http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/696.html
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(回答先: たけしくんの投資日記 2日目 FXのシステムトレード、ループ・イフダンが儲かる!というのでためしてみた 投稿者 たけしくん 日時 2016 年 4 月 17 日 11:21:19)
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-86.html
私の提案させて頂いている
「アクティブリバランス投資法」の全体像をご説明します。
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詳しい内容を記載したE−BOOKを差し上げています(無料)
クリック→アクティブリバランス投資法実行マニュアル
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【概要】
基本は長期投資です。
しかし、ただ株を持つのではなく4〜8年周期の景気循環に乗り、
「安値圏で株を仕込み、高値圏で現金化する」を行います。
これにより、リターンを増やし、リスクを抑える事に成功しました。
買い建て指数(推奨される株の金額比率)を明確に表示しますので、
誰でも簡単に実行できます。
#ただ、慣れないと怖くて実行できないかもしれません。
株の売買は1〜3ヶ月に1度程度、株の資金配分を少々変えるだけ!
将来の予想はまったく必要ありません。
しかも、この通り実行するだけで金融工学(MPT)を使った、理に
かなったリスク管理もきちんと行っている事にもなるのです。
派手に稼げるワケではありません。ですが着実にリスクを避け、
利益を生み出して行きます。
誰でも簡単に、そして理にかなった投資ができる。
それが「アクティブリバランス投資法」です。
【ポリシー】
■風車に戦いを挑む、ドンキホーテみたいな事、もう止めませんか?!■
@投資(勉強/分析)に無駄な時間をかけない!
私は「投資」とは生活を豊かにするために行う物だと考えています。
そう考えると「投資の為に勉強/分析の時間を費やす」なんて本末転倒です。
・・・ですから最低限の時間で実行できる投資法を目指しました。
もっと儲かる方法はあるかもしれません。
でも、それを実現するためには「とてつもない時間と費用そして努力」が必要
なハズ。
私は、こんな事はオススメできません。
A無駄な挑戦はしない。
例えば「テクニカル分析は無意味」なんて事はプロの間では常識。
ファンダメンタル分析も近いものがあります。
こんな事に分析に時間を費やすのではなく、シンプルな「価値と価格の差」
を頂く方法に徹します。これはプロの間でも効果が認識されている手法です。
B理にかなった手法であること
理論的な背景検証は徹底的に行っています。
最新の金融工学も使って、間違いの無い投資手法に仕上げたつもりです。
これについては、
○アクティブリバランス詳細解説リンク集
に、余さず公開させて頂きました。
疑問、間違いがあれば是非ご指摘下さい。
CBuy And Hold(株を買って放って置くこと)に負けない
普通アクティブ投資は「インデックスを買って放って置くだけ」の投資
に負ける事が多いのです。
ですが、これでは無意味です。Buy And Holdに勝る手法を目指して設計
しました。
当然ながら、企業が出す利益も最大限受け取る事を目指しています。
【投資手法概要】
1:投資主体
日経225種平均を投資対象としてご紹介していますが、
TOPIXや個別株にもそのまま利用可能です。
可能であれば個別株での運用をオススメしています。
2:実行方向
1回/(月〜3ヶ月)程度、現金比率と投資比率のバランス調整をします。
具体的には
株が値上がりしたら、株の比率を下げる
株が値下がりしたら、株の比率を上げる
と、いう事だけです。
最適な投資比率については「勝手に225週間想定」にて毎週ご報告します。
3:目標リターン/リスク
○目標リターン
設計上は日経平均現物だけで年率8%〜9%のリターンを目指せると考えています。
#但し、毎年コンスタントにこの年率が稼げる訳ではありません。
#4〜8年投資した場合の平均とお考え下さい。
当然ながら、先物を活用するなどして、レバレッジを上げれば更に上のリターンも
期待できます。(但し、3倍程度が限界だと思います)
○目標リスク(価格変動リスク:金融工学で言うリスクです)
設計上は概ね日経平均の半分(年間10%)となると考えています。
※現物のみの場合。
#これも、4〜8年の平均です。株価が低い時期は、株の所有比率が高い為、
#実質的には通常の株を持っているリスク水準となります。
レバレッジが上がれば当然リスクは増えてゆきます。
4:注意点
○この手法の弱点として
「バブル発生時など、株価が異常に高くなってしまうと早々に現金化してしまう」
があります。バブルの恩恵を受けたい方には不向きな投資手法です。
この様な方は実行しないで下さい。
○最適投資比率は株式投資できる「最大値」と考えてください。
勝手にこの比率を上回って投資した場合、リターンは大幅に減少する可能性があります。
また場合によっては、必要なリバランスを実行できなくなります。
○この手法で一番難しいのは「値下がりした時に買い増しする」事だと思います。
慣れないと、とても恐怖を感じると思います。
そして、おそらく二番目に難しいのが「値上がりした時に、特に高値圏で現金化する事」
です。持っているほうが儲かる様な気がするのです。
しかしこれを行わない限り成果にはつながりません。
まずは無理せず少ない投資額で1回転経験頂き、慣れて頂く事をオススメします。
#4年〜6年かかりますが・・・・
慣れれば、レバレッジを上げての投資も可能だと思います。
○最後に、よくある言葉ですが・・・
「投資は自己責任です。最終的なご判断は投資をされる皆様各自でお願い致します。」
これが出来ず、失敗を他人のせいにする人はまず成功しません。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-53.html
━━━━━━━━━━━━━━━
アクティブリバランス(理論、詳細解説編)
━━━━━━━━━━━━━━━
アクティブリバランス投資法を実現する為には
○「収益還元法」を中心にした株価価値の判断。
○金融工学(確率/統計論)を活用したリスクコントロール
の両方が重要です。
ここではこの考え方をなるべく簡単に解説をしています。
ここに書いてある事は知らなくても、
「アクティブリバランス投資法」は実行可能です。
反対に「アクティブリバランス投資法」に興味無くても
ロジカルな判断方法として、知っておいて損はないと思います。
下記がバックナンバーです。前に書いた事はご理解頂いている前提
で次を書いています。順番にご一読下さる事をオススメします。
なおアクティブリバランスの事を一部「アクリバ」と表記しています。
ご承知置き下さい。
■バリュー分析の基本
○今のお金と未来のお金(アクリバその1)
○未来の収益と株価(アクリバその2)
○金利と回収リスクの関係(アクリバその3)
○回収リスクと株価(アクリバその4)
○回収リスクの応用と変動(アクリバその5)
○回収リスクとPERの関係(アクリバその6)
○金利と回収リスクの関係(アクリバその7)
■理論株価について
○理論株価とは?!(アクリバその8)
○バリュー派理論株価とは?! (アクリバその9)
○戦略と妥当回収リスク水準(アクリバその10)
■投資の本質(金融工学エッセンス)
○株を所持する事の本質的な意味(アクリバその11)
○株を所持する事の本質的な意味:補足(アクリバ12)
○バクチと投資の境界線(アクリバの13)
○投資期間での損得(アクリバその14)
○虚しいテクニカル(アクリバその15)
○システムトレード:統計分析のワナ!(アクリバその16)
○ファンダ分析よ、おまえもか!(アクリバその17)
○最後の手段、裁定取引!(アクリバその18)
○裁定の距離とリスク(アクリバその19)
■目指せ、簡単だけどプロにも勝っちゃう投資法!
○お金の魔法!リバランス(アクリバその20)
○予測不要の投資!(アクリバその21)
○MPTでアクティブに!(アクリバの22)
○時分散ポートフォリオ(アクリバその23)
○究極リバランス(アクリバその24)
○リバランスのタイミング(アクリバその25)
○最初の一歩から先物まで!(アクリバその26)
○先物利用の注意点!(アクリバその27)
○先物利用の実例!(アクリバその28)
○さらなる効率化運用!(アクリバその29)
○先物売りの活用!(アクリバその30)
○想定株価の変動対応!(アクリバその31)
○アクティブリバランス投資法まとめ1!(アクリバその32)
○アクティブリバランス投資法まとめ2!(アクリバその32:最終回)
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■バリュー分析の基本
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http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-30.html
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今のお金と未来のお金(アクリバ理論その1)
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勘に頼らない側の投資判断に「収益還元法」と言う
考え方を使っています。
ここではなるべく簡単に、この収益還元法を説明し
てみますネ
金融工学と言うと大げさですが、ロジカルな判断方
法とし知っておいて損はないと思いますヨ!
【アクリバ理論その1】
今のお金と未来のお金の価値の比較
あなたは今もらえる100万円と1年後にもらえる
100万円・・・どちらが良いですか?!
普通は今もらえる100万円の方が良いですよね?!
#今もらうと税金がかかる等のヤヤコシ話はヌキで
#お願いします。
では、今もらえる100万円と1年後にもらえる
102万円ではどうでしょう?!
人により答えが違うと思います。こんな感じでしょ
うか?!
○低金利の中でも貯金に励む方
・・・1年後の102万円がイイ
○ローン等でバンバン買い物される方
・・・今の100万円がイイ
なぜ、この様に意見が分かれるか・・・がポイント
です。
もう気づかれましたでしょうか?!
今のお金と、未来のお金の間には「金利」と言うもの
が存在しています。
「低金利の中でも貯金に励む方」にとっては
金利は定期預金金利。せいぜい1%程度。
ですから、今100万円もらっても1年後は101万円。
だったら1年後にもらえる102万円の方がオトク
です。
「ローンで買い物される方」にとって金利はローン
金利。年率18%等になります。
今の100万円は100万円分買い物できます。
しかし1年後の102万円は「今使いたい」となると
ローンを組むしかありません。これで買い物すると
約86万円=102万円÷(1+0.18)
程度しか使えません。
ですから今の100万円の方がイイ・・・となります。
ここで言いたかった事は
○未来のお金と今のお金は価値が違う。
この価値の違いは金利で表現できる。
と言うことです。こんな式が成り立ちます。
今の金額 = 1年後の金額 ÷ (1+金利)
次回(来週?!)、これをもう少し広げます。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-31.html
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未来の収益と株価(アクリバ理論その2)
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未来の収益と株価との関係
さて前回、
「今のお金と未来のお金は価値が違う」
「その価値の差は金利で表現できる」
と書きました。
そしてそれを数式で表現すると
今の金額 = 1年後の金額÷(1+金利)
となる事を説明しました。
ここで、「なんでこれが株と関係するの?!」と考え
る方もいらっしゃると思います。
今回はその部分の解説です。あせらずのんびり行きま
しょうネ!
○自動販売機
ここで、こんな自動販売機をイメージして下さい。
・永久に壊れない。
・商品補充は業者がかってにやってくれる。
・業者へ払う費用、電気代を差し引いても、永久に
年間10万円を稼いでくれる。
お分かりでしょうか?!この自動販売機は小さな企
業と見なせます。これを考える事で「株価」を考え
る事になります。
#上記の想定を「ありえない」なんて面倒な事は言
#わずにお願いしますネ。10年で壊れるとか言い
#出すと、とても面倒になります(苦笑)
さてこの自動販売機、いくらの価値があると思いま
すか?!
「永久に毎年10万円稼いでくれるから価値は無限」
は間違いです。
ここでも未来のお金を、今の価値に換算する作業が
必要になるのです。
詳しい説明は省きますが、永久に受け取れる一定額
のお金を今の価値に直す場合、次の計算だけでOK
です。
※高校レベルの数学教科書に載っていると思います。
------------------------------------------
今の価値 = 毎年もらえる金額 ÷ 金利
------------------------------------------
簡単でしょ?!
さて、最初にお話した自動販売機の場合、年間10
万円稼いでくれるワケですから、仮に金利を10%
とするなら
今の価値=10万円÷0.1(10%)=100万円
なんて結果になります。
さてここまで来ると、この話が株に繋がっている事に
気づく方も多いのではないでしょうか?!
例えば・・・
企業の収益が毎年1株10万円だとして、永久にそれ
が続くとみなせるのであれば、未来の収益を今の価値
に換算すると、その企業の価値が計算できる事になり
ます。
先ほどの例で金利が10%とするならば
株の価値=10万円÷10%=100万円
です。
この結果が分かっていて、もしこの株が50万円で売
りに出ていたら・・・買いですよね?!
ところが、事はそんなに単純ではありません。(笑)
この金利をどう考えるか・・・が次の課題です。
次回(来週?!)にその辺をお話します。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-33.html
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金利と回収リスクの関係(アクリバ理論その3)
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金利と回収リスクの関係
さて前回は、
「毎年もらえる一定額のお金を今の価値に換算する方法」
を説明しました。
これを数式で表現すると
「今の価値 = 毎年もらえる金額÷金利」
となります。
例えば
一株あたり、年間100円の利益を上げる企業の株価
を考えて、以下を条件にします。
1:年間100円の利益が永久に続くと見なせる。
2:株主資本はゼロと見なせる。
3:金利を10%/年と見なす。
=>「ありえない」とはか言わないで下さいね!
この場合、これまで説明した理論で行くと
理論株価 = 100円 ÷ 0.1(10%)=1000円
なんて話になります。
でも、
・利益が永久に続くなんてアリエナイ!
・株主資本がゼロの会社なんてアリエナイ!
・金利をどう設定するの?!
なんて疑問がわきますよね?!
この疑問を1ひとつず潰してゆきましょう!
まず金利からスタートです。
【金利の考え方】
「今のお金と未来のお金(アクリバ理論その1)」
で
「金利は人によって違う」と書きました。
#1%と考える人と、18%と考える人がいる実例を上
#げましたネ。
で、理論株価を算出する金利はどう設定するべきか?!
ですが・・・結論から言うと
「個々の銘柄によって違う」・・・です。(苦笑)
こう言ってしまうと身も蓋も無いのですが・・・
私は日経平均や大企業の株の場合、現時点では10%程
度が妥当だと思っています。
では、なぜ「個々の銘柄によって違う」のでしょうか?!
これは、企業によって「毎年の利益」を稼いでくれる
信頼度がまったく違うからです。
先ほどの例では「一株あたり永久に毎年100円の利益」を
前提にしました。
しかし、これがどの程度「本当に」実現するか・・・で
答えが変わってしまうのです。
これは自分がお金を貸す側になったとして考えると、分
かりやすいので、実例を見てください。
例えば、100人の人に1万円ずつ貸すとしましょう。
そして1年後に5%程度の利益を出すとします。
つまり1年後に105万円を回収しなければなりません。
ここでもし「お金を貸した全員がきちんと返してくれる」
ならば、何も考える必要はありません。
金利5%で貸せば良いだけです。
ですが、現実にはお金を返してくれない人もいます。
例えば100人中10人が返してくれないとするならば、残り
90人から105万円を回収しなければならなくなりますネ!
でないと5%の利益は実現できません。
返してくれる90人から必要額を回収すると考えると、
一人当たりの回収必要額 = 105÷90 = 1.167万円
となります。つまり金利は17%程度に設定しなければ
ならない事になります。
※余談ですが、いわゆる消費者ローンはこの90%が返
してくれる(逆に言えば10%に踏み倒される)を前提
にしているようです。
この踏み倒されるリスクを私は「回収リスク」と呼んで
います。上記の例では
回収リスク= 100(貸す人)÷90(返してくれる人)−1
=約11%
という事になります。
#金融工学的なリスク(価格変動リスク)とは別物です
#ので混同されないようお願いします。
この「回収リスク」を追いかけてゆくと結構面白い事に
気づきます。
○例えば、1989年頃のバブル時代
この「回収リスク」はマイナスの値を示していました。
この意味は「貯金より株の方が安全」という事になって
しまいます。
一時的にはともかく、これが年単位で続くのは異常で
すよね?!
