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北朝鮮は4〜5年後には米本土に届くICBMを開発。だが、核弾頭の小型化と大気圏再突入時の難関がある/Nスペ
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/474.html
投稿者 仁王像 日時 2017 年 5 月 21 日 07:19:32: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

〔緊迫、北朝鮮 危機の深層〕5月20日、Nスペ

 先月15日、キム・イルソン主席生誕105年軍事パレード(に姿を見せた)キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は盤石の権力基盤を改めて世界に見せつけた。就任後、新たな技術を次々と開発。保有する弾道ミサイルは1000発に達すると見られている。この日、ひときわ巨大なミサイルが登場、世界が息を呑んだ。ICBMである。核弾頭を積んだICBMの開発は、北朝鮮の最終目標だとされる。

 今年、キム・ジョンウン氏は新年の演説でICBMの完成が間近だと宣言した。世界の安全保障は新たな局面を迎えることとなった。
 かつて北朝鮮のミサイル開発に関わってきた北朝鮮の技術者が会ってくれることになった。指定されたソウル郊外のホテルの一室で身元を一切明らかにしない条件で撮影に同意した(2000年代初頭に脱北、首から下だけの映像)。
 北朝鮮のミサイル開発は、他の国から設計図を入手し開発が進められてきた。しかし、最高機密であるICBMの技術だけは全く手に入らなかったという。
 元高官「ICBMの開発に着手したのは、金正日総書記の時代だった。ICBMの技術は核心だ。いくら親しい国でも提供してくれるわけがない。ロシアや中国は何十回も実験し血のにじむような努力の末にようやく実現させた。北朝鮮は独自に開発するほかなかった」

 北朝鮮がミサイル開発を本格化させたのは1990年代。まず中距離弾道ミサイル、ノドンから始めた。徐々に射程を伸ばし98年には初の長距離弾道ミサイル、テポドン1号を発射、アメリカの基地がある日本やグァムが射程に入ったとされる。2000年代に入ると新たな脅威、核実験を始めた。そして2012年、キム・ジョンウン政権の誕生で、ミサイルの発射と核実験が急増、就任後わずか5年で核実験3度、弾道ミサイル40発を越えた。

 ロシア国防総省の技術将校としてICBMの開発に関わってきたウラジミール・エフセーエフ氏は去年1月に行われた北朝鮮の実験に、これまでにないこれまでに見られない兆候が見られたという。潜水艦から発射されたミサイルは30キロ飛んだが、ある変化を見逃さなかった。
 エフセーエフ「あの発射実験は非常にインパクトのあるものだった。固体燃料を使ったミサイル開発に北朝鮮は成功した。北朝鮮は長い時間をかけて経験と材料を蓄積し、あるとき急激な前進を遂げたのかもしれない。すぐれた固体燃料の開発に成功した可能性がある」

 固体燃料開発の真の狙いは、軽量化で飛距離を確保しICBMに利用することだと指摘する。
 エフセーエフ「固体燃料の開発によってミサイルの能力が向上した。これは非常に重要な進歩だ。北朝鮮はICBM開発に向けた動きを加速させ、攻撃能力を高めている」

 長年、アメリカの軍需産業でミサイル技術の研究を進めてきたマイケル・エルマン氏の目にとまったのは、去年9月に行われエンジンの燃焼実験は、ロシアで人工衛星の打ち上げにも使われたエンジンをコピーしたものだと突き止めた。改良次第ではICBMへの転用が可能だという。
 エルマン「この技術を見逃してはならない。このエンジンは人工衛星のためのものだが、彼らが望めばICBMにも利用できる」
 エルマン氏は、飛行距能力は早ければ4〜5年でアメリカ本土に達すると警告する。
 エルマン「北朝鮮はICBM獲得につながる道をまい進している。あとは彼らの時間と予算そして粘り強さ次第だ」

