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「世界の警察」降りた米国、中東政策は置き去り  米大統領選討論会、ロムニー候補に軍配
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/252.html
投稿者 MR 日時 2012 年 10 月 04 日 19:05:48: cT5Wxjlo3Xe3.
 

「世界の警察」降りた米国、中東政策は置き去り
2012年 10月 4日 11:09
コラム:中国人観光客の「大移動」がもたらす功罪
コラム:インフレ待望論の「危険な罠」=佐々木融氏
コラム:米緩和長期化へ、「財政の崖」で円高圧力増大も
コラム:アップル地図アプリ不具合、「生態系」に異変も

By Ian Bremmer

ニューヨークで先週開催された国連総会で、一般演説に立ったオバマ米大統領は、米国の価値を守り、世界に民主主義を広げていくための覚悟を力強く語った。しかし、そこですべてが語られたわけではない。大統領が本当の「演説」をしたのは、明らかに選挙優先で出演した主婦層向けテレビ番組の中だった。

外交問題専門家の多くは、国連総会に集まった各国首脳と会談することができたにもかかわらず、それをしないでテレビ番組に出演したのは時間の無駄だと批判している。

しかし、過去数カ月間のオバマ政権の外交姿勢を見ると、シリア内戦やリビア問題に背を向け、核開発が疑われるイランに軍事的脅威を与えることに躊躇し、中東和平への関与を拒むというのが現実だったのだ。

米国は最近、世界の舞台で自国の負担を軽くしようとしている。長期的には、こうした外交政策と軍事政策の見直しは、平和の果実を米国にもたらすかもしれない。ただ短期的には、事態が急速に悪化し、過去の米国大統領なら介入していただろう3つの国際問題が存在する。1つずつ見ていこう。

1.シリア

アサド政権は嘆かわしい行動を繰り返している。しかし、米国は反体制派の支持には極めて消極的だ。さらに言えば、米国がリビア問題とは異なる対応をシリアで取る理由は何も見当たらない。シリアに介入しても、同国内外で米国の利益が有利になるかどうかは全く不透明だ。

イラクで米国が得た教訓はシンプルだ。民主主義を築くのは非常に高く付くというものだ。そしてリビア問題からは、体制変革には負担が伴い、簡単には達成できないという教訓を得た。

シリアに関して言えば、内戦は周辺国にも飛び火し始めているが、米国などの介入をロシアは支持しないだろうし、アサド大統領を止める手立ては少ない。その影響で中東はさらなる不安定化に陥るが、オバマ政権はそれでも構わないと決めたように見える。

2.イラン

核兵器開発が疑われるイランへの国際的圧力を高めることについては、米国はいい仕事をしてきた。イラン核問題は今や世界の問題だ。しかし、中東情勢の現状を踏まえれば、イランにどれほど圧力をかけられるだろうか。オバマ政権は「イランよ、核兵器開発を止めろ。さもなくばどうなるか」と脅すことはできる。しかし「さもなくば、何だ」というのが実際に問われている。現在の環境では、イランに対して「越えてはならない一線」を設けるのが大きな問題なのだ。

報道によれば、米国はイランの核施設に妨害工作を行っているが、イスラエルの現政権は、米国が武力行使に二の足を踏んでいることに苛立ちを強めてる。一方でイランは、自国民の目を経済制裁からそらすため、対米戦争の宣言に前向きであるように見える。

3.イスラエルとパレスチナ

対イランでは敗者のように見えるかもしれないイスラエルだが、11月の米大統領選の勝者が誰になろうと、パレスチナ問題では勝者だ。

ロムニー氏は、5月にフロリダ州で開催された資金集めイベントで「パレスチナ人は和平を望んでいない」と発言したことが明らかになった。過去、大統領候補からこんな発言が飛び出したことがあっただろうか。言い換えるなら、ロムニー陣営もオバマ陣営も、さらなる無意味な和平協定に政治資金を使うつもりなどないのだ。

