http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-12-07/2012120704_01_1.html

「しんぶん赤旗」　2012年12月7日(金)
いまメディアで　 「政権の枠組み」報道／真の対決軸を覆い隠す／民意を自民型政治の枠内に

　４日の総選挙の公示を前後して、全国紙やＮＨＫなどの巨大メディアがそろって、今回の選挙の焦点は「政権の枠組み」だと打ち出しています。

　「政権枠組み焦点」（「朝日」４日付）、「政権枠組み焦点に」（「毎日」５日付）など、各紙ともほぼ同じ見出しを掲げ、民主党政権の継続か自公の政権復帰かが選挙の最大の焦点としています。そのうえで、「第三極の伸長カギ」（「朝日」４日付）、「第三極勢力の動向も焦点」（「毎日」４日付）と同じ構図を描きます。

　その構図にそって、報道も民主、自民、「維新」、「未来」の４党が中心になっています。

　「民・自　政権かけ対決」（「読売」４日付）というのが第一の構図です。しかし、民自公３党は、財界の要求に従って、消費税増税と社会保障改悪という「一体改革」を、選挙後も一緒にすすめることで合意しています。

　自民党は、日本をアメリカと一緒に海外で戦争する国にする「集団的自衛権行使」「国防軍創設」を公約しています。一方、民主党も集団的自衛権を行使できるよう憲法解釈を見直す方向を打ち出しています。「国防軍」についても、野田佳彦首相は、すでに海外派兵しているのだから明文改憲の必要はないという立場で、自民党と実質的に同じです。

　両党は原発再稼働容認でも変わりません。政権がどちらに行っても政治の中身は同じです。

第三極も同じ

　「維新・未来の伸長焦点」（「読売」４日付）という第二の構図はどうか。

　「維新」は、「核武装」を公言する石原慎太郎前東京都知事を代表とし、集団的自衛権の行使、「自主憲法制定」を掲げます。小泉「構造改革」で貧困と格差を広げた竹中平蔵氏をブレーンとして「神様みたい」に扱い、市場メカニズムによる最低賃金制の破壊やＴＰＰ（環太平洋連携協定）推進、原発容認を公約しています。

　「未来」は、消費税増税「凍結」というものの、嘉田由紀子代表は記者会見で「消費税増税には反対しきれない」とのべています。集団的自衛権行使のための安全保障基本法制定が政策です。

　国政の大本で、民主と自民と「第三極」に違いはなく、メディアが描く「民主政権継続か自公奪還か」「第三極との連携か」の枠組みでは、結局、国民は行き詰まった「自民党型政治」から抜け出す道を見いだせません。

　「朝日」４日付社説は「ひとりひとりが…政党や候補者の言動を吟味することでしか、政治は前に進まない」と説きます。メディアの役割は、まさにそのために各党の政策を正確に示し、有権者の選択に資することです。

　しかしこの間、大手メディアがやってきたことは、「自民か民主か」の政権選択や「二大政党制」をあおり、すぐに政権にかかわらない政党は意味がないかのような枠組みをつくることでした。今回の「政権の枠組み」論も同様です。

　そうすることで、自民党型政治の枠を超えたところにある政治の真の対決軸を意図的に国民の目から隠し、「二大政党制」が破綻したもとでも、国民を自民党型政治の枠内に閉じこめる役割を果たしています。

願い実現には

　日本共産党の志位和夫委員長は『週刊プレイボーイ』のインタビューに答え、「国会議員を選ぶというのは政権を選ぶだけが目的ではないんですよ。それも大事だけど、何より自分たちの願いを届けてくれる議員を選ぶということ」と選挙の意義をのべています。

　大手メディアは「民意の集約」「政権交代しやすい制度」だとして小選挙区制の導入を自らすすめました。いま、「二大政党制」の破綻で多党が分立するなかで、民意を正確に反映しない小選挙区制の欠陥が激しく露呈しています。そのことへの反省が大手メディアには厳しく求められています。（西沢亨子）

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【関連記事】

http://www.asahi.com/politics/update/1204/TKY201212040314.html

http://mainichi.jp/select/news/20121205ddm001010043000c.html

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news2/20121204-OYT1T00615.htm

