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名張ぶどう酒毒殺事件の真犯人は?
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投稿者 中川隆 日時 2012 年 5 月 16 日 00:38:59: 3bF/xW6Ehzs4I
 

名張毒ブドウ酒事件

1961年3月29日朝日朝刊の第一報
三重県名張市 ブドウ酒で5人死ぬ
生活改善クラブ 全部女、10人は重態

 28日午後6時ごろ名張市葛尾の薦生原(こもおはら)公民館葛尾分館で、同地区と隣接の奈良県山辺郡山添村葛尾の両地区合同の「生活改善クラブ 三奈の会」の男女会員31人が役員改選総会後、折り詰めで酒を飲んだが、“乾杯”でいっせいにブドウ酒を口にした女の会員19人のうち15人が十数分後突然苦しみだして倒れ、29日午前2時現在5人が死に、危篤1人、9人が重態となっている。上野保健所では症状から原因は農薬のような毒物の疑いが濃いとみて調べている。

 名張市から医師4人がかけつけ葛尾分館で応急手当てをしているが、現場は屋外、屋内に被害者が折り重なるようにして倒れ、うめき声をあげているなど、文字通りの地獄絵図を描いていた。

 問題のブドウ酒はラベルによると、大阪市浪速区西圓手町、西川洋酒醸造所製の三線ポートワインで飲んだ量は約1.8リットル、名張市林商店から買ったもの。阪大および西川醸造所の話ではブドウ酒の製造過程に有毒物がはいったり、発生したりすることは考えられないといわれ、買ってから何かの原因で毒物がはいった過失の線も浮かび名張署でも調べている。ブドウ酒は28日午後、奈良県側の葛尾の伊勢原利一君(20)(1) が会員である母親の頼みで買ったもので、折り詰めには全員手もふれていなかった。


◇死者 

▽名張市葛尾、農業 奥西千恵子(33)
▽同 北浦ヤス子(37)
▽同 中島登代子(37)
▽同 新矢好(27)
▽同 奥西文子(30)


 3月29日夕刊では、12人の重体患者のうち10人はやや快方に向かったが残りの2人はまだ重体のまま、となっている。


(1) 3月29日夕刊では、葛尾農協職員の石原利一さんとなっている。バタバタしている中で書いたものと思われ事実関係にもいくつか間違いがある。
 奥西千恵子は奥西勝の妻、北浦ヤス子は奥西勝の愛人という。奥西文子は役員改選時まで会長であった奥西楢雄の妻である。


 この事件では、前代未聞のデタラメが警察により行なわれた。そして検察・司法によってデタラメが行なわれているのは他の冤罪事件と同様である。奥西勝の人権があまりにも踏みにじられているではないか。

 1961年4月3日午前4時、奥西勝は妻の千恵子と愛人の北浦ヤス子との三角関係を清算するためブドウ酒に農薬を入れたとして、殺人と殺人未遂の容疑で逮捕された。
 そして警察は、奥西勝が犯人であることをマスコミや国民に印象づけるため、同日午後0時半から奥西勝に記者会見をさせた。逮捕された被疑者に記者会見をさせるなど、これ以前にもその後も聞いたことがない。朝日とNHKの2人の記者が代表で会見室に入ったが、事実関係や犯行の動機など事件の核心については触れないよう制限されたという。警察側は担当刑事ら3人が立ち会った。


 江川紹子著「六人目の犠牲者」によると、

 “担当刑事は刑事部長から、報道関係者が

「奥西に会わせてくれ、記者会見をやってくれ」

と言っている、

「報道陣の方でどうしてもということで要望がある。何とか一つ、わずかな時間でもいいから会見できるようにならんかね」

と言われたという。そこで奥西勝に尋ねたところ、しばらく考え込んでいたが

「今のこういう気持ちを社会の人に知ってもらいたい。自分の謝罪するという気持ちを新聞とかラジオ、テレビなどを通じて一応知ってもらいたいので会います」

と話した。

 しかし、奥西勝によれば事実経過はまったく違う。 彼が後に弁護士に出した手紙によると、午前中の取り調べの際、担当刑事から「記者会見に出るように」指示された、という。

「何のためにですか」

「謝罪をするんだ。家族の者が部落の人に謝っているが、お前が謝らないと家族がますます苦しむ」

「記者に会っても話すことはありません」


いったん担当刑事は引き上げたが、戻ってきてから、


「どうしても会見をやれ」

と強硬だった。

「俺が教えてやる通りに話せばいい」

 そんなやり取りが交わされた末、奥西勝は渋々応じた。家族の負担を軽くしてやりたい気持ちもあったし、自分はやっていないのだから、いつか真実が明らかになるのだと事態を楽観視してもいた。大勢の記者の前に引っ張り出されるわけではなく、少数の代表者と会うのだからと説き伏せられ、それならば仕方がないという気持ちになったのだという。”

 そして記者会見は僅か3分で打ち切られ、奥西勝を犯人とするに都合の良い警察の意図する内容のみがマスコミを通じて流された。会見の内容は4月3日の夕刊にすべて載っているが、“警察に教えられたもの” であり馬鹿馬鹿しいため転載はしない。

 このような事実経過が、警察の発表では

「・・・自分の謝罪するという気持ちを新聞とかラジオ、テレビなどを通じて知ってもらいたい・・・」

となって発表されるのである。警察の発表はウソばかりであり、まったく信用してはならないのです。

 誰が農薬をブドウ酒に混入したか、混入する機会があったかを考えるうえで時刻が最も重要であったが、 すべての関係者の時刻の証言が4月12日くらいから、事件直後と大きく変わった。事件直後極めて具体的に証言していたにもかかわらず、4月12日くらいから、勘違いしていた、はっきりしない、分からない、覚えていない、時計が狂っていたと思う、などとあやふやになり時刻の証言が変わった。


石原利一 は事件翌日3月29日の取り調べで、

 〈当日午後2時頃であったと記憶します。上野市の販購連から(鶏の)資料が小型四輪車で着きましたので、(この飼料を)先に注文のあった分館(=公民館)のすぐ近くにある依頼者方へ送り届けてもらうため、その四輪貨物自動車に同乗して依頼者の家に向かったのでありますが、

その途中林商店の前を通りますので、そこで先に頼まれていた清酒2本とブドウ酒1本、いずれも1.8リットル入りを買い受けて、また小型四輪貨物に乗って依頼者の家の方に向かいますと、

会長の奥西楢雄さんの家の前の道路に奥西さんの奥さんで文子という人がいましたので、私は自動車の助手台から奥さんを呼んで、

「これ晩に飲むやつさかい、預かっておいて」

と言って、先ほど買ってきたばかりの清酒2本とブドウ酒1本を渡したのであります〉

 と明確に供述していた。30日には時間経過の自筆メモも作成している。


 農協  2時頃  小型四輪車
 林酒店  2時5分  清酒2本 ブドウ酒1本
 奥西会長  2時15分  清酒2本 ブドウ酒1本を会長の奥さんに渡しました
 依頼者  2時17分  飼料13俵をおろす


 販購連から(鶏の)資料が着いてそれを依頼者に運ぶのは業務であるから、時刻はほぼ正しいだろう。何月何日何時ごろ、或いは今日(明日)何時ごろそちらの農協に持って行きます、のような連絡があるのは常識である。さもなければ業務が成り立たない。

ところが4月20日の警察官調書では、

 〈午後4時30分頃に、上野から四輪車が飼料を積んで来たので、私はその飼料は名張市葛尾の依頼者のとこへ持っていく飼料でしたので、すぐその自動車に私が乗せてもらって林酒店により、清酒2本、ブドウ酒1本をもらって葛尾へ来たのであります。

そうして葛尾の奥西さんのとこの前まで来た時は、午後5時前後でありまして、道端に文子さんがおりますし、入り口の水道のところにもう一人女の人が見えましたが、今考えてみれば、この女の人は・・・〉

 と変わった。この女の人は、というのは変更した時間の信憑性を高めるために警察が作り出した証人であることは言うまでもない。

法廷では、裁判官たちから石原に対し次々に質問が飛んだ

「小川裁判長」―あなた、(4月11日に)検事の調べを受けた際には、2時から3時ぐらいの間に酒を買って、奥西さん(会長)の所に届けたと、こういうふうに答えてられますが、記憶がありますか。

「記憶あります。それは勘違いしてました」


―どうして2時から3時の時間が、4時半なんてこう1時間半も狂ってしまうんだろうか。

「それは勘違いしてました」

―どういう点を勘違いしておったの?

「・・・・・・」

―これ、あんた警察で、この事件が起きたらすぐ調べを受けたでしょう。そしてその当時、何時ごろに販購連から小型四輪車が来て、林さんとこに酒を買いに行ったかというようなことを説明したでしょう。そういうこと説明しませんでしたか。

「しました」

―その当時、あなた、何と言っておったの?

「はっきり思い出せません」

―どういうわけで、あんた、2時から3時までと言っておったのを、4時半から5時の間に訂正したんですか。その勘違いしておった根拠を一つ納得いくように説明してくれませんか。

「・・・・・・」


―10分や15分ならそれはあるけどさ、何時間という違いが出てくるもんだから。

「そのとき、あんまりびっくりしまして、何と言ってええか、分かりませんでした」

「高橋裁判官」―あなたが葛尾へ帰られた時間は何時ごろでした?

「調書にはなんと書いてありますか」


「岡田裁判官」―その時間について何か時計を見たわけじゃないようですが、何か根拠らしいものがあるんですか。

「バスが動いていやへんだ。バスが普通4時10分くらいですから」

―それがもう出てしまってなかったんですか。

「はい。それから葛尾へ行って10分かかるし、それからこちら(葛尾公民館)へ来るのも10分かかるし、4時半くらいかなと」

―バスの時間が根拠になっているんですか。そのほかにはどうですか。

「そのほかに全然ありません」


「高橋裁判官」―しかしバスに会わなかったからといって、このバスが通った後だということはいえないでしょう。それはどうですか。

「せやけど、久田亭のバスの停留所も、誰もいなかったんです」

「船越検察官」―あなた4時から5時の間ごろに久田亭の前を通ったこと、この事件までに何回かありますか。

「さあ、覚えませんわ。それはあるかもわかりません」

―久田亭の前をそれまでに通ったことはあるね。

「あります。毎日通ってます」

―それで、バスは来てるけれども、乗り場に誰もお客さんいなかったようなことありましたか。

「バスの時間に通ったことはあまりありません」

 検察官は助け舟を出したつもりが、反対に石原の証言のいい加減さを証明することになってしまった。お笑いものではないか。下らない刑事ドラマを見るより余程面白いんじゃないでしょうか。

事実は小説よりも奇なり、と申します。面白くないと言うのはバカ或いはキチガイと検察・警察の威信を守るのが仕事であると考える裁判官及び検察官・警察官以外にありません。


「小川裁判長」―あなたの時間が、こういうふうにガタンと変わってるんだけれども、これはなんか、この問題について大分追求されたと違うんですか。

「お前の言ってる時間、違うんじゃないか、違うんじゃないか」

と言われてこういうような大きな開きが出てきたんと違うの?

「そんな覚えありません」


―それじゃ君は3月23日に中村検事に調べを受けた際に(ブドウ酒到着時間について)答えられなくなっているのはどういうわけだ。初め奥西さん(会長)の所に瓶を届けた時間は、最初は2時半か3時ころと申しておりますがと言って、きみ、時間がピタッと言えないのはどういうわけなんだ。

「・・・・・・」


―私が眼に入れた調書じゃ23日のやつが一番終いなんですが、それにまた2時半、3時ということを問題にしてるんだがね。

「君の時間は違ってるぞ、違ってるぞ」

と言われたのとは違うのかね。そういうことはない?

「言われたこともあります。あんじょう考えてみたら、4時半ぐらいやったと思うんです」

 奥西勝を犯人とするに都合の良いよう、検察・警察により時刻を “調整” させられたのである。

 つまり石原利一の当初の供述では、女たちが懇親会の料理の準備のために奥西楢雄会長宅にやって来る4時45分くらいまでの2時間半、会長宅の表玄関の小縁に置かれていたことになってしまい、犯人が奥西勝と特定出来なくなってしまう。

奥西楢雄会長宅では嫁姑の関係が険悪で、奥西楢雄会長は事件直後可能性のありそうな者として第一に妻の文子の名を上げていた調書がある。山村の部落では、都会と違い、会長宅にブドウ酒の瓶が置かれていたのを見たものは他にもいるだろう。


 “このようなことをする動機のある奴は奥西勝しかいないんだよ。

その時刻じゃ奥西勝と特定できなくなってしまうじゃないか。

お前の言う時刻は間違いでこれが正しいんだよ” と。


そして区長の号令のもと部落としてもその時刻に “調整” した。村八分(部落八分?)を恐れる部落民は証人喚問されても “調整” の経緯を話そうとはしなかった。偽証を問われるよりも村八分の方が恐いのである。偽証を問われるのは自分一人ですむが、村八分は家族にも及ぶ。

 裁判所でデタラメを証言し、矛盾をつかれると 「・・・・・・」 と黙りこくってしまった。

証人喚問で矛盾をつかれた場合は下手に弁解せず黙っていれば良い、と検察・警察から知恵を授けられたのであろう。

部落民は裁判所よりも警察の方が上だと考えているのである。

 時刻の証言の変更は石原利一だけではない。関係者すべてなのです。


一審判決時毒牙にかかっておらず正しい時刻を明確に証言した、折り詰めを販売した店の女主人はその後毒牙に噛まれ、時計が当てにならなかったなどとして時刻を変更した。

 彼女は名古屋高裁では次のように一審での証言を翻した。


「藤本忠雄裁判官」―(約束の時間から)1時間遅れたとかいうようなことは(石原に対して)言った覚えはないのかね。

「はい、そんなことは申したことはありません」


―ありませんというのは、そういうことを言ったような記憶がないという意味か。

「はい、記憶がありません」

―しかしあなた、原審の裁判所の調べでは、その点についてこういうことを言っていますよ。

「奥西楢雄さんから28日の4時に折り詰めをもらいに行くからという電話があったのです。

ところがその日、私方店の時計が5時になっても取りにみえないので、葛尾農協の方でその折り詰めがいらなくなっのかなあと思っていた時、石原さんがみえたのです。

それで私は石原さんに一時間も超過したなあと申し上げた記憶がございます」


と、こういうふうな趣旨のことを言ってるんですが、どうですか。


「申し上げたんだと思います」


―だから石原にそういうことを言った覚えがあるか、ないか。

「・・・・・・」


―今、覚えがないのか。

「はい」


―中略―


―時計が狂っておったということに気がついたのは、いつのことですか。

「それは多分、(一審判決後に)蔵持(派出所)へ行って尋ねられた時 に申し上げたと思います。その時分に、その時計のことで気がついたぐらいのことです」


―あなたの家の前の辺りにバス停があるでしょう。

「あります」


―お客さんが時間なんかを聞くのに、1時間も2時間も狂っているようなことはないでしょう。

「そんなに狂ってないと思いますけど」


―石原利一が折り詰めを取に来たとき、あなたは時計を見たのですか、見ないのですか。

「今になると、何も分かりませんけれども」

―見た記憶ですか、見なかった記憶ですか。

「・・・分かりません」

 人間であるから勘違いすることもある。しかしすべての関係者が勘違いすることはない。この事件にかかわった50人を越える裁判官の8割近くが、一審判決で


「かかる時刻の訂正は、ブドウ酒引渡し人側の時刻を受取人側の述べる時刻に合致せしめるための検察官のなみなみならぬ努力の所産であり、このことは各該当の報告書を一読すれば容易にこれを理解し得るところである」


と指摘されていたにもかかわらず、すべての関係者が “勘違い” することをおかしいと考えず、すべて検察・警察に都合よく判断したのである。事件の鍵を握る奥西文子、奥西千恵子は亡くなっており、検察・警察に都合のよい判断をしたとしても、真実が明らかになることはない、と考えたのであろう。


 いくら精神構造の異常な裁判官が多いといっても、8割近くの裁判官が異常だとは考えたくない。 裏で裁判所と検察の癒着があるのではないかと考えるのです。健全な常識ではそれ以外に考えられないのです。

 庶民であればそのような脳タリンがいても良い。しかし人の命を奪う判断をする者が、このような 低脳・異常な精神構造で良いものであろうか。正義が行なわれないどころか、無実の人を国家権力が殺すというあってはならないことが行なわれることになる。

 時刻の調整だけでなく、捜査はすべてデタラメだった。

 事件直後石原利一はブドウ酒の栓は自分が開けたとし、具体的に供述していた。


「私が席に着いている時、文子さんから『栓を抜いて』とブドウ酒の瓶が差し出されたので、私が

『よし、抜いてやるわ』

と言って何気なく瓶を受け取りました。瓶の口の方を右に、底の方を斜め左下にして、王冠を口に入れて歯でこじ開けようとしたら、私の側にいた男衆の中の誰であったか、
『それじゃあ抜けない。歯を折るぞ』

と言っておりました。私はその言葉を聞いて、歯を折ってはだめだからと注意しながら、瓶の栓を噛んでテコの原理を応用してやってみましたところ、意外に簡単に一回で栓が開きました。それで瓶を文子さんに返したのです」


 会場にいた者たちの証言の大半は石原利一が開けたというもので、一人は次のように証言している。


「男の方が最初の酒を注いでもらう少し前くらいに、文子さんか千恵子さんのどちらかであったと思いますが、私たちの方にコ字型に並んでいた(机の)内側からやってきて、ブドウ酒の絵を描いたレッテルの貼った瓶を持ってきて、

『誰か栓抜いて』

と言ってきましたので、石原利一君が

『抜いたろう』

と言って 口で栓の辺りを噛んでいるのを確かに見ました」

 それが4月12日以降、石原利一の供述は次のように変る。


「私は会合の席で奥西文子さんに頼まれて開けたと申しましたが、奥西千恵子さんに頼まれて開けたのか、その点、この2人の中のどちらかに頼まれたことは確かですが、どちらに頼まれたとは断言することが出来ません。

また、ブドウ酒一升瓶入りの王冠を歯で開けたと申しましたが、その一升瓶は清酒であったか、またブドウ酒であったのか、はっきり記憶がありません。とにかく、ギザギザのあった王冠を歯で開けたことは確実であります」

 4月16日には更に次のように変る。

「いろいろ考えてみますと、初めから申しているように、歯で開けるときギザギザがありましたし、中栓はなかったと思いますから、私の開けたのは酒の瓶であったと思うのが本当であります」

 目撃者の証言も4月21日次のように変る。

「前回申し上げたことの中で、石原利一君が栓を開けていた瓶にブドウ酒のレッテルが貼ってあったのを見たと言いましたが、これは間違いであって、今ようく考えてみますと、そのようなものは見なかったと思いますので、その点で訂正さして貰います」

 お笑いものではないか。まさにデタラメ、滅茶苦茶である。

検察・警察はこのようなデタラメが我が国では通ると考え、裁判所はこのデタラメを認めてきたのてある。

当方が右傾化した低脳な者たちを軽蔑する 「国際社会などどうでもよい。日本国内で、日本人だけで論理を構築できればそれでよい」 そのもの、いやそれ以前の問題か。

 このような調書が国民の目に触れることはないだろうという前提で、我が国ではデタラメな刑事司法が行なわれてきたと思われる。


 予算がないためこの年は、女性たちのためのブドウ酒は出されないことになっていた。

当日になって奥西楢雄会長が自腹を切っても良いとして購入したものである。

従って前日まで懇親会にブドウ酒が出されることを知っている者はいなかった。
 にもかかわらず警察は、ブドウ酒に農薬を入れるため、前日の夜に、笹山から切り出してきて8年にもなる古い竹を切って直径2センチ長さ6センチの竹筒を作り、農薬を入れて新聞紙で蓋をして準備したとする “自白” を作ったのである。

猛毒で液体の農薬を古い竹筒に入れて新聞紙で蓋をするようなことを、その毒性を知っている者がするであろうか。義務教育をまともに終了していないような者でもしないだろう。竹筒を横にすれば新聞紙の蓋から農薬が滲み出してくると思われる。細心の注意を払って、立てて保管・移動しなければならない。また新聞紙で強く蓋をすれば古い竹筒ではひび割れる恐れがある。

このような常識では考えられない幼稚なデタラメの “自白” が作られたのである。お笑いものではないか。

 当方であれば、王冠の歯の跡がどうのこうのなどという下らないことは考える必要もなく、関係者の時刻の証言の不自然な変更だけで十分であるが、奥西勝の無実を考えるうえで興味深い事実を指摘したい。

 虚偽の自白をさせられた奥西勝が農薬の入手先を問われ店名をあげた。この農薬は前年の夏、茶畑の害虫退治のため購入していたものであるが使用していなかった。妻の千恵子には奥西勝の浮気が原因による夫婦喧嘩の際、この農薬が “こわい薬” であることを置き場所とともに話してしまっていた。

 しかし店主は彼に農薬は売っていないと証言した。事件に巻き込まれることを恐れ、伝票を焼却してしまったのである。

もし奥西勝が農薬を混入したのであれば、せっかく店主が売っていないと証言してくれているのだから、“良く考えてみたら買っていなかった” と言えば良いのである。それこそ “勘違いしていた” と言えば良いのである。

しかし彼は店主を呼んでもらって買ったではないかと対決した。そして3月6日ぐらいまで自宅にあった(それ以降無くなっているという)と証言した。

奥西勝が犯人であるなら、仮に店主が売ったと証言したとしても、“すぐに害虫退治に使ってしまった” と言えば良かったのである。犯人がこんな馬鹿なことをするわけがないではないか?  
知的障害者でも物事が何も分からない余程知能指数の低い者でなければしまい。これが分からない裁判官は知的障害者でも余程知能指数の低い者である。

 葛尾部落は当時二十五戸、人口約130、外から嫁いで来たような僅かな人を除き、ほぼすべての人が血縁・親族関係にあったという。これが異常な精神構造の原因なのであろうか。

 名張市の隣りは伊賀忍者の里、上野市である。葛尾も忍者の里と言う。頭の指揮のもと一糸乱れず行動し、仲間の結束を何よりも重要と考える・・・精神構造が受け継がれているのであろうか。

 1961年4月3日の朝日朝刊には “山村には珍しい美男子” とある。

実際当時の写真を見ると驚くほどの美男子である。しかし調子に乗ってあまり浮気をするとこのような事件に巻き込まれるのです。検察・警察は男(醜男)の敵と考えたことだろう。

 江川紹子氏が話を聞こうとある婦人を訪ねた際、婦人の夫から言われた。


「もう勘弁してくれ。どうしてみんな、時間のことばかりしつこく聞くんだ。

事件の時だって、警察にも検察庁にも最初から本当のことを話してきた。

でもいくら話しても信じてもらえず、妻はノイローゼになって入院してしまった。

今でも、あの事件のことを聞かれると血圧が上がって・・・」

_______________


1964年12月23日朝日夕刊
奥西被告は無罪
津地裁 決め手の証拠なし


 さる36年3月28日夜、生活改善グループの懇親会の席上、ブドウ酒で乾杯した婦人会員5人が死に、12人が重軽症の中毒にかかった「名張毒ブドウ酒事件」で、死刑を求刑されていた名張市葛尾、農業奥西勝被告(38)の殺人、同未遂事件の判決公判は、23日午前9時半から津地裁第一号法廷で、小川裁判長、岡田、高橋両陪席係り、船越名古屋地検公判部長検事、長井、吉住、杉浦3弁護人立会いで開かれ、「証拠不十分で無罪」の判決言渡しがあった。初公判以来3年半ぶりである。

 小川裁判長は判決要旨の中で

「犯行の動機、犯行の機会、方法のいずれについても犯行が被告のものであるという決め手になる物的証拠は見出せなかった」

とのべ、検察側の主張をほぼ全面的にしりぞけた。


 36年6月16日の初公判以来、検察、弁護人側とも@動機A毒物投入の機会の有無、について争ってきたが、奥西被告が検察官の最終調書でそれまでの自供をひるがえし、犯行を全面的に否認、弁護人側は被告が事件直前にパラソルを妻の千恵子さんと愛人の北浦やす子さんの2人に買い与えていることから被告の2人に対する愛情は薄らいでおらず、三角関係を清算する必要がなく犯行の動機はないと主張。

また犯行の方法や機会についても状況証拠はそろっているというものの、被告が名張川に捨てたという農薬ビン、公民館のイロリで燃やしたという農薬を入れた竹筒のいずれも発見することができず、物的証拠としては事件の翌々日、現場から発見されたブドウ酒ビンの王冠だけだった。

 さる37年5月、弁護人側が「審理不十分」を主張してはじめられた再開弁論では、この王冠につけられたキズが奥西被告の自供通り、ブドウ酒ビンを歯でかんであけたときについたものかどうかという点にしぼられていた。

 この王冠のキズについて同地裁は同年8月職権で吉田莞爾名大教授、井上剛金沢大教授、船尾忠孝慶大助教授に鑑定を依頼、昨年7月、まず吉田教授が「王冠のキズは奥西の歯によるもの」と鑑定。はじめて物的証拠による “クロ” が出された。

 ところが、ことし10月の公判に提出された井上教授、船尾助教授の鑑定は、いずれも

「キズは奥西被告の歯によってつけられたものとはいえない」鑑定したため、被告の有罪を立証する決め手はないとしたものである。


1969年9月10日
名古屋高裁 無罪を逆転、死刑判決
「名張毒ブドウ酒事件」「原審は事実誤認」

 地区の公民館の会合に出されたぶどう酒で主婦5人が死に、12人が中毒になった「名張毒ブドウ酒事件」で殺人、殺人未遂罪に問われた奥西勝被告(43)=現住所四日市市昌栄町、ガソリンスタンド店員=の控訴審判決公判は、10日午前10時から名古屋高裁刑事一部上田孝浩裁判長係りで開かれた。上田裁判長は「証拠不十分で無罪」とした津地裁小川潤裁判長の一審判決を破棄し

「ブドウ酒ビンの王冠の歯型は奥西のものとみられ、さらにその他の証拠を総合すれば、公訴事実の証明は十分であり、この点で原審は事実を誤認した」

として奥西被告に死刑を言渡した。事件発生から8年半ぶりである。


 法廷はこれまでの公判と同じ27号法廷。定刻、上田裁判長、斎藤寿、藤本忠雄両陪席判事が出廷。検察側は荒井健吉名古屋高検刑事部長、船越信勝総務部長、弁護側は杉浦酉太郎、吉住信百両弁護人が立ち会った。

 控訴審は検察側控訴によって、40年11月20日の初公判以来、15回の公判を重ねた。この間、裁判長は上田裁判長の転勤で一度、坂本収二裁判長に変り、再び上田裁判長に変った。また起訴当時からの長井源主任弁護人は審理途中の41年9月に死亡している。それだけの難事件だった。

 検察側は現場検証による克明な足どり調べと新証言をあげ、特に


「ブドウ酒に農薬を混入し得る機会があったのは、公民館で奥西被告が一人になった約10分間だけである。

王冠の歯型については、控訴審で “黒” と判定した松倉(阪大教授)鑑定が信頼できる。

捜査段階での自供内容は具体的でくわしく、体験した者でなければ供述できない」


と主張した。 これに対し弁護側は

「事件の筋書に合わせた無理な供述、証言をそろえたまで。一審の判決は正しい」

と反論していた。また、奥西被告は終始

「自供は、妻が犯人にされるとかわいそうだと思ったのと、警察に強要されたためだ」

と、一審と同じように犯行を全面的に否認してきた。

 同裁判長は判決理由の中で

「被告人の自供は任意性のみならず信用性を十分かねそなえたものにもかかわらず、原審が採証法則に違反し、事実を誤認したものである」
と述べた。
http://ww6.tiki.ne.jp/~funabashi/dokubudoushu.html


名張ぶどう酒毒殺事件の真犯人

 
 最高裁が審理を審理を高裁に差し戻した・・

 再審が濃厚となった名張毒ぶどう酒事件。 人口100人、 わずか15世帯。そのうち10組が不倫関係だったという夜ばいの村で起った大量殺人。

 途中で村人が供述を同時一斉にひっくり返すという過疎の村ならでは、前代未聞の異常事態が起ったこの事件。 奥西死刑囚の声は届くのか。

 この大量殺人、村内では決して触れる事が無いが犯人が特定されているという。

 事件前日、奥西死刑囚の隣家でトラブルがあった。
 事件で死亡した隣家で村の有力者でもある奥西楢雄の妻が、夫奥西楢雄に殴られ逃げてきたという。 奥西楢雄も夜ばいの村の例外ではなく村内に愛人がいた。このトラブルだったという。

 「凶器」となったぶどう酒の購入を決め、購入したのはこの奥西楢雄。農協に勤務していた。

 ぶどう酒を懇親会に出すことになり、奥西楢雄は農協職員の石原氏に運搬を依頼する。 石原氏は酒店で清酒とぶどう酒を購入し奥西楢雄宅に運ぶ、受け取ったのは事件で死亡した奥西楢雄の妻。 受け取ったのは16時ごろだという。

 この前後に石原氏は何人かの村人とすれ違っており それらの証言からもこの時刻ははっきりしていた。 その後、17時すぎに奥西死刑囚が殺戮現場である公民館に運び事件が起こった。

 これが事件直後の村内での供述だ。

 しかし・・事件から2週間以上経ってから「村人が供述を同時一斉にひっくり返す」 という異常事態が起る。

 村人たちが石原氏がぶどう酒が奥西楢雄宅に届けたであろうすれ違った時刻は17時ごろと証言しはじめ、奥西楢雄宅での空白の1時間がなくなってしまう。そして犯行機会があるのは奥西死刑囚だけとなってしまう。 
 
 その後、奥西楢雄の妻は事件で死亡したため、すぐに再婚しているがなんと奥西楢雄は奥西死刑囚の愛人でもあり事件で死亡した北浦ヤス子とも愛人関係にあったという。 そして北浦ヤス子は奥西死刑囚と別れるから奥西楢雄も妻と別れるよう迫っていたと言う。 事件前日の痴話げんかはこの別れ話がエスカレートしたものだったという。

 奥西死刑囚が犯人でないのなら、毒物を入れたのは空白の1時間、奥西楢雄か奥西楢雄の妻ではないか・・・

 村内ではタブーであり、住人全員が奥西死刑囚の死刑を願っているのだ。実際に、奥西死刑囚が否認に転じると奥西死刑囚の墓は住人の手により共同墓地から追い払われ、奥西死刑囚の母を集団リンチという犯罪行為が堂々と行われていたのである。
 
 ぶどう酒を飲んだ懇親会を開いた生活改善グループ「三奈の会」の会長で、妻フミ子さんを亡くした奥西楢雄さん(81)は、自宅のテレビで午前十時すぎ、速報で取り消し決定を知った。

 奥西楢雄さんは

「日本の裁判所は正しい判断を下した。事件後、住民が徹底的に調べられ、勝しかいないと確定したから、今回の取り消しは確信していた」

と納得の表情。 さらに

「勝は生きたいために無実を訴えているだけ。 何度やっても同じこと」

と口調を強めた。

 事件から50年、再審の行方は。

 そして真犯人は○○なのか、○○の妻なのか。
http://sfu9xi.sa.yona.la/630

★役職務め 趣味も達人 名張 奥西さん

奥西さん=名張市葛尾の自宅で

名張市葛尾に住む奥西楢雄さん(80)は、数々の地域の役職を務めながら、趣味も楽しむ達人だ。

 定年後、区長から始まった地域の役職は数えきれない。現在も全国乗馬倶楽部東近畿地区会長、昨年8月からは名張地区交通安全協会の会長などを務める一方、趣味は民謡や渓流釣り、書道を20年来続ける。

 地元の農協に勤めていた奥西さんは47歳の頃に淡路島を訪れた。そこで初めて馬に乗り「何て楽しいんだ」と即決で5頭の馬を購入し伊賀で初めて同市夏見に「名張乗馬クラブ」をオープン。最初は観光馬のようなものだったそうだ。その後間もなく長男に任せた。

 スリムな体型から出るエネルギーは夏限定で飲む“マムシの心臓”のおかげらしく、クラブ周辺の除草作業や馬たちの好物であるニンジン作りは奥西さんの仕事だ。

 奥西さんは「動ける間は色々と挑戦したい。今は交通事故を少なくするにはどうしたら良いかを考え中」と話した。
http://www.iga-younet.co.jp/honshi/special/special419/

372 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/14(月) 08:49:31 ID:fhwGc3+w0]

奥西楢雄

「あれだけ調べたのだから犯人は(奥西勝で)絶対間違いない。

 騒いでいるのはあなたたち(報道陣)だけで、事件は解決済みだと思っている」
http://yomi.mobi/read.cgi/newsplus/tsushima_newsplus_1260378058/l50  

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コメント
 
01. 2012年5月16日 19:21:17 : MiKEdq2F3Q


90 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/06/10(水) 02:04:08 ID:NVOVQXT80]

事件直後、この部落でこんな事件を起こすやつは奥西しかおらん、と言われた男

事件が起きたのは十数世帯が住む小さな農村部でもそこには十数組の不倫カップルがいてドロドロの愛憎関係だったと判明した

つまりそういう事件だったんだよ、これは事件の背景にあった泥沼不倫の愛憎劇がいつの間にか忘れられてしまい「ぶどう酒に毒を入れた動機が不明」なんておかしな理屈が登場するから呆れる


92 名前:名無しさん@十周年 [2009/06/10(水) 08:49:57 ID:SYRkZGmx0]

この時代の農村なら夜這いは当たり前で、ドロドロでもなんでもない。

懇親会ってのも乱交パーティーだろうし、もりあげるためのドラッグ代わりに飲んだ

農薬の量を間違えただけだろ。


動機面で材料となる部分を、過去ログから引っ張ってきたよ。


4.奥西勝は、当初、疑わしい人物として、妻ではなく、奥西フミ子の名前を挙げていた。

理由として、次のエピソードを挙げている。

「フミ子さんが泣きながら『かくまって』とうちに逃げ込んできて、義母(コヒデ)と喧嘩をして追われたので、逃げてきたと言って、家に戻ろうとしないことがありました。3月23日か24日頃、寝床で妻が『今日もフミ子さんとコヒデさんが喧嘩をして、フミ子さんは、川へはまって死ぬか、薬でも飲んで死んでしまいたい、と言っていた』と話したことがありました。」


江川氏著書pp146より参考になる箇所を引用しておこう。

フミ子の夫楢雄も、翌4月1日の警察の取り調べの中で、「このような事件を起こすような理由のあると思われる人」の「第1番目」として妻フミ子の名を挙げている。

姑のコヒデとの折り合いが悪く、コヒデが時にはフミ子に手を上げたこと、
そうしたことがきっかけでフミ子は宗教団体に通うようになったを挙げ、

「長年いじめられた私の実母に対する復讐のためではないか」という。


北浦ヤス子は奥西勝死刑囚だけでなく「三奈の会」会長の奥西楢雄とも不倫関係
にあったという話もあるんやな。それで妻のフミ子(事件の被害者)から別れる
ように迫られていたと。つまり奥西勝と奥西楢雄は全く同じ状況にあったらしい
んやな。


北浦ヤス子は勝と別れるから楢雄に妻のフミ子と別れるように頼んでいたとも。
一体この村はどうなってるのか何が何だか分からん。


147 :名無しさん@十周年[sage]:2009/06/11(木) 23:14:05 ID:PPlzp7B60

ぶどう酒の購入を決めたのは、当日の朝。実際に買ったのは、Rさん

 ◆ぶどう酒が懇親会に出ることが決まったのは当日の朝。

 ◆決めたのは三奈の会会長で農協に勤めるN氏で、農協職員のRさんに購入を命じた。

Rさんは、H酒店でぶどう酒を購入。N氏宅に運んだ

 ◆Rさんは村に飼料を運ぶため農協に立ち寄った車に便乗し、H酒店で清酒2本とぶどう酒1本を買い、

 ◆N氏宅に運んだ。受け取ったのはN氏の妻・F子さん(事件で死亡)。

午後5時20分頃、公民館に(奥西)勝さんが運んだ
  その後、隣家の(奥西)勝さんがN氏宅に来て、5時20分ごろ公民館に運んだ。

事件直後の供述では、午後4時頃に到着(※)


 ◆事件当初Rさんや酒屋など運搬に関わった村人の供述では、ぶどう酒がN氏宅に届いたのは4時前。

 ◆N氏宅に1時間以上も置かれていたことになっています。

 ◆つまりN氏宅でも犯行機会があったのです。

以上、
http://www5a.biglobe.ne.jp/~nabari/mujituda-2.htm より引用

(※)
事件発生後しばらく経ってから、住民の証言が申し合わせたかのように一斉に変わる。
新証言により、N氏宅での犯行機会がなくなり、奥西勝だけが犯行機会があったとされてしまう。

 
この事件が深刻なのは、奥西勝氏が冤罪だった場合、「部落住民の誰かが真犯人」だということ。

そして、部落の住民が、奥西勝氏を陥れるために、「偽証」したことが、判明してしまうということ。


そもそも、事件直後の住民の供述によれば、奥西勝氏による犯行は物理的に不可能であり、むしろ、毒物の混入は、N氏宅で行われた可能性が高いとされた。


ところが、事件から2週間以上経ってから、「住民の供述が一斉に変わった!」
すべての供述が、奥西勝氏の犯行を示すかのように、置き換えられたのである。


一審では、供述の変遷等が疑問視され、無罪判決。

無罪判決を受けた奥西勝氏は、葛尾部落に戻ったが、部落中から嫌がらせを受けたという。

・(奥西勝氏の)家には、石が投げ込まれ、
・家族の夕食中に住民がなだれこみ「土下座してあやまれ」と迫ったりもした。
・母親が、部落民の暴行を受けることもあった。
・家の墓地は、掘り返された挙げ句、部落の外に放り出された。


二審では、一転して、死刑判決が下る。
部落住民は、大喝采したという。


(奥西勝氏が冤罪かどうかはともかく、)
部落民は、奥西勝という生贄を差し出すことにより、部落の安定を守ろうとしたと言える。


 
150 :名無しさん@十周年[sage]:2009/06/12(金) 03:15:41 ID:66xOufbv0

「住民全員が犯人だった」というオチかな?


146 :名無しさん@十周年[]:2009/06/11(木) 23:10:35 ID:PPlzp7B60

名張市葛尾の住民が、奥西勝被告人の家族に対して行ったとされる行為を整理すると、

「彼(奥西勝被告人)の家に石が投げられ」


「家族の夕食中に住民がなだれこみ「土下座してあやまれ」と迫ったりもした。」


「奥西元被告の家の墓地は、共同墓地から追い払われ」


「(奥西勝被告人の)母親にまで暴力を振るった」


各所に書かれていることが事実ならば、名張市葛尾の住民が行った行為は、完全な犯罪行為である。

警察は、見て見ぬふりをしていたのか?

166 :名無しさん@十周年[]:2009/06/12(金) 21:51:09 ID:y7EKm3SC0

TVで特集をやっていた
ここの地区民は不気味で、インタビューで死刑囚について
酒を飲みながら、ヘラヘラと笑い語っていた


167 :名無しさん@十周年[]:2009/06/12(金) 21:52:40 ID:9vmW7nXk0

一審では、供述の変遷等が疑問視され、無罪判決。

無罪判決を受けた奥西勝氏は、葛尾部落に戻ったが、部落中から嫌がらせを受けたという。

・(奥西勝氏の)家には、石が投げ込まれ、

・家族の夕食中に住民がなだれこみ「土下座してあやまれ」と迫ったりもした。

・母親が、部落民の暴行を受けることもあった。

・家の墓地は、掘り返された挙げ句、部落の外に放り出された。


二審では、一転して、死刑判決が下る。
部落住民は、大喝采したという。

196 :名無しさん@十周年[]:2009/06/13(土) 02:15:13 ID:99qpjRPw0
 
 再審棄却時の部落民の反応からすると、

 奥西勝氏が獄死したら、部落総出で祝杯を上げるんだろうなあ。

 なんだか、怖いよ。
http://www.unkar.org/read/tsushima.2ch.net/newsplus/1244500265

91 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 08:26:41 ID:L5V8AkY9O]

これって事情聴取の時に、このオッサン泥酔していて何を質問されてるか分からなくて、全ての質問に対して『はいはい』で答えてた奴だよな

で、酔いが醒めた時に大変なことになっている事に気づき、調書の書き直しを求めた時、要求に応じてもらえず、すでに遅し状態だったんだよな?


19 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/12/10(木) 02:15:32

ID:is4W9po70]

奥西勝が否認に転じたことを知ると、家族への迫害が始まった。家族には一切口を利かず、家には石が投げ込まれた。

こうした村八分の結果、家族が葛尾を去ると、何者かによって共同墓地にあった奥西勝の家の墓が暴かれ、墓地の外にうち捨てられた。

葛尾は事件当時、人口100人程度の集落であった。
奥西勝が無罪であった場合、葛尾の中に真犯人がいる可能性が高いと思われたため、地域の「和」に再び波風を立てる結果になることを恐れたのである。


なかなかえぐいな。


118 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 13:32:55 ID:Rl+7cv9yP]

実はその程度の甘いもんじゃないんだよ

奥西被告人の弁護団が村に調査に行くと「帰れ!帰れ!」って石をぶつけられ
逆に死刑を求刑してる検察の調査団が行くと「頑張ってください!」って声援と
拍手が送られたんだな

235 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/11(金) 11:48:02 ID:VVmVeVUY0]

実際は奥西の母親外に引きずり出されてすさまじいリンチしたんだろ

ちょっと良識ある家じゃ「奥西さんは生贄にされたんだよ・・」が定説だったらしいし

田舎はこええこええ


152 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 19:02:17 ID:RufaJzE2O]

山添村から名張へ行くスゲー狭い峠道にある集落?

前に道に迷って行ったことあるけど集落の雰囲気が怖かった。彼女が

「なんかココ八墓村みたいで怖い」って言ってた。

その集落を抜けて名張へ向かう川沿いに温泉旅館が一軒あった。

197 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/11(金) 00:52:30 ID:pMrsisYU0]

旅館は平井亭のことだな そうだよそこだよ


122 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 13:44:32 ID:DIvgDmH60]

その集落に済んでたら、異論なんか絶対に言えないね…
本当に恐ろしい…
この村の奴らは大量殺人の共犯者みたいなもんだろ 悪魔かよ

123 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/12/10(木) 13:46:39 ID:kvE1qp3o0]

実は村人全員が犯人だったとか。


124 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/12/10(木) 13:48:10 ID:/iN0V1Jb0]

もともと地元にあった住民と、B地区の対立を警察があおった

「あなたがた以外が犯人と思うんですよ、普段から怪しい人はいませんか?」

で住民に容疑者を差し出させた

あとは警察がシナリオを書いて、住民が口裏を合わせた

125 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 13:57:07 ID:Rl+7cv9yP]

>その集落に済んでたら、異論なんか絶対に言えないね

この事件を初めて表沙汰にしたのはまだ一連のオウム事件で有名になる前の江川紹子女史、その江川さんが著書の後書きに記してたが

ほんの少しでも疑義のある事件ってのは現場で取材すると真偽はともかくとして
必ず「実は・・・」って裏話を聞かせてくれる人間がいるものなのにこの事件に関しては全員が全員

「犯人は奥西!それ以外は絶対にありえない!」

の一点張りだったらしい


29 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 02:26:53 ID:apZvvzVA0]

率先して家族をいじめた奴とか石投げた奴が一番怪しいな?どいつなんだ?

169 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 21:55:07 ID:cCNs8U940]

確か夜這いが横行していた村で乱れた男女関係のもつれが原因と噂された事件だろ。

それでこの容疑者は村の有力者にはめられて生贄になったと。


82 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 06:18:59 ID:QElJRuIa0]

この犯人は変に女にモテて目立ってたんだっけ。
そこらで恨まれて、罪を着せられたとかも、ありそうだ。

104 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 10:06:56 ID:4bf766vy0]

これ真犯人は奥西の奥さんという説もあるな。

旦那とまんじゅ合戦してた女(出戻り若美人)が憎くて憎くてそいつを殺して
自分も死ぬ。他数名まきこんだのは、旦那が死刑になるように。

まわりくどい復讐劇。

55 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 03:04:11 ID:Nt12DznHO]

奥西もイケメンだったからやりたい放題したツケが回って来たんじゃね?

159 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/12/10(木) 20:21:05 ID:5vblo7GT0]

名張市葛尾はわずか15世帯ほどの小さな集落だったが、実に10組もの不倫カップルが存在したことが捜査で明らかになった

つまり隣のとおちゃんやかあちゃんとやりまくる夜這い村だった
「不倫関係の清算」とはそういう話だよ

160 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/12/10(木) 20:29:20 ID:KPqiU0zq0]

奥西勝氏だけでなく、村人全員に動機はあったのね。

161 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 21:00:46 ID:zTqTE3az0]

そういった風習の中でもルールがあるんだろうけど(理解不能だが)、
やりまくりの夜這い村で清算が必要だったんだろうか?

162 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/12/10(木) 21:14:07 ID:uqBSxQRC0]

狭い集落で口裏合わせられると、作れちゃうんだよね、犯人を

田舎出身だが、こういう事知ってるから、絶対田舎に戻りたくない

163 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 21:18:51 ID:zTqTE3az0]

村八分と聞くと奈良の月ヶ瀬村を思い出す。
女子高生殺害事件の犯人一家も村八分に近い状態だったらしいね。


165 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 21:41:22 ID:zKZrW1NRQ]

逮捕前の奥西死刑囚は、素行が決してよい人物とは言えず、葛尾の鼻つまみ者だった事実があるから、毒毒ぶどう酒事件の犯人に仕立て上げるには好都合だったのだろう。

もう少し警察がきちんと証拠品を客観的に調査すれば良かったのに、「犯人は奥西勝」と断定して、警察の描いた筋書き通りに供述書を作りあげてしまったから、後で矛盾点が出てきたりした。


今の社会では不倫とひとくくりされてしまうけれど、近世以前の日本は性に関しておおらかだったから、山間にあるこの集落では昭和30年代も夜ばいの風習があったと考えていいのかな?

「こらえてつかあさい」の津山の殺人事件のあった集落では、金持ちの家の旦那が、金を融通する代わりにその家の妻と事に及んだというし、今の世の不倫とはやや違うのかもしれない。

233 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/12/11(金) 10:49:59 ID:dy6sO45P0]

狭い地域で浮気とかして無茶苦茶な生活してたからこうなる

356 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/12/13(日) 20:56:16 ID:5s4ak5JF0]

前に新聞で特集の写真をみたけど

被告はかなり整った顔立ち。N氏とは月とすっぽん。

あの風土ではN氏の嫉妬、やっかみがあり陥れられた感ありの印象をもった。

234 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/11(金) 11:28:25 ID:+ANuCtPD0]

田舎こそ男女関係がひどいのは面白いね。
岡山の津山30人殺しと一緒にしたらまずいけど、男女関係は怖い。


153 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 19:11:57 ID:KPqiU0zq0]

89 名前:傍聴席@名無しさんでいっぱい :2007/05/21(月) 16:31:00 ID:aysqRUiS0

事件前日、勝氏の隣人の妻(事件によって死亡)は、家庭内暴力を振るう夫からのがれるため、勝氏の家に逃げ込んでいた。隣家の主人(N・O氏、健在)には愛人がいた。事件後、妻が死亡したため、すぐに再婚している。関係者の話では、彼が真犯人とされている。これは真実である。

以上は、裁判司法板のスレからの引用。

名張毒ぶどう酒事件 再審取消について
society6.2ch.net/test/read.cgi/court/1167357268/


181 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 22:58:32 ID:F6E5XFL6O]
>>153
なんだこれ!酷いな!
新犯人の化け物が一石三鳥じゃないか。
いわない現嫁を抹殺し愛人と再婚が出来、勝を犯人に陥れた。

何やってんだ裁判官や検事は!
しかも、48年間牢獄?生きてる者にあまりに残酷!