そして株はその後、下げるべくして下げました。
○例えば、リーマンショックの後
この「回収リスク」は無限大になりました。
これは「企業は今後、利益を出すことはない」と言う
意味になります。
これもまた「ありえない」話です。
これに気づけば、「今の株価は安すぎる」と分かります。
あくまで「皆が不安になって換金売りをしているだけ」
だったのです。
そしてその後、株は上がるべくして上がりました。
さて、この「回収リスク」。上記の様な極端な例だけでな
く、平時の投資判断にも役立ちます。
次回(来週?!)にその辺をお話します。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-35.html
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回収リスクと株価(アクリバ理論その4)
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回収リスクと株価
さて前回は、
「未来のお金には回収リスクがかならず存在する」
という事をお話しました。
加えて、
・バブル時期にはこの回収リスクがマイナス
・リーマンショックの後にはこの回収リスクが無限
と「ありえない」状態だった事。
そしてその後はこの「ありえない」が解消された事
をご紹介しました。
そして、この「回収リスク」この様な極端な時だけ
ではなくて通常の投資判断にも役立つと思っていま
す。
#計算方法は最後に載せておきますネ。
過去8年の統計からこんな事が分かりました。
対象は日経平均です。
1:回収リスクが10%以下の時
2年後の株価は平均で▲32.1%、標準偏差14.6%
=>つまり98%程度の確率で値下がりする
と言う事になります。
2:回収リスクが10%以上の時
2年後の株価は平均で+31.2%、標準偏差19.4%
=>つまり95%程度の確率で値上がりする
という事になります。
※注意、上記はあくまで統計上の結果です。
鵜呑みにはしないで下さい。
いかがでしょうか?!
結構はっきり分かれていますよネ。
#現実にはもう少し細かく統計とっていますが
#全部のせると長くなりますので割愛します。
こんな感じではないでしょうか。
1:皆が強気になって株を買っている時
株価は高くなり、計算される回収リスクが低下
=>きっかけがあれば株価は下げる可能性大。
2:皆が弱気になって株を買わない時
株価は安くなり、計算される回収リスクが上昇
=>きっかけがあれば株価は上昇する可能性大
また、その中間点が今は回収リスク=10%レベル
が妥当と思えます。。
なもんで、私は
理論株価=株主資本 + 利益予測 × 10
#「10%で割る」と「10を掛ける」は同じ意味
#ですので・・・
と言う表現を良く使います。
正確に言うと金利を足す必要がありますが、分か
りにくいので割愛しています。
ただこの方法、残念な事に「年単位」でしか統計的
な差が出ないのです。(苦笑)
ですから数日〜数ヶ月程度先の予測はムリです。
ですが、短期的な売買にも実は応用可能だと思って
います。
次回(来週?!)にその辺をお話します。
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回収リスクの計算方法
1株利益(予想)
回収リスク =------------------- − 長期金利
株価 − 1株資本
となります。長期金利は「日経公社債インデックス長期」
を使っています。
なぜこうなるのかは、下記に説明します。
ちょい難しいと思いますが・・・
まず
金利= 長期金利 + 回収リスク
と定義します。
そして
理論株価=1株資本 + 未来の1株利益の今の価値
と考えます。
これまでお話した通り「1株利益(予想)」が今後も
永久に続くと仮定できるならば・・・
未来の1株利益の今の価値 = 1株利益(予想)÷金利
となりますから
理論株価=1株資本 + 1株利益(予想)÷金利
と考える事ができます。
この金利に「長期金利 + 回収リスク」を代入して
これから回収リスクを計算すると、最初の式になります。
さて、
「1株利益(予想)」が今後も永久に続くと仮定できる」
については2つの意味で違和感をもたれる方も多いと思
います。
1つ目は「翌年の1株利益(予想)」を採用する違和感
2つ目は1株利益(予想)が「永久に継続」すると仮定
している違和感
ではないでしょうか?!
「翌年の1株利益(予想)」を採用する違和感について
は、正直「こんな物です」としか言い様がありません。
過去を調べてみると結局ほぼ「翌年の1株利益(予想)」
で株価が動いているからです。
但し、特に好業績の時期には調整が必要です。でないと
高い株価をよしとしてしまう危険があります。
「永久に継続」部分の違和感については、こう考えてい
ます。
未来のお金にはリスクが絶対にある。だから「回収リスク」
という物を考えている。
株価はこの永久でない部分を「回収リスク」と言う形で織
り込んでいる。
と言う感じです。いかがでしょうか?!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-37.html
━━━━━━━━━━━━━━━
回収リスクの応用と変動(アクリバ理論その5)
━━━━━━━━━━━━━━━
#本当は短期への応用を書こうと思いましたが、順番
#を変更します。
さて前回は、
「株価から計算する回収リスクによって将来の株価が
かなり予想できる(可能性がある)」
という事をお話しました。
これが本当なら、中期的な収益を上げることは簡単で
す。
簡単な試算ですが例えば2003年から2006年の相場で、
○回収リスクで株価が安いと判断できる場合
安値+20%で仕掛けの買いを入れる。
○回収リスクで株価が高いと判断できる場合
高値−20%で手仕舞い売する。
とすれば買い9,124円、売り14,050円が可能。
またその後2009年までは、
○回収リスクで株価が高いと判断できる場合
高値−30%で仕掛けの売りを入れる
○回収リスクで株価が安いと判断できる場合
安値+30%で手仕舞い買いする。
※詳しくはお話しませんが、下げ相場の方が値動きが
荒いため、トレーリングストップの幅を広げていま
す。
とすれば売り12,806円、買戻9,092円が可能。
合計8,646円の利益です。
日経平均のレバレッジなし、しかもホッタラカシで
これなら悪くないと思いませんか?!
ですが、相場はそれほど甘くありません。(苦笑)
この「回収リスク」標準的な基準が動いてしまう事が
あるのです。要因は様々ですが、主なものを挙げると
・金融機関の規制の変更
92年のBIS規制開始で水準が数%程度上がり
ました。今後予想される規制強化はこれの押し上
げ要因になります。(株価へはマイナス)
・会計基準の変更
何を利益とするかの定義、何を株主資本とするか
の定義等が変わった場合。
#金融資産の時価会計導入等
・政策の影響
法人税の制度変更。法人への規制変更。
#企業への規制が厳しくなると回収リスクの基準
#は上がりますし、反対に緩くなると下がります。
また、配当や株式売却益に対する課税率の変更。
・中期的な人気の変動
特に国レベルで注目が集まるときとそうでない時
はかなり違います。今の中国やブラジルはかなり
回収リスクが下がっています。
※つまり株は割高にみえる・・・と言う意味です。
と言う感じです。
事前に予想できる物もありますが、そうでない場合
もあり・・・
結局はいつ変動しても良いように備えておく必要が
あるという事になります。
※この備える方法も後でお話しますネ!
但し、最近8年〜10年の日本は比較的安定してい
ます。シンプルに「回収リスク10%基準」で、う
まく対応できています。
そんな訳で、この「回収リスクで株の割高、割安を
判断する」方法
「絶対ではないけれど、そこそこ当てにはなるし役
に立つ」と思っています。
個人的にはよく使われるPER等よりは全然使える
と思っています。
次回(来週?!)にその辺をお話します。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-41.html
━━━━━━━━━━━━━━━
回収リスクとPERの関係(アクリバ理論その6)
━━━━━━━━━━━━━━━
さて前回は、
「回収リスクを使って株の割安/割高を判断し投資に
生かす実例」
をお話しました。
ところで株の割高/割安を判断する世間一般の指標に
PERがあります。これと、私のお話している
「回収リスク」との関係が今回のテーマ。
個人的にはPERは雑すぎる指標だと思っています。
そして、その理由もお話します。
まず、回収リスクの定義を思い出してください。
1株利益(予想)
回収リスク =------------------- − 長期金利
株価 − 1株資本
です。
ここで、長期金利と1株資本をゼロにします。すると
1株利益(予想) 1
回収リスク =------------------- = ------
株価 PER
となります。
つまり
「株主資本と長期金利を無視した、回収リスクの逆数」
(分子と分母を入れ替えたもの)がPERなのです。
狙っている事は同じ、
「どうにかして株の割高/割安を判断したい」
です。
そしてPERも収益還元法をベースに考えられた指
標なんですネ。
但し、次の2点で違いがあります。
1:PERは株主資本を無視している。
2:PERは長期金利を無視している。
これが「良いことなのか悪いことなのか」が問題で
す。
確実に「PERは計算が簡単だし、一般的」とは言
えますが・・・。
まず「PERは株主資本を無視している」点
これは議論の余地がありますが・・・私はこう考え
ています。
「株を買うと言う事は企業(の一部)を買うこと
その価値を考える為には企業の資産も考慮すべき」
つまり
株価 = 今の資産 + 未来の利益の今の価値
と考える訳です。
ですがPER主体の方は
「企業の価値は結局収益金額で決まる。収益を上げ
られない資産は価値がないと判断すべき」
株価 = 未来の利益の今の価値
と考えるようです。どちらかと言えば「日本風」が
前者、「欧米風」が後者のイメージでしょうか?!
日本でも投資用不動産なんかは、ほぼ
「毎月取れる家賃の120倍」
なんかで値段が決められているようです。
私の個人的なイメージはこんな感じです。
例えば、同じ年間一株年間利益100円の企業があった
とします。
A社は一株資産1,000円
B社は一株資産2,000円
だったとします。
PERの考え方だと「この2社の株価は同じ」です。
仮に市場の標準PERが20倍だとすれば、
A社もB社も株価2000円が妥当・・・となります。
私はこれに違和感を覚えます。
もし、A社の株価2,000円が妥当だとすれば、やはり
B社の株価はやっぱり3,000円が妥当と思いたくなり
ます。
そして実際はどうなのか?!
少なくても日本の株については後者
株価 = 今の資産 + 未来の利益の今の価値
つまり
A社の株価2,000円だとすれば、B社の株価は3,000円
となっているようです。
また、多くの場合には1株株主資本が株価の下限
メドとなっています。この事からも
株価 = 今の資産 + 未来の利益の今の価値
と考える方が妥当だと言う事になりそうです。
つまり株の割安/割高を図る指標として
「PERは少々雑だけど皆が知っているから
会話に使える。そして計算も楽」
となるでしょうし。
「回収リスクは精度としては高い。しかし誰も
知らないし、計算がやや面倒」
なんて感じですネ!
結局、兄弟の様な判断指標なのです。どちらを
使うかは「お好み」かもしれません。
ですが個人的には・・・
投資判断にPERは怖くて使えません。(笑)
さて、今回は金利を無視していましたネ
次回(来週?!)にその辺をお話します。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-43.html
━━━━━━━━━━━━━━━
金利と回収リスクの関係(アクリバ理論その7)
━━━━━━━━━━━━━━━
さて前回は、
「回収リスクとPERの関係」についてお話しました。
この中でPERという指標は
@株主資本という部分を無視している指標である事
A@があるが故、個人的には投資判断には使っていない事
をご説明しました。
今回は「回収リスクとPERのもう一つの違い」つまり
「金利を考慮すべきか否か」がテーマです。
※かなりツマラナイ内容と思いますがご容赦下さい。
○さて、もう一度「回収リスク」の定義を思い出して下さい。
1株利益(予想)
回収リスク =------------------- − 長期金利
株価 − 1株資本
です。そしてPERはこの式の1株資本と長期金利をゼロ
にしたものと同じ(実際には逆数)です。
つまりPERは「長期金利」を無視しています。
これが「良いことなのか、悪い事なのか」を考えてみます。
結論から言うと
「長期金利が大きく動かない程度の短期的な判断に使う時」
又は
「同じ金利がベースにある同じ国内の株を比較する場合」
であれば「長期金利は無視しても良い」と思います。
但し、
「金利が大幅に変わる過去との比較の場合」
又は
「海外株と比較する場合」
には「長期金利は無視できない」と考えています。
この理由を説明しますネ。
【未来の収益と長期金利の意味】
これまでお話してきた「収益還元」には、
「未来の企業収益が株価に反映されている」と言う思想が
あります。
そして「未来の企業収益」を「今の価値に換算する」には
金利を考慮しなくてはいけない。
ともお話しました。
この金利の妥当な水準は、人やによって違います。
しかし、「市場での取引」を考えた場合、自分の金利が年
ン%だから・・・と言っても、相手がそれを認めてくれな
くては話になりません。
ですから、「市場で取引される標準金利」が存在します。
この金利ですが、一般的には国債利回りが意識されるよう
です。
国債であれば「回収リスクはゼロ」と言えますし、
#ヨーロッパではこれが壊れだしていますが(笑)
未来の収益・・・は数年〜数十年先の話ですから、やはり
短期ではなくて数年レベルの長期金利を意識するのは妥当
と言えそうです。
つまり「回収リスクがゼロの場合」つまり、投資したお金が
確実に返って来る場合には「国債利回り」程度のリターン
が「日本での標準」と考えて概ね間違いなさそうですネ。
おそらく、一般的な先進国ではこれはあてはまります。
つまり
「未来のお金と今のお金を繋ぐ金利の標準は国債利回り」
になると思われます。但しギリシャなんかは別でしょうネ
でもこの「国債利回り」多少問題があって、
@毎年、償還までの期間が短くなる。
10年債も9年経てば、長期債とは言えなくなります。
A毎年発行される10年債も,その時の需給で多少利回り
がバラツク
なんて問題があります。
これを防ぐために、私は近い指標として
「日経公社債インデックス(長期)」
を基準にしています。
この場合、1%前後の「回収リスク」が含まれる様ですが
その分、過去との連続性が保たれていると思っています。
【国際的な比較をする】
さて、この「国債利回り」国によって大きく違います。
例えばこんな感じです。(全て、残10年での比較)
アメリカ 3.24%
日本 1.23%
オーストラリア 5.38%
国によって、インフレの進み具合や財政、経済成長率等
色々違いますからこれは当然です。
中国やブラジルなんてもっと高そうですよね!
ここで、例えば次のような株を想定します。
・株主資本はゼロ
・毎年の収益は100円
・回収リスクは10%
そして、この株価をそれぞれの国で考えます。
アメリカの場合
755円 = 100円 ÷(0.1+0.0324)
日本の場合
890円 = 100円 ÷(0.1+0.0123)
オーストラリアの場合
650円 = 100円 ÷(0.1+0.0538)
となります。
#本当は各国通貨で考えるベキですが許して!
で、これをPERに換算します。株価を100で
割れば良いのですから・・・
アメリカの株 7.55倍、日本の株 8.9倍、そしてオー
ストラリアの株 6.5倍になりますネ。
さて、よくこんな記事を目にしませんか?!
