http://www.asyura2.com/12/senkyo127/msg/826.html
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http://diamond.jp/articles/-/16367
先週のコラムで入国管理局のサービス問題を取り上げ、大きな反響を巻き起こした。ツイッター、Facebook、中国の微博などソーシャルメディアにも、入管批判の書き込みがたくさん出ている。
SNSでの入管批判
ポーランド政府観光局の方がツイッターに、「日本の空港で韓国の旅客にとんでもなく失礼な言葉で大声で罵声を浴びせている入国審査官を目撃して恥ずかしく思ったことがあります。ようこそJAPANが泣きますね。親方日の丸だから傍若無人も許される?この記事を読んで共感を覚えました」と書いた。
HKmoviefan(@HKmoviefan)さんも「確かに上海浦東空港の職員は丁寧だし回答の礼を言うと笑顔見せる女性職員もいた」と感想をツイッターに書いた。
Yoshihisa Kimura(@kimura)さんも「何か自分が偉い人だと勘違いしているんでしょうね」と批判している。
阿鷹利幸さんという方はfacebookに、ご本人の自らの体験談を下記のように披露した。
「私は昨年のいつだったか、中国語で雑談しながら通関手続きに並んだのですが『イヌ』扱いされました。職員さんが『ウーッ』『ウーッ』と唸りながら白紙の申告書を顔の前に押しつけて来たので、『どういう意味ですか』『いつもそんなことされてるんですか?』と日本語で詰問したら、非常に驚き『外国人だと思ったもんで』。『外国人だったらそんなことするんですか』と言い返したら『英語(=言葉?)が通じないと思ったので』『(絶句)…』。今や関西弁を操る外国人も珍しくない時代なんですが。『日本語でも英語でも言葉を話せば大抵の意味は推測出来ますよ、此処でやることなんて世界共通なんですから』と言ったところ、やっと非を認める回答が有りました。入国手続はその国の第一印象であり、国のイメージを半分くらい決めてしまうので大事にすべきなんですが、これじゃあ話になりません。」
Yuko Miyazakiという方は、「私は時々仕事で入管へ行きますが、入管職員というのは、無愛想が普通で、笑顔を求めるのが間違いだと思っていました。空港での出国や入国の時も、彼らの中に笑顔を見たことは一度もありません。……しかし、せっかく日本に来てくれた中国人観光客には態度を改めるべきだと思います。指紋を『押せ』というのはとんでもないと思います。」と書いている。
さらに、前回のコラムの下についている「世論調査」の結果を見ると、「空港の入管職員にサービス精神が欠けているか?」という問いに対して、「ひどく欠けている」「欠けている」が合わせて、82%にも達している。回答者は外国人かと思いきや、94%が日本人だった。
もちろんツイートの中には、「入管なんて世界中そんなものだし、僕の経験では日本はまだまだいい方」と、入管を擁護する声もあったが、総じて見れば私のコラムに賛同するものが、とても多かった。
入管職員とのやり取り
法務省の職員の人数を考えると、こうした批判の声はきっと何らかのルートを経由して入管関係者の耳に入り、多少はその態度改善を促すきっかけになるのでは、と私は思った。しかし、私の考えは甘かった。
3泊4日の駆け足日程で中国視察を終えた私は、2月25日の昼ごろ、東京成田空港に降りた。そして、いつもの通り、入国手続きをするため入管に進んだ。なにも考えずパスポートを窓口に差し出したところ、入管職員との間で次のようなやり取りが行われた。それを紙上に再現する。
職員「現金はいくらもっています?」
莫 「えっ?現金ですか?どうして?」
職員「(パスポートに挟んでいる再入国出国カードをちょっと見せて)そこに記入していないからです」
出国の際、再入国時に使う半券にある「あなたは、現在、現金をいくら所持していますか?」という欄を除いて、他の記入すべきところをすべて記入したので、すべて記入済みだと思い込み、パスポートを提出した。それに気付いた私は素直に答えた。
莫 「5万円くらいです。ところで、私は日本に永住しているので、こういう内容の記入はまったく意味はないのでは?」
職員「カードにある以上は記入しなければなりません。」
莫 「それはそうですが、改善したらどうでしょうか。今、たとえ日本永住者ではなくても、観光客だってクレジットカードを使っているのですから、いちいち所持している現金額を確認するのはあまり意味がないのでは?上の方にこうした改善を求める声を伝えてください」
ここまでは互いに穏やかな会話だったが…
職員「私は一個人でしかありません。そのようなことはできません」
莫 「それはないでしょう。確かにあなたは一個人でしかありませんが、ここに座っている以上は国を代表して権力を行使しています。だから、利用者の声を伝えるのも仕事の一部です」
職員「ご意見があれば、自分で電話をかけてください(電話番号を探し始めた)」
この辺からは空気が険悪になった。
莫 「(絶句してその職員の当直番号を探す。しかし、一切の表示も見当たらない。そこで)そんな勤務態度なら、お名前を教えてもらえませんか」
職員「個人情報は一切教えません」
莫 「じゃ、さきほどの電話番号を教えてください」
職員「……」(黙ってどこかに電話をした)
すぐに数人の中年の入管職員が私の後ろに現れた。私はいきさつを説明した。「所持金額を教えたうえ、その改善を求めた私のどこが悪いのですか。当直番号か名前を教えてもらえませんか」。
さすがに、中年の職員はすぐに自分のIDカードの番号と名前を記入した面を見せてくれたうえで、私の意見に耳を傾けた。それを見た窓口の例の職員が慌てて立ち上がり、制服のボタンを外し始めた。なにをするのかを見ると、制服の中に隠していたIDカードを取り出して、番号を見せてくれた。
入管は権力行使者の機能だけが強調されており、本来の行政サービス精神のかけらも感じられない。利用者による監視・監督の機能の構築も完全に無視されている。職員は仕事現場ではIDカードを下げるべきなのに、制服の裏ポケットに隠していても何の咎めも受けない。
そんな入管の現場を改善してもらえないのだろうか。利用者の意見と不満を吸収できる仕組みを作ってもらえないのだろうか。私でよろしければ、ご意見を差し上げてもいい。「ようこそ日本へ」は日本の空の玄関から、外国人が最初に接する「日本」である入管から進めてほしい
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