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野田政権は30日午前、消費税率を14年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる消費増税法案を閣議決定した。伴って小沢グループの幾人かの政務官や党執行部役職が辞任するものと見られる。国民新党は、亀井代表と亀井亜紀子政調会長以外は署名に賛成し、分裂が決定的となった。しかしながら亀井代表の看板政党で、亀井亜紀子政調会長は元々小沢グループと近いため、党は実質的に二分することとなる。
亀井代表は、日本維新の党(まだできていないが)の代表になる心積もりかもしれない。いずれにせよ、亀井という大物議員が造反したことで、われわれ国民的にはカードが増えた。小沢氏は4月26日に自らの裁判の判決を迎えるが、例の推認有罪というヘンテコ判決も有り得、また無罪でも指定弁護士が控訴する可能性があり、帰趨は読めない。
だが、閣議決定され国会に提出される消費税増税法案が成立する可能性は限りなく低い。来夏には参議院選挙を控え、衆議院選挙も任期が到来する。既に巷間取材でも、世論調査でも消費税増税は全く支持されておらず、自民党や公明党がこの時点で腫れ物に触る可能性は低い。
小沢氏が有罪になれば、新聞やテレビは過去のロッキード時の角栄首相のモノクロ映像を流し、新聞は大見出しで書きまくるだろう。だがそのときはある意味、司法が国民の信頼を無くする時であり、政治は限りなく不安定なものとなっていく。消費税法案の採決には、民主党の党議拘束がかかるが、現在130人を擁する小沢新政研が鉄の結束を維持すれば、野田政権は崩壊し、同時に民主党も終わる。
自民党や公明党は濡れ手に粟で、大喜びだが、首尾よく野田総理が解散してくれるかは未知数である。また予算は、衆議院の優越で自動的に成立するが、特例公債法案は依然として担保されたままである。野田首相は、この消費税増税法案の採決と特例公債法案の採決の二つの地雷をクリアしないとならない。
もしズバーンと鉄の結束の小沢グループが姿勢を鮮明にすると、いわく、民主党は衆参両院の過半数を失い自動的に政権から転がり落ちる。解散を打てば、前述のとおり、消費税増税賛成議員は、厳しく有権者から背信者として断罪されよう。一方、自民党も公明党も消費税増税賛成に回ってこの厳しい有権者の怒りを買うことは避けたい。
すると、野田首相の道は解散を打つか、あるいは小沢グループの民主的クーデターで突然野党から提出される内閣不信任案が成立してしまう可能性が高い。この場合、自民党と公明党は消費税に賛成しておらず、小沢グループも賛成しておらず、消費税増税の民主党議員だけが浮き上がり、解散が出来なくなる。
しかし小沢グループが小沢一郎の裁判の帰趨に関わらず鉄の結束を維持しておれば、いわく、消費税増税反対の狼煙が亀井氏らと共に上がる民主的クーデターとなろう。首相に亀井氏が担ぎ上げられ、大魔神と化す可能性もある。(策士は、立ち上がれの園田もいる。)小沢グループがそれを下支えすれば、参集する自民党側議員もあろう。小沢無罪なら、小沢一郎が立って来る。
野田一派は、解散すれば200%殆どが国会に戻って来れまい。そのことの意味は、ご自分らでお考えになることだし、よーくお分かりだろう。結論。小沢グループは、130人の鉄の結束で国家存亡の時に備えよ。消費税法案採決のとき、この国に民主的クーデターが起きる。
孫子-九地(4)
故に善く兵を用ふる者は、譬へば率然の如し。 率然なる者は、常山の蛇なり。 其の首を撃てば則ち尾至り、其の尾を撃てば則ち首至り、其の中を撃てば則ち首尾倶に至る。 敢へて問ふ、 率然の如くならしむる可きか、と。 曰く、 可なり。 夫れ呉人と越人と相ひ悪むも、其の舟を同じくして済り風に遇ふに当たらば、其の相ひ救ふや、左右の手の如し。 是の故に馬を方べ輪を埋む、未だ恃むに足らざるなり。 勇を斉のへて一の若くするは、政の道なり、剛柔皆な得るは、地の理なり。 故に善く兵を用ふる者は、手を携へて一人を使ふが若し、已むを得ざればなり。
国民を後背にせよ。逡巡せず起ちあがるべし。国民は付いてこよう。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=0
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