187 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/10(木) 23:45:33 ID:KPqiU0zq0]

真犯人と断定するのは、新たな冤罪を生みかねないから、避けるべき。

ただし、ぶどう酒がON氏宅に長時間保管されていたことは、確認されている。
ON氏の妻が亡くなったことも事実。

190 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/11(金) 00:01:50 ID:KPqiU0zq0]

115 名前:傍聴席@名無しさんでいっぱい :2009/09/08(火) 10:25:24 ID:dyNf+kXj0

犯人はNの奥さんなんだよ。無理心中だったんだ。

だからNは奥西死刑囚に罪を着せた。そうしないと、自分の立場が無くなってしまうからだ。

奥西死刑囚は奥西死刑囚で自分の奥さんがやったと思ったらしい。だから虚偽の自白をしたんだね。

愛人との三角関係。この愛人は多数の村人と関係を持っていた。


以上のような説もある。真相は闇の中だが、村人が供述を同時一斉にひっくり返すなど、捜査過程に大いに疑問が残る事件であることは間違いない。

【名張毒ぶどう】門野博の出世を生温かく見守るスレ
society6.2ch.net/test/read.cgi/court/1168080045/

206 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/11(金) 03:08:42 ID:lYHsYb+b0]

事件が起きた昭和三十六年、葛尾の住人たちは閉鎖的ともいえる共同体の中で暮らしていた。奥西元被告の有罪を疑う人々の中には、当時の集落の閉鎖性が彼を犯人に仕立てあげたと主張する人もいる。

捜査段階では、村人がこぞって奥西元被告を犯人にするために警察に協力したというのだ。

ジャーナリストの青地晨氏は、次のように書いている。

「もし勝が犯人でないと言明すれば、部落のなかに真犯人がいることを意味する。
せっかく惨劇の傷あとが、たとえ表面的にせよ癒されているのに、勝の無実をいうことは、部落から新たな縄つきを出し、部落の平和を攪乱することに結びつく。

これは部落の人びとが絶対に避けたいことであり、すべてに優先する心情なのである」(「現代」五十一年四月号)


奥西元被告が自白をひるがえした後には、彼の家に石が投げられ、家族の夕食中に住民がなだれこみ「土下座してあやまれ」と迫ったりもした。

また奥西元被告の家の墓地は、共同墓地から追い払われ、墓地に隣接した畑の中にぽつんと建てられているという。

つまり葛尾の集落は、奥西元被告とその一家を“犠牲の山羊”にすることで、平和と団結を保っていたというのである。

207 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/11(金) 03:13:07 ID:lYHsYb+b0]

ぶどう酒の購入を決めたのは、当日の朝。実際に買ったのは、Rさん

 ◆ぶどう酒が懇親会に出ることが決まったのは当日の朝。

 ◆決めたのは三奈の会会長で農協に勤めるN氏で、農協職員のRさんに購入を命じた。


Rさんは、酒店でぶどう酒を購入。N氏宅に運んだ

 ◆Rさんは村に飼料を運ぶため農協に立ち寄った車に便乗し、酒店で清酒2本とぶどう酒1本を買い、

 ◆N氏宅に運んだ。受け取ったのはN氏の妻・F子さん(事件で死亡)。


午後5時20分頃、公民館に(奥西)勝さんが運んだ

  その後、隣家の(奥西)勝さんがN氏宅に来て、5時20分ごろ公民館に運んだ。


事件直後の供述では、午後4時頃に到着(※)

 ◆事件当初Rさんや酒屋など運搬に関わった村人の供述では、ぶどう酒がN氏宅に届いたのは4時前。

 ◆N氏宅に1時間以上も置かれていたことになっています。

 ◆つまりN氏宅でも犯行機会があったのです。


以上、
www5a.biglobe.ne.jp/~nabari/mujituda-2.htm(現在は閉鎖)より引用

(※)
事件発生後しばらく経ってから、住民の証言が申し合わせたかのように一斉に変わる。新証言により、N氏宅での犯行機会がなくなり、奥西勝だけが犯行機会があったとされてしまう。


登場人物

 N=奥西楢雄
 F子=奥西フミ子(奥西楢雄の妻)
 R=石原利一

390 名前:名無しさん@十周年 [2009/12/14(月) 15:43:04 ID:KeU6w3KRO]

勝さん可哀想
http://yomi.mobi/read.cgi/newsplus/tsushima_newsplus_1260378058/


さてこの日は当時取材し「ブドウ酒殺人事件公判に潜む謎」という記事を書いた富山さんの講演でした。

この記事もとても興味深く、

「この地域は非常に開放的に男女の交際が行われていた」

そうで、

「既婚、未婚者の男女関係が半ば公然と行われていた」

そうです。事実

「地域内のほかの人たちの同じような関係、つまり誰と誰が関係があったとか、現在までもどうだとか、三角関係、四角関係といった具合に供述している」

と「検察側が証拠として提出した供述調書」の中に書かれている」そうです。

で、そういう中でこの容疑者だけが「三角関係の清算」というのは動機としてちょっとおかしいんじゃないの?ということなんですね。

で、一番印象に残ったのは、(これはまた聞きだそうですが)当時の主任弁護士の方の話です。


「彼は無実だよ。だって2、3日前に薬局でコンドーム買ってるんだよ。これから愛人と妻を殺そうと計画している人間がそんなことするわけないでしょ」
といっていたそうです。
http://blog.iwajilow.com/?eid=687003


02. 2012年5月19日 07:44:41 : MiKEdq2F3Q


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  l゙,"   ,".ノ ,!  l゙  ヽ     ``―、、,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,v-ー'       .,.".l゙," .|    ,!  `.
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以下はネットで有名な噂なので一応コピペしておきますが、第二の冤罪事件を生むと困りますから話半分に読んでおいて下さい:

160:名張住在[] 08/03/15(土) 21:42:25 ID:PH0g7/54O(1)

容疑者と昔からの友達だったという人が、「あいつは絶対やってない」と言っていた。周りの人は皆、冤罪だってわかってる気配だよ。

159 + 1:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 08/02/23(土) 15:06:18 ID:G31xFQrG0(2)

この事件を知ったのが小学生のとき
現在中年

当時から

「あれはいじめられていた女性がワインに農薬を混入させ自分も自殺をはかった」

とまことしやかに言われてましたよ
三重県名張市近く在住


161 + 2:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 08/04/04(金) 22:22:10 ID:SyfHrOYT0(1)
>>159
ということは、犯人は、死者の中にいる?

163 + 4:傍聴席@名無しさんでいっぱい[sage] 08/04/17(木) 20:35:26 ID:+wxwRWym0(1)

真犯人がいるとしたら>>161ということかな。隣の嫁だよなあ…。

だとしたら、死人に口なしというし、奥西勝氏可哀相すぐる。

結局、余りに証拠が無さすぎる、と。だから状況証拠が一番揃っていた勝氏が疑われたんだよな。

不倫の清算て…対女性無差別テロみたいな形で殺すかあ?と思う。むしろ、姑にいびられる不幸な女性が田舎の女の生き方に悲観し、近所の女衆を道連れにして自殺…という方が納得がいく。

奥西楢雄犯人説同様、勝氏犯人説以上に物証を欠いた妄想にすぎないけど。


192 + 2:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 09/03/19(木) 17:55:23 ID:3EpznxSN0(1)

これは愛人か奥西楢雄の奥さんが犯人なんだろ。

死人に口なしではないが、犯人が死んでいたら犯人なんて出てくるはずが無い。

奥西楢雄としても奥西勝がやったことにしておかないと困るというわけ。

とはいえ、奥西勝がいまさら出てきても帰る場所が無いというのもある。


198 + 1:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 09/04/18(土) 23:28:08 ID:Bzhqgzic0(1)

容疑者は、奥西勝の奥さん、奥西楢雄の奥さん、奥西勝と奥西楢雄の共通の愛人。

奥西勝が自白したのは、奥さんが毒を入れたと思ったから。小さい村だから奥さんが毒を入れたとしたら、自分の責任にもなる。しかし、奥西楢雄の奥さんや愛人が毒を入れていないと確定していない。誰かが仕組んだ無理心中だったという線が一番ありうる。

犯人は死亡した人間の中にいると考えるのが合理的。

奥西勝がぶどう酒を飲んで死んでいない以上、三角関係の清算と言う見解は難しいだろう。


235:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 10/01/21(木) 11:03:03 ID:yaqkpWTC0(1)

六人目の犠牲者(江川紹子)を読んでみた。

村の女(相手が誰であっても)を、女たちが宴会で飲むブドウ酒に毒を入れて殺すという計画なら、もう前述の奥西楢雄しか犯行不能だと思う。

死んだ奥西楢雄の奥さんも含めて、参加者たちは宴会で例年出ていたブドウ酒が
出ない事を知っていた。前回の会合(会長の奥西楢雄欠席)で予算不足から、それは決定済みだった。死んだ奥西楢雄の奥さんが犯人なら、会長代理として出席しているのだから、そんな決議はしなかったはず。

肝心の女用ブドウ酒が無いなら、単なる無差別殺人になってしまうもんな。

奥西楢雄は当日になってポケットマネーを出しても、と独断で予定の清酒二升に
ブドウ酒を付け加えさせて農協の石原利一に買いに行かせてる。 そして、当初は酒が奥西楢雄の家に3時間以上も置いてあったはずなのに、村の証言者たちは、証言を翻して奥西勝が来る直前に届いたという事にしているのも奇妙。奥西楢雄夫婦と酒の接点を無くそうと必死になっているわけ。

もっと面白いのは宴会に先立って、このブドウ酒のフタを開けたのは誰かという捜査で、当初、奥西楢雄は自分が開けたと言ってる点。

驚いたことにブドウ酒の栓を開けた、という人物は二人いる。

もうひとりは石原利一で、周囲の多くは石原利一だったとも言っている。それに関する会話(歯で開けようとした)も周囲に記憶されているから、こちらが本当と思える。 ただし、この石原利一は後に「思い違いだった」と言い始めるけど。

その奥西楢雄は死んだ細君から瓶を渡されてフタを開けてくれ、と頼まれたと語るのだが、「私に渡す前に妻は開けようとしたらしく封緘は無かった」と言ってる。 何のために、そんな事を言ったか目的を考えてみると答えはひとつだよな。

さらに付け加えると、死んだ奥西楢雄の奥さんが犯人だとすると、人に開栓を頼むのは不自然に過ぎる。自分も飲んで死ぬ覚悟であったとすれば尚更だ。
決して奥西楢雄が犯人と断定はしないが、出てきている状況からすると奥西楢雄の可能性は否定できないと思う。


236:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 10/01/21(木) 21:38:09 ID:i7JKLF7N0(2)

もうひとつ。

農薬なんだけど当時の村ではほとんど使われてなかったようで、村の人間の中で農薬の知識があったのは「消毒好きな」奥西と営農指導員の奥西楢雄くらい、というのが村人の供述にある。

奥西楢雄の母と死んだ嫁の仲の悪さは村でも有名だったらしいから、これが動機と考える事は可能だよね。嫁姑問題というヤツ。

この母親は死ななかったわけだけれど、当時の個人ごとの中毒状況所見は見てみたい気がする。

それが記載されてる資料ってあるんですかね?

237:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 10/01/21(木) 22:09:21 ID:i7JKLF7N0(2)

>>232さんに質問なんだけれど、当時の警察が被疑者死亡ではなく、あくまでも
犯人逮捕に拘った理由というか、そうしなくはならない事情はあったんでしょうか?

事実、死亡者犯人説が当初はあったらしいのに、こちらの方向では早々に捜査が
打ち切られているんですよね。 狭山事件のように「生きた犯人を」という上部からの無言の圧力があった情報は見つかりません。

村人たちが叫んだ「村の和を尊ぶ」方向へ誰の犠牲も出さずに落ち着かせるのは、当初は皆が納得していて、奥西すら語った奥西の細君の無理心中説なんですよね。


238:傍聴席@名無しさんでいっぱい[sage] 10/01/24(日) 00:03:04 ID:BATQGeH20(1)

動機としては、奥西楢雄の奥さんが嫁姑問題を解決するために毒ぶどう酒を作成
した。(奥西楢雄の母親を殺そうとした)それに気が付いた奥西楢雄が奥さんを叱責。 自暴自棄になった奥西楢雄の奥さんが無理心中・・・こんな線が考えられそう。


239 + 1:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 10/01/24(日) 11:57:17 ID:uW67gHlP0(1)

奥西楢雄の奥さんが犯人だとすると、この宴会でやる必要は無いんですよ。
覚悟の無理心中なら後の世間体は考えずに済む。日々の食事に細工を行なえばいい。無関係な人を巻き込む理由は無いわけです。

おそらく警察が早い時期に奥西楢雄妻を捜査対象から外したのはそれに気が付いたからでしょう。同時に奥西勝さんが疑われたのも同じ理由でしょう。

奥西楢雄は犯行に関係無い、と間接的に主張している事になる酒5時到着説のもとになる証言は奥西楢雄の実妹が言い出したものです。

当初の2時到着説は、この証言が出てから一斉にそれと合致するシナリオに変わっている。 奥西楢雄の当日午後の行動が知りたいですよね。


89 + 1:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/05/21(月) 16:31:00 ID:aysqRUiS0(1)

事件前日、勝氏の隣人の妻(事件によって死亡)は、家庭内暴力を振るう夫からのがれるため、勝氏の家に逃げ込んでいた。隣家の主人(奥西楢雄 氏、健在)には愛人がいた。事件後、妻が死亡したため、すぐに再婚している。

関係者の話では、彼が真犯人とされている。これは真実である。


94:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/05/23(水) 22:08:54 ID:zWAWELXK0(1)

暴力をふるっていた奥西楢雄氏は、すぐに愛人と結婚した。 妻が邪魔だったのだろう。 勝氏の、三角関係の清算と言われているが、普通なら両方殺したりしない。

 ちなみに、奥西楢雄 氏は、村の実力者。

だから、誰もが口を閉ざしている。

http://read2ch.com/r/court/1167357268/

873 : 名無しさん@七周年: 2006/12/28(木) 12:26:20 ID:d0COKNxP0 [13/20回発言]

真犯人の殺したかったのは奥西死刑囚の妻と愛人やなくて自分の嫁やったということや。 つまり真犯人は奥西勝に自分の嫁が寝取られとると思たわけや。それで嫁を問い詰めたけど白状せんのでますます妄想を膨らませ殺意をつのらせていったわけや。

真犯人が村のリーダー的な存在やったら不倫間係そのものより自分の嫁を寝取られたことが公になってしまうことでメンツがつぶれることを気にする。不倫妻の制裁と村社会での自分のメンツを保つことは動機にならんか?
http://logsoku.com/thread/news19.2ch.net/newsplus/1167189784/


54 名前:朝まで名無しさん[] 投稿日:2007/01/03(水) 16:02:32 ID:Sa+Dx8wN

動機面で材料となる部分を、過去ログから引っ張ってきたよ。


●前スレの856
4.奥西勝は、当初、疑わしい人物として、妻ではなく、奥西フミ子の名前を挙げていた。   理由として、次のエピソードを挙げている。

 「フミ子さんが泣きながら『かくまって』とうちに逃げ込んできて、義母(コヒデ)と喧嘩をして追われたので、逃げてきたと言って、家に戻ろうとしないことがありました。3月23日か24日頃、寝床で妻が

『今日もフミ子さんとコヒデさんが喧嘩をして、フミ子さんは、川へはまって死ぬか、薬でも飲んで死んでしまいたい、と言っていた』

と話したことがありました。」

●前スレの878
江川氏著書pp146より参考になる箇所を引用しておこう。

フミ子の夫楢雄も、翌4月1日の警察の取り調べの中で、「このような事件を起こすような理由のあると思われる人」の「第1番目」として妻フミ子の名を挙げている。

姑のコヒデとの折り合いが悪く、コヒデが時にはフミ子に手を上げたこと、そうしたことがきっかけでフミ子は宗教団体に通うようになったを挙げ、「長年いじめられた私の実母に対する復讐のためではないか」という。

●前々スレから

974 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2006/12/28(木) 20:52:40 ID:d0COKNxP0

北浦ヤス子は奥西勝死刑囚だけでなく「三奈の会」会長の奥西楢雄とも不倫関係にあったという話もあるんやな。それで妻のフミ子(事件の被害者)から別れるように迫られていたと。つまり奥西勝と奥西楢雄は全く同じ状況にあったらしいんやな。

976 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2006/12/28(木) 21:08:07 ID:d0COKNxP0

一方、北浦ヤス子は勝と別れるから楢雄に妻のフミ子と別れるように頼んでいたとも。一体この村はどうなってるのか何が何だか分からん。

97:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/05/24(木) 20:21:18 ID:H1bFx98P0(4)

北浦ヤス子さんは会長とも関係が?
その会長の奥さんのフミ子さん(死亡)が義母(→会長の母親)を疎ましく思っていた?


99:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/05/24(木) 20:27:01 ID:H1bFx98P0(4)

奥西楢雄さんと愛人が存命だとしたら、、、どうなるの?(何

100:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/05/24(木) 20:28:55 ID:H1bFx98P0

奥西楢雄さんの当時30歳の妻が邪魔になって(汗)


102:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/05/25(金) 12:14:06 ID:dETCRWrm0

ぶどう酒の購入を決めたのは、当日の朝。実際に買ったのは、石原利一さん

 ◆ぶどう酒が懇親会に出ることが決まったのは当日の朝。

 ◆決めたのは三奈の会会長で農協に勤める奥西楢雄氏で、農協職員の石原利一さんに購入を命じた。

石原利一さんは、林酒店でぶどう酒を購入。奥西楢雄氏宅に運んだ

 ◆石原利一さんは村に飼料を運ぶため農協に立ち寄った車に便乗し、林酒店で清酒2本とぶどう酒1本を買い、

 ◆奥西楢雄氏宅に運んだ。受け取ったのは奥西楢雄 氏の妻・奥西フミ子さん(事件で死亡)。


午後5時20分頃、公民館に(奥西)勝さんが運んだ

  その後、隣家の(奥西)勝さんが奥西楢雄氏宅に来て、5時20分ごろ公民館に運んだ。

事件直後の供述では、午後4時頃に到着(※)

 ◆事件当初石原利一さんや酒屋など運搬に関わった村人の供述では、ぶどう酒が奥西楢雄氏宅に届いたのは4時前。

 ◆奥西楢雄氏宅に1時間以上も置かれていたことになっています。

 ◆つまり奥西楢雄氏宅でも犯行機会があったのです。

以上、
http://www5a.biglobe.ne.jp/~nabari/mujituda-2.htm より引用


(※)
事件発生後しばらく経ってから、住民の証言が申し合わせたかのように一斉に変わる。 新証言により、奥西楢雄氏宅での犯行機会がなくなり、奥西勝だけが犯行機会があったとされてしまう。


148 + 1:傍聴席@名無しさんでいっぱい[sage] 07/10/07(日) 09:40:07 ID:N40sP6W60(1)

奥西勝さんはぶどう酒を運んだ後の公民館で10分間ひとりきりになったとされています。 そして、その間にぶどう酒に毒を入れたとされています。 しかし、この「10分間」は本当にあったのか、大いに疑問とするところです。

奥西勝さんも、裁判のなかで一貫して「公民館でひとりになっていない」と主張しています。

この「10分間」は、そのころ公民館とN氏宅を往復したS子さんの証言にもとづいています。

「私は5時頃2回公民館に行った。一度目はぶどう酒を運ぶ奥西勝さんと一緒だった。 公民館に雑巾がなかったので、奥西楢雄宅に取りに戻り、もう一度公民館に引き返した。 私が雑巾を取りにいっている間、勝(奥西勝さん)は公民館にひとりでいた」


というものです。 しかし、N氏宅で総会のための炊事仕事をとりしきっていたY子さんは再審請求の裁判のなかで、

「S子さんが最初に公民館に行ったあと勝を道で見たけど、勝(奥西勝さん)は牛の運動をしていた」

と、こう証言しています。 とすると、S子さんの証言には重大な疑念が生ずるのです。


さらなる新証拠発見!名張署長の捜査ノート

また、名古屋高裁での第六次再審請求において提出されたのは、新たに発見された事件当時の名張署長の捜査ノート(「中西ノート」)です。このノートは当時の捜査会議の内容を克明にメモしたものですが、事件後3〜4日後の記述には、S子さんの供述として

「奥西勝さんは公民館でS子さんや別の主婦とずっと一緒にいた。」

と書かれており、奥西勝さんの

「公民館で一人になった機会はない」

という主張を裏付ける内容のものです。 S子さんは事件直後の新聞記者の取材に対しても同様の延言をしています。 こうした記億の鮮明な事件直後の供述と明らかに食い違うS子さんの供述は信用できません。

死刑判決が認定した奥西さんの犯行機会(=「10分間」)がそもそも存在しないことがいっそうはっきりしたのです。
http://read2ch.com/r/court/1167357268/


912 : 名無しさん@七周年: 2006/12/28(木) 16:36:14 ID:UCngw7Wt0 [4/5回発言]

この事件の住民の証言は笑えるよ

最初の頃の詳細な証言なら無実確実なのに突然みんな揃って勘違いでしたでがらっと変わる、そして破綻しまくり

一審無罪の後、無罪の決定的な証言をしていた人物が証言を変える

変えた証言は無茶苦茶

他の人物は不利になると忘れただの、覚えていないだの証言

ぶどう酒が出るのを被告が知りえるわけないとの証言も二審で勘違いでしたで全く違う証言

そして被告に不利な証言を正しいとしてどんどん採用

まぁ無罪だね


915 : 名無しさん@七周年: 2006/12/28(木) 16:52:22 ID:d0COKNxP0 [16/20回発言]
>>912
奥西勝が無罪になると困る村側の事情とメンツにこだわる警察・検察の利害が
一致したということやろね。
http://logsoku.com/thread/news19.2ch.net/newsplus/1167189784/


125:傍聴席@名無しさんでいっぱい[sage] 07/07/03(火) 11:13:05 ID:gYkNPD1mO(1)

前にドキュメンタリー番組でこの事件の取材ものを見たんだが事件のあった地域の、事件をリアルタイムで知っているあるいは関わっている老人達の取材が怖かった。

死刑囚の方に対して

「犯人はあいつに決まってる!」

「なんで早く死刑にならないんだ!」

ということを言っていたんだが、この中に真犯人がいるとしたら…おそろしい。
http://read2ch.com/r/court/1167357268/


95 + 1:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/05/23(水) 23:45:34 ID:75fP95TT0(1)
【伊勢新聞】
ぶどう酒を飲んだ懇親会を開いた生活改善グループ「三奈の会」の会長で、妻フミ子さん=当時(30)=を亡くした奥西楢雄さん(81)は、自宅のテレビで午前十時すぎ、速報で取り消し決定を知った。 楢雄さんは

「日本の裁判所は正しい判断を下した。事件後、住民が徹底的に調べられ、勝しかいないと確定したから、今回の取り消しは確信していた」

と納得の表情。さらに

「勝は生きたいために無実を訴えているだけ。何度やっても同じこと」と口調を強めた。
http://read2ch.com/r/court/1167357268/


138 + 3:傍聴席@名無しさんでいっぱい[sage] 07/08/05(日) 00:08:29 ID:vdsU3YG20(1)

俺、今名張市民で接客業してるんだけどさ

>>95の上のリンク先
http://www.iga-younet.co.jp/honshi/special/special419/

で奥西楢雄の写真見てびっくりしたんだけど

こいつたまに店に来るやつじゃないのかなぁって思うんだけど

江川氏の本読んで、(店に来るのが本人だったとして)あいつの態度見たら
あいつが犯人だろ?って思うわけさ。

すごいえらそうなのよね、態度が

しかも老人の割りにめちゃくちゃ派手なかっこうして、いかにも権力持ってます、的な。

やっぱり犯人なのかね?

今度直撃してみたいw


101:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/05/24(木) 21:45:15 ID:i/hT9HeK0

時間が経ちすぎていてどうにもならないのかな?

のうのうと暮らしている奥西楢雄が許せないね。

勝氏は当時、奥西楢雄に疎まれていた。

この地区で一番初めにテレビを買ったのが勝氏の家。地区の人はみんな勝氏の家に観にいっていたらしい。 派手な生活をしているのが、疎ましかったのだろう。 あとは北浦さんとの関係も。


248:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 10/04/09(金) 09:21:41 ID:4ADapTG1O(1)

奥西氏はイケメン

249:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 10/04/09(金) 12:31:20 ID:Hp2N3Ybz0(1)

あのイケメンで、あの当時あの小さな集落だったら・・・

そりゃモテモテだっただろうなぁ・・・

俳優みたいですやん;;
http://read2ch.com/r/court/1167357268/


822 : 名無しさん@七周年: 2006/12/28(木) 10:08:23 ID:CR03pfsE0 [1/3回発言]

奥西死刑囚の母

 奥西死刑囚の母の死が伝えられた記事を目にした。
 そこには、彼女が受けた仕打ちが書いてあった。

 事件後、家のガラスを割られ、土足で家に上がられ、頭を蹴飛ばされ、庭で土下座をさせられたそうだ。

 こんな状態では住んでいられないので、事件の翌年には市内の別の場所に引っ越し、67年に落ち着くまで4回の引っ越しを余儀なくされたそうだ。

 そんな苦しい目に遭っても、毎日のように息子に面会に行ったそうだ。だが彼女は、当時の再審が大詰めを迎えつつあった88年、84歳の生涯を終えた。

 どんな気持ちで亡くなっていったのだろうか・
http://www.geocities.jp/waramoon2000/hitori39.html


111 + 1:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/06/01(金) 09:34:08


名張市葛尾の住民が、奥西勝被告人の家族に対して行ったとされる行為を整理すると、

「彼(奥西勝被告人)の家に石が投げられ」
⇒器物損壊罪
  刑法261条:3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料

「家族の夕食中に住民がなだれこみ「土下座してあやまれ」と迫ったりもした。」
⇒住居侵入罪
  刑法130条:3年以下の懲役または10万円以下の罰金
⇒脅迫罪
  刑法222条:2年以下の懲役または30万円以下の罰金

「奥西元被告の家の墓地は、共同墓地から追い払われ」
⇒礼拝所不敬及び説教等妨害
  刑法188条:6月以下の懲役若しくは禁錮または10万円以下の罰金
⇒墳墓発掘罪
  刑法189条:2年以下の懲役
⇒墳墓発掘死体損壊等
  刑法191条:3月以上5年以下の懲役

「(奥西勝被告人の)母親にまで暴力を振るった」
⇒暴行罪
  刑法208条:2年以下の懲役または30万円以下の罰金または拘留もしくは科料


各所に書かれていることが事実ならば、名張市葛尾の住民が行った行為は、完全な犯罪行為である。 警察は、見て見ぬふりをしていたのか?

254 + 1:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 10/04/18(日) 11:16:16 ID:ki520z+R0(1)

村八分にして投石&墓荒らし。これでは他の100人の中に真犯人がいると自白しているようなものだ。w

211:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 09/06/13(土) 23:41:04 ID:q1szwqUNO(1)

村人は全員地獄行きだな。

213:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 09/06/20(土) 14:27:12 ID:3gcMlH890(1)

村人は、奥西勝さんに酷いことをしたよね
http://read2ch.com/r/court/1167357268/


03. 2012年5月20日 18:23:17 : MiKEdq2F3Q


奧西勝は警察から連日激しい取り調べがおこなわれた.  それは任意の取り調べであったが,奧西勝は事件直後から連日ジ−プで警察に連行され,長時間にわたり取り調べを受けた.

さらには自宅に帰っても警察官が泊まり込んで監視した.就寝から排便にいたるまで警察官に監視される生活の中で,ついに奥西勝は大量殺人を自白したのである。

妻と愛人を殺すために公民館で1人になった隙に,用意していたニッカリン・Tをぶどう酒に混入したと自白したのだった。自白したのは事件の6日後の4月3日午前3時40分である.

この自白した時間から分かるように,警察は深夜まで参考人に過ぎない奧西勝を取り調べていた。さらに自白した直後に警察で記者会見をおこない,奧西勝本人に記者の前で犯行を告白させ逮捕したのである.この記者会見は自白の任意性を世間に知らしめるための警察側の演出であった.記者会見とはいえ,警察官や記者に囲まれた状態で本当のことを言えなかった可能性があった.つまり自白が嘘である可能性が高いのである.奧西勝は自白したことに対し,犯人とされていた妻の千恵子の濡れ衣をはらすためだったとしている.

 名張毒ぶどう酒事件は,奥西勝による妻と愛人の三角関係の清算が犯行動機とされていた.しかし小さな村落である葛尾では,既婚の男女がそれぞれ他の男女と自由な性的関係を持つという性的に開放的な地域であった.そしてこの村落では三角関係、四角関係は珍しいことではなく,25戸の農家のうち7組が三角関係にあったとされている.そのため自白動機は殺人の理由としては希薄だった。奥西勝は愛人の他にも数人の女性相手がいたし,殺された千恵子,ヤス子にも他の男性相手がいた.

 田舎ののどかな村落では,全員が仲むつまじく暮らすというイメ−ジがある.しかしこの事件は村落の大らかで乱れた男女の性的関係を暴露し,平和に見える農村にも,世間の目から隠された暗部のあることを示していた.その意味でこの事件が世間に与えたインパクトは大きかった.

 奥西勝はお茶の消毒薬として日本化学工業株式会社の「ニッカリン・T」という農薬を買っていた.そしてこの農薬をぶどう酒に混入したとされている。しかしその後の調査で,ぶどう酒に混入されていたのはニッカリン・Tではなく,ニッカリン・Tと同じにテップを含有する三共株式会社の「三共テップ」または富山化学工業株式会社の「トックス40」と解明されたのであった.これらの農薬は広く製造販売されていたことから,ここに冤罪の可能性が生じたのである.

 裁判では奥西勝は一貫して無罪を訴え続けた.この事件は証拠らしい物的証拠はなく,村は男女関係がオープンで不倫は日常茶飯事だったことから,三角関係の清算という動機は弱いものであった。しかも三角関係の清算が動機とされているが,奥西勝さんと妻,愛人の3人はいつも連れだって仕事や映画に行っており,殺害を起こすような三角関係の苦悩という深刻さがなかったと村人たちは証言したのだった.

また事件2日前に奥西勝さんは市内の薬局でコンドームを買っている.これも妻や愛人との情事に使うためで,殺害の動機は希薄であった.
http://blog.goo.ne.jp/cool-susan/e/43b6c460b53d83ff084c78a70c655ac9


2 警察の焦り

 警察は、事故と犯罪の両面で捜査を開始したが、間もなく、ぶどう酒製造過程においてぶどう酒にテップ剤が混入した可能性は乏しく事故の線は薄いと判断し、殺人及び殺人未遂事件に捜査を絞り込んだ。

 警察は、事件発生直後から、ぶどう酒を懇親会に出すことを決定した当時の三奈の会会長奥西楢雄、右会長奥西楢雄の依頼によりぶどう酒を購入し、酒店から会奥西楢雄宅まで右ぶどう酒を運んだ石原利一、会長奥西楢雄宅から公民館までぶどう酒を運んだ奥西勝さんの3名の中に犯人がいるものと考え、右3名の取り調べを集中的に行った。
当初警察は、ぶどう酒に接触した人間を調べれば案外簡単に犯人を割り出せるだろうと楽観し、その旨公言もしていた。しかし、本件は「第二の帝銀事件」として全国的な注目を集め、26戸、総勢14〇人の小集落である葛尾に多数の報道機関が乗り込み、連日報道合戦を展開していたので、犯人の特定もできず、これといった物証を発見できない警察に対し、日増しに批判、圧力が増していった。

 このような中、警察は、早期に犯人を検挙しなければならないという焦りから、奥西勝さんら重要参考人に対し、長時間にわたって取り調べを行い、自白を獲得して一気に事件解決を図ろうと躍起になっていた。

そのため奥西さんは、事件発生翌日の3月29日から連日朝から夜遅くまで長時間にわたって取り調べを受けた。警察署までジープで送迎され、奥西さんが自白する直前の4月1日には、警察官が奥西さんの自宅まで付いてきて、排便、就寝まで監視される状態であった。
このように警察は、奥西さんのみならず、どんな人でもこのような状況下であれば、身に覚えがないことでも早く自白すれば楽になれるといったところまで追い込んでいた。


3 どうして奥西勝さんが、犯人にさせられたのか。

 この事件で5人の方が死亡したが、その内の2人が奥西さんの妻であり、また奥西さんの愛人であった。このことは二重の悲劇を生んだ。1つは、妻と愛人を1挙に失ったということであり、もう1つは、それが長年にわたり犯罪者という汚名を着せられるきっかけになったということである。

 奥西さんは、当初、取り調べのなかで、この事件で亡くなった愛人のことを隠していた。そのため警察はそれが判明すると厳しく奥西さんを追求するようになり、奥西さんは、「自分の妻がやったのではないか」と言うようになった。
これに対して


警察は、奥西さんが「妻が犯人である」と言いだしたとの情報をマスコミに流す


とともに、


「妻がやったことなら自分がやったのと同じだ。」

「農薬のある場所を教えたのだから幇助罪だ。」

「幇助罪は殺人罪と同じだ」

などと嘘を交えながら奥西さんを強く問い詰めていった。

もうこのころには、奥西さんは、妻と愛人を失い失意のどん底にあったこと、連日の長時間に渡る取り調べが行われたことなどから、肉体的にも精神的にも憔悴しきった状態であった。

 その結果、とうとう奥西さんは、4月2日の深夜(厳密には、4月3日午前3時ころまでの間に)自分自身が所持していたニッカリンTをぶどう酒に混入して本件犯行をしたとの自白をしてしまったのである。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~jinkenha/nabari_r1.html


おそらく村人も警察も真犯人が誰かわかっていたんでしょうね。しかし、本当の事を言ったら奥西勝さんの家族と同じ目に遭わされる。狭山事件の場合と全く同じ事情ですね。

揺らぐ死刑判決 〜検証・名張毒ぶどう酒事件〜
http://www.dailymotion.com/video/xfyc1t_yyyyyyy-yy-yyyyyyyyy_news

裁きの重み 名張毒ぶどう酒事件の半世紀
http://www.youtube.com/watch?v=16nVNVJhOPg


04. 2012年5月21日 23:18:43 : MiKEdq2F3Q

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奥西文子は何故盛装して三奈の会に出席したのか?


275 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 16:04:25 ID:DedFR/430

奥西勝が嫌われ者だったというのは違う
きつい仕事を率先してする優しい人とみなが言っていた、人望もあった(三奈の会の元会長)

子煩悩の普通の人

自白後、村の住民は残された家族に罪はないとして暖かく接そうと有線放送で言っている

ショックを受けた子供を他の子供が向かいに行き学校に行っている

憎悪を浴びるようになったのは無罪を訴えるようになってから

三角関係が動機というのも非常にあやふや

事件のちょっと前に妻と愛人、他男性2名で映画を見に行っている

事件の数日後に妻と愛人と仲間で花見に行く予定を立てている

(事件の数日前、カメラを借りにきた友人に花見に行ってカメラがいるからと断っている)

妻が事件の日、「お父ちゃんに酒を飲むな」と言われたと言っている(証言あり)殺そうとした人物に言わないだろ

そもそも空白の十分間なぞ警察のシナリオに合わせてみんなででっち上げたものだから話にならない
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1167316366/


集落:生贄のヤギとアザゼルのヤギ   2010/04/12


「私は無実」訴え続け84歳…奥西死刑囚、時間とも戦う

「「判決主文を言い渡すからね」。法廷でこう切り出した高裁の裁判長は、一呼吸置いて「被告人を死刑」と続けた。閉廷後、両手に手錠をかけられ、拘置所に移送された。72年、最高裁で死刑が確定。

「やっていない事はやっていないと、言わないかん」

と励まし続けた母親は、88年に84歳で亡くなった。死刑の執行を恐れながらの拘置所での生活。これまで処刑や獄死で見送った死刑囚は二ケタを数え。70歳を目前に控えた93年には、死亡した時に私物を届ける先や献体を希望する先などを聞かれ、いよいよと覚悟したという。」(朝日新聞)


再審とは有罪の確定判決に対し、その効力をくつがえすものです。そしてその型には、ファルサ(falsa)とノヴァ(nova)があります。

ファルサとは、確定した判決が事実を認定するのに使用した証拠などが虚偽だったり、偽造などがなされた場合に再審を認める型です。対してノヴァは、明らかな証拠があらたに発見されたときに再審する型です。

名張毒ぶどう事件とは、小さな集落の会合で供された葡萄酒に密かに毒が盛られ、たくさんの人が亡くなった事件です。名張毒ぶどう事件の被告人、奥西勝さんは集会前日に葡萄酒に毒を入れたのだとされています。

しかしながら「魔の時間―六つの冤罪事件 (1976年) 」によればその寄り合い、「三奈の会」に葡萄酒がでるかどうかは、当時の会長、奥西楢雄さんの判断一つに任されており、誰も知りませんでした。

事実会長が葡萄酒を出すことを決めたのは当日朝だったといいます。

また警察で接待を受けた集落の某有力者(中川註:奥西楢雄?)にも奥さんと愛人との三角関係があり、惨劇のあった日は奥さんと大喧嘩をしたといわれ、その奥さんは何故か盛装して会に出席、毒ぶどう酒を飲んで死亡しています。

一審判決では、この家でも毒を入れるチャンスがあったことを、かなりはっきりと指摘しており、事件をめぐるナゾは、まだ十分に解明されたとはいえません。
http://iceburg.cocolog-nifty.com/iceblog/2010/04/post-b4f2.html

856 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 19:46:42 ID:yPFBYVfy0

奥西楢雄氏は、疑わしい人物として、次の3人を挙げている。


 1人目は、彼の妻である奥西フミ子。楢雄母(コヒデ)との嫁姑関係の険悪さは地区内でも有名だった。

 2人目は、ぶどう酒が飲めるはずなのに、当日に限って飲まなかった女性

 3人目は、奥西勝。妻と北浦ヤス子との三角関係を証言。
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1167316366/


235:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 10/01/21(木) 11:03:03 ID:yaqkpWTC0(1)

六人目の犠牲者(江川紹子)を読んでみた。

村の女(相手が誰であっても)を、女たちが宴会で飲むブドウ酒に毒を入れて殺すという計画なら、もう前述の奥西楢雄しか犯行不能だと思う。

死んだ奥西楢雄の奥さんも含めて、参加者たちは宴会で例年出ていたブドウ酒が 出ない事を知っていた。前回の会合(会長の奥西楢雄欠席)で予算不足から、それは決定済みだった。死んだ奥西楢雄の奥さんが犯人なら、会長代理として出席しているのだから、そんな決議はしなかったはず。

肝心の女用ブドウ酒が無いなら、単なる無差別殺人になってしまうもんな。

奥西楢雄は当日になってポケットマネーを出しても、と独断で予定の清酒二升にブドウ酒を付け加えさせて農協の石原利一に買いに行かせてる。 そして、当初は酒が奥西楢雄の家に3時間以上も置いてあったはずなのに、村の証言者たちは、証言を翻して奥西勝が来る直前に届いたという事にしているのも奇妙。奥西楢雄夫婦と酒の接点を無くそうと必死になっているわけ。

もっと面白いのは宴会に先立って、このブドウ酒のフタを開けたのは誰かという捜査で、当初、奥西楢雄は自分が開けたと言ってる点。

驚いたことにブドウ酒の栓を開けた、という人物は二人いる。

もうひとりは石原利一で、周囲の多くは石原利一だったとも言っている。それに関する会話(歯で開けようとした)も周囲に記憶されているから、こちらが本当と思える。 ただし、この石原利一は後に「思い違いだった」と言い始めるけど。

その奥西楢雄は死んだ細君から瓶を渡されてフタを開けてくれ、と頼まれたと語るのだが、「私に渡す前に妻は開けようとしたらしく封緘は無かった」と言ってる。 何のために、そんな事を言ったか目的を考えてみると答えはひとつだよな。

さらに付け加えると、死んだ奥西楢雄の奥さんが犯人だとすると、人に開栓を頼むのは不自然に過ぎる。自分も飲んで死ぬ覚悟であったとすれば尚更だ。
決して奥西楢雄が犯人と断定はしないが、出てきている状況からすると奥西楢雄の可能性は否定できないと思う。
http://mimizun.com/log/2ch/court/1167357268/


873 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 21:02:17 ID:yPFBYVfy0

ニッカリンについての知識を持つ者について、地区内男性の証言(調書より)

 「葛尾の部落の中の男の間でも、ニッカリンというようなものについて、いくらかでもその使い方等について知っていると思われるのは、営農指導員の奥西楢雄と消毒好きの奥西勝ぐらいで、その他の者は、ニッカリンを見たこともないし、それをどのように使うのか全然知らない者ばかりであります。」


878 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 21:28:04 ID:yPFBYVfy0

フミ子の夫楢雄も、翌4月1日の警察の取り調べの中で、

「このような事件を起こすような理由のあると思われる人」の「第1番目」として妻フミ子の名を挙げている。

姑のコヒデとの折り合いが悪く、コヒデが時にはフミ子に手を上げたこと、そうしたことがきっかけでフミ子は宗教団体に通うようになったを挙げ、

「長年いじめられた私の実母に対する復讐のためではないか」

という。
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1167316366/


156 :名無しさん@十周年:2010/04/06(火) 21:56:58 ID:+KFKVbcl0

犯人が○○の妻(自殺)ってのも100%有りえない
それだったらもっと強力な毒にするだろ。現に飲んだ女の半分以上は助かってるんだぞ

何が悲しくて死ぬかどうか微妙な半端な毒を使って、自分が苦しまないかんのだ


499 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 05:03:29 ID:fyWJgDVUP

死んだ女性5人の中に犯人は居ない。

死んだ人間が真犯人なら、村人たちが生きている人間(勝)に罪をおっ被せるような嘘の証言をあれほど一致団結して必死にやる理由が無い。
スケープゴートっていうのは生きている誰かをかばうためのものだろ?


500 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 05:41:26 ID:BJOzaEDA0
>499
50年前の周りから隔離された小集落の村においてその村の昔からの地主を受け継ぐ有力者の影響力というのは、外の部外者からは考えられないほど大きい。
後、周りと違うことや不都合なことをすると、村八分にされる危険性はすごく高い。

村人は保守的、閉鎖的な考えの人が大半だから、地主の妻の犯行ということになれば、全国的な報道によって批判され、地主がいなくことになる村の崩壊を一番
恐れてもおかしくはないと思う。

503 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 06:32:55 ID:HPVYQcmp0
>>500
有力者の影響力というのは理解するけど、それなら勝ではなく、勝の妻か愛人を犯人とすることで村がまとまることもできたはず。 実際、当初は勝も勝の妻が犯人という供述をしていた。(そういうことにすれば村が落ち着くのでは、という形跡があった)

でも、結局生きている勝が犯人ということで、村が団結したのは、勝の妻の犯行とするだけのものを見出せなかった結果、>>499 のいうスケープゴートになった可能性が高いと思う。

俺が犯人の可能性の順番をつければ、


有力者>有力者の母>有力者の妹>>>有力者の妻


だと思う。 村人の供述が変わったのが、有力者の妹の言動がきっかけになっているものがある。 これは、この有力者かその母・妹(自身)・死んだ妻の誰かを助けるため、と思う。

ただ、有力者の妻の犯行だとすると動機が今ひとつ読めない。 自分も飲んでるわけだし。
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1270526526/#75

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/21(月) 07:50:44.82 ID:b3IknOwN

名張毒ぶどう酒殺人事件の容疑者とされたのは

奥西楢雄
奥西フミ子(死亡)
石原利一
北浦ヤス子(死亡)
奥西千恵子(死亡)
奥西勝

の6人かな?

真犯人が誰かは、関係者はわかってたんだろうな。


328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/20(日) 13:03:16.08 ID:6c3Hpyxq

警察は奥西楢雄の死んだ奥さんは犯人ではないと考えていた様だから、

容疑者は農薬の事を良く知っている奥西楢雄と奥西勝の二人に絞っていた様だ。

どうしても奥西勝を犯人にしないと奥西楢雄は困るんだね。


329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/20(日) 13:20:59.65 ID:6c3Hpyxq

奥西楢雄はぶどう酒の栓は自分の死んだ奥さんが最初に空けたと証言したみたいだから最初は死んだ奥さんを殺人犯に仕立てる予定だったのかな?

しかし、警察が死んだ奥さんは容疑者でないと判断してしまったので最初の目論見は失敗?

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/21(月) 00:30:34.93 ID:b3IknOwN

自分の奥さんに盛装までさせて、犯人だと思わせようとした(?)のなら幾らなんでもあくど過ぎだったね。
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/archives/1318440442/

873 : 名無しさん@七周年: 2006/12/28(木) 12:26:20 ID:d0COKNxP0 [13/20回発言]

真犯人の殺したかったのは奥西死刑囚の妻と愛人やなくて自分の嫁やったということや。 つまり真犯人は奥西勝に自分の嫁が寝取られとると思たわけや。それで嫁を問い詰めたけど白状せんのでますます妄想を膨らませ殺意をつのらせていったわけや。

真犯人が村のリーダー的な存在やったら不倫間係そのものより自分の嫁を寝取られたことが公になってしまうことでメンツがつぶれることを気にする。不倫妻の制裁と村社会での自分のメンツを保つことは動機にならんか?
http://logsoku.com/thread/news19.2ch.net/newsplus/1167189784/


567 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 21:53:11 ID:g+44KPzy0

もてるやつってムカつくだろ

そうゆう鬱積したものがあるだろ
特に村社会だと あいつめちゃめちゃもてるし俺の邪魔だと
あいつに何かあったらおとしめたれ

そうゆう感じだよ

568 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 22:03:54 ID:2t8K+/Du0

そうだろうな。
夜這いの風習が残っていたんだしな。

夜這いは女にも断る権利があったから、イケメンでおそらくほとんど拒否られることのなかった勝を邪魔と思っていた奴はそれなりにいるはず。

ただ、それが公式発表の三角関係のもつれっていうのとは違う。
そもそもこの集落の人間に三角関係という認識なんてなかったと思う。
フリーセクロスとまでは言わないけど、それに近い環境だったんだから。
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1270526526/#490


94:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/05/23(水) 22:08:54 ID:zWAWELXK0(1)

暴力をふるっていた奥西楢雄氏は、すぐに愛人と結婚した。 妻が邪魔だったのだろう。 勝氏の、三角関係の清算と言われているが、普通なら両方殺したりしない。

 ちなみに、奥西楢雄 氏は、村の実力者。

だから、誰もが口を閉ざしている。
http://read2ch.com/r/court/1167357268/

971 :名無しさん@七周年:2007/01/02(火) 19:01:42 ID:thjoiiPB0

俺もはじめてこの事件のドキュメンタリー番組見たとき

村人が犯人は死刑囚以外ありえないとTVカメラに向って吼えてるのを見たとき間違いなく犯人は別に身近にいるなと思ったよ

田舎の人間の恐ろしさを都会の人は分からないだろうね・・・


972 :名無しさん@七周年:2007/01/02(火) 19:13:14 ID:Ij9qtKoA0
>>971
俺もそう思った。
少なくともこれだけ疑義のある事件で、神様でもないのに常識的にあそこまできっぱり断言するのはおかしい。

疑問点もあるが、自分は奥西だと思う、程度なら分かるんだが奥西以外いないって、そんなこと誰にも断言できねえよ。


283 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 17:01:26 ID:Jod+6sGK0

閉鎖的な少人数の共同体での犯罪の捜査は極めて困難らしい。
村人はみんな犯人を知ってるけど、警察にそれを語る人間はいない。
いつだったか、奈良の山の中の事件でそういうのあったよね?
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1167316366/

507 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 09:55:39 ID:o8hUZMwn0

確かに村人たちの態度はおかしい。何かを隠してるんだろう。
昔、世にも奇妙〜とか古畑〜に部落をテーマにしたのがあったが----。
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1270526526/#490

148 :名無しさん@十周年:2010/04/06(火) 21:31:49 ID:bTg8Pi8b0

この事件はなあ。

狭い村の中の古い因習が原因だから犯人とされた人物の隣に真犯人がいるんだよな。 村の有力者の犯罪を弱い立場の人間がかばっているのかも知れない。
口に出さないだけで真犯人は公然の秘密なんじゃね。


545 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 19:53:49 ID:mFwf57jZO

勝氏が犯人として逮捕された時、村人達は
「皆が家族の様な狭い村だし、勝氏の身内のことも支えて行こう」
ということだったらしい。

けれど、勝氏が犯行を否認した途端、墓を壊し、家に石を投げ込み、村八分にして勝氏の身内を追い出した。


550 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 20:48:08 ID:mFwf57jZO
>>547
色々辛いやね…

勝氏の身内ったって、妻は死んでるから、勝氏の老いた親と、まだ幼い娘と息子がそういう目にあったわけだから。


71 :名無しさん@十周年:2010/04/06(火) 15:39:07 ID:kdGjnUwu0

男が逮捕された当初は、彼が犯人と安堵した結果、むしろ男性の家族にも愛の手をさしのべようという呼び掛けが行われた。

しかし、男性が否認に転じたことを知ると、家族への迫害が始まった。
家族には一切口を利かず、家には石が投げ込まれた。こうした村八分の結果、家族が葛尾を去ると、何者かによって共同墓地にあった男性の家の墓が暴かれ、墓地の外にうち捨てられた。

こんな村滅びればいいのに

97 :名無しさん@十周年:2010/04/06(火) 17:18:37 ID:UGrrJN0X0

自白を翻した途端に村八分ですからね。 検察の誘導にしたがって当初の証言も変更しているわけです。 これじゃ人身御供ですよ。

誰でもいいから真犯人に仕立て上げれば安心できるのでしょうか。


相手が潔白でもね


552 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 21:02:16 ID:mFwf57jZO

しかし、どういう心理だろうね?
村人の総意で「支えて行こう」と言っていたのが一転、村八分というのは…


575 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 23:01:40 ID:79GrYbam0
>>552
村人たちの当初の証言では、勝以外にも農薬を入れる機会があった人間がいた。
それを、その楢雄の圧力で、一斉に証言を覆した。
警察に自白を強要された勝が、そのまま罪を被って死んでくれるのなら、村に残った勝の身内がよそでおかしなことを言い出さないように、村から出さないようにしようと結託。

だが、勝が否認し始めたため(あるいは一審で勝が無罪になったため?)、
自分たちの目論見通りに運ばなくなったことに腹を立てた、とか。

今までの村人たちの発言を読む限り、
無差別殺人犯の身内を本気で支えてあげようと考えていたなんて、到底信じられない。

555 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 21:14:38 ID:BJOzaEDA0
>>552
楢雄が勝が罪をかぶってくれるなら、勝の家族を支えてもよかったが、否認に転じたので、不都合な証言の後々されるのを嫌がって追い出しにかかったのが実情。

556 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 21:18:12 ID:mFwf57jZO
>>555
そのナラオの考えに村人達が同調したということ?


562 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 21:36:40 ID:6zTQgtb60

一番おかしいのは、犯人のアリバイを崩した証言。
目撃時間には真っ暗でろくに見えない時間帯に本人と確認出来るわけがない。


684 :名無しさん@十周年:2010/04/10(土) 21:41:55 ID:eSEGBvuMO

村人がコロコロ証言を変えたからこんな事になる。

「勝は一人で牛の運動をしていた」という証言はなぜ揉み消されたんだ。


639 :名無しさん@十周年:2010/04/10(土) 12:13:37 ID:eSEGBvuMO

「勝は牛の運動をしてた」と証言したあの人は胸が痛まなかったのかな…
小さな村での村八分を恐れてしまったのかな…


690 :名無しさん@十周年:2010/04/10(土) 22:27:51 ID:/b2WoFWI0

ぶどう酒が会長宅に着いたのは裁判で言われている5時過ぎ(勝が来る直前)ではなく2時ごろだったんだろう?

当初の村人たちの証言では。

2時から5時までの3時間も会長宅にあったのなら、勝だけに空白の10分間があったから勝が犯人という消去法的推論は全く無意味だろ。

2時から5時までの間に会長宅に居た人間なら誰でも入れられる。

あと、冤罪派の人でも誰も言わないけど、林酒店の段階で既に農薬が仕込まれていた可能性だってある。

王冠をきっちりかぶせ直そうと思ったら酒屋でゆっくりやりたいね。
ただし、酒屋や運搬係の男性が犯人とは思わん。

696 :名無しさん@十周年:2010/04/10(土) 23:08:26 ID:++JRKBoj0

勝氏の親や子供達の事を考えると切ないよ。
>>690 のきっかけを作る偽証まがいをしたのは、隣家の妹なんだよね。
何かに気付いたんだろうか…。


733 :名無しさん@十周年:2010/04/11(日) 01:57:13 ID:AHe+zPFD0

素人目には、奥西楢雄のほうが、灰色というよりかなりクロに近く見えるんだが…

当時の世間では、「奥西楢雄真犯人説」ってのは出なかったのか?


