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映画「インポッシブル」インドネシア・スマトラ島沖の地震で、津波に巻き込まれながらも、奇跡的に無事再会を果たしたスペイン人
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/409.html
投稿者 たけしくん 日時 2014 年 2 月 06 日 23:07:43: IjE7a7tISZsr6
 

何ができるか 自分に問いかけて欲しい 映画「インポッシブル」の主人公モデル、マリア・ベロンさん
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/komachisan/cafe/20130528-OYT8T00860.htm

 23万人の死者・行方不明者を出した2004年のインドネシア・スマトラ島沖の地震で、津波に巻き込まれながらも、奇跡的に無事再会を果たしたスペイン人家族を描いた映画「インポッシブル」。東日本大震災の影響で、日本での公開が危ぶまれていた同作品が、6月14日から全国公開されます。

 同作品は、夫と息子3人と共にタイのプーケットを休暇で訪れ、被災し、重傷を負ったスペイン人のマリア・ベロンさんの一家の体験を基に作られました。絶望的な状況の中でも、生き抜こうとする人間の強さや家族愛とともに、津波の恐ろしさを正面から描いた作品です。映画の公開を前に来日したマリアさんに、小町さんが話を聞きました。
映画には、つらくても正直に状況を描く必要があった

 Q 映画を拝見して、まず、あの状況で生き延びたこと、そして、生きることをあきらめなかった強さに感銘を受けました。

 A ありがとうございます。でも、私たちが何かをしたということではありません。チャンスがあったからただ生き残っただけだ、ということはぜひ申し上げたいです。
『インポッシブル』
6月14日(金)、TOHOシネマズシャンテほか全国公開
配給:プレシディオ
(c)2012 Telecinco Cinema, S.A.U. and Apaches Entertainment, S.L.
公式HP:www.impossible-movie.jp

 Q 映画を見て、津波の威力にショックを受けました。東日本大震災で津波がもたらす被害について分かっていたつもりでしたが、自分は全然分かっていなかったと痛感しました。全てが事実に基づいていると聞きましたが、映画用に脚色した部分もあるのですか?

 A 全てが事実に基づいています。そして、体験していない方たちが、本当の津波の被害について分からなくても当然だと思います。私は、親しい友達や親戚に、何度も何度も被災体験について話をしてきました。彼らとしてもそれなりに分かっていたつもりだったらしいのですが、この映画を見た後、「マリア、本当に謝らないといけない。私は何も分かっていなかった。今やっとあなたの言っていたことが分かった」と話してくれました。また、津波で生き残った人が何人も連絡をくれ、お礼を言ってくれました。誰もが「友達や家族に何度も説明しても、いまひとつ分かってもらえないけど、この映画を見てもらうことによって、もっと理解してくれるだろう」と言ってくれました。

 Q マリアさんのご家族のことは、スペインでも大きく取り上げられ、映画化の話が来たと聞いています。映画のオファーが来たとき、迷いはありましたか。

 A もう語ることができない、亡くなった人たちのために語るのだから、すごく大きな責任を背負うということは分かっていたので、心配しなかったといったら嘘(うそ)になります。というのは、本当に正直な映画、優れた映画が作られない限り、きちんとしたものを伝えられないからです。ですから、つらくても、起こったことを正直に描かないといけないと思っていました。ですが、逆にそういう意味でいえば、最初からいい映画になるということは疑っていませんでした。

 Q 疑いはなかったというのは、伝えるべきメッセージの大きさに確信があったと。

 A そうです。シェアすべき非常に大事なものを我々は持っていました。プロデューサーとJ・A・バヨナ監督と私の間で、被災の現状を描くことはつらいけれど、正直にきちんとしたいい映画を作らなければならないという思いはすごく強かったので。
私たち家族の物語ではない 多くの人たちの物語だ

 Q 映画化に当たり、どういうことを大切にして作って欲しいと伝えましたか。

 A バヨナ監督に何度も強調したのは、これは私たち家族の物語ではない、これは多くの人たちの物語だということです。私たちはあくまでも媒体で、実際に亡くなって語ることができない人たちの映画なんだということを、いつも心に留めておかなければならない、と真っ先に考えました。この映画は二つの側面を持っていると思います。津波がもたらす現実について描くことが一つ。もう一つは、たとえ津波に遭った経験がなくても、この映画を見た人たちが困難に直面したとき、被災者と同じように「人生において生き残ること」を果たすために力になる映画にして欲しいということです。この2点をきちんと押さえ、ありきたりの映画ではいけないということを、バヨナ監督には強調しました。

 Q 映画を見て、津波に巻き込まれた人が、「津波の中で」どんな目に遭っているかが描かれていてショッキングでした。それまで、そういう映像は見たことがなかったので。マリアさんは津波にのみ込まれたときの記憶はあるのですか。

