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マルクスの『資本論』というのは、資本家見習いの人が読むためのもので、労働者の見方をするための本ではない/佐藤優
第5章 これからの世界潮流を読み解く
≪ついに資本主義の崩壊が始まった≫〜≪ソフトバンク「二重評価」≫
≪あと2年でアマゾンの時価総額は半分に落ちる≫〜≪現代の労働者階級に未来はあるのか≫
≪『資本論』は資本家の見習いのための本≫
副島 佐藤優の業績はすでに20くらいあると思っていて、その中の一つが『いま生きる“資本論”』の内容です。
マルクスの『資本論』というのは、資本家見習いの人が読むためのもので、労働者の見方をするための本ではない。とはっきりあの本で表明したことです。
佐藤 そのことが良くわかるのが、昨年公開された映画『マルクス。エンゲルス』です。あれは非常に良い映画でした。マルクスの生活は完全にブルジョアです。
副島 あれは素晴らしい映画です。ハイチ生まれの黒人が監督した映画です。彼はベルリンで学んだ、本物の独立左翼ですね。ハイチの文化長官もした人だ。
…マルクスはやはり左翼です。労働者たちの悲惨な現状をかわいそうに思っていた。マルクスは31歳でロンドンに逃げ延びています。ロンオンでチャールズ・ディッケンズの『オリバー・ツイスト』という人気小説を読んで感動、感心して、『資本論』を書く着想を得た。資本の「原始的蓄積」に大きく気付いた。
佐藤 『資本論』は資本家見習いの本だということは、フランシス・ウィーンなんかも言っている。実は宇野弘蔵も別の表現で同じ事柄を言っている。だからちょっと視座を変えて『資本論』を読めば、全然、違うものが見えてくる。
副島 搾取は合法なのだ、と書いたことが佐藤さんの業績です。「搾取と収奪は違う」と明確に指摘した。あれは今後の日本国民教育として、ものすごく重大なことです。
≪現在の労働者はプロレタリアート以下の存在≫
≪サラリーマンは洗脳された現代の奴隷≫
【出展】
「激変する世界を先読みする〜沸き起こるファシズム」副島隆彦×佐藤優/日本文芸社’19年
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