737 :名無しさん@十周年:2010/04/11(日) 02:04:05 ID:lmB6mv+kO
>>733
初期段階で村人達の証言が一致していても、ナラオやナラオの妹がそれとは違う証言をすると、村人達がそれに合わせて証言を変えている所がそうとう胡散臭い。

そのせいでナラオが黒く見えてしまう。そんなにナラオにゃ逆らっちゃイカンのか。


98 :名無しさん@十周年:2010/04/06(火) 17:26:37 ID:enKGVkcqO

自分は何年か前に深夜見た「NNNドキュメント」で初めて事件を知った。
老人達が笑いながら

「あいつが犯人よ、違うんなら犯人連れてきてよ〜(笑)」

って茶だか酒だか飲みながら答えてたのがすごく怖かった。
いくら体裁気にしてもこんな村、もう若者とかは住み着かないとは思うけど。


525 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 15:35:05 ID:mFwf57jZO

ずいぶん前に放送されたこの事件の検証ドキュメンタリー番組ひどかったね。
何がひどいって村人がもう…絶対に行きたくないよ名張には。


530 :名無しさん@十周年:2010/04/09(金) 16:38:27 ID:KTkdEoPo0
>>525
こことかその周辺のB(部落)地区がアレなだけ
人がいる地域はふた昔くらい前のベッドタウンだよ
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1270526526/#75


05. 2012年5月26日 06:14:24 : MiKEdq2F3Q

名張毒ぶどう酒殺害事件が起きた日は 1961年(昭和36年)3月28日 火曜日ですね。

平日なので当然、農協勤務の奥西〇〇は昼間勤務中でぶどう酒に農薬を入れる事はできません。従って、奥西〇〇が真犯人だとすると奥西〇〇の母か妹が実行犯でないと不可能な犯行です。

可能性が高いのは

@奥西〇〇は最初から自分のアリバイを作る為に母か妹と共謀していた。

A実際にぶどう酒に農薬を入れたのは奥西〇〇ではなく、奥西〇〇の母か妹

B奥西〇〇は妻かその不倫の相手(?)の奥西勝に自分の罪をなすりつけるられる唯一の方法としてこの事件を計画した。

要するに、これは何ヶ月もかけて周到に準備された極めて計画的な犯罪だったのでしょうね:

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   'ヽ, |': :(:::::): :| 'ヽ:::  .::'.'/ |: :(:::::): :| ゙''-,,,,,:::||
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   ヽヾゝ''ヽヽ::,, --v,‖ :リ,,リ,゙,,,,,::://ノ /リ
     ヾ|ヽ,゙ヽヽ,,   ''|'''_  :::ソ/  /リ
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             ゙'ヽ-----''゙゙


367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 10:13:12.28 ID:???

   ┌○┐     
   │奥│
   │西│
   │再│
   │審 |∧,,∧
   │不 |`Д´#>
   │可│ ノノ
   └○┘(⌒)
      し⌒

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 10:30:02.38 ID:q8v6oAZR

名張毒ブドウ酒事件、再審請求認めず 名古屋高裁 2012年5月25日10時11分

三重県名張市で1961年、5人が死亡した名張毒ブドウ酒事件で、名古屋高裁(下山保男裁判長)は25日、奥西勝(まさる)死刑囚(86)の再審請求を棄却する決定をした。
弁護側は今回の決定を不服として、最高裁に特別抗告する方針。

奥西死刑囚は全国の確定死刑囚の中で2番目に高齢で、確定からの収監期間も42年8カ月間と2番目に長い。


389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 13:52:48.58 ID:???

最高裁が差し戻した場合は、結果的には被告人に有利になる結果になるケースが多いけど、
この事件に関しては、名古屋高裁はかなり抵抗するよなぁ


364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 10:06:48.47 ID:cJbt+fqX

しかし裁判所も検察も、なぜここまで死刑に固執してんのかね?
もう40年経ってんだからどうだっていいだろ
いい加減釈放してやれよ

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 10:08:48.27 ID:ST9xCooU

争点は自白って言ってるけど、その自白が強要されたんじゃってなってるんでしょ

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 10:12:08.53 ID:vC0ls3eD

以前、協力者の証言時刻が警察の調書で書き換えられたんだよな
警察って今も昔もいい加減だな

名張毒ぶどう酒事件:事件の地元、今も戸惑い
毎日新聞 2012年05月25日 12時32分(最終更新 05月25日 12時46分)

 事件で姉の新矢好(しんやよし)さん(当時25歳)を亡くした神谷(しんたに)武さん(74)。 事件が起きた懇親会に参加し、女性が次々に倒れる惨状が今も目に焼き付いているという。

「再審を認めなかったのは正当な判断。奥西さんでないのなら、誰がやったと言うのか」。

そして報道陣に「もう、騒がないでほしい」と訴えた。  区長の福岡芳成さん(63)は

「当然の結果で納得した。私たちは事件から50年以上振り回されている。
司法のあり方がおかしい」

と腕を組んで、テレビニュースを見届けた。

 一方、姉の北浦ヤス子さん(当時36歳)を亡くした遺族で、奥西死刑囚と幼なじみだった宮西武男さん(84)は

「勝君(奥西死刑囚)の主張が本当だと思っていたのに……」

と肩を落とした。


392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 14:03:39.59 ID:ehmAY9yY

(奥西勝さんでないのなら、誰がやったと言うのか>

村民はみんな奥西〇〇がやったのを知ってるんだろwwwwwwww

奥西勝を無罪にすると、奥西〇〇と奥西〇〇の母・妹も死刑にしなければいけなくなるので仕方ないんだよ。 奥西勝が老衰で死んでくれればすべて丸く収まるんだ。

裁判官も検察も真犯人が誰かみんなわかってるんだけどね。


400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 21:49:28.11 ID:???
>>392
>村民はみんな奥西〇〇がやったのを知ってるんだろwwwwwwww


あなたが動機として挙げていてきたものの特徴は村の女性全てを毒殺する動機とはなりえないという事だ

自分の身内を殺す為に、他人をわざわざ巻き添えにして毒殺する理由が何なのかと聞かれた際結局あなたは答えなかったじゃん(≒動機足り得ないのを暗に認めたって事だよな)

勝さんの奥さんが、道連れ心中で愛人と共に死のうとして巻き込んだ可能性は残されているもののその可能性も、実際にはそれほど高いとは思われない

だから勝さんが無罪の場合、動機のある人が他に誰もいなくなる結果、動機なき無差別殺人だったって事になって、真相が完全に藪の中になるって事だろ?

今回の裁判所の決定は正しいとは思えないが、あなたの言動はそれと等しいくらいに出鱈目だよ

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 22:13:47.98 ID:ehmAY9yY

奥西〇〇とその母親は奥西〇〇の妻を殺したかった。

しかし普通に妻だけ殺したらすぐにばれてしまう。

そこで、奥西〇〇は妻か奥西勝が犯人だと疑われる様な方法を考えた。

それが本当に殺したかった妻だけではなく他人もわざわざ巻き添えにして毒殺した理由


奥西〇〇は最初は妻に罪をなすりつけようとしていたんだよ:

878 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 21:28:04 ID:yPFBYVfy0

フミ子の夫奥西〇〇も、翌4月1日の警察の取り調べの中で、
「このような事件を起こすような理由のあると思われる人」の「第1番目」として妻フミ子の名を挙げている。

姑のコヒデとの折り合いが悪く、コヒデが時にはフミ子に手を上げたこと、そうしたことがきっかけでフミ子は宗教団体に通うようになったを挙げ、

「長年いじめられた私の実母に対する復讐のためではないか」
という。
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1167316366/

奥西〇〇は死んだ細君から瓶を渡されてフタを開けてくれ、と頼まれたと語るのだが、

「私に渡す前に妻は開けようとしたらしく封緘は無かった」

と言ってる。 何のために、そんな事を言ったか目的を考えてみると答えはひとつだよな。

さらに付け加えると、死んだ奥西〇〇の奥さんが犯人だとすると、人に開栓を頼むのは不自然に過ぎる。自分も飲んで死ぬ覚悟であったとすれば尚更だ。

決して奥西〇〇が犯人と断定はしないが、出てきている状況からすると奥西〇〇の可能性は否定できないと思う。
http://mimizun.com/log/2ch/court/1167357268/

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 22:41:14.65 ID:???
>>402
>しかし普通妻だけ殺したらすぐにばれてしまう。
>そこで、奥西〇〇は妻か奥西勝が犯人だと疑われる様な方法を考えた。
>それが本当に殺したかった妻だけではなく他人もわざわざ巻き添えにして毒殺した理由

だからねえ・・・・・・一般人がそんなエキセントリックな手法で殺人をやるわけないでしょう

事件が起きた年代を考えてみましょうね、という話で

それにあまりこういう事は書きたくないが、ああいう場所だったら、事故死に見せかける方法なんて幾らでもあるじゃん
例えば山で足を滑らせて転落した、とかね

だからそういう動機ではああいう事件は起きえないんだよ


405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 22:44:26.83 ID:ehmAY9yY

奥西〇〇の母親がやるとしたら毒殺しか考えないだろ。
50年前だってすぐにばれる事をやるアホばかりじゃないよ。


408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 22:54:04.26 ID:???
>>405
だからさ、どうして他人を巻き添えにしてまでそんな事する必要があるのよ?
マジでいい加減にしておきなさいって

あなたの話には根拠がなくて、単なる妄想の域を全く出てないのよ


409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 22:59:48.53 ID:ehmAY9yY

奥西〇〇は奥西勝と自分の妻の両方を殺したかったんだよ。
しかも自分が犯人だと疑われない方法でないといけない。
そこで一石二鳥の方法を考えたのさ。
昔の人だってアホばかりじゃないよ。


410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 23:10:06.54 ID:???

確かその会長の母親も入院してるよな・・・
出席した女19人中、5人が亡くなり12人が入院。

無事だった2名は、葡萄酒が好きじゃなかった1人と、普段は酒が飲めるのに
その日に限って口をつけずに、会長に犯人と疑われた1人。

現実に会長が自殺するか心配で、親戚が必ず代わり込みで泊まりに来ていたが、
母や妹が元気なら、そんな心配なかったはずで。

上記は江川氏の著作に明記されている。
推理小説じゃあるまいし、自分が犯人でないことを装うため、わざと少量の毒入り
葡萄酒を口にしたんだとか、言わないでほしいんだが。


412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 23:15:07.41 ID:ehmAY9yY

母親と妹が毒ぶどう酒を飲む訳ないだろ:

被害者 死亡 奥西チエ子(34歳) *犯人の妻
       北浦ヤス子(36歳) *犯人の愛人。子持ちの未亡人
       奥西フミ子(30歳) *奥西楢雄の妻
       中島登代子(36歳)
       新矢好(26歳)

    重体 福岡二三子(37歳)

    重軽傷 坂峰富子(29歳) *奥西フミ子は夫の妹
        井岡百合子(42歳)
        伊東美年子(29歳)
        植田民子(29歳)
        神谷すず子(34歳)
        広岡操(37歳)
        中井文枝(32歳)
        石原房子(39歳)
        高橋一巳(34歳)
        今井艶子(35歳)
        浜田能子(29歳) *妊婦

    無事  岡村清子(33歳) *毒入りワインを飲まず
        南田栄子(25歳) *同上
        中井やゑ(42歳) *同上
http://meta-metaphysica.net/journal/archives/2010/10/post-251.html

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 23:12:45.84 ID:???
>>409
男は日本酒飲むのに、葡萄酒に毒入れて、どうやって奥西勝を
殺せるんだか。。。


413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 23:19:17.07 ID:ehmAY9yY
(葡萄酒に毒入れて、どうやって奥西勝を殺せるんだか。。。

奥西勝に罪をなすりつけて死刑にさせるという計画だろ
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/archives/1318440442/

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 10:41:03.56 ID:cJbt+fqX

元検察あたり、誰かが匿名で真相をゲロしてくれないかな


373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 10:47:46.22 ID:ehmAY9yY

奥西〇〇が計画

実行犯は奥西〇〇の母・妹

かな?

女は怖いね


382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 11:55:21.25 ID:???
>>370、373
きみさあ、私怨があるのか知らないけど、実名で書き込むのはやめろって
自分のしてる事が犯罪行為だってわかってる?


383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 12:03:25.79 ID:ehmAY9yY

村人は勝が犯人でないなら、誰が犯人か明らかにしろと言ってるんだから実名を出すのが筋だろ。

もちろん可能性が高いというだけだけど
本来は真相を明らかにする為の再審でやるべき事さ。


384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 12:13:09.75 ID:???
>>383
そんな筋ないから
あんたがやってる事は単に黙認されてるだけで、いつ逮捕されても不思議じゃない犯罪行為だから
非常識な行為はさっさとやめる事だな


スマイリーキクチ中傷被害事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%82%AF%E3%83%81%E4%B8%AD%E5%82%B7%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

>お笑いタレントのスマイリーキクチが、凶悪犯罪に関与した等のいわれなき誹謗中傷被害を長期間にわたって受けていた事件である。
>近年目立つようになった、インターネット上での誹謗中傷被害で加害者が一斉摘発された日本で初めての事件であると同時に、
>被害者がタレントであったことなどから全国紙やテレビニュースでも大きく扱われ、ネット上における中傷被害の深刻さが一般に広く認識されるきっかけとなった。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 12:20:33.47 ID:ehmAY9yY

確かに、たとえば奥西〇〇の母が犯人で奥西〇〇は無関係という可能性も有るな。
アホが奥西〇〇家に嫌がらせすることになったら問題だもんね。

しかし、ネットでは奥西〇〇が真犯人だという意見が多いから、もう奥西〇〇は自分から潔白を証明するしか逃れる道はないな。

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 12:32:22.75 ID:GLv6R37X

さっさと吊れ。殺人罪で死刑になったというのに、こいつ全く反省していない。


387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 12:36:08.15 ID:ehmAY9yY

問題は386の様なネット工作員が多数動員されている事だな。


390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 13:58:03.24 ID:???

   ┌○┐     
   │奥│
   │西│
   │獄│
   │死 |∧,,∧
   │確 |`Д´#>
   │定│ ノノ
   └○┘(⌒)
      し⌒

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 14:50:19.71 ID:CftgoE+c

犯人は奥西の妻だろ
愛人を殺し自分も自殺した
一番自然だよ
裁判官はバカじゃない


394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 15:09:13.83 ID:ehmAY9yY

それは警察官が勝に自白させる為にでっち上げた嘘

実際は奥西勝と妻と愛人は仲良グループだったのさ。
険悪だったのは奥西〇〇とその妻の方

奥西〇〇の妻と奥西勝は深い仲だったのかな?
嫉妬は怖いね

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/25(金) 15:55:59.24 ID:???

俺は離島の超田舎に50年住んでいる、昔は誰がどこへ夜這いしただの、どこの誰が深い仲になっている

なんて近所、仲間内、親戚筋ではバレバレだった。

俺の母は向かいの下宿の高校生が屋根伝いに大家の娘の部屋へ行くのを
週に1回は台所の小さい窓から見ていたらしいw、俺が高校卒業してから聞いた話。

放火があって古い大きな家が燃えて保険金が入ったときもどこの誰の犯行だって公然の秘密だった。
近所の奥さんがある男と逃げた時も男の名前バレバレだったw
だが、事件によっては怪しいのが3、4人いるけどどうしても分からないときもある。
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/archives/1318440442/

________________
________________

関連投稿

日本の農村は怖い _ 狭山事件の背景
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/340.html


06. 2012年5月27日 02:15:23 : MiKEdq2F3Q


510 :名無しさん@12周年:2012/05/26(土) 23:13:21.66 ID:z/Ev8JBa0

奥西〇〇は勝と深い関係があり(?)母と仲が悪かった嫁を何とかしたかった。

一方、勝と勝の妻と愛人はいつも3Pを愉しんでいた仲良しグループ

奥西〇〇以外に事件で得する人間はいない。


511 :名無しさん@12周年:2012/05/26(土) 23:14:58.51 ID:+yLUQLaO0

奥西〇〇が勝さんに嫁を押しつければすべて丸くいったんじゃないの?


512 :名無しさん@12周年:2012/05/26(土) 23:17:28.37 ID:z/Ev8JBa0

権力者が嫁を有象無象に寝取られたら末代までの恥だからなwwwwwwww


518 :名無しさん@12周年:2012/05/26(土) 23:35:57.76 ID:rae6ktfp0
>>512
なるほど、それが動機か。こりゃ冤罪確定じゃん。


540 :名無しさん@12周年:2012/05/27(日) 01:50:16.82 ID:5G/6/P140

事件当時、奥西勝と共に疑惑をもたれ重要参考人となった人物は
自分の供述調書のコピーを前にしてのテレビのインタビューに

当時は奥西勝より取り調べが長かったと答えてるね
周囲から嫁と姑の仲が悪いと刑事が聞いてきて突いてこられたと言ってるね
またナレーションでは「妻が精神的に疲れ果ててた事も追求され犯行もほのめかして、厳しい取り調べに自供しかけた」と

で、また本人が、俺が事件の全責任を持つと刑事に言ったとも
そして毎日新聞には犯人として顔写真が出たとテレビで「本人」が言ってるね
この辺の経緯は今は一切報道されてないね

あと、ぶどう酒を重要な場所に届けた重要参考人と同じ職場だった当時若者だった人がインタビューに何度もブチ切れてるねw
ドキュメント番組ておもしろい
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1337954853/l50


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      、_{'⌒¨´ ̄`ヾ     ∨八{ }:i|: : : || .
      `下≧zr‐ }}    \__ノ リ }: :リ  }
         (⌒“ ̄`Y”,    ⌒て¨}ノイ .ノ'
       、(⌒¨⌒'〈、‘,      '.
          `で下.,__}} ‘.       }、
          {」 ,リ      .≠⌒i
             i | √}     |_/    }
             i 「 }八   ´}      ノ


映画 八墓村
http://www.youtube.com/watch?v=3QjrDh8IkcA



07. 2012年5月29日 16:01:52 : Eh3wQJmddo
日本の司法制度は崩壊している。
裁判官はアホばかりにみえる。
裁判員制度が導入されたがどこまで成果があがるか?
いやむしろ、素人の裁判員に全て判断させるほうがよいだろう。
最高裁の判事など全員首にしたいものだ。

08. 2012年7月19日 21:46:30 : HNPlrBDYLM

名張ぶどう酒毒殺事件が起きた背景(もちろん僕の妄想ですが)


@ 当時の名張市葛尾ではまだ戦前から続く完全フリーセックス状況がそのまま残っていた。

Aイケメンだった奥西勝は女性からの誘いが引きも切らない状態だった。

B奥西勝は葛尾の部落民を支配する絶対権力者 奥西○○の妻とも関係を持ってしまった(?)

C奥西○○は広大な田畑を所有する財産家で、自分の本当の子供にだけ財産を引き継がせたかったので、妻の奥西勝との不倫(?)がどうしても許せなかった。


            ̄~^ヽ、;ヽ;;;;ヽ;:ヽ
           '~" ̄ヽヽ;i;;;i;;;;i;;;;i   
              ノ:ノ::ノ;/;;;;;i;;i   勝さん…ああ…あああ…いや? いや? ダメぇ!
        __,,,,,,,,,,,___/:/;/:/;;i::ノ/
  /^~"´ ̄-‐‐‐'''"´/:/;ノ;;;;ノ://
 /::::::/:::::::_,,,、---‐‐'''`~,、-''/::/
/:::/:-‐''''"~~::::::::;;;;-、,,,,、-,,、-‐ヽ,,_                 _、-、_
;/;;'`"~、-''''''~^'''''ー-、_,,i:i、  ヽ`ヽ、;ヽ、,,,ノ.   /"´ ̄~''ヽ. ,.. ‐"`'ー-''`''-、
;;;/~":、---、___/´ ,,i:'''  ::   ヽ. ヽ.`'''"´  /´    :::..,/        .:::ヽ
;;;;;'''''^~~~~^'''''/ー-  ';、 :::    `  ヽ`''ー-,,,i_    -‐''"          ::::::::;i、,
;;;、;;;`''ー-,,,,,,,,,,,,,,_,,,,,、_   ''       ',::::    `'ー            .:::::::::;/:: ヽ、
;;;ヽ、ー、;;ー-、,,,,,,,、-‐''"    .;´ ̄`,   ',::::,,,,、-    _、           ''~     ''ー
:::::ー、ヽ、,,''ー-ヽ.''''",.,;' "^' 'ー-‐'' . _、-'''''"´    "       ヽ     ::
:::ヽ、`''ー-、ー-、'ヽ"、i;.     ヽ /"     .::..   '::,,:ヽ.     i     :::::
、::ヽ;;ヽ、:ー-、,,,,,、.ヽ ';''   ノノノ/;/      ..:: ::::  ヽ,,,ノ     ':::    :::
ヽ,,_::''‐、,,,,''ー-''ー-"''/~'"''"/:/::      ::、::: ::::..     ..:.::::::::"     :::::::::

翌三月三十一日の取調べで、勝はこんなことを言った。

「奥西○○(会長)さんの妻、深子さんが怪しいと思う」

続けて

「深子さんが泣きながら『かくまって』とうちに逃げ込んできて、義母と喧嘩をして追われたので逃げてきたと言って、家に戻ろうとしないことがありました。三月二十三日か二十四日頃、寝床で妻が、

『今日も深子さんと○○さんが喧嘩をして深子さんは川へはまって死ぬか、薬でも飲んで死んでしまいたい、と言っていた』

と話した事がありました。 それにブドウ酒が○○さんの家に長い時間置いてあったことですし・・・」


974 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2006/12/28(木) 20:52:40 ID:d0COKNxP0

北浦ヤス子は奥西勝死刑囚だけでなく「三奈の会」会長の奥西○○とも不倫関係
にあったという話もあるんやな。それで妻のフミ子(事件の被害者)から別れる
ように迫られていたと。つまり奥西勝と奥西○○は全く同じ状況にあったらしい
んやな。


976 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2006/12/28(木) 21:08:07 ID:d0COKNxP0

一方、北浦ヤス子は勝と別れるから○○に妻のフミ子と別れるように頼んでいた
とも。一体この村はどうなってるのか何が何だか分からん。
http://yomi.mobi/read.cgi/tsushima/tsushima_newsplus_1260378058

奥西○○の妻は事件で死亡したため、すぐに再婚しているがなんと奥西○○は奥西死刑囚の愛人でもあり事件で死亡した北浦ヤス子とも愛人関係にあったという。

そして北浦ヤス子は奥西死刑囚と別れるから奥西○○も妻と別れるよう迫っていたと言う。 事件前日の痴話げんかはこの別れ話がエスカレートしたものだったという。
http://sfu9xi.sa.yona.la/630


873 : 名無しさん@七周年: 2006/12/28(木) 12:26:20 ID:d0COKNxP0 [13/20回発言]

真犯人の殺したかったのは奥西死刑囚の妻と愛人やなくて自分の嫁やったということや。 つまり真犯人は奥西勝に自分の嫁が寝取られとると思たわけや。それで嫁を問い詰めたけど白状せんのでますます妄想を膨らませ殺意をつのらせていったわけや。

真犯人が村のリーダー的な存在やったら不倫間係そのものより自分の嫁を寝取られたことが公になってしまうことでメンツがつぶれることを気にする。不倫妻の制裁と村社会での自分のメンツを保つことは動機にならんか?
http://logsoku.com/thread/news19.2ch.net/newsplus/1167189784/


94:傍聴席@名無しさんでいっぱい[] 07/05/23(水) 22:08:54 ID:zWAWELXK0(1)

暴力をふるっていた奥西○○氏は、すぐに愛人と結婚した。 妻が邪魔だったのだろう。 勝氏の、三角関係の清算と言われているが、普通なら両方殺したりしない。

 ちなみに、奥西○○ 氏は、村の実力者。 だから、誰もが口を閉ざしている。
http://read2ch.com/r/court/1167357268/


姉の北浦ヤス子さん(当時36歳)を亡くした遺族で、奥西死刑囚と幼なじみだった宮西武男さん(84)は

「勝君(奥西死刑囚)の主張が本当だと思っていたのに……」

と肩を落とした。
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/archives/1318440442/


583 :名無しさん@12周年:2012/05/27(日) 13:32:44.88 ID:bUceDgzhO

昨日の報道特集で事件で姉を亡くした宮西武男さんは

「絶対勝はやってないと断言できる。あの歳まで生きているのは神様によって生かされていると思う」

 奈良県と接した山あいの葛尾地区。宮西さんは奥西死刑囚とともにこの山里で育ち、同じ会社に勤めたこともあった。

「(奥西死刑囚は)律義で温和な性格。同僚は毎晩のように集まって酒を飲んだが、彼は自転車で真っすぐ家に帰る真面目な男だった」。

犯人を憎む気持ちを抱く一方、奥西死刑囚の無罪を信じてきたという。

 「彼は人を殺せるような男でない。無罪が真実ではないかと思う。本当のことを明らかにするために、神仏が勝君(奥西死刑囚)をここまで長生きさせたのでは」。


587 :名無しさん@12周年:2012/05/27(日) 14:22:08.12 ID:xXJSmhpU0
>>583
よくそんなこと言えるな、村八分とかにされそうで他人のこっちが心配だわ

589 :名無しさん@12周年:2012/05/27(日) 14:25:59.00 ID:3JaMke4o0
>>587
この人は、とっくの昔に村を追い出されているよ。
冤罪じゃないかと発言したことで、畑を焼き払われた。
http://2chspa.com/thread/newsplus/1337954853


この事件、昨日見ていて、戦前の日本のあり方を思い出しました。

これは、一つ先を辿ると全て親戚同士になってしまう村。ここが問題です。つまり、村にいたひとは、みんなエンコ関係にあった事。そして、そこで問題が起きれば、大体は、誰がやったって、わかるもの。分かってて公表できないこともあること。ついでに言えば、村の中で、村八分的な存在や、そういうときに咎を代わりに受けることで、残った家族に有難い想いがあると言う話も事実。

あの頃の村は、そういう風にして、色々な事を隠してきたんです。

無論ですが、この事例はアメリカにも同様な事件があります。皆で隠して風化させて、どうでもいい事にしてしまって、そして、多少の泣き寝入りをしてもらう。裁判で拘置所にはいっても、死刑にならずに済むのは、そういう事情があって、死刑にするに忍びなかったからという話が、ありまして、聞いたときは、アメリカも案外閉鎖的なんだなと思ったこと。

今回の名張ぶどう酒事件に関しても、真相があったのだと思いますが、当時の最高裁判所のあり方も、現時点の最高裁判所のあり方も、実際には、色々な表に出せない諸事情を加味しての裁きなので、真相が見えない人にとっては、不誠実に映るかもしれません。

世の中って、未だ、そういう不誠実な面があって、取引をする代わりに、これを授けるからこれで迷惑料となせとか、そういう事って一杯残っています。まして、親族だけでできた村がまだ残る存在に対して、都会に住む人は驚きがありますが、田舎に住む人たちは、これで十分排他的なんです。

金持ちの世界もそうです。お金があって成金になったからって、入れない世界というモノがあります。非常に排他的で、みなの利益を守るためには、理不尽で不誠実です。ですが、そういう事を言ってしまえば、世の中は全てそういう風な風習が残っています。世界中で、そういう風習が残っています。

私たちは、戦後、村社会を捨て、個を尊び、集団就職に行って、てんでばらばらになって、一見、どこの誰だか分からないようなそんな感じを受けますがね。氏も育ちもあなたの戸籍には残って、あなたが、どういう人なのかって事もある程度辿れるし、大体どこの出身って聞くと、ピンと来るものがあるんですよ。それが、忌み嫌われる民俗学という学問です。

奇祭、奇習、世の中には沢山ありまして、面白半分という部分はあるのですが、実際に知っていくとですね。口が段々重くなります。近親相姦、精神疾患、遺伝病の発症の理由、村の中での奇習を隠すための排他主義。私もちょっと見てみたんですが、何といいますかね。今まだ残る人に対して、困ることになるんじゃないかと。

私は特に、幼い頃から、「えたひにん」と呼ばれる人たちの生い立ちや生き様、「部落」と呼ばれるところの部落からどう脱していくか、そして、現在、口が裂けても言われないけれど、ある施設の近所の子供に対する「差別」を追っていった事がありました。それを専門に勉強したかったんですが、あまりに、悲しい事実があるので、私も知りうることに関して、口が重いことがあります。けれど、実地でそういう人たちの話を聞いて周った(はじめた当時の私はまだ、8歳くらいでしたかね)ので、口も重くなります。

どうしてここに、社が建つのか。どうしてここに、こんなものがあるのか。どうしてここにこんな施設があるのか。

紐解いていけば紐解けるのですが、だからと言って、残された人たちが、すっきりはっきり白状できない理由も、あるのです。

何度でも話に上がっては来ると思いますが、触ってはいけない問題もあるということで、やったやってないは関係ない世界があるんです。それを、個だけを尊重して尊んで美談にしようとすると、村全体が悪くなって、誰も嫁に来なくなってしまったり、後を取る人もいなくなったり、廃村に持ち込まれたりします。あなたは、掘り下げようと思うとき、全ての人の利益を考えて発言してください。

どさくさにまぎれて行ったことは、全て、美談にならない洒落にならないものばかりなんです。
http://blog.goo.ne.jp/nekotech/e/ff1deb2cfcd8c62ed0dced78d7521f04


戦前の日本では財産の無い一般民は完全フリーセックス状態で、生まれた子供は父親が誰かわからなくても農村の働き手になる人材としてみんなで大切に育てていたのです。


一方、大地主や財産のある家だと、自分の一族の子供にだけ全財産を引き継がせたいので、許される乱交も嫁と義父・義兄弟の間だけに限っていたのです。 しかしそうすると未婚男子の相手ができる女性が少なく成り過ぎるので、乳母を何人も雇って相手をさせていたんですね:


旧家の男子と乳母との心の繋がりが実の母親より遥かに大きい理由 _ 太宰治は本当に性的虐待を受けたのか?
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/348.html

名張市葛尾の三奈の会というのは宴会の後でアベック毎に別れて〇〇〇するしきたりだったんでしょうね。 三奈の会の中心はもちろん美男子の勝で、色々な女性から誘いが沢山来ていたんでしょうね。 勝も事件の前々日にちゃんと避妊具を買いに行って、楽しみにしていたようです。


奥西○○はそれを苦々しく思っていて、勝と〇〇〇した(?)自分の妻だけではなく
今迄ずっと勝の相手ばかりしたがっていた三奈の会の女性をみんな殺してしまいたかったんでしょうね。

部落民はそういう事をずっと身近で見ていて良く知っていたので、勝の冤罪は自業自得だと思って誰も助けなかった。


もし部落の人が本当の事を言ったら奥西○○に部落を追われる。 その当時は農作業しかやっていなかった人が簡単に就職できる職場なんかなかったんですね。

特に奥西さんの世代は戦前の大恐慌の時代に学校へ行ったのですから、毎日食うや食わずで勉強なんかしてないので読み書きそろばんも満足にできなかったでしょう。

部落を追い出されたら、男は廃品回収業か行商、日雇いの土方、女はピンサロかソープ位しか仕事は無かったでしょうね。 だからみんな奥西○○の言うなりになるしかなかったんです。


これが真相だと思いますがどうでしょうか?

374 :名無しさん@七周年 :2006/12/29(金) 23:37:32 ID:EvRaDICm0

俺の親戚のおばあちゃんは、名張市葛尾におって、事件があった日、この会合にでる予定やったらしい。

俺自身は、この事件についてはあんまりしらんけど、おばあちゃんが言うには、奥西さんは当時、むちゃくちゃ
男前(今でいううイケメン)で、婦人会でもものすごく人気があったらしい。

この会合も、奥西さんがぶどう酒を飲ませてくれる、ということで前から
大変楽しみにしとったけど、前日から風邪をひいて行けやんようになってしもて
ものすごく残念やったと思ったけど、そのおかげで死なんとすんだ、とよく言うとった。

また、上下関係がはっきりしているので、ぶどう酒を飲む順番も年輩の人から
先についでもらって飲んだみたいで、死んだ人は若い人ばっかりやったらしい。
先に飲んだ人は毒の少ない上澄み部分を飲んだので軽かったが、後で飲んだ若い人は
毒が多く残った(沈んだ)部分を飲んだんで、重傷や死んでしまったみたいや、
とよく言っていた。

 俺は、事件の詳細はわかりません。おばあちゃんが時々、話してたことを
そのまま書きました。


222 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 13:02:49 ID:nQ7w2dgx0

こんな当時の記事がある。

朝日新聞記事「美男,複雑な女性関係/二重人格の男――奥西勝」

(奥西)勝は山村には珍しい美男子,表面的には人にうらやまれるほどのむつまじい家庭で,
ついこの間も名張市内の映画館で二人の仲むつまじい姿をみかえた人もあるという。
しかし陰で数人の女性とひそかな関係が続いていた。近所の人たちの話では,
勝と地区内の何人もの女性をめぐって三角関係,四角関係が複雑にからみ合っていたという。
しかも北浦さんとの関係は地区内でも公然の事実だった。
……無口でまじめそうにみえるが,半面ふしだらな女性関係をもっている二重人格の男
だったといえよう。
http://www.dcns.ne.jp/~t-oku/guilty.pdfから引用

            ,、-'''`'´ ̄ `フー- 、
          ,. ‐             ヽ
         ,.‐´               \
        /      ,l       \     ヽ
       /       l|, 、  、 |iヽ, ヽ \.   ヽ
       /     l  i ! | i  | |l'、ト ヽ iヽ ヽ  ',
       !     |  / | |. i  |.|| i.|ヽ |、 | ',   i  i
      !      ! / |,ャ、メ |i ト十i‐トi、! l  .i|  i
      ! i   ,.|!,.+‐'"| | | |i}  ' ュノェ|i,`i  l.| i
      l i l   l |/;:=ニ|i  l |   /rj:ヽ\ i  l i l
      | | |   ノ '/ iニ)ヽ,ヽ |!.   ' {::::::;、! 〉iー | | |
      | |i. |  !; 〈 !:::::::c!     'ー''(つ }i | i.| |
      | ! | |  ;: (つ`''"    、  //// /;:i | | !. |
       | i,  i. 、////      '     /,ノi,   i. |
       ! .|  | i 、,ゝ、     、─,    /   i |  |. i 勝さんが喜んでくれるなら
       .! |  i |. | lヽ、      ̄   /  l  | i  | ! どんな事でもするわ
       ! |  i |i |l l| |`''‐ 、   , イ  |i | |i | i  |. !
       | |  i |i |i .| ノ    ` ''"  ヽ/l| l__,.、-|l l  ! i、
     ,. -'"゙ ゙̄'' ヽi |!l '           ,.--‐' |.i |i | |i ヽ
      /       ! l l ̄ `     、_        | /ノi i.!  |
     ,'          ! |              ,|/ |/i'   |
    i         ` l             .ノ  ノ ' ヽ、 |
    |        ノ     ,...      ヽ、;          ヽ-,
    .!         |::     :..゚..::       i:        ゙゙''i
     |       l::        ゙゙"       |:          |
   @゙!         |::              !::        ノ


695 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 00:08:26 ID:nHL3cJaN0

公判記録を見ると、 勝は、石原房子と囲炉裏端で雑談しているうち、

「わしは今日会長に立候補したからお前らにぶどう酒をおごったんやで」

と冗談を言って、「赤かな、白かな」と房子が言ったことから、包装紙を下げて瓶を房子に見せている。


699 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 00:19:05 ID:yFRTJEb+0
>>695
女好きな野郎だね。個人的には好きにはなれないが女を殺す野郎ではないな。このぶどう酒は毎年会長のおごりだったわけだ。 だからこういう冗談になる。
毒を入れた奴が自分で運んで自分で手に持って自分で
「俺がおごったんやで」
と言う。 奥西って白痴なんだねw


788 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 10:46:42 ID:Q+/0xCxsO

ブドウ酒を用意するのが会長の役目
前年までは赤ブドウ酒
今年は会長も変わり白ブドウ酒に変えた
で、いいのかな


789 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 11:44:28 ID:nHL3cJaN0
>>788
奥西勝は、三奈の会の元会長。
奥西勝は、事件当時35歳。年齢から言って、会長を務めていたのは2,3年前ぐらいか?
事件当日、新会長の選出が行われ、奥西勝も立候補したが、落選したらしい。

ちなみに、奥西樽雄は、事件当日まで会長を務めていた。

ところで、三奈の会宴会で、女性がぶどう酒で乾杯するようになったのは、事件から2,3年らしい。
このような女受けするような企画を発案したのは、当時会長だった奥西勝(女性に人気があった)かもしれないね。


791 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 12:04:13 ID:nHL3cJaN0

資料を読んでいくと、奥西勝がモテたのは、イケ面だったからだけでなく、女に媚びるのがうまい奴だったからのようだ。

宴会の企画として“女性はぶどう酒で乾杯”ってのは、いかにも奥西勝の考えそうなことだと思う。

>>788
白ぶどう酒に変えたのは、事件当日まで会長だった、奥西楢雄の判断だと考えるのが自然かな。


794 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 12:30:58 ID:Q+/0xCxsO

「予算がないから」とかって実は勝氏が発案したブドウ酒の風習を辞めさせようとしてたりして

でも当日いきなりブドウ酒を頼むって会長自腹だったのかな

それまでは確か勝氏がブドウ酒を提供してたんだよね?


795 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 13:03:13 ID:IVYRQ39QO

小さな集落の小さな集まりとはいえ、以前に会長を務めていて、また立候補していたとすると、性格的にも地味でおとなしい人というのではなさそう。
家来タイプ言いなりタイプでなく、ある程度リーダーシップのとれる感じの人なら、普通に考えて、気に入らない、おもしろくないと思われることがあっても不思議じゃない。


809 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 14:21:09 ID:yPFBYVfy0
>>795
他の男性陣は、「あいつだけ女にヘラヘラしやがって」「いけすかない奴だ」などと内心では、あまり快くは思われていなかったろうね。
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1167316366/


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    /⌒X ,.二、ヽ爻ハ  /  / (_二二 _/ ̄_     ヽ
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,.二、{弋ソ,.二弋辷ンノノ-‐〈 /  {    ヽ     i  |      ハ
{ 仄 }} 八 仄} `辷ン八うY } :|  八  、   \ ヽ.!   レ-、ヽヽ ∧
_‐(>( 辷ン 仄ィ介=≦ミ、N   \ \   }_  |:i  |'^ヽ|i :! :!:!∧
、Y/ ,.二、`Y_ノ-=彡'´`ー'´^ミ!、  i :ト、\x(_\ |:| i :!} } !| | :|:レ'
ノ( { 仄 }}八 《《 _,. -=≠  ,.ィ=ミ茫N  `´ィ芹rt刈:! | !'´ 爪 !ハト!
⌒ヽ 辷ン{ } }}}´_,.ィ伝ミヾ {以刈ゞヽ   `¨´ | | | 「´i | N:|
Y 二 ヽ 人ノノノハ ゞ┴'   、` }   }         ! ! !八 |从八
{ 仄} }} ノミ辷彡'}      ,. '  从 ヽ'_       !:/:/レ人( ヽ
弋辷ン乂}{ミ辷彡'}    _,. - /辷`ヽ  `    //://  ̄`ヽ
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  /         ` 、          /´ ̄ },. '´           ヽ_jハ
 /             \     /  /                     }

葛尾地区は「閉ざされた小世界」

一般に農村家庭のいざこざは表に出ることが少ないが,こんどの場合はそれも一因だった。
というのはこの地区の全世帯二十五戸百三十人のほとんど全部が親類関係,
アカの他人に悩みをうちあけてさっぱりするというチャンスに恵まれていないのだ。……
お互いに本心を包みかくして毎日の生活を送るという圧迫された気持ちが,不純な男女関係に一つのハケ口をみつけ,こんどの事件のきっかけとなったとも考えられる。「みんなが仲のよい村」ということは,逆に「いろいろな問題が多くひそむ村」でもあったわけだ。
http://www.dcns.ne.jp/~t-oku/guilty.pdf


これは、一つ先を辿ると全て親戚同士になってしまう村。ここが問題です。つまり、村にいたひとは、みんなエンコ関係にあった事。そして、そこで問題が起きれば、大体は、誰がやったって、わかるもの。分かってて公表できないこともあること。

ついでに言えば、村の中で、村八分的な存在や、そういうときに咎を代わりに受けることで、残った家族に有難い想いがあると言う話も事実。あの頃の村は、そういう風にして、色々な事を隠してきたんです。
http://blog.goo.ne.jp/nekotech/e/ff1deb2cfcd8c62ed0dced78d7521f04

792 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 12:07:33 ID:mUGEbSUL0

竹筒にニッカリンを入れたとされる事件前夜
自白によると隣人が風呂を借りに来て入浴後一緒にTVを見ていた
奥さんも子供も一緒
そんな中、炊事場の灯りを頼りに風呂の焚き口で竹筒を作り、ニッカリンを入れる
(裁判所の実験でこぼさず入れることは出来なかった、灯りは届かず暗い)

ぶどう酒が出ることは知らなかったのにぶどう酒にいれるつもりで用意?
(数日前、勝、妻、他の人物との間で、今度の集会は予算の都合でぶどう酒は無いと話していた)

隣人が帰り際カメラの借用を頼むが、その日は妻や愛人・友人と花見に行く計画がありカメラ借用を断る

どうみても普通の生活に突然毒殺の準備
もうめちゃくちゃですがな


971 :名無しさん@七周年:2007/01/02(火) 19:01:42 ID:thjoiiPB0

俺もはじめてこの事件のドキュメンタリー番組見たとき
村人が犯人は死刑囚以外ありえないとTVカメラに向って
吼えてるのを見たとき間違いなく犯人は別に身近にいるなと思ったよ
田舎の人間の恐ろしさを都会の人は分からないだろうね・・・


972 :名無しさん@七周年:2007/01/02(火) 19:13:14 ID:Ij9qtKoA0
>>971
俺もそう思った。
少なくともこれだけ疑義のある事件で、神様でもないのに
常識的にあそこまできっぱり断言するのはおかしい。

疑問点もあるが、自分は奥西だと思う、程度なら分かるんだが
奥西以外いないって、そんなこと誰にも断言できねえよ。


975 :名無しさん@七周年:2007/01/02(火) 19:27:38 ID:3nTtp44D0
>>971
あのドキュメンタリーを見る限り、村人は真犯人を知っていると見ていいね。
知っているけど、真犯人を庇うために、隠していると思う。


566 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 18:22:45 ID:lgNDStLGO

村人のインタビュー見るとなんか不気味なんだよなぁ
村ぐるみで犯人にしたてあげてる感じがする


831 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 15:49:00 ID:ShgoQs9j0

真犯人が身内に居る場合、そいつが真犯人だと自分たちにも都合が悪いので
一番立場が悪そうな人間を犯人にでっち上げるとか、普通によくある話だしね。

OFF板なんかでもそういう話はよく聞く。

843 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 16:26:06 ID:mUGEbSUL0

奥西勝さんはぶどう酒を運んだ後の公民館で10分間ひとりきりになったとされています。 そして、その間にぶどう酒に毒を入れたとされています。 しかし、この「10分間」は本当にあったのか、大いに疑問とするところです。
奥西勝さんも、裁判のなかで一貫して「公民館でひとりになっていない」と主張しています。 この「10分間」は、そのころ公民館と奥西楢雄氏宅を往復したS子さんの証言にもとづいています。

「私は5時頃2回公民館に行った。一度目はぶどう酒を運ぶ奥西勝さんと一緒だった。
公民館に雑巾がなかったので、奥西楢雄宅に取りに戻り、もう一度公民館に引き返した。 私が雑巾を取りにいっている間、勝(奥西さん)は公民館にひとりでいた」

というものです。 しかし、奥西楢雄氏宅で総会のための炊事仕事をとりしきっていたY子さんは再審請求の裁判のなかで、

「S子さんが最初に公民館に行ったあと勝を道で見たけど、勝(奥西さん)は牛の運動をしていた」

と、こう証言しています。 とすると、S子さんの証言には重大な疑念が生ずるのです。


さらなる新証拠、名張署長の捜査ノート

また、名古屋高裁での第六次再審請求において提出されたのは、新たに発見された事件当時の名張署長の捜査ノート(「中西ノート」)です。 このノートは当時の捜査会議の内容を克明にメモしたものですが、事件後3〜4日後の記述には、S子さんの供述として

「奥西勝さんは公民館でS子さんや別の主婦とずっと一緒にいた。」

と書かれており、 奥西勝さんの「公民館で一人になった機会はない」という主張を裏付ける内容のものです。 S子さんは事件直後の新聞記者の取材に対しても同様の延言をしています。

農協職員が酒を買った時間を農協職員、酒屋が証言を変える
更にS子の不自然な供述の変化
そうして勝のみが独りになる時間が作られ、その10分間にもアリバイがあるのに無くされる

本当に怖い


57 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 00:50:35 ID:RoWYh0Xz0
怖いよな・・・
被告が有利になる証言は次々勘違いでしたで不利になる証言に変わっていく
ありえん


82 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 01:18:24 ID:7NoqgEpU0
>>57
怖い怖い。

酒店店主(事件直後)「石原利一さんに売ったのは2時半から3時ごろ」
  同 (2週間後)「4時過ぎていたのではないかと言われれば、あるいはそうかもしれません。確かなことは、昼ごはんと晩ごはんの間ということです」

酒を買って運んだ石原利一さん(事件直後)「2時ごろに農協を出て酒を買った。奥西楢雄さん宅に届けたのは2時か3時ごろ」
    同     (2週間後)「奥西楢雄さん宅に届けたのは4時半から5時のまちがいでした」

奥西楢雄氏宅で酒を受け取ったI子さん(事件直後)「検察は公表せず」
    同          (2週間後)「5時10分にF子と一緒に受け取った。忘れた。 5時のサイレンより前だったかもしれない」

第一審:事件直後の供述を採用→奥西氏以外の人物に犯行の機会はあった
控訴審:2週間後の供述を採用→奥西氏にしか犯行の機会はなかった

記憶も新鮮な事件直後の供述が、どんな理由で不可解にも変遷するのかw


360 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 23:27:30 ID:I4gtoxFe0

ワインを売った酒屋の証言
「売ったのは2時半か3時過ぎ頃」 
     → 後に「4時過ぎかもしれない」と証言変更


買った農協職員の証言
「2時頃に農協を出て酒を買った。届けたのは2時か3時頃」     
     →  後に「届けたのは4時半か5時頃」と証言変更


363 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 23:31:36 ID:0/+uqNHZ0

楢雄宅にぶどう酒が置かれていた時間を狭めようと
周りの人が協力している感じかな


370 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 23:35:48 ID:nQ7w2dgx0
>>363
すなわち、証言を翻したのは、
「楢雄宅で農薬が混入されたことを隠蔽するためだった」
ということができるよね。

379 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 23:41:03 ID:0/+uqNHZ0
>>370
じゃあ、証言を翻した人たちは真実を知っているってこと?


390 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 23:51:16 ID:nQ7w2dgx0
>>379
証言を翻した段階では、知っていたという推測ができるね。


369 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 23:35:47 ID:R/JXiANU0

でも農薬入れるのに何時間もかかるもんじゃないから
所持時間の長さなんてあまり関係ないんじゃないの?


375 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 23:38:00 ID:iqsHq6O/0
>>369
所持時間が長くなれば、入れることのできる人間の数が増える。
証言の変更は、特定の人間のみ農薬を入れることができたと思わせる工作の可能性が濃厚。


116 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 02:37:58 ID:RoWYh0Xz0

ニッカリンについてだが、当初、購入した薬局は関わり合いになるのを嫌い知らないと主張してるんだよね
妻に命じて仕入れ伝票も破棄させている
ところが被告が絶対購入した、薬局店主を呼んでくれと主張、直接問い詰め認めさせている
この時は薬局店主を呼ぶのを認めた警察はその後被告がそんな訳ない、そいつを呼んで話させてくれと言っても一切認めない
ふざけんなと・・・


668 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 22:51:16 ID:1Cq64dHI0

ニッカリンTを購入した店が、あえて伝票類を処分したということは
奥西勝以外にもそれを購入した家があり、それが表に出るとまずいので証拠隠滅を図ったということかな。
少なくとも真実を語るのではなく、何かを隠す意図がみられるな。


679 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 23:28:50 ID:vdXyg5ad0
>>668
ニッカリンT購入については、奥西勝の方から言い出しているからね。

(3)前年夏被告人はテップ剤の一つであるニッカリンT一〇〇cc入り一本を購入したが、本件発生後である昭和三六年四月二日には被告人方においてこれを見出すことができなかったが、このニッカリン購入の事実は被告人の供述から明らかになったもので、初め売主黒田敬一はこの品物の売渡事実を否認していたが、被告人との対質によってこれを認めるに至った。


928 :名無しさん@七周年:2007/01/01(月) 16:41:20 ID:gJAVotmP0

県境の寂れたムラというのはやはり怖いな。
村人全員口裏を合わせて犯人をデッチ上げる。

葛尾地区の関係者に天罰が下りますように(ナムナム


529 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 17:03:32 ID:sNT9EZeC0

奥西勝を犯人にしたら、村がま〜るく治まる
田舎にはよくあること、全世帯が黙って語らずの所もあり警察も困る

931 :名無しさん@七周年:2007/01/01(月) 16:54:12 ID:z1CxysdN0
>>928
真の大量殺人犯をかばって、奥西勝に罪をなすりつけて、
彼の家の墓を荒らし、実家を石を投げつけて家族もろとも地区から追い出した。

人間のやることじゃないよ。


176 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 10:24:58 ID:el0j+Gzq0

勝の母親は部落の男たちに家に押しかけられて、連日殴る蹴るされた。

908 :名無しさん@七周年:2007/01/01(月) 03:46:09 ID:z1CxysdN0

奥西死刑囚の母

 奥西死刑囚の母の死が伝えられた記事を目にした。
 そこには、彼女が受けた仕打ちが書いてあった。

 事件後、家のガラスを割られ、土足で家に上がられ、頭を蹴飛ばされ、庭で土下座をさせられたそうだ。
 こんな状態では住んでいられないので、事件の翌年には市内の別の場所に引っ越し、67年に落ち着くまで4回の引っ越しを余儀なくされたそうだ。
 そんな苦しい目に遭っても、毎日のように息子に面会に行ったそうだ。だが彼女は、当時の再審が大詰めを迎えつつあった88年、84歳の生涯を終えた。
 どんな気持ちで亡くなっていったのだろうか・・

新年早々、ふつふつと湧き上がる怒り。
奥西勝が犯人かどうかは別として、
地区住民がやった行為は、人間として許されない。


992 :名無しさん@七周年:2007/01/03(水) 03:42:51 ID:9TDP/Z9W0

村社会の恐怖!


