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「東京地検が地裁の資料照会を拒否」報道まとめ・・・検察の不祥事隠し体質が露呈!
February 07 ,2012 :(日々担々)
■小沢元代表公判:東京地検が地裁の資料照会を拒否
(毎日新聞 2012年2月7日14時28分)
東京地検は元代表を起訴すべきだと議決した東京第5検察審査会に提供した捜査資料リストなどについて、東京地裁(大善文男裁判長)の照会に応じない意向を伝えた。7日、元代表の弁護団が明らかにした。
この拒否理由を見て呆れた。
検察官役の指定弁護士が現在、公判活動中であることを重視。リストを提供すると、元代表公判の当事者ではない地検が手持ち証拠を開示するのと同じことになりかねず、手続き上ふさわしくないと判断した
そもそも、この裁判自体の根拠となった重要な捜査資料なのに公判重視って、屁理屈というよりも完全に狂っている。
弁護側も、こうした検察の態度に対して強く批判している。
刑事裁判所が「必要である」と言ったものを自分たちとしては「出したくない」で検察庁は通るのか―。「検察は不都合なものを隠している」(TBS)
ちょっと前から読売がこの裁判に関して、まともなことを書いていて何を考えているのか少し不安だが、この件についても正面から淡々と伝えている。
■陸山会公判、地検が資料開示拒否…弁護側は批判
(読売新聞2012年2月7日14時45分)
刑事訴訟法は、裁判所が刑事裁判の当事者からの請求などに基づき、官公庁や団体に対して資料の開示などを求めることができると定めている。弁護側からは「裁判所が立証に必要だとして開示を求めたものを拒否した例は聞いたことがなく、重大な問題だ」との声が上がっている。
「過去に例がないことを今まで散々してきたんだから、また今度もいいか。どうせマスコミも突っ込んでこないだろうし、嫌っている小沢氏だから・・・」などと、検察幹部の声が聞こえてきそうだ。
朝日新聞も、
小沢氏の弁護側によると、地検はリストが存在するかどうかも明かさなかったという。
として上で、石川議員に対する虚偽の捜査報告書は検察審査会に提出されたとはっきりと書いている。
■審査会への提出資料リスト、検察が回答拒否 小沢氏公判
(朝日新聞 2012年2月7日16時50分)
昨年12月の小沢氏の公判では、元秘書・石川知裕衆院議員を取り調べた東京地検特捜部の検事が、実際にはなかったやりとりを捜査報告書に記載していたことが判明。朝日新聞の取材で、この捜査報告書は検察審査会に提出されていたことが分かっている。
こうした流れに反してNHKは少し違った報じ方をしている。
■捜査報告書提出か 検察回答せず
(NHKニュース2月7日 13時35分)
民主党の小沢元代表の裁判では、実際にはなかった発言が書かれた検察の捜査報告書が検察審査会の議決に影響を与えた可能性があるとして、この報告書が証拠として提出されたかどうかが焦点になっています。
と、朝日新聞では、田代検事による虚偽記載が含まれた捜査報告書は、はっきりと検察審査会に提出されたと断定しているものを、NHKでは敢えて疑問符をつけている。
小沢元代表を起訴すべきだとした検察審査会の議決文では、同じ発言を引用して石川議員の供述が信用できると判断しているため、捜査報告書が検察審査会に証拠として提出されたかどうかが焦点になっていました。
共同通信は、開示を求めていたのは検察審査会に送付された捜査資料だけではないとして、次のように書いている。
■捜査資料リスト開示拒否 陸山会公判、地検が回答
(共同通信2012/02/07 12:37)
前田恒彦元検事(44)=証拠改ざん事件で実刑確定=が証人出廷した際に「証拠隠し」と指摘した建設業者の「取り調べメモ」。
そして、今後の検察が拒否したこと自体が、今後の裁判に影響するという弁護側の感想を載せている。
弁護側は「対応を検討するが、『出せない』ということも裁判所の心証形成につながる」としている。
また、日経は検察が拒否した理由として、得意の「関係者」に聞いてきたようだ。
■検察審への資料リスト開示せず 東京地検、虚偽報告書巡り
(日経新聞 2012/2/7 12:30)
関係者の話によると、同地検は6日に回答。非開示の理由について「手持ち証拠の開示につながるため」と説明した
この証拠開示要求はそのその身内の元検事の証言により、弁護士が請求したものである。
調書偽造の田代検事もさることながら、昨年の12月16日の第10回公判で、大久保隆規元秘書の聴取を担当した、元大阪地検特捜部の前田恒彦元検事(44)が出廷した時の証言が、全てを物語っている。
最後に、その時の証言の模様を産経新聞の傍聴記録より抜粋し貼っておく。
証人「私の印象では、大久保さんは小沢さんに心酔していました。握りこぶしで親指を上げる『サムアップ』のしぐさで、『親分』という言い方をしていました。小沢さんの過去の実績、『日米何とか交渉で、机を叩いて相手を一喝した』とか、縷々(るる)と話したり。あんた見たんですか、という感じでしたが」 「それから菅(直人前首相)批判がすごかったですね。とんでもないやつだ、と、延々と。相当な(小沢被告の)シンパだな、と思いました」] (フロッピーディスクのデータを書き換えについて) 証人「話すと5、6時間かかりますが、端的に言うと、検察の体面を保つことと、自身の保身のためです」 「厚生労働省の事件では、大阪高検検事長が積極的で、単独犯ではあり得ないという雰囲気があった。一方で、本件では(ゼネコンからの)裏献金で小沢先生を立件しようと積極的なのは、東京地検特捜部特捜部長や○○主任検事(法廷では実名)など一部で、現場は厭戦(えんせん)ムードでした。