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(回答先: 経済成長という信仰〜成長が止まる時期が「目前」に迫っている/水野和夫 投稿者 仁王像 日時 2015 年 1 月 24 日 13:51:53)
「資本主義の終焉と歴史の危機」水野和夫/集英社新書‘14年(第五章から抜粋)
第五章 資本主義はいかにして終わるのか
≪近代の定員15%ルール≫
グロバル資本主義とは、国家の内側にある社会の均質性を消滅させ、国家の内側に「中心/周辺」を生み出していくシステムだといえる。
1870年から2001年までは、地球の全人口の約15%が豊かな生活を享受することができた。日本の「一億総中流」が実現できたのもこの時代。
逆に言うと、このグラフは、世界人口のうち豊かになれる上限定員は15%前後であることを物語っている。20世紀までの130年間は、先進国の15%の人びとが、残りの85%から資源を安く輸入して、その利益を享受してきたわけです。
現在進行中の21世紀のグローバリゼーションに、この15%という定員の上限説を適用するとどうなるか。資本主義は、利潤を求めて新たなる「周辺」を生み出そうとする。しかし、現代の先進国にはもう海外に「周辺」はありません。そこで資本は、国内に無理やり「周辺」を作りだし、利潤を確保しようとする。
象徴的な例が、アメリカのサプライム・ローンであり、日本の労働規制の緩和である。
≪ブレーキ役が資本主義を延命させた≫
「資本論」のマルクス、20世紀のケインズらが近代の偉大なブレーキ役でした。
≪「無限」を前提に成り立つ近代≫
≪未来からの収奪≫
≪ハード・ランディング・シナリオー中国バブル崩壊が世界を揺るがす≫
≪ソフト・ランディングへの道を求めて≫
≪「定常状態」とはどのような社会か≫
資本主義の先にあるシステムを明確に描く力は今の私にはありません。その大きな手がかりとして、「定常状態」について考えてみます(以下略)。
≪エネルギー問題という難題≫
≪おわりにー豊かさを取り戻すために≫
私がイメージする定常化社会、ゼロ成長社会は、貧困化社会とは異なります。拓大再生産のために「禁欲」し、余剰をストックし続けることに固執しない社会です。資本の増殖のための「強欲」な資本主義を手放すことで、豊かさを取り戻すプロセスです。
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