540 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 17:25:20 ID:AB+rprAC0

この村を子々孫々まで差別し続けることが、冤罪被害者へせめてもの弔いだろう。

291 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 17:50:03 ID:jJ9aHPnE0

村で一番信頼されている村の功労者が怪しいな。
前にドラマで見たよ。


512 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 16:12:06 ID:ufygo/hX0

ワインの購入を「当日」奥西楢雄が決めた
農協の決裁で奥西楢雄自身が慣例の赤ワインではなく「白ワイン」を購入
奥西楢雄の自宅に1〜2時間ワインが置かれた
奥西楢雄のアリバイはないも同然

勝逮捕後、奥西楢雄宅へワインが到着する時刻を全員一致で2時間も遅らせる

・・・んなもん、奥西楢雄が真っ黒だろw


522 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 16:55:25 ID:e471afxI0
>>512
そういう個人を名指ししての断定は、よほどの確信がないと……。
そりゃ、>>1での、被告に対するあの言い様から、疑いの目を持つのはわかるけどね。


541 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 17:25:51 ID:/H7GCQPb0

テレビのドキュメンタリー番組は冤罪だという報道姿勢のが多い。
そういう番組を見る際には村人が必要以上に悪役に編集されてる可能性もあるから
それを踏まえた上で冷静に見なきゃテレビ局に洗脳されちゃうよ。


543 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 17:33:56 ID:FbZ6/6Df0
>>541
しゃあないやろね。確たる物証はなく初期段階の自白だけが決め手で、村の衆の証言は1審と2審で一転している。冤罪を生む典型的なパターンが揃いすぎてる。人権派の弁護士とマスコミが欣喜雀躍して飛びついてきても無理からぬ。


548 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 17:52:48 ID:FbZ6/6Df0

マスコミは、番組の構成上、奥西勝死刑囚が無実という前提に立ってる。
でないと番組が成立しない。このケースでは奥西勝死刑囚が無罪という前提に立つと真犯人は村人の中にいることになるし、容疑者は極端に限定されてしまう。そこが難しい。

はっきり言えば真犯人となりうる容疑者はほぼ1人になってしまうからね。

だからなんとなくボカしているのだと思うがそれがまたいろいろな妄想を生む原因にもなっている。

301 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 19:50:51 ID:nQ7w2dgx0

奥西楢雄氏にはアリバイがある(農協で勤務中)。
たしかに、彼が、ぶどう酒を宴会で提供することを決定した張本人ではあるのだが。


316 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 21:56:33 ID:nQ7w2dgx0

証人がいるかと問われると、たしかにいないんだよね。
昭和36年3月28日は平日なので、日中は農協で勤務していたと考えるのが自然じゃないかと思っただけで……。

当日の奥西楢雄の行動に関しては、
・農協の予算で、ぶどう酒が調達できることが判明し、ぶどう酒購入を決定した。
・その後、石原利一に、ぶどう酒購入を指示した。
ぐらいしかわからない。当人の証言は、資料には出てこないしね。

うーん、確実を期すためにも、こう訂正せざるをえないかね。

奥西楢雄家の住人である、奥西楢雄と、奥西コヒデ(楢雄の母)について、
午後5時以前のアリバイを証明する証言・証拠の類は、現在のところ見つかっていない。


856 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 19:46:42 ID:yPFBYVfy0

江川紹子の著書を読んでいるのだが、いろいろな発見があるね。
仮名を使っているので、適宜本名に直しつつ、紹介すると……。

1.ぶどう酒を開栓した人物について、
 石原利一を含めその他大勢が、「奥西フミ子に頼まれて自分が開栓した」と主張しているのに、奥西楢雄1人だけは、「奥西フミ子に頼まれて開栓したのは自分だ」と主張している。

 奥西楢雄
  「妻がぶどう酒の瓶を持ってきて、『栓が堅いから抜いて』と言うので、私が栓を抜いてやり、瓶を妻に渡したのです。私に渡す前に妻も栓を抜こうとしたらしく、瓶の包装紙はついてなく、栓も外側の王冠はすでに外されていて、内側の栓だけだったと思います。私が抜くときには、少し堅かったけれども、力を入れると手ですぐ抜けました」

 石原利一
  「私が席に着いている時、フミ子さんから『栓を抜いて』とぶどう酒の瓶が差し出されたので、私が『よし、抜いてやるわ』と言って、何気なく瓶を受け取りました。(中略)瓶の栓を噛んで、テコの原理を応用してやってみましたところ、意外に簡単に1回で栓が開きました。」


2.奥西楢雄氏は、疑わしい人物として、次の3人を挙げている。

 1人目は、彼の妻である奥西フミ子。楢雄母(コヒデ)との嫁姑関係の険悪さは地区内でも有名だった。
 2人目は、ぶどう酒が飲めるはずなのに、当日に限って飲まなかった女性
 3人目は、奥西勝。妻と北浦ヤス子との三角関係を証言。
  

3.奥西勝の当初の証言では、楢雄宅からぶどう酒を公民館に持って行くように頼んだのは、奥西コヒデ(楢雄母)になっていた。それが、公判記録では、奥西フミ子になっている。

4.奥西勝は、当初、疑わしい人物として、妻ではなく、奥西フミ子の名前を挙げていた。
  理由として、次のエピソードを挙げている。

 「フミ子さんが泣きながら『かくまって』とうちに逃げ込んできて、義母(コヒデ)と喧嘩をして追われたので、逃げてきたと言って、家に戻ろうとしないことがありました。3月23日か24日頃、寝床で妻が
 『今日もフミ子さんとコヒデさんが喧嘩をして、フミ子さんは、川へはまって死ぬか、薬でも飲んで死んでしまいたい、と言っていた』

と話したことがありました。」


864 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 20:25:05 ID:KxleP3hV0
>>856
私はこの江川さんの本、何年か前にハードカバーで読んでるんだよね。
そこに書いてある部分も読んだはずなんだけど、すっかり内容忘れていた。
今は文庫本になっているようだから、早速注文したよ。

しかし、その部分によれば、栓を抜いたのは楢雄宅ということになり、TEPP製剤を入れたのは状況から考えてフミ子かコヒデと考えるのが自然だな。

前者の場合、他の女を巻き込んでの自殺。
実際気に食わない女もいたかもしれないし。

後者の場合、嫁殺し。

楢雄の供述だけが他と食い違っているのが気になるな。


867 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 20:39:38 ID:v0N980Wn0
>>864
> 楢雄の供述だけが他と食い違っているのが気になるな。

実母を庇って家のメンツを立てようとしたんだろ
ともかくこの農協職員はなんとかならんのか
真っ黒じゃんか


870 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 20:49:54 ID:KxleP3hV0
>>867
奥西勝の犯行と警察・検察が断定して以降、ここら辺の追求はおざなりになったんだろうな。 当初の供述を総合すると、開栓は奥西楢雄宅でなされ、奥西勝がぶどう酒の瓶を受け取るまでの間に何者かによってTEPP製剤が投入されたと考えるのが自然だ。


878 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 21:28:04 ID:yPFBYVfy0

江川氏著書pp146より参考になる箇所を引用しておこう。
(仮名は適宜修正し、読みやすいよう改行を入れた)
--
フミ子の夫楢雄も、翌4月1日の警察の取り調べの中で、

「このような事件を起こすような理由のあると思われる人」の「第1番目」として
妻フミ子の名を挙げている。

姑のコヒデとの折り合いが悪く、コヒデが時にはフミ子に手を上げたこと、
そうしたことがきっかけでフミ子は宗教団体に通うようになったを挙げ、

「長年いじめられた私の実母に対する復讐のためではないか」という。

警察はこの供述を、調書にして残している。
これだけでフミ子を犯人と断定するのはあまりに無謀だが、
調査や検討を加える必要のある情報とは言えるはずだ。

893 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 23:14:42 ID:yPFBYVfy0

奥西楢雄 3月29日付警察官調書より

 慰労を始めるという時に、酒のかんや折り詰めを机の上に出して準備している時、
 私の妻(=フミ子)がぶどう酒の一升瓶を私のいる所へ持ってきて、「栓が堅い
 から抜いて」というので、私が栓を抜いてやり、瓶を妻に渡したのです。

 私に渡す前に妻も栓を抜こうとしたものと思います。妻が持ってきた時は、
 ぶどう酒の一升瓶には包装紙はついておらず、瓶の栓も王冠(外蓋)も
 ついておらず、キルク(コルク)の栓だけであったと思います。

 私が抜く時は、少し堅かったが力を入れて手で抜けたのです。

---

ぶどう酒の瓶に毒物を混入する際、一番ネックになるのは、
一度外した包装紙、栓、王冠をどうやって元通りにするか。
特に、金属製の栓・王冠は、一度外す際に曲がってしまうと、
元通りに復元するのは難しい。

楢雄の供述が真実だとすれば(後に楢雄はこの証言を撤回しているが)、
フミ子なら、上記問題を簡単にクリアできることになる。

うーん、なぜ警察は、このあたりをきちんと究明しなかったんだろう。

885 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 21:50:41 ID:IVYRQ39QO

本当のことだとしても、奥さんの立場を悪くしそうなことは普通言わないですよね。
血縁の方が大事だったということなんだろうか…


888 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 21:58:04 ID:ew6boeGi0

姑が出席してもないのに復讐って、何でそんな変なこと言ったんだろうね。
勝さんの奥さんが何か入れてるのを見た発言といい、不思議な発言が多いな。


350 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 23:13:46 ID:nQ7w2dgx0

、午後2〜5時の間、奥西コヒデ(楢雄の母)はどこにいたのだろう?
当時の記録を見ても、この間の彼女の行動がさっぱり見えてこないのだよ。


402 :名無しさん@七周年:2006/12/30(土) 00:44:14 ID:e471afxI0
>>350
手持ちの資料をいろいろ見たが、やっぱりわからんわ。 一審判決によると、彼女はこう証言してるね。

「フミ子がその買って来た罐詰と油揚とを台所に置いて一旦かどの方へ出て行き、
間もなく酒三本を家に運び入れて、玄関小縁に置くのを台所から見ていた」

時刻はわからないが、ぶどう酒が楢雄宅に運び込まれた時に、コヒデが台所に居たことは間違いないようだ。

そして、フミ子と違って、コヒデが楢雄宅から外出した記録は一切ない。
ということは、フミ子らが外出した午後3時45分から、フミ子が帰宅する午後5時過ぎまで、コヒデはずっと独りで楢雄宅に居たことになる。

コヒデが真犯人かどうかは全く分からないが、真犯人についてなにか知ってる可能性はあるんじゃないかなあ。


880 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 21:36:47 ID:ew6boeGi0

そのコヒデさんは会に出席してぶどう酒を飲んだの?
姑に対する復讐なら、普段食べる食事に毒を混ぜた方が早いような気もするけど
それだと自分がやったとすぐわかるからダメなのか。


882 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 21:45:56 ID:3gbv+NvY0
>>880
ぶどう酒を飲んだ女性の年齢

死亡 30,34,36,36,25
中毒 37,29,42,29,29,34,37,32,39,34,35,29

だそうだ。そもそも会の席に姑のコヒデはいたのか?


884 :名無しさん@七周年:2006/12/31(日) 21:49:00 ID:KxleP3hV0
>>880
第一審裁判記録によれば、

出席の女子会員

奥酉チエ子、
北浦ヤス子、
奥酉フミ子(昭和6・2・25生)
中島登代子(大正14・1・14生)
新矢好(昭和10・5・10生)
福岡二三子(当三七年)
坂峰富子(当二九年)
井岡百合子(当四二年)
伊東美年子(当二九年)
植田民子(当二九年)
神谷すず子(当三四年)
広岡操(当三七年)
中井文枝(当三二年)
石原房子(当三九年)
高橋一巳(当三四年)
今井艶子(当三五年)
浜田能子(当二九年)
岡村清子(当三三年)
南田栄子(当二五年)
中井やゑ(当四二年)

の合計二〇人

となっているから、コヒデは三奈の会の女子会員ではなく、したがって出席もしておらず、ぶどう酒も飲まなかったと思われる。


132 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 04:16:00 ID:JD5c0qvF0

 仮に犯人が、奥西勝ではないとすれば、農薬混入の機会は、楢雄・フミ子宅にぶどう酒が届けられた午後3〜4時から午後5時5分までの約1時間。

1.ぶどう酒が、楢雄・フミ子宅に届けられたことを知っていた
2.午後3時〜午後5時5分の間に、アリバイがない(1人になる機会があった)
3.楢雄・フミ子宅に自由に出入りできる

 3つの条件を満たす人物が、真犯人ということになるね。

 3については、村人なら自由に出入りできるのかもしれないが、

 ・フミ子が受け取ったぶどう酒をいったん持ち去り、農薬を混入」
 ・その後、ふたたび玄関の小縁に置き直す

と、楢雄・フミ子宅に2度も(無断で)出入りする必要がある。
これを怪しまれず行える人物となると、限られてくるのではないかな?


164 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 09:53:24 ID:nQ7w2dgx0

>>132でも書いたように、午後3〜4時にぶどう酒を受け取ったと仮定した場合、真犯人の条件は以下の通り。
1.ぶどう酒が、楢雄・フミ子宅に届けられたことを知っていた
2.午後3時〜午後5時5分の間に、アリバイがない(1人になる機会があった)
3.楢雄・フミ子宅に自由に出入りできる

フミ子は、午後3〜4時にぶどう酒を受け取った後、家にぶどう酒を残して、午後3時45分から1時間余り外出している。
楢雄の行動については、公開資料からは読み取れないが、農協職員であり、勤務中であったものと推測される。

では、この間、奥西楢雄・フミ子家は無人状態であり、誰でも出入り可能であったか?

いや、公判記録を読む限りでは、楢雄の母(フミ子の姑:楢雄・フミ子と同居)奥西コヒデが、在宅していたのではないかと推測される。
コヒデは、民(コヒデの娘・楢雄の妹)を見送りに外出しておらず、楢雄・フミ子宅にずっと在宅していたと思われる。
となると、真犯人は、在宅中の奥西コヒデに気づかれないように家に忍び込み、ぶどう酒に農薬を混入させる必要がある。
しかし、これは、犯人にとってあまりにリスクが高く、ちょっと無理がある推理である。

よって、フミ子の外出後、楢雄・フミ子宅にてぶどう酒に農薬が混入された可能性は、「ある1つの可能性」を除いては、ありえないのではないか。


94 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 01:39:38 ID:RoWYh0Xz0

五時に酒を渡したする人物が同じ時刻に3.2キロ離れた仕出し屋に現れる
この事件の有罪の根拠である空白の十分間を無効にする証言

「午後五時前後と思います。その時の注文は普通の折り詰めで、それをチキンラーメンの箱に入れて渡しました。
自転車に空気を入れてすぐ帰られました」

そう断言できる理由を問われた証人

「それは二日位前と思いますが、奥西楢雄さんから二十八日の四時に折り詰めを取りに行くからと電話が合ったのです。
ところが、その日私方店の時計が五時になっても取りにみえないので、薦原農協の方で、その折り詰めがいらなくなったのかかなぁと思ってた時
石原利一さんがみえたのです。それで私は石原利一さんに「一時間も超過したなあ」と申し上げた記憶があります。石原利一さんが私方にみえた時、店の時計は五時を少し過ぎておりました」

石原利一とは五時に酒を酒屋で五時前に買い、奥西楢雄宅に届けた人物
この証人は二審では一審の証言を覆す


128 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 03:57:48 ID:JD5c0qvF0

事件直後の証言(各人が証言を翻す前)はこうなっている。

○副野清枝・林周子(酒店):
  午後2時半か3時ころ、石原利一にぶどう酒を売った。

○石原利一(当日、奥原楢雄からぶどう酒購入の指示を受ける)
  午後2時ころ又は3時ころにフミ子に酒を渡した

○井岡百合子
  午後4時40分に1回目に楢雄方に行ったときには、ぶどう酒はなかった。
  午後5時5分ころ2回目に楢雄方に行ったときに、玄関小縁にぶどう酒が置いてあるのを見た。

 もしこれらの証言が正しいと仮定すると、ぶどう酒は、午後3時頃までにフミ子が受け取り、奥原楢雄・フミ子宅にあった。
 しかし、午後4時40分段階では、楢雄・フミ子宅から(少なくとも客人が見える範囲から)ぶどう酒が消えていた。
 そして、午後5時5分になって、楢雄・フミ子宅の玄関小縁に置かれているのが目撃される。
 この間、ぶどう酒はどこにあったのか……。


311 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 21:47:11 ID:PCVkJKBDO

>>94>>128から推理

奥西楢雄氏が2〜3時、酒を買いに行かせて自分は仕事でアリバイを作る
その後フミ子に頼んで農協まで酒を運ばせ、毒を混入。新規包装する
仕事が終わり自宅に帰り玄関に酒を置く
そして自分は酒に近付かす共犯の女かなんかに酒を配らせる
最後は勝氏を犯人に仕立てて終わり
周りの人や承認や裁判官は買収

とかなら火サスぽいかな


313 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 21:51:05 ID:EZSjwxOx0
>>311
フミ子死んでるだろ。それが本当ならかなり悪質だぞ。


317 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 21:58:27 ID:PCVkJKBDO
>>313
仮定だけど、もし奥西楢雄氏が犯人だとしたら女達を殺す動機として、フミ子を殺す事が重要な気がするんだよね
としたら共犯かは分からないけど別の女の存在があって邪魔になったとか位しか思いつかない
後は財産とか脅迫されてるとかかな


326 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 22:10:16 ID:nQ7w2dgx0
>>311
当日のフミ子の行動を、仮に事件直後の証言が正しいものと仮定して整理すると、

○午後2〜3時に、自宅にぶどう酒を受け取る
  ↑
  この間、自宅には、コヒデ(楢雄母)・稲森民(楢雄妹)・稲森ゆう(民の姑)・フミ子の子供がいた
  ↓
○午後3時45分、稲森民(楢雄妹)・稲森ゆう(民の姑)を、子供と一緒にバス停まで送りに出かける。
  ↑
  ついでに買い物、近所の医師と立ち話をする(医師の証言あり)
  ↓
○午後5時過ぎ、帰宅
  (その後は、近所の女性達と一緒に、宴会の支度をしていた)

というわけで、フミ子には、毒物を混入するチャンスはなかったと思うのだが……。

327 :名無しさん@七周年:2006/12/29(金) 22:16:29 ID:PCVkJKBDO
>>326
フミ子は何も知らずに酒を楢雄氏に渡し、毒を入れたのは楢雄氏て考えた
会長の嫁が女性達に振る舞うブドウ酒を飲まないとは立場上考えにくいのでは
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1167316366/

540 :名無しさん@12周年:2012/05/27(日) 01:50:16.82 ID:5G/6/P140

事件当時、奥西勝と共に疑惑をもたれ重要参考人となった人物は
自分の供述調書のコピーを前にしてのテレビのインタビューに

当時は奥西勝より取り調べが長かったと答えてるね

周囲から嫁と姑の仲が悪いと刑事が聞いてきて突いてこられたと言ってるね
またナレーションでは「妻が精神的に疲れ果ててた事も追求され犯行もほのめかして、厳しい取り調べに自供しかけた」と

で、また本人が、俺が事件の全責任を持つと刑事に言ったとも
そして毎日新聞には犯人として顔写真が出たとテレビで「本人」が言ってるね
この辺の経緯は今は一切報道されてないね

あと、ぶどう酒を重要な場所に届けた重要参考人と同じ職場だった当時若者だった人がインタビューに何度もブチ切れてるねw
ドキュメント番組ておもしろい
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1337954853/l50

名張毒ぶどう酒事件は間違いなく何ヶ月も掛けて周到に準備された計画犯罪ですね。 自分のアリバイはどうするか、どうやって罪を自分の妻か勝に着せるか、警察や近所の人への根回しと脅しはどうするか等、勝の様な女性にしか関心が無い人にはとても思い付かない事ばかりですね。


しかし、勝の家の納屋からニッカリンの壜をこっそり持ち出して隠したのは一体誰なのかな?

名張毒ぶどう酒殺人事件 まとめ


被害者 死亡 奥西チエ子(34歳) *犯人の妻
       北浦ヤス子(36歳) *犯人の愛人。子持ちの未亡人
       奥西フミ子(30歳) *奥西楢雄の妻
       中島登代子(36歳)
       新矢好(26歳)

    重体 福岡二三子(37歳)

    重軽傷 坂峰富子(29歳) *奥西フミ子は夫の妹
        井岡百合子(42歳)
        伊東美年子(29歳)
        植田民子(29歳)
        神谷すず子(34歳)
        広岡操(37歳)
        中井文枝(32歳)
        石原房子(39歳)
        高橋一巳(34歳)
        今井艶子(35歳)
        浜田能子(29歳) *妊婦

    無事  岡村清子(33歳) *毒入りワインを飲まず
        南田栄子(25歳) *同上
        中井やゑ(42歳) *同上


被害者以外の事件関係者

奥西楢雄 : 「三奈の会」会長、農協職員
石原利一 : 「三奈の会」会員、農協職員、白ワイン・折詰購入者
稲森民 : 奥西楢雄の妹。事件当日、出産を控えて葛尾の実家(奥西楢雄宅)に帰省
稲森ゆう : 稲森民の義母。稲森民の帰省の付添。事件当日午後4時ごろ奥西楢雄宅を発った
奥西コヒデ : 奥西楢雄・民の母
奥西タツノ : 奥西勝の母。事件後、葛尾を離れた。1988年死去
奥西勝の長男 : 事件当時中学生。事件後、葛尾を離れた
奥西勝の長女 : 事件当時小学生。事件後、葛尾を離れた


因みに、奥西楢雄の母 奥西コヒデ と妹 稲森民 は三奈の会には出席していません。コヒデと民も参加してぶどう酒を少しでも飲んでおけば奥西楢雄が疑われる事も無かったんですけどね。

白ワインの流通経路

 1960年21月7日(?) 西川洋酒醸造所(大阪市)にて製造
 1961年1月16日 西川洋酒醸造所(大阪市)にて397本が瓶詰される
 日時不明 梅田英吉商店(名張市中町の卸問屋)に150本が卸される
    1月20日頃 林酒店(名張市薦生)が仕入(30本)
    3月27日 岩名久男が林酒店で購入、家族とともに飲むが異常なし
    3月28日 石原利一が林酒店で清酒2本とともに1本購入
    3月28日午後 石原利一が薪炭商神田赳の運転する貨物自動車に便乗して運ぶ(約2600m)
    3月28日午後(細かい時刻証言は取調中に変遷) 石原利一が奥西楢雄宅前で奥西フミ子に渡す
    3月28日午後5時過ぎー5時半ごろ 奥西勝が奥西楢雄宅から公民館へ清酒2本とともに運ぶ(坂峰富子が随行)


最後にワインの栓を開けたのは誰か

 ・石原利一の証言
「自分が奥西チエ子の依頼を受けてぶどう酒の王冠を右側の歯で噛んで開栓した」(1961.3.29、1961.3.30)
→「奥西フミ子の依頼」と訂正(1961.3.31)
→誰に頼まれたのかも清酒とぶどう酒のどちらだったかも分からないと訂正(1961.4.12)
→自分が開けたのは清酒の瓶と訂正(1961.4.16)

 ・奥西楢雄は、妻に手渡されて自分が開けたと供述

http://meta-metaphysica.net/journal/archives/2010/10/post-251.html


____________
____________


関連投稿


日本の農村は怖い _ 狭山事件の背景
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/340.html

旧家の男子と乳母との心の繋がりが実の母親より遥かに大きい理由 _ 太宰治は本当に性的虐待を受けたのか?
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/348.html

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映画 八墓村
http://www.youtube.com/watch?v=3QjrDh8IkcA


09. 2012年9月28日 07:57:09 : HNPlrBDYLM

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/25(水) 20:23:42.51 ID:DfSGBlCg

このスレを荒らしてるのはこの中の誰かかな:

奥西楢雄 : 「三奈の会」会長、農協職員
稲森民 : 奥西楢雄の妹。事件当日、出産を控えて葛尾の実家(奥西楢雄宅)に帰省
奥西コヒデ : 楢雄と民の母
奥西久雄:奥西楢雄の長男
奥西哲也:奥西楢雄の次男
奥西稔:奥西楢雄の三男
奥西真弓:奥西久雄の長女

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/20(金) 04:34:24.88 ID:???

奥西は奥さんが犯人と言い切っていたよね。
この人、自分が不倫しながら嫁に暴力ふるったり、当時から嘘つきだった。
特に嫁に不倫の事責められると、部落の連中がわしらを仲たがいさせようとしているだけや!

とか責任を他人に押し付ける嘘も平気で言ってた。
しかも泣き悔しがる自殺したいと言ってる嫁に対して毒の場所を教えるなんて普通の人間ではないな。

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/20(金) 07:41:31.05 ID:2FCvfWI1

警察が奥さんが犯人だとおもわせたんだろ。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/20(金) 07:42:35.75 ID:2FCvfWI1

ニッカリンの壜はナラオがこっそり持っていった可能性が高いな。

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/01(水) 20:51:55.95 ID:I0/JROPN

毒殺は女がやるものだろ。

ナラオの家に居た2人の女が一番怪しい。

433 :毛利良勝:2012/08/01(水) 21:14:41.38 ID:o6y+ZuWw

目下話題の先端を行く滋賀県大津市の中学生イジメ殺人事件にも顕著だが、地方警察は地域性が良くも悪くも強いからな。
地場の権力者には痴呆警察は弱い。

ナラオは地場の有力者だから、あの当時の名張の痴呆警察はナラオの家から犯人を出すことを恐れて避けた可能性は充分に考えられる。


511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/08(土) 09:52:46.12 ID:U4q50G1h

部落民はみんなナラオに借金してたんだろうな。

直ぐに金を全額返せないとヤクザに脅迫されて、生命保険を掛けて自殺するしかなくなるし、

部落を追われたら男は廃品回収業、女はソープで働くしかないからね。

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/08(土) 19:08:28.79 ID:U4q50G1h

勝もナラオに借金していて、本当の事が言えなかったのかも。

勝が出て来れないのも自業自得なんだよ。

誰が真犯人か絶対に言わなかったもんね。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/10(月) 22:35:55.18 ID:yhYRJoMd

勝はナラオが犯人だとわかっていたけど、それを公表できない特別な理由があったからそういう事になったんだろうな。

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/14(金) 23:32:14.32 ID:???
>>517
そんなものないだろう。あればとっくにげろってるよ。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/15(土) 00:22:36.04 ID:???

奥西勝はかなり溺愛されてたのではなかろうか?
そして、いい加減な大人になった。嫌なことからはすぐに逃げようとする性格。
嘘は平気でつくし。おまけに女癖も悪い。しかし怒る家族もいなかった。
そのような状況で育った彼は、わがままな子供のような気質であったと思う。
いいかっこしいのお調子者で女には積極的にプレゼントや優しさでアピール。
しかし元が自己中心的な人物なのでメッキはすぐに剥がれてしまう。
案の定嫁には冷たいが愛人には優しく接すると言う事も平気でしてしまう。
性格的に異常な男だったんだろう。家に帰るために嫁のせいに平気でできるような。

愛人や嫁が自分のいのままに動かなくなると、かなりのストレスをためていたと想像できるだろう。

しかしこの犯行が彼がやったかどうかはわからない。やれる人間である可能性は高い。 そのことからも部落の人達は勝ならやりかねんみたいなところもあったと思うし。 おまけに自白したとなると、あーやっぱりなんて誰でも思う。
状況的にハマりすぎてるかたちである。毒物の所有者、最後にぶどう酒を運んだ人間。勝の性格や嫁との不仲、愛人との不仲、事件前後の不自然な行動、どう考えても勝に落ち着くのもしかたがないだろう。

もし冤罪なら嫁のせいにしてその場から逃げようとした自分自身を恨むしか無い。
そこから奥西が警察に目をつけられだしたのはまちがいないだろう。

忽然と消えたニッカリンの瓶は今もこの部落の何処かにあるような気がする。
その場所を知っているのは奥西勝か犯人しかいないだろう。


522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/15(土) 09:40:04.13 ID:tjC8HoEB

嫁が犯人だと勝を洗脳したのは警察だろ。

ニッカリンはナラオがこっそり持っていった可能性が高いのに、
警察は勝の嫁以外にはニッカリンを使えた人間はいないと勝に思い込ませたんだ。

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/16(日) 14:55:22.45 ID:???
>>522
奈良尾説は根拠もなにもない。詳細な犯行手口でも書いてくれよ。後動機とな。


597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/18(火) 19:59:27.26 ID:mm0fquvj

可能性が高いのは:


ナラオは奥さんを勝に寝取られて、子供も勝の子供じゃないかと邪推したんだろうな。

(本当に勝の子供かもしれないけどね)

それでナラオとコヒデはかんかんに怒って、ナラオの嫁と勝の嫁・愛人を殺して
罪を勝に負わせたんだろ。

http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/archives/1340034466/


10. 中川隆 2012年12月22日 10:45:19 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

              |ノ ヽ         .|::::| |
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     ヾ、       |二二二二二二二| ..|
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彡三ミミヽ       | ..|ヽ:.:.:.:冫': : :::/,,∠|    奥西勝・・・・・
彡' /| ヾ、    _ノ|_|: ̄二ー:: : ::::ソ ・ ,|
  / ./|.  `ー '    {ヘラ' ・_>シ;テツ"''''"|    ぜったい許さない
 ,ィ| |::|ニミヽ   __.ノ ヽヘ`" 彡' 〈     |
彡'| .:|:::|   ` ̄       `\   ー-=ェっ |    
  | .|:::|   _  __ ノ  {ミ;ヽ、   ⌒   |
.  | |:::|,ィ彡'   ̄        ヾミミミミト-- '  |  
三ミ| |:::|        /⌒ / ̄ ̄ | : ::::::::::|  
.   | |:::|  ィニニ=- '     / i   `ー-(二つ 
   | |::|彡'          { ミi      (二⊃
   /| |::|        /  l ミii       ト、二)
 彡 | |::|    __,ノ   | ミソ     :..`ト-'
.    | |::| /          | ミ{     :.:.:..:|
    | |::|       ノ / ヾ\i、   :.:.:.:.:|
.    | |::| .ィニ=-- '"  /  ヾヾiiヽ、 :.:.:.:.::::|  
     | |:::|     ./  `/ ̄ ̄7ハヾヾ : .:.:.|   
   ノ .| |:::|  _/   /   /  |:. :.:.:.:.:.:.:|

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/16(日) 15:12:44.07 ID:mvnGnDDu

乾杯からわずか数分後、年に1度のうたげは修羅場と化した。

 「あかん、死んでる」。神谷武(72)は、苦しむ姉=当時(25)=を介抱している時、医師から告げられた一言が頭から離れない。

 男たちが慌てふためく中で、奥西勝(84)が座敷に横たわる妻チエ子=当時(34)=の近くでうなだれているのを見た。

 「みんなが倒れた人を助けたり電話に走ったりする中で、勝だけが座り込んでうつむいたままだった」。

地元の区長として宴会に出ていた平井藤太郎(92)も、奥西を犯人だと思う理由に挙げる。

 神谷は「勝くんは率先して動く性格じゃないのに、あの日だけは積極的にぶどう酒を運んだ」と事件当日の奥西の行動を怪しむ。

 奥西を含む3人が事件直後から連日、警察の事情聴取を受けた。そのころ集落では、絶命寸前のチエ子が「夫にぶどう酒を飲むなと言われていたのに…」とつぶやいたという話が広まっていた。
http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/kiyotaka/nabari.htm

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/16(日) 00:15:03.94 ID:???
>>697
今日は父ちゃんが酒を飲むなと言うのと他の女会員にこぼしてたらしい。
嫁が無くなった時、勝はパニック状態にもならず嫁の遺体の前でうなだれてたらしいよ。

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/16(日) 10:02:12.57 ID:???
>>707
村の連中こそ口裏合わせて、その後の警察の聞き取りに勝を犯人に仕立て上げたんじゃないか、そんなの後付け、信じられないよ

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/30(金) 21:14:07.54 ID:DG/8fml6

事件は勝の妻と沢山いた勝の愛人を全員殺すのが目的だろうね。
もちろん勝がそんな事をやる筈も無い。
奥さんを勝に寝取られたアホが犯人だろうな。

最初から憎い勝を犯人に仕立てる為に警察と組んでいたんだろうな。
風俗店が町ぐるみ警察ぐるみでやってるのと同じだ。


683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/04(火) 23:55:44.94 ID:???

愛人全員って何人いたん?死んだ人だけじゃなく?


684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/05(水) 21:52:06.15 ID:h+KLBPcj

勝は三奈の会の女性全員と関係してたみたいだからね。

女性からもてなかった真犯人は三奈の会の女性全員を憎んでいたんだろうな。
津山三十人殺しの都井睦雄も夜這いを部落の女性全員から拒否されたので、女性全員を殺したんだ。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/06(木) 15:25:25.67 ID:???
ちょっとちょっと
三奈の会全員は大げさ、知ってる人いてるけど違うよ、違う!

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/06(木) 16:10:27.34 ID:j2biBaP1
不倫してるのに本当の事言う訳ないだろ。
それが誰も勝を助けなかった理由

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/06(木) 23:09:27.30 ID:j2biBaP1

当時の部落は完全フリーセックスだった。

完全フリーセックスの問題は産まれた子供の父親が誰かわからないこと。

〇〇の様な資産家は自分の嫁の子供が勝の子供だとすると、財産をすべて勝家に取られることになるから困るんだ。 それがこの事件の背景。

別に〇〇が犯人だと言ってる訳じゃないけど、自分の奥さんの子供に自分の血が入っていて欲しい男もいるからね。

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/07(金) 00:21:45.05 ID:???

この犯人は狂ってるよ。自分の目的のために村の若い女たちを全員殺そうとしたぐらいだから。
つまり精神状態がおかしくなっての犯行ではないだろうか?
金目的でもなく、ただ個人的な恨みでここまでするとは。
この当時奈良尾の奥さんは、かなり姑さんともめていて宗教に走っていってた。
もし精神的な病気にかかってしまっていて被害妄想などおこしていれば犯行の動機になる可能性もある。
しかも一番早くに苦しみだしていることからも一気に覚悟を決めてぶどう酒を飲んだとしたら事件との辻褄が合う。

勝と意見が対立している奈良尾の義理の妹もくさい。彼女はこの村の良いことをやたら強調している。
大阪で看護婦をしていた彼女が村人達に簡単に受け入れられたとは思えない。
陰湿ないじめのターゲットになっていた可能性もある。

もちろん勝もあやしい。どこからどこまでが本当の話かよくわからない。

ここで言われてる奈良尾も瓶を自らが開けたと主張しているが、なぜだろうか?瓶に自分の指紋がついていたらまずいと思ったのだろうか?


694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/07(金) 00:37:20.99 ID:bdsGYV3F

奥西楢雄 3月29日付警察官調書より

 慰労を始めるという時に、酒のかんや折り詰めを机の上に出して準備している時、 私の妻(=フミ子)がぶどう酒の一升瓶を私のいる所へ持ってきて、

「栓が堅いから抜いて」

というので、私が栓を抜いてやり、瓶を妻に渡したのです。

 私に渡す前に妻も栓を抜こうとしたものと思います。妻が持ってきた時は、ぶどう酒の一升瓶には包装紙はついておらず、瓶の栓も王冠(外蓋)もついておらず、キルク(コルク)の栓だけであったと思います。

 私が抜く時は、少し堅かったが力を入れて手で抜けたのです。

______


要するに〇〇は自分の嫁に毒殺の罪を着せようとしたんだよ
死人に口無しだもんね。 〇〇は警察に疑われていたから必死だったんだよね:


事件当時、奥西勝と共に疑惑をもたれ重要参考人となった人物は自分の供述調書のコピーを前にしてのテレビのインタビューに当時は奥西勝より取り調べが長かったと答えてるね

周囲から嫁と姑の仲が悪いと刑事が聞いてきて突いてこられたと言ってるね

またナレーションでは

「妻が精神的に疲れ果ててた事も追求され犯行もほのめかして、厳しい取り調べに自供しかけた」と

で、また本人が、俺が事件の全責任を持つと刑事に言ったとも
そして毎日新聞には犯人として顔写真が出たとテレビで「本人」が言ってるね

この辺の経緯は今は一切報道されてないね

あと、ぶどう酒を重要な場所に届けた重要参考人と同じ職場だった当時若者だった人がインタビューに何度もブチ切れてるねw

ドキュメント番組ておもしろい
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1337954853/l50

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/15(土) 15:05:10.45 ID:???

年前のドキュメントをようつべで見たけど、
村の人は、奥西が犯人で絶対間違いないんじゃ!って剣幕でいってたわ。

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/15(土) 15:35:32.05 ID:???
まだNさんが現役バリバリの区長やら交通安全推進委員やらやってたからね、目が光ってるし

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/16(日) 17:24:04.34 ID:mvnGnDDu

奥西勝は愛人の他にも数人の女性相手がいたし、殺された千恵子、ヤス子にも他の男性相手がいた。
奥西氏はとっさに奥さんかその他の愛人の仕業と察して悩んだ末に懺悔の自白を自分で捏造したのかも知れませんね。

三奈の会とは健康改善に名を借りた実質的な合コンであったということ、
容疑者と同姓で、まずこの事件で最初に奥さんを亡くした奥西樽雄元会長やその周辺は2006年に再審請求が取り消しになった時に

「検察の調査は絶対に正しいとはじめから確信していた」
「当初から予定通りの展開だ」

と口を揃えてコメントしています。勝氏は樽雄氏宅からお寺にお酒を運搬した際に、独りきりになった「空白の10分間」に農薬を仕込んだといわれています。
ただこの時間帯に勝氏を目撃した証言もあるのです。

樽雄氏は事件後愛人の女性と再婚したそうです。 

 因みに死亡した北浦ヤス子さんは、奥西勝氏と関係を持ちながら同時に奥西樽雄元会長とも懇ろであり、

「勝とは別れるからあなたもフミ子(奥さん)と別れて!」

と樽雄氏に迫っていたそうです。

元会長の樽雄氏の家は立場上お寺での会合の“準備室”となっており、勝氏ら準備役は樽雄氏宅とお寺とを往復していたわけですね。
http://ocean24.blog136.fc2.com/?mode=m&no=426


718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/16(日) 21:42:54.72 ID:???
>>715
奥西勝は愛人にはまっていたのが真実とちがう?
自分ではそんな事はないと言ってるけど。
妻より愛人の方を大事にしていたのは間違いない。
当時の職場の上司に愛人をとられたくなくて、冗談交じりに言ったことにむきになったり。

わざと愛人と妻の前でいちゃついたりして。妻と離婚したかったのでは?
しかしいざとなると愛人から別れ話を伝えられ。その原因となった部落の女連中共々殺してしまおうと考えたのでは?

そうなると妻にはいてもらわくては困ることになり、何とか妻だけを生かそうとしたのでは?
結果自分が愛人に入れ込み挙句に捨てられた事が恥ずかしい為に嘘の自白をしたのではないんだろうか?
ちなみにこの人、妻にDVもしてるが、本人曰く一度だけってのは無いと思う。
まあ、あくまでこれも可能性の問題で他の人が犯人かもしれないけど。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/16(日) 22:51:05.50 ID:mvnGnDDu

完全乱交制の部落で妻も愛人も大して変わらないよ。
酒飲むなというのは〇〇とは寝るなという意味
夫婦交換が普通でも、気に入らない相手と寝られると困るという話だろ。


部落の完全乱交制の実態


722 :これが部落:2012/12/16(日) 23:02:19.84 ID:mvnGnDDu

尼崎大量殺人事件

美代子の家に複数の家族が同居してたでしょ?
ああいうのが多いと思う。仲間として認めたら濃い密接な関係で固まる

友達が出来て遊びに行ったら表札も無くて「山田(仮)は2階だよ」と平日昼間に家に居る中年男

極々小さい長屋でもそう。そういうところだよ

720 :これが部落:2012/12/16(日) 22:54:56.70 ID:mvnGnDDu

部落出身の女の子でちょっとキレイめで可愛らしい子になると、15歳の時にすでに男性経験500人

A氏が、15歳になった少女と出会い、話を聞いてみると、
初体験は小学生の時で、部落の中でも何度も何度もレイプされたり、
時には父親にレイプされたり、祖父にレイプ、義父にレイプされたり、
さらにその全員に順番にレイプされたりして育つ。

ちょっとキレイめで可愛らしい子になると、15歳の時にすでに男性経験は500人
というとんでもないのもいるのだそうな。

だから、中学を卒業したばかりの女の子に声をかけると、喜んでお水で働きたいと言うらしい。

今までは襲われてもただ快楽を得るだけで、お金にはならなかったが、これからはセックスが金になると知って喜ぶのだそうだ。 私にはまったく信じられないが、それが部落の世界なのだそうだ。

娘が生まれると金になるってことで、金が欲しい父親は娘をレイプして子どもを産ませたりする。男の子だとガッカリし、女の子だと大喜びする。

私が出会ったことがある女性は、祖父との子どもを産み、義父との子どもを産んだことがあるって平気な顔で話してくれたから、驚いたことがありました。


A氏が話してくれた悲惨な女の子の話。

産まれてすぐに精神病と分かり、父親が育児放棄。母親は自殺。
その後、祖父母が育てたが、小学校に行く頃からさらにおかしくなり、
いつも下着姿でその辺を徘徊したりしてどうしようもなかったという。

で、部落の大人の男性たちが毎日レイプ。
集団で次から次へとレイプ。
中学生ぐらいの年齢の頃には2人の子どもがいたという。

そんな年齢でも服を着ないでその辺を徘徊しているものだから、
男性が寄ってきては普通に道端でレイプされているとのこと。
誰も止めないし、いつもの光景といった感じ。それで次から次へと精神病を患った子どもが出来たという話を聴いた。

A氏が言うには、その少女は部落の人間に毎日レイプされるためだけに生きている、とのこと。
http://blogs.yahoo.co.jp/canon_beginner/64016850.html


部落のものは親子が基本。

父親が娘を犯して子供が生まれ
その子を父親の私生児扱いにする例がけっこうあったそうだ。


俺の父親の集落では近親相姦ともいえるような複雑な結婚が行われている(た?)。
叔父と姪が結婚したり、叔母と甥が結婚したり。
実際に障碍者も生まれているし。

本当に山奥の集落だから昔からそういうことが行われているのかもしれないけど(信号機が一つしかないw)

周りを見渡せばほぼ全戸が夫婦の親戚という恐ろしい所があります。

狭いバラックに大人数が暮らしていたため
嫁が妊娠しても誰の子供かわからなかったらしい
旦那が留守のときは平気で親父や兄弟、近所の男がまぐわっていた
http://logsoku.com/thread/tmp2.2ch.net/rights/1073388229/

俺の部落は全部で17世帯で全部姓は同じ、皆親戚になってる。
熊本県と大分県の県堺の町で最近三つの町が合併した、
山奥深い部落なので昔から親戚同士の結婚でよそ者はいない。

昔から女は少なく男は多くてあぶれた男のために夜這いは普通に行われてきた、
村の全員が黙認してきたので生まれてくる子供も誰の子かよく分からない。

村全体の授かり子として大切に育てられた、当時兄貴が嫁をもらった時も俺の嫁でもあった。

嫁は少し頭が弱かったけど働き者で兄貴と俺の嫁として この年まで頑張ってる。
子供は直ぐに続けて3人産まれたがその頃の夜這いの男も数人いたから本当は誰の子供か分かっていない。

3番目に女の子が産まれたが3人共母親の血を引いて頭が弱かった。
頭が弱くても村では仕事はなんぼでもあって差別なく生きていけた。

3人の子供が成長して大人の仲間入りしたが、それほど広くない家で兄貴と俺と嫁の行為を自然に見てきた子供達にとって家族同士で行うセックスに問題など感じなかったのはしかたのないことだった。

夏の夜、上の二人の男の子が母親にのしかかっているのを見て兄貴も俺も黙って許した。 狂ったように大声上げて腰を使いながら射精を繰り返す子供達に嫁も又狂ってしまい狂乱の声を上げ続けた。

隣りの部屋をふと見ると、娘が全裸でトロンとした目で母親と兄たちの行為を見ながら右指を膣に入れて出し入れしていた。

俺は兄貴の顔を見ると兄貴の形相が変わり娘をジッと見ている、あっ兄貴は犯るかなっと思った。

俺も変になりかかってた、兄貴と顔が合った 引きずった顔でニャっと笑った。
俺も下卑た顔でうなずいた、兄貴が俺の前を通って娘に近づいた。
目の前を兄貴の太く長いチンポが揺れながら過ぎると俺も頭が白くはじけた。

娘に兄貴が被い被さると娘は甲高い声を上げた、俺が近づくと兄貴のチンポが娘を貫いているのが見えた。
そのままギシギシと攻めて膣から流れる愛液で兄貴のチンポがテラテラと光った やがて娘がウーンと唸って失神した。

兄貴がチンポを抜いて俺と交代した、俺もたまらず娘の膣にぶち込んだ。
あったけー 気持ちえー 娘が再び声を上げだした、俺はあらんかぎりの力で腰をぶつけ続けた。

その頃になってやっと娘が処女でなかったことに気が付いた、そうか兄弟妹でオメコしてたんだ 
それで兄貴と俺が入れたら失神したんだ そう思うと納得した。
その晩 明け方まで父娘 母息子の乱痴気騒ぎは続いた。 その夜を堺に親子兄弟の縁はなくなった、雄と雌の関係になった もう止まらない。 初めて 俺と兄貴が娘を犯してからは毎晩親子 兄弟妹で破廉恥な淫虐プレーが続いた。

俺も兄貴も久し振りの若い女体に狂ってしまい年を忘れてチンポが疼いた。
今晩はもう無理だと自重しても目の前で兄妹 母と子供のセックスを見せられるとつい三便宝を仕込み俺も兄貴もチンポが勃起してきて、いつの間にか俺も兄貴も嫁や娘にのしかかっていた。

俺も兄貴も太く長いチンポしていたが息子達はもっと凄いチンポを持っている。
二人の息子は生まれつき頭が弱かったが嫁と兄貴と俺のセックスを子供の頃から見ていた所為か早熟でセンズリも早く覚えチンポはもの凄く大きかった。

その太く長いチンポで貫かれる嫁も娘も歓喜の声を上げ続けた。

朝起きて仕事に行く時は普通の家庭なんだが、夜になると皆 淫乱獣に変身した。
嫁も娘も俺 兄貴 二人の息子が代わる代わる射精する精液で種壺状態でトロトロ垂れ流し乾く間もなく次々にチンポを刺し貫かれた。

嫁と娘が上げるよがり声 呻き声 男達が上げる歓喜の声、接合部が発する淫乱音 
部屋中に漂う精液の臭いで頭は痺れ口からは涎が垂れて このまま死んでもいいやと思えるほど気持ちが良かった。

数ケ月後 娘が妊娠した、誰の子が分からないが たぶん二人の息子のどちらかだろう。 その年 娘が男の子を出産した、訳ありの子なので近くの親戚が男の子を引き取ってくれた。村の誰もが知っていたが 非難するものは一人もいなかった、むしろ貴重な子供の出生を喜んでくれた。

流石に嫁は妊娠しないが 俺達男は娘に二人目の子供を宿すため 今晩も喜々として種壺に仕込むだろう。

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/15(土) 14:47:14.94 ID:sCWr1rHk

名張毒ぶどう酒殺人事件の謎は

勝と勝の嫁と北浦ヤス子の3Pプレイ
〇〇の嫁と勝のプレイ
〇〇の嫁の子供の父親は誰か?

について解明しないと解けないよ。

今まで言われていた様に竹薮の中でやると痛いから三奈会の宴会の後はお寺の中でやっていたんだろうけど、そういう細部を調べないとこの事件の本質には迫れない。

葛尾の女達はそういう事を警察で聞かれてニュースで全国に流されたくなかったから、勝一人を犠牲にしたんだろうな。


716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/16(日) 17:31:42.54 ID:mvnGnDDu

妻妾同家という言葉があるが、妻・愛人はそんな悲壮感はなく三人連れ立って映画見物にいっている...

さもあらん.こんなお調子者は女を殺さない.
この死刑囚が検事の作文以外の別の方法で毒をもったと考えている人も多いはず...

この死刑囚が犯人でないとするとだれだろうか・・・
こういう性モラルの低下風潮をニガニガしくおもっていた一番部落で人にのみ口うるさい道徳をとき、女の制裁をはかったかなり社会的地位の高い、どこにでもいる全体主義者が犯人であろう...

自分のやっかみやネタミで捜査してはあかんということだ.もてないのは自分の責任、公私混同ソウサだ.
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/stock/1331273416/l50

〇〇は余程もてなかったんだろうな。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/17(月) 00:04:45.60 ID:0xAqbQjL

要するに奥さんの子供の父親が自分でないと困るのは資産家だけなんだ。
何百億円もの財産は自分の本当の子供だけに相続させたいからね:

勝死刑囚が犯人でないとすると真犯人はだれだろうか・・・
こういう性モラルの低下風潮をニガニガしくおもっていた一番部落で人にのみ口うるさい道徳をとき、 女の制裁をはかったかなり社会的地位の高い、どこにでもいる全体主義者が犯人であろう...

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/17(月) 00:13:05.43 ID:0xAqbQjL

犯人はこの中の誰か:


奥西勝  : 前々日に薬局でコンドームを買っていた
奥西楢雄 : 「三奈の会」会長、農協職員
石原利一 : 「三奈の会」会員、農協職員、白ワイン・折詰購入者
稲森民 : 奥西楢雄の妹。事件当日、出産を控えて葛尾の実家(奥西楢雄宅)に帰省
稲森ゆう : 稲森民の義母。稲森民の帰省の付添。事件当日午後4時ごろ奥西楢雄宅を発った
奥西コヒデ : 奥西楢雄・民の母
奥西タツノ : 奥西勝の母。勝が無実を訴えたので葛尾から追われた。1988年死去

尚、奥西楢雄の母 奥西コヒデと妹 稲森民は三奈の会には出ていない。


728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/17(月) 14:23:35.54 ID:???