東京高検検事長も立件に消極的と聞いていましたし、厚労省の事件とは比較になりませんでした」 「大久保さんを取り調べましたが、『とても無理ですよね』と感じました。小沢先生を土曜日に取り調べて、当時の特捜部長だった佐久間(達哉)さんらが東京拘置所に陣中見舞いに来ました。そのとき、私と○○検事(法廷では実名)、△△検事(同)が向かい合って座っていました。佐久間さんは『雰囲気を教えてくれ』ということを言われました」 「(前田元検事の上司だった)大阪地検の特捜部長であれば、怒鳴られて言えないけど、佐久間さんはそんなことはなかった。『大久保はどう?』と聞かれたので、『頑張ってみますけど難しいです』と暗に立件は無理と伝えました。他の検事も同じようなことを言っていたと思います。一部積極的な人もいたが、小沢先生まで行くことはないと思いました」 「最初に、○○主任検事が小沢先生を割れませんでした。主任が負けて帰ってきたのに、そんな主任のもとで頑張ろうとは思いませんでした」 指定弁護士「東京地検の見立てがまずいと思ったのは、企業献金の筋の見立てが大きいですか」 証人「そうですね。もっと小沢先生周辺や奥様の資金周りを調べるべきだと思いましたが、それができていなかった。4億円が企業からの献金と『妄想』する人もいたが、正直ついて行けなかったですし、ついて行きませんでいた」 「個人的には、自由党が解党になったときの政党助成金がたまっているのでは、と考えました。これも妄想ですけど、(捜査が)変な方向に行っているなと思いました」
「その際、○○キャップからは『この件は特捜部と小沢の全面戦争だ。小沢をあげられなければ特捜の負けだ。恥ずかしい話だが、東京には割り屋がいない。だから大阪に頼ることになった』といわれた」
■「証拠隠しは言ったっけ」「石川議員が『土下座』」…止まらぬ“暴露”
(産経新聞2011.12.16 16:40)
証人「1回目(の指定弁護士との打ち合わせでは)はざっくばらんに、捜査の問題点を含めて申し上げた。『私は小沢さんが無罪だと思う』『指定弁護士も職務上大変ですね』と。捜査にいろいろ問題があったことも言いましたし、証拠隠しのことも…言ったかな? 言わなかったかな?」 弁護人「証拠隠しって何ですか」 証人「要は、私が裁判官なら、『無罪』と判決を書く。証拠がすべて出されたとしても…」 弁護人「いや、『隠された証拠』ってなんなんですか」 証人「私が思っているだけですけどね。判決では検察審査会の起訴議決が妥当だったかどうかも審理されるわけですよね。そこで検察が不起訴と判断した資料として検審に提出されるもので、証拠になっていないものがあるわけですよ。例えば、(自分が取り調べを担当した)大久保さんの調書には全くクレームがないけど、石川さんの調書にはあるんです。弁護士からのクレーム申入書が。でも(指定弁護士との)打ち合わせのときに、指定弁護士は知らなかった。検審に提出された不起訴記録に入っていないから」 「私はクレームが来ていないから胸を張って任意性がある、と言えるんですけど。石川さんの調書に問題があったんじゃないですかね。(石川議員の取り調べに対する)クレームはバンバンあったくらいの印象がある。指定弁護士も調査したら1、2通見つかったと言っていたが、私の印象ではもっとあると思いました。それが証拠に含まれていれば、審査会が見て、調書の信用性は減殺されるわけですよね」 証人「それに、この事件では捜査態勢が、途中でものすごく拡充されたんですよ。(元秘書ら逮捕者の取り調べを行う『身柄班』に対して)『業者班』。ゼネコンや下請けの捜査員を増やした。でも、(作成された)調書が、まー、ないでしょ? 大久保さん、小沢さんに裏金を渡しているという検察の想定と違う取り調べ内容は、証拠化しないんです。どうするかといえば、メモにしている。手書きのその場のメモということでなく、ワープロで供述要旨を整理していた」 「水谷(建設)で言えば、4億円の原資として5千万円は水谷かもね、となっても、残りの3億5千万円については分からない。何十人の検察官が調べて、出てこない。検審にそれが示されれば、水谷建設の裏献金の信用性も、減殺されていたはず。想定に合わなければ証拠にならないというのがこれまでの検察で、私も感覚がずれていて、厚労省の(証拠改竄)事件を起こすことにもなった」 証人「はい」 弁護人「今でもそうですか」 証人「今でも愛しているからこそ、今、改革が進んでいますが、2点を改革すべきだと思います。一つは、手持ちの資料は全て開示する。検察に不利な証拠があったことが後に判明することは、今の“流行”みたいなものです。私の件をきっかけに大きく検察組織を変えるなら、検察だけの判断で『この証拠は出さない』というのはやめるべきです」 「もう一つは、強制だろうが、任意だろうが、捜査の様子は可視化すべきです。今回の件でも、大久保さんにはかなりデタラメを言われた。検事が改竄したか、しないかなんてのは不毛なやりとりなんです。だから、可視化を進めるべきです。供述調書も作らずに、録音録画する。そこまで検察が改革に踏み込めるかどうかです。検察、特捜は今でも愛しています」
弁護人「あなたは『私の行為で検察の信頼が失墜してしまった負い目を感じている。ですが、特捜部も検察も愛しています』と話されていたようですが」
元記事リンク:http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1389.html
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