「日本株のPERは8.9倍、これに対してアメリカ株は
PER7.55倍である。つまり日本株は割高な水準ま
で買われている。反面オーストラリアは6.5倍、割安
に放置されていると考えられる」
ここまでの私の説明を理解いただければ、おそらく
「何バカなこと言っているの?!」と感じると思います。
当然ですが、この場合「回収リスク」は全部10%で同じ
です。同じ条件の株価が「国債利回りを無視」する事で、割
高に見えたり割安に見えたりするのです。
ここでも「PERは雑な指標」だと言うことが分かると思
います。国を跨いで使うときは要注意です。
【時期的な比較をする】
日本の場合、長期金利は2000年以降1%〜2%を行っ
たり来たりしています。
ですからこれによる株価の影響はホトンド無いと考えて良
いと思います。
ですが長期的な比較をすると、かなり様相が変わってきま
す。例えば1990年頃は長期債利回りは7%以上でした。
ここまで来ると誤差と呼ぶには少々つらくなりますネ
ですから、先程の「国際的な比較」同様、この場合にも長
期金利を考慮しておいた方が良さそうです。
【まとめ】
先週と同じ結論ですが、あえてもう一度書いておきます。
株の割安/割高を図る指標として。PERと回収リスク
を比較すると
「PERは少々雑だけど皆が知っているから
会話に使える。そして計算も楽」
「回収リスクは精度としては高い。しかし誰も
知らないし、計算がやや面倒」
との違いがあります。
結局、兄弟の様な判断指標なのです。どちらを使うかは
「お好み」です。
ですが、PERには雑な部分が多々あります。安直には使
わない事をオススメします。
さて、「回収リスク」にばかり話が集中してしまいました。
次回は「理論株価」の考え方に話を戻そうと思います。
そして最後に「短期投資への応用」かな?!
気が変わったらすいません。
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■理論株価について
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http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-45.html
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理論株価とは?!(アクリバ理論その8)
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さて前回は、
「金利と回収リスクの関係」についてお話しました。
ここらで回収リクスからはなれて、理論株価に話を戻しま
す。長かったですよね?!すいません(笑)
【理論株価とは何ぞや?!】
まず、「理論株価とは何ぞや」です。
簡単に言うと
「ある理論をもって推定された株価」
です。これじゃ意味分かりませんよね?!(笑)
わかりやすく例を3通り程ご紹介します。
@「市場は常に正しい」と言う理論を前提にすると
「理論株価」=「今の株価」になります。
A「過去20日の平均株価を基準に、実際の株価は
上下する」と言う理論を前提にすると
「理論株価」=「20日移動平均」になります。
B「株価は株主資本やら企業の収益で算出される、
株の価値にいずれは落ち着く」
と言う理論を前提にすると
「理論株価」=「株の価値」になります。
この様に、同じ「理論株価」と言っても、その背景にな
る理論によって意味がまったく違ってしまうのです。
ただ、一般的に「理論株価」と言うとBの「株の価値」
を重視している様です。
最近は雑誌などにも「理論株価」が掲載されるようにな
りましたが、基本はこのスタイルです。
【理論株価の使い方】
さて次にこの理論株価をどう使うか・・・です。
私は
「結局のところ、株の安い高いを判断したい」
だけだと思っています。
これらの理論に従って、「安いと判断できれば買い」
「高いと判断できれば売り」とすることで、投資パフォ
ーマンスを上げてゆきたい・・・ワケです。
簡単に言うと「逆バリ」の指標なんです。
さて実例
@の「市場は常に正しい」理論だと、なにも判断できま
せん(笑)割愛します。
例えばA
「過去20日の平均株価を基準に、実際の株価は上下す
る」と言う理論に従うならば、
・移動平均の下にいる時は「安い=買い」
・移動平均の上にいる時は「高い=売り」
と言う判断に繋ります。
でもこの方法、実際には使い物になりませんよね!
#この「移動平均方式、理論株価」は株が値上がりする時
#には「理論株価」は常に遅れて値上がりします。
#すると、値上がり途上の株価は常に「高い」との判断
#になってしまいがち。そして反対もしかり、
#よってこの理論では、まず儲かりません(笑)
そしてB
「株価は株主資本やら企業の収益で算出される、株の価
値にいずれは落ち着く」
と言う理論を前提にします。
すると、この理論株価、あまり極端には変化しません。
ですから目先の株価上下に惑わされる事なく、冷静に判
断できる・・・なんてバリュー派は考えます。
この判断に自信があれば「暴落の最中の買い出動」や「
市場が活況の時の売り出動」が冷静にできるワケです。
【バリュー派理論株価】
さて、ここからはバリュー派「理論株価」に話を集中し
ます。
ところが、ところが「バリュー派」と言っても簡単では
ありません。同じバリューをベースにしていても、考え
方はまさに百花繚乱。
例えばある人は
「業界の基準をベースに理論株価を算出、これより安け
れば買い」
などと判断しています。
雑誌ZAIの方式は概ねこれに近いみたいですね!
#広い意味で、PERの業界標準は**倍だから云々言
#う方の判断もこれに近いですね。
例えばある人は
「株主資本割れを起こした株しか買わん」
#この場合、「株主資本=株価」との理論なのですね!
なんて判断をされる方もいらっしゃいます。
で、私の方法は・・・と言うと
「過去4〜8年程度の価値水準を標準にして判断」
となります。
「株価水準」ではなくて「価値水準」と言うのがポイン
トです。
どの方法も一長一短ありますし、投資対象/期間によっ
ても選択肢が変わりますので「一概にどれが良い」とも
言いにくいです。
単純に私の方法は
・日経平均主体の投資である事
・数年レベルで考える「のんびり投資」である事
ですので、この方法をとっています。
一般的に大きな景気サイクルは4年前後と言われていま
すし、(オリオンピックやアメリカ大統領選の影響?)
日経平均の動きも、この程度の波があるように見えます。
これを基準にしているワケです。
そして、私の実行したシュミレーションではこの方法が
上手く行くように見えた・・・と言うわけです。
そして実際に10年レベルで上手くいっています。
私の調べた範囲ではありますが「インデックスに勝つ」
には、この方法しか無い様に感じています。
さて次回は「バリュー派理論株価」の考え方、特に
「バリュー派が前提にしている事」のお話をしようと思
います。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-48.html
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バリュー派理論株価とは?! (アクリバ理論その9)
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さて前回は、「理論株価とは何ぞや?!」についてお話し
ました。そして同じ理論株価と言っても、そのベースにあ
る「理論」によって、まったく違うものになる
・・・とご説明しました。
今回はその中でも主流の、バリュー派理論株価について少
々突っ込んだお話をします。
【バリュー派の目指す所】
まず、バリュー派が目指しているであろう事をご確認しま
す。
前回もご説明しましたが、基本的に「理論株価」は逆バリ
指標なのです。そして
・安いと判断できれば買い
・高いと判断できれば売り
としたい訳です。
※これは「テクニカル系の理論株価」であっても同じです。
なぜこんな物が必要なのでしょう?!
人間は本能的に
「値下がりしている物は売りたくなり、値上がりしている
物は買いたくなる」
と言うクセがあるらしいのです。ですが、これを乗り切ら
ないと相場では勝てません。
ですから、安い/高いがはっきり分かる指標があれば、こ
の本能に打ち勝つ強い武器になる・・・と言う訳です。
では、次に
「株価は株主資本やら企業の収益で算出される、株の価値
に、いずれは落ち着く」
と言えるのか・・・です。
まず株の値段を決める要素を考えます。
大きな分類としては次の二つに落ち着くと思います。
1:企業財務要素(株主資本や収益等)
2:需給、心理的要素
=>悪材料によって株が下がると考える人が増え
れば株価は下落する。
反対に、好材料によって株価が上がると考え
る人が増えれば、株価は上昇する。
いかがでしょうか?!
ここで「需給、心理的要素」と「企業財務要素」には大き
な違いがあります。
それは、
「需給、心理的要素」は比較的短期で変化するのに対し、
「企業財務要素」は短期間では大きく変化しない。
という事です。
「需給、心理的要素」は日々ニュースやら為替/株価の動
きやらで変化します。
しかし、「企業財務要素」はせいぜい1回/三ヶ月の決算
発表内容での変化です。
もっと言うと・・・ですが
企業が営む事業は年単位でも大きく変わる訳ではありませ
ん。そんな企業が毎年「たまたま」好業績だったり、悪業
績だったりする・・・なんて事も多いのです。
極論ですが、三ヶ月〜毎年の業績で株価が変わる、つまり
企業の価値が変わるのも、ある意味「需給、心理的要素」
なのだと思っています。
そしてバリュー派は
「企業財務要素」が変わらないのに「需給、心理的要素」
で株価が変わった時を儲けのチャンスと考えます。
「需給、心理的要素」で動いた株価はいずれ戻ると考え
ポジションを取り、じっと待つわけです。
【バリュー派理論株価の難しさ】
ところが、この基準となる「企業財務要素で決まる株価」
を算出するにしても簡単ではありません。
大きく言って次の二つの難しさがあります。
それは
1:企業将来の収益を予測する事。
2:市場参加者が考える将来の収益に対するリスク水準を
(つまり回収リスク)把握する事。
です。
そして私がどうしているか・・・です。
まず、「将来の収益を予測する事」は諦めています。(笑)
なぜなら東洋経済さんが調べて予測した「会社四季報」よ
り正しい予測なんて不可能・・・だと思っているからです。
※但し、四季報発売後の変化については考えるようにして
いますケド。
なんと言っても、会社四季報は現在企業収益予測のバイブ
ル。プロも含めた市場参加者はホトンドの方が、この業績
予測を基準にして投資を考えていると言って良いでしょう。
※プロほど気にしていると言ったほうが良いですね。
個人投資家がこれに刃向かうなんてムチャと言うものです。
余談ですが、「会社情報」や「**コンセンサス」ではや
はりダメらしいです。「四季報」と比べると市場参加者の
認知度がまったく違うとの事。
まず「四季報」ありき、それ以外の予測は「四季報との比
較」に使うべきもの・・・だそうです。
※以上、私の知るプロのディラー/ファンドマネージャー
は、ほぼ全員同じ事を言っていました。
次に「妥当な回収リスクを、どう把握するか?」について
です。
考えられる方法としては
1:理論的な計算を重ねて、妥当な値を算出する。
2:ある範囲の「平均」等を使う
が考えられます。
この中で「理論的な計算を重ねて、妥当な値を算出する」
は、これまた無理と言うものです。(笑)
これを行う事はムーディーズ等の格付け会社並みの調査や
作業が必要になるでしょう。しかもこれが出来たとして、
その格付が市場とどの程度リンクするかも怪しい所です。
そこで私は「ある範囲の『平均』」等を使う」しか現実的
な選択肢はないとの結論に至っています。
そして次にこの「ある範囲」をどう決めるか・・・が次の
課題です。
ここで、考えなくては行けないのは
「なにを持って利益に結びつけるか?!」
という事、大げさですが戦略と言ってもよいでしょう。
先ほど、バリュー派の方々の考え方は
「『需給、心理的要素』で値動きした株価は、比較的短期
で『企業財務要素』で決まる株価に落ち着く」
であると書きました。
しかし、これも漠然としたものではダメだと思っています。
具体的に言うと
「どんな『需給、心理的要素での値動き』を利益に繋げて
行くのか」
を明確にしておくべきだという事です。
さて次回は「この戦略と妥当回収リスクの算出方法」につ
いて、お話しようと思います。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-50.html
━━━━━━━━━━━━━━━
戦略と妥当回収リスク水準 (アクリバ理論その10)
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さて前回は、
「バリュー派理論株価とは需給/心理要素を省いた株価」
であるとお話しました。
そして、この株価を求める「回収リスクの水準」を決定
するには、ある期間の平均的な物を使うのが現実的。
ともお話しました。
そこで、今回は「その期間の決め方」についてご説明し
ようと思います。
【戦略と妥当な回収リスク水準】
バリュー派は
「企業財務要素」が変わらないのに「需給、心理的要素」
で株価が変わった時を儲けのチャンスと考えます。
「需給、心理的要素」で動いた株価はいずれ戻ると考え
ポジションを取り、じっと待つわけです。
さて、この「需給、心理的要素」で動いた株価がどの程
度で戻るか・・・が次の命題。
これも色々な流派があります。具体的に言うと3ヶ月程
度から数年レベルという感じでしょうか?!
これは、投資のスタンスや資金の性格で決める部分と思
いますので一概にどれが良いとは言えません。
大まかに言うと
短期の場合:リスクも小、利益も小
長期の場合:リスクも大、利益も大
との感じでしょうか?!
ただ私の調べた範疇では、3ヶ月〜6ヶ月レベルで考え
ると、得られる利益に対してリスクが大きい感じがして
います。
これは、おそらく、このレベルの期間での判断は多くの
市場参加者が気にしている・・・つまり、この期間で稼
ぐ事を皆が狙っている・・・からではないかと感じてい
ます。
ただし、目に見える結果が得られやすいとの事で、雑誌
等の理論株価はこの程度の期間を基準に算出している感
じです。
そして1〜2年レベルではどうか・・・
これも、私の調べた範囲ではあまり上手く行きません。
この区間では景気の上昇期を基準にして景気の下降期
での水準を考える・・・なんて事になってしまう様で
す。
で、私はどうしているか・・・ですが、過去8年を基準
に考えています。
基準は経済学で言う「キチンの波」と言う、約4年の在
庫循環です。ただし、4年程度では明確な循環が現れな
い事もあり、実務上2回分の循環を見ることにしていま
す。
#ちなみに最近知ったのですが、グレアムさん(あのバ
#フェットさんの師匠)も7年程度を基準にされている
#様です。
この水準で考えると、もう一つ面白い事に気がつきます。
それは、以前にも書きましたが、
「株価は年度末の予想利益にかなり左右されている」
という事です。
例えば景気の底から良くなる局面では、最初の年は少な
い予想利益が出されます。すると株価もそれなりに
この予想利益の水準になるのです。
そして、その翌年、予想利益が上昇すると株価も上がり
・・・なんて繰り返して、
「景気が良いのが当たり前・・・」となったあたりで減
収減益が始まる・・・と言うパターンが良く見られます。
つまり、前回にも書いたとおり
一般的な「短期的な需給、心理的な要因」に加えて「業
績予測の景気に伴う変動」も、ある意味で「需給、心理
的な要因」と言えそうです。
この4年〜8年のサイクルで考えると、この「業績予測
の景気に伴う変動」も「利益を生むタネ」に使えると言
うワケです。
私は過去、かなりのシュミレーションを試みてきました
が、この期間で考る事が「結局一番効率よく利益を出せ
る」との結論に至りました。おそらく、この「業績予測
の景気に伴う変動」を利益の源泉に出来ることが大きい
と思います。
但し、この方法。「実際の利益を出すのに時間がかかる」
という最大の欠点があります。(笑)
4年サイクルを標準で考えるワケですから、平均で2年
程度ポジションを維持する事になります。
最近の短期トレード全盛時代には合わない方法かもしれ
ませんネ。
でも個人的には
「理詰めで考えた場合、極めて妥当な投資方法」
ではないかと考えています。
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■投資の本質(金融工学エッセンス)
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http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-52.html
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株を所持する事の本質的な意味(アクリバ理論その11)
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さて前回は、
4年〜8年のサイクルで考えると、景気変動による予想
利益の変動も「需給/心理的要因」と考える事ができる。
そしてこれを利益をの源泉にできる。(可能性がある)
と書きました。
それでは「じゃあ具体的にどうするの?!」となります
ね?!