妻より愛人を大事にしていたのはまちがいない やら本人以上に詳しい人がいますね
笑ってしまうわ、あんたこそこの事件の真相を暴いたただ一人って?
この意見もって検察に直訴したらいいのに

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/17(月) 18:13:21.31 ID:0xAqbQjL

警察も裁判官もみんな知ってるんだよ。
でも知っていても公にはできないことがあるんだ。

だから死刑執行しない代わりに勝一人に犠牲になって貰ったんだな。
そうすればみんな幸せになれるから。

これが結論かな:

奇祭、奇習、世の中には沢山ありまして、面白半分という部分はあるのですが、実際に知っていくとですね。

口が段々重くなります。近親相姦、精神疾患、遺伝病の発症の理由、村の中での奇習を隠すための排他主義。

私もちょっと見てみたんですが、何といいますかね。今まだ残る人に対して、困ることになるんじゃないかと。

私は特に、幼い頃から、「えたひにん」と呼ばれる人たちの生い立ちや生き様、「部落」と呼ばれるところの部落から
どう脱していくか、そして、現在、口が裂けても言われないけれど、ある施設の近所の子供に対する

「差別」を追っていった事がありました。それを専門に勉強したかったんですが、あまりに、悲しい事実があるので、
私も知りうることに関して、口が重いことがあります。けれど、実地でそういう人たちの話を聞いて周った(はじめた当時の私はまだ、8歳くらいでしたかね)
ので、口も重くなります。

どうしてここに、社が建つのか。どうしてここに、こんなものがあるのか。どうしてここにこんな施設があるのか。

紐解いていけば紐解けるのですが、だからと言って、残された人たちが、すっきりはっきり白状できない理由も、あるのです。
何度でも話に上がっては来ると思いますが、触ってはいけない問題もあるということで、やったやってないは関係ない世界があるんです。

それを、個だけを尊重して尊んで美談にしようとすると、村全体が悪くなって、
誰も嫁に来なくなってしまったり、後を取る人もいなくなったり、廃村に持ち込まれたりします。

あなたは、掘り下げようと思うとき、全ての人の利益を考えて発言してください。 どさくさにまぎれて行ったことは、全て、美談にならない洒落にならないものばかりなんです。
http://blog.goo.ne.jp/nekotech/e/ff1deb2cfcd8c62ed0dced78d7521f04


そしてあの事件以降、名張市葛尾の農家には嫁の来手は誰もいなくなった。
乱交・近親相姦しなければいけない部落に来たがる女性はいないからね。
すべて奥西勝の支援者のせいだから部落民は誰も協力しない。

http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/archives/1340034466/


_________


部落については


被差別部落出身の有名人は?
http://www.asyura2.com/11/lunchbreak45/msg/860.html

日本の農村は怖い _ 狭山事件の背景
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/340.html


12. 2013年7月03日 23:51:59 : W18zBTaIM6

揺らぐ死刑判決 〜検証・名張毒ぶどう酒事件〜
http://www.dailymotion.com/video/xfyc1t_%E6%8F%BA%E3%82%89%E3%81%90%E6%AD%BB%E5%88%91%E5%88%A4%E6%B1%BA-%E6%A4%9C%E8%A8%BC-%E5%90%8D%E5%BC%B5%E6%AF%92%E3%81%B6%E3%81%A9%E3%81%86%E9%85%92%E4%BA%8B%E4%BB%B6_news#.UdQ57fmCimw

13. 中川隆 2013年9月03日 22:09:51 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

名張市葛尾に限らず、日本の山村は何処でもすべてこういう感じ:


集落の現状

・長による支配、ボスと子分の上下関係が厳然と存在する

・村の掟や価値観 しきたりがある

・出る杭は打たれる。長い物には巻かれるべしの精神構造

・排他主義に基づく仲間意識が存在する

・自分逹の理解できない他所者の存在を許さない

・同郷者に対しては自分達と同じで当たり前という意識を抱いている

・自分たちより劣る存在である、といった思い込みが激しい

・弱いと規定したものに対しては、陰湿且つ徹底的にいじめをする

・集落は陰口を好み二人集まると誰かの悪口を言う

・プライベートやプライバシーといった概念が無い

・無学、無知、無教養の集まり


村社会の規則http://www.cns-fuso.co.jp/inpaku/02mita/mit-095.html


_http://uracigoto.blog.fc2.com/blog-entry-320.html


14. 2013年9月03日 22:15:05 : W18zBTaIM6


1.名無し 2013年07月31日

この村に限らず村落なんて村八分で人を阻害して楽しむ集団だよ

桧原村とかはまだ普通だけど日原鍾乳洞があるあたりは悲惨なイジメの巣窟だよ

いつ殺人が起きてもおかしくないし実際に人殺しがあっても村中で隠ぺいして何もなかったかのように処理するので今まで警察沙汰になったことがないけどこのケースは違ったんだね

出身者が言うんだから間違いない。

8.名無し 2013年07月31日

小さい村での疎外って恐ろしい孤独を意味するんだよ

俺たちのようにその気になれば一人で生きていけるというような都会の面影はない

悪い事に権力者が必ず変な思想をもっていて主観でとんでもない依怙贔屓をする

しきたりという言葉を聞いたことがあると思う

このしきたりというのは村では憲法よりも絶対的な力をもっていて、それに背くと拷問や虐待が待っている

今回の犯人はそのしきたりを破っただけなのだと思う。ただ逆ギレして相手を殺した

村側が人殺しをした場合は口裏を合わせて死体を隠すが
今回は村側が被害者なので警察を介入させたってことだよ


15. 2013年9月03日 22:19:33 : W18zBTaIM6

5名無し 2013年08月01日

2chで奥多摩にある鍾乳洞付近の村落出身者で自分や自分の家族が遭わされてきた村八分の恐怖について詳細に語ってた。

まるで南北戦争前のアメリカの黒人のような扱いだわ


畑は無残に荒らされ
娘はレイプされ
二男はたぶん殺されて行方不明

村人全員が口裏を合わせて嘘の供述するから警察なんて何の役にもたたない


9名無し 2013年08月01日

同和を甘く見ない方がいいよ
人殺しなんてなんとも思っちゃいない。

12.名無し 2013年08月01日

トリックの映画に出てきた村人を連想してしまった。

確かに人殺しなんてなんとも思っていない連中だった

フィクションだとばかり思っていたが実際にあるんだな。



16. 2013年9月03日 22:20:57 : W18zBTaIM6

15.名無し 2013年08月01日

余所者は村八分にされるなんて珍しくないぞ

15年位前に山奥の村で大地主に若い女の子が監禁されてるって事件あったじゃん

女の子が村の風習に従わなかったから母親も同意したとか言うやつ

山奥の田舎はマジで昭和どころか江戸時代の世界だよhttp://amaebi.net/archives/2078052.html

15.名無し 2013年08月01日

イジメで結束をはかるのは集団心理そのもの
村の隠蔽体質は未解決事件に深く関わっているんじゃないだろうかhttp://amaebi.net/archives/2077600.html


17. 2013年9月03日 22:37:09 : W18zBTaIM6

 暑さを避けるために、奥多摩にある日原鍾乳洞へ行って来ました。

思った以上に涼しいっていうか、むしろ寒いっ! 

外の気温は30度を超えているのに、洞窟内の温度計をみたら8度くらいしかなかったです。おまけに中は足場が悪くてジメジメしてて、異常に急勾配な階段がたくさんあって、心体ともにヒヤヒヤしました。

 ドラクエのダンジョン気分を満喫して、上機嫌で外に出ると、出口付近にこんな看板が……。

「この付近で20〜40歳くらいの女性の手足首、バリバリになった太くて長く黒い髪の毛が発見されました。不審者を見かけたかたはご連絡ください」

 すっかりへこんで奥多摩をあとにしました。髪の毛の描写が生々しすぎます。
http://uguisusachiko.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E8%A8%98/%E6%97%A5%E5%8E%9F%E9%8D%BE%E4%B9%B3%E6%B4%9E%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6


18. 中川隆 2013年9月03日 22:47:54 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

本当は怖かった日本の農村


世間には

「犯罪とは都市で起こるものであり日本古来の農村地帯は牧歌的で秩序だっていて、近代の都市部とは違い平和で犯罪はなかった」

という誤解があります。

しかし、そういう閉鎖された農村地帯とか地方コミュニュティーというのは実は陰鬱でおかしな犯罪の温床でもあったのです。

例えば、間引き、夜這い、村八分、村の権力者による暴行、強姦、犬神や狐憑き殺人のような迷信や因習に縛られた暴行事件、実は殺人事件であった神隠しなど犯罪行為はゴロゴロありました。

まあ村の女性がレイプ同然に暴行されてたり、村のある一家が村八分で酷い目に合わされたり、嬰児が大量に間引きで処理されても、お上には訴えられず表立った犯罪にはなりにくいということはありますけどね。

「昔は村や地元の秩序状態が犯罪にはなりにくい犯罪を誘引していた」が正解です。

ただ、夜這いについては現代では少々、誤解があり、まるで村の女性が村の男に有無を言わさずレイプされてしまうよう言われてますが、実際は当時の独身女性には貞操観念などなく、しかもセックスは最大の楽しみであり、村の女性たちは

「村の男が私を悦ばせにやってくる」と夜ワクワクして床についたそうです。

薩摩だったかの逸話に村の男が男色に耽り女性とのセックスをサボりだしたのに怒った女性たちが、男たちが集まって男色している所に殴りこんで乱闘になったという逸話すらあります。

「当時の村の女は夜這いによって無理矢理犯された哀れな性奴隷であった」

という現代の誤解は「女性が自分の意思でセックスを求めるわけがない」という歪んだ女性像から来ています。

第二に女性の側にちゃんと自分の体調や相手によっては拒否権があり、もしも、それを破って強引な夜這いに及んだ男は村八分などの制裁を受けます。

つまり夜這いは「村の男女の性の捌け口であり最大の娯楽」という男女共に楽しめる平等なものでした。

しかし、これもあくまで過去の時代の話しで現代では夜這いは一般的風習にそぐわない単なる犯罪行為になってしまったのも事実です。 夜這いの習慣の名残は各地でトラブルを生みました。

例えば単なる旅行者の女性が村の若者に村の夜這いの習慣によって集団レイプされた事件とか南九州で東京から来ていた女性が地元の男に略奪婚の習慣で拉致されて、親子ともども「うちにもやっと嫁さんが来た」と泣いて喜んだ事件とか表立った騒ぎになった事件がいくつもありました。

あと名張毒ブドウ酒事件とか津山三十人殺しも動機は夜這いのもつれらしく、陰鬱な農村型犯罪です。

他に月ヶ瀬村の殺人や殺人事件とは思いにくいですが「便層で死んだ男」事件などもそのカテゴリでしょう。
http://pandaman.iza.ne.jp/blog/entry/526459/



19. 2013年10月19日 23:47:08 : W18zBTaIM6

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/17(木) 12:46:59.28 ID:2EQkRL57

名張毒ぶどう酒事件再審認めず 最高裁、弁護団の新証拠否定

三重県名張市で1961年、女性5人が死亡、12人が中毒症状になった「名張毒ぶどう酒事件」で殺人罪などに問われ、 72年に死刑が確定した奥西勝死刑囚(87)の再審請求について、 最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)は17日までに、

「事件で使われた毒物が自白通りの農薬だったことに矛盾はない」

として死刑囚側の特別抗告を棄却する決定をした。

再審開始を認めない司法判断が確定した。決定は16日付で、裁判官4人の全員一致の結論。

7度目となった今回の再審請求では、実際にぶどう酒に入れられた毒物が、
奥西死刑囚が自白した農薬「ニッカリンT」だったのかどうかが争点となった。

2013/10/17 12:35 【共同通信】

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/17(木) 15:11:54.82 ID:???            ★祝・名張毒ぶどう酒事件再審認めず 最高裁★                          ,. -‐==、、

             ,. ===、、 o   ○o.  i       :::ト、
           _,/      `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l       :::ト、\
           //      .::::/  :::::!===l      :::|ス. ',
             /./       .::::/   ::::l    |  __ ..... _::::|} ヽ l-、
.           ,ィク ,'..__    .::::/    ::::l    :l '´    `)'`ヽ ヾ;\
       /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l     `'::┬‐--(_   } ./;:::::\
     /::::::::!   ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、   |l::ヽ /;';';';';::::\
.     /|::::::;';';'\/} (ヽ、  _/|   (´    _,.ィ!::ヽ.  ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、
   / ,ノ:::;';';';';';';';';'/  /ヽ、二ニ-イ   ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::...
. /  i::;';';';';';';';';';'/ ,イ.:::::::::::::::::: !    ヽ`ー‐'";';';';';';';ヽ   \';';';';';';';';';!:::::


104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 01:21:51.32 ID:x1ZsmiI

「最高裁は判断逃げた」=弁護団、不信あらわに−8次再審請求を表明・名張事件

名張毒ぶどう酒事件で第7次再審請求が退けられた奥西勝死刑囚(87)の弁護団は17日、名古屋市内で記者会見し、 最高裁が弁護側の特別抗告を棄却した決定について、

「理由と言える理由が何も書かれていない。科学的な論点から逃げた判断だ」

と批判した。 第8次請求を行う方針も表明した。

最高裁の決定書は17日午前、鈴木泉弁護団長の事務所に郵送で届いた。
鈴木団長は「年内の再審開始決定を確信していたので、信じられないうつろな気持ちで読んだ」という。

弁護側が検察側の主張に反論する意見書を9月末に出したばかりだったことから、
鈴木団長は

「最高裁は書面や証拠を本当に検討したのか」と批判。

「裁判官は人の命を何だと思っているのか」と語気を強めた。
(2013/10/17-22:52)

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 15:21:30.69 ID:+JinOLEp

「裁判所の判断には合点がいかない。兄貴はやっていない」。

事件当日、奥西死刑囚と同じ名張市片平の採石場で働いていた山田清さん(71)=伊賀市岩倉=は、ずっとこう思っている。

面倒見がよかった奥西死刑囚を、当時と変わらず「兄貴」と呼んで慕う。
記者の取材で最高裁の決定を知ると、声を抑えて「おかしい」と絶句した。


 半世紀余りがたった今でも、汗だくになって黙々と働く奥西死刑囚の姿が夢に出てくるという。
山田さんは

「兄貴は虫も殺せない男なのに、人を殺すなんてあり得ない」

と奥西死刑囚の人柄を語り、「これからも再審請求を続けて戦ってほしい」と励ました。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/17(木) 14:58:09.11 ID:PH888yNt

真犯人が誰か示さないで再審してもらおうというのが弁護団の戦略の間違いだったな
無能な弁護士についたのが運の尽きだった

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/17(木) 15:02:04.53 ID:PH888yNt

誰が真犯人かみんな知ってるのにね


105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 03:43:22.82 ID:???

で、犯人は一体誰なんだ?


106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 08:22:21.76 ID:+JinOLEp

毒殺は女がやることだからな

ナラオは犯人じゃないだろ

しかし、自分も毒を飲んで死ぬ位なら、憎い女一人だけ殺してから自殺するだろう。

死んだ女の中には犯人はいない

ナラオの母親か妹が一番怪しいな。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 08:28:45.96 ID:+JinOLEp_

2chで奥多摩にある鍾乳洞付近の村落出身者で自分や自分の家族が遭わされてきた村八分の恐怖について詳細に語ってた。

・まるで南北戦争前のアメリカの黒人のような扱いだわ


畑は無残に荒らされ
娘はレイプされ
二男はたぶん殺されて行方不明

村人全員が口裏を合わせて嘘の供述するから警察なんて何の役にもたたない

小さい村での疎外って恐ろしい孤独を意味するんだよ

俺たちのようにその気になれば一人で生きていけるというような都会の面影はない

悪い事に権力者が必ず変な思想をもっていて主観でとんでもない依怙贔屓をする

・しきたりという言葉を聞いたことがあると思う

・このしきたりというのは村では憲法よりも絶対的な力をもっていて、それに背くと拷問や虐待が待っている

・今回の犯人はそのしきたりを破っただけなのだと思う。ただ逆ギレして相手を殺した

・村側が人殺しをした場合は口裏を合わせて死体を隠すが
今回は村側が被害者なので警察を介入させたってことだよ

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 08:32:35.73 ID:+JinOLEp

ナラオの妹を尋問すれば真相がわかるだろうな
でも警察はナラオの妹が証言するのを一番恐れているから、再審は行わない。


119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 18:40:20.48 ID:???

ちょっと昔の田舎って怖いわあ

・奥西勝さんのお母さんをリンチ

・奥西家のお墓を荒らす

・みんなで口裏を合わせて奥西勝さんを犯人に仕立て上げようとした

などなどといったことはもちろんだけど、

奥西勝さんと奥さんと愛人が三人で仲良く映画を観に行ったりしてたってのはどういうこと?

奥さんと愛人が仲悪いってんなら解かるんだけど、仲良しだったってのが逆に不気味だわ

夫がほかの女とセックスする仲でも平気、というか普通のことだったわけ?

男女関係が乱れすぎでしょ


121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/18(金) 19:55:32.42 ID:+JinOLEp

山村では乱交と近親相姦が普通だったからね。誰が父親かもわからない。

部落の人全員が親戚同士

殺人は当たり前で、みんなで口裏を合わせて嘘を言うのも当たり前


権力者に逆らったらすぐに殺される


122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/19(土) 14:06:54.73 ID:???
>>121
近親相姦は考えすぎw
夜這いの風習は当たり前の時代だったと思うが。


123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/19(土) 14:22:33.69 ID:???

まあ、私がこの手の田舎のエロ方面について無知なのは認めるけど
私は都会育ちだから、田舎のことなんて全然知らないのよ
知りたいとも思わなかったし

だってなんか…気持ち悪いものとか不気味なものが詰まってるって感じはするじゃない

知ったら後悔しそうで

ちなみに私は史学科を出てるから、昔のことはそれなりに知ってるつもりなのよ
でもこの手の…表に出てこない不気味なことは何も知らないの

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/19(土) 14:30:16.25 ID:???

私だって夜這いの風習ぐらいは知ってるわよ、さすがにね。

読書が好きで、小説をよく読むから、 夜這について書かれた小説を何冊か読んだことはあるの

でも小説は小説。現実とは違うでしょ

だから小説を読んで夜這いとか、田舎の風習とかを知った気にはなれなかった。
でも…現実もあんな感じなのかしら

不可解なのよね、同じ女として
自分の夫の愛人と仲良くできるというその心が。

同じ日本の、ほんの数十年前の、同じ女の人の心が、とても不可解
夜這いの風習があると、あんなものなのかなぁ
自分の夫をよその女と共有、そしてその女と仲良くするって

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/19(土) 15:15:19.50 ID:MzEWfsdu

この事件の本質は、部落の資産家と一般部落民では性風俗が180度違うという事

同じ乱交でも資産家は親・兄弟・兄弟の嫁の間でしか乱交しない

一般部落民は完全乱交で子供の父親が誰かもわからない。

これ読め:

ド田舎の旧家の次男坊に嫁いだんですが、結婚して二年経ったころ姑に呼ばれて

「ここでは嫁は○○家に嫁いできたものなので、家事以外にも舅と長男の相手もなさい」

と言われた。「は?」と驚いて訊き直すと、要するに夜の相手もせよということらしい。
http://moemoe.homeip.net/view.php/15359

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/19(土) 15:18:39.85 ID:MzEWfsdu

資産家の家の女性は一般部落民の相手構わず乱交というのが許せないから
淫乱な部落の女性全員を懲らしめようとしたのがこの事件だと思う

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/19(土) 22:15:04.99 ID:MzEWfsdu

勝、勝の奥さん。ナラオの奥さんには大量殺人する動機は全くないよ。

従って、勝の奥さんかナラオの奥さんが犯人だという説は明らかな間違いだ。

ナラオが大量殺人するとしたら、邪魔だった愛人の北浦ヤス子とナラオの奥さんを同時に殺して、勝に罪を着せるのが目的になるけど、そこまでの度胸や知恵はないだろうな。

そうすると可能性が高いのはナラオの母親だろ。

おそらく食中毒程度で、死亡事故まではいかないと甘く考えていたんだろうな。

ナラオの母親はナラオの奥さんが勝と関係を持った(?)のが許せなかったんだろう。

ナラオの母親は隣の勝の家から農薬をこっそり持って行ったのかな?

そして後ですべてを知ったナラオは母親を庇って勝に罪を着せた。

まあ、すべて僕の妄想だけどね。


141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/10/19(土) 23:25:30.69 ID:??? 

              ___
            / ⌒  ⌒\
           / (⌒)  (⌒)\ 
         /   ///(__人__)///\
          |  u.    `Y─┴──┴──┐
           \,,     :|  真犯人の   |
           /⌒ヽ(^う  奥西勝は . |
            `ァー─イ.   くたばれ   |
           /    :|_________|
             /      /
          /      ⌒ヽ
      ___/  / ̄ ̄`)  ノ
     (__r___ノ     (.__つ


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/21(火) 09:20:56.63 ID:???

こんな嘘ばかりのスレ取り消せ。
クソボケが 、アホクソボケカスが。

根性無しのカスの集まりが。
どうせ何もできんのやろが?
カスはカスらしく黙っとらんかい!クソボケ!

何なんじゃアホが。この根性無しのクズババアが。
クソボケクズ。クズの集まりじゃねえか。

ポンコツのクソドアホが。ボンクラだろがてめえら。
はっきり言っといてやるよ。 てめえらなんか、何一つ怖くないわ、
このクズ以下のポンコツボンクラクソが。
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/archives/1369068401/


20. 2013年10月21日 09:57:28 : W18zBTaIM6

156 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 11:17:26.27 ID:Ja4qc7a/0

これって村人の証言が最初とぜんぜん違うんだよね
奥西勝が逮捕されてから「やっぱりあれは○○時でした〜」とか

実際に奥西が犯人かもしれないけれど村人の保身図る態度がやばすぎ
元村長のインタビューとかドン引きしたわ

147 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 08:47:10.68 ID:lByboHMvO

奥西自供と合わせて証言を翻している村民どもは怪しい


213 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 23:19:30.43 ID:FDiPpA/80

一審の無罪判決読むと、検察が無茶苦茶やってるのが分かる。
ある日を境に村人の供述調書が突然変わって、ぶどう酒引き渡し時刻が検察の都合のいいように
村人の供述調書が変わってしまうんだが、それについて裁判官は判決で、

「かかる時刻の訂正は、ぶどう酒引渡人側の時刻を受取人側の述べる時刻に合致せしめるための
検察官の並々ならぬ努力の所産であり、このことは各該当の調書を一読すれば容易にこれを理解し
得るところである。」と皮肉たっぷりに書いてる。

164 名無しさん@13周年 [] 2013/10/18(金) 12:26:55.75 ID:qDVyxOkN0

田舎町というのは、代々のその地域の顔役というか有力者がいて、
その家の意向に沿わない言動をすると村八分的な扱いや不利益を
被るから、その手の顔に黙れと言われたり、口裏合わせを命じられる
と、みんなそれに従うんだよ。よそ者に村の恥とか秘密を知られる
ことをもっとも嫌うし。

197 名無しさん@13周年 [] 2013/10/18(金) 20:33:55.76 ID:OTivNUqF0

疑問点。

・この集落って、今は普通の都会なのか?
名張市という市内なんだよな?


・真犯人と噂され、動機も確証もある「地元の有力者」
 の件がマスコミでは全く報道されないのは、何の圧力?

てか、最近の2ちゃんでも発言がない。 何故なんだ


175 名無しさん@13周年 [] 2013/10/18(金) 13:52:31.51 ID:3BIfReAo0

なんだ。2ch探偵団では犯人まで特定済み
なのか?裁判所は何やってんだか。


39 名無しさん@13周年 [] 2013/10/17(木) 18:51:40.64 ID:XNyqF1cQ0

ニッカリンT云々の前に、まず使用された有機リン系農薬が
奥西所有のものだったという証拠が全くないわけだ。
「矛盾しない」で凶器と判断してよいのかね?

歯型鑑定された王冠など、押入れの奥からぞろぞろ出てきた
一体いつのものか不分明な錆びたものでナンセンス。
農薬を入れたとされる竹筒も出てこない。

「犯行機会は奥西にしかなかった」を担保する証言は検察官に
よって誘導されたもので、誘導される前は複数の人に犯行機会は
あったことになる。

つまり、誘導され、のちに翻した自白以外に証拠などはなく、
無罪を言い渡すべき事例だ。

第一審の津地方裁判所判決が正しい。同時に、再審開始決定をした
名古屋高裁刑事第一部の判断も。
法務当局も、死刑判決に自信があるなら、なぜ執行せずに何十年も
経過したのだ?

誤った裁判を認める勇気を持たず、先輩や検察の顔を潰さないことに
腐心する我が国刑事司法の黒歴史というか、世界に恥ずべき決定だ。
奥西の獄死で一件落着という腹づもりだろう。
まあ、高知白バイ事件の有罪を維持した最高裁だから馬鹿なのは
わかってはいたが。
最高裁の看板下ろしたらいかがかね。


151 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 10:10:36.43 ID:Veavd/Je0
>>39
それを世間一般に深く周知させる礎として
彼には冤罪の可能性を持ったまま
死刑台へ進んで貰うんだよ。

大体彼に過失が無いとは言えない。
早く帰りたいからと都合の良い供述を重ね、いたずらに捜査攪乱を図って
真犯人や証拠の喪失を進めたのは看過出来んしな。

自業自得と断ずるは酷だが。


152 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 10:50:55.82 ID:dl6gEl+n0
>>151
奥西は真犯人が誰か知ってるんだと思うんだ。
でも誰かは言えない。言うと一族が村八分にあうから。


168 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 12:47:58.69 ID:UN3QV5360
>>152
一族はとっくに村八分だよ。
本で読んだが、このオッサンは取り調べが長引くと都合悪い事が有った。
盗電や精米機の排水と言った、実にどうでも良い事だがな。

そして仮にやったと言っても事実は後で解ると言う過信と
村人が擁護してくれると信じていた。

それがどうだ?
村人からは我々まで嫌疑をかけられたと罵られ、
乳のみ子の母親が亡くなった責任負えと責められ
苦し紛れに奥さんがやったと推測でポロッとこぼせばマスゴミに大々的に取り上げられ
それが原因でオッサンの子供を見ていた奥さんの母親からは
今後、一切子供の面倒は見ないと
三行半叩きつけられ
警察は供述の裏取りに心血を注ぎ
荒く長期化する取り調べ。

踏んだり蹴ったりを体現したようなオッサンだよ。


169 名無しさん@13周年 [] 2013/10/18(金) 12:56:28.03 ID:tWDU7KQA0
>>152
奥西が無罪を主張した途端に家族は村八分にあっているぞ。

家族が葛尾に居られなくなって去った後に一族の墓まで暴かれている。

とにかく、葛尾の人間は真犯人が奥西じゃないと困るわけだ。
だからといって偽証までしてよいとは思わないけどな。

ぶどう酒が楢雄宅に届いた時刻が翻されたせいで、奥西に唯一
犯行機会があったなどと裁判所が誤った認定をしたわけだし。
最高裁は知らん顔しているけど、かなり根本的な部分なんだよ。
奥西以外に犯行の機会があった人物がいたことになるから。
葛尾では農業を営んでいる家が複数あるわけだから、
有機リン系の農薬などありふれたもので、動機のある人物が
ぶどう酒が楢雄宅にあるうちに毒物を入れた可能性が出てくる。


170 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 13:14:46.20 ID:UN3QV5360

面白いのは事件前に農薬が確かにオッサンに販売されており
夫婦ケンカの際、奥さんに人を殺せる薬と説明し保管場所も伝えたのに
事件後、空瓶すら何処にもない。

捨てたと言う川を探し回っても無い。
オッサンの家を探し回っても無い。
薬を入れた竹筒も無い。
薬を入れる時に使った軍手も無い。

しかし、オッサンの歯形が付いた王冠は何故か公民館の押し入れ奥から出てくる。(最初に探した時は無かったw)

オッサンが何か細工していた様なしてないような・・?的な供述は次々に出てくる。
前に言った供述は思い違いで今のオッサン主犯供述で間違い無いな!?
的に裁判官が聴くと途端に声が小さくなりハイと言う村民。

オッサンは死者に嵌め込まれたんだよ。


171 名無しさん@13周年 [] 2013/10/18(金) 13:29:08.40 ID:3BIfReAo0
>>170
真犯人は奥さんだったって事?

174 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 13:51:57.93 ID:UN3QV5360
>>171
最初は死者も捜査対象だった。
しかし、死者を裁いたり調べる事は出来ない。

その後、オッサンを縛り上げたらコロコロ供述変えるし挙動不審過ぎる。
(前述した盗電や精米機の心配)
本当は後二人程怪しい生者がいたが
オッサンが自分がやった。と言ったから
あっそ、じゃあ君たち帰って良いよ。で話が進んだ。

しかし、オッサンが急にやってないと言い出し、
何だお前!この間やったと言ったばかりだろ?頭おかしいのか?

とかやっている間に、
昔の事なんか忘れたと怪しいと思われる二人が言い出して証拠上げる事も難しくなった。って感じ。


173 名無しさん@13周年 [] 2013/10/18(金) 13:33:42.63 ID:WIyFWhOZ0

楢雄、勝、勝の妻

犯人はこの内の誰かなんだろうけど

勝の妻> 楢雄 >勝

自分はこの順に怪しいと思ってる。
勝の妻が真犯人なら夫への報復大成功だし、
楢雄なら邪魔な妻と目障りな勝の排除に成功、
勝だとすると、どんくさいなあ。

188 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 16:16:30.32 ID:UN3QV5360

あと、個人的にひっかかるのは
奥さんは確か二番目に毒で倒れた。
不倫相手はそのしばらく後だ。

怨恨で奥さんが毒を盛って清算で自分も死ぬなら殺す相手が倒れるのを確認後では無いか?

普通、殺す相手より先に自分が毒を飲むか?
相手が吐いたりして助かったら犬死にだしな。



21. 2013年10月21日 09:58:39 : W18zBTaIM6

183 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 15:16:09.41 ID:tWDU7KQA0
>>173
楢雄の妻を忘れている。

http://asyura2.exblog.jp/20049108/

_この大量殺人、村内では決して触れる事が無いが犯人が特定されているという。

 _事件前日、奥西死刑囚の隣家でトラブルがあった。
 _事件で死亡した隣家で村の有力者でもある奥西楢雄の妻が、夫奥西楢雄に殴られ逃げてきたという。
 _奥西楢雄も夜ばいの村の例外ではなく村内に愛人がいた。このトラブルだったという。

 凶器となったぶどう酒の購入を決め、購入したのはこの奥西楢雄。農協に勤務していた。

 _ぶどう酒を懇親会に出すことになり、奥西楢雄は農協職員の石原氏に運搬を依頼する。 
石原氏は酒店で清酒とぶどう酒を購入し奥西楢雄宅に運ぶ、受け取ったのは事件で死亡した奥西楢雄の妻。
 受け取ったのは16時ごろだという。

 _この前後に石原氏は何人かの村人とすれ違っており それらの証言からもこの時刻ははっきりしていた。
 _その後、17時すぎに奥西死刑囚が殺戮現場である公民館に運び事件が起こった。

 _これが事件直後の村内での供述だ。

 しかし・・事件から2週間以上経ってから「村人が供述を同時一斉にひっくり返す」 という異常事態が起る。

 _村人たちが石原氏がぶどう酒が奥西楢雄宅に届けたであろうすれ違った時刻は17時ごろと証言しはじめ、
奥西楢雄宅での空白の1時間がなくなってしまう。そして犯行機会があるのは奥西死刑囚だけとなってしまう。 
 
 その後、奥西楢雄の妻は事件で死亡したため、すぐに再婚しているがなんと奥西楢雄は奥西死刑囚の愛人
でもあり事件で死亡した北浦ヤス子とも愛人関係にあったという。 そして北浦ヤス子は奥西死刑囚と別れるから
奥西楢雄も妻と別れるよう迫っていたと言う。 事件前日の痴話げんかはこの別れ話がエスカレートしたものだったという。

184 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 15:44:29.06 ID:UN3QV5360

もう一つネタが有る。

オッサンの奥さんが宴会始まる前に
ぶどう酒が出るが飲むな。とオッサンに言われた。
と言っていた。と言う証言が有る。
でも、奥さんは飲んで死んだ。

コレは死にたくないなら飲むなと奥さんが出した警告なのか
本当にオッサンが言った事かは解らん。



215 名無しさん@13周年 [sage] 2013/10/18(金) 23:31:30.65 ID:oe8XbBD90
>>184
奥さんが酒乱だから飲むなって意味だったかもしれんだろ
http://matomeru2ch.com/2ch-newsplus/1381984238/%E3%80%90%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%80%91%E5%90%8D%E5%BC%B5%E6%AF%92%E3%81%B6%E3%81%A9%E3%81%86%E9%85%92%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%80%81%E5%86%8D%E5%AF%A9%E8%AA%8D%E3%82%81%E3%81%9A%E3%80%80%E6%9C%80%E9%AB%98%E8%A3%81%E3%80%8C%E6%96%B0%E8%A8%BC%E6%8B%A0%E3%81%AB%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%9A%E3%80%8D.html


22. 2015年2月09日 14:43:14 : b5JdkWvGxs

名張毒ぶどう酒事件/悲願〜再審の扉と証拠開示〜
http://www.dailymotion.com/video/x2fou7w_%E5%90%8D%E5%BC%B5%E6%AF%92%E3%81%B6%E3%81%A9%E3%81%86%E9%85%92%E4%BA%8B%E4%BB%B6-%E6%82%B2%E9%A1%98-%E5%86%8D%E5%AF%A9%E3%81%AE%E6%89%89%E3%81%A8%E8%A8%BC%E6%8B%A0%E9%96%8B%E7%A4%BA_news?start=232

23. 中川隆 2015年7月18日 16:42:08 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

名張毒ぶどう酒事件 動画
https://www.youtube.com/watch?v=t_4sAaMhk28
https://www.youtube.com/watch?v=MVgJIh9HKJ4

24. 中川隆[3241] koaQ7Jey 2016年7月11日 00:23:55 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[3592]

奥西勝さんとお母さんは創価学会の熱心な信者だった


Shoko Egawa
創価学会は、冤罪を訴えていた名張毒ぶどう酒事件の奥西勝さんやお母さん(いずれも熱心な信者だった)を、冷たく見捨てたんだけどな〜。よく、利他とかゆうよ。
2016年7月10日 21:16
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/305.html

奥西死刑囚の冤罪を信じ、最後まで息子を励まし、面会してきた母親は、創価学会の会員だったという。そのためか、奥西死刑囚についても、こんな話が伝えられている。

 ある日、日蓮関係の本か教典を読みたいという奥西死刑囚の要望で、支援者が名古屋拘置所にいる奥西に差し入れたところ、「創価学会の発行したものでなければいやだ」という趣旨のことをいうので、改めて創価学会版のものを差し入れたそうだ。

 苦しいときにはお題目を唱えると語ったことがあるともいわれる。

 このような奥西死刑囚の気持ちは、創価学会関係者に伝わっているのか不明だが、これまで、創価学会関係者が支援に駆け回っているという話を耳にしたことがない。

 なぜ、ここで創価学会のことを持ち出したのかというと、創価学会が1967年に発行した「指導集」という本がある。当時の池田大作会長が会員との間で「質問会」を行い、その質疑応答をまとめたものである。
http://homepage3.nifty.com/tetuh/119.html


25. 中川隆[5433] koaQ7Jey 2016年12月13日 18:49:10 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[5869]

2012年公開、約束・名張毒ぶどう酒事件・死刑囚の生涯 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CSXhi51sbkU

監督 齊藤潤一

キャスト

仲代達矢 奥西勝
樹木希林 奥西タツノ
天野鎮雄 川村富佐吉
山本太郎 若き日の奥西勝


26. カゴメ[1] g0qDU4OB 2017年2月26日 15:22:11 : RzsxIWDXcU : 43bTikqKcwk[1]
この事件は奥西さんがあまりにも持てたことから 奥さんがやきもちをし、現場で浮気相手もろとも道ずれにして自殺したと文学的に考える方が自然である。直感的に女性の心理を洞察すれば出てくる単純な事件で、奥さんは日ごろ旦那の浮気に悩まされていたと云うらしい。たまたま当日浮気相手の女性も現場にいたとか。おそらく鬱状態だったのだろう。前後考えずに自分が自殺する道ずれに相手を毒殺したのだろう。
奥西さんにはこの場合殺人する理由が無い。奥西さんが犯人だと云う先入観、偏見で誤判断が全体的に起きてしまった。

27. 中川隆[-7929] koaQ7Jey 2017年4月30日 18:24:33 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

阿修羅管理人に投稿・コメント禁止にされましたので、本日をもってこのスレは閉鎖します

28. 中川隆[-7875] koaQ7Jey 2017年5月01日 11:28:35 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

参考に、僕が阿修羅原発板で反原発派の嘘とデマを明らかにした為に、阿修羅で投稿・コメント禁止にされた経緯を纏めました:

これが阿修羅に巣食う電通工作員
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/603.html#c73


29. 中川隆[-5760] koaQ7Jey 2017年12月08日 15:49:46 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

名張毒ぶどう酒事件
再審棄却 第10次請求、名古屋高裁
毎日新聞2017年12月8日 11時30分(最終更新 12月8日 14時07分)


名張毒ぶどう酒事件の再審請求が棄却され不当決定の幕を掲げる弁護団の男性(左)=名古屋市中区の名古屋高裁前で2017年12月8日午前10時6分、兵藤公治撮影


 三重県名張市で1961年3月、女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」の第10次再審請求で、名古屋高裁刑事1部(山口裕之裁判長)は8日、2015年に収監先で89歳で死亡した奥西勝・元死刑囚の妹、岡美代子さん(88)の請求を棄却し、再審を認めない決定を出した。高裁は「(弁護団の)新証拠は無罪を言い渡すべき明らかな証拠に当たらない」とした。


 奥西元死刑囚の死後、再審請求に対する初めての判断だった。第10次請求は高裁、検察、弁護団による3者協議が開かれないまま決定が出された。弁護団は異議申し立てをする方針。

 弁護団は第10次請求で、ぶどう酒瓶の王冠に巻かれていた封かん紙から、製造段階と異なるのりの成分が検出されたとの大学教授の鑑定結果を新証拠として提出した。封かん紙を貼り直したことを示すものだが、捜査段階の自白や確定判決の認定にそうした行為はなく「元死刑囚以外の真犯人が一度開栓して毒物を混入した後、のりで貼り直した可能性がある」と主張した。

 混入毒物は確定判決が認定した「ニッカリンT」でないとの主張を補強するデータも出した。さらに、30人で実験したが自白通りの犯行は不可能だったとも訴え、いずれも元死刑囚以外に真犯人がいる可能性を示す新証拠としていた。

 これに対し高裁は封かん紙ののりの分析結果は誤っているとの見解を示した上で、封かん紙の状況について「事件から長い時間が経過し、このような実験などから結論を導き出すのは合理的でない。実験方法に多大の疑問がある」とした。毒物のデータに関しても「条件のわずかな違いで結果は異なるのに、事件当時の条件の詳細は分からず、実験は何の意味も持たない」と退けた。犯行再現も客観的意味を持つとは考えがたいと判断した。

 奥西元死刑囚は第9次再審請求中の15年10月、収監先の八王子医療刑務所で病死した。岡さんが請求人となって同11月、第10次再審請求をしていた。刑事訴訟法で、有罪判決を受けた人が死亡した場合は、配偶者か直系親族、兄弟姉妹が再審請求できる。

 この事件を巡っては第7次再審請求で名古屋高裁刑事1部が05年に再審開始決定を出したが、同高裁2部が取り消した。最高裁が審理を差し戻したものの、刑事2部は改めて決定を取り消し、最高裁も支持した。【道永竜命、斎川瞳】

______


要するに、真犯人の名前を出さないと再審は不可能という事ですね

真犯人はもう死んでるから、裁判もこれで修了ですね

みんな誰が真犯人か良くわかっていたのに、最後まで真犯人の事に触れなかったのが敗因でしょう

弁護士が無能だとこういう結果になりますね

.


30. 中川隆[-5757] koaQ7Jey 2017年12月09日 21:50:04 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

名張毒ぶどう酒事件の概要|真犯人は会長説/真犯人/夜這い 2017年10月31日
https://uranaru.jp/topic/1009051


名張毒ぶどう酒事件の背景には、田舎の山村の独特な風習と、人間関係が深く絡んでいる点にスポットをあてそこからみえる人間模様を深堀りし、名張毒ぶどう酒事件が解決しないまま奥西勝死刑囚が獄中死するに至った経緯を多方面から紐解くことで社会における司法の在り方を考える。

名張毒ぶどう酒事件の概要について


名張毒ぶどう酒事件は、事件当時は第二の帝銀事件として世間を騒がしました。現在においては、和歌山カレー事件が加えられたことにより日本の犯罪史上の三大毒殺事件の一つとしてその名を連ねています。

名張毒ぶどう酒事件とは、今から遡ること56年前三重県名張市葛尾(くずお)18戸と、奈良県山辺郡山添村葛尾7戸で構成されているクラブ「三奈(みな)の会」の総会で起きた残忍な毒殺事件のことを指します。

「三奈の会」は三重の三と、奈良の奈の頭文字から命名された、農業改良・生活改良・文化向上と両村民の親睦を目的にした総会で、年1回開催されていました。名張毒ぶどう酒事件がなぜ世間からクローズアップされるのか事件の概要を詳しくみてみましょう。

名張毒ぶどう酒事件の詳細と裁判まで

1961年(昭和36)3月28日、三重県名張市葛尾の薦腹地区公民館葛尾分館(現在は取り壊されています)において、地区の農村生活改善クラブ「三奈の会」が開催され男性12人、女性20人の計32人が参加しました。

三奈の会とは


三奈の会は、年に1回の総会で農村生活改善クラブ役員の改選や会計報告を行う名目の会ですが、総会の目的は続けて行われる懇親会にもありました。ここで年に1回お酒を酌み交わすことが、娯楽の少ない田舎の集落の貴重な催事でした。

総会は19時から開始され会計報告のあと、今年度の役員改選で新会長や各種役員の選出を行いました。そのあと20時頃から懇親会が始まり机の上には折詰が並べられ、男性は日本酒を飲み、女性はぶどう酒を飲みました。

その数分後、ぶどう酒を飲んだ女性1人(当時30歳)が苦しみ始め倒れて、それ以降ぶどう酒を飲んだ女性が次々と苦しみだし、嘔吐する急性中毒症状を訴えながら倒れていきました。12人が重軽傷、5人が死亡したことで「名張毒ぶどう酒事件」になりました。

警察の捜査状況


事件発生後食中毒と思われましたが、日本酒を飲んだ男性には異常が見られず、倒れた人がすべてぶどう酒を飲んだ女性であると判明しました。そのため、ぶどう酒が事件に何らかの原因があると推定し、ぶどう酒を鑑定しました。

その結果、有機リン系のTEPP剤(テップ剤)という農薬が検出され、ぶどう酒を購入した酒屋のぶどう酒からは毒物は検出されませんでした。これにより警察は事故ではなく事件として捜査を進め、「三奈の会」会長(奥西楢雄)やぶどう酒を購入して会長宅に届けた男性(石原氏)、会長宅からぶどう酒を公民館へ運んだ奥西勝さんの3人が事情聴取されました。


三人とも否認され、警察は事情聴取や周辺からの聞き込みを行いました。名張毒ぶどう酒事件の犠牲者5人の女性のうち、妻と愛人が亡くなった奥西勝さんに疑いの目を向けました。奥西勝さんとその妻、そして愛人との三角関係が浮上したことで警察は、奥西勝さんが三角関係を一気に清算したのではと考えました。

奥西勝さんの取り調べ


奥西勝さんは4月2日時点の取調べでは自身の妻の犯行説を主張し、自身の犯行は否認していました。しかし、4月3日三角関係を清算するために総会の10日ほど前に自宅にあった農薬で妻と愛人を毒殺する計画を立てたとして農薬の混入を自白し、逮捕されました。

逮捕直前、奥西さんは警察署で名張毒ぶどう酒事件の犯人として記者会見に応じていますが、逮捕後の取調べからは一変して犯行を否認する供述をしています。奥西勝さんと名張毒ぶどう酒事件との長い闘いの幕開けとなりました。




裁判の経緯


第一審の津地方裁判所では無罪を主張しています。一審の裁判期間は3年半にも及ぶものでした。1964年12月23日、証拠不十分により無罪判決が下りました。3日後、検察側はこの判決を不服として控訴しました。

1969年9月10日、第二審の名古屋高等裁判所では一審とは逆転有罪の死刑判決が下りました。1972年6月15日の最高裁判所では、二審の名古屋高等裁判所の判決を全面的に支持、上告を棄却する判決が下されました。この判決で奥西勝さんは死刑が確定し、確定死刑囚となりました。

奥西さんは天国から地獄へと突き落されてしまいました。この後、9回にわたる再審請求はことごとく棄却され、第7次再審請求も検察の異議申し立てにより取り消されてしまいます。

逆転裁判結果はなぜ起こった?


ここまでが、名張毒ぶどう酒事件の概要です。一度は自供した奥西さんがなぜ、自供を覆したのか気になります。無罪判決から、死刑判決という逆転裁判結果はなぜ起きたのでしょう。死刑判決により奥西さんは、名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝と呼ばれることになりました。これらの疑問点についてもっと探ってみることにしましょう。

名張毒ぶどう酒事件発生場所は?

出展: 博物館森航空写真 - 森町、博物館森の写真 - トリップアドバイザー

名張毒ぶどう酒事件の発生した場所は、三重県名張市実質飛地と奈良県山添村にまたがる葛尾(くずお)地区という山間の人口100人ほどの小さな集落です。小さな集落ということで一つ先を辿るとすべてが親戚同士になってしまい、ここの村の人はみんなが縁故関係にありました。

小さな村なので何か問題が起きたとしても大体は誰の仕業か追及できます。しかし、分かっていても公表できない、あえて公表しないという小さな村特有の決め事がありました。村の中では村八分的な存在や、咎めを代わりに受けることで残った家族はみんなから恩恵を受けました。このように、村に住む人たちには色々なことに口をつぐんで隠すという風潮がありました。

名張毒ぶどう酒事件を引き起こした元凶夜ばいとは?

名張毒ぶどう酒事件は現在においても注目されている事件の一つです。それには名張毒ぶどう酒事件を引き起こした元凶の存在が深く関係しています。名張毒ぶどう酒事件が発生した当時の葛尾地区には、今の社会では考えられない「夜ばい」という風習が蔓延していました。

現代社会において「夜ばい」とは、村の女性が村の男性に有無を言わさずにレイプされてしまうことと考えてしまいますが、それは少々誤解した受け取り方で、ここでの「夜ばい」は、村の男女の性のはけ口であり最大の娯楽と位置づけられ、男女ともに楽しめる平等なものでした。

女性側の拒否権利



女性側には、自分の体調や相手によっては拒否することができる権利が与えられており、それを破って強引な「夜ばい」に及んだ男性は村八分にされるなどの制裁を受けました。

山間部の村の集落である名張毒ぶどう酒事件発生場所の葛尾は娯楽に乏しいことから、既婚の男女がそれぞれ他の男女と自由な性的関係を持つという性に開放的な地域でした。こうしたことで名張毒ぶどう酒事件の舞台となった葛尾地区では、三角関係、四角関係は珍しいことではなく事件当時も25戸の農家のうち7組が三角関係にありました。

名張毒ぶどう酒事件の元凶は、村の娯楽「夜ばい」が深く関係していることはゆがめない事実でしょう。名張毒ぶどう酒事件は、「夜ばい」のもつれが引き起こした陰鬱な農村の犯罪といえます。

奥西勝を取り巻く人間模様は?

出展: のどかな田舎の風景 - 球磨村、一勝地温泉かわせみの写真 - トリップアドバイザー

名張毒ぶどう酒事件の犯人として起訴され裁判で、死刑判決を下された奥西勝とは一体どんな人物であったのでしょう。奥西勝の周辺から彼の人間像を探ってみましょう。

奥西勝と妻の関係は?

奥西勝と妻、奥西千恵子は1947年(昭和22)1月に当時では珍しく恋愛結婚で結ばれています。1948年に長男、1954年に長女と2人の子供に恵まれています。奥西勝は、家族4人で葛尾に住み農業の傍ら近くの石切り場で働いていました。

奥西勝の自白調書によると、奥西勝は1959年(昭和34)の夏頃から近隣に住む北浦ヤス子と男女関係になりました。2人の関係は狭い村での噂話になっていて1960年(昭和35)10月頃、妻の千恵子は2人が仲良く歩いているところを目撃して、そのことで千恵子と奥西勝は口争いが頻発するようになり、夫婦の関係は険悪となっていたとなっています。

奥西勝と妻そして愛人の関係は?

奥西勝と妻、そして愛人との三角関係はどうだったのでしょう。奥西勝の自白内容では、奥西勝と妻との夫婦関係は険悪な状態だったと言われていますが、その一方で、奥西勝と妻の千恵子、そして愛人の北浦ヤス子の3人はいつも連れ立って仕事や映画に行っています。また3人は、男女の関係においても3人一緒での情事を重ねていたとのことです。

村の人たちも3人からは殺害を起こすような三角関係の苦悩や、深刻さを感じることがなかったと証言しています。

村の風潮なのか?


