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話題を自分に集める能力に長けた橋下大阪市長に乗せられることにもなるのであんまりかかわりたくない話だが、テレビの情報番組でわざわざ拡散されていたので一言。
橋下大阪市長は、今日の記者会見で、野田首相に対する評価が大きく変わったワケを問われて、「政策をめぐる話と物事を進める話は違う」、「勝ち負けを競うスポーツでも相手を評価するのは当然だ」という趣旨の回答をしていた。
※ 野田首相は海外からも高く評価されているという理由を持ち出したのは、あまりにイタかったけど(笑)。日本を愛する者とはとうてい思えない発言だ。
今日の記者会見を受けて、昨日の「野田首相はすごい。(大阪)都構想法案も5党協議で決めて消費税も上げる」、「確実に決める政治をされている。民主党の支持率は急回復すると思う」という話をあっしら流に訳せば、野田首相の政策は大阪維新とは違うから評価できないとしても、物事を決め進めていく手法と実績は評価できる、勝ち負けを競うスポーツでも相手から学ぶのは当然なのだから、いいものは良いと評価することになんら問題はなく、これまでの野田首相評価を変えたわけではないとなるのだろう。
ということから、橋下氏の「野田首相べた褒め問題」は、野田首相の政治手法をどう評価するのかという問題になる。
マニフェストで消費税は上げないと有権者に誓った政党が、消費税増税政策はマニフェスト違反だとする自民党と公明党と野合して衆議院を通過させた手法を褒めているわけである。
よりわかりやすく言えば、野田首相(民主党執行部)の政治手法を、橋下氏の持論である“ときに独裁も必要”という価値観に沿ったものと受け止めたのだろう。
もっと言えば、選挙は権力を掌握するための手段に過ぎないから、政治家はそれに縛られる必要はなく、権力を握ったあとで自分が“善”と考えることをなんとしてでも実現すればイイノダということになるのであろう。
そのような政治手法が好きな人もいると思うし、それゆえに橋下氏Gを支持するという人もいるだろう。
私は、まず、権力に近づく政治家が詐欺師であってはならないと思っている。
そして、“善”(=国民のためになる)と心底考えている政策ならば、どんなに説得が大変であろうとも、正々堂々と議論の俎上に載せ、国民多数派の合意を取り付けたのちに実現すべきだと思っている。
あれこれ消費税問題を書いているのも、消費税増税を中心とした政策が、即物的な反応ではなく、あれこれ考えた結果として国民のためになるのかというテーマを議論の俎上に載せたいがためである。
橋下氏は、従来型政治家と違い、自分が好む政治手法をそれなりに晒しているのだから、それでも橋下氏を支持する人は、将来橋下氏の政治手法で自身がドツボにはまっても、そんなはずではなかったという泣き言は通用しない。
橋下氏は、愛嬌もあり、わかりやすい言動をする人だから、“化ける”可能性もあると思っている。
そんなことはどうでもいいという人が阿修羅には多いと思うが、愛嬌もなくわかりにくい小沢氏は、“化ける”可能性がないのである。哀しいかな、それが間接民主政治の現実なのである。
なにはともあれ、橋下氏が“化けた”ときは、従来型支配層から、重宝な政治的代行者として認められたときである。
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