このあたりを少しずつ掘り下げてゆきます。
※「景気サイクルにあわせたポジション設定」までは
たどりつけませんでした。ご容赦!
【株を所持する事の本質的な意味】
さて、まずは「株を所持する事の本質的な意味」につい
て、まとめておきましょう。
結論は、
「需給/心理的要因の影響がナイとの前提に立てば
日経平均を所持する事で年間4%程度の利益が得られ
る事になる」
※もちろん、他の株でも同じ事です。
です。具体的に説明しますネ
以前よりお話している通り、私は
株価=1株資本 + 未来の1株利益の今の価値
との表現ができると考えています。
分かりやすく2010年7月2日時点の日経平均で表すと
株価(9,203円)=1株資本(7,627円)
+未来の1株利益の今の価値(1,576円)
です。
ここで今後の一株利益を過去8年平均の387円と仮定
します。
#この387円の妥当性については面倒なので説明を省
#きますネ!
#リーマンショックを含めた8年平均ですから、かな
#り控えめな水準だと思いますヨ!
そして、この株価が1年後どうなるかを考えます。
前提条件は次の三つです。
1:予想利益(387円/年)が今後、変わらない
2:「需給/心理的要因」での金利変動がない
3:株主資本の変動がない
ここも結論から言いますと
株価(9,590円)=1株資本(7,627円+387円)
+未来の1株利益の1年後の価値(1,576円)
となります。
※本当は配当で配ったりしますのでチョイ違いますが
株主に還元されると言う意味では同じですので許して!
なぜか?!
1:1年後に生まれる利益(ここでは387円と仮定)は
株主資本にプラスされる事になる。
=>ここはご理解頂けますよね?!
2:「未来の1株利益の価値」は、利益を生み出した
後でも変化しない。(ここでは1,575円と仮定)
だからです。
特にこの2項
「未来の1株利益の価値は、利益を生み出した後でも
変化しない」
は、分かりにくいですよね。若干説明を加えます。
まず1年の時間が経つと
@予想していた利益の1年分が現実の物となります。
そして、
Aその先の利益も、実現可能性が1年分高くなります。
その結果
B未来の1株利益の価値が1年分高まり、実現した利
益を穴埋めしてくれる
と言う事になるのです。
如何でしょうか?!
これは
「日経平均は放っておけば年間387円ずつ値上がりしてゆく
(又は一部が配当という形で株主に返される)」
という事を意味します。
そして、最初に申し上げた結論
「需給/心理的要因の影響がナイとの前提に立てば
日経平均を所持する事で年間4%程度の利益が得られ
る事になる」
につながります。
私はこれが「株式投資の本質」だと思っています。
株主は「投資」した見返りに、
企業の活動によって得られる利益を
「配当」又は「株価の値上がり」
という形で受け取る事ができるのです。
そして、今の日経平均であれば、この水準は約4%程度
という事です。
この「企業の利益を受け取る」が本当の意味での株式投資
なのだと思う次第です。
ところが、実際の株価は年率20%程度の派手な値動きを
します。
・景気が悪くなりそう(将来の企業利益が減りそう)
・景気が良くなりそう(将来の企業利益が増えそう)
・円高/株安で株主資本が目減りしそう
・円安/株高で株主資本が増えそう
なんて言う「市場参加者の思惑」が株価を大きく変動させ
ているのです。
でも、ここまでの私の説明を理解頂けていれば、これらは
単なる「需給/心理的要因」である事も理解頂けると思い
ます。
とは言っても「本質的な値上がり年4%」に対して「株価
変動年20%」は大きすぎますよね?!
ですから私は
「株はじっと持っていれば、いずれ利益が得られる」
とまでは言いません。
反対に「需給/心理的要因での株価変動年20%」を利用
する事も考えたいですよね?!
次回は、この領域に話題を進めてゆきます。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-54.html
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株を所持する本質的な意味:補足(アクリバ理論その12)
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さて前回は、株を所持する本質的な意味
「日経平均は放っておけば年間387円ずつ値上がりしてゆく
(又は一部が配当という形で株主に返される)」
そして、最初に申し上げた結論
「需給/心理的要因の影響がナイとの前提に立てば
日経平均を所持する事で年間4%程度の利益が得られ
る事になる」
についてお話しました。
今回はこれについて若干補足します。
※「景気サイクルにあわせたポジション設定」は
順調に先送りです。
【株を買って所持するだけ・・・だけではアカン】
前回、
「需給/心理的要因の影響がナイとの前提に立てば
日経平均を所持する事で年間4%程度の利益が得られ
る事になる」
と買いた事で
のりダーは「買った株はずっともっとけ!」と言ってい
る様な誤解を招く可能性を感じました。
そこで今回はこれを修正しておきます。
基本、私は
「株を買って所持するだけ・・・だけではアカン」
と思うとります。
前回、私が書いた
「需給/心理的要因の影響がナイとの前提に立てば
日経平均を所持する事で年間4%程度の利益が得られ
る事になる」
これは
「需給/心理的要因」では株価は変わらず、財務的な
要因のみで株価が変わる・・・とした場合
と言う事です。つまり実際にはアリエナイ話です。
ですが、こういう風に現象を分けて考えないと
話がややこしくなります。
でバブル絶頂の1989年末、当時日経平均は3万9千
円だったワケですが、ここを基点に「財務要因」がどう
なったかを検証して見ます。
分かりやすくする為に株主資本の変化だけを見てみまし
ょう
するとこんな感じです。
1989年末の株主資本は、 約6,900円でした。
2010年5月末株主資本は 約8,600円です。
あわせてこの間の配当は合計約2,900円です。
#上記の株主資本は日経新聞社の公表ベース、
#会社発表値とは若干定義が違っています。
当時の株価3万9千円が今は1万円になっています・・・
でも株主資本はしっかり増えています。そして配当も出て
います。
ですから、この株価値下がりの時期をみても「財務要因」
だけで考えれば、お話した通りの結果です。
当時から考えると「需給/心理的要因」だけで、株が下が
ってしまったと言うのが妥当でしょう。
(と言うより、妥当な株価に戻った・・・ですね)
ですから、「株はいつ買っても良い」なんてとても言えま
せん。
年率4%のリターンを得られるのは、あくまで適正な株価
で買った場合の話です。
反対に言うと適正な株価以下で買えれば、・・・となるワ
ケですが・・・ここは次回以降にとっておきますネ。
さらに、年率4%のリターン。これは今ならそこそこの魅
力ではありますが・・・
定期預金の金利が4%をこえてしまうような事態になった
り、あるいは株価が今の4倍なんてなったら(この時は
リターンが年率1%になってしまいます。)
はっきり言って今の日経平均であれば所持する意味はない
と言えます。
#厳密に言うと、金利の部分はこう単純ではありませんが
#この部分も、今後のお楽しみ・・・にさせてください。
従いまして私は「買った株はずっともっとけ!」なんて
口が裂けても言いません。
・買う場合は「適正な価格以下で」買うべき
・値上がりしすぎたら、他に資産を移すべき
これが、私の目指す投資スタイルです。
ただその期間が数年間に及ぶと言うだけです。
でも、これだけでは
・「適正な価格以下」ってどうすれば分かるの?!
・「値上がりしすぎ」ってどうすれば分かるの?!
と、なりますよね!
これを説明しているのが、この収益還元シリーズ(?!)
なのです。
次回以降、具体論に入ってゆきますのでどうぞお楽しみに!
&
バックナンバーは是非一読下さいませ!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-56.html
━━━━━━━━━━━━━━━
バクチと投資の境界線(アクリバ理論その13)
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前回は
「需給/心理的要因の影響がナイとの前提に立てば
日経平均を所持する事で年間4%程度の利益が得られ
る事になる」
但し、
・いつ買っても4%の利益になるわけではない。
・4%の利益が魅力無くなったら株(日経平均)を
持つ意味は無い。
とのお話をしました。
とは言っても
「株という物は基本的に値上がりするもの」
ですし、
「平均的に言うと、株を持つことは年間3〜5%程度の
リターンを得る事になる」(今なら・・・です)
と言う事ではあります。この事は覚えておいてください。
私はこれがあるが故にバクチと投資が分かれると思うとり
ます。今回はこのお話です。
【様々な投資対象(?)のリターン】
宝くじ、競馬、カジノ、FX、商品、株、そして債券
これらを投資対象として考え、「投資に値するか?!」を
検討してみます。
こういう場合、「将来の予測は不可能」を前提にして、そ
れぞれの対象を平等に扱うのが一般的です。
そこで「将来の予測は不可能」とした場合、それぞれの対
象が平均的にどの程度のリターンを生むかを並べると、こ
うなります。かなり大雑把なのはお許し下さい。
不動産 + 5%/年
株 + 4%/年
国債 + 1%/年
商品 ± 0%/年
FX ± 0%/年
#高金利通貨は値下がりする
#そして金利差を業者に手数料で抜かれる
カジノ − 5%/回
パチンコ −20%/回
競馬 −30%/回
宝くじ −60%/回
いかがでしょうか?!いわゆるバクチといわれている物は
投資対象としては魅力が無いことが分かります。
#あくまで予測が不可能との前提です。念のため!
やはり投資先として考えるなら
「平均リターンがプラス。さらに債券のリターンは上回
りたい」
となりますよネ!
反対に言うとバクチは売る側に回ればかなり儲かります。
ですから、日本では民間人がバクチを売る側に回る事を
禁止して、「国や自治体の特権」にしています。
完全に違法ではありますが・・・競馬のノミ行為をやった
と仮定して計算すると・・・笑える程に儲かる事が分かり
ます。
#パチンコは民間人も参入できますが・・・実質、保通協
#と言う警察がらみの団体に上納金を納めなくてはならな
#い仕組みになってます。ですから業者はさほど儲かりま
#せん。
つまり、こんな結論が得られます。
「投資対象として、基本的に投資に値するのはやはり株、
不動産、債券」
なんだかんだ言っても結局こうなんです。
余談ですが、
「何かのビジネスに投資して利益を得る」
は、実質「株式投資」と同じ意味だと思います。
ただ転売がしにくい訳ですが・・・
こんな分類にはまって、しかも一般個人が参加できそうな
投資先としては・・・
ラブホテルファンド
ワインファンド
牧場(牛や豚など)のファンド
なんて物があります。株や不動産も含めてこれらを「買う」
事はプラスの収益を期待しやすい・・・つまり投資先として
魅力があると言えます。
反対に平均収益がプラスの物を「売る」は根本的にハンディ
を背負ってしまう事は理解しておいた方が良いです。
「平均収益がプラスの物を売る」は「平均収益がマイナスの
物を買う」と同じことです。
つまり日経平均を売り続けると平均的には年間▲4%のリタ
ーンになると言う事です。
さて、これらの投資先を組み合わせる方法もあります。
よくあるのが「債券を売り、株や不動産を買う」です。
個人の場合「債券を売る」と言うのは「借金をする」と言う
事ですね。
これはきちんとリスク&平均リターンを考えて実行する分に
は問題ありません。
簡単な例で言えば
政府が国債を売って (金利支払い▲1%)
そのお金を株購入にあてる(期待リターン+4%)
なんて事は十分理にかなった行動です。実際にはムリと思い
ますが・・・
実は最近の金融商品は自動的に借金させられている場合もあ
ります。
例えば信用取引、FX、CFD・・・
なぜ高いレバレッジで取引できるかと言えば、証拠金以外の
部分は「実質的に借金させられている」からです。
#金利は業者によって異なります。
これらを行うときには「金利がどの程度抜かれているか」を
把握しておいた方が良いと思います。
#証券会社の決算報告をみると分かりますが、この金利収入
#が、彼らの重要な収益源だったりします。
続いて日経平均先物・・・これも同様。
普通現物より先物が若干高いですよね?!
これのSQまでの値下がり分が金利に相当します。
(今ですと年0.6%程度でしょうか?!)
これは証券会社ではなくて「売り方」に支払う金利です。
で、これを生かすして運用する方法ですが・・・
日経平均の期待リターン4%です。そして先物の実質金利は
0.6%です。つまりレバレッジ10倍なんてやれば
(4%−0.6%)×10 = 34%/年(税別)
なんてリターンを期待はできる計算です。
とは言ってもこのポジション、日経平均が▲10%した時点
でアウトですから、オススメはしません。(笑)
長々書いてしまいましたが・・・
今回の結論は
「投資対象として考えるベキは、期待リターンがプラス
のものである」
です。当たり前なのですが、一番無視されそうな原則です。
次回は「株の投資期間による有利/不利」を書こうと思います。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-58.html
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投資期間での損得(アクリバ理論その14)
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前回は
「投資対象として考えるベキは、期待リターンがプラス
のものである」
と言う当たり前だけど、一番無視されそうな原則について
お話しました。
これは本当に重要なんですヨ!
是非
「今のやり方で期待リターンプラスが見込めるか」
一度考えてみる事をオススメします。
今回はこれを広げて「期待リターンプラス」にしやすい
運用方法についてのお話です。
【投資期間での有利不利】
さて、今回も「将来の予測は不可能」を前提にして、投資
期間で有利不利があるか否かを確認します。
これまでお話したとおり、日経平均は
平均的な期待リターン 4%/年
平均的な値動き ±20%/年(標準偏差と言います)
です。
この前提で、投資期間によって利益が出せる確率を考えます。
すると
1日の投資で利益が出る確率 50.4%
1ヶ月の投資で利益が出る確率 52.3%
1年の投資で利益が出る確率 57.9%
10年の投資で利益が出る確率 73.6%
30年の投資で利益が出る確率 86.3%
※上記には手数料は含みません。
なんて結果になります。つまり「長く持つ程有利」が結論
です。
詳しい話は避けますが、確率論では
1:期待リターンは「期間」に比例する。
2:値動きの幅は「期間のルート」に比例する。
との大原則があり、投資期間が長いほど、リターンは増えま
すが、値動きはリターン程には増えないからです。
確認すれば分かりますが、相場も結局この法則通りに動いて
いるのです。
従いまして、「将来の予測は不可能」であれば
「株は買ってずっと持っておくのが
一番良い(Buy And Hold)」
と言う(有名かつ退屈な)結論になってしまいます。
ですから、
「下手に売買すると、かえって損をする(又は儲け損なう)
事になる」
と言う事です。
おそらく、多くの方がこの結論に違和感を覚えるのでしょう
ネ。でも確率論から言うとこうなのです。
前回お話したとおり、バクチや宝くじは投資対象としては
「失格」なのですが・・・我々人間は「夢をみて」買って
しまうのです。
#もちろん、ゲームとして楽しむ事は否定しません。
株の売買も「下手をすると」これに近い事である可能性が
あります。これは人間の本性かもしれません。
ですから「株を売買する」ならば「将来を予測できる」
なにかが必要です。
これによって「Buy And Holdに勝てる」と言う合理的な判
断があって初めて「株を売買しても良い」事になります。
でないと「株を売買する」は無駄どころか害にしかならな
い・・・と言うことになりかねません。
さて「将来の予測は不可能」なのでしょうか?!
それとも可能なのでしょうか?!