「夜ばい」の風習がある村ですから当たり前と言えば当たり前のことですが、奥西勝には北浦ヤス子以外にも数人の性の女性相手がいて、妻の千恵子にも夫の奥西勝以外に男性がいて、愛人の北浦ヤス子は「三奈の会」会長の奥西楢雄とも三角関係でした。

「夜ばい」の風習が葛尾という集落の人間関係を複雑にしていて、現在においての愛人の存在とはまったく違う葛尾での愛人の立ち位置に理解しがたいものを感じてしまいます。このように事実関係を知ったことで、名張毒ぶどう酒事件の解決をより遠ざけているものに「夜ばい」の風習が絡んでいることがわかります。




奥西勝と子供

奥西勝には名張毒ぶどう酒事件当時中学1年生だった息子と、小学6年生だった長女がいました。2人の子供は名張毒ぶどう酒事件により母親を失って、父親は警察で取調べを受ける毎日を送っていました。この時、奥西勝の娘は中学校への入学を控えている状況でした。

奥西勝は裁判の時、警察からの執拗な尋問によって自白を強要させられたと言っています。警察は奥西勝に対して名張毒ぶどう酒事件の犯人であることを自供すれば、娘の中学校の入学準備に間に合うからという手口を使って奥西勝を自白へと追い込みました。奥西勝は自分は無実だから裁判で無実を主張すれば信じてもらえると、司法を信じて自白したとも言われています。

奥西勝と母親

奥西死刑囚の母タツノさんは名張毒ぶどう酒事件後は葛尾を追われ、一人暮らしを始めました。内職で稼いだお金を手にして息子が収監されている名古屋拘置所に毎月のように面会に訪れました。

1988年11月4日、奥西死刑囚の母タツノさんは永眠されました。最愛なる母の死を電報で知った奥西死刑囚は、母にざんげの言葉を書き殴りました。「母の骨までしゃぶって、母の一生は私の苦労であった。おわびして成仏を祈る」奥西死刑囚は2003年頃にも、「母の日の想記」と題して母への思いをしたためています。

母タツノさんが獄中の息子に送った手紙は969通に及んだとされていて、一週間に一通必ず送られてきたそうです。奥西死刑囚もそのたびに母に返信しました。息子の冤罪を信じる母の深い愛情を感じることができます。

名張毒ぶどう酒事件犠牲者は?

出展: California white 13(白ワインのテイスティング) - ナパ、Carpe Diem Wine Barの写真 - トリップアドバイザー

名張毒ぶどう酒事件の犠牲者はぶどう酒を飲んだ17人の女性でした。そのうち5人の女性が敢え無く命をおとしています。

名張毒ぶどう酒事件で亡くなった方の実名と、事件当時の年齢を下記に記します。
奥西フミ子(30歳)「三奈の会」会長の、奥西勝の家とは隣家
奥西千恵子(34歳)奥西勝の妻
新矢好(25歳)前「三奈の会」会長
中島登代子(36歳)
北浦ヤス子(36歳)奥西勝と奥西楢雄の愛人

このように、奥西勝は名張毒ぶどう酒事件によって妻と愛人の2人が同時に死亡していることを受け、事件の有力な容疑者として警察から目を付けられました。警察は、奥西勝宅で奥西勝の寝食にいたるすべてを監視、その監視は排便にまでも及んだということです。

名張毒ぶどう酒事件と村の人々

出展: かやぶきの村の風景です - 南丹市、かやぶきの里 北村の写真 - トリップアドバイザー

奥西勝が名張毒ぶどう酒事件の実行犯として自供し逮捕された時、村の人々は名張毒ぶどう酒事件の犯人が特定されたことの安堵から、奥西勝の家族に愛の手を差しのべようとする呼びかけが行われました。しかし、奥西勝が容疑を否認し無実を主張していることを知った途端に、集落ぐるみで奥西勝の家族へ迫害を始めました。

事実、奥西勝の母を集団リンチする犯罪行為が堂々と行われています。村八分にされたことで、奥西勝の家族は葛尾を去り転居を余儀なくされました。村人は転居を口実に、共同墓地にあった奥西家の墓を掘り起こし、墓地に隣接している畑に一基だけ追い出しました。




真相を明らかにしない?


名張毒ぶどう酒事件の発生場所は葛尾という山間部の小さな集落であったため、奥西勝が無実であった場合は葛尾の中に真犯人ないし、その子孫が暮らしている可能性が高くなるので地域の和が再び乱れ波風を立てる結果になることを恐れました。

真相を明らかにすることを望んでいない村民が多くいたため、名張毒ぶどう酒事件のことは村内ではタブーなこととされ、村民全員が奥西勝の死刑を願っていたと言われています。この事件をみんなで隠して早く風化させたい、そのためには多少の泣き寝入りも仕方ないという村ならではの風潮がここにはありました。

葛尾という小さな集落が名張毒ぶどう酒事件によって全国的な話題にのぼったことで、葛尾の風習「夜ばい」が世間で広く明らかにされることを村民は嫌いました。奥西勝に死刑判決が下ると、村民は犠牲者慰霊碑を建立しました。

名張毒ぶどう酒事件で使用されたとされるニッカリンTとは?

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ニッカリンTはテップ剤とよばれる農薬の一つで日本化学工業が製造していましたが、人畜毒性が極めて強いため、昭和44年度で生産は中止されました。ニッカリンTの致死量は、0.06〜0.15gで、青酸カリウムの致死量が0.15〜0.3gなのでいかに毒性が強いかわかります。

有機リン系の殺虫剤で使用用途は、稲のウンカ、野菜のアブラムシ、茶のアカダニ、桑のキジラミ、ヒメハムシ、果樹や花きといったものに適用するものでした。ニッカリンTの製品色調は赤色の報告がされています。奥西死刑囚は、茶を消毒するためにニッカリンTを所持していたと自供しています。

ニッカリンTの溶解性は、水に易溶で、多くの有機溶剤に可溶、石油系溶剤には不溶です。その他、水中で容易に加水分解されてリン酸ジエチルを生じ、速効性ですが分解されやすい特徴があります。また、金属を腐食する特徴もあります。

毒性が死へと繋がるメカニズム


ニッカリンT(有機リン系農薬)は、人など脊椎動物が筋肉などを動かす際の命令伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素コリンエステラーゼと結びつきます。

そのことにより、コリンエステラーゼの活動が遮断されてしまいます。

本来ならアセチルコリンは命令伝達の仕事を終えるとコリンエステラーゼによって分解されますが、コリンエステラーゼがニッカリンTにより遮断されているため、筋肉は運動するようにというアセチルコリンの刺激を与えられたままの状態になります。

そのため筋肉は痙攣を起こし、それにより呼吸筋が動かなくなり死に至ります。この治療には、プラリドキシムが有効とされています。

名張毒ぶどう酒事件の裁判経緯について

トピック1009051/要素1586424出典: 無料の写真: 正義, 批判Justitia, Justitia, 水平, 剣 - Pixabayの無料画像 - 9016

名張毒ぶどう酒事件が世間の関心を集めている理由の一つに、裁判の判決結果が一審と二審とでは真逆な判決結果になっていることがあります。奥西勝が被告人としてたたかった名張毒ぶどう酒事件のこれまでの裁判について深掘りしてみましょう。

名張毒ぶどう酒事件第一審津地方裁判所

出展: ヘッドライン | 政治 | 公文書の開示取り消し命じる 県道70号日米使用の協定書 - 47NEWS(よんななニュース)

警察が奥西勝を逮捕、検察が起訴に至るまでの流れを辿ってみましょう。

奥西勝の自供内容
犯行の動機:妻千恵子と、愛人北浦ヤス子との三角関係を清算するため
犯行の凶器:ニッカリンT
犯行の方法:一人になった際にぶどう酒の栓を歯で開けて、そこに自宅から用意していたニッカリンTをぶどう酒に混入

この奥西勝の自供により警察は奥西勝を逮捕、検察は奥西勝を殺人、殺人未遂罪で起訴しました。ぶどう酒の栓の傷跡については、被告と同一の歯型という鑑定と、それを否定する2つの鑑定結果がありましたが、判決の決め手は捜査段階での奥西勝の自供の信用性が論点になりました。

名張毒ぶどう酒事件から3年8ケ月後の1964年(昭和39)12月23日
津地方裁判所:小川潤裁判長
証拠不十分により無罪判決を下しました。

判決内容

犯人はぶどう酒を開ける際に王冠を歯でこじ開けているが、王冠に残された歯形が奥西勝のものではないとしました。さらに、村人の証言が次々に変わったことを、検察側の並々ならぬ努力の所産と批判しました。奥西勝の自白は信用できず、犯行動機も納得できないとした判決内容でした。

間接的な証拠だけで本件犯行が被告人の行為であるとは認定し難いとして、奥西勝を犯人ではないとしたものでした。この判決は疑わしきは罰せずの刑事訴訟法の常識の概念に沿ったものでありました。

名張毒ぶどう酒事件第二審名古屋高等裁判所

トピック1009051/要素1586393出典: 無料の写真: ハンマー, 水平, 裁判所, 正義, 右, 法律, 判例法, 句 - Pixabayの無料画像 - 802303

第一審の津地方裁判所の判決を不服として、検察側は控訴しました。
名張毒ぶどう酒事件第二審:名古屋高等裁判所
上田孝造裁判長
1969年9月10日
名古屋高等裁判所は津地方裁判所の無罪判決を破棄し、逆転有罪の死刑判決を下しました。

ぶどう酒の王冠の歯型は奥西勝のものと一致し、毒物を混入する機会があったのは奥西勝だけであり、奥西勝の自白は信用できるもので犯行の動機としても納得できるとした有罪の判決でした。

名張毒ぶどう酒事件最高裁判所の判決

出展: 遺族年金の男女差「合憲」 最高裁初判断 - 共同通信 47NEWS

奥西勝は、第二審の名古屋高等裁判所の判決を不服として最高裁判所に上告をしました。
しかし、奥西勝の上告を最高裁判所は棄却しました。
1972年(昭和47)6月15日
最高裁判所は奥西勝に対して死刑を確定しました。

しかし、前述したことからもわかりますが名張毒ぶどう酒事件については、決定的な物的証拠が何もなく疑問だけが残る事件です。奥西勝は最高裁判所からの死刑確定を受け、名張毒ぶどう酒事件の奥西死刑囚となり、1973年から名張毒ぶどう酒事件の再審請求を続けていますがいずれも退けられています。

名張毒ぶどう酒事件の再審請求について

出展: 名張ぶどう酒事件、再審開始訴え 奥西元死刑囚一周忌で支援者ら - 共同通信 47NEWS

1973年(昭和48)4月に、奥西死刑囚は名古屋高等裁判所に第1回目の名張毒ぶどう酒事件の再審請求をします。この後、再審請求を5回提出するもすべて却下されました。

再審請求棄却決定理由として、第五次再審請求を退けた最高裁判所の決定理由「要旨」は以下の3つを挙げています。
1.10分間一人でいたという状況証拠
2.王冠に残った歯型
3.自白

奥西勝に死刑判決を下した根拠として要旨では、ぶどう酒に有機リン系の農薬を人目に付くことなく入れることができたのは、「三奈の会」の開会が迫った時刻に公民館のいろりの間で10分間一人でいた奥西勝だけだとしています。

現場から押収されたビンの王冠の表面についていた傷跡は、奥西勝が王冠を歯で開けたときについたものという鑑定および証言が複数存在する。とし、最後に奥西勝の自白の存在を挙げています。

第一審・二審鑑定結果

第一審と、二審で王冠の歯痕鑑定を行った大阪大学教授および名古屋大学教授は、奥西勝が実際に噛んだ別の王冠の歯痕と比較し、王冠と奥西勝の歯痕間隔が一致する。と鑑定し、このことが有罪の決め手となっていました。

弁護団の鑑定結果

第5次再審請求で弁護団が決め手として提出したのが、唯一の物証である歯型の鑑定の見直しでした。弁護側は新たに日大歯学部助教授に鑑定を依頼しました。日大歯学部助教授が歯痕の間隔を計測し直した結果、10ケ所のうち9ケ所が一致せず、最大で2.6oのズレが生じたと指摘しました。

学生10人で10個ずつの王冠を歯で開ける実験をした結果、同一人物が同じ歯でかんでも歯痕の間隔が常に一致するとは限らないと結論づけました。このことは、歯型が一致してもしなくても王冠は物証にならないとするものでした。

最高裁判所の判定結果

2002年(平成14年)4月8日に最高裁判所は第6次再審請求についての請求を退けた名古屋高等裁判所決定を支持し、奥西死刑囚の特別抗告を棄却する決定をしました。
5人の裁判官は全員一致で、確定判決の認定に合理的疑いが生じる余地はないと判断したものでした。

このことを受け、2002年4月10日、奥西死刑囚は名古屋高等裁判所に7度目の名張毒ぶどう酒事件の再審請求をしました。

真実を求めて

出展: 写真ニュース:奥西元死刑囚密葬に支援者ら参列 名張毒ぶどう酒事件-スマホ - 47NEWS(よんななニュース)

「名張毒ぶどう酒事件で死刑囚となった奥西勝は冤罪で「奥西勝死刑囚を救おう」と、弁護団は司法(裁判所)との闘いを続けます。弁護団の闘いにスポットをあてて正義の姿を追ってみましょう。

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求に向けての鑑定書1

名張毒ぶどう酒事件の犯人となり死刑囚となった奥西勝は冤罪だとして、日本弁護士連合会は支援をはじめました。

2003年(平成15)7月23日
弁護団は「ぶどう酒のビンの王冠を歯で開栓した」という奥西死刑囚の自白が信用できないことを証明する鑑定書を新証拠として名古屋高等裁判所に提出しました。

鑑定内容
王冠の内ブタは4つの突起が付いた「4つ足替栓」とよばれるものでしたが、1つの突起が完全に折れ曲がっていたことに弁護団は注目しました。

名古屋大学大学院工学研究科石川孝司教授に鑑定を依頼し、人間の歯で開栓した場合は折れ曲がらないという鑑定結果を得ることができました。

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求に向けての鑑定書2

2004年(平成16)12月1日までに弁護団は、名張毒ぶどう酒事件の「判決の認定とは違う農薬が犯行に使用された可能性がある」とする鑑定書を新証拠として名古屋高等裁判所に提出しました。

弁護団の着目点
事件直後の三重県警の鑑定では、水分と混ざって分解したため検出されなかった農薬の一成分の鑑定を神戸大学、京都大学の教授に依頼しました。

その結果、三重県警の鑑定とは逆に水分で分解されにくいことが判明しました。
このことで、もともとこの成分を含まない他社メーカーの農薬が名張毒ぶどう酒事件の犯行に使用された可能性が浮上しました。

また、使用されたとされている農薬(ニッカリンT)の色が赤だったことも判明しました。
このことは、白ぶどう酒に混ぜると赤みを帯びる可能性が高くなり、名張毒ぶどう酒事件で死刑囚となっている奥西勝の自白や、関係者の証言との矛盾をうむ結果となりました。

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求は?

2005年(平成17)4月5日
名古屋高等裁判所:小出裁判長

「混入毒物は、奥西の農薬とは異なる疑いがある」と述べ、捜査段階の自白の信用性に疑問を呈し、名張毒ぶどう酒事件の再審を開始する決定をしました。

第7次再審請求では名古屋高等裁判所が弁護側の鑑定人を証人尋問し、第五次審査請求以来16年ぶりになる事実関係の調べが行われました。

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求後の流れは?その1

2006年(平成18)9月11日:神戸地方裁判所

名古屋高等裁判所の再審決定に対する異議申し立て審で、毒物の鑑定を行った神戸大学の佐々木満教授(有機化学)の承認尋問を行いました。

異議審の最大の焦点である毒物の同一性について佐々木教授は、「奥西死刑囚が所持していた農薬と混入された農薬は別の疑いがある」と述べました。

検察側は問題の成分が検出されなかった理由について以下のように主張しました。
@量が微量だった
A加水分解して消失した

これに対し佐々木教授は「別の成分が検出されているのに、問題の成分だけが検出されないのは合理的に説明できない」などと反論しました。

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求後の流れは?その2

2006年(平成18)12月26日
名古屋高等裁判所:門野博裁判長

今回の再審の争点
ぶどう酒に混入された農薬と奥西死刑囚が所持していた農薬(ニッカリンT)との同一性

ぶどう酒内にニッカリンTの成分は検出されなかったことを受けて、検察側は「加水分解されたために検出されなかったと説明しました。弁護側は、「成分の加水分解される速度は遅く、農薬は別物である」と主張しました。

門野裁判長の判決内容


ニッカリンTについて
「成分が検出されないこともある」とし、農薬がニッカリンTでないとはいえないと認定し、
「本件に使用された毒物は(奥西死刑囚が所持していた)ニッカリンTの可能性が十分にある」と述べました。

新証拠についても再審開始決定の出た第7次再審請求審で弁護側が提出し、新証拠として採用された「2度開栓実験」や「ぶどう酒の王冠の内側に付いている足のまがり具合の鑑定」などについてもその証拠価値を否定し、「新証拠は新規性は認められるが、(死刑判決を覆すほどの)明白性は認められない」と述べました。

奥西死刑囚の自白について


奥西死刑囚の自白について、「自らが極刑となることが予想される重大犯罪について進んで嘘の自白をするとは考えられない」と述べ、奥西死刑囚の自白信用性を認めました。名古屋高等裁判所は、検察側からの異議申し立てを認め、再審開始決定を取り消しました。

また同時に死刑の執行停止も取り消しました。このことにより奥西死刑囚は、再度、名張毒ぶどう酒事件の確定死刑囚としての毎日を送ることになりました。

正義とは?弁護団の闘いその1

2007年(平成19)1月4日
弁護団は再審開始決定を取り消した前年12月26日の名古屋高等裁判所決定を不服として、最高裁判所へ特別抗告しました。

「名古屋高等裁判所の決定は『疑わしきは被告人の利益に』という刑事裁判の鉄則に反した重大な認定をしており、破棄されるべきだ」と訴えています。

正義とは?弁護団の闘いその2

2008年(平成20)1月30日
弁護団は奥西死刑囚の供述内容の分析結果などを柱とした申し立て補充書を最高裁判所に提出しました。奥西死刑囚の供述には「秘密の暴露」がなく、多くが取調官に迎合したものとみられると指摘し、「迎合性が極めて高い」とする心理テスト結果も添付しました。

再審開始決定を取り消した名古屋高等裁判所決定は「供述をことさらに重視した事実認定で誤り」だと、改めて主張しました。2007年9月に続き今回は2度目となる補充書提出となりました。

正義とは?弁護団の闘いその3

2008年12月25日
弁護団は農薬(ニッカリンT)を製造した会社の元従業員の陳述書などを新証拠として、最高裁判所に提出しました。

2006年の名古屋高等裁判所決定は農薬のすべての成分が明らかではないとして、弁護団の実験の証拠価値を認めませんでした。陳述書では、農薬の製造工程や成分を詳細に元従業員が説明しており、「不純物が加えられていないことは明らかで、名古屋高等裁判所の判断は誤り」だと主張しました。

正義とは?弁護団の闘いその4

2009年(平成21)7月2日
弁護団は再審が決定した足利事件の教訓を踏まえた判断を求める申立補充書を最高裁判所に提出しました。

補充書内容
「足利事件は自白に依拠した事実認定がいかに危険であるかを明確にした」と指摘。
再審開始を取り消した名古屋高等裁判所の異議審決定は、「科学的な新しい根拠に基づいて審議開始を認めた決定を自白に依拠し取り消している。このことは、足利事件と同じ過ちを犯している」と批判しました。

弁護団の闘いからの司法の動きは?その1

名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団のこれまでの長きにわたる闘いは功を奏し、最高裁判所を動かしました。

2010年(平成22)4月5日
最高裁判所第3小法廷:堀籠幸男裁判長

第7次再審請求に対し、2006年(平成18)12月26日に再審開始決定を取り消した名古屋高等裁判所決定を取り消し、名古屋高裁に審理を差し戻す決定をしました。

最高裁判所第3小法廷
「事件で使用された農薬と、奥西死刑囚の所持品が一致するのか事実が解明されていない」と判断し、名古屋高等裁判所に新たな鑑定を行うように命じました。
このことで、名張毒ぶどう酒事件の再審が開始される可能性がでてきました。

正義とは?弁護団の闘いその5

2010年(平成22)4月7日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の支援団体である「名張毒ぶどう酒事件愛知・奥西勝さんを守る会」のメンバーたち約15人が名古屋高等裁判所を訪れました。

要請内容
2005年(平成17)4月5日に名古屋高等裁判所が一度決定した再審開始に対する検察側の異議申し立てを取り下げて、再審決定を確定させるように要請しました。

奥西勝死刑囚の即時釈放や捜査の初期段階における重要参考人の供述など、未開示証拠の開示を盛り込んだ要請書を提出しました。

4月5日の最高裁判所決定により、名古屋高等裁判所の再審決定に検察側が異議申し立てをした段階まで審理が差し戻されることになったので、差し戻し審に入る前に検察側が異議申し立てを取り下げるよう求めました。

正義とは?弁護団の闘いその6

2010年(平成22)5月10日
弁護団は差し戻し審が開かれる名古屋高等裁判所を訪れました。

名張毒ぶどう酒事件の最大の争点となっている農薬について、「元被告が混入したとされる農薬ニッカリンTとは別の農薬」とする意見書を提出しました。

この意見書は弁護団のこれまでの主張を補強する内容のもので、鈴木泉弁護団長は「現時点の(毒物問題分析の)到達点であり、読んでもらえれば毒物がニッカリンTでないと判断できるはずだ」と、話しました。

正義とは?弁護団の闘いその7

2010年(平成22)7月16日
名古屋地方検察庁は、差し戻し審で主張する内容を盛り込んだ意見書を名古屋高等裁判所に提出しました。

名古屋高等検察庁の意見書
奥西勝死刑囚がぶどう酒に混入したと自白した農薬ニッカリンTについて、当時のメーカーに依頼し再鑑定するよう求めた内容のもの

この再鑑定は名張毒ぶどう酒事件で使用された毒物がニッカリンTであったのか否かを特定するために、可能な限り当時と似た条件で再鑑定するよう求めた最高裁判所決定を踏まえた内容であったとみられています。

正義とは?支援者の闘いその1

2012年(平成24)5月7日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の支援者18人が、名古屋高等裁判所に再審開始を求める署名6713人分を提出しました。支援者が名古屋高等裁判所に提出した署名総数は、約2年間で10万人を超えたと言われています。

弁護団の闘いからの司法の動きは?その2

2012年(平成24)5月25日
名古屋高等裁判所:下山保男裁判長

第7次再審請求差し戻し審で検察側の異議申し立てを認め、名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の再審請求を棄却しました。

差し戻し審の争点
名張毒ぶどう酒事件でぶどう酒に混入された毒物は奥西勝死刑囚が自白した農薬ニッカリンTであったか否か

下山裁判長
「ぶどう酒に混入された毒物がニッカリンTではないことを証明するほどの証拠価値はなく
(弁護団提出の新証拠)、自白は根幹部分において十分証明できる」としました。

事件直後に行われた捜査側の鑑定でぶどう酒の飲み残しからニッカリンT特有の不純物が検出されなかった点について、「(不純物は)加水分解によってほとんど残っていなかったと推論できる」としました。

正義とは?支援者の闘いその2

2012年(平成24)5月29日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の支援者が死刑の執行停止を求める要請書を最高裁判所に提出しました。

正義とは?弁護団の闘いその9

2012年(平成24)12月25日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、第7次再審請求特別抗告審で奥西勝死刑囚が混入を自白した農薬ニッカリンTが入ったぶどう酒からは、時間が経っても不純物が検出されるとの独自の実験結果を意見書として最高裁判所に提出しました。

正義とは?弁護団の闘いその10

2013年(平成25)9月30日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、検察側が6月に提出した意見書に反論する内容となる毒物の鑑定方法についての第7次再審請求特別抗告審追加の書面を最高裁判所に提出しました。鈴木泉弁護団長は「議論は尽くした。この書面を最終意見書として位置付けている」と述べています。

弁護団の闘いからの司法の動きは?その3

2013年(平成25)10月16日
最高裁判所第1小法廷:桜井龍子裁判長

第7次再審請求差し戻し特別抗告審
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の特別抗告を棄却しました。

正義とは?弁護団の闘いその11

2013年(平成25)11月5日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝とその弁護団は、名古屋高等裁判所に第8次再審請求を申し立てました。

名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団が提出した新証拠は、農薬化学の専門家らの意見書など4点でした。弁護団は、「最高裁判所がこの意見書を検討した形跡がなく、新規性を喪失している」と主張しています。

正義とは?弁護団の闘いその12

2014年(平成26)4月7日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、第8次再審請求の請求理由の補充書を名古屋高等裁判所に提出しました。

補充書内容
第7次再審請求が棄却される根拠となった科学鑑定の結果を検証するため、独自に実験をおこなう方針を明らかにしました。

名張毒ぶどう酒事件でぶどう酒に混入された毒物が、名張毒ぶどう酒事件の奥西勝死刑囚が自供した農薬ニッカリンTであったか否かについて、検察側の科学鑑定の結果などに改めて詳細な反論を述べたものでした。

「名張毒ぶどう酒事件で使用された毒物がニッカリンTでも矛盾はない」とした最高裁判所決定は誤りだとして、それを証明するためにペーパークロマトグラフ試験を独自に実施する旨を記載したものでした。

弁護団の闘いからの司法の動きは?その4

2014年5月28日
名古屋高等裁判所:石山容示裁判長

再審請求審争点
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、第7次再審請求審に引き続き名張毒ぶどう酒事件に使用された毒物と、奥西勝死刑囚が犯行に使用したと自白した農薬ニッカリンTとの同一性

名古屋高等裁判所は、「第7次再審請求審と同じ理由での請求であり、請求権は消滅している」と判断しました。

石山容示裁判長
「形式的には第7次再審請求審の証拠と異なるが、論理的には不可分で同一の証拠」として、第8次再審請求の証拠の新規性を否定しました。「奥西勝死刑囚の加齢や、健康状態の悪化を踏まえ、判断を早期に示した」としています。

このことを受け、第8次再審請求審での名張毒ぶどう酒事件死刑囚奥西勝と、その弁護団の請求は棄却されました。

正義とは?弁護団の闘いその13

2014年6月2日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、第8次再審請求審で奥西勝死刑囚の再審請求を棄却した名古屋高等裁判所刑事1部(石山容示裁判長)の決定を不服として、名古屋高等裁判所に異議を申し立てました。このことで、今後は名古屋高等裁判所刑事2部で審理されることになりました。

正義とは?弁護団の闘いその14

2014年(平成26)11月17日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、検察側が裁判所に提出せずに保管している証拠の全面開示を命じる請求を名古屋高等裁判所に申し立てしました。

申し立て書
検察側はこれまでに計150通余りの捜査報告書などを開示したが、他にも多数の未開示証拠があることを認めています。

「検察が隠しもつ証拠にアクセスする権利は弁護団が新証拠を得るために欠かせないもので、しっかりと保障されるものだ」と記者会見で鈴木泉弁護団長は述べています。

弁護団の闘いからの司法の動きは?その5

2015年(平成27)1月9日
名古屋高等裁判所刑事2部:木口信之裁判長

名張毒ぶどう酒事件の第8次再審請求で請求を退けた名古屋高等裁判所刑事1部の決定に対して、奥西勝死刑囚が申し立た異議を棄却しました。

正義とは?弁護団の闘いその15

2015年(平成27)1月14日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、1月9日名古屋高等裁判所刑事2部(木口信之裁判長)が第8次再審請求の異議申し立てを棄却した決定を不服として、最高裁判所に特別抗告をしました。

正義とは?弁護団の闘いその16

2015年(平成27)5月15日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、最高裁判所に申し立てをしていた第8次再審請求の特別抗告を取り下げました。

鈴木泉弁護団長は「奥西勝さんに残された時間は多くない。全力を挙げて無実を明らかにする」と述べました。

再審請求に必要な新証拠として、実験の方向書など8点を提出しました。名張毒ぶどう酒事件で使用された毒物が、奥西勝死刑囚が自白した農薬ニッカリンTとは違うことを改めて主張し、名古屋高等裁判所に第9次再審請求の申し立てをしました。

正義とは?弁護団の闘いその17

2015年(平成27)6月16日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、第9次再審請求でぶどう酒のビンの口部分に巻かれた封絨紙について、「真犯人が毒物混入後に貼り直した可能性がある」として、付着したのりを分析した専門家の鑑定書を新証拠として、名古屋高等裁判所に提出しました。

封絨紙実験


名古屋高等裁判所が名張毒ぶどう酒事件の証拠として保管している封絨紙の表面は歳月の経過で赤っぽくまだらに変色していることを疑問に感じた弁護団は、材料科学の専門家に再現実験を依頼しました。

再現実験結果


再現実験結果より、こうした変色はぶどう酒のビン詰め工程の際に当時使用されていた特殊なのりでは起きないが、家庭向けに広く流通していたのりでは起きたことが判明しました。
この新証拠により「真犯人が別の場所で封絨紙をはがして開栓し、毒物を混入した後で栓を閉め封絨紙をのりで貼り直して偽装したことが考えられる」と指摘しました。

「毒物を混入した場所は封絨紙の破片が発見された名張毒ぶどう酒事件犯行現場の公民館のいろりの間で、そこに一人でいた奥西勝死刑囚しか犯行の機会がない」とされている確定判決の裁判所の認定は揺らぎ、捜査段階の自白の信用性が否定されると主張しました。

新証拠の補強を目指すうえで、特殊な機器で封絨紙ののりの成分を直接分析するための証拠の閲覧を申請し、検察側に未提出の証拠を開示させる命令を出すよう名古屋高等裁判所に求めました。

奥西勝死刑囚の死からの司法の動きは?

2015年(平成27)10月15日
名古屋高等裁判所石山容示裁判長は、病死した名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝が申し立てをしていた第9次再審請求の審理を終了する決定をしました。

正義とは?弁護団の闘いその18

2016年(平成28)7月20日
奥西勝の遺族弁護団は、第10次再審請求で奥西勝の自白が虚偽だったとする鑑定書を新証拠として名古屋高等裁判所に提出しました。

日本大学文理学部の厳島行雄教授(認知心理学)に再現実験を依頼し、厳島教授は奥西勝の自白調書に沿って犯行を再現する実験を行ったが、「再現できなかった」としています。

実験内容
日本大学の学生30人が実験に参加。毒物に見立てた液体をビンから竹筒に移して運搬できるか。歯でぶどう酒ビンの王冠を外せるかなど自白調書どおりに再現実験は行われました。

再現実験結果
30人の学生のうち、1人も自白調書どおりに犯行を再現することはできませんでした。
この再現実験結果を踏まえて鑑定書は作成されました。現在、名張毒ぶどう酒事件をめぐっては第10次再審請求中です。

名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝死亡

出展: https://this.kiji.is/42407963783675904?c=39546741839462401

2015年(平成27)10月4日
八王子医療刑務所で、名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝は死亡しました。享年89歳でした。
35歳の時、名張毒ぶどう酒事件の犯人として逮捕され、裁判で死刑囚となり再審請求を果たすことなくその生涯の大半を塀の中で過ごし、確定死刑囚として人生を終えました。

奥西勝の死を受け弁護団の鈴木泉団長は「誤った判断を正そうとしなかった裁判所に強い憤りを覚える」と述べました。

正義とは?実妹の闘い

出展: 名張事件で第10次再審請求 奥西元死刑囚の妹 : 動画 - 47NEWS (よんななニュース)

2015年(平成27)11月6日
奥西勝の実妹、岡美代子さん(当時85歳)は名古屋高等裁判所に第10次再審請求をおこなったあと、記者会見で「兄はやっておりません。皆さん助けてください」と訴え頭を下げました。

弁護団は審理が打ち切られた第9次再審請求と同じく、名張毒ぶどう酒事件で使用された毒物は奥西勝が自白した農薬とは違うなどと主張しました。新証拠としていた実験の報告書や専門家の意見書を改めて提出しました。

名張毒ぶどう酒事件の真相は?

出展: 田中聖容疑者「巻きタバコを自分でブレンド」と供述 - 事件・事故 : 日刊スポーツ

疑問点が多い名張ぶどう酒事件ですが、奥西勝の自白調書からその真相に迫ってみましょう。

王冠の歯型について


出展: http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/168/168507/

奥西勝の自白調書によると、ぶどう酒の栓(王冠)を歯で開けたとなっています。検察側は、犯行現場で発見された王冠に傷がついていてその傷の歯型が奥西勝の歯型と一致するとし、これを物的証拠としました。

第一審:津地方裁判所
王冠の傷は奥西勝の歯型とは断定できない

第二審:名古屋高等裁判所
王冠の傷は奥西勝の歯型と一致する

死刑判決の唯一最大の根拠は、王冠の歯型鑑定(松倉鑑定)でした。しかし、この鑑定は犯行現場から発見された王冠と、事件直後の検証で奥西勝が噛んだ王冠の歯型を顕微鏡写真で見比べると一致するとしたものでした。この顕微鏡写真は、両者の傷を同一にみせるために顕微鏡の倍率を操作したものであることが、弁護団の実験から解明されました。

第5次再審請求の時点でこの事実を突き止めた弁護団は、キズを三次元的に測定すると、両者はまったく一致しないとする新鑑定(土生鑑定)を提出しました。その後、弁護団は王冠について更なる実験・分析をおこない王冠が証拠としての価値を認められるものではない鑑定書を提出しています。

犯行に使用された農薬は一体何?

奥西勝の自白調書によると、名張毒ぶどう酒事件には奥西勝が所持していた「ニッカリンT」が使用されたとされています。しかし、奥西勝の弁護団が「ニッカリンT」について分析や実験をして得た結果から「ニッカリンT」の使用は認められない鑑定書が提出されています。

犯行に使用されたとされている農薬は、日本化学工業株式会社の「ニッカリンT」と同様にテップを含有している三共株式会社の「三共テップ」または、富山化学工業株式会社の「トックス40」と解明されました。

「ニッカリンT」に関する自白調書


@犯行前夜に竹を割って竹筒を作りその中に「ニッカリンT」を入れた。
A「ニッカリンT」のビンは犯行当日の朝、名張川に捨てた。
B竹筒は公民館のいろりで焼いた。

@について
名張毒ぶどう酒事件の前日、奥西勝宅には来客があったといわれています。
来客の前で、竹筒を作ることはできないでしょう。

Aについて
事件直後、名張川を志摩の海女を総動員して大々的に捜索したがビンは発見されませんでした。(投棄実験ではビンはすぐに沈むので発見されるはずとされていた。)


Bについて
いろりの灰からは、ニッカリンを入れた竹筒の燃えかすや、ニッカリンTの残留物も発見されていません。ニッカリンTは燃やすと猛烈な悪臭を放つようですが、それに気づいた人はいません。有機リンも検出されていません。

「ニッカリンT」は赤色の液体でした。ぶどう酒は白色だったので、赤い「ニッカリンT」を混入すれば色の異変にみんな気づくはずですし、白ぶどう酒だったことを事件関係者(生存者)は証言しています。奥西勝も白ぶどう酒であったことを証言しています。

名張毒ぶどう酒事件奥西勝の犯行動機は?

犯行動機
妻千恵子と、愛人北浦ヤス子との三角関係を清算するため

奥西勝と妻と愛人の三人はいつも連れ立って仕事や映画に行ったりしていて、村の人も三人からは犯行を起こすような深刻さは感じなかったと言っています。

奥西勝は、名張毒ぶどう酒事件の2日前に薬局でコンドームを買っています。これは2人との情事のための購入であり、妻と愛人を殺害する計画があるなら購入する必要はありません。

妻千恵子は奥西勝から、お酒をあまり飲んではいけないと言われていると周囲に話しています。お酒での毒殺を計画しているなら言わないはずです。このように犯行動機としてとても希薄になりました。

真実の犯行時間って?

出展: 時が止まった時計 - 長崎市、長崎原爆資料館の写真 - トリップアドバイザー

犯行時間については、死刑判決は「奥西勝が公民館のいろりの間で一人になった10分間以外に犯行の機会はない」とされています。犯行当日、ぶどう酒が奥西勝によって公民館に運ばれるまでを検証してみましょう。

1961年3月28日総会当日の朝

農協から助成金が出ることになりました。
当時、農協に勤めていた「三奈の会」会長の奥西楢雄が「三奈の会」の懇親会でぶどう酒を出すことを決めました。

奥西楢雄は、農協職員の石原氏にぶどう酒の購入と運搬を依頼しました。石原氏は名張市の林酒店で日本酒2升と、ぶどう酒1升を購入し、奥西楢雄宅に運びました。

奥西楢雄の妻(フミ子・名張毒ぶどう酒事件で死亡)がそれを受け取り、時刻は14時〜15時に渡したと石原氏は言っています。林酒店も14時半〜15時頃に石原氏に渡したと証言していました。これらのことからぶどう酒が奥西楢雄宅に1時間以上も置かれていたことになり、奥西楢雄宅においても犯行の機会はあったことになります。

名張毒ぶどう酒事件から2週間後

しかし、名張毒ぶどう酒事件から2週間以上経った頃、村人が供述を一気にひっくり返すという事態が起こりました。奥西楢雄宅にいた人が、酒は17時頃奥西楢雄の妻と一緒に受け取ったと証言しました。

すると石原氏は、届けた時刻は16時半〜17時の間違いでしたと証言を変えました。林酒店の人も、16時過ぎていたと言われればそのようでと言って確かなのは昼ご飯と夕ご飯の間ということですと証言しました。また、17時より前に奥西楢雄宅の玄関にある一升瓶を見たと言っていた女性も、17時過ぎだったと証言を変えました。

この証言の変更により、ぶどう酒が届いたのは奥西勝が奥西楢雄宅に来る直前ということになりました。

裁判結果


一審の津地方裁判所の無罪判決は事件当初の供述を採用し、「奥西勝以外にも犯行の機会はあった」としています。村人たちが供述を変更したことについて、「検察官の並々ならぬ努力の所産」と捜査関係者の意図的な供述操作を批判しています。

二審の名古屋高等裁判所は村人たちが変更した供述を採用し、「奥西勝以外に犯行の機会はない」とし、一審の無罪判決を覆して有罪・死刑判決を下しました。

10分間の真相


奥西勝はぶどう酒を運んだ後、公民館で一人になってはいない」と裁判で主張しています。
名張毒ぶどう酒事件当時の捜査会議の内容を詳細に記した名張警察署長の捜査ノート(中西ノート)によると、事件後3〜4日後の記述に奥西勝は公民館で総会の準備をしている女性たちとずっと一緒にいたと書かれています。

これは、「公民館で一人になってはいない」という奥西勝の主張を裏付けており、事件の争点となっている犯行機会の10分間そのものの存在を否定していることになります。

名張毒ぶどう酒事件の真犯人が会長と言われている理由は?

出展: 日本酒 津々浦々 【1246】百十郎 青波 Cool Face(ひゃくじゅうろう) 【岐阜】 - 47NEWS(よんななニュース)

名張毒ぶどう酒事件当時、「三奈の会」の会長であり、名張毒ぶどう酒事件の真犯人説で名前が浮上している奥西楢雄さんとはどんな人物なのか探ってみましょう。奥西楢雄さんは、名張毒ぶどう酒事件で妻のフミ子さんを亡くしています。奥西楢雄さんとフミ子さんの夫婦関係はどうだったのでしょう。

夫婦関係では、奥西勝の愛人、北浦ヤス子は奥西楢雄さんとも三角関係でした。奥西楢雄さんは北浦ヤス子から奥西勝とは別れるので、楢雄さんも妻のフミ子と別れて欲しいと言われていました。

奥西楢雄は妻のフミ子と北浦ヤス子のことでよく喧嘩をしており、夫婦仲は相当に冷え切っていました。奥西楢雄さんは、事件でフミ子を亡くした直後に別の愛人と再婚しています。また、ぶどう酒の購入を決めた人物は、当時「三奈の会」の会長であった奥西楢雄さんです。そのぶどう酒は、奥西楢雄さん宅に長時間置かれていました。

2006年奥西勝の再審請求の取り消しを受けての奥西楢雄さんのコメント

「日本の裁判所は正しい判断を下した。事件後、住民が徹底的に調べられ勝しかいないと確定したから今回の取り消しは確信していた」「勝は生きたいために無実を訴えているだけ。何度やっても同じこと」と、口調を強めて述べています。

奥西楢雄さんが名張毒ぶどう酒事件の真犯人と言われている確実なる理由はわかりません。ただ一つ言えることは、奥西楢雄さんが村の権力者であることはゆがめない事実です。

名張毒ぶどう酒事件に関する映画について

出展: http://www.47news.jp/movie/treasure_international/326/

名張毒ぶどう酒事件に関する映画は東海テレビが制作しています。映画の制作にあたり名張毒ぶどう酒事件についてすべての裁判資料を読み、たくさんの関係者に取材し、その事実関係を理解したうえで奥西死刑囚は無実で、これは冤罪事件であることを確信したと映画制作者は述べています。

映画の内容

それらのことから映画は、「名張毒ぶどう酒事件は冤罪事件である」とした明確な立ち位置での内容になっています。

一審では無罪判決、二審では有罪・死刑判決と真逆な判決を下され最高裁判所で死刑が確定し、確定死刑囚となった奥西勝死刑囚が独房から自分の無実を訴え続け、何度も何度も再審請求をする心情に深く入り込み、そこに「冤罪」を風刺させています。

「再審」とは、裁判所が確定した判決に重大な瑕疵がある場合に裁判をやり直すという制度です。ということは、裁判所がその瑕疵を認めない限り再審への道は開くことはありません。

「昼食の配給があるとホッとし、それ以外の時間帯は地獄の中で生きているようなもの」
まさしくこれこそが確定死刑囚の心情そのものでしょう。映画は確定死刑囚の心情から「司法制度の在り方」というものをわれわれに訴えています。

名張毒ぶどう酒事件は「冤罪」の可能性が高い。このことを伝えなくてはならない。それが、われわれの使命だと映画制作者は語っています。

名張毒ぶどう酒事件の裁判官について

出展: 空撮映像で巡る現在と過去 震災から4年迎える被災地 : 動画 - 47NEWS (よんななニュース)

名張毒ぶどう酒事件は、現段階で第10次の再審請求がされていますので、裁判に関係した裁判官の数も多いといえます。その中から、印象的な裁判官についてみてみましょう。

印象的な裁判官

1964年12月23日
一審:津地方裁判所
小川潤裁判長:証拠不十分で無罪判決
       「疑わしきは被告人の利益」の刑事裁判の鉄則が適用されています。

1969年9月10日
二審:名古屋高等裁判所
上田孝造裁判長:一審の無罪判決を覆して有罪・死刑判決を下しました。

1972年6月15日
最高裁判所
岩田誠裁判長:上告を棄却し、死刑を確定しました。

2005年4月5日
名古屋高等裁判所刑事1部
小出じゅん一裁判長:再審開始を決定し、死刑執行の仮処分を命じました。

その後、20006年2月依願退職しています。

2006年12月23日
名古屋高等裁判所刑事2部
門野博裁判長:再審開始決定を取り消す決定を下しました。(死刑執行停止も取り消し)

その後、2007年東京高等裁判所への栄転を果たしています。

専修大学教授

差し戻しや棄却


2010年4月5日
最高裁判所第三小法廷
堀籠幸男裁判長:再審開始決定を取り消した名古屋高等裁判所決定を審理不尽として破棄し、審理を名古屋高等裁判所に差し戻しました。

2012年5月25日
名古屋高等裁判所
下山保男裁判長:捜査段階での被告人の自白に信用性が固いとし、検察側の異議申し立てを認めて、再審開始の取り消しを決定しました。

2013年10月16日
最高裁判所第1法廷
桜井龍子裁判長:名古屋高等裁判所の再審取り消し決定を支持し、第7次再審請求にかかる特別勧告について棄却する決定を下しました。このことで、再審の道はまた閉ざされてしまいました。

封鎖的な縦社会

以上のように名張毒ぶどう酒事件にはたくさんの裁判官が関わっていることがわかります。司法の世界は封建的な縦社会だと言われています。

裁判官が再審の道を開くということは、自分の出世を諦めることに繋がります。
前任裁判官たちの決定を全否定することは、裁判所を否定することになり上級の裁判所に席を置かせてはもらえなくなります。法の番人である司法は官僚社会と言えます。

学び考えることとは?

出展: 非母国語圏の英語勉強法 スペインの教育事情を紹介 - 経済・トレンドニュース一覧 - ORICON NEWS - エンタメ - 47NEWS(よんななニュース)

名張ぶどう酒事件の裁判および再審請求が、社会に与えた影響は大きいといえます。その理由は物的証拠もなにもない状況にもかかわらず、司法はただ本人の透明性にかける自白のみを根拠に死刑判決を下している点です。

死刑判決を下した後、再審請求が認められたのは一度きり、それもすぐに取り消されています。その後、何度再審請求を起こしてもその厚く重い扉は開くことはありません。そして現在、第10次再審請求を起こしている状態にあり、司法との闘いは今なお続いています。

こうした司法の現実をわれわれは知って、学んで、考えて、そして行動に移すことで社会に変化が生まれ、冤罪により塀の中で生涯を終える受刑者や死刑囚の数は減ることでしょう。
https://uranaru.jp/topic/1009051


31. 中川隆[-11724] koaQ7Jey 2018年5月02日 08:08:43 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-12853]

眠る村 〜名張毒ぶどう酒事件 57年目の真実〜 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=NtZekH7zcBk

名張毒ぶどう酒事件から57年。無実を訴えてきた奥西勝は獄中死、88歳の妹が再審を引き継いだ。事件に翻弄された奥西と妹、そして村人たちの葛藤を描く。
4月1日(日)午後4時放送

■出演者
ナレーション:仲代達矢

■スタッフ
ディレクター:鎌田麗香(東海テレビ)
プロデューサー:齊藤潤一(東海テレビ)
制作著作:東海テレビ


32. 中川隆[-13497] koaQ7Jey 2018年11月08日 16:50:50 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-20275] 報告

2018年10月02日
名張毒ぶどう酒事件の概要|真犯人は会長説/真犯人/夜這い
https://shiritagirl.jp/otona/love/229


名張毒ぶどう酒事件の背景には、田舎の山村の独特な風習と、人間関係が深く絡んでいる点にスポットをあてそこからみえる人間模様を深堀りし、名張毒ぶどう酒事件が解決しないまま奥西勝死刑囚が獄中死するに至った経緯を多方面から紐解くことで社会における司法の在り方を考える。


名張毒ぶどう酒事件の概要について


名張毒ぶどう酒事件は、事件当時は第二の帝銀事件として世間を騒がしました。現在においては、和歌山カレー事件が加えられたことにより日本の犯罪史上の三大毒殺事件の一つとしてその名を連ねています。

名張毒ぶどう酒事件とは、今から遡ること56年前三重県名張市葛尾(くずお)18戸と、奈良県山辺郡山添村葛尾7戸で構成されているクラブ「三奈(みな)の会」の総会で起きた残忍な毒殺事件のことを指します。

「三奈の会」は三重の三と、奈良の奈の頭文字から命名された、農業改良・生活改良・文化向上と両村民の親睦を目的にした総会で、年1回開催されていました。名張毒ぶどう酒事件がなぜ世間からクローズアップされるのか事件の概要を詳しくみてみましょう。

名張毒ぶどう酒事件の詳細と裁判まで

1961年(昭和36)3月28日、三重県名張市葛尾の薦腹地区公民館葛尾分館(現在は取り壊されています)において、地区の農村生活改善クラブ「三奈の会」が開催され男性12人、女性20人の計32人が参加しました。

三奈の会とは

三奈の会は、年に1回の総会で農村生活改善クラブ役員の改選や会計報告を行う名目の会ですが、総会の目的は続けて行われる懇親会にもありました。ここで年に1回お酒を酌み交わすことが、娯楽の少ない田舎の集落の貴重な催事でした。

総会は19時から開始され会計報告のあと、今年度の役員改選で新会長や各種役員の選出を行いました。そのあと20時頃から懇親会が始まり机の上には折詰が並べられ、男性は日本酒を飲み、女性はぶどう酒を飲みました。

その数分後、ぶどう酒を飲んだ女性1人(当時30歳)が苦しみ始め倒れて、それ以降ぶどう酒を飲んだ女性が次々と苦しみだし、嘔吐する急性中毒症状を訴えながら倒れていきました。12人が重軽傷、5人が死亡したことで「名張毒ぶどう酒事件」になりました。

警察の捜査状況

事件発生後食中毒と思われましたが、日本酒を飲んだ男性には異常が見られず、倒れた人がすべてぶどう酒を飲んだ女性であると判明しました。そのため、ぶどう酒が事件に何らかの原因があると推定し、ぶどう酒を鑑定しました。

その結果、有機リン系のTEPP剤(テップ剤)という農薬が検出され、ぶどう酒を購入した酒屋のぶどう酒からは毒物は検出されませんでした。これにより警察は事故ではなく事件として捜査を進め、「三奈の会」会長(奥西楢雄)やぶどう酒を購入して会長宅に届けた男性(石原氏)、会長宅からぶどう酒を公民館へ運んだ奥西勝さんの3人が事情聴取されました。


三人とも否認され、警察は事情聴取や周辺からの聞き込みを行いました。名張毒ぶどう酒事件の犠牲者5人の女性のうち、妻と愛人が亡くなった奥西勝さんに疑いの目を向けました。奥西勝さんとその妻、そして愛人との三角関係が浮上したことで警察は、奥西勝さんが三角関係を一気に清算したのではと考えました。

奥西勝さんの取り調べ

奥西勝さんは4月2日時点の取調べでは自身の妻の犯行説を主張し、自身の犯行は否認していました。しかし、4月3日三角関係を清算するために総会の10日ほど前に自宅にあった農薬で妻と愛人を毒殺する計画を立てたとして農薬の混入を自白し、逮捕されました。

逮捕直前、奥西さんは警察署で名張毒ぶどう酒事件の犯人として記者会見に応じていますが、逮捕後の取調べからは一変して犯行を否認する供述をしています。奥西勝さんと名張毒ぶどう酒事件との長い闘いの幕開けとなりました。




裁判の経緯

第一審の津地方裁判所では無罪を主張しています。一審の裁判期間は3年半にも及ぶものでした。1964年12月23日、証拠不十分により無罪判決が下りました。3日後、検察側はこの判決を不服として控訴しました。

1969年9月10日、第二審の名古屋高等裁判所では一審とは逆転有罪の死刑判決が下りました。1972年6月15日の最高裁判所では、二審の名古屋高等裁判所の判決を全面的に支持、上告を棄却する判決が下されました。この判決で奥西勝さんは死刑が確定し、確定死刑囚となりました。

奥西さんは天国から地獄へと突き落されてしまいました。この後、9回にわたる再審請求はことごとく棄却され、第7次再審請求も検察の異議申し立てにより取り消されてしまいます。

逆転裁判結果はなぜ起こった?