米国の政治家からイスラエルへのメッセージはこうだ。「われわれは問題を解決しようとした。これ以上は和解に圧力をかけたりしない。幸運を祈る」。世界では反米デモにつながる要因が十分に存在し、米国はこれ以上火種を抱えたくない。イスラエルは、パレスチナとの交渉でほぼフリーハンドを得たと言える。

パレスチナにとっては、米国から支持が得られなくなることを意味する。つまり、イスラエルの自制が効かなくなる可能性もある。

以上見てきた3つの国際問題が、11月の大統領選で外交政策の争点になる可能性はほぼゼロだ。米国民の視線は、景気や失業など内政問題に向いている。

ロムニー氏はオバマ大統領を「弁解者」や「悲観論者」、「陰に隠れた非愛国的指導者」などと呼ぶが、実際には両者が訴える外交政策に大きな差はない。ロムニー陣営はオバマ陣営を攻撃するためにテーマを設定するが、それは単なるBGMに過ぎない。

(2日 ロイター)

*筆者は国際政治リスク分析を専門とするコンサルティング会社、ユーラシア・グループの社長。スタンフォード大学で博士号(政治学)取得後、フーバー研究所の研究員に最年少で就任。その後、コロンビア大学、東西研究所、ローレンス・リバモア国立研究所などを経て、現在に至る。全米でベストセラーとなった「The End of the Free Market」(邦訳は『自由市場の終焉 国家資本主義とどう闘うか』など著書多数。

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米大統領選討論会、ロムニー候補に軍配=WSJ読者調査
2012年 10月 4日 14:52 JST
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 11月6日に行われる米大統領選の候補者による第1回テレビ討論会が4日、米デンバー大学で行われた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)では、討論会の決め手となる4つのポイントに関して、オバマ大統領と共和党のロムニー候補それぞれの戦いぶりをA〜Fの5段階で読者に評価してもらった。

 平均評価は以下のとおり(集計時間は日本時間4日午後2時10分時点)。

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Jason Reed/Reuters
Romneyshakes hands with Obama at the start of the debate.
1. 事実や詳細、数字に関する精通度

オバマ大統領 C(評価人数10255)

ロムニー候補 A–(評価人数10363)

2. 政策的立場の説明・擁護能力

オバマ大統領 C(評価人数9085)

ロムニー候補 B+(評価人数9263)

3. 物腰、演出、態度

オバマ大統領 C+(評価人数8888)

ロムニー候補 A-(評価人数8972)

4. 中心的メッセージのアピール力

オバマ大統領 C(評価人数8587)

ロムニー候補 B+(評価人数8652)
http://jp.wsj.com/US/Politics/node_524288?mod=WSJWhatsNews

 


米大統領選、第1回テレビ討論会― 税制・財政赤字問題などで激論
2012年 10月 4日 13:21 JST 
 【デンバー(米コロラド州)】オバマ米大統領と共和党のミット・ロムニー大統領候補は3日夜行われた第1回討論会の冒頭から、税制をめぐって激論を交わした。両者ともに、自身の計画が景気回復と中間層の支援にとって最善の策だと主張した。

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民主党のオバマ大統領と共和党のロムニー前マサチューセッツ州知事の両候補による米大統領選の第1回テレビ討論会(3日夜)
 ロムニー氏は「税控除と減税、免税」を廃止したいと主張。同氏が掲げる税政策は富裕層優遇あるいは、財政悪化につながるとの批判をかわし、「財政赤字の拡大につながるような税計画は採用しない」と明言した。

 一方、オバマ大統領は、ロムニー氏の案は間違いなく財政赤字の拡大や連邦プログラムの大幅削減につながると批判。「数学の問題だ、計算すれば分かる」とし、「雇用拡大につながるものではない」と強調した。

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Jason Reed/Reuters
Romneyshakes hands with Obama at the start of the debate.
 11月の投票までに3回行われる大統領候補者によるテレビ討論会の第1回目はデンバー大学で行われた。この日の討論会の最初の1時間には内政のほか、エネルギー問題、メディケア(高齢者医療保険)、財政赤字の問題などが主に議論された。