次回はこのあたりを中心に話を進めたいと考えています。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-60.html
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虚しいテクニカル(アクリバ理論その15)
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前回は「将来の予測は不可能」であれば
「株は買ってずっと持っておくのが一番良い
(= Buy And Hold 戦略)」
と言う(有名かつ退屈な)結論を説明しました。
言い換えると、
「本当の意味での将来の予測」
が出来ない状態であれば、
株を売買する事は、
「かえって損をする(又は儲け損なう)事になる」
と言う事です。
では「本当の意味での将来の予測」が可能なのか否か
が今回のテーマです。まずはテクニカルから・・・
【虚しいテクニカル】
「株の将来は予測できるか?!」と言うテーマについては
古今東西、それこそ無数の研究者が挑んでいます。
そこで出されている結論は
「予測は不可能とは言えないが、極めて困難な事である」
と言うとても曖昧な内容です。
この中でも予測手法によってレベル差が存在する様です。
様々な文献に記載されている結果をまとめると、おおよそ
次の様な内容です。そして、これらは「金融工学」での常
識になっています
1:過去の株価推移により将来を予測する手法は
ほぼ無意味。(絶対とは言えないようです)
=>例えば上手く行く可能性は1%も無い
とのニュアンスです。
2:過去の経済状況をから将来を予測する手法は
無意味とは言えないが困難が伴う。
=>例えば上手く行く可能性は10%
とのニュアンスです。
3:明らかな市場の歪が将来修正される事を期待する
手法は比較的有効。
但し、歪は簡単にはみつからない。
=>例えば上手く行く可能性は30%
とのニュアンスです。
#上記の「上手く行く可能性」は、著作のニュアンスを
#私の印象だけで付けた物です。鵜呑みにはしないで下さい。
上記を一般的な言い方で分類すると
1:過去の株価推移により将来を予測する手法
=>テクニカル分析
2:過去の経済状況をから将来を予測する手法
=>ファンダメンタル分析
3:市場の歪が将来修正される事を期待する手法
=>裁定理論(バリュー分析の一種)
となると思います。
これが故、プロの資産運用は
1:株を買って放っておく(パッシブ運用)
2:ファンダ又は裁定分析での運用をする(アクティブ運用)
が主流のようです。プロの世界ではテクニカル的な分析は
ほとんど行われていません。
それは、前述の通り
「出来るかもしれないけれど、分析に要する時間を考えると
『骨折り損のくたびれもうけ』にしかならない可能性大」
だからです。
「テクニカル分析の虚しさ」は私も実感しています。
私は統計学が得意分野、プログラムもそこそこ出来ます。
そんな訳で、以前はテクニカル的な売買研究もかなりし
ていました。そして「何億パターン」ものバックテスト
を繰り返したりもしました。
・・・でも「勝てる方法」は見つからずじまい。
みな一時的には上手く行っても、その後崩壊してしまう
のです。
#おそらく、教科書に載っている指標はすべて試したと
#思います。
もちろん、私が経験した事が「すべて」ではないと思い
ます。しかし私の経験と世界の研究者の結論が一致して
いることから考えて・・・
「テクニカル分析を研究する事は、時間のムダに終わる
可能性が極めて高い」
これだけは言えると思います。
でも、こう書くと、すごい反論が来そうですよね!
「おれは上手く言っている」・・・と!
でも、反論される前に下記を検証してみて下さい。
1:本当にBuy And Holdに勝てていますか?!
この場合、レバレッジの条件も合わせて考えてくだ
さいネ。
個別銘柄は日経平均TOPIXと比べると実質的には
レバレッジが利いている事になりますから要注意
株価が値上がりする時期にレバレッジ効かせれば
レバの無いBuy And Holdに勝つのは当然です。
2:テクニカルとファンダ/裁定分析あるいは勘を併用し
ている場合
「上手くいった要因は」本当にテクニカルですか?!
実はテクニカルは関係なかった・・・なんて事も結構
あると思います。
3:最低4年程度、上手くいっていますか?!
1年程度上手く行く手法はそこそこ見つかります。
そして「運が良ければ」それが3年程度は続くかも
しれません。
でもそれは「運が良かった」だけなのかもしれません。
「運ではない」と言うには、最低4年/できれば10年
程度上手く行く手法でなければならないと思います。
#グレアムさん(バフェットさんの師匠)は50年上手く
#行かなければダメと仰っていたようです。
もう一つ、テクニカル分析が「リスクの低減」に役立つと言う
意見があると思います。
リスクを抑えるために「売買手数料」「株を所持しない損失=
1年間4%」を対価として支払うのは意味があるのでは・・・
との主張です。
ただ、これに対しても研究者達からは
「そもそも耐えられるリスクレベルを考えて、レバレ
ッジを落として投資すべき」
との意見が出されるのでしょうネ。
と言いつつ、私もテクニカル的な判断はたまに使います。
ただ予測と言うより、「ふんぎりを付ける」為だったりします。
最後に今回のまとめ
「テクニカル的な判断は、あてにならない可能性が高い事を
認識しておくべき。」
また
「精度の高い、テクニカル分析を追及する事は
『骨折り損のくたびれもうけ』にしかならない可能性大」
です。
反論もあろうかと存じますが、一度冷静に考えてみてください。
次回はファンダ/裁定分析の有効性に話を進めたいと考えて
います。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-62.html
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システムトレード:統計分析のワナ!(アクリバ理論その16)
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前回はテクニカルでの株価の予測について、
「あてにならない可能性が高い事を認識しておくべき」
また
「精度の高い、テクニカル分析を追及する事は
『骨折り損のくたびれもうけ』にしかならない可能性大」
とのお話をしました。私だけではなく、世界中の研究者が言っ
ている事です。
反論もあろうかと存じますが、一度冷静に考えて見ることを
オススメします。
【株価の将来予測は可能・・・と思う】
特に先週の日記を読んで頂いた方々には
「のりダーは株価の将来予測は不可能と考えている
つまりByu And Hold戦略に勝るものはないと思っている」
なんて取られてしまいそうですが・・・これは誤解です。
私は「Byu And Hold戦略に勝つ方法は存在する」
と考えています。しかも個人投資家が実行可能な範囲で!
でも、そこに至る前に「世界中の研究者が出した結論」
を確認しておかないと「のりダーの勝手な思い込み」と思
われてしましそうです。ですから
「私はここまで検証して、こんな結論を出しましたよ」
と毎週つづっております。
反対に私の検証ミス/勘違いなどがあれば指摘頂けますと
幸いです。
さて「株の将来は予測できるか?!」について更に検証し
ます。
【システムトレード:統計分析のワナ】
テクニカルに限らず、将来予測を行う場合には統計的な手
法をよく使います。
そして、この統計の良いところは
「すべてを調べることなく、全体像を知ることが出来る」
なのです。
例えば、
・一部の世帯のテレビ番組視聴状況を確認する事で
全国のテレビ番組視聴状況がわかる。
・一部の方に電話調査をする事で、全国の世論が分かる。
・一部の方の出口調査をする事で、選挙結果が分かる。
等です。
例えば、世論調査なんて本当は全国民1億人を調査しなけ
れば分からない内容です。
ですが、実際には千人程度の調査しかしていません。
これで十分であることが数学的に証明されているのです。
ところが、これが危険なんです。
今回の結論を書いてしまいますと
「中途半端な理解で統計を使ってしまうと、重大な間違い
をしてしまう可能性がある」
そして
「株の分析で『統計的分析/確率分析』と称しているもの
は、この大きな間違いをしてしまっているケースが多い」
なのです。
この間違いとは何か・・・
統計学では
「無作為(つまりランダムに)抽出されたサンプルは、
全体を代表している」
と考えます。
ところが株の統計では、この重要な原則を無視してしまう
事が多いのです。
「株の分析」ではよく
「過去ン年のデータを確認すると」との言い方をします。
つまり
「過去ン年の連続データを
『ランダムに抽出したデータであると』仮定して
分析を行っている」
と言う事になります。
この行為は「統計学の原則」を最初から無視してしまっ
ているのです。
ところがやっかいな事に、この過去データが
「対数正規分布」
と言う統計に合ってしまうのです。
ですから例えば
「過去4年間の株価はこう動いた。だから統計上は今後
はこうなると言える」
と、もっともらしく「理論的」に言えてしまうのです。
ところが現実には
「過去4年は通用した法則が、次の1年ではまったく
通用しなかった」
なんて事が多々起こります。
私はこの原因の一つが「統計学の原則無視」に起因して
いると考えています。(他にも原因はありますが、別途)
では、これをどう回避するか・・・
私は前回
「運ではない」と言うには、最低4年/できれば10年
程度の運用実績が必要。
と申し上げました。
そして、人によっては運用実績50年以上と言う人も
いる。
とも申し上げました。
これは次に言う
「仮説=証明はされていないが経験から言えそうな説」
が、背景にあります。
#あくまで私の個人的な仮説ですので鵜呑みにはしないで
#下さいネ!
仮説:
「将来の株価を考えるには
『正規分布』ではなくて『T分布』を前提にするべき。
この場合、1年分のサンプルを1個のサンプルとして
扱うべき」
少々難しい言葉を使いましたが、言葉はどうでも良いです。
要は、
「過去ン年は勝率N%のトレード方法があったとしても、
この勝率は将来継続するわけではなく、絶対に下がる」
という事です。
具体例を申し上げると
例えば過去2年で勝率90%だった方法があるとします。
T分布で次の1年間の勝率を考えると、65%程度にし
かなりません。さらにその翌年は50%まで落ちます。
つまり、この方法は2年後には「役に立たなくなる」
という事です。
もちろん、過去の期間を延ばせば、確率は上がって行きま
す。
例えば過去10年で勝率90%だった方法があるとして、
T分布で次の1年間の勝率を考えると、86%程度は確保
できる計算です。
ここで注意が必要な点、
上記で2年だとか10年だとか言っているのはあくまで
「運用期間」です。「検証期間」ではありません。
例えばシステムトレードを行うとすると
1:過去10年などのデータでルール作成をする。
2:その後のデータ2年等でバックテストを実行する。
などを行って、実際の運用に入るハズです。
私が「運用期間」と申し上げているのは、あくまで2の
方、つまり2年です。その前の10年は計算に入れませ
ん。
更に、後の2年の成績を良くするためにルール変更した
場合などは愚の骨頂。
これは「統計的な裏づけなしに」実運用に入るのと同じ
意味合いです。
世の中には高価なシステムトレードツールが販売されて
います。・・・ですが、これらのツール。本当に統計的
なウラを取れるツールかと言うと、かなり危険な気がし
ています。
「中途半端な理解で統計を使ってしまうと、重大な間違い
をしてしまう可能性がある」
そして
「株の分析で『統計的分析/確率分析』と称しているもの
は、この大きな間違いをしてしまっているケースが多い」
とくにシステムトレード等を考えていらっしゃる場合には
一度冷静に検証される事をオススメします。
#特に重要なのは、実運用でそれなりの期間(最低4年)
#実績が上がっているか否か・・・です。
次回は先送りになったファンダ/裁定分析の有効性に話を
進めたいと考えています。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-64.html
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ファンダ分析よ、おまえもか!(アクリバ理論その17)
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前回は統計分析について、
「中途半端な理解で統計を使ってしまうと、重大な間違い
をしてしまう可能性がある」
そして
「株の分析で『統計的分析/確率分析』と称しているもの
は、この大きな間違いをしてしまっているケースが多い」
とのお話をしました。
シビアな統計検証しても、この部分が抜けていると無意味に
なってしまいます。ご注意くださいね!
さて「株の将来は予測できるか?!」について引き続き検
証します。
【ファンダ分析よ、おまえもか!】
さて前々回、テクニカルでの将来予測能力に関して、かな
り悲観的なお話をしました。
続いてファンダメンダルズです。
この分析手法は、今日プロの世界でも主流と言って良いで
しょう。そしてアナリストやストラテジストと言った方々
がやっている事も基本的にこれです。
ところが・・・これで将来が少しでも見渡せるか?!と言
うと・・・これまた疑問符が付きます。
まず簡単な例です。日経の週末版にのっている週間見通し
なんかが、良い題材かもしれません。
これを1年分さかのぼって「当たったか、外れたか」確認
してみてください。
本当にやってみると実感できますが、
「驚くほどに、あてにならない」
と言うことが分かると思います。
「外れる事が多い」なら、まだ利用価値もあるのです。
ところが「当たり外れが半々」と言う状態なのです。
これでは何の参考にもなりません。
くれぐれも申し上げますが「日経」のレベルが低いワケで
はありません。どこが出す見通しも似たり寄ったりなので
す。
これらの記事は(モーニングスターやロイター等も同様で
す)、どうしても直近の状況に影響を受けている様です。
例えば週間見通しの場合、こんな感じです。
・前週が上げていれば「やや強気」
・前週が下げていれば「やや弱気」
後は上げ方がきつければ「過熱感」があり、下げ方が
きつければ「押し目買いがはいる可能性あり」と表現。
これに、翌週起こる事をそれなりに加えておけば一丁上が
り!です。
もちろん、これは大雑把な表現です。ですがこれらの記事
が「前週のトレンドに逆らう事」はほぼナイと言って良い
でしょう。
#相場が閉じた後のビッグニュースは例外です。
つまり、前週のトレンドが今週のトレンドであるかの様な
書き方になるのです。ですからトレンドが変化する時は概
ね外れると思ってよいです。
そして有名な四季報・・・これもそうです。
例えば景気絶頂の所から景気後退に移る局面の予測はかな
り難しい様です。
こんな局面では
「過去最高益を予測しながら、減収減益が連発する」
なんて事が起こります。
これ以外の有料情報等でも、ほとんど同じだそうです。
「お金持ちは良い情報で儲けているのでは?!」なんて話
がありますが、ことアナリストのレポートに関してはそん
な事はありません。多少詳しく書いてあるだけの様です。
「これじゃテクニカルと同じじゃないか」そう思われる方
も多いと思います。おおよそ「その通り」です(笑)
ただ若干違うのが、ごく少数派ながら「例外的な人」がい
ると言う事位でしょうか?!
そして研究者たちの意見も
「ファンダメンタルズから将来を予測する手法は、無意味
とは言えないが困難が伴う」
との微妙な表現になっています。
世間に名前が出てくるアナリストなんて、かなり優秀な方
々でしょう。そしてそんな彼らが真剣に将来を予測しよう
と努力しています。
ですが・・・市場参加者全員がそんな彼らの言葉を聞いて
「真剣に」売買しています。その結果が日経平均やTOP
IXなのです。
ですから、「かなり優秀」な人たちの予測の平均点が日経
平均やTOPIX等のインデックスと言えると思います。
その証拠として、こんな事実があります。
株の運用には
1:株を買って放っておく(パッシブ運用)
2:先を読んで売買を繰り返す(アクティブ運用)
との二種類の方法がありますネ
もしファンダメンタルズ分析によって成果が上がるなら、
パッシブ運用の実績よりアクティブ運用の実績が上回って
いなければならないハズです。
ところが残念な事にアクティブ運用を行っているファンド
の大半は「パッシブ運用に勝てていない」のが現実です。
#アクティブファンドは手数料が高いのも一因と言われて
#います。
ただ、若干の例外があることも事実です。
テンプルトンさん、ピーターリンチさんそしてバフェット
さん・・・みなン十年の長きに渡ってインデックスを上回
り続けました。
ですから「やり方によっては不可能ではない」とは言える
のでしょうネ。
ただし、「ン十年の長きに渡ってインデックスを上回り続
ける」ための努力はハンパではないものがあります。
そして才能も必要なのでしょう。
才能は別として「努力する時間の限られている」個人投資
家が、彼らのマネをするのは、ほぼ不可能だと思えます。
ですから、
「個人投資家はインデックスを買って、Buy And Hold
しとけ」
と言うのは、妥当なアドバイスなのでしょうネ!
