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小沢一郎、三年間の寄り道
2012.04.26 (Thu)
本日(2012年4月26日)午前10時、予定通り、
東京地裁にて、小沢一郎に 「無罪判決」 が出た。
私の理想では、これは 「無罪」 ではなく公訴棄却、つまり、裁判自体が無効だとの判決でなければならなかったし、それを全国民に披瀝しなければ勝利ではないとの認識だが、とりあえず無罪を勝ち取り、小沢は現状復帰を果たし、よりパワフルに行動を開始するだろう。
だが、小沢バッシングは、これまた、より強固となって継続する可能性は極めて高い。奴らは、無傷なのだ。
そんな世間の喧噪をよそに、あまりに過酷な条件下での三年間であったので、小沢一郎は暫しの休養を取るかも知れない。
まあ、それも九月の代表戦直前までなのだろうが、その間、「静かにしている」 小沢を評して、「結局、な〜んもできやしねえよ、やっぱ、オザーはオワタ」 とか言い出すトンマ野郎が出てくるだろうな。(爆)
心臓に重大な疾患を抱えているにも関わらず、あのような精力的な行動を展開している小沢一郎という政治家は、それだけで 「驚異」 であるが、今度の 「無罪判決」 は、彼らにとって、より 「脅威」 となるに違いないw
そして、たとえ彼が休養をかねて 「居眠り状態」 に入ろうとも、今後の戦略を考え続けていることだろう。今度こそは、売国奴乗っ取り犯のインチキを許さず、正当なる選挙戦を展開し、晴れて民主党代表の座を射止めるべく、知恵を絞りに絞り、戦術を練り直し、日本再生への道を探るに違いないのだ。
私は、こんな、まどろっこしいやり方は好まないが、まあ、「歩く民主主義、小沢一郎」 としては、そうなるだろうな。(爆)
現在、今後の政局を占う条件は、すべて揃ったように思う。
精密に考えをめぐらせば、今後、日本の政治状況がどうなるのかは、真摯な人間には解ってくるはずだ。
ただ、私はご承知のとおり、生来の怠け者であり、自堕落な性格なので、この 「精密」 って言葉を聞くと、もうそれだけでやる気がなくなる。(笑)
ざっくり言えば、どの時期に解散総選挙が行われるかに掛かっており、
それが、野田政権の下で行われれば、地に落ちた民主党は比較第二党に甘んじ、結局は自民党が比較第一党になるのだろうが、それでは単独で政権を維持できず、結局、総選挙後には、自民・民主大連立を模索する方向に動くことは自明だ。
ただ、小沢一郎が民主党代表に返り咲き、それで来年の衆参同日選挙に臨むとなれば、話は別だ。前者の状況下に直面した段階で、小沢一郎は橋下大阪維新の会と連携することもまた明白であり、事は予断を許さない。
つまり、今後、九月の民主党代表戦まで、水面下で苛烈なる本当の政局が始まる。
その間、小沢が<決断>する時期が来るかも知れないが、それは小沢個人が、「何を信じているのか」 という、彼個人の政治思想の問題に帰結する。
問題は、消費税増税関連法案、そしてTPP参加の方向性の見極めによるが、かつて、このブログで表明したように、野田はTPPには決定的な意思表明は出来ないだろう。
というか、ノミの心臓ならぬドジョウの脳みそでは、財務省傀儡政権としての役割しか果たせない。消費税増税だけで、オツムがオーバーフローしているからだww
だから、日本全域に至るまでの考えに到底及ばないというわけだが、米国はジリジリしているに違いない。
で、それで良い。(爆)
驚くかも知れないが、私はこの度の小沢判決は、無罪だろうと有罪だろうと、一向に構わないと思っていた。いやむしろ、有罪のほうが、事はてっとり早いかも知れないとすら考えていた。
そして、さらに驚かして申し訳ないが、
私は、無罪判決を勝ち取った小沢一郎が、来たる九月に行われる民主党の代表選に出馬するのには賛成できない。もちろん、出馬すれば勝てる公算は非常に高いのだが、もし万が一負ければ、彼の政治生命は完全に絶たれる。
二度に亘る失敗は、政治家には絶対に許されないのだ。
小沢の政治生命の終焉は、同時に日本の終焉に等しく、これは驚愕の賭けに匹敵する。
政権交代を成し遂げ、国民の期待を一身に担い、肝いりでスタートした鳩山政権がいとも容易く、たったの8ヶ月で頓挫したのは、官僚の抵抗以外に理由を見つけられないが、官僚組織があれだけ抵抗したのには、大きな理由がある。
当初、民主党鳩山・小沢政権がリアルポリティクスとして目指したのは、2009マニフェストの冒頭にもあるように、硬直化し、正当なる判断が出来なくなってしまった日本を世界の動勢に対処すべく、政治主導によるシステム変更を考えていた。
いわゆる官僚統治という、その硬直したシステムが日本の諸悪の根源であるため、それを抜本的に改革するのが第一目標だった。
