http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/629.html
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(回答先: 雪の遺書 投稿者 中川隆 日時 2015 年 2 月 14 日 04:11:10)
富士山で不明のスロバキア人男性、遺体で発見 2012年6月15日
富士山 宝永山火口斜面 滑落 脳損傷 死亡
御殿場署は十四日、富士山で行方が分からなくなっていたスロバキア人男性の遺体を収容し、観光目的で来日していたミカル・ヒルマンさん(27)と特定したと発表した。
五月二十四日未明、知人とともに富士宮口から登山を始めたが、同日早朝に別行動をとり、行方不明になっていた。
スロバキアから訪れた捜索隊が十一日、御殿場市の宝永山火口(標高約二、七〇〇メートル)の斜面で遺体を発見。死因は脳損傷。
http://mtgear.blog18.fc2.com/blog-entry-326.html
富士山遭難事故の記録 2012年 5月24日
5月24日 33歳男性 軽装登山で救助/27歳男性 行方不明
5月といえば、平地ではうららかな春の陽気でしょう。ですが、富士山はまだ春には程遠い「氷の滑り台」です。
この時期に登れるのは、冬山の経験を多く積んだ上級者だけなのですが、雪山を登るための装備も持たず無謀にもジーンズとスニーカーで挑戦した登山者が、たまたま居合わせた他の登山者に救助されたようです。この人に限っては、実際にはまだ遭難していないため、遭難未満、遭難未遂ですが、たった一度でも足を滑らせてしまえば、何百mも斜面を滑り落ち、岩に激しくぶつかって命を失うことになっていたでしょう。
これは決して脅しや、大げさに表現しているのではありません。実際に、この遭難者と一緒に登っていて途中で分かれた別の登山者は、人知れず滑落したのか行方不明になり、6月11日に遺体となって発見されているのですから・・・
その根拠のない自信はどこから来るの?
特に注目して欲しいのが、この登山者は最初、救助の申し出を拒否していることです。
曰く、「私は大丈夫」と・・・
私は夏山の経験しかありませんが、このようなことはよく見かけます。例えば、ライトも持たずに日が暮れて真っ暗な山で途方にくれている人。そのような状況であるにも係わらず、「大丈夫ですか?下山に付き添いましょうか?」というこちらの申し出を、やんわりと断られるという体験を、私も何度かしています。
虚勢を張るな!素直になれ!
本人は、その状況がどれだけ危険か、全く理解していないのです。これは、飲酒運転などにみられる「根拠の無い自信」とでも言うべき傾向と同じなのではないでしょうか。結局は、事故を起こしてから後悔するのでしょうが、後の祭りです。
みなさんは、これを教訓に、きちんとした準備と装備を整え、それでも状況が悪化したら、虚勢を張らずに素直に人の助けを受け入れるべきです。世間では、遭難者や遭難者予備軍を叩く傾向にありますが、そんな人の目を気にするよりも、あなたの命を大切にしてください。すべては、命あってこそです。
Report
この男性を救助した人たちの記録。
富士登山の服装・持ち物・装備の初心者向け準備ガイドからの引用です。
“
【冬富士登山遭難】九合五尺付近で滑落しそうな遭難者を発見・救助
アイゼンやピッケルの刃がなんとか刺さる程度のカッチカチの傾斜のキツイ斜面を、四つん這いになりながら、雪が柔らかいときに付けられた足跡をたよりに、遭難者が下山していました。
見ての通り、この過酷な雪山の富士山、しかも早朝においてこの軽装は信じられません。
はっきりいいますが、この遭難者が手や足を滑らせれば徐々に雪面を加速しながら数百メートル滑落し、露出した岩などに猛スピードで激突し、たぶんグシャグシャになって死にます。
http://www.fujisanpo.com/topics/2012/05-24.html
【岐阜】外国人登山者を救助 美濃加茂の看護師、酒井さん 2012/06/20
富士山の山頂付近で発見
「自然には勝てない」 戒めに
美濃加茂市古井町の看護師酒井富士見さん(26)=土岐市出身=が5月、富士山の山頂付近で遭難しかけていた外国人登山者を救助した。零度近い気温の中、無謀にもスニーカーにジーパン姿。「最初は山をなめてんのか、とむっとしたくらい。でも、助けられて良かった」と振り返る。 (安藤恭子)
「そんなばかな…」。5月24日朝、間もなく山頂という地点であぜんとした。一面が固い雪で覆われた45度の急斜面で、男性が後ろ向きになって下山しようとしていた。靴底の金属爪「アイゼン」も、雪に刺して滑落を防ぐ「ピッケル」も持っていない。
足を滑らせれば命を失いかねない。たまらず英語で「大丈夫ですか。ものすごく危険ですよ」と話しかけた。チェコ人の男(33)は「ゆっくり下りるから大丈夫。先に行って」と遠慮がちに答えたため、いったんその場を離れた。
酒井さんは昨年12月から月5回の冬山登山を続け、この日は1人で富士山に初挑戦。山頂を目指しながら歩くと、患者を亡くした家族の悲しむ姿が頭をよぎった。
「登頂をあきらめよう。また来ればいい」。すぐに引き返して男性と合流。滑落しないようピッケルを渡し、靴の底で雪を削って足場を作った。途中、風にあおられてくる雪の固まりが当たり、腕がしびれた。
30分ほどして登ってきた横浜市の男性2人が協力し、9合目の小屋へたどり着いた。雪が緩むまで待機し、体力を消耗してふらつき始めたチェコ人男性を真ん中にして、腰に綱をつないで下山。7合目付近で救助隊員に引き渡した。
「あなたたちは私の命を救ってくれた」。別れ際、お礼を言った男性の笑顔にホッとした。
ところが後日、悲しいニュースを知った。救助した日に富士山で行方不明になったスロバキア人男性が遺体で見つかった。チェコ人男性から「友人と途中で離れた」とは聞いていたが、無事に引き返したと思っていた。
同じような事故が起きないことを願い、インターネットのブログで体験をつづった。「できることはしたけれど、ハッピーエンドにならずに悔しい。自然を相手に人間は勝てない」と戒めた。
足跡を頼りに斜面を下りる男性、ピッケルは使い方が分からないようだった
http://job.chunichi.co.jp/tamago/news/detail.php?nid=200&ts=1340171112
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