なにせ、これで半分以上のプロに勝てるのですから!
下手にテクニカルやファンダメンタルズ分析で売買を
するより「Buy And Hold」の方がよほど良い結果を残
せるのです。・・・残念ながらこれが事実です。
ウソだと思われている方
一度ご自身の実績を確認してみて下さい。
その為のポイントが下記です。
1:レバレッジの条件は合わせてください。
=>個別株は実質レバレッジが高くなります。
要注意です。(特に小型株)
2:最低4年程度の実績で比べてください。
=>この期間以下では「運」で左右される
可能性が大です。
いかがでしょうか?!
今回の結論は
「プロのファンダメンタルズ分析でも、そうそう当た
るものではない。結果として現状の延長線になって
しまっている事が多い。」
です。
なんだか「先の予測は不可能」と言っている様にしか
思えないですよね・・・
でも、何度も言いますが、ここまで確認してなお
私は「Byu And Holdではアカン」と考えています。
しかも個人投資家が実行可能な範囲で!
もう少し待って下さいね!
次回は裁定取引の有効性に話を進めたいと考えていま
す。そしてこの後、いよいよ本丸ですネ。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-67.html
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最後の手段、裁定取引!(アクリバ理論その18)
━━━━━━━━━━━━━━━
前回は
「プロのファンダメンタルズ分析でも、そうそう当た
るものではない。結果として現状の延長線になって
しまっているだけの事が多い。」
なんてお話でした。
なんだか「先の予測は不可能」と言っている様にしか聞こ
えませんよね・・・
でも、私は「Buy And Holdを超える方法はある」と考えて
います。ゆっくり進めてゆきますネ!
今回は裁定取引の話です。
【裁定取引とは?!:知っている人は飛ばして下さい】
本来の意味は価格差を利用して利益を上げる事です。
良くあるのが、日経平均現物と日経平均先物のサヤとり。
東京市場で日経平均が1万円の時に大阪の先物がもし2
万円だったら・・・先物を売り/現物を買いとします。
先物と現物は「清算日」には同じ値段になりますので、
先程の例だと価格差1万円が確実に利益になります。
※これは、あくまで例です。現実には10円前後しか値
差は発生しません。よって短期金利分をGETするの
がせいぜいです。
この様に「価格差」(歪と言ったりします)を見つけて、
それを利益にするワケです。上手く価格差さえ見つかれ
ば、極めてリスクの少ない手法です。
【ちょっと変わった裁定取引の実例】
面白い例では「ニッポン放送」と「フジテレビ」が有名
ですね。
2002年3月末のニッポン放送の時価総額は1400億円
でした。ところが、このニッポン放送が所持していた子
会社のフジテレビ株の時価は2500億円だったのです。
つまり、
1:ニッポン放送をすべて買い取って(1400億円)
2:資産のフジテレビ株をずべて売却(2500億円)
とすれば「絶対に儲かる」状態でした。
これに目を付けたある米ファンドが3年がかりで仕込み
フジテレビとライブドアの攻防が始まるや否や約 100億
円の利益を上げたそうです。
この米ファンドの行った方法もある意味「裁定取引」に
あたると言えます。本来の「サヤ取り」と若干意味合い
が変わっていますが、
「価値と価格の差が生じている場合、その差が将来縮小
することを期待しての投資」
が、広い意味での「裁定取引」です。
リスクの少ない確実な投資ですよね!
個人投資家の中でもこの歪に気が付いて、騒ぎになる前
に「ニッポン放送買い」としていた人もいるかも知れま
せん。
さて、当時のフジテレビとライブドアの攻防は覚えてお
られる方も多いでしょう。この「騒ぎが始まった後」の
ニッポン放送株、フジテレビ株、ライブドア株はまさに
マネーゲームの戦場でした。
しかし、この時点でゲームに参加しても、勝敗を分ける
のはもはや運でしかありません。正直言って「バクチ」
と言って良いでしょう。
後半のマネーゲームと前述の米ファンドの行動
○ 確実な手法で儲けを手にした「米ファンド」
○「自分のヨミは当たる」と信じてマネーゲームに参加した人々
両者には根本的な違いがある事はご理解頂けると思います。
【裁定取引の拡大解釈】
さて、先程の例の如く「現物と先物の値差」なら簡単な
のですが、
1:簡単ゆえに誰でも見つけることができる。
2:そして値差が発生すると、誰かがスグに反対取引
をしかける。
3:結果、大きな値差はほとんど発生しない。
と言う状況です。従いまして、「簡単な物」はさほど利
益につながりません。
そこで、世界中の「裁定取引屋」は、スグにそれとは分
からない物を含めて裁定取引の機会を捜し求めています。
そんな中で、「裁定取引」と言う言葉が
「市場価格が、何かの理由でその実質価値と間で差を生
じている場合、この差が将来縮小する事を見越して行
う取引」
と言う様に意味合いが変わって来ています。
そんなワケで最近は
「債券と株の裁定取引」
なんて言い方もされます。
これなんて「サヤ取り」とは根本的に違いますね!
でも、これら「拡大解釈」を含めた「裁定取引」は
テクニカル/ファンダメンタルズを否定してきた研究者
達の中でも比較的好意的に取られています。
こんな表現です
「明らかな市場の歪が将来修正される事を期待する手法
は比較的有効。但し、歪は簡単にはみつからない。」
【最後の手段、裁定取引!】
金融工学の基本に「無裁定価格理論」と言うものがあり
ます。これは
「どんな商品でも、市場価格は(いずれは)その価値に
等しくなる」
#この市場価格と価値が等しくなった状態を
#「無裁定状態」と呼ぶ様です。
と言うものです。
そして、この価格の変化を利益につなげる取引を広い意
味で「裁定取引」と言います。
そして、先程のニッポン放送の例は、この基本理論に沿
った極めて合理的な取引だと言えます。
さて、ここで「アレ?!」と思われる方も多いと思いま
す。
同じく金融工学の基本である「効率的市場仮説」と、
この「無裁定価格理論」は矛盾しているようにも感じら
れますね・・・。
そう、金融工学の基本に「効率的市場仮説」と言う物が
あります。
この「仮説」は
「市場はすべての情報を瞬時に織り込む。だから市場で
決定された価格は常に適正である」
つまり「裁定取引の機会は存在しない」と言ってるワケ
です。
ですが、今までお話したように「裁定取引の機会」は僅
かではありますが実在します。
そして、先程のニッポン放送の例では、収益を上げるの
に3年かかっています。決して「瞬時」ではありません。
ですから
「市場は完全に効率的という訳ではない」
と言えますよね!
とは言っても「市場はかなり効率的」なのです。
ですから、これまでお話した通り、テクニカル/ファン
ダ分析は(おおむね)通用しないのです。
そしてホトンドの場合
「下手に売買するよりBuy And Holdの方が良い」
となってしまいます。
ですが、もし「裁定取引の機会」が見つかって、それを
上手く活用できれば・・・
Buy And Holdを上回ることが出来るかもしれません。
ここは金融工学でも否定出来ない部分です。
これまでテクニカルやファンダメンタルズでのアクティ
ブ運用は「概ね意味を成さない」と申し上げて来ました。
ですから「裁定取引の機会活用」は、Buy And Hold」に
勝つ最後の手段と言えるかもしれません。
次回はこの「裁定取引」についてもう少し深堀してみた
いと思います。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-72.html
━━━━━━━━━━━━━━━
裁定の距離とリスク(アクリバ理論その19)
━━━━━━━━━━━━━━━
前回は、もし「裁定取引の機会」が見つかって、それを上手く活
用できればBuy And Holdを上回ることが出来る可能性がある。
と書きました。
今回はこの「裁定取引」に関して深堀してゆきます。
【裁定取引の苦労】
前回「裁定取引の機会」が見つかれば、利益を上げる事は難しく
ないと言う表現をしました。そして世の研究者達もこの事は認め
ています。
そして、世をにぎわせている「ヘッジファンド」は基本この手法
をメインに収益を上げているとも聞きます。
その反面「裁定取引の機会」は簡単には見つからないワケでもあ
ります。
事実、前回書いた様な、「先物と現物の鞘取り」なんて、世界中
のコンピュータが監視していて、機会があればポジション設定/
解消を自動でやっている状態。とても個人投資家が挑める領域で
はありません。
「ニッポン放送」の例で上げた「隠れた歪を見つけ出す」方法は、
まだ個人投資家にも可能性はあります。しかし、とても大変。
「四季報をじっくり見る」レベルではまだ甘く、株主資本の中身
までも一点一点確認してゆく事になります。
上手くマトを絞る方法があって、効率よく歪を探す事が出来れば
良いのですが・・・。
一概には言えませんが、個人投資家の資金レベルでこれをやるの
は「割に合わない」気がします。
#但し、これに類することを実行されている個人もいらっしゃい
#ますし、REIT程度なら個人でも近い事が出来そうではあり
#ますネ。(私も多少やってます)
この「裁定取引の機会」探しはプロもかなり苦労しているようで、
だんだん「拡大解釈」が進んでいます。
そして
「『絶対に儲かる』ではなく、『ある程度儲かる』を目指す」
が、主流になりつつあるようです。
【裁定の距離とリスク】
当然、「ある程度儲かる」と言う事は反対に言えば「ある程度損す
る」事でもあり、リスクが存在すると言う事です。
ですが、そのリスクを受け入れる事で「裁定取引の機会」が増えて
、「期待できる利益」も増えると言うワケです。
私も詳しくは存じ上げませんが、有名なソロスさんは、この手法の
達人だとか・・・国をまたいだ債券と通貨の裁定取引・・・なんて
やってしまうようです。
この水準になると、もはや価格も場所も扱い高も違ってきます。単
純に比較できる物ではありません。
強いて一般論で言えば、この投資対象二つの関係が遠い程
「裁定取引の機会が増」「期待できる利益が増」
とはなってゆくはずです。また、その反面
「(裁定解消が成立せずに)失敗するリスクも増」
となって行きます。
#一応これを示す方程式もあったりしますけど、説明は止めておき
#ますネ!
例えば「金と銀の裁定取引」より「金と水の裁定取引」の方がリス
クもリターンも大きい・・・というイメージです。
※「金と水の裁定取引」は実在はしないと思います。(笑)
これが例えば
「リスクが2倍になっても利益が3倍」ならやる価値はあ
るという事です。
もう一つ、「時間を越えた裁定取引」なんて概念も存在します。
本当なんですヨ。
これは現物と先物のサヤ取りではありません。
例えば
「同じ物の今と1年後との裁定取引」
なんて話です。意味不明ですよね(苦笑)
やることは簡単
「今買って1年後売る」又は「今売って1年後に買い戻す」
だったりします。
こうなると「普通の投資/投機と何が違うの?!」と言いたくなり
ますよネ。
ですが、これでもなお
「普通の投資/投機」と「裁定取引」の間には考え方の違いがあっ
たりします。
【裁定取引と呼ぶ範囲】
さて、ここで「無裁定価格理論」の定義に戻ります。
「どんな商品も、市場価格は(いずれは)その価値に等しくなる」
そして、「市場価格」が「その価値」に落ち着く時の値差を利益に
つなげるようとするのが「広義の裁定取引」です。
「普通の投資/投機」との違いは何でしょうか?!
結論を申し上げます。
1:裁定取引は「市場価格」と「価値」の差を見つける事が全ての
スタート。反対に差がなければ仕掛けない。
2:裁定取引は市場価格と価値の差が「いずれ無くなる」と考える。
しかし、その時期や理由は考えない。(必要が無い)
分かりにくいですよねぇ?!
簡単に言い直します。
通常のアクティブ投資では
「値上がりしそうだから買う」
「値下がりしそうだから売る」
との発想をします。
しかし、裁定取引ではこの様な発想はあまりしません。
「安いから買う」「高いから売る」だけです。
つまり、「事実のみに着目して将来の予想はしていない」と言う感
じです。
そしてこれが、唯一(と言って良いでしょう)
世の研究者達が可能性を認めている手法だという事です。
そして世をにぎわせている「ヘッジファンド」も、基本はこの手法
を研究し続けている様です。
【裁定取引とバリュー投資】
おそらく、このシリーズをずっと読んで下さった方々は
「ソレが言いたかったのね」
と思われた事でしょう。すごく回り道をしました。(苦笑)
まだお気づきでない方の為に、私の結論を申し上げておきますネ。
裁定取引の発想は、単純に言えば
「安いから買う」
「高いから売る」
だけです。
これは実はバリュー投資の発想とまったく同じです。
つまり
1:バリュー投資は「広義の裁定取引」と言う事ができる。
2:いま投資の世界で「可能性」が認められている手法は、ほぼ
「広義の裁定取引」のみ。
これ以外の手法では(おおむね)Buy And Holdに勝てない。
という事です。そして最後に
3:バリュー投資を上手く活用できればBuy And Holdに勝てる可能
性がある。
と言う事です。(但し、価値を把握できればです。)
・・・と、ここまで書くと
「え〜!バリュー投資が『広義の裁定取引?!』
そんなワケないじゃん!」
などど思う方が多発しそうですね!
それで良いのです。信じないで下さい!
信じる人が多いと私の儲けが減ってしまいます!(笑)
ここは、これ以上の議論を避けておきます。
それはともかく、「普通の裁定取引」と「広義の裁定取引」は、
まったくの別物です。
まして私のやっている年単位の「バリュー投資」はリスクがとても
大きくなります。その反面、狙える利益も大きかったりするワケで
す。
ですから、「どう利益を確保しながらリスクをかわすか」が次のポ
イントですよネ。
次回は「現代ポートフォリオ理論」や「VaR」と言った考え方を
使って利益を最大限あげながらリスクを抑える手法を検証してみま
す。お楽しみに!
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■目指せ、簡単だけどプロにも勝っちゃう投資法!
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http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-74.html
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お金の魔法!リバランス(アクリバ理論その20)
━━━━━━━━━━━━━━━
※今回の内容は、特許および特許申請中の情報を含みます。
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予測不要の投資法!(アクリバ理論その21)
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MPTでアクティブに!(アクリバ理論その22)
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時分散ポートフォリオ(アクリバ理論その23)
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(本体ページで確認してください。http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-82.html)
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リバランスのタイミング(アクリバ詳細その25)
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最初の一歩から先物まで!(アクリバ詳細その26)
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前回はアクティブリバランスの実行頻度をご説明しました。
やり方は至って簡単です。でも「実行し続ける事」が一番難しいかもしれ
ませんネ。
ノーロードのファンドを使えば、毎月3千円程度で始める事ができます。騙
されたと思って試されては如何でしょう?!
下手に自己流売買するより、きっと良い成果が出せますよ!