 オバマ大統領とロムニー候補は世論調査で支持率が接戦となっている。両者はこの日の討論会で互いの政策をめぐって激しい批判の応酬となったものの、お互いに敬意を表する姿勢は維持した。結婚20周年を迎えたオバマ大統領は冒頭、観客席に座る妻に向け結婚祝いと述べる場面もあった。これに対し、ロムニー氏は「結婚記念日おめでとう。私と一緒のこの場所が想像できる最もロマンチックな場所に違いない」とジョークを飛ばした。

 両者は一部の分野では見解の一致にも触れた。両者ともに、国内の教育の向上および、エネルギー生産の拡大に加え、社会保障の大部分については現状維持を望んでいる。

 しかし、それ以外の部分では両者は激しく応戦、事実関係や数字を織り交ぜ政策の詳細に言及した。オバマ大統領は新たなエネルギー源への投資拡大を呼び掛け、風力や太陽エネルギー、バイオ燃料を具体例として挙げた。

 ロムニー氏は「私は石炭を好む」とし、大統領に向かって、「石炭業界に関係する人々はあなたの政策によって打ちひしがれるような思いをしている」と語った。

 財政赤字問題ではオバマ大統領は、「裁量的経費の1兆ドル削減に向け、民主・共和両党が協力した」と発言。これに対しロムニー氏は、「あなたは大統領を4年間務めている。財政赤字を半分に縮小すると公言していたが、4年経った今、財政赤字は引き続き累計で1兆ドルを超えている」と指摘した。

 両者ともに、入念な準備をして第1回討論会に臨んだ。ただ、両者は幾分異なる目的を持って今回の討論会を迎えた。両者ともに有権者とのつながりを強くするとともに、それぞれの政策案が経済の素早い押し上げに貢献すると説得する目的があった。また、ロムニー氏は勢いを得る必要がある一方で、オバマ大統領は決定的な誤りを避けることが必要だった。

 ジュリアーニ前ニューヨーク市長は3日、有権者は引き続きロムニー氏に関する認識を高めている段階だが、討論会は両候補を評価する最高の機会となるとの見方を示していた。

 オバマ大統領陣営は11月6日の大統領選投票日まで躓かないことを期待しているが、選対本部責任者のジム・メッシーナ氏は、隠し事はしないと表明する。

 メッシーナ氏は「首位の座にとどまろうとする選挙戦は誤りを犯す。われわれはそうした選挙戦は展開しない」とし、「われわれは1日1日できるだけ賢明に主導権を握ることを追い求める」と語った。

 オバマ大統領のアドバイザーらは、討論会を得点稼ぎの機会というよりも、オバマ陣営がこれまでずっと主張してきた、中間層を守るという同じ主要ポイントを強調するための新鮮かつ注目度の高い機会と捉えている。

 この日の第1回討論会の後は、2回の討論会が控えている。そのうちの1つはタウンホールミーティング・スタイルで一段と広範な問題が議論される可能性があり、最終討論会は外交政策に焦点が当たる見通しだ。民主党のバイデン副大統領と、共和党の副大統領候補ポール・ライアン氏も1回、討論会を実施する。

 大統領選当日まで5週間足らずに迫っており、両大統領候補は第1回討論会後は素早く選挙演説に戻る予定。オバマ大統領は4日にはコロラド州とウィスコンシン州でのイベントに出席し、ロムニー氏は同日、バージニア州で選挙活動を繰り広げる予定だ。

第1回米大統領候補討論会 ライブブログ≫

記者: Colleen McCain Nelson、Laura Meckler

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http://jp.wsj.com/US/Politics/node_524199?mod=WSJWhatsNews

2012/10/3 16:11
第1回米大統領候補討論会 ライブブログ 


EPA
来月6日に投開票される米大統領選。終盤の最大イベントであるオバマ、ロムニー両候補による討論会の第1ラウンドが3日(米国時間)開かれた。コロラド州デンバーから全米に生中継された討論会では、これまで失言などで苦戦していたロムニー氏の健闘が目立った。米国民の見方は変化するのか。討論会の様子をライブ形式でまとめた。

