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シリアルポ 避難民ら廃虚で生活  高インフレ・パン6倍・ガソリン倍以上   米国務長官 シリアや北朝鮮問題など、露外相と
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/134.html
投稿者 MR 日時 2012 年 9 月 13 日 02:16:37: cT5Wxjlo3Xe3.
 

(回答先: 国民が殺され続けているシリア ついに知人のアハマドさんも 投稿者 MR 日時 2012 年 9 月 10 日 12:48:36)

シリアルポ 避難民ら廃虚で生活  高インフレ パン6倍 ガソリン倍以上
毎日新聞 2012年09月07日 23時30分(最終更新 09月08日 00時26分)


ダマスカス中心部にある旧市街のスーク(市場)。市内でも数少ない安全な地域だ=2012年9月6日、前田英司撮影

 「ボン」。砲撃音が腹の底に響き、衝撃で建物が揺れた。内戦状態の続くシリアの首都ダマスカス郊外では連日、政府軍と反体制派が「首都攻防」をかけた戦闘を繰り広げ、数十人規模の死者が出ている。その一角にある町アドラで、建設途中のまま放置されている団地に足を踏み入れると、家を失った人々が身を寄せ合い、息をひそめて暮らしていた。

 「水や食べ物が不足している。このまま冬を迎えたら、どうやって生きていけばいいのか」。コンクリートむき出しの部屋で、男性(68)がため息をつく。ガラスのない「窓」は布で覆われ、ドアのないトイレが異臭を放つ。1カ月ほど前、一族30人で別の郊外の町ドゥメールから逃れてきた。「政府軍に家を焼かれ、家財も略奪された」。迫撃弾の雨の中、脱出したという。

 アサド政権打倒を掲げるシリア反体制派が首都攻略の「最終決戦」を宣言したのは今年7月。以来、ダマスカス一帯では戦闘が激化し、連日のように昼夜を問わず砲撃音が鳴り響く。アドラなどの住宅街には避難民が大量流入し、空き家や廃虚を占拠。居場所を確保できず、屋外で夜を過ごす家族もいる。男性が疲れた表情でつぶやいた。「内戦が続く限り、解決策など見いだせるはずがない」

 ダマスカス市内では政府軍は随所に自動小銃を持った兵士を立たせ、検問所を設けて「不審者」に目を光らせている。

 一方、市東部・旧市街のスーク(市場)には庶民の姿があった。安全に買い物ができる数少ない場所だという。政府軍の分厚い警備に守られた「安全地帯」もある。ダマスカス中心部にほど近い市南部のクファルスーサ地区。政府要人や富裕層の暮らす高級住宅街があり、ショッピングモールは通常通り営業。地下の飲食店街やゲームコーナーでは、家族連れの楽しげな笑い声が響いていた。衣料品店には「秋物」の新作コレクションも並ぶ。この地区は、市内屈指の高級住宅街と、反体制派が根城とする貧困地区が混在する。モールのわずか数十メートル先はダマスカス最大の戦闘地域の一つだ。「銃撃音は聞こえてくるが、こちら側にいれば大丈夫」。モールで働く男性店員(35)がほほ笑んだ。

 身代金狙い拉致合戦

 カタールの首都ドーハで家具のデザイン会社に勤めるシリア人女性(29)は8月8日、ダマスカス北部のカブーン地区にある実家を訪ねた帰り道、突然2人組の男に銃を突きつけられて拉致された。車に押し込まれ、同じ地区の民家に手足を縛られて、監禁された。「先に俺たちの仲間が拉致された。お前は『捕虜交換』のための人質だ」。男たちは吐き捨てるように言ったという。

 その後、3軒の民家を転々とさせられた。寝るときは床で壁側を向いて横になるよう強要され、水がほしいと頼むと、顔にかけられた。父親が60万シリアポンド(約70万円)の身代金を払い、12日後にようやく解放された。女性は「精神的なショックが大きく、(記憶力に障害をきたして)今も友人の名前などが思い出せない」。

 犯人の男たちは、会話の内容などからアサド大統領と同じイスラム教アラウィ派だと分かった。一方、女性は、政府と対立する反体制派に多いイスラム教スンニ派だ。仲裁に入った治安関係者から「警察に通報するな」と命じられ、事件は表ざたになっていない。だが、ダマスカスでは最近、こうした親アサド政権と反体制派双方の武装勢力による「拉致合戦」や富裕層を狙った身代金目的とみられる誘拐事件が相次いでいるという。

 「ダマスカスは非常に危険になった。早くドーハに戻りたい」。女性は表情をこわばらせるが、カタールはアサド政権と敵対しており、シリア人の彼女がビザを取得するのは難しくなっている。

 反体制派組織「地域調整委員会」によると、シリア全土では6日も159人が死亡した。このうち最多の88人が主にダマスカス周辺の犠牲者で、日本人ジャーナリストの山本美香さんが死亡した北部アレッポでは20人、東部デリゾールでも12人が死亡した。昨年3月に民主化闘争が本格化して以降の死者数は約2万6000人に達し、周辺国には約20万人を超える難民が流出している。

