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(回答先: 突如としたロヒンギャ問題の噴出は、欧米と同様、市場経済の行き詰まりから人種差別意識が顕著になった、とのシンクロ現象では? 投稿者 仁王像 日時 2017 年 10 月 05 日 20:00:15)
人種差別意識を払拭ないし緩和するには、世界から貧困を撲滅し、人の生存の根本が脅かされない状態を造るほかないと考えるが、実現は容易ではない。再び生存が脅かされるようになれば、人種差別意識も復活し激しさをます(本文の主旨)。
大陸と陸続きのミャンマーらの地域では、民族(人種)問題の発生は歴史的に形成されてきたとして無理はないだろう。
最初は生存のための闘いだった。日本のように水争いをしても周りが自分たちとあまり違わないような土地柄(本土辺り)では、人種差別意識が発生するまでには至らなかった(と思う)。
だが、ミャンマー辺りは言語、肌色、宗教の違う共同体の塊が絶えず行き来していたことだろう。(食を求めての)生存のための闘いが人種差別思想を生み出だしたのは想像に難くない。
だがしかし、驚くべきことは現在のミャンマーが130余の人種が同じ国民としてまとまっていることである(仏教は同じなのかは不明)。これは歴史の進化としてまず評価されていかるべきことだろう。
そこでなぜ、ロヒンギャだけが排除されてきたのか、ということが改めて問われなければならない。歴史の偶然性では片づけられない。すでに英軍と日本軍の関与が明らかになっている。主因はこれで、それに副次的に肌色や宗教が絡んで今日にきたのだろう(それ以外の要因もあったか、今は分からない)。
反ロヒンギャの言論でミス・ミャンマーの権利をはく奪された女性をヨーゴする議論も根強いというから、この問題は一朝一夕には解決しない。スーチー氏の肩を持つ気はないが、彼女と謂えども魔法を使ってこの問題を解決する訳にはいかない。根は極めて深い。そこには貧困の問題、生存の問題が根本に横たわっていると考えられる。
隣国のバングラも貧しい国である。ロヒンギャに(同じイスラム教ということで)差別意識がなかったとしても、大量の難民を受け入れることは出来ない。受け容れれば、今度はバングラで同じ問題が再現しかねない。国連も資金が潤沢であるわけでもなく、手に余る。
根本的な解決は、これらの地域の貧困や経済問題の解決がカギになると考えられるが、これも容易ではない。
欧米でさえ、経済が活力のある時代は、人種差別意識が「レイシスト」などという”洗練された”文化でフタをされていたのが、経済が行き詰まってこの方、移民・難民問題が極めて大きな課題としてのしかかってきているのである。
・国家は何故、人種・言語・宗教・風俗・地理的条件によって成立してきたのか…
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投稿者 仁王像 日時 2017 年 2 月 03 日 20:28:45: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
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