http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/572.html
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(回答先: ロシアが主張している北方領土は、アメリカさえ法的根拠をみとめないヤルタ秘密協定にのっとったものだったのである。 投稿者 TORA 日時 2012 年 12 月 21 日 15:52:29)
民間の方々なので自由闊達に議論することは好ましいことだが、スレッドで書かれている内容は、政府に政策化して貰いたくないものと思う。
もちろん、正当な根拠があれば、歴史という“ちゃぶ台”をひっくり返す国策も必要だと思う。しかし、「北方領土」問題は、それに値しないし、諸外国からも支持を得ることができない。米国が支持を与えたフリをする可能性もあるが、それは、日ロ間に対立と分断を持ち込み、米国のポジションを高める目的でしかない。
「北方領土」問題は、機会があれば別の投稿で思うところを説明したいと思っているが、日本が、旧ソ連及び国家としてそれを引き継ぐロシア連邦にあれこれ言えるのは、領有権を放棄していないにもかかわらず“不法占領”が続く「歯舞色丹」の返還、北海道の付属島嶼と主張できなくもない「国後・択捉」二島をめぐる協議である。
サンフランシスコ講和条約第2条(c)で、「日本国は、千島列島並びに日本国が千九百五年九月五日のポーツマス条約の結果として主権を獲得した樺太の一部及びこれに近接する諸島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄する。」となっているからである。
米国が言うように、「北方領土」に対するロシアの領有権が法的に根拠がないとしても、日本の権利が甦るわけではない。
日本が放棄した北方領土をどの国家が領有するかは連合国(国連)が協議で決めることであって、「すべての権利、権原及び請求権を放棄」した日本が関与できることではないからである。
さらに言えば、ソ連は、サンフランシスコ講和条約締結時点(1951年9月)で既に「北方領土」を軍事力で占有していたのだから、日本政府は、サンフランシスコ講和条約を締結する前に、放棄対象全域もしくは「歯舞色丹」&「国後・択捉」からのソ連撤退を要求し実現させなければならなかったのである。
いずれにしろ、正当な権利を回復する外交を推し進めるとともに、地政学的にも重要な位置にあり、資源と製品の交易や製造拠点の進出でも魅力があるロシアとの良好な関係を築くことに注力すべきだと考える。
※ 参照投稿
「尖閣諸島領有権問題をめぐる解釈への「完全な勘違い」や「論理が杜撰過ぎ」という批判に答える」
http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/531.html
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