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コンサートホールの音とは
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投稿者 中川隆 日時 2016 年 6 月 14 日 09:49:56: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

演奏会場にいくには GRFのある部屋 2016年 06月 12日


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演奏会場に足を運ぶ理由は、人により違うでしょうが、私の場合は、演奏家の気合が充ちてきて、聴衆と演奏家の気持ちが一体化する時に、同時空間にいたという満足感だと思っています。どんな名人が来ても、気持ちが入らないとその『気』が伝わってきません。

聴いていない方は、何をバカなと笑われるでしょうが、現在家の部屋で鳴っている音の水準まで、音も演奏も高まる演奏会には、なかなかお目にかかれません。家の部屋では、真っ暗にすると、演奏会場の良い席で聴いている音か解らなくなります。オーディオファンの多くの方は、オーケストラでも被り付きでないと良い音がしないと何時も最前列に席を取られる方も多くいます。距離の二乗でおとは離れると小さくなりますから、40メートル以上離れている二階席の音は、殆どの再生装置より小さい音で鳴っているのです。

100名以上の大編成で、マーラーやストラヴィンスキーを演奏するような晩は、勿論間近かで聴けば、オーディオ装置の範囲では到底再生不可能な音が出ていますが、普通の曲で、このくらい離れた音では、生の音も再生音も解らなくなります。違いは、音量ではなくダイナミックレンジの大きさなのです。それも、大きい音では無く小さい音、ppppppの音の再生です。 

クラシックの演奏会の雰囲気を再現したいと思わない限り、ピアニシモの再生を目指そうとは、なかなか思いません。部屋のS/N比の確保からはじめなければならないからです。そして、装置のエスエヌも大事ですし、入力装置のグレードも厳しく要求されます。ジャズファンを中心にアナログレコードが復権しているようですが、何十年もレコードマニアから見れば、レコードの最大の欠点は、ダイナミックレンジとS/N比の悪さなのです。勿論、ターンテーブルのハムやゴロが出ている内は問題外ですが、針が溝を擦っている以上避けられないのが、やはり原理上から来るノイズやダイナミックレンジの狭さです。


CDの最大のメリットは、やはり圧倒的な静けさですね。勿論、SACDになればさらに深まります。レコードはある程度以上の音を聴く場合は、それほど気にならなくなります。45回転レコードの様に、エネルギーの再生に主眼が置かれれば尚更です。しかし、その分野では、38センチの2トラックテープには、やはり及ばないのです。情報量、音の熱さ、厚さ、密度、安定感、スケールの大きさが、段違いです。アナログファンと自認される人は、やはりテープに行ってほしいと思っています。

それを一通り経験されて、そのアナログテープの大きさと、限界を知り、勿論、アナログレコードの物理的限界も解った上で、デジタル・オーディオに進化して欲しいのです。その経験が無く、一遍にデジタル化しても、有り難みが解らないかも知れないからです。

そうして、デジタルの良さを活かした再生が出来るようになってくると、演奏会場での暗騒音や、ピアニシモの音が聞こえてきます。ピストン運動している、スピーカーだと能率がよくないと、立ち上がり立ち下がりが不自然になることもありますが、現在使用している、ベンディングウェーブ方式のSPはその点が楽に出て来て、微小な動きが手に取るようにわかります。音場の再生が自然に出てくると、実演と同じ感覚でオーケストラも、室内楽も聴けるようになるのです。

この様に、人々は演奏会場でもピアニシモの美しい響きを聴いているのです。その微妙な音の再生が出来てくると、オーディオも楽しめるようになって来ます。

Commented by michelangelo at 2016-06-13 22:10 x

最前列がオーディオ・ファンの方々に好かれていること、存じませんでした。

私自身、今でも安物に我慢が出来、恐らく3段変速のママチャリと同額です。

メリットと致しましては、輸入盤の再生面に小さな傷があっても音飛びしないことでしょうか。もともと読み取り精度が低いので、読めない信号は1か0に補正されるのかもしれません(笑)

被り付き席の悩ましい点は、ピンポイントの狙い撃ちが難しいことです。ほんの1席なら良いのですが、センター・ブロックのど真ん中より3席も左右に離れると、たちまち音響バランスは崩れてしまいます。そのような時は、潔く数列後ろに下がり安定を求めますが、オペラ歌手の場合はブレスが聞き取り難くなり、指揮者の場合は衣擦れが完璧に聞こえなくなります。たまに、鼻息の荒い奏者の雑音が聞こえる程度です。

それでも、オペラ歌手のリサイタルは立ち位置ではなく、相手の口が自分の正面を向かないことには始まらないので、被り付き席でも空振りばかり。テニスのボールを10球投げられ、1球だけ打ち返せる確率です。自宅で誰に邪魔されることなく聴けるCDは、最高のギフトだと思います。私など、一歩も外へ出られなくなりそうです。もし、マーラーやR・シュトラウスやワーグナーが、御自身の長大作品を何時でも好きな時に聴けたら、涙を流して感動したでしょうね。
http://tannoy.exblog.jp/25323239/  

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