9:43AM 林由佳

全部で3回企画されている討論会の第1回目です。デンバー大学のスポーツアリーナで行われ、司会はPBSのベテランキャスターとして知られるジム・レーラー氏。討論会の様子は主なテレビ局、報道ウェブサイトでいっせいにライブで放映されます。もちろんWSJ.comでも見られます。

9:49AM 林由佳

今回の見どころは、劣勢に立たされているロムニー氏がどれだけ巻き返しをはかれるか。火曜日発表のWSJ/NBCの世論調査では、オバマ氏の勝算は49%、ロムニー氏46%と出ています。

今日の討論会自体は、2対1で、オバマ氏が優位に立つとの世論調査の結果が出ています。討論会前の数日間、オバマ、ロムニー陣営とも、候補者の弁論力を低めに宣伝してきました。期待値を下げておいて、本番で盛り上げようとの戦略です。オバマ氏側近によると、オバマ氏の弱点は話がまわりくどい上、最近は練習不足だとのことです。ただ、基本的には現在の勢いを守れればOK。ロムニー氏の課題は、これまで何度かしたような大きな失言を避けること。また、市場主義に徹したお金持ちというイメージをやわらげ、庶民の痛みを理解できる暖かい人柄を出せるかも注目されています。

9:52AM 小野由美子

WSJ日本版編集長の小野です。これからWSJ.comでライブ中継を見ながら、ブログでコメントしていきます。WSJのビデオはこちらでご覧になれます。   http://on.wsj.com/SyJwMj

9:56AM 小野由美子

今回は、なんといってもロムニー氏がどこまで追い上げられるかが注目されます。アグレッシブにオバマ氏を攻撃しながら、同時に好印象を与えなければならないので、かなり難しい目標です。

9:58AM 林由佳

コメンテーターとして自己紹介です。WSJ東京支局の林由佳です。政治、外交、経済など担当しています。今日は日本のニュースを離れてアメリカ大統領選の討論会をモニター。ライブブログもはじめて。少し緊張しています。

10:01AM 林由佳

ワンライナーをさがせ――。劣勢のロムニー陣営は今回のディベートの戦略の一つとして、流行語になるようなキャッチフレーズをで発信しようと準備しています。たとえば、1988年のブッシュ(父)候補の言葉。”Read my lips: no new taxes.” のようなものです。さて、何が出るのでしょうか。

10:04 AM 小野由美子

わずかにリードしているオバマ氏としては、何事もなく、無事に逃げ切りたいところです。ロムニー氏はこれまで失言も多かったため、慎重に言葉を選びながら国民に好印象を与えなくてはなりません。ロムニー氏の「47%発言」(オバマ氏の熱心な支持者の47%は所得税を払っておらず、政府に依存している)はダメージも大きかったですし、それ以前にも「妻はキャデラックを2台運転している」など、「金持ち発言」が目立っています。

10:08 AM 林由佳

討論会前の3日間、オバマ大統領はネバダ州のリゾートにこもって準備をしました。練習でロムニー氏の役を務めたのはケリー上院議員。ケリー氏も過去に大統領選挙に出馬経験のある、演説が上手な政治家です。

ロムニー氏の練習相手は、オハイオ州のポートマン知事。一時は、ロムニー氏が副大統領候補に指名するのではと推測されていた1人です。

10:11AM 林由佳

討論会が始まりました。レーラー氏が、候補者を紹介しています。

10:12AM 林由佳

候補者が位置につきました。

第一の質問。

労働市場をどう改善させるかです。オバマ大統領が始めました。

今日は結婚記念日。ミシェル夫人に一言。

10:13AM 林由佳

オバマ氏。経済、労働市場の回復には中間層の回復が大事と強調。

10:14AM ピーター・ランダース(WSJ/ダウ・ジョーンズ経済通信ワシントン支局編集者)