ここまでが、名張毒ぶどう酒事件の概要です。一度は自供した奥西さんがなぜ、自供を覆したのか気になります。無罪判決から、死刑判決という逆転裁判結果はなぜ起きたのでしょう。死刑判決により奥西さんは、名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝と呼ばれることになりました。これらの疑問点についてもっと探ってみることにしましょう。

名張毒ぶどう酒事件発生場所は?

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博物館森航空写真 - 森町、博物館森の写真 - トリップアドバイザー

名張毒ぶどう酒事件の発生した場所は、三重県名張市実質飛地と奈良県山添村にまたがる葛尾(くずお)地区という山間の人口100人ほどの小さな集落です。小さな集落ということで一つ先を辿るとすべてが親戚同士になってしまい、ここの村の人はみんなが縁故関係にありました。

小さな村なので何か問題が起きたとしても大体は誰の仕業か追及できます。しかし、分かっていても公表できない、あえて公表しないという小さな村特有の決め事がありました。村の中では村八分的な存在や、咎めを代わりに受けることで残った家族はみんなから恩恵を受けました。このように、村に住む人たちには色々なことに口をつぐんで隠すという風潮がありました。

名張毒ぶどう酒事件を引き起こした元凶夜ばいとは?

名張毒ぶどう酒事件は現在においても注目されている事件の一つです。それには名張毒ぶどう酒事件を引き起こした元凶の存在が深く関係しています。名張毒ぶどう酒事件が発生した当時の葛尾地区には、今の社会では考えられない「夜ばい」という風習が蔓延していました。

現代社会において「夜ばい」とは、村の女性が村の男性に有無を言わさずにレイプされてしまうことと考えてしまいますが、それは少々誤解した受け取り方で、ここでの「夜ばい」は、村の男女の性のはけ口であり最大の娯楽と位置づけられ、男女ともに楽しめる平等なものでした。

女性側の拒否権利





女性側には、自分の体調や相手によっては拒否することができる権利が与えられており、それを破って強引な「夜ばい」に及んだ男性は村八分にされるなどの制裁を受けました。

山間部の村の集落である名張毒ぶどう酒事件発生場所の葛尾は娯楽に乏しいことから、既婚の男女がそれぞれ他の男女と自由な性的関係を持つという性に開放的な地域でした。こうしたことで名張毒ぶどう酒事件の舞台となった葛尾地区では、三角関係、四角関係は珍しいことではなく事件当時も25戸の農家のうち7組が三角関係にありました。

名張毒ぶどう酒事件の元凶は、村の娯楽「夜ばい」が深く関係していることはゆがめない事実でしょう。名張毒ぶどう酒事件は、「夜ばい」のもつれが引き起こした陰鬱な農村の犯罪といえます。

奥西勝を取り巻く人間模様は?

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のどかな田舎の風景 - 球磨村、一勝地温泉かわせみの写真 - トリップアドバイザー

名張毒ぶどう酒事件の犯人として起訴され裁判で、死刑判決を下された奥西勝とは一体どんな人物であったのでしょう。奥西勝の周辺から彼の人間像を探ってみましょう。

奥西勝と妻の関係は?

奥西勝と妻、奥西千恵子は1947年(昭和22)1月に当時では珍しく恋愛結婚で結ばれています。1948年に長男、1954年に長女と2人の子供に恵まれています。奥西勝は、家族4人で葛尾に住み農業の傍ら近くの石切り場で働いていました。

奥西勝の自白調書によると、奥西勝は1959年(昭和34)の夏頃から近隣に住む北浦ヤス子と男女関係になりました。2人の関係は狭い村での噂話になっていて1960年(昭和35)10月頃、妻の千恵子は2人が仲良く歩いているところを目撃して、そのことで千恵子と奥西勝は口争いが頻発するようになり、夫婦の関係は険悪となっていたとなっています。

奥西勝と妻そして愛人の関係は?

奥西勝と妻、そして愛人との三角関係はどうだったのでしょう。奥西勝の自白内容では、奥西勝と妻との夫婦関係は険悪な状態だったと言われていますが、その一方で、奥西勝と妻の千恵子、そして愛人の北浦ヤス子の3人はいつも連れ立って仕事や映画に行っています。また3人は、男女の関係においても3人一緒での情事を重ねていたとのことです。

村の人たちも3人からは殺害を起こすような三角関係の苦悩や、深刻さを感じることがなかったと証言しています。

村の風潮なのか?

「夜ばい」の風習がある村ですから当たり前と言えば当たり前のことですが、奥西勝には北浦ヤス子以外にも数人の性の女性相手がいて、妻の千恵子にも夫の奥西勝以外に男性がいて、愛人の北浦ヤス子は「三奈の会」会長の奥西楢雄とも三角関係でした。

「夜ばい」の風習が葛尾という集落の人間関係を複雑にしていて、現在においての愛人の存在とはまったく違う葛尾での愛人の立ち位置に理解しがたいものを感じてしまいます。このように事実関係を知ったことで、名張毒ぶどう酒事件の解決をより遠ざけているものに「夜ばい」の風習が絡んでいることがわかります。

奥西勝と子供

奥西勝には名張毒ぶどう酒事件当時中学1年生だった息子と、小学6年生だった長女がいました。2人の子供は名張毒ぶどう酒事件により母親を失って、父親は警察で取調べを受ける毎日を送っていました。この時、奥西勝の娘は中学校への入学を控えている状況でした。

奥西勝は裁判の時、警察からの執拗な尋問によって自白を強要させられたと言っています。警察は奥西勝に対して名張毒ぶどう酒事件の犯人であることを自供すれば、娘の中学校の入学準備に間に合うからという手口を使って奥西勝を自白へと追い込みました。奥西勝は自分は無実だから裁判で無実を主張すれば信じてもらえると、司法を信じて自白したとも言われています。

奥西勝と母親

奥西死刑囚の母タツノさんは名張毒ぶどう酒事件後は葛尾を追われ、一人暮らしを始めました。内職で稼いだお金を手にして息子が収監されている名古屋拘置所に毎月のように面会に訪れました。

1988年11月4日、奥西死刑囚の母タツノさんは永眠されました。最愛なる母の死を電報で知った奥西死刑囚は、母にざんげの言葉を書き殴りました。「母の骨までしゃぶって、母の一生は私の苦労であった。おわびして成仏を祈る」奥西死刑囚は2003年頃にも、「母の日の想記」と題して母への思いをしたためています。

母タツノさんが獄中の息子に送った手紙は969通に及んだとされていて、一週間に一通必ず送られてきたそうです。奥西死刑囚もそのたびに母に返信しました。息子の冤罪を信じる母の深い愛情を感じることができます。

名張毒ぶどう酒事件犠牲者は?

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California white 13(白ワインのテイスティング) - ナパ、Carpe Diem Wine Barの写真 - トリップアドバイザー

名張毒ぶどう酒事件の犠牲者はぶどう酒を飲んだ17人の女性でした。そのうち5人の女性が敢え無く命をおとしています。

名張毒ぶどう酒事件で亡くなった方の実名と、事件当時の年齢を下記に記します。
奥西フミ子(30歳)「三奈の会」会長の、奥西勝の家とは隣家
奥西千恵子(34歳)奥西勝の妻
新矢好(25歳)前「三奈の会」会長
中島登代子(36歳)
北浦ヤス子(36歳)奥西勝と奥西楢雄の愛人

このように、奥西勝は名張毒ぶどう酒事件によって妻と愛人の2人が同時に死亡していることを受け、事件の有力な容疑者として警察から目を付けられました。警察は、奥西勝宅で奥西勝の寝食にいたるすべてを監視、その監視は排便にまでも及んだということです。

名張毒ぶどう酒事件と村の人々

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かやぶきの村の風景です - 南丹市、かやぶきの里 北村の写真 - トリップアドバイザー

奥西勝が名張毒ぶどう酒事件の実行犯として自供し逮捕された時、村の人々は名張毒ぶどう酒事件の犯人が特定されたことの安堵から、奥西勝の家族に愛の手を差しのべようとする呼びかけが行われました。しかし、奥西勝が容疑を否認し無実を主張していることを知った途端に、集落ぐるみで奥西勝の家族へ迫害を始めました。

事実、奥西勝の母を集団リンチする犯罪行為が堂々と行われています。村八分にされたことで、奥西勝の家族は葛尾を去り転居を余儀なくされました。村人は転居を口実に、共同墓地にあった奥西家の墓を掘り起こし、墓地に隣接している畑に一基だけ追い出しました。

真相を明らかにしない?

名張毒ぶどう酒事件の発生場所は葛尾という山間部の小さな集落であったため、奥西勝が無実であった場合は葛尾の中に真犯人ないし、その子孫が暮らしている可能性が高くなるので地域の和が再び乱れ波風を立てる結果になることを恐れました。

真相を明らかにすることを望んでいない村民が多くいたため、名張毒ぶどう酒事件のことは村内ではタブーなこととされ、村民全員が奥西勝の死刑を願っていたと言われています。この事件をみんなで隠して早く風化させたい、そのためには多少の泣き寝入りも仕方ないという村ならではの風潮がここにはありました。

葛尾という小さな集落が名張毒ぶどう酒事件によって全国的な話題にのぼったことで、葛尾の風習「夜ばい」が世間で広く明らかにされることを村民は嫌いました。奥西勝に死刑判決が下ると、村民は犠牲者慰霊碑を建立しました。

名張毒ぶどう酒事件で使用されたとされるニッカリンTとは?

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ニッカリンTはテップ剤とよばれる農薬の一つで日本化学工業が製造していましたが、人畜毒性が極めて強いため、昭和44年度で生産は中止されました。ニッカリンTの致死量は、0.06〜0.15gで、青酸カリウムの致死量が0.15〜0.3gなのでいかに毒性が強いかわかります。

有機リン系の殺虫剤で使用用途は、稲のウンカ、野菜のアブラムシ、茶のアカダニ、桑のキジラミ、ヒメハムシ、果樹や花きといったものに適用するものでした。ニッカリンTの製品色調は赤色の報告がされています。奥西死刑囚は、茶を消毒するためにニッカリンTを所持していたと自供しています。

ニッカリンTの溶解性は、水に易溶で、多くの有機溶剤に可溶、石油系溶剤には不溶です。その他、水中で容易に加水分解されてリン酸ジエチルを生じ、速効性ですが分解されやすい特徴があります。また、金属を腐食する特徴もあります。

毒性が死へと繋がるメカニズム

ニッカリンT(有機リン系農薬)は、人など脊椎動物が筋肉などを動かす際の命令伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素コリンエステラーゼと結びつきます。

そのことにより、コリンエステラーゼの活動が遮断されてしまいます。

本来ならアセチルコリンは命令伝達の仕事を終えるとコリンエステラーゼによって分解されますが、コリンエステラーゼがニッカリンTにより遮断されているため、筋肉は運動するようにというアセチルコリンの刺激を与えられたままの状態になります。

そのため筋肉は痙攣を起こし、それにより呼吸筋が動かなくなり死に至ります。この治療には、プラリドキシムが有効とされています。

名張毒ぶどう酒事件の裁判経緯について

トピック229/要素8357
名張毒ぶどう酒事件が世間の関心を集めている理由の一つに、裁判の判決結果が一審と二審とでは真逆な判決結果になっていることがあります。奥西勝が被告人としてたたかった名張毒ぶどう酒事件のこれまでの裁判について深掘りしてみましょう。

名張毒ぶどう酒事件第一審津地方裁判所

トピック229/要素8360
ヘッドライン | 政治 | 公文書の開示取り消し命じる 県道70号日米使用の協定書 - 47NEWS(よんななニュース)

警察が奥西勝を逮捕、検察が起訴に至るまでの流れを辿ってみましょう。

奥西勝の自供内容
犯行の動機:妻千恵子と、愛人北浦ヤス子との三角関係を清算するため
犯行の凶器:ニッカリンT
犯行の方法:一人になった際にぶどう酒の栓を歯で開けて、そこに自宅から用意していたニッカリンTをぶどう酒に混入

この奥西勝の自供により警察は奥西勝を逮捕、検察は奥西勝を殺人、殺人未遂罪で起訴しました。ぶどう酒の栓の傷跡については、被告と同一の歯型という鑑定と、それを否定する2つの鑑定結果がありましたが、判決の決め手は捜査段階での奥西勝の自供の信用性が論点になりました。

名張毒ぶどう酒事件から3年8ケ月後の1964年(昭和39)12月23日
津地方裁判所:小川潤裁判長
証拠不十分により無罪判決を下しました。

判決内容

犯人はぶどう酒を開ける際に王冠を歯でこじ開けているが、王冠に残された歯形が奥西勝のものではないとしました。さらに、村人の証言が次々に変わったことを、検察側の並々ならぬ努力の所産と批判しました。奥西勝の自白は信用できず、犯行動機も納得できないとした判決内容でした。

間接的な証拠だけで本件犯行が被告人の行為であるとは認定し難いとして、奥西勝を犯人ではないとしたものでした。この判決は疑わしきは罰せずの刑事訴訟法の常識の概念に沿ったものでありました。

名張毒ぶどう酒事件第二審名古屋高等裁判所

トピック229/要素8365
第一審の津地方裁判所の判決を不服として、検察側は控訴しました。
名張毒ぶどう酒事件第二審:名古屋高等裁判所
上田孝造裁判長
1969年9月10日
名古屋高等裁判所は津地方裁判所の無罪判決を破棄し、逆転有罪の死刑判決を下しました。

ぶどう酒の王冠の歯型は奥西勝のものと一致し、毒物を混入する機会があったのは奥西勝だけであり、奥西勝の自白は信用できるもので犯行の動機としても納得できるとした有罪の判決でした。

名張毒ぶどう酒事件最高裁判所の判決

トピック229/要素8369
遺族年金の男女差「合憲」 最高裁初判断 - 共同通信 47NEWS

奥西勝は、第二審の名古屋高等裁判所の判決を不服として最高裁判所に上告をしました。
しかし、奥西勝の上告を最高裁判所は棄却しました。
1972年(昭和47)6月15日
最高裁判所は奥西勝に対して死刑を確定しました。

しかし、前述したことからもわかりますが名張毒ぶどう酒事件については、決定的な物的証拠が何もなく疑問だけが残る事件です。奥西勝は最高裁判所からの死刑確定を受け、名張毒ぶどう酒事件の奥西死刑囚となり、1973年から名張毒ぶどう酒事件の再審請求を続けていますがいずれも退けられています。

名張毒ぶどう酒事件の再審請求について

トピック229/要素8372
名張ぶどう酒事件、再審開始訴え 奥西元死刑囚一周忌で支援者ら - 共同通信 47NEWS

1973年(昭和48)4月に、奥西死刑囚は名古屋高等裁判所に第1回目の名張毒ぶどう酒事件の再審請求をします。この後、再審請求を5回提出するもすべて却下されました。

再審請求棄却決定理由として、第五次再審請求を退けた最高裁判所の決定理由「要旨」は以下の3つを挙げています。
1.10分間一人でいたという状況証拠
2.王冠に残った歯型
3.自白

奥西勝に死刑判決を下した根拠として要旨では、ぶどう酒に有機リン系の農薬を人目に付くことなく入れることができたのは、「三奈の会」の開会が迫った時刻に公民館のいろりの間で10分間一人でいた奥西勝だけだとしています。

現場から押収されたビンの王冠の表面についていた傷跡は、奥西勝が王冠を歯で開けたときについたものという鑑定および証言が複数存在する。とし、最後に奥西勝の自白の存在を挙げています。

第一審・二審鑑定結果

第一審と、二審で王冠の歯痕鑑定を行った大阪大学教授および名古屋大学教授は、奥西勝が実際に噛んだ別の王冠の歯痕と比較し、王冠と奥西勝の歯痕間隔が一致する。と鑑定し、このことが有罪の決め手となっていました。

弁護団の鑑定結果

第5次再審請求で弁護団が決め手として提出したのが、唯一の物証である歯型の鑑定の見直しでした。弁護側は新たに日大歯学部助教授に鑑定を依頼しました。日大歯学部助教授が歯痕の間隔を計測し直した結果、10ケ所のうち9ケ所が一致せず、最大で2.6oのズレが生じたと指摘しました。

学生10人で10個ずつの王冠を歯で開ける実験をした結果、同一人物が同じ歯でかんでも歯痕の間隔が常に一致するとは限らないと結論づけました。このことは、歯型が一致してもしなくても王冠は物証にならないとするものでした。

最高裁判所の判定結果

2002年(平成14年)4月8日に最高裁判所は第6次再審請求についての請求を退けた名古屋高等裁判所決定を支持し、奥西死刑囚の特別抗告を棄却する決定をしました。
5人の裁判官は全員一致で、確定判決の認定に合理的疑いが生じる余地はないと判断したものでした。

このことを受け、2002年4月10日、奥西死刑囚は名古屋高等裁判所に7度目の名張毒ぶどう酒事件の再審請求をしました。

真実を求めて

トピック229/要素8382
写真ニュース:奥西元死刑囚密葬に支援者ら参列 名張毒ぶどう酒事件-スマホ - 47NEWS(よんななニュース)

「名張毒ぶどう酒事件で死刑囚となった奥西勝は冤罪で「奥西勝死刑囚を救おう」と、弁護団は司法(裁判所)との闘いを続けます。弁護団の闘いにスポットをあてて正義の姿を追ってみましょう。

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求に向けての鑑定書1

名張毒ぶどう酒事件の犯人となり死刑囚となった奥西勝は冤罪だとして、日本弁護士連合会は支援をはじめました。

2003年(平成15)7月23日
弁護団は「ぶどう酒のビンの王冠を歯で開栓した」という奥西死刑囚の自白が信用できないことを証明する鑑定書を新証拠として名古屋高等裁判所に提出しました。

鑑定内容
王冠の内ブタは4つの突起が付いた「4つ足替栓」とよばれるものでしたが、1つの突起が完全に折れ曲がっていたことに弁護団は注目しました。

名古屋大学大学院工学研究科石川孝司教授に鑑定を依頼し、人間の歯で開栓した場合は折れ曲がらないという鑑定結果を得ることができました。

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求に向けての鑑定書2

2004年(平成16)12月1日までに弁護団は、名張毒ぶどう酒事件の「判決の認定とは違う農薬が犯行に使用された可能性がある」とする鑑定書を新証拠として名古屋高等裁判所に提出しました。

弁護団の着目点
事件直後の三重県警の鑑定では、水分と混ざって分解したため検出されなかった農薬の一成分の鑑定を神戸大学、京都大学の教授に依頼しました。

その結果、三重県警の鑑定とは逆に水分で分解されにくいことが判明しました。
このことで、もともとこの成分を含まない他社メーカーの農薬が名張毒ぶどう酒事件の犯行に使用された可能性が浮上しました。

また、使用されたとされている農薬(ニッカリンT)の色が赤だったことも判明しました。
このことは、白ぶどう酒に混ぜると赤みを帯びる可能性が高くなり、名張毒ぶどう酒事件で死刑囚となっている奥西勝の自白や、関係者の証言との矛盾をうむ結果となりました。

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求は?

2005年(平成17)4月5日
名古屋高等裁判所:小出裁判長

「混入毒物は、奥西の農薬とは異なる疑いがある」と述べ、捜査段階の自白の信用性に疑問を呈し、名張毒ぶどう酒事件の再審を開始する決定をしました。

第7次再審請求では名古屋高等裁判所が弁護側の鑑定人を証人尋問し、第五次審査請求以来16年ぶりになる事実関係の調べが行われました。

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求後の流れは?その1

2006年(平成18)9月11日:神戸地方裁判所

名古屋高等裁判所の再審決定に対する異議申し立て審で、毒物の鑑定を行った神戸大学の佐々木満教授(有機化学)の承認尋問を行いました。

異議審の最大の焦点である毒物の同一性について佐々木教授は、「奥西死刑囚が所持していた農薬と混入された農薬は別の疑いがある」と述べました。

検察側は問題の成分が検出されなかった理由について以下のように主張しました。
@量が微量だった
A加水分解して消失した

これに対し佐々木教授は「別の成分が検出されているのに、問題の成分だけが検出されないのは合理的に説明できない」などと反論しました。

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求後の流れは?その2

2006年(平成18)12月26日
名古屋高等裁判所:門野博裁判長

今回の再審の争点
ぶどう酒に混入された農薬と奥西死刑囚が所持していた農薬(ニッカリンT)との同一性

ぶどう酒内にニッカリンTの成分は検出されなかったことを受けて、検察側は「加水分解されたために検出されなかったと説明しました。弁護側は、「成分の加水分解される速度は遅く、農薬は別物である」と主張しました。

門野裁判長の判決内容

ニッカリンTについて
「成分が検出されないこともある」とし、農薬がニッカリンTでないとはいえないと認定し、
「本件に使用された毒物は(奥西死刑囚が所持していた)ニッカリンTの可能性が十分にある」と述べました。

新証拠についても再審開始決定の出た第7次再審請求審で弁護側が提出し、新証拠として採用された「2度開栓実験」や「ぶどう酒の王冠の内側に付いている足のまがり具合の鑑定」などについてもその証拠価値を否定し、「新証拠は新規性は認められるが、(死刑判決を覆すほどの)明白性は認められない」と述べました。

奥西死刑囚の自白について

奥西死刑囚の自白について、「自らが極刑となることが予想される重大犯罪について進んで嘘の自白をするとは考えられない」と述べ、奥西死刑囚の自白信用性を認めました。名古屋高等裁判所は、検察側からの異議申し立てを認め、再審開始決定を取り消しました。

また同時に死刑の執行停止も取り消しました。このことにより奥西死刑囚は、再度、名張毒ぶどう酒事件の確定死刑囚としての毎日を送ることになりました。

正義とは?弁護団の闘いその1

2007年(平成19)1月4日
弁護団は再審開始決定を取り消した前年12月26日の名古屋高等裁判所決定を不服として、最高裁判所へ特別抗告しました。

「名古屋高等裁判所の決定は『疑わしきは被告人の利益に』という刑事裁判の鉄則に反した重大な認定をしており、破棄されるべきだ」と訴えています。

正義とは?弁護団の闘いその2

2008年(平成20)1月30日
弁護団は奥西死刑囚の供述内容の分析結果などを柱とした申し立て補充書を最高裁判所に提出しました。奥西死刑囚の供述には「秘密の暴露」がなく、多くが取調官に迎合したものとみられると指摘し、「迎合性が極めて高い」とする心理テスト結果も添付しました。

再審開始決定を取り消した名古屋高等裁判所決定は「供述をことさらに重視した事実認定で誤り」だと、改めて主張しました。2007年9月に続き今回は2度目となる補充書提出となりました。

正義とは?弁護団の闘いその3

2008年12月25日
弁護団は農薬(ニッカリンT)を製造した会社の元従業員の陳述書などを新証拠として、最高裁判所に提出しました。

2006年の名古屋高等裁判所決定は農薬のすべての成分が明らかではないとして、弁護団の実験の証拠価値を認めませんでした。陳述書では、農薬の製造工程や成分を詳細に元従業員が説明しており、「不純物が加えられていないことは明らかで、名古屋高等裁判所の判断は誤り」だと主張しました。

正義とは?弁護団の闘いその4

2009年(平成21)7月2日
弁護団は再審が決定した足利事件の教訓を踏まえた判断を求める申立補充書を最高裁判所に提出しました。

補充書内容
「足利事件は自白に依拠した事実認定がいかに危険であるかを明確にした」と指摘。
再審開始を取り消した名古屋高等裁判所の異議審決定は、「科学的な新しい根拠に基づいて審議開始を認めた決定を自白に依拠し取り消している。このことは、足利事件と同じ過ちを犯している」と批判しました。

弁護団の闘いからの司法の動きは?その1

名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団のこれまでの長きにわたる闘いは功を奏し、最高裁判所を動かしました。

2010年(平成22)4月5日
最高裁判所第3小法廷:堀籠幸男裁判長

第7次再審請求に対し、2006年(平成18)12月26日に再審開始決定を取り消した名古屋高等裁判所決定を取り消し、名古屋高裁に審理を差し戻す決定をしました。

最高裁判所第3小法廷
「事件で使用された農薬と、奥西死刑囚の所持品が一致するのか事実が解明されていない」と判断し、名古屋高等裁判所に新たな鑑定を行うように命じました。
このことで、名張毒ぶどう酒事件の再審が開始される可能性がでてきました。

正義とは?弁護団の闘いその5

2010年(平成22)4月7日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の支援団体である「名張毒ぶどう酒事件愛知・奥西勝さんを守る会」のメンバーたち約15人が名古屋高等裁判所を訪れました。

要請内容
2005年(平成17)4月5日に名古屋高等裁判所が一度決定した再審開始に対する検察側の異議申し立てを取り下げて、再審決定を確定させるように要請しました。

奥西勝死刑囚の即時釈放や捜査の初期段階における重要参考人の供述など、未開示証拠の開示を盛り込んだ要請書を提出しました。

4月5日の最高裁判所決定により、名古屋高等裁判所の再審決定に検察側が異議申し立てをした段階まで審理が差し戻されることになったので、差し戻し審に入る前に検察側が異議申し立てを取り下げるよう求めました。

正義とは?弁護団の闘いその6

2010年(平成22)5月10日
弁護団は差し戻し審が開かれる名古屋高等裁判所を訪れました。

名張毒ぶどう酒事件の最大の争点となっている農薬について、「元被告が混入したとされる農薬ニッカリンTとは別の農薬」とする意見書を提出しました。

この意見書は弁護団のこれまでの主張を補強する内容のもので、鈴木泉弁護団長は「現時点の(毒物問題分析の)到達点であり、読んでもらえれば毒物がニッカリンTでないと判断できるはずだ」と、話しました。

正義とは?弁護団の闘いその7

2010年(平成22)7月16日
名古屋地方検察庁は、差し戻し審で主張する内容を盛り込んだ意見書を名古屋高等裁判所に提出しました。

名古屋高等検察庁の意見書
奥西勝死刑囚がぶどう酒に混入したと自白した農薬ニッカリンTについて、当時のメーカーに依頼し再鑑定するよう求めた内容のもの

この再鑑定は名張毒ぶどう酒事件で使用された毒物がニッカリンTであったのか否かを特定するために、可能な限り当時と似た条件で再鑑定するよう求めた最高裁判所決定を踏まえた内容であったとみられています。

正義とは?支援者の闘いその1

2012年(平成24)5月7日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の支援者18人が、名古屋高等裁判所に再審開始を求める署名6713人分を提出しました。支援者が名古屋高等裁判所に提出した署名総数は、約2年間で10万人を超えたと言われています。

弁護団の闘いからの司法の動きは?その2

2012年(平成24)5月25日
名古屋高等裁判所:下山保男裁判長

第7次再審請求差し戻し審で検察側の異議申し立てを認め、名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の再審請求を棄却しました。

差し戻し審の争点
名張毒ぶどう酒事件でぶどう酒に混入された毒物は奥西勝死刑囚が自白した農薬ニッカリンTであったか否か

下山裁判長
「ぶどう酒に混入された毒物がニッカリンTではないことを証明するほどの証拠価値はなく
(弁護団提出の新証拠)、自白は根幹部分において十分証明できる」としました。

事件直後に行われた捜査側の鑑定でぶどう酒の飲み残しからニッカリンT特有の不純物が検出されなかった点について、「(不純物は)加水分解によってほとんど残っていなかったと推論できる」としました。

正義とは?支援者の闘いその2

2012年(平成24)5月29日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の支援者が死刑の執行停止を求める要請書を最高裁判所に提出しました。

正義とは?弁護団の闘いその9

2012年(平成24)12月25日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、第7次再審請求特別抗告審で奥西勝死刑囚が混入を自白した農薬ニッカリンTが入ったぶどう酒からは、時間が経っても不純物が検出されるとの独自の実験結果を意見書として最高裁判所に提出しました。

正義とは?弁護団の闘いその10

2013年(平成25)9月30日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、検察側が6月に提出した意見書に反論する内容となる毒物の鑑定方法についての第7次再審請求特別抗告審追加の書面を最高裁判所に提出しました。鈴木泉弁護団長は「議論は尽くした。この書面を最終意見書として位置付けている」と述べています。

弁護団の闘いからの司法の動きは?その3

2013年(平成25)10月16日
最高裁判所第1小法廷:桜井龍子裁判長

第7次再審請求差し戻し特別抗告審
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の特別抗告を棄却しました。

正義とは?弁護団の闘いその11

2013年(平成25)11月5日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝とその弁護団は、名古屋高等裁判所に第8次再審請求を申し立てました。

名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団が提出した新証拠は、農薬化学の専門家らの意見書など4点でした。弁護団は、「最高裁判所がこの意見書を検討した形跡がなく、新規性を喪失している」と主張しています。

正義とは?弁護団の闘いその12

2014年(平成26)4月7日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、第8次再審請求の請求理由の補充書を名古屋高等裁判所に提出しました。

補充書内容
第7次再審請求が棄却される根拠となった科学鑑定の結果を検証するため、独自に実験をおこなう方針を明らかにしました。

名張毒ぶどう酒事件でぶどう酒に混入された毒物が、名張毒ぶどう酒事件の奥西勝死刑囚が自供した農薬ニッカリンTであったか否かについて、検察側の科学鑑定の結果などに改めて詳細な反論を述べたものでした。

「名張毒ぶどう酒事件で使用された毒物がニッカリンTでも矛盾はない」とした最高裁判所決定は誤りだとして、それを証明するためにペーパークロマトグラフ試験を独自に実施する旨を記載したものでした。

弁護団の闘いからの司法の動きは?その4

2014年5月28日
名古屋高等裁判所:石山容示裁判長

再審請求審争点
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、第7次再審請求審に引き続き名張毒ぶどう酒事件に使用された毒物と、奥西勝死刑囚が犯行に使用したと自白した農薬ニッカリンTとの同一性

名古屋高等裁判所は、「第7次再審請求審と同じ理由での請求であり、請求権は消滅している」と判断しました。

石山容示裁判長
「形式的には第7次再審請求審の証拠と異なるが、論理的には不可分で同一の証拠」として、第8次再審請求の証拠の新規性を否定しました。「奥西勝死刑囚の加齢や、健康状態の悪化を踏まえ、判断を早期に示した」としています。

このことを受け、第8次再審請求審での名張毒ぶどう酒事件死刑囚奥西勝と、その弁護団の請求は棄却されました。

正義とは?弁護団の闘いその13

2014年6月2日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、第8次再審請求審で奥西勝死刑囚の再審請求を棄却した名古屋高等裁判所刑事1部(石山容示裁判長)の決定を不服として、名古屋高等裁判所に異議を申し立てました。このことで、今後は名古屋高等裁判所刑事2部で審理されることになりました。

正義とは?弁護団の闘いその14

2014年(平成26)11月17日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、検察側が裁判所に提出せずに保管している証拠の全面開示を命じる請求を名古屋高等裁判所に申し立てしました。

申し立て書
検察側はこれまでに計150通余りの捜査報告書などを開示したが、他にも多数の未開示証拠があることを認めています。

「検察が隠しもつ証拠にアクセスする権利は弁護団が新証拠を得るために欠かせないもので、しっかりと保障されるものだ」と記者会見で鈴木泉弁護団長は述べています。

弁護団の闘いからの司法の動きは?その5

2015年(平成27)1月9日
名古屋高等裁判所刑事2部:木口信之裁判長

名張毒ぶどう酒事件の第8次再審請求で請求を退けた名古屋高等裁判所刑事1部の決定に対して、奥西勝死刑囚が申し立た異議を棄却しました。

正義とは?弁護団の闘いその15

2015年(平成27)1月14日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、1月9日名古屋高等裁判所刑事2部(木口信之裁判長)が第8次再審請求の異議申し立てを棄却した決定を不服として、最高裁判所に特別抗告をしました。

正義とは?弁護団の闘いその16

2015年(平成27)5月15日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、最高裁判所に申し立てをしていた第8次再審請求の特別抗告を取り下げました。

鈴木泉弁護団長は「奥西勝さんに残された時間は多くない。全力を挙げて無実を明らかにする」と述べました。

再審請求に必要な新証拠として、実験の方向書など8点を提出しました。名張毒ぶどう酒事件で使用された毒物が、奥西勝死刑囚が自白した農薬ニッカリンTとは違うことを改めて主張し、名古屋高等裁判所に第9次再審請求の申し立てをしました。

正義とは?弁護団の闘いその17

2015年(平成27)6月16日
名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝の弁護団は、第9次再審請求でぶどう酒のビンの口部分に巻かれた封絨紙について、「真犯人が毒物混入後に貼り直した可能性がある」として、付着したのりを分析した専門家の鑑定書を新証拠として、名古屋高等裁判所に提出しました。

封絨紙実験

名古屋高等裁判所が名張毒ぶどう酒事件の証拠として保管している封絨紙の表面は歳月の経過で赤っぽくまだらに変色していることを疑問に感じた弁護団は、材料科学の専門家に再現実験を依頼しました。

再現実験結果

再現実験結果より、こうした変色はぶどう酒のビン詰め工程の際に当時使用されていた特殊なのりでは起きないが、家庭向けに広く流通していたのりでは起きたことが判明しました。
この新証拠により「真犯人が別の場所で封絨紙をはがして開栓し、毒物を混入した後で栓を閉め封絨紙をのりで貼り直して偽装したことが考えられる」と指摘しました。

「毒物を混入した場所は封絨紙の破片が発見された名張毒ぶどう酒事件犯行現場の公民館のいろりの間で、そこに一人でいた奥西勝死刑囚しか犯行の機会がない」とされている確定判決の裁判所の認定は揺らぎ、捜査段階の自白の信用性が否定されると主張しました。

新証拠の補強を目指すうえで、特殊な機器で封絨紙ののりの成分を直接分析するための証拠の閲覧を申請し、検察側に未提出の証拠を開示させる命令を出すよう名古屋高等裁判所に求めました。

奥西勝死刑囚の死からの司法の動きは?

2015年(平成27)10月15日
名古屋高等裁判所石山容示裁判長は、病死した名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝が申し立てをしていた第9次再審請求の審理を終了する決定をしました。

正義とは?弁護団の闘いその18

2016年(平成28)7月20日
奥西勝の遺族弁護団は、第10次再審請求で奥西勝の自白が虚偽だったとする鑑定書を新証拠として名古屋高等裁判所に提出しました。

日本大学文理学部の厳島行雄教授(認知心理学)に再現実験を依頼し、厳島教授は奥西勝の自白調書に沿って犯行を再現する実験を行ったが、「再現できなかった」としています。

実験内容
日本大学の学生30人が実験に参加。毒物に見立てた液体をビンから竹筒に移して運搬できるか。歯でぶどう酒ビンの王冠を外せるかなど自白調書どおりに再現実験は行われました。

再現実験結果
30人の学生のうち、1人も自白調書どおりに犯行を再現することはできませんでした。
この再現実験結果を踏まえて鑑定書は作成されました。現在、名張毒ぶどう酒事件をめぐっては第10次再審請求中です。

名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝死亡

トピック229/要素8453
https://this.kiji.is/42407963783675904?c=39546741839462401

2015年(平成27)10月4日
八王子医療刑務所で、名張毒ぶどう酒事件の死刑囚奥西勝は死亡しました。享年89歳でした。
35歳の時、名張毒ぶどう酒事件の犯人として逮捕され、裁判で死刑囚となり再審請求を果たすことなくその生涯の大半を塀の中で過ごし、確定死刑囚として人生を終えました。

奥西勝の死を受け弁護団の鈴木泉団長は「誤った判断を正そうとしなかった裁判所に強い憤りを覚える」と述べました。

正義とは?実妹の闘い

トピック229/要素8456
名張事件で第10次再審請求 奥西元死刑囚の妹 : 動画 - 47NEWS (よんななニュース)

2015年(平成27)11月6日
奥西勝の実妹、岡美代子さん(当時85歳)は名古屋高等裁判所に第10次再審請求をおこなったあと、記者会見で「兄はやっておりません。皆さん助けてください」と訴え頭を下げました。

弁護団は審理が打ち切られた第9次再審請求と同じく、名張毒ぶどう酒事件で使用された毒物は奥西勝が自白した農薬とは違うなどと主張しました。新証拠としていた実験の報告書や専門家の意見書を改めて提出しました。

名張毒ぶどう酒事件の真相は?

トピック229/要素8459
田中聖容疑者「巻きタバコを自分でブレンド」と供述 - 事件・事故 : 日刊スポーツ

疑問点が多い名張ぶどう酒事件ですが、奥西勝の自白調書からその真相に迫ってみましょう。

王冠の歯型について

トピック229/要素8462
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/168/168507/

奥西勝の自白調書によると、ぶどう酒の栓(王冠)を歯で開けたとなっています。検察側は、犯行現場で発見された王冠に傷がついていてその傷の歯型が奥西勝の歯型と一致するとし、これを物的証拠としました。

第一審:津地方裁判所
王冠の傷は奥西勝の歯型とは断定できない

第二審:名古屋高等裁判所
王冠の傷は奥西勝の歯型と一致する

死刑判決の唯一最大の根拠は、王冠の歯型鑑定(松倉鑑定)でした。しかし、この鑑定は犯行現場から発見された王冠と、事件直後の検証で奥西勝が噛んだ王冠の歯型を顕微鏡写真で見比べると一致するとしたものでした。この顕微鏡写真は、両者の傷を同一にみせるために顕微鏡の倍率を操作したものであることが、弁護団の実験から解明されました。

第5次再審請求の時点でこの事実を突き止めた弁護団は、キズを三次元的に測定すると、両者はまったく一致しないとする新鑑定(土生鑑定)を提出しました。その後、弁護団は王冠について更なる実験・分析をおこない王冠が証拠としての価値を認められるものではない鑑定書を提出しています。

犯行に使用された農薬は一体何?

奥西勝の自白調書によると、名張毒ぶどう酒事件には奥西勝が所持していた「ニッカリンT」が使用されたとされています。しかし、奥西勝の弁護団が「ニッカリンT」について分析や実験をして得た結果から「ニッカリンT」の使用は認められない鑑定書が提出されています。

犯行に使用されたとされている農薬は、日本化学工業株式会社の「ニッカリンT」と同様にテップを含有している三共株式会社の「三共テップ」または、富山化学工業株式会社の「トックス40」と解明されました。

「ニッカリンT」に関する自白調書

@犯行前夜に竹を割って竹筒を作りその中に「ニッカリンT」を入れた。
A「ニッカリンT」のビンは犯行当日の朝、名張川に捨てた。
B竹筒は公民館のいろりで焼いた。

@について
名張毒ぶどう酒事件の前日、奥西勝宅には来客があったといわれています。
来客の前で、竹筒を作ることはできないでしょう。

Aについて
事件直後、名張川を志摩の海女を総動員して大々的に捜索したがビンは発見されませんでした。(投棄実験ではビンはすぐに沈むので発見されるはずとされていた。)

Bについて
いろりの灰からは、ニッカリンを入れた竹筒の燃えかすや、ニッカリンTの残留物も発見されていません。ニッカリンTは燃やすと猛烈な悪臭を放つようですが、それに気づいた人はいません。有機リンも検出されていません。

「ニッカリンT」は赤色の液体でした。ぶどう酒は白色だったので、赤い「ニッカリンT」を混入すれば色の異変にみんな気づくはずですし、白ぶどう酒だったことを事件関係者(生存者)は証言しています。奥西勝も白ぶどう酒であったことを証言しています。

名張毒ぶどう酒事件奥西勝の犯行動機は?

犯行動機
妻千恵子と、愛人北浦ヤス子との三角関係を清算するため

奥西勝と妻と愛人の三人はいつも連れ立って仕事や映画に行ったりしていて、村の人も三人からは犯行を起こすような深刻さは感じなかったと言っています。

奥西勝は、名張毒ぶどう酒事件の2日前に薬局でコンドームを買っています。これは2人との情事のための購入であり、妻と愛人を殺害する計画があるなら購入する必要はありません。

妻千恵子は奥西勝から、お酒をあまり飲んではいけないと言われていると周囲に話しています。お酒での毒殺を計画しているなら言わないはずです。このように犯行動機としてとても希薄になりました。

真実の犯行時間って?

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時が止まった時計 - 長崎市、長崎原爆資料館の写真 - トリップアドバイザー

犯行時間については、死刑判決は「奥西勝が公民館のいろりの間で一人になった10分間以外に犯行の機会はない」とされています。犯行当日、ぶどう酒が奥西勝によって公民館に運ばれるまでを検証してみましょう。

1961年3月28日総会当日の朝

農協から助成金が出ることになりました。
当時、農協に勤めていた「三奈の会」会長の奥西楢雄が「三奈の会」の懇親会でぶどう酒を出すことを決めました。

奥西楢雄は、農協職員の石原氏にぶどう酒の購入と運搬を依頼しました。石原氏は名張市の林酒店で日本酒2升と、ぶどう酒1升を購入し、奥西楢雄宅に運びました。

奥西楢雄の妻(フミ子・名張毒ぶどう酒事件で死亡)がそれを受け取り、時刻は14時〜15時に渡したと石原氏は言っています。林酒店も14時半〜15時頃に石原氏に渡したと証言していました。これらのことからぶどう酒が奥西楢雄宅に1時間以上も置かれていたことになり、奥西楢雄宅においても犯行の機会はあったことになります。

名張毒ぶどう酒事件から2週間後

しかし、名張毒ぶどう酒事件から2週間以上経った頃、村人が供述を一気にひっくり返すという事態が起こりました。奥西楢雄宅にいた人が、酒は17時頃奥西楢雄の妻と一緒に受け取ったと証言しました。

すると石原氏は、届けた時刻は16時半〜17時の間違いでしたと証言を変えました。林酒店の人も、16時過ぎていたと言われればそのようでと言って確かなのは昼ご飯と夕ご飯の間ということですと証言しました。また、17時より前に奥西楢雄宅の玄関にある一升瓶を見たと言っていた女性も、17時過ぎだったと証言を変えました。

この証言の変更により、ぶどう酒が届いたのは奥西勝が奥西楢雄宅に来る直前ということになりました。

裁判結果

一審の津地方裁判所の無罪判決は事件当初の供述を採用し、「奥西勝以外にも犯行の機会はあった」としています。村人たちが供述を変更したことについて、「検察官の並々ならぬ努力の所産」と捜査関係者の意図的な供述操作を批判しています。

二審の名古屋高等裁判所は村人たちが変更した供述を採用し、「奥西勝以外に犯行の機会はない」とし、一審の無罪判決を覆して有罪・死刑判決を下しました。

10分間の真相

奥西勝はぶどう酒を運んだ後、公民館で一人になってはいない」と裁判で主張しています。
名張毒ぶどう酒事件当時の捜査会議の内容を詳細に記した名張警察署長の捜査ノート(中西ノート)によると、事件後3〜4日後の記述に奥西勝は公民館で総会の準備をしている女性たちとずっと一緒にいたと書かれています。

これは、「公民館で一人になってはいない」という奥西勝の主張を裏付けており、事件の争点となっている犯行機会の10分間そのものの存在を否定していることになります。

名張毒ぶどう酒事件の真犯人が会長と言われている理由は?

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名張毒ぶどう酒事件当時、「三奈の会」の会長であり、名張毒ぶどう酒事件の真犯人説で名前が浮上している奥西楢雄さんとはどんな人物なのか探ってみましょう。奥西楢雄さんは、名張毒ぶどう酒事件で妻のフミ子さんを亡くしています。奥西楢雄さんとフミ子さんの夫婦関係はどうだったのでしょう。

夫婦関係では、奥西勝の愛人、北浦ヤス子は奥西楢雄さんとも三角関係でした。奥西楢雄さんは北浦ヤス子から奥西勝とは別れるので、楢雄さんも妻のフミ子と別れて欲しいと言われていました。

奥西楢雄は妻のフミ子と北浦ヤス子のことでよく喧嘩をしており、夫婦仲は相当に冷え切っていました。奥西楢雄さんは、事件でフミ子を亡くした直後に別の愛人と再婚しています。また、ぶどう酒の購入を決めた人物は、当時「三奈の会」の会長であった奥西楢雄さんです。そのぶどう酒は、奥西楢雄さん宅に長時間置かれていました。

2006年奥西勝の再審請求の取り消しを受けての奥西楢雄さんのコメント

「日本の裁判所は正しい判断を下した。事件後、住民が徹底的に調べられ勝しかいないと確定したから今回の取り消しは確信していた」「勝は生きたいために無実を訴えているだけ。何度やっても同じこと」と、口調を強めて述べています。

奥西楢雄さんが名張毒ぶどう酒事件の真犯人と言われている確実なる理由はわかりません。ただ一つ言えることは、奥西楢雄さんが村の権力者であることはゆがめない事実です。

名張毒ぶどう酒事件に関する映画について

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http://www.47news.jp/movie/treasure_international/326/

名張毒ぶどう酒事件に関する映画は東海テレビが制作しています。映画の制作にあたり名張毒ぶどう酒事件についてすべての裁判資料を読み、たくさんの関係者に取材し、その事実関係を理解したうえで奥西死刑囚は無実で、これは冤罪事件であることを確信したと映画制作者は述べています。

映画の内容

それらのことから映画は、「名張毒ぶどう酒事件は冤罪事件である」とした明確な立ち位置での内容になっています。

一審では無罪判決、二審では有罪・死刑判決と真逆な判決を下され最高裁判所で死刑が確定し、確定死刑囚となった奥西勝死刑囚が独房から自分の無実を訴え続け、何度も何度も再審請求をする心情に深く入り込み、そこに「冤罪」を風刺させています。

「再審」とは、裁判所が確定した判決に重大な瑕疵がある場合に裁判をやり直すという制度です。ということは、裁判所がその瑕疵を認めない限り再審への道は開くことはありません。

「昼食の配給があるとホッとし、それ以外の時間帯は地獄の中で生きているようなもの」
まさしくこれこそが確定死刑囚の心情そのものでしょう。映画は確定死刑囚の心情から「司法制度の在り方」というものをわれわれに訴えています。

名張毒ぶどう酒事件は「冤罪」の可能性が高い。このことを伝えなくてはならない。それが、われわれの使命だと映画制作者は語っています。

名張毒ぶどう酒事件の裁判官について

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空撮映像で巡る現在と過去 震災から4年迎える被災地 : 動画 - 47NEWS (よんななニュース)

名張毒ぶどう酒事件は、現段階で第10次の再審請求がされていますので、裁判に関係した裁判官の数も多いといえます。その中から、印象的な裁判官についてみてみましょう。

印象的な裁判官

1964年12月23日
一審:津地方裁判所
小川潤裁判長:証拠不十分で無罪判決
       「疑わしきは被告人の利益」の刑事裁判の鉄則が適用されています。

1969年9月10日
二審:名古屋高等裁判所
上田孝造裁判長:一審の無罪判決を覆して有罪・死刑判決を下しました。

1972年6月15日
最高裁判所
岩田誠裁判長:上告を棄却し、死刑を確定しました。

2005年4月5日
名古屋高等裁判所刑事1部
小出じゅん一裁判長:再審開始を決定し、死刑執行の仮処分を命じました。

その後、20006年2月依願退職しています。

2006年12月23日
名古屋高等裁判所刑事2部
門野博裁判長:再審開始決定を取り消す決定を下しました。(死刑執行停止も取り消し)

その後、2007年東京高等裁判所への栄転を果たしています。

専修大学教授

差し戻しや棄却

2010年4月5日
最高裁判所第三小法廷
堀籠幸男裁判長:再審開始決定を取り消した名古屋高等裁判所決定を審理不尽として破棄し、審理を名古屋高等裁判所に差し戻しました。

2012年5月25日
名古屋高等裁判所
下山保男裁判長:捜査段階での被告人の自白に信用性が固いとし、検察側の異議申し立てを認めて、再審開始の取り消しを決定しました。

2013年10月16日
最高裁判所第1法廷
桜井龍子裁判長:名古屋高等裁判所の再審取り消し決定を支持し、第7次再審請求にかかる特別勧告について棄却する決定を下しました。このことで、再審の道はまた閉ざされてしまいました。

封鎖的な縦社会

以上のように名張毒ぶどう酒事件にはたくさんの裁判官が関わっていることがわかります。司法の世界は封建的な縦社会だと言われています。

裁判官が再審の道を開くということは、自分の出世を諦めることに繋がります。
前任裁判官たちの決定を全否定することは、裁判所を否定することになり上級の裁判所に席を置かせてはもらえなくなります。法の番人である司法は官僚社会と言えます。

学び考えることとは?

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名張ぶどう酒事件の裁判および再審請求が、社会に与えた影響は大きいといえます。その理由は物的証拠もなにもない状況にもかかわらず、司法はただ本人の透明性にかける自白のみを根拠に死刑判決を下している点です。

死刑判決を下した後、再審請求が認められたのは一度きり、それもすぐに取り消されています。その後、何度再審請求を起こしてもその厚く重い扉は開くことはありません。そして現在、第10次再審請求を起こしている状態にあり、司法との闘いは今なお続いています。

こうした司法の現実をわれわれは知って、学んで、考えて、そして行動に移すことで社会に変化が生まれ、冤罪により塀の中で生涯を終える受刑者や死刑囚の数は減ることでしょう。
https://shiritagirl.jp/otona/love/229

33. 中川隆[-13632] koaQ7Jey 2018年11月26日 09:11:54 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-21130] 報告


2018年07月17日公開
名張毒ぶどう酒事件の真相!奥西勝/冤罪/真犯人/会長/夜這い
https://kirari-media.net/posts/1071

名張毒ぶどう酒事件を知っていますか?
名前にインパクトのあるこの名張毒ぶどう酒事件の犯人とされた男性は奥西勝と言う人物ですが、冤罪だったとも言われています。

奥西勝が起こしたとされるこの事件の真相とは?
奥西勝は真犯人なのか?

その真相に迫っていきます。


名張毒ぶどう酒事件とは?

名前にやたらインパクトのある名張毒ぶどう酒事件は帝銀事件や和歌山カレー事件に並ぶ日本の三大毒殺事件と言われています。

この名張毒ぶどう酒事件について知っている人はもう少なく、名張毒ぶどう酒事件と聞いてもどんな事件か知らない人も多いのではないでしょうか?

