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EUの崩壊危機〜EUが”いい〜湯”でなくなってきた/nhk「世界はいま」
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/723.html
投稿者 仁王像 日時 2020 年 3 月 17 日 09:08:09: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

EUの崩壊危機〜EUが”いい〜湯”でなくなってきた/nhk「世界はいま」

 3月15日夕方のN「世界はいま」では”EUの崩壊危機”を取り上げていた。英国が離脱し一件落着かと思いきや、そうはならず益々纏まりがつかなくてっていると。これまでEUの予算の6割を英、独、仏、伊の4か国がまかなってきたが、それがならなくなってってEUが”いい〜湯”※でなくなってきた。過日EUの首脳会議があったが、何も決められなかった。

 それにも関わらず一方では、バルト4か国がEUに入りたがっているところがある。EUに入れれば”いい―湯”に浸かれると思っている。それだけ豊ではないということ。これらの国々の加盟に反対する筆頭は仏国であると。
 またこれらの地域は旧ソ連の影響下にあったわけで、ロシアと中国は協力し合ってこれらの地域に影響力を持とうとしていると。
 ※:英国離脱で、お湯がぬるく成り、震えている人々も出てきていることがイラストで表示。

(仁王像)
 資本の致富衝動を満足させるために労働者や資本の移動をしやすくしたEUという国境線は、資本主義の行き詰まりとともに破綻しようとしている。Cにも示したが、人為的な国境線には無理がある。自然の地政学上型造られてきた本来の国境線で良いではないか。


 (関連)
@http://www.asyura2.com/07/dispute26/msg/369.html
 >ECB(欧州中央銀行)などの成立は、ロス茶の強力な画策がなければ、決して実現はしなかったろう。加盟国の通貨発行権という国家主権に関わる権限をECBに集約するというのだから、古典的な国家論ではとても理解不能である。ヴェルナー氏は、ここのところを次のように言う。

「”ヨーロッパ合衆国”を作ることなのである。この計画は50年代から練られていたものである。統合が完了すれば、今度はアメリカとの対立が絶対に避けられない。マネーの支配者たちの狙いはそこにある」(『なぜ日本経済は殺されたか』リチャード・A・ヴェルナー/吉川元忠/講談社‘03年)
 「プリンスたちが全世界で権力の拡大をめざしていることは明らかだ。集中化と通貨圏の創設はこの目的にかなっている。だからこそ、ヨーロッパのセントラル・バンカーは進んで欧州中央銀行を創設した。」(『円の支配者』リチャード・A・ヴェルナー/草思社‘01年)

 「1990年代半ばには多くの人がありそうにもないシナリオだと思っていたことが、さしたる障害も騒ぎもなく実現した。ヨーロッパ12カ国が自国通貨を捨てたのだ。外から見ていていちばん驚くのは、経済規模ではヨーロッパ最大の国ドイツがドイツ・マルクを捨てたことだ。たとえばイギリスの識者は、これを「謎」と呼ぶ。
 エコノミストは終始、ドイツ・マルクを放棄すべき経済合理性はないことに気づいていた。ユーロを創設すべき理由が経済の領域では見出されないことには、ほぼ疑問の余地がない。通貨統合は、ヨーロッパ統一を加速し、”ヨーロッパ合衆国”を樹立するためのツールとして利用された。
 欧州中央銀行の一握りの意思決定者がこのユーロ圏を支配し、結局はユーロ圏12カ国に流通する通貨の配分も決定している。これは生半可なことではない。金融政策は、平時のどのような社会にとっても最強の政策ツールである。
 欧州中央銀行はブンデスバンクよりはるかに独立性が高い。米の連邦準備制度理事会よりも独立性が高い。…われわれの見るところ、欧州中央銀行は日本銀行とならんで、先進国のなかでは最も説明責任の少ない中央銀行だ。」(『不景気が終わらない理由』リチャード・A・ヴェルナー/草思社‘03年)

 ロックが真の世界皇帝なら、なぜECBの成立を阻止しなかったのだろう。大きな疑問である。逆に影の(真の)世界皇帝がロス茶なら、ロックは逆らえなかったと説明がつく。いや、EU対米国という対立軸は彼らの「両建て主義」という世界戦略に適っているのではないか。このことをヴェルナー氏も指摘している。田中宇流に言えば「多極主義」ということになる。


Ahttp://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/238.html
 >「資本主義の終焉と歴史の危機」水野和夫/集英社新書‘14年(第四章から抜粋)