ロムニー氏は序盤から女性票を意識しています。女性の有権者から要望を受けたエピソードを紹介しました。

10:16AM 林由佳
ロムニー氏は自身の経済政策のポイントを説明。エネルギー自給、自由貿易、教育改革、中小企業支援などです。中国には厳しく対応するとの発言も。

10:18AM 小野由美子
オバマ氏は“No Drama Obama”と呼ばれるように、とにかく終始冷静で感情的にならないことで知られています。2008年のオバマ氏とジョン・マケイン共和党候補と対決したときも、後で振り返ってみて「名場面」を思いつかなかったほどだったそうです。ただ、時々いらだったり見下した態度を取ってしまうことが弱点のようです。


Getty Images
ロムニー氏はこれまでに何人もの共和党のライバルと闘ってきただけあり、経験を積んできています。今も、オバマ氏に結婚記念日のお祝いを述べた後、この特別な日に討論会でロムニー氏と一緒に過ごしているなんてロマンチックだとジョークを言うなど、なかなかうまいですね。

10:26AM 林由佳

オバマ氏はロムニー氏の減税中心の経済政策を批判。一方のロムニー氏はエネルギー政策の重要性を強調。公共用地や、アラスカでのエネルギー開発、石炭の使用増を提案。

10:27AM  小野由美子

オバマ氏は女性からの支持がロムニー氏に比べて圧倒的に多いため、ロムニー氏もそれを意識しているんでしょうね。最初から女性の話が出てきました。

10:29AM 小野由美子

WSJ.comでも、多くの記者がツイッターなどでライブコメントをしています。ワシントンの記者は早速、ロムニー氏の胸元の米国旗の形のバッジがオバマ氏のバッジよりかなり大きいと指摘しています。

10:31AM 林由佳

オバマ氏がロムニー氏の減税政策を批判。多額の減税を約束し、軍事費の増額を目指しているが、財源はどうするのか。結局は中間層の家計の税負担増になるのではと追求。

ロムニー氏は高額所得者ではなく、中小企業の減税を目指す。それは雇用増につながるはず、と反論。

10:32AM 小野由美子

この討論会では、ボディー・ランゲージやちょっとしたしぐさも大きく注目されます。2000年のゴア対ブッシュ(息子)の討論では、ブッシュ氏が話をしているとき、ゴア氏が何度もため息をついているのが、かなり目立っていました。1992年のブッシュ(父)対クリントンの討論会では、ブッシュ氏が何度も時計を見るので、討論会に集中していないような印象を与えてしまいました。今回は、ロムニー氏がオバマ氏を直視して対決姿勢を明らかにしているのに対し、オバマ氏は観客や視聴者の方を見て話しているように見えます。

10:33AM 林由佳

ロムニー氏はオバマ氏の経済政策をきびしく批判。現在2300万人が失業中だと指摘し、オバマ政権下で生活保護策の1つ、食費補助のフードスタンプ受給者は3200万人から4700万人に急増したと非難。オバマ氏政権下で財政赤字は目標としていた半減するどころか倍増した、と指摘しました。

10:35AM ピーター・ランダース

候補者が税金政策について激論を交わしています。富裕層を優遇していると批判されたロムニー氏は反論に出て、自身の政策がお金持ちの減税にはならないと主張しました。

10:36AM 小野由美子

ロムニー氏が、オバマ氏が最初に答えたから、このセクションは自分が締めくくるべきだ (I have the last word) などと言っています。このように、ルールに関する細かい発言は、過去にも目立っていたようです。オバマ氏は時間オーバー。

10:37AM 林由佳

ロムニー氏は、経済が不調なときの増税は間違いだと。増税は雇用の減少につながる、アメリカをスペインのようにしたくない、とも。

10:39AM 林由佳

オバマ氏は、アメリカの空洞化を加速させる企業に法人税減税はしない、エクソンモービルのようにもうかっている石油会社も減税はいらない、と発言。

10:52AM 林由佳

オバマ氏は、アメリカの社会保障制度は構造的には健全だと述べ、年金制度に大きな改革は必要はないと指摘。メディケア(高齢者向けの健康保険)は、医師、医療機関のコストを下げる事が長期的な制度の健全性を守るのに大事だと。