 A あります。映画で描かれていたよりもっとひどかったです。もっと。脚本を作る2年半の間、バヨナ監督から「生き残ってどうだった?」「あの水の中でどうだった?」「どんな気持ちだった?」とうんざりするほど何度も聞かれました。あるとき、もういい加減にしてくれという気持ちになり、「体験しない限りは無理です。私の気持ちは説明しようがありません。観客を水の中に入れて、実際に津波を体験させること以外はありません」と声を荒らげてしまいました。これがきっかけで、津波の中のシーンが作られたのです。津波の中で何が起こっているかを知り、何かを感じていただけたということは、映画で現実をきちんと描いてくれた、伝えることができたということですね。バヨナ監督が何度も聞いたことが実ったということだと思います。
被災地で長男に告げた「誰かの役に立ちなさい」

 Q あの状況の中で、マリアさんは長男のルーカス君に、「あなたは人助けが得意だ。人助けしなさい」と教えました。その強さに心を打たれました。

 A その経緯をお話ししますね。収容された現地の病院で、私の隣に、足に軽いケガをした女性がいました。本当にものすごく悲惨で、人手が足りない状況だったので、私は「助けを必要としている人がここにはたくさんいます。手助けしていただけませんか」と彼女にお願いしましたが、「できないわよ! 私は自分のボーイフレンドの看病をしなくちゃいけないのよ!」とどなり返されました。彼女は恐怖のあまりパニックになっていたのです。なので、私はルーカスに、「彼女は3歳の女の子のようになってしまっている。ルーカス、彼女を見た?」と聞くと、ルーカスは「見た」と。「あなたは、怖い?」とたずねると、ルーカスは「怖くない」というので、「では、あなた自身が大人にならないといけないわ。ここには、助けを必要としている人がたくさんいる。誰かのために、何か役立つことをしなさい」と頼んだのです。彼はいろいろと役に立ってくれました。本当にすばらしいことだと思います。

 Q 自分だったら言えるだろうか、あの状況でそういう気持ちを持てるだろうか、と自問自答してしまいました。

 A まさにその疑問が、この映画を作った目的なんです。そういう風に受け取って欲しかったんです。自分だったらどうしただろうと。自分は何ができるか、子どもに何ができるか、彼らをどうやって育てていけるか。この映画を見たときに自分自身に問いかけてくれることが一番の目的でした。もしかしたら、誰かに親切にするということは、独りよがりなことかもしれません。ありがとうと言ってもらうのはうれしいことである反面、ある意味では利己的なことでもあります。でも、ルーカスは、災害の経験を通じて、「僕は永遠に人助けをしていくよ」と言ってくれました。今、彼は医学生です。一生、誰かを助けたいということです。

 Q マリアさんのメッセージが伝わったのですね。

 A ええ。息子たちの方がはるかに優れていると思います。ただ、私は母親なので、私から彼らは学んだはずなので、本当に誇りに思います。

 Q 5歳と7歳だった他の2人の息子さんも、被災地で2人で支え合っていましたね。

 A ええ。次男のトマスは今、ライフガードのボランティアをしています。正直言って母としては怖いです。でも、トマスは「僕が誰かを助けるために海で死んでも、僕は幸せだから気にしないで」と言うのです。だから、私は「分かった」とだけ言っています。なぜ私たちの家族が生き残り、他の方たちが亡くなったのかについては、答えがありません。ただ生き残っただけなのです。だって誰もがあの時、生きるために最善を尽くしたはずなんです。人生とは不公平なものです。ただ、あの出来事の後、私の家族は、毎日最善を尽くして生きています。それだけは確かです。
映画撮影のため現地を再訪

 Q 映画の撮影時に、再びプーケットを訪れたそうですが、恐怖心はありませんでしたか?

 A いえ、怖くはありませんでした。あの災害が起きたことは誰のせいでもないことですから。もちろん、家族の中では感じ方は違っていましたけど、皆で話し合って、「戻りましょう。みんなで行って、もう一度あの場所に立ちましょう」と決めたので。現地へ行くと、信じられないことに、被災したホテルが、撮影のために全く当時のままに再建されていました。何か、またあのときに戻ったような感じでした。

 Q 被災したときに出会った方々とも再会できたのですか。

 A はい。一緒に水の中でもがいて生き残った人たち、また、村人の方たちとは、言葉もなく、ただハグをして、見詰め合って、それで十分でした。

 Q 映画では、悲惨な状況の中でも、人々が携帯電話を貸し合ったりしながら助け合う姿に、人間の強さや優しさを感じて勇気をもらいました。

 A 私は人間の強さを信じています。そして、このことは、人間は、毎日の決断によって、最高の人間にもなれるし、最悪の人間にもなれる、ということを意味しているのだと思います。

