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トランプは集積極大化をプログラミングされたAIである/木村草太
第2章 トランプはAIである/木村草太
1.なぜ「トランプとAI」なのか
「越えられない壁」を乗り越えたAI
AIの「記号着地」とは、犬や猫を見極める能力。これが難しかったが、近年、人間の能力を超えるぐらいにまで発達している…。
≪トランプは集積極大化をプログラミングされたAIである≫
AIの特徴は、限定された目的に対して、非常に高いパフォーマンスを出すことにあります。
佐藤さんが「倫理の逆襲」の話をされましたが、AIの特徴の一つに、人間が持っている「倫理」を持っていないことがあいます。…目的を効率的に実現できるのであれば、人間が倫理的にためらうことでもAIは平気でできてしまいます。佐藤さんが言われるように、トランプはひんしゅくを買うようなことを平気で言ってしまう。トランプは「本気で言ってくれる」とみられることが集票につながると合理的に計算して、それを平然とやってしまうのです。
「メキシコ国境に壁をつくる」なんてことも言いました。ことは、「法律」や「倫理」などの観点からためらうはずです。倫理も実現可能性も問わず、そういう振る舞いを平気でします。
2.世界を変えつつあるAIの現在形
≪プロ棋士に勝てるAIでも東大には受からない≫
国立情報学研究所が進めている「ロボットが東大に入れるか」というプロジェクとがあります。そこで研究・開発されているAIが東大ロボット君です。東大の入試に合格できるだけの能力を身に着けることを目標にしていました。この研究はかなり成果を上げ、マークシート試験で偏差値60程度が取れるまでになったということです。しかし、2016年11月に東大合格は不可能だということで、プロジェクトを断念することが発表されました。
新井紀子教授は、東大プロジェクトを断念した理由、AIが東大に合格するのが無理な理由は、読解力のなさだったそうです。つまり、ある程度の長さのを持った文章について、文脈を理解しえ読み解くことが、AIはきわめて苦手なのだそうです。
【出展】
「AI時代の憲法論〜人工知能に人権はあるか」木村草太・佐藤優・山川宏/毎日新聞社’18年
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