さて、今回は具体的な始め方の説明です。
【最初の一歩!3千円/月コース】
本当に最小限という意味では毎月3千円程度の積み立てで始める事がでます。
本音を言うと毎月1万円程度の積み立てにして頂くと、きめ細かなリバラン
スが出来るようになります。
さて、このレベルの金額ですと若干効率悪いのですが、通常の投資信託を使
わざるを得ません。一般のネット証券なら扱っていると思いますが、例えば
「eMAXIS日経225インデックス」等のファンド積み立てを設定しま
す。
選ぶファンドの基準は「ノーロード=売買手数料無料」かつ「信託報酬」
が安いもの・・・です。
先程ご紹介した「eMAXIS日経225インデックス」はノーロードで
信託報酬0.42%と言う事で比較的良心的だと思います。
※他にも良いのがあったら教えてください。
ちなみに、私のレポートは日経平均を基準にしていますが、お好みであれば
TOPIXファンドでも構わないと思います。
#おそらく「需給/心理的要因」で日経平均が高い時はTOPIXも高いは
#ず・・・ですので。
今週の最適投資比率は約77%でしたので、毎月3千円であれば
2000円 「株ファンド買い付け」
1000円 「MMF買い付け」
という具合にに配分します。この場合投資比率は66%ですね!。
※最適投資比率を最大と考えて、それを超えないよう株式の比率を決めて下
さい。
毎月5千円であれば
3850円 「株ファンド買い付け」
1150円 「MMF買い付け」
なんて形も可能です。
購入単位は最低1000円それ以上は1円単位で設定できます。
念のため・・・MMFは一度買い付けると30日は解約時に手数料を取られ
ます。MMFの資金を株ファンドにまわす場合は30日以上間を空けましょ
う。ここで解約手数料払うようでは殖やせませんヨ。
後は適宜、購入比率を変えてゆきます。形式上は月一回程度のリバランスが
良いのでしょうね!
ノーロードですから売買手数料はかかりません。安心してリバランスできま
す。
【資産総額が5万円を超えたら】
このレベルまで行けばETFの購入も視野です。
なぜわざわざ乗り換えるかと言うと「信託報酬」が安いからです。
例えば、
先程の「eMAXIS日経225インデックス」は信託報酬0.42%
しかし似たようなファンドであるETF
「MAXIS日経225上場投信 (1346)」は信託報酬他で0.21%
程度なのです。しかもカブドットコムなら売買手数料も無料です。
細かいと言えば細かい話ですが、最近の金利考えると無視はできませんよ
ね。
信託報酬だけを考えると、メインはETFにしておいて端数調整は一般フ
ァンドにしておくのが効率は良くなります。
ただETFは取引が少なく、安易に成り行き注文出すと値が飛ぶ事があり
ます。ここは要注意。そう考えると、どちらを使うかは微妙です(笑)
ただ、こんな手段もあると知っておいて損ではないでしょう。
【資産総額が100万円を超えたら】
この領域でも基本はファンドになると思います。ただレバレッジを上げる
手段として日経平均先物ミニも視野に入ります。
先物ミニはおおむね1枚買うと概ね株100万円分の購入に相当します。
#日経平均の100倍の資金を動かしたことになります。
MAXレバレッジ2倍運用をするのであれば、1枚はこれを買っておいて、
残りの比率をファンドで調整すれば良いわけです。
#当然ながら、購入したファンドは先物の証拠金として使います。
#そうしないと上手くリバランスできません。
#購入株/ファンドを証拠金扱いできる証券会社を選びましょう!
#(カブドットコムは可)
但し、先物買いは売り方側に金利を支払うことになります。現状の金利は1%
未満ですので許せる範囲なのですが、今後金利が上がることもあり得ます。
この点は注意が必要です。
それと僅かではありますが売買手数料も必要です。(年間0.04%程度)
#先物ミニ一枚で片道52.5円です。
先物はあくまでレバレッジを上げる手段です。レバレッジ1倍で良いのであ
ればファンド主体の方がお得です。
【ブルベアファンド、CFD、信用取引はNG】
さて特に小額のうちは「値動きの大きい」投資先で一気に資産を殖やしたい
と考えてしまいがちです。ですが、
・ブルベアファンド(日経平均の2〜3倍の値動きをするファンド)
・CFD
・ETFの信用取引
は全てNGと考えてください。理由を簡単に説明します。
○ブルベアファンド
理由その1「信託報酬」が高い
先程ご紹介したファンドの場合、年間0.42%程度でしたが
これらのファンドは年間1%〜2%と言うのが一般的です
理由その2「長期保有時の構造的欠陥」
ブルベアファンドは値動き2〜3倍と言う一定値を保つために、
「高いところで買い、安いところで売り」を行わなくては
ならない構造になってます。この為、「逆リバランス効果」が働きま
す。
我々の得ようとしているリバランス効果が吹っ飛んでしまいます。
○CFD、信用取引
理由その1「金利が高くつく」
レバレッジを上げた分に対して概ね年間2〜4%程度の金利がかかります。
これって証券会社の重要な収入源だったりします。(笑)
この金利ではリバランス効果を証券会社に提供するような物です。
CFDや信用取引やるくらいなら、先物の方が絶対にオトクです。
理由その2「レバレッジ管理がいい加減になる」
調子にのって無用にレバレッジを上げすぎてしまいかねません。
この「ちょいアクティブ投資法」絶対に破綻しない事が必要です。
私はMAXでも3倍、普通であれば2倍程度が限界だと考えています。
安易にレバレッジを上げすぎないようにご注意!
・・・これは先物使っても同じですが・・・・
総じて、これらの手法は短期投資向きです。年単位で比率をコントロールす
るアクティブリバランスには馴染みません。
如何でしたでしょうか?!
次回は先物でレバレッジを上げるときの注意点に行こうと思います。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-93.html
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先物利用の注意点!(アクリバ詳細その27)
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前回は毎月3千円からの始め方をご紹介しました。
そして先物にもちょっとだけ触れました。
先物を使う事は投資効率を上げる意味で有効なのですが、扱いを間違うと
大変な失敗につながります。今回はこの点について、ご説明します。
【先物取引とは・・・・!】
まずは先物とはどんなものかを簡単にご説明します。
知っている方は、ここは飛ばして下さい。
日経225ミニを例にします。(以降、日経ミニと略します)
まず日経平均が1万円だとします。日経ミニの取引単位は100倍ですので
、1枚買おうとすると本当は100万円が必要と言う事になります。
#先物の場合、1取引単位の事を1枚と呼びます。
ところが、先物は期限までに(3月、6月、9月、12月の第二金曜日)に
「値動きした分の差額だけ支払ったり/受け取ったり」すれば良い事になっ
てます。
つまり、1万円で買って、期限までに1万1千円になれば、元金100万円
が110万円になりますので、10万円を受け取れます。
反対に1万円で買って、期限までに9千円になれば、元金100万円が90
万円になってしまいます。したがって10万円を支払わなくてはなりません。
先物の場合、この元金が不要なのです。差額さえきちんと払えれば良いので
す。
ですが、実際には「負けた側」の人がきちんと支払いをせずに、踏み倒す可
能性があります。
それを防ぐために、先物取引に参加するには元本の約5%程度を証拠金とし
て取引所に預ける義務があるのです。
こう言うワケで元本100万円の取引が「約5万円」でできてしまうのです。
先程の例で、1万円で買って、期限までに1万1千円になれば、5万円
が15万円・・・つまり3倍になってしまいます。
反面、1万円で買って、期限までに9千円になれば、5万円の証拠金の他に
追加で5万円を支払う必要があります。
#実際には証拠金不足のときに資金追加しないと強制的に打ち切られます。
#また、この例ですと、最低でも証拠金を10万円追加(合計15万円)
#しておいて、清算後に5万円返ってくる事になります。
先程の例ですと証拠金が5万円・・・ですが、これが500万円だったら
・・・すごい事になりますね!
【アクティブリバランスでの先物活用方法!】
※注意
#ここに書いてある方法は、ある程度相場に馴れた方でないと無理だと思い
#ます。馴れていない方の実行はお止め下さい。
先物は読みが当たれば大きく利益を出せる反面、はずすと大きな損害に繋が
ります。ですが、うまく使えば利益につながる事も事実です。
さて「アクティブリバランスでの先物活用」は如何するべきでしょうか?!
今までお話して来た中でご理解頂いていると思いますが、このアクティブリ
バランスには「損きり=ロスカット」という概念がありません。
つまり、株価がどんなに下げたても、破綻しないように「上手い」ナンピン
をする必要があるのです。
そして、理論上は「株価がゼロになったときに、全資金を投入する」と言う
事になります。ですから、厳密に言うと先物を使う機会は存在しません。
ところが・・・です。
「日経平均の底が本当にゼロと考えなくては行けないか?!」
と言うと・・・如何でしょうか?!
例えば、日経平均の一株株主資本は約8000円です。これの8割程度みて
おけば充分ではないか・・・つまり最悪6400円想定・・・なんて言えな
くもありません。(あくまで例えば・・・の話です)
あくまで参考ですが、私は株主資本の半額、つまり4000円を基準にして
います。そして日経平均が4000円になった場合でも買いポジションが維
持できるように資金コントロールします。こうすると先物を使う機会が出て
きます。
今の日経平均が1万円だとします。これが4000円になった時に10%の
元本が残れば良いや・・・と考えるわけです。
#反対に言うと、本当に4000円になった場合、資金は10%しか残りま
#せん。これに耐えなくてはいけないワケです。
#馴れないとキビシイですよね!
するとこんなお金が必要です。
1:値下がり準備金(日経ミニ1枚あたり)
(今の日経平均 − 最悪日経平均) × 100 = A
例)(1万円ー4000円 )×100 = 60万円
2:10%証拠金
最悪日経平均 × 10 = B
例)4000円 × 10 =4万円
合計準備金 = A+B 例では64万円
つまり私のリスク管理水準では、先物1枚買うのに64万円必要・・・とな
ります。もちろん日経平均の現在の値段でも必要準備金は変わります。
例えば日経平均 9000円では 54万円
〃 8000円では 44万円
となるわけです。
ですから、私は元本の概ね2倍をMAXと考えてい運用しています。
元本の2倍の最適比率と上記の必要準備金の低い方を優先して投資するワケ
です。
次回は実例を載せますね!
■くれぐれも要注意
レバレッジ1倍で良いのであれば「買い」の先物を使う意味はありませ
ん。ETFや一般ファンドの方がオトクです。この点はお間違えなく!
反面「売り」で先物を使うテクニックは存在します。これは別途ご紹介
します。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-95.html
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先物利用の実例!(アクリバ詳細その28)
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※注意
#今回の内容は、ある程度相場に馴れた方でないと無理だと思います。
#馴れていない方はあくまで参考に留め、実行しないで下さい。
では先物利用のアクティブリバランスです。
あくまでご参考です。
元本200万円だとします。これを資金2倍運用とします。
さらに最悪の日経平均を4000円と想定します。
週末の日経平均は約9200円でした。また最適投資比率は81%です。
資金2倍運用と言う事は、元本を400万円(200万円×2)と考えます。
つまり投資可能元本は400万円×81%=324万円です。
1:まず最初に「値下がり準備金」を用意する必要があります。
9200円が4000円になる場合の準備金ですから、1枚で52万円
必要です。
従いまして、「本当の元本200万円」で買えるのは
3枚 = 200 ÷ 52 ・・・端数切捨て
です。
※ここは現金を準備する必要がありますので、あくまで本当の元本で
考えます。
2:今回の場合最大の3枚を買っても、実質投資額は276万円です。
※9200円×100単位×3枚=276万円
まだ2倍運用の投資可能元本312万円までは48万円の余裕がありま
す。
3:最初の「値下がり準備金」引き当て後の「本当の残高は」44万円です。
※200万円ー 52万円×3枚 = 44万円
従いまして、2で残った投資可能元本の44万円分はETFかファンド
を購入します。
4:これ以上下げた場合、例えば9000円割れとなった場合はファンドを
売って現金化し、先物を1枚追加・・・などとなります。
簡単ですが、こんな感じの運用になります。
ここに書いてあることがスラスラ理解できない方
絶対に実行しないで下さいね。
【オススメはしませんが・・・】
私は最悪日経平均を4000円想定しています。ですが・・・これを
6500円程度までは上げる事もアリといえばアリ・・・。
値下がり準備金を減らすことが出来て、レバ3倍運用も出来ない事は
ありません。
あと、通常はレバ1倍ないしは2倍で運用にしておいて、安値圏(例えば
8000円割れ等)の時には目いっぱい行く!との考え方もアリです。
【おまけにもう一つ!】
レバレッジを上げたいけれど「やっぱり怖い」そんな方へ・・・
オプションでヘッジを掛けておく手段もアリです。
例えば最悪日経平均を6500円で想定しておいて、おなじ6500円の
プットオプションを買っておくワケです。
普通だったら1〜2円(但し1000倍単位)で買え、一ヶ月有効です。
ただし、いかんせん1000倍単位でしか取引できません。
仮想元本(実際の元本×運用倍率)1000万円程度が準備できるのであれ
ば、費用も年間0.2〜0.3%程度で済み悪くない保険とも言えます。
ですが、仮想元本が300万円以下のレベルでは費用が1%を超えかねませ
ん。・・・ここは皆様のご都合でお考え下さい。
オプションについてこれ以上解説する事は致しません。
くどいようですが、ここに書いてあることがスラスラ理解できない方、
絶対に実行しないで下さいね!
次回は「現物株と先物売り」を組み合わせたリバランステクニックです。
実は「先物売り」が本当は一番重要だったりします。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-98.html
━━━━━━━━━━━━━━━
さらなる効率化運用!(アクリバ詳細その29)
━━━━━━━━━━━━━━━
さて前回は先物を使ってレバレッジを上げた運用についてご紹介しました。
但し馴れていない方はやめておきましょうネ。
※夜眠れなくなったり、仕事が手につかなくなったりしますよ!
今回は反対に倍率1倍で、ファンドを使うより効率を良くする方法のご紹介
です。
と言っても、別に難しい事ではなくて「個別銘柄を買う」です。
例えば日経平均採用銘柄を30銘柄ほど買っておけば、日経平均とほぼ同じ
値動きになる事になります。
さらに言うと、日経平均採用銘柄に拘ることもなくて、東証一部採用のそこ
そこの銘柄であれば、まあ宜しいのではないかと思います。
もちろん多少の好みを入れても良いですし、皆様の選択眼をもって銘柄選び
されるのも良いでしょう。
ただし、一点だけ心がけて頂きたいことは「特定分野に偏らない」と言う事
です。
例えば、最初の銘柄が電機のパナソニックだったら、次は内需関連株と言う
事でイオンを入れて、もう一つ関係の無さそうな分野で武田を入れる・・・
なんて感じが良いのです。
もうお分かりだと思いますが、これで個別銘柄特有のリスクが打ち消される
事になって、かなりインデックス(日経平均やTOPIX)に近い値動きに
なってゆきます。
そして、アクティブリバランスをやるのであれば最低5銘柄、できれば30
銘柄以上を1単元づつ所有して下さい。なるべく1銘柄は1単元だけにして
銘柄数を増やす方向で考えてください。
そして全体が値上がりしたときは「特に高くなったと思う銘柄」を売って株
の比率を下げ。反対に全体が値下がりしたときは「安いと思える銘柄」を買
います。その比率は私がご報告している「日経平均用」の比率でOKです。
【なぜ効率的なのか?!】
この個別銘柄での運用、ファンドでの運用に比べると多少面倒です。また、
個別銘柄の場合はノーロード(=売買手数料無料)はありえませんので、売
買コストはかさむ事になります。
それでもなお、ETFを含んだインデックスファンドより効率が良いと言え
るのです。
それには2つの理由があります。
1つめは信託報酬。ファンドである限りかならずこれは発生します。
水準として年0.2%〜0.5%と言うところでしょうか?!
