまう。これが二回目の断絶。そのときに武道関係者は生き延びるために、…武道も野球やサッカーと同じ「プレイ」だと定義変更によって生き延びを策した。
この二度にわたる断絶によって、身体の深いレベルにある感応力、ある種の集中的な訓練を通じてはじめて発現されるようなポテンシャルを開発する伝統的な身体知がどんどん失われ、潰されていってしまった。
武道の場合、本当に大切なのは、筋力とか骨の強さではなくて、むしろ感覚なんです。皮膚の感度じゃなくて、身体の内側におこっている出来事に対する感度。あるいは、接触した瞬間に相手の身体の内側で起きている出来事に対する感度。ぼくはそれを「身体感受性」と言っている…。
三砂 なにをきっかけに取り戻していくか、ですね。男性が武道でできるようになることが、女性は出産でいっぺんにできるのではありませんか。
内臓の筋肉も衰えているので、いま若い女性でも尿漏れが増えているのだそうです。…昔の女性は着物だから、そういうこと(月経血コントロール)が自然にできたのですね。着物を着て歩いている姿勢、正座している姿勢、草履をはく時は自然に内臓の筋肉も使っていたのでしょう。
ですからそれぐらいの年齢の人は骨盤底筋をしめなさいと言われなくても、みんなできていたと思う。
内田 いいですね。…自分で身体をコントロールしようとしなくても、着物が正しい姿勢を教えてくれる。
【出展】「身体知」内田樹・三砂ちづる/バジリコ‘06年から抜粋
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