 シリアの各地ではいま、夜間は多くの道路が封鎖され、戦闘の発生で職場から自宅に戻れず「帰宅難民」になる人もいる。ダマスカスのある政府職員は「状況がこれ以上ひどくなったら、国外に出ることも考えなければならない」と打ち明けた。

 インフレが追い打ち

 ダマスカスでは最近、市民が銀行の前で長い列をなし、現金を引き出す姿が目立つ。多くのレストランでは、メニューから値段の表示が消えた。物価の急騰により、「時価」で請求せざるを得ないためだという。通りで物乞いをする子供の数も増え続け、男性市民(33)は「以前はここまでひどくなかった」と嘆いた。

 シリアでは民主化闘争が本格化した昨年3月以降、経済活動が停滞し、財政の悪化が急激に進んでいる。さらに政府軍による市民弾圧を批判する米欧などが経済制裁を相次いで発動し、輸入が大幅に制限されている。米国はアサド大統領ら上層部の資産凍結を強化。欧州連合(EU)もシリア産原油の輸入を禁じ、アラブ連盟もシリア中央銀行との取引を中止するなど厳しい措置に出ている。

 こうしたなか物価の高騰が続き、ガソリン価格は情勢不安に陥る以前の2倍超に当たる1リットル=68シリアポンド(約80円)に跳ね上がった。公定価格が15シリアポンドのパンは、アレッポの闇市場で100シリアポンドの値が付いている。通貨シリア・ポンドは対米ドル相場で50%以上も下落した。

 経済制裁による国内産業へのダメージも大きい。各種統計によれば、シリア北部の商業都市アレッポでは地元企業の75%が休業。海外資本の撤退などで、全土で10万人以上が解雇されている。

 アサド政権の動向に詳しい地元経済筋によると、政権は厳しい経済状況に対処するため、今月中にも紙幣の増発に踏み切る。シリアは従来、オーストリアで紙幣を刷っていたが、EUの制裁で1年以上前から中断し、今回、親シリアの筆頭・ロシアが新たな紙幣の印刷を引き受けた。

 だが財政再建のめども立たないまま紙幣を発行すればインフレを加速させるのは確実で、国民生活の苦境は、一段と増す恐れがある。アサド政権は現在のインフレ率を「8%」としているが、実質的には既にこれを大きく上回るのは確実だ。05年にインフレ率を「7%」と発表した際には、現地調査した国際通貨基金(IMF)のデータでは「40%」だった。

 紙幣の増発には、約450万人いる労働人口のうちの200万人以上を占める公務員の給与の支払い遅延などを防ぎたいアサド政権の思惑がある。アサド大統領は最近、地元テレビのインタビューで経済制裁の影響を認めたうえで、「国が発展を続けるためには不要な消費を慎まなければならない」と述べ、国民に「耐乏生活」を呼びかけた。内戦状態が長期化するなか、政権は国民の不満が爆発する事態を回避しようと躍起だ。【ダマスカス前田英司】

 こうしたなか物価の高騰が続き、ガソリン価格は情勢不安に陥る以前の2倍超に当たる1リットル=68シリアポンド(約80円)に跳ね上がった。公定価格が15シリアポンドのパンは、アレッポの闇市場で100シリアポンドの値が付いている。通貨シリア・ポンドは対米ドル相場で50%以上も下落した。

 経済制裁による国内産業へのダメージも大きい。各種統計によれば、シリア北部の商業都市アレッポでは地元企業の75%が休業。海外資本の撤退などで、全土で10万人以上が解雇されている。

 アサド政権の動向に詳しい地元経済筋によると、政権は厳しい経済状況に対処するため、今月中にも紙幣の増発に踏み切る。シリアは従来、オーストリアで紙幣を刷っていたが、EUの制裁で1年以上前から中断し、今回、親シリアの筆頭・ロシアが新たな紙幣の印刷を引き受けた。


 だが財政再建のめども立たないまま紙幣を発行すればインフレを加速させるのは確実で、国民生活の苦境は、一段と増す恐れがある。アサド政権は現在のインフレ率を「8%」としているが、実質的には既にこれを大きく上回るのは確実だ。05年にインフレ率を「7%」と発表した際には、現地調査した国際通貨基金(IMF)のデータでは「40%」だった。

 紙幣の増発には、約450万人いる労働人口のうちの200万人以上を占める公務員の給与の支払い遅延などを防ぎたいアサド政権の思惑がある。アサド大統領は最近、地元テレビのインタビューで経済制裁の影響を認めたうえで、「国が発展を続けるためには不要な消費を慎まなければならない」と述べ、国民に「耐乏生活」を呼びかけた。内戦状態が長期化するなか、政権は国民の不満が爆発する事態を回避しようと躍起だ。【ダマスカス前田英司】


http://mainichi.jp/select/news/20120908k0000m030113000c.html


 

米国務長官 シリアや北朝鮮問題など、露外相と協議
毎日新聞 2012年09月08日 19時35分(最終更新 09月08日 21時24分)

