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シリアと化学
タグ: 中東, 国際, シリア, 解説, 政治, 化学兵器
オリガ デニソワ
26.08.2012, 23:23
© Коллаж: «Голос России»
シリア軍はアレッポの統制をほぼ完全に手中に収めた。自由シリア軍の武装戦闘員らは町の外にしめ出され、首都ダマスカスの郊外からも追い出された。ところが西側諸国はシリアの将来は現政権の転覆以外あり得ないと考えている。このテーマについて米国とトルコはアンカラで実施した特別会合ですでに検討に付している。会合ではいかなる結論にいたったかについては公にされていないが、交渉ではアサド体制後のシリアの将来に最も大きな関心がさかれている。オバマ大統領は今週行った声明のなかでシリア政権が化学兵器ないしは生物兵器を使用した場合、シリア侵攻も辞さないという警告を行った。
シリア外務省のジハド・マクジシ報道官はこれより前、政権が国内紛争を解決する手段として化学兵器を用いる可能性を完全に否定する声明を表していた。同時に報道官は外国がシリア侵攻を行った場合に関しては、それを行使することもありえるという姿勢を示している。ただしここにはほかの危険性もある。それは反体制派の手にこうした化学兵器がわたる可能性だ。ロシア外務省のゲンナージー・ガチロフ次官はマスコミに対し、シリア政権は今のところ化学兵器が正しく保管されることを保証しているとして、次のように語る。
「ロシアとしてはシリア政府と作業を行い、この問題を提議した際に、化学兵器が現在の保管場所に安心できる状態で保管され続けるためにあらゆる限りのことをするという非常に明確な確約を得ている。しかしながらシリア情勢は非常に複雑で、反体制派の中にはアルカイダのようなテロ集団の要員も存在する。仮に化学兵器がテロリストらの手に渡ったら、非常に深刻な事態を招きかねない。」
大量破壊兵器問題をなくす最良の方法は、シリア政権と反体制派との間の政治対話をとにかく開始することにある。先週シリアのカドリ・ジマミリ副首相はモスクワを訪問しており、その際の話し合いでシリア反体制派グループのなかでは最大の組織である国民調整委員会のイニシアチブについても討議された。反体制派の提案する計画はあらゆる勢力の暴力行為を停止し、政治犯と人質を解放し一刻も早く政府と反体制派の間の対話を開始することの上に立脚している。セルゲイ・ラヴロフ外相は民族間の和解以外に道はないとして、次のように語る。
「ジュネーブで6月30日に行われたアクショングループの会合で達成された合意枠にこれは完全に合致するものだ。われわれはこの合意がすたれていないことを確信する。民族間の和解に反体制派の最大組織もが支持を示した事実はこの方向性ですすめていくことへの期待を抱かせる。」
1週間後には国連およびアフリカ連合の特別大使として、アルジェリア人の元外交官、ラフダル・ブラヒミ氏が作業を開始する。ブラヒミ氏がシリアの和平を作り出せるかどうか、その最も重要な条件は国際社会が氏の行動を完全に支持することにかかってくる。なぜならそうした条件に欠いたがために前任のアナン特使は対話による紛争の平和的解決を提案していたにもかかわらず、途中で降任を余儀なくされたからである。
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イタル・タス
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