 Q 日本でも2011年の東日本大震災で、たくさんの方が津波で亡くなりました。

 A スペインでそのニュースを知りました。スペインでは、2004年3月11日に、マドリードで列車爆破テロが起こっています。だから、3月11日というのは、私にとって二重に悲しい日でした。津波の映像を見るのは本当に私にとってはつらいことでした。黒い波が襲ってくるのを見るのは、本当に本当につらかったです。

 Q 被災地の方々にメッセージをお願いします。

 A 痛みが癒えるのには時間がかかると思います。「人の痛みが分かる」という言葉がありますが、これはなかなか想像できるものではありません。私の場合、2日半の間、家族を失った状態でした。つらいものでしたが、家族を亡くされた方にとってはもっともっとつらい思いがあったと思います。私自身は2年間、様々な手術を受けて元の状態に近づいて来ましたが、その体と同じように、感情も、時間はかかりますが、時が癒やしてくれると思います。そのためには、耐えなければいけないこともいろいろとありますが、「愛」が癒やしてくれるものだと思います。気持ちの面で、最も癒やしになるのは「愛」だと思います。

 Q ありがとうございました。

映画「インポッシブル」
『インポッシブル』
6月14日(金)、TOHOシネマズシャンテほか全国公開
配給:プレシディオ
(c)2012 Telecinco Cinema, S.A.U. and Apaches Entertainment, S.L.
公式HP:www.impossible-movie.jp

 2004年12月。マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)の夫婦は、3人の息子を連れ、タイへバカンスに出かけ、リゾートを楽しんでいた。しかし、クリスマスの翌日、突如大災害に見舞われる。楽しい思い出になるはずの場所が一転、悲惨な状況に変貌したのだ。そんな中、離れ離れになった家族は、必ず再会できると信じ、それぞれの一歩を踏み出し始める…。
 
 
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id343970/rid14/p1/s2/c1/
東日本大震災後の僕の心には早すぎた
スマトラ島沖地震後に発生した津波に遭遇し、離れ離れになりながらも、再開を信じて生き抜いた家族の実話を基に描く人間ドラマです。
突如襲った災害、危機的な状況の中で、サバイバルを続け、離散した家族を探し、諦めることなく生き抜いた家族の絆、そして同様に災害に巻き込まれた人々の姿を圧倒的な映像と海よりも深い家族愛で胸打つ物語が描かれています。

2004年クリスマスのバカンス、マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)は、3人の息子と共にタイにやって来ました。南の国で休暇を過ごすはずでしたが、彼らはスアトラ沖地震、そして津波に巻き込まれるのです。
バラバラになった家族は、安否不明の中、それぞれの無事を祈りつつ再会を信じて捜索。
そして、マリアが大けがをしたものの、奇跡のような全員の再会を果たすのです。

ナオミ・ワッツ演じる気丈な母・マリアが怒濤の津波に呑み込まれて負傷しながらも、痛みに耐え、劣悪な環境に容体が悪化していくのですが、傷口を見せるなど、とてもリアルで描かれていて、目を覆う観客もいました。
ナオミ・ワッツは、この作品でアカデミー賞にノミネートされましたが、それも納得できる迫真の演技でした。
優しい夫ヘンリーのユアン・マクレガーも熱演していて、物語としては十分のものでした。

この家族のようにハッピーエンドの人たちは確かにいたのでしょう。しかし、アンハッピーがどれだけあったかも、僕は知っています。

映像的には素晴らしい津波のシーンが、生々しく、また凄惨でリアリティがあるため、途中から目を覆いたくなってしまいました。
なぜなら、日本にとって、僕にとって、東日本大震災という、あまりに身近な災害があり、客観的に見ることができないからです。
震災から2年がたち、日本の中でも、第三者的に見ることができる人、さらには他人事として見ることができる人がいるかもしれません。
一度でも現地に足を運んだ人には、客観的に見ることはできないと思います。
上映中に涙する人がいたようですが、共感するという客観性を持った人がいることに驚き、日本の中に温度差ができているのだとすれば、それも驚きです。過去の出来事または、遠いところの出来事なのかもしれません。
僕には、どうしても津波の被害は、映画ではなく現実の事件であり、この映画のような幸運は例外であり、多くの犠牲者が出ていることに目が行ってしまいます。
この映画自体は、悪くない、いや、いい出来だと思います。
ただ、今の僕には、まだ早かったようです。

【たけしくんの感想】
スマトラ沖地震の津波で家族5人がばらばらに。

なんとかみんな助かって、チューリッヒ保険に入っていたので特別飛行機で外国の病院へ。

そう言えば行きの飛行機のときチューリッヒ保険の封筒がちらっと出てたな。複線だったんだ。

しかし、お母さんの痛そうなところがまるで地獄だ。これいつまでみてなきゃなんないのって感じ。

いつ天国になるのか、と思って映画をみてたが、最後はチューリッヒ保険が天国だった。

厳しいねぇ。資本主義は。  

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