衆院選公示　政権枠組みが焦点 投稿者 gataro-clone

コメント
01. 2012年12月07日 11:24:26 : qowUemDYp2 要するに共産党vsその他全部という100年一日の図式。 階級闘争の段階論を理解しない教条主義。 おまらが勝つまえに国が滅びている
02. 2012年12月07日 11:29:23 : 12XbvoeoOo 　自民党の補完勢力、選挙互助会以外の何物でもない共産党。
03. 2012年12月07日 11:43:01 : 59u1fwrcLc いや、だから共産党にしてみれば、未来が、自民の補完勢力なのよ。こういうことは、自己チューの政治運動家にはわからんだろうがね。共産党に政権奪取の可能性が無いといいうならば、未来にも無いじゃない。本当にその可能性を感じたら、少なくとも生活党と、何らかの共闘の話し合いを共産党は持ったのじゃないかな。 それよりは、こっちの方が重要じゃないの。 以下　赤旗引用 「未来」は、消費税増税「凍結」というものの、嘉田由紀子代表は記者会見で「消費税増税には反対しきれない」とのべています。集団的自衛権行使のための安全保障基本法制定が政策です。 これは、わたしにとっては嘉田知事を評価するうえでプラスの要素なんだけど。ま、再稼動容認発言のときのように、選挙での政策の差別化を優先する党内主流派、つまり小沢氏一派に、いずれにしろ押さえ込まれてしもうんだろうけどね。
04. 2012年12月07日 11:44:11 : IIy89d2GyQ 寄せ鍋は冬の名物だが、「日本未来の党」なる寄せ鍋だけは金輪際ご免被る。 http://ameblo.jp/heart-clone/entry-11421914949.html
05. 2012年12月07日 11:56:53 : maxkpWHZCo 赤旗ならぬ白旗論調だな この人たちは捕手との対立でご飯を食べ 旧態然の理論をこのIT社会で無理強いする気か 自由のない競争のない社会なんて嫌いだよ 政権交代する気はなくるーチンで選挙ならぬ 議会を占拠する事に価値や意味刷らない事に気付いてほしい この政治を倒す為に候補者調整すらできない能なしは永田町からきえろ
06. 2012年12月07日 12:29:06 : FttAAVJXTc 　共産党は、昔から司法・検察にビビリまくった政党です。 　言ってることはいつも間違っていない。でも、この政党が与党の一員になること　はない、とわかっているから有権者は投票してこなかった。 　言ってることに実現可能性が出てくるのは与党になるしかないのが、この政党は志位を筆頭にまったくわかっていない。だから民意を動かせない。はよ、そのことに気いつけよ！
07. 2012年12月07日 12:45:51 : zdZgcEPWys 共産党の「自分だけ正しい」病気が寒風に極まれる。 この病気の特徴は、精神構造が幼児そっくりである点だ。 　【自分に不快なら泣きわめく】 そんな赤子と同じである点だ。 まったく大人として恥ずかしい!!
08. 晴れ間 2012年12月07日 12:46:54 : FhUYgDFvAt2/E : 76hMTTdFT2 日本共産党は、自民党ないし「自民型政治」を批判する一方で、同時に反自民・非自民勢力を攻撃してきた。共産党だけが正しい、という姿勢を取り続けてきた。 これを「独善」という。 選挙のときになると、チラシに反自民・非自民勢力への批判を並べるのを忘れない。 55年体制のときは、自民党以上に社会党を攻撃していた。 小沢冤罪事件でも、小沢叩きに加わり、民主主義と人権を蹂躙する勢力に積極的に加担した。 今度は、嘉田「未来」の攻撃である。 全選挙区に候補者を立て、自公民大連立に反対する勢力(「未来」とその友党)との共倒れを敢えて選択する。足を引っ張る。 日本共産党には、市民社会での民主主義のルールというものは存在しない。 他党と協調・協力しようという姿勢は、微塵もない。 長い歴史を自慢しているが、「統一戦線」や「共同戦線」を築いた過去は一度としてない。 それが、日本共産党と、ヨーロッパの共産主義運動との最大の違いだ。 (ヨーロッパの共産主義は、社会民主主義、さらにはアナキズムも含む19世紀の未分化社会主義が源流なので、遠い先祖でつながる他の潮流に敵対し続けることはない。「オリーブの木」もその延長である。) 日本共産党は、日本独自に発生した、民主主義や社会主義とは異質の潮流である。 他者の存在を認めない「独善」の権化である。 小沢氏は、来る者を拒まず、去る者を追わず。自分に敵対的な者に対しても、個人的な悪口は言わない。 共産党が自党を離れた者、除名した者、自党に批判的な者に対して示す敵意は、小沢氏の姿勢とは対極にある。 共産党の「不寛容」の態度は、政治的姿勢というよりもむしろ、キリスト教会がユダヤ教徒や異端に対して示してきた姿勢に近い。 つまり、日本共産党は「カルト」である。 カルトに、自由な思考はない。 自由な思考を許さない共産党が、自由な社会を望むはずがないし、許すこともない。 「自由な思考」をしたことがないので、それがどんなものか、想像すらできないのだろう。 日本共産党は、創価学会＝公明党と同様の、カルト政党である。 「自立した個人」とは異質の人々の集団である。 政治を変える意思がないのなら、せめて身を潜めてほしい。 本気で日本を(よい方向に)変えようと努力している人々の邪魔をしないでほしい。
09. 2012年12月07日 13:28:47 : esmsVHFkrM いやいや、共産党は革命政党だから。 はなからブルジョア議会選挙で勝って政権を担当しようなどとは考えていないんじゃないかな。しかも他党のとの連立で。 むしろ、ここは極右の自民党に勝たせて、それで原発を再稼動させて増税させてTPPに参加させて憲法を改悪させておまけに中国と軍事的小競り合いでも起こさせれば、日本はめちゃくちゃだ。不況は一層深刻化して経済はめちゃくちゃ産業は壊滅そして国民は貧窮化だ。その上国防軍で徴兵制と来れば、誰だって自民党政権とその実体である官僚利権政府その背後に控える金融資本を階級敵だと思うようになる。 これが共産党が望む革命的状況じゃないのかな。 人間、生活に貧窮して初めて「街へ出て石でも投げてやる」という心境になるものだ。 そうだとすれば彼らはその戦略を着々と進行しているということだ。 今の日本の官僚利権支配のすさまじさ（小沢事件や数々の政治裁判におけるインチキやペテン）とそれによる民主党の失敗（民主党議員の多くは利権という飴だけじゃなくて警察情報による恫喝という鞭も使われていると思う）を考えると、議会制民主主義の政権交代で官僚利権政府を倒すのは無理かもしれないよね。 だとすれば革命を目指す共産党が結局正しいということかもしれない。 まあ、そういう風に今度の選挙の帰趨は見ておいたほうがいいだろう。 もちろんいざ鎌倉に備えていい運動靴を買って肩慣らしのキャッチポールは怠らずにね。
10. 晴れ間 2012年12月07日 14:19:35 : FhUYgDFvAt2/E : 76hMTTdFT2 >>09 80年以上前の、お笑い「第三期論」ですか。 「お笑い」にして、皆で楽しみたいですね。 政治とは「まつり」ですから。

11. 2012年12月07日 14:32:26 : FQuprmjf0A 検察の言い分は全て正しい、共産党です。
12. 2012年12月07日 17:45:22 : oUqzwcXs3s また大きな地震があった 原発は大丈夫なのか でも、仮に実害が出たとしてもメディアは隠すだろう、少なくとも投票日がすぎるまでは これまで何度、あとから「実はあの時」とひっくり返されたことか メディアよ 「もう騙されない」と言う前に「もう騙すな」 自分たちが実行犯であると自覚せよ
13. 2012年12月07日 20:06:05 : ePykyOY4Fg >>09 共産党にその気があるのなら、その理論は成り立つけどね それに、その状況になる前に共産党はなくなってるよ
14. 2012年12月08日 01:16:53 : 0cYhqw0Gj2 >>03 アホウヨのお前が言っても説得力ないわｗ

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