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(回答先: ISは「過激カルト集団」、「悪」であるやイスラム教(徒)にまで憎悪を煽る行き着く先は何か〜ゲリラ戦(テロ)が常態化した 投稿者 仁王像 日時 2016 年 8 月 04 日 20:04:04)
何が「主」で何が「従」であるか、そこを良く見極めないと事態打開の戦略論が成り立たない。
現在の中東の大混乱を招いたのはモンスターの出現なのか、欧米のたび重なる軍事介入なのかというのが端的な問題。後者が「主」であることは誰の目から見ても明らかである。前者が「主」であるなどという問題の立て方ををすると問題ががとてつもなく混乱して収拾がつかなくなる。
例えばISの残虐性をあげつらう。残虐性はあるだろう。だがこの方面かのみから問題を提起するのは、欧米が中東のもたらした惨禍を不問に付し、結局は空爆や各種軍事介入を暗に正当化することになるのである(ひいては肝心な事柄から目を反らせる役割)。
欧米によるたび重なる軍事介入は西側が掲げる人権や人道主義を踏みにじるものである。米国の主導で西側諸国が国家の名において中東で残虐な「テロ」を積み重ねてきたのである。その結果モンスターを誕生させ、混乱に拍車をかけたのである。本末を転倒してはならない。
(北朝鮮に核を持たせないためには、その動機となる西側の核を廃絶することと似ている)
あまつさえ、過激思想やテロはイスラム教が原理的に生み出す、だからイスラム教徒は抹殺すべしなどの議論は論外である。その証拠に、イスラム教国は20世紀までほぼ平和に暮らしてきた。テロが激増したのは21世紀に入ってからだ(後はエンドレス)。
だから事態打開の戦略論の第一歩は、これらの地での一切の軍事介入から手を引くこと。これが「事始め」である。その後、モンスターが体質改善するか、消滅するか(または第二のモンスターが誕生するか)いろいろなバリエーションはある。
(膠着した大混乱の中で、ヨルダンが自国への難民流入差し止めをした。欧州各国も同じようにしたいだろう。自ら招いた仕儀なのだ)
(注)毛沢東『矛盾論』の中では、この主従関係を「主要な矛盾」と「副次的な矛盾」と捉え、主要な矛盾が解決しない限り副次的な矛盾の解決は不可能、と説いている。問題解決手順についての卓見。
- Re: 対立軸は「侵略」の順番ではない。「民主主義的自由」か「全体主義」かの問題である。 晴れ間 2016/9/21 22:40:16
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- Re: 西側の人々は君以上に外国語に堪能だぞ。なのにイスラム教自体の危険性を口にしない。何故だ? 答えよ! 仁王像 2016/9/24 14:03:52
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- (戦争板リンク) クルーニー夫妻、虐殺でISISを告発。「覚悟はできている」 晴れ間 2016/9/22 19:26:31
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- Re: 西側の人々は君以上に外国語に堪能だぞ。なのにイスラム教自体の危険性を口にしない。何故だ? 答えよ! 仁王像 2016/9/24 14:03:52
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