そのやり方は単純明瞭であるが、実際には、極度の困難が待ち構えていた。
権力の源泉はカネだから、そのカネを奪い取ってしまえば良い。
つまり、日本は官僚の官僚主導による官僚独占国家だから、その官僚組織における権力の源泉である特別会計にどうしても手をつけねばならない。
その独占権を奪い取る必要があったのだ。
それには、時間が掛かる。
最低でも、二年間の時間が必要なのだ。一年では駄目だ。
小沢が代表の座につけば、彼は恐らく、一年間にわたり総理の座について日本の改革に着手するということなのだろうが、この一年という時間が大問題だ。
一年では予算に手をつけられない。一般および特別会計を一本化し、小沢独自の本格予算を組むには、どんなに短くても、二年が必要なのである。
しかも、
彼がその道筋をたとえつけたとしても、それが成就するまでは権力の座を退くことはできない。気を抜けないのだ、いつ事態が変容するか判らない。
だから、小沢が第一線を退いてもなお、その意思を強固に引き継ぐ人材がどうしても必要となる。それが橋下徹になるか、原口一博になるか、はたまた田中康夫になるかは解らないが・・・・。
だが、小沢政権が来年の衆参同日選挙に勝てれば、その杞憂は消える。
しかし、三年間もの体たらくで民主党への信頼は失墜し、その保証はどこにもない。
だったら、ハナっから、4年間を担保しろ、と言ってるのだ。
しかも、今回の無罪判決は、小沢一郎にとっては、 「守備のファインプレー」 であり、決して攻撃をして相手を叩きのめした訳ではない。
相手は依然として無傷のままだ。
だから攻守逆転して、攻撃に転じなければならない。
そうでなければ、いつかは負ける。
その為に、どうしても火急なる政界再編が必要なのだ。
これは、改革を望む日本の民衆や国家本来のあり方として避けては通れない。
むろん、既得権益層は大反対だろう。いまのままが一番都合良いから。(爆)
小沢一郎という政治家は、常に 「直球投手」 だと、いつも感じている。
ダルビッシュみたいに、もう少し変化する 「球種」 を会得した方が、よりその豪腕から繰り出す 「直球」 が活きると思うのだが、これは彼の性格なので、どうしようもない。(笑)
そして、この世には、それが好きな御仁がたくさんいるので、つーか、かく言うワタクシめもそのうちの一人なのだが(爆)、その対戦相手がバッターボックスに一人いるのではなく、あっちこっちに複数散らばっており、場合によっては後ろからバットを振り回され、後頭部に痛打を喰らってしまうという多勢に無勢状態を経験してきた。一対一なら決して負けない小沢も、複数の無頼相手に難儀してきたという構図であり、それに 「外人助っ人」 まで加わったのだから、もう、何をかいわんやなのだよ。(笑)
だが、国民は、少なくとも真っ当なる国民は、その情況をしかと見てきた。
ところが困ったことに、その 「真っ当なる国民」 が小沢一郎という政治家に何もチカラを与えていない現状が存在する。
彼がこの度の裁判に一時的に勝利したのは、決して小沢支援者の成果ではなく、彼の周りの有能なるスタッフや専門家による功績なのは、疑うべくもない。
それを多くの 「真っ当なる国民」 は、認めなければならないと思う。
いくらデモを繰り出し、彼を支援するとか言っても、実質的な意味では何ら効果を示しえていない。たんなる取り巻き連中のマスターベーションだ。
むろん、彼らの心情を理解しないでもないが、そういった人間たちは、もっと真剣になって、政治家小沢一郎という存在の意義と意味を見つめ直す必要があるだろう。
それは、彼が何を目指し、何を行おうとしているか、ということである。
彼が 「明治以来140年間続く官僚支配体制の打破」 と言ったところで、市井の人間に一体なにがどう出来るというのか。結局は、何もできやしない。
だから重要なのは、小沢一郎のセカンドメッセージ・・・、「国民の自立」、これが我々にとって最も大切なことだと言い続けてきた。
繰り返すが、周りの人間にたった一人でいいから事の真実を告げよ、と何度も何度も口が酸っぱくなるまで言い続けた。
それ以外に我々ができる手段はなく、そして、それが最強の方法であるとの確信だ。
その覚醒した人間たちが選んだ政治家に、日本の将来を託すというのが正攻法である。
つまり、「民度」 の底上げであり、マチュアのスケールアップだ。
そして、その不断の努力を怠らなければ、やがては確実に、着実に、日本は改革の方向に向かうだろう。
国民は着実に、地道にその力量を養い、政治家は過激に・・・・、というのが私の信条である。
急がば廻れ・・・、そして、イッテマエ小沢・・・、寄り道は終わった。
過激にやれ!
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