http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/204.html
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・http://www.asyura2.com/0411/war65/msg/960.html
2005年1月の上の記事によると、ブレジンスキーがアフガン・ゲリラを支援したという。これがソ連がアフガンに深入りするきっかけになった。
ここでまず大事なのは、ソ連のアフガン介入時にはこの様な秘密は、当時簡単には露見しなかったはずであるということ。当時は冷戦の真っ最中で、米ソともインテリジェンスに凌ぎを削っていた。ソ連のKGBなりインテリジェンス部門がわ探り当て、米の真の意図を見に抜いていれば、ソ連がアフガンという罠には嵌らなかったと思う。
つまりこの情報は、もやは用済みになったので米国の仕掛けを誇り、ソ連の馬鹿さ加減を笑うために明らかになったと考えられる。
同様にISも米国が作り上げたという情報が盛んである。この重要な秘密情報があからさまになったのは、もはや用済みであり露見しても害にならない(あるいは何らなの理由で露見した方が都合が良い)からと考えられる。なぜなら、ISはもやは米国の手を離れ、独自の道を強力に歩み始めたモンスターに豹変したからである(この点、櫻井春彦氏の見解とは異なる)。
自分がアフガン人あるいはアラブ人だったとして考えてみよう。過激派だか原理主義だか知らないが、自分がよりよい国造りとしたいと考えているところに軍事訓練や資金援助がどこからともなく現れたらそれを受け入れるのにそう抵抗感はないだろう。裏に米国があると分かっていてもである。援助を受けた彼らは、自分の目的を達成するのが主目的であって米国の意図に沿うように義理立てする必要もないはずだ。
アフガン・ゲリラにしても、米国の意図を100%理解してその負託に応えようとしたのではなく、時の共産政権を打ち倒し、彼らが良いとする国を造るために立ち上がったはずである。そのような動機が彼らを突き動かしたのであり、米国からの資金援助があったからではない。あればあるで良いということだったろう。ブレジンスキーの読みはたまたま当たってソ連が介入してきた。当時の米国のインテリジェンスはしっかりしていたとも言える。
米国は自分の都合の良いように操りたいと工作しているだけである。そしてそれはうまく行くとは限らない。ISがそうだろう。キリスト教徒でもなく米国人でもない彼らが、何で米国の期待通り100%行動しなければならないのか。資金欲しさだとすれば、彼らはイスラムの大義を裏切った単なる工作を生業とするの謀略集団で(CIAの現地人支部のようなもの)、大きく成長することはできない。
アラブの地で何かやるとすればアラブの民衆の広汎な支持を得なければ、長期に生き残れない。原理主義であれ過激派であれ、彼らはまずアラブの地にイスラムの法を支柱とする世界(シオクラシーと見る)を作りたいわけであり(注)、それが民衆の集合的無意識の顕在化でもある。この地は、米国でも欧州でもないのである。
イスラム国はアラブという大海の熱エネルギーを吸収し大型サイクロンに発達してしまったのだ。アラブの民衆を裏切らない限り勢力が衰えることはない。これが親殺しにも転じ得る原理である。
こう考えると、現在進行しているマクロな政治現象が合理的に説明できるのではないかと思う(そして見通しも良くなる)。
米国の王道から外れた詭道とも言えるやり方は、バッチリしたインテリジェンスのもとに実行されているわけではない危なっかしい綱渡りの方法論である。国力の低下も反映しているのだろう(ウクライナの失敗もインテリジェンスの劣化がある)。
直下のコメント↓はその通りと思う。「この次元で議論をする停滞者も多い」に刺激された本稿であった。
(注)フジのMrサンデーでは、現地入りしたジャーナリストが、イスラム国は、同じ原理の国を世界に広めることを目指していると語ると、司会の宮根が、それは困る御免こうむるとあわてて言っていたのが可笑しかった。
・ロン・ポール研究所 「そもそも,ISISを立上げ資金を出し訓練したのは米国とサウジ,カタールなどの傀儡」RIAノーボスチ
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/348.html#c3
03. 2014年9月30日 01:50:48 : 8hoNl2VIyY
当たり前の事を言っているだけだが、この次元で議論をする停滞者も多い。
問題は、事前に明らかだった周知の事実であるアサド政権の打倒なのだが、これ程知れ渡って警戒されていたことを、既に支配力に翳りの見える米傀儡連合に為せるだろうか。
西側の衰退の徴は、幾らでも挙げることができるが、これもそのメルクマールの一つになることを期待している。
(以下は、関連拙稿を順に並べた)
・Re: 「イスラム国は、もっと大きくなる可能性がある」と、木村太郎/昨夜のフジテレビ
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/245.html
投稿者 仁王像 日時 2014 年 9 月 15 日 07:28:03: jdZgmZ21Prm8E
・Re: 「イスラム国」は、革命イランと同様、デモクラシーの対極にあるシオクラシー(神権政治)での建国を目指していると見る
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/264.html
投稿者 仁王像 日時 2014 年 9 月 18 日 20:05:28: jdZgmZ21Prm8E
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/268.html#c2
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/271.html#c5
・Re: 「イスラム国」は、現代の梁山泊(りょうざんぱく)に成り得るか?
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/288.html
投稿者 仁王像 日時 2014 年 9 月 22 日 20:06:34: jdZgmZ21Prm8E
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/293.html#c1
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/295.html#c4
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/295.html#c6
・Re: イスラム国の兵士が滅法強いのは、そのほとんどが「死兵」化しているからと思われる〜米国に勝ち目はない
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/308.html
投稿者 仁王像 日時 2014 年 9 月 24 日 20:33:31: jdZgmZ21Prm8E
・邦人9人「イスラム国」加入か、日本政府が調査を開始(ロシアの声)
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/327.html#c5
・Re: 「イスラム国」は、現代の梁山泊(りょうざんぱく)に成り得るか?
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/288.html
投稿者 仁王像 日時 2014 年 9 月 22 日 20:06:34: jdZgmZ21Prm8E
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/327.html#c8
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/327.html#c16
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/327.html#c21
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/330.html#c2
- Re: アフガン・ゲリラにしてもイラクISにしても、軍事訓練や資金援助はおそらくODA感覚で受けていた 仁王像 2014/10/02 20:07:49
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