 しかし、そこには大きな技術的課題があると考えられている。
 @核弾頭の小型化(今のミサイル技術では核弾頭を1トン以下にする必要)
 A最大の壁、時速2万キロ(音速の200倍)で大気圏に突入する衝撃と熱への対策。大気圏に突入する角度が5.9度でも6.2度でも成功しない。正確に6度でなければならない。(米国でさえ、今なお大気圏突入の実験を継続している)

 ロジャース・カバゾフ(在韓米軍元情報将校)「アメリカは正しい角度を見つけ出すまでに実験で多くの弾頭を燃やした。当時のソ連も同じだ。北朝鮮の技術はかなり進んでいるが、まだICBMの実験は一度も行っていない。だが何時、実験するか分からない。目標を達成するまで開発を続ける、それが北朝鮮だ」
 北朝鮮の野心にアメリカは危機感を強めている。

 (以下、略)

 スペースシャトルの大気圏再突入時も、角度が深すぎると機体が燃えてしまい、角度が浅すぎると大気圏に弾き飛ばされスキップしてしまうことが知られている。この角度も同じ6度なのだろうか。WIKIには書いてないようだ。
 専門家が再突入は正確に6度でなければならないと証言し、番組でも放送していることは、北はすでにこの角度は把握している筈だ。後は弾頭の耐熱技術と角度の正確なコントロールということになる。番組では、超大国が10年かけて手にした技術を北は数年で獲得したという専門家の証言もあった/仁王像

・スペースシャトルの大気圏再突入 wiki
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B0%97%E5%9C%8F%E5%86%8D%E7%AA%81%E5%85%A5  

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コメント
 
1. 2017年5月21日 12:29:22 : hK28809K7E : olWvz6XIJvI[1]
ふーん 北朝鮮の核弾頭のコアがバリウム化プルトニウムだとさ
米露ともICBMの弾頭は違うんだけど。
たしかにアメリカの日本持込核はそうだけども 戦術航空機投下用核ならわかるけどね。

2. 仁王像[1509] kG2JpJGc 2017年5月21日 18:02:44 : GLu2U353Yc : g9OjeJibeUQ[1]
(番組補足)

 核弾頭の小型化にはブースト型というのがある。芯にプルトニウムまたはウラン235を置き、その周辺に2重水素または3重水素を配置、そしてその周辺を爆縮用火薬で包む。こうしてプルトニウムなどの爆発力を核融合を利用し効率よく引き出す仕組みだ。
 長崎で用いられた原爆と比べると、同じ威力を持ちながら最大で1/100まで軽量化でき、小型化につながるとされる。

 ゲオルギートロラヤ(ロシア元外交官、ピョンヤン駐在)は指摘する。
 トロラヤ「北朝鮮はプルトニウムの弾頭だけでなく濃縮ウランから製造する弾頭、さらにブースト型の弾頭の技術を手にしているとみられる。いま北朝鮮の技術は70年代のソ連の水準に達している。数年前までは50年代のレベルだと考えられていた。超大国が10年以上かけて培った技術を北朝鮮は2〜3年で獲得した。

 だが、まだICBMの完成には最大の壁がある。(この後、本文の最大の壁につながる)
 


3. 2017年5月22日 11:11:44 : blhkC0gAAw : l4GxaNnLLCk[49]
再突入って難しいんだね。V-2も再突入の際、多くが爆破してるらしい。

4. 仁王像[1510] kG2JpJGc 2017年5月22日 22:28:45 : GLu2U353Yc : g9OjeJibeUQ[2]
 本日の報ステによると、金正恩の傍らにはロケットエンジンでは天才的な能力を発揮する科学者が控えていることが報じていた(名前のメモは失念)。

 この人物が、超大国が10年以上もかかって獲得した技術をを2〜3年で獲得したのはこんなレアな人材がこのタイミングで誕生していたからだったか(一種の奇蹟)。科学者たちが手厚い優遇を受けていることも報じていた。


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