第四章 西欧の終焉
≪欧州危機が告げる本当の危機とは?≫
 重要なのは、この欧州危機が単なる経済危機ではなく、西洋文明の根幹に関わる問題であることです。西洋文明そのものの「終焉の始まり」である可能性もあるのです。
 「海の国」英米が覇権を握った海の時代の特徴は、政治的に領土を直接支配することなく、資本を「蒐集(しゅうしゅう、コレクション)」していった点が挙げられる。
 一方、「陸の国」ドイツとフランスは、英米のような「資本」帝国への道は選ばず、ヨーロッパ統合という理念にもとづいた「領土」の帝国化へと向かう。 
 独仏が手を携えて、単一通貨ユーロを導入し、共同市場を拡大させていく、そのプロセスのなかで、国民国家は徐々に鳴りを潜め、ヨーロッパはユーロ帝国という性格が色濃くなっていく。
 近代とは、「海の国」が「陸の国」に勝利することで膜が開いた時代。しかし現在の状況は、「海の国」米国の覇権体制が崩壊し、EU、中国、ロシアといった「陸の国」が台頭しつつある。

≪欧州危機がリーマン・ショックよりも深刻な理由≫
 主権国家システムが支持されるのは、それが国民にも富を分配する機能を持つからでした。しかし、グローバル化した世界経済では、国民国家は資本に振り回され、国民国家ではもはや対応できない。そこで、「国民」という枠組みを取り払って国家を大きくすることでグローバリゼーションに対応しようとしているのがEU方式だと言える。
 独仏の「領土」帝国という観点から見た時、欧州危機とは、どのように読み解くことができるか。
 EUですら結局は資本の論理に巻き込まれてしまう(失業者の増大と低賃金)。この事態は、リーマン・ショックよりもはるかに深刻な意味を帯びている。EUが向かっている帝国は、資本にも軍事にも依存せず、領土を「蒐集」する帝国だからである。

≪それでもドイツは「蒐集」をやめない≫
 このような見方に立つと、ドイツはそう簡単にギリシャを見捨てることはしないだろうと思います。領土の「蒐集」という運動が停止してしまうことは、EUの自己否定になりますから、「西洋の没落」から「西洋の終焉」へと向かうことになる。
 ヨーロッパは誕生それ自体が、奴隷を「蒐集」しなければ成立しえなかったのです。より贅沢な生活をするには、つねに「異邦人」をたくさん「蒐集」しなければいけなかったのである。

≪資本主義の起源から「過剰」は内臓されていた≫
 独仏の「領土帝国」も、英米の「資本帝国」同様、限界に近づいています。
 現代の世界で起きている「帝国」化とは「蒐集」の終着地点です。リーマン・ショックは過剰にマネーを「蒐集」しようとした「電子・金融空間」が、自らのレバレッジの重みに耐え切れず自滅した結果。
そして欧州危機は、独仏同盟による領土の「蒐集」が招きよせた危機だと言えます。

B2020年の国際社会 “内向きの時代”へ 専門家予測/nhk
 http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/129.html
 投稿者 仁王像 日時 2020 年 1 月 02 日 07:26:51: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc

Chttp://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/881.html
 >(イラクがまず三つの地域に分裂しそれが周辺地域に波及していく、最終的にはこれらの地域は)、
 民族・人種・宗派に加えて山脈・河川・砂漠・交通(資源もあるか)などに良くフィットした国境線に再編成されて然るべきである。これまた歴史の必然だろう。こうした胎動の中から、例えば「アラブの統合」などという課題も”内因論”として浮上してくる(外部から注入すべきものではない※)。向こう100年単位の大事業である。

Dhttp://www.asyura2.com/19/kokusai27/msg/872.html#c6
 > 櫻井ジャのバカタレ。EU・英国の混迷は「資本主義の行き詰まり」から来ている。
こんな基本的なことが見えないからアホダラ教だ という。 米国の混迷も同じ伝。

Ehttp://www.asyura2.com/14/warb14/msg/552.html#c3
 >ここ数十年のグロ・スタとかいう資本の至富衝動を極限にまで押し進めたイカサマ性に対する世界の民衆の反乱なのだ。

Fhttp://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/902.html#c7
 >資本主義の宿痾として常に指摘されるのが、「過剰生産」である。
  …
 一旦、資本主義が確立されれば、資本の「到富衝動」が独自に独り歩きする。人間が簡単にコントロールできることではないのは、これまでの歴史が証明している。
 

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