ロムニー氏は、医療費のコストカットは、医療機関への報酬額を下げることになり、結果として医師が患者の受け入れをやめるだけだと指摘。

10:56AM 小野由美子

先ほど、ロムニー氏が支出削減の例として、自身が選ばれたらPBSへの支援を打ち切ると述べ、セサミストリートの「ビッグバードは好きだけど」と言ったことで、“Big Bird”関連のツイートがかなり増えたようです。WSJ編集者によると、1分で1万7000ツイートもあったそうです。

10:59AM 林由佳

高齢者保険制度で立場の違いがはっきり。オバマ氏は、政府がやったほうがコストを抑えられる。一方のロムニー氏は、企業がやったほうが、コストはさがる、と。

11:00AM 小野由美子

ロムニー氏が、「この点について話したい」(Let’s talk about this one)と言うと、司会のレーラー氏は、それをさえぎって「いや、やめましょう」(No no, let’s not)と。進行役も大変です。

11:13AM 林由佳

金融危機後の市場の規制について、候補者は立場の違いを強調。ロムニー氏は、金融規制改革法(ドッド・フランク法)は廃止して新たな規制をつくる、同法は中小の銀行を廃業に追い込んでいる、と主張。一方のオバマ氏は、金融機関の乱暴な手法で金融危機が起きた、今後、金融業界を自由にさせ国民全体を危険にさらすことはできない、規制は必要だと反論。

11:15AM 小野由美子


AP
オバマ氏、またもや時間オーバー。司会のレーラー氏に指摘されると、「さえぎられる前は5秒残っていた」(I had five seconds before you interrupted me)と笑いをとります。さらに続けるオバマ氏に、レーラー氏は「その5秒はずいぶん前に過ぎた」(Your five seconds went away a long time ago)と反撃。またもや笑いが。

11:17AM 林由佳

国民健康保険制度をめぐる論争がヒートアップ。ロムニー氏はマサチューセッツ州の知事時代に全員が加入できる保険制度を導入していますが、全国レベルで似たような制度を導入を進めたオバマ氏を批判。なかなか複雑な立場です。

オバマ氏は、保険料の上昇で、家計は圧迫され、何百万人もの国民が保険を失った。自分のヘルスケア改革は保険料を下げ、みんなが保険に入れるようになる、と。ロムニー氏は、健康保険は中央政府ではなく、州政府にまかせ、それぞれの地方に合った方法でやるべき。保険制度を強要するのは、保険料を納める企業の収益を圧迫し、雇用意欲をそぐ、と主張。

11:21AM ピーター・ランダース

これまでの印象では、ロムニー候補は大統領の政策を細かく批判して、ある程度得点を上げていますが、決定打に欠けているのではないかという気がします。世論調査でリードしているオバマ氏を倒すほどの場面はなさそうですが、まだ2回の討論が残っています。

11:22AM 林由佳

ロムニー氏はかなりスムーズに歯切れのよい発言が続いています。「私企業にまかせること、個人が責任を負うことが、結局いつも物事の成功につながる」ロムニー氏の考え方の根本が分かる発言です。一方、オバマ氏は前評判通り、落ち着いているものの、少しまわりくどい口調。大学教授風というか。

11:24AM 小野由美子

今回のテレビ討論を、パブや屋外の大型スクリーンで、まるでスポーツ観戦をするように見ている人たちの写真です。  http://on.wsj.com/SyJwMj


Paul J. Richards/AFP/Getty Images
オハイオのあるレストランでは、通常の3〜4倍の客入りを見込んでいるようです。スナックメーカーには、討論会を意識したテレビCMを流すところも。日本でもこんな討論会は成立するのでしょうか。

11:26AM 林由佳

政府の役割についての議論です。オバマ氏の議論は義務教育の質の向上に集中。教員の数を増やすこと大事だと。自己の大学の教育費削減の政策の成果も宣伝しました。自分も妻も奨学金やローンで教育を受けたと。ロムニー氏は、自由と民主主義を守る上での軍の役割の重要性を強調し、防衛費の削減はするべきでないと主張しました。さらに教育政策の効率化について、学校を客観的な基準で評価することが必要だと指摘しました。

