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(回答先: 見えない”貧困”〜未来を奪われる子どもたち〜”剥奪指標”で解明/Nスペ 投稿者 仁王像 日時 2017 年 2 月 14 日 20:12:37)
〔大規模調査 つながりの剥奪〕
今回の調査で子どもたちから奪われているのは物だけではないことが分かってきた。
「人とのつながり」の剥奪である。家族や人との繋がりは、子どもたちがこの社会で生きていくための土台である。
学校から帰っても家に親がいない:37.7%/標準世帯
:50.1%/困窮度1
(親子の大切な思い出になる)家族旅行に行けない:7.8%/標準世帯
:46.2%/困窮度1
外からは見えにくい物や人とのつながりの剥奪(がもたらすものは)、最も深刻な子どもの成長に不可欠な教育や経験の剥奪である。
習い事に通わせられねい:3.6%/標準世帯
:35.7%/困窮度1
学習塾に通わせられない:3.3%/標準世帯
:31.1%/困窮度1
誕生日を祝えない:0.2%/標準世帯
:6.6%/困窮度1
学校行事に参加できない:0.5%/標準世帯
:7.3%/困窮度1
以上に見られるように、子どもにとってごく普通の経験も失われていることが分かってきた。
宮本みち子(内閣府 子ども貧困対策有識者会議座長)
「仕事の厳しさ、お金がない、時間がない、この三つ
が密接に関わっていることが良く証言されていた。そのような生活では親が子どもに言葉かけしたり励ましたりする余裕を失う。そこに貧困問題の奥深さというものがあると思う。単にお金がないという問題ではない重要なポイントだと思う」
大阪府の実態調査でも、人とのつながりや教育の機会を失うことで。子どもたちが健全に成長する環境が剥奪されることが分かってきた。経済的な側面に止まらない貧困問題の根深さである。
大田区の調査結果からは子どもから当たり前の権利が奪われることで、子どもの精神面にも深刻な影響を及ぼしていることが分かってきた。
3500世帯からの回答を得た。子どもが当たり前に持っているはずの物や経験14項目をを選び、経済的に三つ以上剥奪されている世帯を支援の対象とした。さらに剥奪が子どもの心にどのような影響を引き起こすかも詳しく調べた。
区が支援が必要とした世帯は21%に上った。中には(相対的貧困に該当しない世帯の子供も含まれていた。
子どもの心の調査からは、物や経験などの剥奪が子どもから、自己肯定感を失わせていることが明らかになった。
頑張れば報われると思うか?(思わない、あまり思わない):16.4%/その他の世帯
:23.7%/支援が必要な世帯
自分には価値があると思うか?(思わない、あまり思わない):36.3%/その他の世帯
:46.8%/支援が必な要世帯
両親の姿(父は持病有り)を見て、「自分の将来が楽しみじゃない」と証言する小5の少年。
湯澤直美(立教大教授)「就職氷河期と言われた世代も第二世代に入り、もう自助努力などという価値観が限界だとつくづく思っている。これはもう個人のガンバリを越えている」
千葉の公立高校で行った高校生アルバイトのアンケートでは2515人から回答が得られた。
週4日以上働く人:46%
平日の勤務時間4〜6時間の人:46%
学校では明るく過ごし悩みがないように見える高二女子(高校入学と同時にアルバイト開始)は、自由記述欄に「働くことが多くて少ししんどいです」と書いていた。
学校を止めたくなるほど悩んだことがある:31%
進学費用をどう払うか :45%/親
:40%/一部自分
:15%/すべて自分
今、二人に一人が奨学金を借りて大学に進学している。奨学金の借り方や返済の仕方まで教える高校もある。
(教育ローンにも手を出さざるを得ないある女子高生の苦悩)
仮に子供の貧困を放置しておくと、進学率の現象、非正規雇用の増加、収入の減少ということで「−42.9兆円」の社会的損失になるという試算もある。
湯澤「国でなければできないことが明確にある。税制・社会保障・雇用の改革」
宮本「親がなんであれ、教育保障ということがこの社会をもたせるためには重要だということを皆が認識し、そのために社会資本を投入することに合意していくことが重要」
(以下、略)
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