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野田政権が幕を閉じる前に「ポスト小泉」の日本政治の特徴を見る:メディアに翻弄されている日本政治を喝破
http://www.asyura2.com/12/senkyo140/msg/546.html
投稿者 あっしら 日時 2012 年 12 月 07 日 18:20:06: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: いまメディアで  「政権の枠組み」報道/真の対決軸を覆い隠す/民意を自民型政治の枠内に(しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2012 年 12 月 07 日 11:10:10)


野田政権が幕を閉じる前に「ポスト小泉」の日本政治の特徴を見る


野田政権が幕を閉じる前に「ポスト小泉」の日本政治の特徴を見る「人民網日本語版」

 野田首相が衆議院を解散すると、日本各界の関心はすぐに16日投開票の衆院選に移った。前任者同様、野田氏も「短命首相」となった。これは「政権交代」「新風」「新たな息吹」を高く掲げた民主党政権が一段落ついたことを意味する。誰も民主党と野田氏を有望視していないからだ。(文:卓南生・北京大学客員教授、龍谷大学名誉教授。中国青年報掲載)

 6年間に6回靖国神社を参拝して隣国との関係を収拾がつかないほど揺るがした「劇場型」政客の小泉純一郎政権(2001-06年)と比較すると、「ポスト小泉」の6年間(2006-12年)の日本政治の特徴として以下の点が挙げられる。


 (1)6年間に首相が6人誕生

 前の3人は「万年与党」の自民党の首相、後の3人は自民党の中から生まれて、「改革」を唱えながらも実際には第二自民党となった民主党の首相だ。二大保守政党はその独擅場だった各3年間に、走馬燈のように首相を3人誕生させた。この点において「カレーライス」と「ライスカレー」の違いの自民党と民主党はどっこいどっこいと言える。


(2)「新たな期待」をつくり上げ続けるメディア

 両党の首相に共通する特徴は、みな高い支持率と本流メディアの一面の歓呼の声の中で誕生するが、低支持率とメディアの嘲りの中で首相官邸を後にするということだ。なぜこうなるのか?1つの重要な原因は、日本の大衆メディアは客観的な報道と世論による監督の任務を担っていると言うよりも、政局と歩調を合わせ、絶えず新たな幻想と期待をつくり出す役割を演じていると言った方がいいからだ。

 特に民主党が勝利し、「政権交代」を果たした時には、1993年の細川護煕「非自民連立政権」誕生時のように、日本の大衆メディアは再び「新党」「新風」「新たな息吹」といった称賛の嵐を起こし、「政治の地殻大変動」「政治の分水嶺」といったセンセーショナルな言葉が躍った。だが箱を開けてみれば「民主」と「自民」になんら違いはなかった。特に野田内閣の時期には両者の違いはゼロに近く、いわゆる「二大保守政党救国論」は完全に破綻した。

 だが日本の本流メディアは今また政局と歩調を合わせて新党、新旧の政界のスター、政客の必要に迎合し、「第三極期待論」や「三大(保守)政党論」などの新たな代物を売り込み始めた。

 過去6年間に自民党陣営は相次いで3人の首相を表舞台に登場させた。最初に「良質な政治遺伝子」を持ち「天命で就任した天子」こと安倍晋三氏(母方の祖父はA級戦犯で「昭和の妖怪」と称される岸信介元首相、父は安倍晋太郎元外相)。次に福田赳夫元首相の長男で、穏健派、調整型とされた福田康夫氏。最後に名門出身の世襲議員、麻生太郎氏(高祖父は明治時代の初代内務大臣・大久保利通、母方の祖父は戦後の著名な首相の吉田茂、岳父は鈴木善幸元首相、父は衆議院議員を務めた麻生太賀吉)だ。


(3)安倍、福田両首相が相次ぎ遁走

 3人とも権勢のある家柄の出身で、「2世」「X世」の世襲議員の代表的人物だ。最初に首相の玉座につき、徒にタカ派の姿勢を見せたが未熟さの抜けなかった安倍晋三氏を「坊ちゃん首相」とするなら、その気があるのにないような素振りを見せて首相の座についた福田康夫氏は掛け値なしの「旦那様首相」と言える。両氏が共通して直面したのは、打つ手のない国内経済の問題をどう解決するかと、国政選挙にどう対処するかだ。彼らが最も憂慮したのは有権者の審判と、最大野党・民主党の対抗と挑戦だ。野心満々で「美しい国」を築くと大言壮語した安倍氏は参院選で大敗し、引責辞任するのが当然なのにゲームのルールに従い退陣することを拒んだ。だが内閣改造後、こっそり病院へ逃げて「病気」と称して辞任。最終的に「無責任な首相」と呼ばれる不名誉を被った。

 後任の福田首相は感情を表に出さず、政権引き継ぎから1年後には「健康に問題はない」とも言ったが、「自分自身を客観的に見ることができる」と「身の程をわきまえている」を口実に、安倍氏と同様、慌てて遁走した。タイプの異なる2人の首相が相次いで政権を放棄して、さっさと逃げた。これは権力闘争の非常に激しい自民党の歴史においても前代未聞のことだ。これによって世襲議員の本質と日本の政治構造の弊害が余すところなく暴露された。


(4)「神格化」をメディアは反省せず

 不思議なことに、「政界のスター」の神輿担ぎに熱中する日本の大衆メディアは、安倍、福田両氏の人気を自分たちでつくりあげ、誇張し、押し上げておきながら(事実上の「神格化」運動)、最後にはその落ち目につけこんで痛めつけたという自己矛盾した行動を別に気にしていないようで、自己批判もしなかった。日本の大衆メディアはまたすぐに、「失言癖」のある麻生太郎氏を集中的におだて上げ始めた。この時の世論誘導の重点は、麻生氏の「大口」を「ずばずばとものを言う」との美談に転化することだった。

 だがほどなくして、「ずばずばとものを言う」この「大口首相」の位置づけをメディアは次のように変えた。「『百年に一人の無能首相』が『百年に一度の不景気』に遭遇」。これによって麻生氏の支持率は直ちに右肩下がりとなり、回復の望みも全くなくなった。前任の安倍、福田両首相が困難を前に退き、「逃げる」道を選んだのと異なり、麻生氏は政権にしがみついて放さない決意を固めた。麻生氏は首相の座を党内の誰に禅譲することも肯んぜず、むしろ自民党政権が自らと存亡を共にすることを望んだ。麻生氏のこの「環境がどんなに変化しようとも自らの手法を変えない」「居座り」第一の戦略の結果が、自民党から民主党への政権交代だった。(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年12月7日

http://j.people.com.cn/94474/8050338.html


 

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コメント
 
01. 2012年12月07日 20:19:11 : ePykyOY4Fg
なかなか鋭い中国人の先生だ
しかし、中国では、この鋭さは発揮できないだろうが・・・
まあそれは他国の事情だからいいとしてw

この先生の解説してくれた状況で得をするのは誰か?
そういうことなんだろう
その一点だけを考えればいい

=====================
先ほどから少しテレビを見ていて思ったんだけど
今、選挙情勢をテレビでやるのなら、政見放送流すべきだよね?
他人がどこに投票するのかなんか、どうでもいいよ
政策を聞きたい


02. 2012年12月07日 20:29:51 : ePykyOY4Fg
ん?日本の先生かな?

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