11:33AM 小野由美子

オバマ氏の発言が長くまわりくどい、という意見がWSJ英語版のライブブログでも出ています。

ロムニー氏は教育問題で、「貧しい子どもたち」(poor kids)と述べたとたん、「低所得の子どもたち」(low-income kids)と言い直しています。慎重な発言に徹しています。

11:48AM 林由佳

討論会最後に両氏が しめくくりの言葉。自動車業界の労働者など個別の例を挙げ、アメリカ国民の素晴らしさを強調したオバマ氏に対し、ロムニー氏の結論は、データ、数字を有効に使い、若干説得力が強い印象です。

オバマ氏は、全ての国民に平等な機会を与えるために尽力し続けることを約束。中間層やそれ以下の人が力を蓄え、成功できる社会をつくることを応援すると述べました。自動車産業の再生を成功させた自身の成果を強調するため、“世界一の車”を作ろうと働くミシガン州やオハイオ州の自動車会社の社員を称賛しました。ロムニー氏は、自身が選ばれるか、オバマ氏が再選されるかで、アメリカは「2つのまったく別な道を歩むことになる」と主張。強い国を作るために、1200万人分の雇用創出をあらためて約束したほか、防衛力の保持も強調しました。

11:54AM 小野由美子

90分の長い討論会がようやく終了しました。税制や医療保険の細かい話が多く出ましたね。最後にオバマ氏は自身の功績を繰り返し、ロムニー氏は自分の政策がオバマ氏とどう違うのかを強調していました。失言や好感度の低さが懸念されていたロムニー氏ですが、念入りに準備していたことが見てとれました。

討論会で両候補の評価はどうだったのでしょうか。WSJ.comではAからFまで選べる読者投票も行っています。  http://on.wsj.com/T3nJh4

11:58AM ピーター・ランダース

第1回討論が終了しました。WSJワシントン支局記者の分析を総合すると、ロムニー氏がしたたかに練習を重ねた結果、健闘。例えば、自分が導入したマサチューセッツ州の医療改革がいわゆる「オバマケア」に似ていると指摘されると、マサチューセッツの場合は党派を超える厚い支持を集めたことなど具体的な違いを列挙しました。ただ、オバマ氏に明らかな失敗はなかったようです。米国民の考えは討論によってどこまで変わったでしょうか。

12:04PM 林由佳

第2回目の討論会はニューヨーク州で16日に開かれます。最終回は22日、フロリダ州で。

また、副大統領候補、現職のバイデン氏とポール・ライアン下院議員のディベートは来週11日にケンタッキー州で行われます。共和党の若きスーパースターのライアン氏と民主党の超ベテランのバイデン氏の対決、なかなか楽しみです。

トピックス:米大統領選2012≫


オバマ大統領, ミット・ロムニー, 米大統領選, 討論会
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/14366/  

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コメント
 
01. 2012年10月05日 18:07:33 : d07iybJkXA
アメリカが世界の警察を降りた?
いつ誰がアメリカを世界の警察などと認めたのだ?
少なくともこの俺はアメリカを警察だなどと思ったことは、これまでただの一度としてない。
それどころかアメリカが口を挟むから、世界がますます物騒になると危惧している昨今である。
ロムニーもオバマもアメリカが世界の警察の価値があるなどと、誰も思っていないことを先ず知るべきだ。
公正さを欠いた正義を振りかざす国がなぜ他国のことに首を突っ込んで、その国の政体まで変えてしまうような策謀を張り巡らす必要がある?
ご都合主義の正義も押し付けの民主主義もまっぴら御免だ。

02. 2012年10月06日 00:29:23 : sUpHQ8Q75g
>>01氏に同意

アメリカが世界の警察官として公認された事実はない
ありゃオレオレ世界警察官詐欺だ


03. 2012年10月07日 03:33:06 : LZQqGUA606
 シノギが厳しくなってシマ(中東)から手を退くか、イチかバチか
もっと荒らしてみかじめ料をカツアゲするか、考えあぐねるその筋のオジサンたち、
という構図でしょ?
 それにしてもずいぶんとアメリカ寄りの、オブラートに包んだ文章ですね。

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