ただし、これは大きな問題ではありません。
もう一つの問題は「指数の銘柄入替えを狙った、コバンザメ投資の存在」で
す。これは今でも年1%前後、指数を押し下げる効果を生んでいるようです。
このコバンザメ投資、聞きなれない方もいらっしゃると思いますのでご報告
しておきます。
例えば日経平均の銘柄入替えが分かったとします。銘柄入替えは何月何日か
らという事が事前に分かります。つまりこの日、日経平均連動型ファンドは
新規採用銘柄を大量購入、反対に採用除外された銘柄を大量売却するのです。
つまりこの動きを先回りしておいて、銘柄入替えが分かった時点で、
「新規採用銘柄を購入、採用除外銘柄を空売り」とする事で、かなりの確率
で利益をだせるのです。これがコバンザメ投資と呼ばれています。
反対にインデックスファンド側はこの割高になった採用銘柄を買い、割安と
なった採用除外銘柄を売らざるを得ません。ですからどうしても若干の損が
出ることになります。
実はこのコバンザメ投資に影響されるのはETFなどのファンドだけではあ
りません。新規採用銘柄は日経平均に採用される前にすでに割高になってい
ます。ですから結果的に日経平均の指数そのものを押し下げてしまうのです。
#2000年4月の入替えでは10%もの影響があったことが有名です。
したがいまして「コバンザメ投資」が得る利益を支払うのは日経平均ファン
ドのみならず先物やCFDで指数を買っている人全員と言う事になります。
#さらに言うとTOPIXであってもやはり影響は受けているとの事です。
反対に言うと、指数を買わなければこの影響を受けないのです。
簡単に言うと日経平均採用銘柄のうち、将来入替えが無さそうな銘柄だけで
ポートフォリオを組んでおけば、簡単に日経平均を上回る運用ができると言
うワケです。
これが個別銘柄投資をオススメする理由です。
確かに個別銘柄では売買コストがかます。しかし、この水準は私の試算で年
0.4%程度だと思っています。(証券会社でもかなり変わりますが・・・)
ですから、信託報酬やらコバンザメやらで年1%強持っていかれる事を思え
ば充分ペイできると考える次第です。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-101.html
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先物売りの活用!(アクリバ詳細その30)
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今週は先物売りの活用です。
と言っても、現在の日本の場合「先物と株式の損益通算」ができないので実
際には机上の空論です。ですが近々税制が変わるとの話もあり、その時には
使える技術ですから知っておいて損はありません。
先週は「個別銘柄ポートフォリオ」をオススメしたわけですが、いかんせん
売買がやりにくいやらコストがかかるやらで今ひとつ。
そこで先物の登場です。
株への資金配分を減らすときに株を売るのではなくて、「先物を売る」と言
う手段があるのです。
日経平均1万円の時、例えば500万円分の個別株ポートフォリオを持って
いたとしましょう。
この時に、日経平均ミニを一枚売れば実質、株は400万円分しか持ってい
ない事になるからです。
極端に言うと、日経平均ミニを5枚売ってしまえば、相場の上昇下落はまっ
たく影響受けなくなります。
さてこの方法、何が良いのでしょうか?!結構あります。
1:金利を受け取れる
先物を売る・・・と言う事で、先物の買い方から短期金利相当分を
受け取れる事になります。(今なら売建て分の0.5%前後?!)
2:先週お話した「コバンザメ投資」が味方になる。
指数が値下がりすれば先物売りは利益になります。
しかし個別株ポートフォリオは「コバンザメ」には影響受けません。
#入替え銘柄をもって持っていた場合は影響を食らいます。(笑)
つまり上手くすると先物売建分が年1%前後のコバンザメ利益を生
んでくれる可能性があるのです。
3:売買コストが安い。
100万円分の現物株を売ると手数料は300円〜1000円程度で
しょうか?!
これに対して、先物は同じ100万円売って手数料53円です。
確かに3ヶ月に一度、手数料がかかります。でも金利の受け取りや、
コバンザメの利益を考えると誤差範囲です。
いかがでしょう?!
極端な話、現物株を500万円分持っておいて、日経ミニを5枚売った場合
・・・上手くするとほぼノーリスクで年1〜1.5%程度の収益が得られる
事になります。ある意味、これが先物の正しい使い方です。
但し、くれぐれも申し上げておきますが
今の日本では「先物と現物株式の損益通算」はできません。
ですから、実際にこれをやると値下がりしても値上がりしても税金で損する
事につながります 残念ながら・・・・
でも「損益通算ができる時代」は近づいている気がします。
参考)金融庁資料
http://www.fsa.go.jp/news/21/sonota/20090831-2/01.pdf
【念のため】
以前にもお話した事がありますが、念のため再度申し上げます。
現物株のヘッジにはあくまで先物又は今後出てくる「くりっく株365」で
行ってください。
ブルベアファンド、店頭CFD、ETFの空売りはNGです。
なぜならこれらはコストが高すぎて先程の利益が吹っ飛ぶ事になるからです。
概ね年2〜3%のコストがかかると考えて間違いありません。
またブルベアファンドは構造的にも損失がでてしまう事になります。
ご注意ください!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-103.html
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想定株価の変動対応!(アクリバ詳細その31)
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これまでアクティブリバランスを実行するための手法についてお話して来ま
した。ところで、このアクティブリバランス、いわゆる固定比率でのリバラ
ンスと比べると「やっかいな事」があるわけです。
詳細は http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-76.html
復習しますと
1:アクティブリバランスは
「何かを基準に株が高い安いを判断しなければならない」
2:「株価が安い高い」が判断できたとして、
「どの程度の比率、株を所持するべきか判断しなければならない」
の二点です。
そして「どの程度の比率、株を所持するべきか」については、時分散ポート
フォリオという考え方で「ほぼ完全な」答えが見つかりました。
※時分散ポートフォリオについては
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-82.html
を参照下さい。
ですから、大まかに言うと
「バリュー的に妥当といえる株価」さえわかれば
「どの程度の比率、株を所持するべきか」につては
明確に答を出す事ができます。
ところが「バリュー的に妥当といえる株価」、これが最後の問題して残って
います。
【おおまか・・・で良いのです】
さて結論から言うと、この「バリュー的に妥当といえる株価」
明確に分かる必要はありません。
モチロン、明確に分かるのであればそれに越したことはありません。
もし、「バリュー的に妥当といえる株価」がはっきり分かって、しかも、
「株価はそれに向かって一直線に戻る」なら、
そもそも資金分散不要です。
「割安な時は全額買い」「割高の時は全額売り」とすれば良いことです。
あえて、資金分散しているのは「はっきり分からないから」なのです。
さらに、この「バリュー的に妥当といえる株価」・・・一流のアナリスト
でも判断は難しいのです。そして良く間違えます(笑)
そこで、私のオススメしている「アクティブリバランス」です。
この方法は間違いがあっても「それなりに対応できる」と言うのが強みな
のです。
この「バリュー的に妥当といえる株価」、一応私が「勝手に・・・」の中で
毎週ご報告しています。
今週末の段階では、日経平均で12000円とさせて頂いています。
そして、この中でも白状していますように、
「もしかすると今後、日経平均の価値は14000円と言わざる得ないかも?!」
なんて言っています。
つまり、私の中でも
「日経平均の価値は12000円〜14000円の範囲」
というとてもアバウトな判断しか出来ていないのです。
こう言うと、「これじゃ役に立たないじゃないか」なんて言われそうです。
しかしながら、そうでもありません。
例えば、価値12000円の場合と価値14000円の場合の最適投資比率を計算する
と次のようになります。
※価値以外の条件については、週末時点のパラメータを採用しました。
株価 12000円での比率 14000円での比率 平均
15,000 00.0% 37.1% 18.6%
14,000 06.5% 56.8% 31.7%
13,000 38.6% 71.1% 54.9%
12,000 60.2% 81.8% 71.0%
11,000 75.3% 90.2% 82.8%
10,000 86.4% 97.0% 91.7%
9,000 94.9% 99.9% 97.4%
如何でしょうか?!
価値を12000円としても14000円としても、そう極端に変わるものではない事
が分かるのではないかと思います。
そして、こう考えれば良いのです。
よくわからないなりに「どちらからと言えば価値=12000円かな」と思うなら
「価値=12000円での比率」を採用すれば良いですし。
「どちらからと言えば価値=14000円」と思うのであれば、「価値=14000円
での比率」を採用頂ければよい事。
さらに「ぜんぜん分からない」のであれば、「平均」を採用してください。
これでも変な自己流売買するより良い成果につながると思いますよ!
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-106.html
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アクティブリバランス投資法まとめ1!(アクリバ詳細その32)
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そろそろ、書く事がなくなって来ましたので、一度このシリーズはまとめ
させて頂こうと思います。
※年明けあたりからちょっと別の内容でのアップを考え中。
私の提案させて頂いている
「ちょいアクティブ、簡単だけどプロにも勝っちゃうぞ!投資法」
の全体像をご説明します。
今回はポリシー偏です。
【ポリシー】
1:投資(勉強/分析)に無駄な時間をかけない!
私は「投資」とは生活を豊かにするために行う物だと考えています。
そう考えると「投資の為に勉強/分析の時間を費やす」なんて本末転倒で
す。・・・ですから最低限の時間で実行できる投資法を目指しました。
もっと儲かる方法はあるかもしれません。
でも、それを実現するためには「とてつもない時間と費用そして努力」が
必要なハズ。
私は、こんな事はイヤです。
#例えば「Jコム」さん、お金をお持ちの事は素直に羨ましいです。
#でも、あのトレード漬けの生活は羨ましくありません。
2:無駄な挑戦はしない。
例えば「テクニカル分析は無意味」なんて事はプロの間では常識。
ファンダメンタル分析もかなり怪しいものがあります。
こんな分析に時間を費やすのではなく、シンプルに「価値と価格の差」
を頂く方法に徹します。
これはプロの間でも効果が認識されている手法です。
しかも「正確」である必要はありません。アバウトで良いのです。
3:理にかなった手法であること
理論的な背景検証は徹底的に行っています。
金融工学も使って、間違いの無い、リスクの少ない投資手法に仕上がっ
たと考えています。
4:Buy And Holdに負けないこと
普通アクティブ投資は「インデックスを買って放って置くだけ」の投資
に負ける事が多いのです。
ですが、これでは無意味です。Buy And Holdに勝る手法を目指して設計
しました。(平均が同一レバレッジの場合)
当然ながら、企業が出す利益も最大限受け取る事を目指しています。
次回はいよいよ最終回!
この投資手法の概要、実際の投資成果についてです。
http://gookabu.blog48.fc2.com/blog-entry-109.html
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アクティブリバランス投資法まとめ2!(アクリバ詳細、最終回)
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そろそろ、書く事がなくなって来ましたので、一度このシリーズはまとめ
させて頂き、いよいよ最終回。
※年明けあたりからちょっと別の内容でのアップを考え中。
私の提案させて頂いている
「ちょいアクティブ、簡単だけどプロにも勝っちゃうぞ!投資法」
の全体像をご説明します。
前回のポリシー偏はぜひご一読下さい。
アクティブリバランス投資法ポリシー偏
【投資手法概要】
1:投資主体
日経225種平均を投資対象にします。
これは、業績のチェックがやりやすいからと言う理由だけです。
分析結果はTOPIXや個別株にも応用可能です。
2:実行方向
1回/(月〜3ヶ月)程度、現金比率と投資比率のバランス調整します。
具体的には
株が値上がりしたら、株の比率を下げる
株が値下がりしたら、株の比率を上げる
と、いう事だけです。
最適な投資比率については「勝手に225週間想定」にて毎週ご報告します。
※見に来るのが面倒な方はメルマガ登録して下さい。(笑)
※ http://gookabu.blog48.fc2.com/
3:目標リターン/リスク
○目標リターン
設計上は日経平均現物だけで年率10%前後のリターンを目指せると考
えています。
内訳は、
1:企業収益によるリターン(配当と株主資本増加分) 3〜6%
2:株価変動のアクティブリバランスによる利益変換 4〜8%
となります。
1の企業収益は、当然ながら企業業績によって変わる部分
2の「アクティブリバランスによる利益変換」は株のボラティリティに
よって変わります。概ね年間ボラティリティの1/3〜1/4程度と考
えています。
#ありえないと思いますが、皆がこのアクティブリバランスをやると
#ボラティリティが大幅に小さくなり、
#その結果Buy And Holdをやっている事と同じになります。
当然ながら、先物を活用するなどして、レバレッジを上げれば更に上の
リターンも期待できます。(但し、3倍程度が限界だと思います)
また、上記リターンはコバンザメ、売買手数料、先物買いの金利負担、
ファンドの信託報酬等で劣化してゆきます。
○目標リスク(価格変動リスク:金融工学で言うリスクです)
設計上は概ね日経平均の半分強(年間10%強)となると考えています。
※現物のみの場合。
レバレッジが上がれば当然リスクは増えてゆきます。
4:注意点
○この手法の弱点として
「バブル発生時など、株価が異常に高くなってしまうと早々に現金化し
てしまう」
があります。バブルの恩恵を受けたい方には不向きな投資手法です。
この様な方は実行しないで下さい。
#この場合はBuy And Holdに完全において行かれます。
#反面、その後の下落相場で追いつけると考えてはいますが・・・
#下手すると数年待つことになります。
○最適投資比率は株式投資できる「最大値」と考えてください。
勝手にこの比率を上回って投資した場合、リターンは大幅に減少する可
能性があります。
また場合によっては、必要なリバランスを実行できなくなります。
○この手法で一番難しいのは「値下がりした時に買い増しする」事だと思
います。慣れないと、とても恐怖を感じると思います。
しかしこれを行わない限り成果にはつながりません。
まずは無理せず少ない投資額で1回転経験頂き、慣れて頂く事をオスス
メします。#4年〜6年かかりますが・・・・
慣れれば、レバレッジを上げての投資も可能だと思います。
○最後に、よくある言葉ですが・・・
「投資は自己責任です。最終的なご判断は投資をされる皆様各自でお願
い致します。」
これが出来ず、失敗を他人のせいにする人はまず成功しません。
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余談です
このアクティブリバランス、考え方そのものは世界中の株、債券、不動産
なんかに使えるのです。ただデータを集めるのが難儀でした。
でも、最近は国債分散投資も一般的になったのか、かなりデータを集めら
れる様になってきました。
そこで例えば、三菱UFJ投信のeMAXISシリーズに合わせた投資比率提案
ができると良いかも・・・なんて考え始めています。
このあたり、ご意見ありましたらお願いします。
#但し、準備にはとても時間がかかると思いますのでご承知おきください。
参考:eMAXISシリーズラインナップ
日経225、TOPIX、国内債券、国内リート
全世界株式、先進国株式、先進国債券、先進国リート
新興国株式、新興国債券
- アクティブリバランス ・投資をマジメに考える! ワナ、ホントはこわい金融業界、月1万円、効率 他 たけしくん 2016/6/22 19:02:46
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