 【ワシントン白戸圭一】オバマ米大統領の代理としてAPEC首脳会議に出席したクリントン国務長官は8日午前、ロシアのラブロフ外相と会談し、シリア情勢や北朝鮮とイランの核開発問題などについて協議した。同日夜にはプーチン大統領とも短時間会談した。

 だがオバマ大統領が今回、民主党全国大会(4?6日)を理由に欠席したことで、米国の存在感が薄くなったことは否めない。米露関係の専門家によると米側は1年以上前から「(9月開催の場合)党大会との日程重複による大統領欠席の可能性」を通告していたが、ウラジオストク開催にこだわるロシアが、近年定着している11月ではなく極東の天候が安定している9月開催を強行したという。

 米政府高官は7日、ロシアでのAPEC開催について「アジア太平洋地域で、より大きな役割を担いたいロシアの意思の表れ」「彼らの目標と狙いについて直接ロシア側と話したい」と述べており、米政府はプーチン政権のアジア太平洋戦略に関する情報収集・分析を強化する考えだ。

 米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」のアンドリュー・クーチン上級研究員は、アジア太平洋の経済発展を踏まえ、「地理的にはアジアの国でもあるロシアが、アジアへの関心を深めて資源を投入するのは自然なこと」と指摘。オバマ政権も昨秋以降、アジア太平洋を「最優先地域」に位置付けて軍事・経済の両分野で資源の集中投入を進めており、ロシアの出方に関心が集まっている。

米国務長官の記事

米国務長官:シリアや北朝鮮問題など、露外相と協議 (2012年09月08日)
米国務長官:中国の習近平国家副主席との会談 急きょ中止 (2012年09月05日)
米国務長官:中国指導部と会談 尖閣で対話で沈静化求める 写真付き記事 (2012年09月05日)
米国務長官:中国に平和的解決、要求…領土問題でけん制 (2012年09月04日)
米国務長官:インドネシア外相と会談 南シナ海問題で協力 (2012年09月04日)
 http://mainichi.jp/select/news/20120909k0000m030042000c.html

シリア:国境でヨルダンと砲撃戦
毎日新聞 2012年08月11日 10時37分(最終更新 08月11日 11時11分)

 ロイター通信によると、内戦状態が深刻化しているシリアと、難民が流入している隣国ヨルダンの国境地帯で10日、両国政府軍による砲撃戦が起きた。ヨルダン当局者によると、ヨルダン軍側に死者は出ていないという。

 シリア反体制活動家の目撃情報によると、現場はヨルダンの首都アンマンから北に約80キロの国境地帯。シリアからの難民がヨルダン国内に入ろうとした際に衝突が発生したといい、戦闘には複数の装甲車両が投入されたという。

 ロイター通信によると、ヨルダン側は「シリア側が国境を越えて砲撃してきたため、交戦に発展した」と説明しているという。ヨルダン軍はこれまでも、シリア軍による難民への銃撃を止めさせるため、国境付近で発砲を行っている。

 シリア情勢を巡ってはヨルダンなどの周辺国に混乱が「飛び火」する事態に国際社会の懸念が強まっている。【中西啓介】

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http://mainichi.jp/select/news/20120811k0000e030175000c.html


シリア 国連特別代表とエジプト大統領ら打開策を協議
毎日新聞 2012年09月10日 20時17分(最終更新 09月10日 22時09分)

 【カイロ前田英司、エルサレム花岡洋二】内戦状態に陥ったシリア情勢を調停するブラヒミ国連・アラブ連盟特別代表は10日、カイロでエジプトのモルシ大統領らと会談し、打開策を協議した。エジプトは、シリア情勢を巡るサウジアラビア、トルコ、イランとの4者会合を提案するなど積極関与の姿勢を示している。特別代表はアラブ連盟事務局長と会談後、近くシリア入りすると明らかにし、「困難な役目であることは承知している。シリアの人々は国際社会の支援を必要としている」と述べた。

 シリア北部の激戦地アレッポでは9日夜、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、国営シリア・アラブ通信によると、市民ら27人が死亡、60人以上が負傷した。

 一方、シリアの首都ダマスカス郊外で9日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の男性職員(28)が出勤途中に銃撃され、死亡した。UNRWAが発表した。6日にも別の職員が自宅に砲撃を受けて死亡している。


http://mainichi.jp/select/news/20120911k0000m030059000c.html
 

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コメント
 
01. 2012年9月17日 10:46:21 : aT9tG7aYrY
最近、尖閣問題でシリア情勢から遠ざかっていたため話題が少なかったが、国営ラジオ放送ラジオ・ダマスカスが早朝に短波9330kHzで受信できた。しかし停波が多く、しかも変調が浅いのでアナウンサーの声が聴き取りにくい。英語放送のようだが、電力事情が厳しいものと推測される。火力発電の燃料が高騰しているのだろう。

国際放送を聴いていると、その国の電力事情が大体把握できる。これは相当、苦境に追いやられていると思われる。


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