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(回答先: ISは親殺しもし得るモンスターに豹変する必然性があった。それが「イスラム国」。 投稿者 仁王像 日時 2014 年 9 月 30 日 20:10:31)
アフガン・ゲリラにしてもイラクISにしても、軍事訓練や資金援助はおそらくODA感覚で受けていたと思う。ODAでは援助国の子分になる必要もないし、義理立てする必要もない(日本と中国を見れば分かる)。
彼らはスパイ(工作員)でない限り自らの必要性において、外からの援助を受けたのである。
アフガンではソ連敗退後、タリバンというモンスターが急成長した。彼らはイスラム法の原点に立ち返りこれを厳格に順守する勢力であった(彼ら自身が原理主義者と名乗ったというのは聞いたことがない。これを西洋では原理主義ろ言うのだろう)。そして西洋的価値観からすれば、女性を虐げているや人権が蹂躙されているということになる。タリバンもまた、今から思えばシオクラシーを敷いていたと思われる。
このタリバンの育成に関わったのは、ISI(パキスタン軍統合情報局)とされている。サウジも資金援助したようだ。米国が直接かかわったとはされていないが、このタリバンを容認していたようである。
ところがどこでどう狂ったか、今度は米国がアフガンに嵌りさんざんな思いをして敗退してきた。ソ連がリベンジした形跡はない。
繰り返しになるが、イラクISも当初は、挙国体制を採らないマリキに揺さぶりを掛けるため、スンニ派をコアとする勢力を援助したのだろう。援助された側はおそらくODA感覚であった。これが功を奏して、頑張っていたマリキが降りアバディに政権が変わった頃、米国の思惑をはるかに超えてイラクISはモンスターのごとく成長してしまった。今やタリバンと同じように大化けした「イスラム国」、タリバンと同様憎いであろう。
だが、アフガンの苦い経験を踏まえれば、米国はこの新たなモンスターと地上戦を交えるのは、場面転換によほどの激変がなければ有り得ないことと思う。
一国が自らの国の安全上(地政学上)、周辺国を中心に何らかの経済援助、技術援助や良い意味での工作(他国のなかに人脈を作って置く等)はあって良い。いわば平和外交とも言えるものだ。かつて日本も、周辺国が大荒れの時、逃れてきた多くの知識人を受け入れてきた。
米国のやり方は、やり過ぎで大体ににおいてきな臭くなる。自分の仕掛けが、ブーメランのようにブローバックしてくる。
・http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/338.html#c9
・http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/536.html
>イスラム原理主義を逆手に取って操ってきたつもりが、ブローバックしてきたのだ。これが歴史の車輪というものだろう。
・「アメリカ帝国への報復」チャルマーズ・ジョンソン / 綜合社 / 00/06/
http://www.ywad.com/books/709.html
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