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米国は既に先の先を読んで動いている。普天間基地は空っぽになり、悲願の普天間基地閉鎖が実現するかもしれない。
2012/02/10
岡留安則 http://okadome.cocolog-nifty.com/blog/
沖縄は米国が辺野古移設を断念したという沖縄タイムス一面スクープの話題で持ちきりだ。しかも、普天間の海兵隊はグアムに4600人、岩国基地に1000人、フィリピン、ハワイ、オーストラリアなどに分散する計画を進めているという。
うまくいけば、普天間基地は空っぽになり、悲願の普天間基地閉鎖が実現するかもしれない。それまでは、普天間移設と辺野古新基地、そして嘉手納以南の米軍施設返還はセットであるという姿勢を崩さなかった米軍が06年の在日米軍再編をみずから棚上げしたのである。背景にあるのは向こう10年間で国防費約4900億ドルを削減し、海兵隊二万人を削減する方針を打ち出したためだ。
要するに、沖縄の海兵隊に抑止力はなく、これまでのようにアジア・太平洋地区をネットワークで移動して訓練すれば十分なのだ。これまで、日米両政府が金科玉条のようにこだわり続けてきた普天間基地の抑止力は嘘だったということになる。今回の米国の方針転換で大慌てなのが野田政権と防衛省と外務省である。米国が海兵隊を撤退させることで、防衛、外務は肩透かしを食わされたかたちになった。目前にあった辺野古新基地建設利権が吹っ飛んでしまうからだ。
野田政権が大あわてで玄葉外相を使って辺野古新基地建設をしきりにアピールさせていることでもうなづける。もう出ていくよ、という米国に対して、行かないでくれと哀願しているのである。筆者は。辺野古新基地をホントに欲しがっているのは、日本の外務省と防衛省であることを常に指摘してきた。それが、普天間基地問題の本質なのだ。
防衛省は予算委員会で袋叩きにされている無能な田中直紀防衛大臣、更迭の可能性が高い沖縄防衛局長の真部朗という二人のトップを失うことになり、県民の総意は辺野古基地反対であることを思えば、辺野古新基地建設は不可能だし、そんな無駄な税金を投入する必要性がないことは、米国の方がはるかに聡明な判断をしていることになる。
日本政府の最後のオドシは、普天間基地の固定化の強調である。世界一危険な米軍基地をこのまま放置していいのかという捨て鉢の論理である。心配はいらない。いずれ、海兵隊は沖縄から出ていく。海兵隊が沖縄に駐留する意味はほとんどないことはもはやはっきりしている。何も、嘉手納基地に出て行けと言っているわけではない。極東一の米国空軍基地は北朝鮮や中国、中東アラブまで射程に収めている。ノープロブレムなのだ。大手メディアもいつまでも外務・防衛の論理に呪縛されることなく、より科学的、合理的な発想を持つべきである。いつまでも官僚の太鼓持ちをやっている場合ではない。米国は既に先の先を読んで動いているのだ。
今週末は久々の上京だ。寒い東京は嫌だが、断れない仕事が入ったためだ。10日に上京して、羽田空港からそのまま浅草に向かい、キャバクラ嬢向け雑誌「小悪魔アゲハ」の部数を押し上げたやり手編集長の中條寿子編集長との対談だ。
中條氏は「週刊金曜日」でも連載中だ。その後、新宿三丁目「E」に場所を移して、菅直人夫人の信子さんとの対談だ。どちらも、「BS11}の新番組「トークロック」用で放映は日曜日夕方6時から30分番組。その後、亀和田武、坪内祐三氏らと新宿三丁目の文壇バーで飲んだ後、11時より、日本橋に移動して「ニコニコ動画」の生収録だ。こちらは、最近「タブーの正体」(ちくま文庫)を出した元「噂の真相」副編集長の川端幹人との対談だ。そして、翌日は「サイゾー」の写真撮影と続き、強行軍の日程だ。インフルエンザの予防注射は沖縄で打ったが、風邪だけは気を付けなくちゃ。
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- 米、岩国移転の全経費要求 沖縄海兵隊で、実現は困難 (共同)=「うまくいけば普天間基地閉鎖」、なら本当によいのですが・・ 一隅より 2012/2/10 23:33:53
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