過去にこの名張毒ぶどう酒事件を題材にした映画が公開されましたが、それでも知らない人の方が多いでしょう。この日本の三大毒殺事件のひとつと言われている名張毒ぶどう酒事件とはどのような事件だったのか始めに紹介しておきましょう。

三重県名張市葛尾の公民館で起きた大量殺人事件




名張毒ぶどう酒事件とは、1961年3月28日の夜、三重県名張市葛尾地区の公民館で起きた毒物混入事件とされており、その毒物が混入されていたのが、ぶどう酒だったことから名張毒ぶどう酒事件と言う名が付けられた事件です。

名張毒ぶどう酒事件により5人が死亡、12人が中毒症状を起こしたとされており、名張毒ぶどう酒事件が起こる前に毒殺事件として世間を騒がせていた帝銀事件と同じ数の被害者を出した事から名張毒ぶどう酒事件は「第二の帝銀事件」とも言われていました。

重要参考人として呼ばれたのは三人の男性

この名張毒ぶどう酒事件の真犯人とされたのが奥西勝でした。名張毒ぶどう酒事件が起きた当初、その懇親会に出席していた男性たちが怪しいと見て3人の男性が重要参考人として警察に呼ばれていました。

しかし、3人の内2人は犯行を否認、奥西勝だけが名張毒ぶどう酒事件の犯行を認め、自供したとされています。が、奥西勝は公判において、名張毒ぶどう酒事件に関する自供は警察によって強要されたものだったとして突如名張毒ぶどう酒事件の犯行を否認しました。

真相・真犯人は不明?冤罪逮捕の可能性

この名張毒ぶどう酒事件で一度は無罪判決が下ったものの、二審で死刑判決となった後も、立て続けに名張毒ぶどう酒事件再審請求を送ったにもかかわらず、奥西勝が獄中で死亡するまでこの判決が覆されることはありませんでした。

ただ、名張毒ぶどう酒事件における奥西勝の無罪を支持する声や意見が上がっていたことも事実です。また、真犯人として三奈の会会長の名前が挙げられているなど、名張毒ぶどう酒事件の真犯人はいまだ謎のままとされています。

奥西勝が名張毒ぶどう酒事件の真犯人ではないのであれば誰が名張毒ぶどう酒事件の真犯人なのか、名張毒ぶどう酒事件の真相はいまだ謎のまま、今も奥西勝を守る会と題して弁護団が名張毒ぶどう酒事件は冤罪だったとして真相解明に心血を注いでいます。

名張毒ぶどう酒事件の概要

名張毒ぶどう酒事件について分かったところで、名張毒ぶどう酒事件についてさらに真相を突き詰めていきましょう。果たして奥西勝は真犯人なのか、名張毒ぶどう酒事件の真相とはどのようなものなのか、それとも冤罪なのか調査していきます。

「三奈の会」で女性12名が負傷・5名が死亡

1961年3月28日夜、名張毒ぶどう酒事件が起こる前、三重県名張市葛尾地区の公民館で生活改善を目的としたサークル「三奈の会」で懇親会が開かれており、その公民館には当時32人の男女が集まっていたとされています。

懇親会が開始された直後女性だけが苦しみ始め、医者が呼ばれたものの5人が死亡、12人が中毒症状を起こしました。女性だけが被害にあった理由は、毒物が混入されたぶどう酒にありました。

当時ぶどう酒はお洒落な飲み物と言う認識があり、特に女性には人気の嗜好品でした。そのため、この名張毒ぶどう酒事件で振舞われたぶどう酒を口にしたのは女性のみで、男性陣は清酒を楽しんでいたため名張毒ぶどう酒事件の難を逃れるに至りました。

出されたぶどう酒から農薬のニッカリンが見つかる

ぶどう酒を飲んでいた女性ばかりに中毒症状が出ていたため、警察もぶどう酒に毒物が混入されていると見て捜査を開始しました。警察の見立て通り、ぶどう酒からはニッカリンと呼ばれる農薬が検出されました。

そのことから重要参考人として懇親会に出席していた3人の男性が重要参考人として呼ばれましたが、内2人は容疑を否認していたと言います。

奥西勝が逮捕・起訴され死刑判決を受ける

重要参考人として呼ばれた3人の中で唯一犯行を自供したのが奥西勝だったとされています。動機とされたのが、殺害された女性の中に奥西勝の愛人が含まれていたため、その愛人との関係に行き違いがあったと推測されています。

供述は「公民館でひとりになった際にぶどう酒のフタを空けて農薬(ニッカリン)を混入した」と供述したとされています。

奥西勝は冤罪を主張するも再審請求は全て棄却

4月2日に行われた取り調べで奥西勝は「公民館でひとりになった際、ぶどう酒のフタを空けて農薬(ニッカリン)を混入したと供述しており、この自供を真相として警察は奥西勝を容疑者と断定しました。

しかし、公判で奥西勝が「自供は警察に強要されたもの」として犯行を否認しました。1964年の一審で「無罪」となったものの、1969年の二審では「死刑」判決が下されています。

1972年6月に最高裁でも「死刑」判決が下り、奥西勝の死刑が決定されました。奥西勝はこの判決を不服として名古屋高裁に異議を申し立てていました。

奥西勝死刑囚が獄死する

1972年6月に下された死刑判決に異議を申し立てていた奥西勝死刑囚ですが、2012年6月に肺炎を患って以降体調が悪化し、八王子病院に身柄を移されてからは人工呼吸器を装着して寝たきりとなっていました。

2014年4月19日には国内の死刑囚としては最高齢に認定されました。2015年5月15日に奥西勝死刑囚の病状を気にかけた弁護団により最高裁への特別抗告が取り下げられましたが、同年10月4日午後0時19分奥西勝死刑囚の死亡が確認されました。

奥西勝死刑囚が死亡した後、妹にあたる人物が最高裁へ10次再審請求を出すも2017年12月8日に棄却されています。

奥西勝の家族構成・人間関係

名張毒ぶどう酒事件の真犯人として死刑判決が下されたまま無念の死を遂げた奥西勝ですが、名張毒ぶどう酒事件を引き起こしたとされている奥西勝とはどのような人物だったのか、家族構成や人間関係の視点から調査してみました。

三奈の会会長・奥西楢雄

まず、三奈の会会長である奥西楢雄は名張市葛尾地区に住んでいます。昔から葛尾地区で役職を努めるなど精力的に活動していた経緯があり、趣味にも余念のない人物です。

淡路島を訪れた際は乗馬を楽しみ、その楽しさから名張乗馬クラブを結成するなど、公私とも精力的な活動をしていました。「動ける間は色々したい」と語り、現在は交通事故をいかになくすかを考えていると話しました。

奥西勝とは愛人を共有した仲と言う認識で違いないようです。愛人の共有と言うと現在社会では考えられない話ですが、事件当時の葛尾地区では夜這いの習慣があったとされていることからも、愛人の共有は当たり前のように行われていたとされています。

母・奥西タツノ

奥西勝の母にあたるのが奥西タツノです。奥西タツノに関する情報は名張毒ぶどう酒事件の大きさゆえに伏せられていますが、奥西勝が名張毒ぶどう酒事件の犯行を自供した際には名張葛尾地区の村人によって手厚く保護しようとする動きが見られました。

しかし、奥西勝が裁判で名張毒ぶどう酒事件の犯行を否認し始めると、手のひらを返したように奥西タツノに暴行を加えたと言われています。

また、奥西勝家の墓だけが共同墓地から追い払われるなど、奥西勝が名張毒ぶどう酒事件の犯行を否認に転じてからというもの村人からの迫害を受け続けた人物となります。

妻・奥西千恵子

名張毒ぶどう酒事件で死亡した5人の内の一人が奥西勝の妻・奥西千恵子でした。1947年1月に奥西勝と恋愛結婚を果たし1948年に長男、1954年に長女をもうけています。

1960年10月に奥村勝が北浦ヤス子と仲睦まじく歩く姿を目撃して以降夫婦仲は険悪となっていったようです。名張毒ぶどう酒事件で被害者の一人に名を連ねたのはそういった背景があってのことと考えられています。

奥西勝の子供

奥西勝と妻・千恵子の間に生まれた子供は名張毒ぶどう酒事件当時長男が中学生、長女が小学6年生であったとされています。名張毒ぶどう酒事件直後、母は名張毒ぶどう酒事件の被害者となり死亡しています。

しかも、父は名張毒ぶどう酒事件について警察の取り調べを受けているなど、子供にとってショックの大きさは計り知れません。また、奥西勝も娘の中学入学に間に合うなどそそのかして名張毒ぶどう酒事件の犯行を自供させたとも言われています。

愛人・北浦ヤス子

奥西勝が名張毒ぶどう酒事件の真犯人とされた大きな要因である愛人・北浦ヤス子は冷め切っていた夫婦関係とは裏腹に、奥西勝と畑や映画に行くなど非常に仲のいい関係であったと言われています。

奥西勝が名張毒ぶどう酒事件の犯行に至った経緯には、北浦ヤス子が会長である奥西楢雄に「奥西勝とは別れるから奥様とも分かれてほしい」と迫っていたことを奥西勝が知り、名張毒ぶどう酒事件を起こしたとされています。

奥西勝が犯人とされた理由

冤罪ともささやかれる名張毒ぶどう酒事件で奥西勝はなぜ真犯人とされたのでしょうか?奥西勝が名張毒ぶどう酒事件を起こす動機や警察が集めた名張毒ぶどう酒事件の証拠について調べてみました。

奥西勝が真犯人とされた動機とは

名張毒ぶどう酒事件の真犯人として検挙されたからには奥西勝には名張毒ぶどう酒事件を引き起こすなんらかの動機があってしかるべきですが、奥西勝が名張毒ぶどう酒事件を引き起こした理由として挙げられたのは愛人とのすれ違いによるものだったと言われています。

愛人・北浦ヤス子と奥西勝は当時不倫関係にあったとされています。しかも、この愛人・北浦ヤス子は会長である奥西楢雄とも愛人関係にあった人物で、奥西楢雄に「奥西勝とは別れるから奥西楢雄にも妻と別れてほしい」とせがんでいたと言われています。

その現場を偶然目撃した奥西勝と会長・奥西楢雄、愛人・北浦ヤス子と揉めている現場を目撃した人がいました。愛人との関係にすれ違いを感じての犯行であると警察は見ていたようです。

こうした揉め事は村の風習「夜這い」にも関係が

名張毒ぶどう酒事件発生当時の葛尾地区には現在日本では考えられない風習「夜這い」が横行していました。この夜這いは男性が気になる女性の元に夜訪れるもので、一見犯罪のように見受けられます。

しかし、この地区の夜這いは相手女性の同意なしに夜這いを強行できないようになっていました。もし、無理にでも夜這いをしようものなら村八分にされるなど、一重に夜這いと言っても女性側に強みのある夜這いでした。

と言うのも、当時テレビなどの娯楽もなく、娯楽らしい娯楽と言えばお酒と食事くらいだったこの地区では、夜這いも一種の娯楽として嗜まれていたようです。

果たして愛人との揉め事は動機になりうるか

夜這いと言う特殊な風習に伴い、奥村勝にも北浦ヤス子以外に数人愛人がいたと言われています。当然のように夜這いが行われる風習であったため、葛尾地区人口100人、15世帯の内10組が夜這いによる不倫関係であったとも言われています。

ここで疑問がわいてきます。果たして、「夜這いによる不倫関係が当たり前であった地区で愛人との痴情のもつれが原因で名張毒ぶどう酒事件を引き起こす動機になりうるのか?」と言う疑問です。

妻も被害者となっていることから不倫による痴情のもつれが動機となるのは分かります。が、村の夜這いと言う風習と絡めると奥西勝が名張毒ぶどう酒事件を引き起こすに足る動機になるとは考えにくいものがあります。

事件直前の目撃証言

奥西勝が名張毒ぶどう酒事件の真犯人として検挙された要因のひとつに目撃証言がありました。懇親会で出されるぶどう酒を公民館に運び込んだ石原と言う人物です。

石原は会長である奥西楢雄からぶどう酒の発注を受け、公民館に運び入れた人物で、このぶどう酒と清酒を受け取ったのは奥西楢雄の妻だったとされています。その時刻は17時頃とされています。

ぶどう酒が運び込まれた直後に三奈の会が開かれたため、毒物を混入できたのは奥西勝しかいないとされ、名張毒ぶどう酒事件の真犯人として奥西勝が真犯人とされたのです。

名張毒ぶどう酒事件で使用された毒物について

ぶどう酒に混入されたと言われているニッカリンですが、どのような毒物なのでしょうか?また、その入手経路とはどのようなものか調べてみました。

ぶどう酒に混入されたニッカリンとは

名張毒ぶどう酒事件に使われたニッカリンとは、農薬の名前でこのニッカリンに多く含まれている成分がピロリン酸テトラエチルです。ピロリン酸テトラエチルの致死量は0.06グラム〜0.15グラムとされています。

脊椎動物が筋肉などを動かす際に出される脳からの信号を伝達する物質の活動を著しく抑えます。この物質は伝達を終えると他の細胞に吸収されるのですが、伝達を終えていない物質は回収されず細胞内に止まったままとなります。

結果、筋肉には命令が出されたままの状態に陥るためずっと動き続けることになり、筋肉が痙攣を起こしてしまい、最終的には呼吸筋が動かなくなり死亡します。

ニッカリンの入手経路

名張毒ぶどう酒事件のぶどう酒に入れられたニッカリンと言う農薬は現在でこそ農薬としての使用が禁止されていますが、名張毒ぶどう酒事件発生当時は一般的に使用されていた農薬です。つまり農家であれば誰でも所持しているものだったと言うわけです。

そのため、名張市葛尾地区で農家を営んでいた奥西勝も当然この農薬を所持・使用していたと考えられます。これも奥西勝が名張毒ぶどう酒事件の真犯人と断定した要因となったようです。

農薬としての名前はニッカリンまたはテップなどと言った商品名で一般に販売されていましたが、高い毒性を示したために農薬の登録から外され、劇薬として厳重取扱注意となっています。

名張毒ぶどう酒事件の判決

いたるところから不信な点が見つかる名張毒ぶどう酒事件の真相が冤罪なのでしょうか?名張毒ぶどう酒事件の真犯人とされた奥西勝にはどのような判決が下ったのでしょうか?名張毒ぶどう酒事件の裁判を振り返ってみましょう。

第一審では無罪判決だった

名張毒ぶどう酒事件は検察・弁護団から何度も異議申し立てがあったことで何度も裁判が行われています。そもそも、いくつか不審な点が見受けられる名張毒ぶどう酒事件には真相に迫る確たる証拠は何もありませんでした。

そもそも奥西勝の供述によれば、名張毒ぶどう酒事件は「ひとりになったときにぶどう酒のフタを歯で空けて自宅から持ち込んだニッカリンを入れた」となっています。

歯でフタを空けたため、フタに残っていた傷跡が奥西勝のものであるという試験結果と、一致しなかったと言う結果の両方が出ています。この点について弁護団より追求され、1964年12月23日一審は無罪判決となりました。

検察側の異議申し立てにより二審で死刑判決

しかし、裁判での判決を不服とした検察が名張毒ぶどう酒事件再審申請をしたことにより、無罪判決が下されたはずの名張毒ぶどう酒事件の真相は急転します。

1969年9月10日の名張毒ぶどう酒事件再審により、ぶどう酒のフタに残された歯型は奥西勝のものである、村人の供述通り名張毒ぶどう酒事件当日ぶどう酒に毒物を混入できたのは奥西勝だけであったと裁判所が決定しました。

また、奥西勝と愛人・北浦ヤス子との痴情のもつれが犯行の動機として十分だとして名張毒ぶどう酒事件再審で下された判決は死刑となりました。

なぜ再審されなかったのか?

奥西勝死刑囚と弁護団は再審の判決を不服として名張毒ぶどう酒事件再審を求めました。しかし、この名張毒ぶどう酒事件再審については裁判所から棄却されています。

その後、5回もの名張毒ぶどう酒事件再審請求をしたにもかかわらず、これらすべてが棄却されています。裁判所が下した名張毒ぶどう酒事件再審棄却の理由は、ぶどう酒が公民館に運び込まれてから10分間奥西勝死刑囚が一人でいたことがあげられています。

ぶどう酒のフタに残った歯型が奥西勝死刑囚のものと一致したこと、何より奥西勝死刑囚の自供があったことから裁判所は名張毒ぶどう酒事件再審を棄却しています。

名張毒ぶどう酒事件の弁護団

このように、冤罪の可能性が色濃く残る名張毒ぶどう酒事件の真相ですが、この真犯人とされてしまった奥西勝には味方となりうる人物が数多くいます。

その内のひとつである弁護団にスポットをあてて、弁護団が内立ててきた名張毒ぶどう酒事件裁判での戦歴を振り返ってみましょう。

奥西勝の為に戦う弁護団

名張毒ぶどう酒事件の真犯人とされてしまった奥西勝死刑囚のために立ち上がった弁護団は名張毒ぶどう事件を「ずば抜けて不当」とし、奥西勝死刑囚が亡くなった今も遺族とともに裁判所へ名張毒ぶどう酒事件再審請求を提出し続けています。

弁護団が提出する次回の名張毒ぶどう酒事件再審提出で10次になることから分かるようにこれまで9回もの名張毒ぶどう酒事件再審請求が棄却されていることになります。

そこで、奥西勝死刑囚のために戦う弁護団がこれまで裁判所に提出してきた追加証拠について振り返っていきましょう。

追加証拠を提出!裁判官・検察に真実を問う

名張毒ぶどう酒事件第7次再審請求では、ぶどう酒の中ブタが完全に折れ曲がっていたという事実に対して、歯で空けた場合完全に折れ曲がることはないとした鑑定結果を得ました。

また、ニッカリンが混入されたぶどう酒が白ぶどう酒であったこと、ニッカリンが赤色の農薬であったことから、混ぜれば少なくとも赤くなることから、奥西勝死刑囚の自供とは矛盾が生じるとして名張毒ぶどう酒事件再審請求を提出しました。

しかし、裁判所の判断は名張毒ぶどう酒事件で使用された毒物は奥西勝死刑囚が所持していたニッカリンの可能性は十分にある、中ブタの曲がり方に関しては死刑判決を覆すほどのものではないとして、弁護団の努力もむなしく裁判所は再審請求を棄却しました。

名張毒ぶどう酒事件を題材にした映画

第二の帝銀事件、弁護団から「ずば抜けて不当」と言われたこの名張毒ぶどう酒事件を題材にした映画があります。名張毒ぶどう酒事件を元に製作された映画について紹介しましょう。

冤罪事件であるとして制作されている

この名張毒ぶどう酒事件を題材にした映画の製作に当たったスタッフは実際に裁判資料を読み、現地の人々に取材を重ねた上で、これは奥西勝死刑囚の冤罪事件であると判断して映画が製作されています。

一審で無罪判決を受けたにもかかわらず、二審では死刑判決が下され、その後すべての再審請求が棄却されていく絶望と心情に焦点を当てた作品になっており、そこかしこに冤罪と言うニュアンスがちりばめられています。

この映画からは司法の在り方を世のすべての人に訴えかけ、名張毒ぶどう酒事件は冤罪事件であることを認識させようとしています。この映画を製作した監督は「名張毒ぶどう酒事件が冤罪事件であることを伝えなくてはならない」と熱く語っていたと言います。

映画「約束」にこめられた願い

名張毒ぶどう酒事件を元に製作された「約束」は奥西勝死刑囚のドキュメンタリー映画となっています。いつくるか分からない処刑という絶望と何度も提出される再審請求という希望の狭間で生きる奥西勝死刑囚の心情が映画の中で絶妙に表現されています。

この映画には、この世に生きる人々のすべてが映画の中の奥西勝死刑囚と同じ境遇に立たされるかもしれないという事実を突き付けています。この映画を持って私たちにできることは何かを考えされられる仕上がりになっています。

名張毒ぶどう酒事件の真相・真犯人は?

警察や裁判所が有効とした自供や証拠には不審な点が多く見受けられるにもかかわらず、名張毒ぶどう酒事件以降、再審請求は棄却され続け、奥西勝死刑囚は死刑判決のまま獄中死しました。

この名張毒ぶどう酒事件には奥西勝死刑囚が語った真相とは別の真相、真犯人の存在がまことしやかにささやかれています。名張毒ぶどう酒事件の真犯人とは誰なのでしょうか?

犯人は奥西勝だったのか?会長が真犯人と言われる理由

名張毒ぶどう酒事件の真犯人としてよく名前が挙げられるのが、会長の奥西楢雄と言われています。北浦ヤス子が奥西勝と同時に会長とも愛人関係にあったこと、「妻と別れること」を迫られていた会長にも名張毒ぶどう酒事件を起こす動機があったと考えられためです。

名張毒ぶどう酒事件では奥西勝の妻も被害者となっていますが、会長の妻も同様に名張毒ぶどう酒事件が原因で死亡しています。犯行動機となった愛人との三角関係は会長にもあったのです。

また、三奈の会が行われる会場には会長の妻と会長もいたことから、会長にも十分に犯行できる状況であったことも会長が真犯人である可能性を強めています。

会長が犯人と言われる村人の不審な行動@

また、会長が名張毒ぶどう酒事件の真犯人ではないかと言われる理由のひとつに、事件からたった2時間で村人の供述が変わったことあります。

ぶどう酒が運び込まれた時間が名張毒ぶどう酒事件直後は16時頃だったと証言されていたのにもかわらず、名張毒ぶどう酒事件発生からたった2時間で、17時だったと証言を覆す村人が続出したのです。

これにより空白の1時間が消え、犯行可能だった人物が奥村勝死刑囚のみとされてしまいました。この証言の変化が名張毒ぶどう酒事件が冤罪事件と言われる所以でもあります。

会長が犯人と言われる村人の不審な行動A

また、奥西勝に死刑判決が下った直後は奥西勝死刑囚の家族を保護しよう」という動きが見られましたが、名張毒ぶどう酒事件再審請求をした途端村人の態度は一変しました。

奥西勝死刑囚の家族をリンチする、奥西勝家の墓を共同墓地から出すなど村八分のような扱いを受けています。これほどの統率した動きを村人にさせられるのは会長しかいないため、会長が名張毒ぶどう酒事件の真犯人なのではないかと言う億測がなされているのです。

奥西勝の自白のみで物的証拠のなかった事件

名張毒ぶどう酒事件は物的証拠が何もありませんでした。ぶどう酒のフタを空ける際の歯型も9割一致していませんでした。指紋が検出された事実もなければ、名張毒ぶどう酒事件で混入された毒物が奥西勝死刑囚が所持していたニッカリンだという確証もありません。

裁判所も弁護団が提出する証拠を新証拠に該当するものとしながらも名張毒ぶどう酒事件再審請求を棄却するに至っています。

というのも、奥西勝死刑囚の名張毒ぶどう酒事件に関する自供があるためとしていますが、名張毒ぶどう酒事件については自供以外の物的証拠もなしに、死刑を確定すると言うのはいささか疑問が残ります。

名張毒ぶどう酒事件は冤罪事件の可能性も

ここまで、名張毒ぶどう酒事件について様々な観点から振り返ってきましたが、名張毒ぶどう酒事件に関して検察や裁判書は奥西勝死刑囚が名張毒ぶどう酒事件の犯人と決め付けてしまっている印象があります。

有効な物的証拠もなく、奥西勝死刑囚の名張毒ぶどう酒事件に関する自供だけで死刑判決が下されている点、その自供も奥西勝死刑囚の証言通り強要されたものとすれば、名張毒ぶどう酒事件は過去最大の冤罪事件だったのではないかと疑わざるを得ません。

奥西勝死刑囚が獄中死した今も奥西勝死刑囚とその遺族、弁護団が名張毒ぶどう酒事件の真相解明にあたっています。映画でも問われていたように司法の在り方に疑問を抱いてしまう名張毒ぶどう事件は他人事ではありません。
https://kirari-media.net/posts/1071

34. 中川隆[-13724] koaQ7Jey 2018年12月01日 21:57:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-21517] 報告

閉ざされた再審請求審を裁判員裁判にしてオープンに!〜名張毒ぶどう酒事件の再審請求棄却決定から考える
江川紹子 2017/12/8
https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20171208-00079067/


決定を受けて裁判所を出る弁護団


 56年前、三重県名張市で地域の懇親会に出されたぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」で、名古屋高裁(山口裕之裁判長、出口博章裁判官、大村陽一裁判官)が8日、第10次再審請求を棄却する決定を出した。三者協議もやらない裁判所の姿勢から、この結論は予想していたが、様々な証拠に照らして確定判決を検討することにも拒否的で、毒物鑑定の検証実験などを「無意味」と突き放すなど、「これ以上裁判所の手を煩わせるな」と言わんばかりの拒絶感に満ちた態度が決定要旨からあふれているのには、唖然とさせられた。

三者協議さえ開かず

弁護人が描いた晩年の奥西さんの似顔絵。よく似ている
弁護人が描いた晩年の奥西さんの似顔絵。よく似ている

 本事件で起訴された奥西勝さんは、一審の津地裁は無罪だったが、二審の名古屋高裁で逆転有罪で死刑を言い渡された(このため、再審請求は地裁ではなく、高裁に提出することになる)。奥西さんは、判決確定後も無実を訴え続け、裁判のやりなおしを求めてきた。第7次再審請求で、ようやく名古屋高裁刑事第1部(小出じゅん一裁判長、「じゅん」はカネヘンに「享」)が再審開始を決定したが、検察の即時抗告による異議審で取り消された。第9次請求の最中に、奥西さんは死亡。第10次請求は、実妹の岡美代子さんが請求人となった初めての再審請求である。

奥西勝さんの遺影と共に記者会見する岡美代子さん
奥西勝さんの遺影と共に記者会見する岡美代子さん

 弁護側は使われた毒物が確定判決で示されたニッカリンTとは別の農薬であるとする主張を補強するため、事件当時の鑑定方法を再現する実験を行う一方、ぶどう酒の瓶の封緘紙ののりの成分を分析。製造過程で使用されたのとは異なる、一般家庭などで使われているのりが付着していたとして、奥西さん以外の誰かが、事前に開栓して毒物を入れた後に、再び封緘紙を貼り直した可能性があると主張した。 

 弁護側は鑑定を行った科学者の話を直接聞く機会を設けるよう、再三要請したが、裁判所は受け付けなかった。裁判所、弁護人、検察官による三者協議は、途中で請求を取り下げ第9次請求審に切り替えたために短期間で終わった第8次請求審でも行われたが、今回は一度も行われていない。

 決定では、毒物に関する再現実験は、当時の器具は入手不能などとして「再現を試みたところで、何の意味も持たない」「かかる再現実験をいくら重ねても無意味である」と切り捨てた。のりの成分についての再現実験でも、「意味をなさない」「意味をもたない」という言葉が繰り返された。

 専門的な知識や経験が必要な分野について、鑑定人の詳細な説明を求めることもなく、他の専門家の見解も聞かずとも、裁判官の非科学的な頭で科学鑑定の是非を判断できるんだと言わんばかりの対応は、傲慢の極みを言えよう。

証拠の吟味も行わず

 今回の決定は、確定判決を支えた証拠だけをつまみ食いしたうえ、当時の状況をまったく無視した評価をしている。

奥西さんの死後も支援活動は続くが…
奥西さんの死後も支援活動は続くが…

 確定判決は、ぶどう酒に毒を入れる機会があったのは、懇親会会場の公民館で奥西さんが10分間1人でいた時間帯だけである、と認定した。ただ、このぶどう酒はその前に、懇親会を主催する生活改善クラブの会長Nさん宅に一定時間置かれていた。ぶどう酒の購入は、事件当日の朝にNさんが決めたこともあり、当初はNさんにも強い疑いが向けられていた。ところが、ぶどう酒到着時刻に関する関係者の供述は、途中ですべて、一斉に不自然な変化を遂げ、N宅に置かれていた時間がぐんと短くなり、ここで毒を入れる機会はないことになった。

 これによって、犯行の機会があった者は奥西さんのみだと主張する検察側に対し、一審の無罪判決は、証言の変遷は「検察官のなみなみならぬ努力の所産」と皮肉っている。

 しかし、今回の決定はそうした経緯は一切無視し、確定判決に合う証言のみをつまみ食いした。そのうえ、当時の状況は一切無視している。

 たとえば、ぶどう酒到着時刻に関する証言をしているT女の供述について、決定は「明確で一貫しており、うそをつく理由もない」と断言した。しかし、捜査の初期のT女供述は証拠として提出されていないので、果たして一貫しているのか不明だ。しかも、T女はNさんの実の妹である。

 第7次の再審開始決定では、T女ら関係者の供述の取扱いについて、次のような注意を述べている。


〈重要な供述者全員、特にNをはじめその家族(K女、T女)が、いずれも事件との強い利害関係を有する複雑な立場であって、供述の対象事項が、自らや親族らの嫌疑に直接、間接に関係し、虚偽供述を行いやすい強い動機が認められる〉

〈特にN女は嫁ぎ先から実家に帰っておりぶどう酒を一時的に保管していた家族として強い利害関係を有する者であり、兄Nとは供述当時の時点で同居していたこと(中略)などの背景事情があった〉

〈このような当時の背景事情を念頭に置いた上で、各供述の信用性の判断に当たり、供述の変遷、その理由、供述内容の自然さ、他の証拠との整合性などの観点から、慎重な検討を要する〉

2005年に再審開始決定が出たのだが……
2005年に再審開始決定が出たのだが……

 こうした「慎重な検討」もなく、証拠を十分に吟味しないまま、T女供述が「明確で一貫しており、うそをつく理由もない」などと断定した今回の決定は、控えめに言っても、あまりに軽率だ。こんな軽率な判断は、裁判記録全体を読み直し、これまでの再審請求審で明らかになった事実(弁護人が書面で丁寧に解説している)を新証拠とともに総合して検討していればできないだろう。今回の裁判所が、まともに再審の訴えに向き合っていなかったことが、ここに現れている、と思う。

歴史に学ばない裁判官

 自白の取扱いもひどいものだ。

 決定は、捜査段階の自白について次のように認定している。

〈身柄拘束前の任意調べで犯人と供述した。本件のような重大な事犯について特段の強制もなく自白した以上、任意性に問題がないことはもとより、信用性も高いと考えられる〉

 本件被害者の中には、奥西さんの妻も含まれている。まもなく小学校に上がる娘を含め、2人の子供がいた。そういう状況下で、奥西さんは連日警察に呼び出されて深夜まで厳しい追及を受け、「新聞記者がうるさいから家に帰ってはいかん」と近くの宿屋に泊まるよう求められた。なんとか頼んで自宅に帰らせてもらっても、刑事がついてきて家の中まで強引に上がり込み、トイレもドアを開けたまま用を足させるなど、徹底的な監視をした。果たしてこれが、「任意」の取り調べと言えるだろうか。

 逮捕前の「任意捜査」の段階で、虚偽の自白に追い込まれた事例は、過去にいくつもある。足利事件で菅家利和さんは、午前7時に自宅にやってきた刑事に警察署に連れていかれ、自白の強要を受け、午後10時頃には虚偽自白に追い込まれた。それでも、警察に連れて行ったのは「任意同行」であり、自白強要は「任意の取り調べ」で、「任意捜査」による「任意」の自白として扱われた。

松橋事件では、連日の「任意」での取り調べの末にとられた「自白」の信用性を裁判所も否定した
松橋事件では、連日の「任意」での取り調べの末にとられた「自白」の信用性を裁判所も否定した

 先日、熊本地裁に続いて福岡高裁が「自白」の信用性を否定して再審開始を認めた松橋事件でも、事件発生後13日間に9日もの取り調べを受け、「ポリグラフ検査で陽性反応が出た」などと告げられ、取り調べがない日も自宅待機を命じられるなど、完全に捜査当局の支配下に置かれた状況が続く中で、「自白」に追い込まれた。

 冤罪の歴史から、名古屋高裁の裁判官はまったく教訓を学んでいない。こういう裁判官が、刑事司法の現場にいて、今日も人を裁いているのである。

「自白」に引きずられる裁判官

名古屋地・高裁
名古屋地・高裁

 ただ、こうした姿勢は、今回の裁判体に限ったものではない。第7次請求審での再審開始決定をひっくり返し、再審請求を棄却した2006年の名古屋高裁刑事2部(門野博裁判長)による異議審決定でも、自白が「任意捜査の段階」で行われたことを重視し、「そう易々とうその自白をするとは考えにくい」として、長々と自白を引用している。

 裁判所が、このように自白に引きずられて有罪認定するからこそ、刑事訴訟法の改正によって捜査段階での可視化が導入されるに至ったのだ。ただ、それだけでは過去の事件は救われない。しかも、多くの裁判官は、再審に対しては極めて消極的だ。今回の裁判所に至っては、様々な証拠から確定判決を見直すことさえ拒否するような態度で事件に臨んでいる。

再審請求制度改革私案

 こういう裁判官たちが、密室で判断を下しているのが、今の再審請求審だ。公開の法廷で証人尋問を行うなど、一部の過程をオープンにすることは、今の法律でもできる。過去には、日産サニー事件の再審請求審で福島地裁いわき支部は証人尋問を公開の法廷で行った前例もある。けれども、多くの裁判所は、国民の目が届かない密室を好む。名張事件でも、ずっと密室審理が行われてきた。

 このような状況では、よほど奇特な裁判官に当たらない限り、救われるべき者も救われない。そろそろ、本気で再審請求制度の見直しが必要ではないか。

 私の提案はこうだ。


1)名張事件のように、現在であれば裁判員裁判で行われるような重大事件に関しては、職業裁判官のみではなく市民を入れた裁判員方式で審理する。

2)公開の法廷で請求人・弁護人、検察側の主張を述べ合う。

3)証人尋問などは公開の法廷で行う。

 再審請求審の取材は、多くの場合、検察が非協力的なので、報道陣は弁護人からしか情報を得られない状況だく。提供される情報には弁護人というバイアスがかかっているという前提で報道しなければならない。しかし、公開の法廷で双方のやりとりや証人尋問が行われれば、客観的な立場で取材し、だからこそ確信を持って報道できる。国民も、傍聴席に座って、あるいは報道を通して、再審請求審がどのように行われているかを確認することができる。

 憲法で裁判の公開が決められているのは、裁判の公正さを担保し、それによって国民の司法への信頼を確保するためだ。

 再審請求審も、国民の目に、審理の過程がある程度見える状況が確保されてこそ、裁判官も緊張感をもって、公正な態度で審理に取り組むだろうし、その姿勢が見えることで国民の司法への信頼も醸成されるだろう。 
https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20171208-00079067/

35. 中川隆[-12222] koaQ7Jey 2019年2月12日 21:26:41 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

東海テレビドキュメンタリー劇場 第11弾「眠る村」、阿武野勝彦プロデューサー&齊藤潤一監督、公開直前インタビュー 【前編】「昭和のミステリーの正体」
https://gunosy.com/articles/RBq3f

東海テレビドキュメンタリー劇場の待望の新作、第11弾「眠る村」が、2月2日(土)から公開されます。昨年4月に同局で放送したテレビ版(東海地区ローカル)に追加取材を加えた劇場版です。

戦後唯一、司法が無罪から逆転死刑判決を下した名張毒ぶどう酒事件。時が過ぎるのを静かに待つ地元の村、風化をもくろむ司法当局。発生から57年、いまだ解決を見ない事件に、東海テレビドキュメンタリーチームが世代を越えて取材に取り組んできました。その集大成となる映画「眠る村」の公開を目前に、齊藤潤一監督と阿武野勝彦プロデューサーにお話を伺うことができました。

名張毒ぶどう酒事件の報道に関わってきた思い、司法シリーズをはじめ東海テレビドキュメンタリー劇場の常に中心にいたお二人の歩みを語っていただきました。ドキュメンタリーファンにとって興味の尽きない話題を、前後編2回にわたりお届けします。前編は劇場版「眠る村」と名張毒ぶどう酒事件の取材背景から。

──1961年に起こった名張毒ぶどう酒事件で奥西勝死刑囚の冤罪(えんざい)を疑った先輩・門脇康郎ディレクター(映画では監修)から取材を受け継いだ齊藤潤一監督ですが、こんなに長きにわたって事件に携わるとは思ってないですよね。

齊藤 「これほど長く関わるとは思いませんでした。僕は2001年から2年間、三重支局で記者をしていました。当時も名張事件のことは時々話題にはなっていましたので概要ぐらいは知っていましたが、2005年に再審開始決定が出た時に阿武野から『これをやりなさい』と言われた時は、ちょっと嫌だなと。難しそうだし、最初は厄介な題材を振られたなと思いました(笑)。再審開始決定が認められて再審になって、恐らく奥西さんが無罪で出てくる、そこまでは追えるだろうなと。たぶん数年はこの事件を取材するだろうなと思っていました。まさか再審開始が取り消され、奥西さんが亡くなって、ここまで作り続けるとは思いませんでした」

──プレス資料で齊藤監督は、初代・門脇ディレクターを「先発」、ご自身を「中継ぎ」、共同監督である三代目の鎌田麗香ディレクターを「リリーフ」と、野球の投手に例えています。そして、さらに延長戦に入った。いかに長い取材であるかが伝わります。戦争であれば、戦後60年、70年という長い月日を経て今だからこそ話しておきたいという人も出てきますが、この事件ではそうはならない。この事件ならではの取材のご苦労もあったかと。

齊藤 「村をもう一回描こうという時に、奥西さんが亡くなっているので、もしかしたら村人が『犯人は奥西さんじゃないんだよ』とポロっと言ってくれないか淡い期待はありましたが、さすがにそれはありませんでした。ですが、村人たちも時間が経つにつれてカメラの前では答えないんですが『自分は違うと思う』という人も現れたり、『彼が犯人だ』と口にはするもののインタビューしていると少しぶれてきたり、表情が変わったりなどが見えてきました。それは、最初に門脇が掘って、その後僕が引き継いで少しずつ人間関係を作って、鎌田が引き継いでグイっていくという、長い流れだからこそ少しずつしゃべり始めてくれた。(映画の)最後に出てくる(事件発生時)お腹の中にいたという57歳の人がお母さんから当時のことを引き出そうとこちら側の意図をくんでくれたり、世代が変わって事件についてちょっと違った見方をする人も出てきました。それでもやっぱり村人は奥西犯人説にしておかないと村が崩壊してしまうので基本的には奥西犯人説なんですが、長い時の流れの中での少しずつちょっとした変化を今回見つけることができたのが、この作品の大きな意義のあるところかなと思っています」

──齊藤監督は司法シリーズをはじめ、事件の取材をこれほど長く継続できたのはどうしてでしょう?

齊藤 「原点は名張事件ですし、奥西さんが再審無罪になって生きた姿を取材したいというのが根底にずっとありました。それをモチベーションとしてやってきました。それが前作『ふたりの死刑囚』(2015年)を放送した直後に亡くなられて、映画版(2016年)は亡くなったシーンも使っているんですけれども、前の作品まではいつか奥西さんが出てきていつか取材したいというのが、この仕事の集大成だと思ってきました」

──奥西さんにはお会いできなかった?

齊藤 「そうです。一度も会えなかったですね。主人公をずっと取材できないままここまできましたからね。その夢がかなえられなかった。そういう意味で今回の作品のモチベーションは取材を始めた時は無かったのですが、これまでマスコミにほとんど出ることがなかった妹の美代子さんが(再審請求を)引き継いで、奥西さんの死をきっかけに全面的に前に出てくる姿を見て、これはやっぱり作品として最後まで作り続ける必要があるなと思いました。司法シリーズの原点は名張毒ぶどう酒事件なので、いつか奥西さんを取材したいというのが源ですね」

──その美代子さんが最後に葛尾村に向かいます。村が近づくにつれ見ているこちらも緊張してきました。

齊藤 「村に帰りたかった、ずっと葛尾を見たかったと思います。でも、そこに足を踏み入れることはできなかった。しかし、もう高齢になりましたし、最後に目に焼き付けたかったのだと思いますね」

──葛尾を訪ねるシーンは映画版のハイライトですね。ではあらためて、「眠る村」で訴えたかったことは。

齊藤 「奥西さんが亡くなってから、マスコミの取材が無くなっています。それまでは東海地方では注目の再審事件だったものですから、特に再審の決定が出る前後は各社、新聞もテレビも相当取材をしたわけなんですが、亡くなったことによってマスコミが引いていった。あたかも事件が終わったかのような現状がありました。でも妹さんが引き継いで、懸命に兄の名誉回復をするためにやっているということがあるので、まだ名張毒ぶどう酒事件は終わっていない、続いているということをこの作品を通して訴えたかったですね。それにまだまだ事件そのものも全国的に知られていないと思いますので、昭和、平成と来て、こんな事件があったということを多くの人に知ってもらいたいですね」

──「眠る村」のタイトルは葛尾村の意味だけではなく、とても奥が深いと思いました。命名されたのは?

齊藤 「東海テレビのドキュメンタリーのタイトルはすべて阿武野が付けています」

阿武野 「そんなことないよ(笑)。でも、スタッフみんなで考えたけどなかなか出なかった。頭の中でもう一度編集した映像を反すうしてみたら、鈴木泉弁護団長が最初に『村人もまた被害者なんですよね』と言ったことがこの作品の発端にあったことを思い出しました。我々は村や村人に向かって矢を打とうとしているのではなかったはずだ。村人の過去と現在の取材を重ねて、偽証していたじゃないかと刃(やいば)を向けるつもりは毛頭なかったんだと。では何だったんだろうと思ったら、このつながった映像の流れの中にしっかり刻まれているじゃないか、作品そのものが語っているのは、司法という『ムラ』に対するベクトルなんだ。あれもまた“村”だね、と。で、考えてみれば、日本の社会が随分劣化が激しくなっている。官民こぞってデータ改ざんや報告書の偽装など、こんな時代を迎えてしまった。これは日本的組織のあり方に根底的な問題があるのではないだろうか。そういう意味でも、この名張毒ぶどう酒事件を扱っているものだけれど、この時代の節目に昭和のミステリーというか、平成でも解答できなかったというか、ことによると私たちの日常の『根っこ』が見えてくる可能性があるよ、と。ベクトルが村に向かっているのではないとあらためて思えた時に、ああ司法に、そして自分の心の中に向いているんだなと。それで『眠る村』と――。私たちの社会、もしかしていろんな所で寝てないか? 眠ったふりしていないか? 名張事件の第3弾ということはもちろんあるんですけど、作品そのものはもうちょっと大きいイメージを持ったもので、この作品が、シリーズではなく単体で見てもらえるものになっていると思います。だから、サブタイトルにも『名張毒ぶどう酒事件』を付けていないんですよ」

──確かに「眠る村」だけですね。

阿武野 「これが、名張毒ぶどう酒事件だけしか見えないのだったら、どうなんだろう? 三本目をやる必要があるのかないのか。いや、やっぱり東海テレビのドキュメンタリーの背骨を真っすぐに通しているのは、名張事件であることは間違いないのでやるべきだと思うけれども、名張事件しか見えないものだったら、もしかすると映画にはしなかったかもしれない。この作品は、日本社会の深層が見えているような気がするんですよ。ここ(フライヤー)に『昭和のミステリーを揺り起こす』と書いてある。入り口は名張毒ぶどう酒事件ですけれども、もうちょっと広い、1、2本目(の映画)を見ていなくても分かるように作られている。これが、我々の社会に打ち込まれた、我々の精神構造の中に巣食う、何かに気付きがあるということが大事なのだと思います。今、眠っていては駄目なことがあるよと。ぐじゅぐじゅと考えた挙句に、ああ『眠る村』だと」

ドキュメンタリー映画としては空前の観客動員25万人という大ヒットを記録した前作「人生フルーツ」の次の作品が「眠る村」と知った時は、正直意外な気がしていました。しかし、「眠る村」に込められた思いを伺って、このタイミングで公開する意味に納得することができました。まさにこの作品こそ、東海テレビドキュメンタリーの本流だったのです。<後編につづく→>

<名張毒ぶどう酒事件と東海テレビ>

1961年 3月28日 事件発生
1961年 4月 3日  奥西勝逮捕
1964年 12月23日 一審 無罪判決
1969年 9月10日 控訴審 死刑判決
1972年 6月15日 最高裁上告棄却 死刑確定
1978年      初代・門脇康郎ディレクターが取材を開始
1987年 6月29日 「証言〜調査報道・名張毒ぶどう酒事件〜」放送
2005年 4月 5日 再審開始決定
2005年 5月    第2代・齊藤潤一ディレクターが取材を引き継ぐ
2006年 3月19日「重い扉〜名張毒ぶどう酒事件の45年〜」放送
2006年 12月26日 再審取り消し
2008年 2月23日「黒と白〜自白・名張毒ぶどう酒事件の闇〜」放送
2010年 6月19日「毒とひまわり〜名張毒ぶどう酒事件の半世紀〜」放送
2012年 6月11日 奥西 八王子医療刑務所へ移送
2012年 6月30日「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」放送
2014年 7月    第3代・鎌田麗香ディレクターが取材を引き継ぐ
2013年 2月16日「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」劇場版公開
2015年 7月 5日 「ふたりの死刑囚〜再審、いまだ開かれず〜」放送
2015年 10月 4日 奥西 肺炎により死亡(89歳)
2015年 10月 5日 緊急報道特別番組「名張事件奥西死刑囚死亡“獄中死”が問うこと」放送
2015年 11月 6日 妹・美代子が引継ぎ第10次再審請求
2016年 1月16日「ふたりの死刑囚」劇場版公開
2017年 12月 8日 10次再審請求 棄却
2017年 12月11日 異議申し立て(現在も審理が続く)
2018年 4月 1日 「眠る村〜名張毒ぶどう酒事件 57年目の真実〜」放送
2019年 2月 2日 「眠る村」劇場版公開


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東海テレビドキュメンタリー劇場 第11弾「眠る村」、阿武野勝彦プロデューサー&齊藤潤一監督、公開直前インタビュー【後編】「阿武野組の軌跡」
https://www.tvguide.or.jp/column/kimagure/20190131_02.html

 2017年日本民間放送連盟賞 特別表彰部門で、名張毒ぶどう酒事件の40年にわたる東海テレビの報道活動が「放送と公共性」最優秀を受賞。昨年暮れには、本稿でも紹介したように「東海テレビドキュメンタリー劇場」の活動全般に対し第33回菊池寛賞が贈られました。贈賞式で内田優社長は「私たちのドキュメンタリーの出発点は名張毒ぶどう酒事件でした」とスピーチ。会場には、この事件の作品で歩みを共にした仲代達矢さんほか30名を超すスタッフ関係者がかけつけ、ドキュメンタリー作りが育んだ強い絆を実感しました。後編では、東海テレビドキュメンタリー劇場が躍進する背景をひも解きます。

──阿武野プロデューサーは名張事件と初めはどのように向き合っていたのでしょうか。

阿武野 「門脇(康郎ディレクター)が取材をしていたことは知っていました。この当時のテレビと裁判所の関係は、裁判所を批判するとか、裁判所が下した判決を批判的に検証するようなテレビ局の活動というのは無かったと思います。だからこそ10何年も門脇が動き出すまでに時間がかかったんだと思います。1987年に『証言〜調査報道・名張毒ぶどう酒事件』というドキュメンタリーが、門脇が地道に取材をしてきたことの集大成として放送されましたが、この時も局内ではこれを放送するべきではないとも言われたはずなんです。つまりこれは偽証を扱うもので、偽証罪っていうものがあるのに、この事件には、意図的な証言の変転があるという内容。裁判所を批判しつつ、なおかつ捜査も批判し、村人をも批判するという構図の中で、恐れおののきながら東海テレビは放送したはずです。で、この後、この『証言』という番組は何の賞にも輝かなかった。いろいろな絡みの中でこの作品は正当な評価を得られなかったということがあって、その後も継続取材するべきだということにはならなかった。ですから、番組の空白期間ができてしまう。この後も門脇は活動を続けていましたが、そこで、再審開始決定(2005年4月)という形になり、突然、私たちも沸騰するわけです。『これはやれ』と。でも、きちんと長く追ってくれる、持続力のある人でないと追いきれない。そして、門脇からバトンをきちんと引き継げる人間。で、(隣を見て)名張も守備範囲にしていた三重支局に一度出ている、いわば土地勘もそれなりに培い、警察の記者クラブも経験し、愛知県警のキャップもやって、三重県警と愛知県警両方をやって、裁判所も担当していて、現場もきちんと踏める人間。ちゃんと人の話を聞けて、門脇からの膨大な資料も嫌がらずにもらってくれる(笑)。再審開始決定とはいえこの後いつまで続くか分からないわけですから。(再び隣を見て、笑み)ああ、この人だ。営業で10年近く苦労して(報道部に)やってきてくれた、齊藤潤一さんしかいないな、『これやってくれるか』と半ば強制的に・・・」

齊藤 (苦笑)

阿武野 「でも、今まで恐らく『これやりなさい』って言って頼んだのは一つもない。これ以外ない、はず・・・」

齊藤 「え、そうなんですか?」

阿武野 「うそついたかもしれない(笑)。歴史的事件や事柄はやろう、あるいはやれと言いました。でも、戸塚ヨットスクール(「平成ジレンマ」)は僕が言ったわけじゃない。強く促してお願いしたのはこれが数少ない一つ」

──そういうことなんですね。齊藤監督は門脇さんから何か授かったことなどはありますか?

齊藤 「アドバイスなどは直接記憶していないんですけど、資料をいっぱい持っていましたし、一緒に現場に行って、妹の美代子さんを紹介してもらったり、弁護団もそうですよね、鈴木泉弁護団長を紹介してもらったり、人脈と資料を紹介してもらいました。退職されるギリギリのタイミングでした」

阿武野 「門脇さんもね、こいつはだめだという人間だったら、何も教えなかったと思いますよ」

齊藤 「いや、そうかな?(笑)」

──阿武野プロデューサーは門脇さんをご存知だったのですか?

阿武野 「古い話ですが1989年に放送した『ガウディへの旅 世紀を越えた建築家』のスペインでのロケで、門脇さんがセカンドカメラマンだったので40日ぐらい一緒でした。門脇さんはもともとスタジオカメラマンだったので、名張に取材に行くことについては、局内で変人扱いでしたね。当時、スタジオのスタッフの間では、『何をしに行っているんだ、休みの日だから勝手だけど、報道の記者になったようなつもりでやっているのかね』と、なかなか理解が得られませんでした。87年に『証言』をやった後もそう言われていましたね。でも、それを突っ切って頑張ったから、すごい人です。テレビマンはおしなべて『誰もがジャーナリストたれ』という考え方を持っている人。営業だろうが総務であろうがテレビ局員はどの部署にいたってみんなジャーナリストであるべきだ、と明確に考えている人がいたんですよ。びっくりでしたね」

──門脇さんの姿が、阿武野さんのその後に影響を与えたということでしょうか。

阿武野 「そうですね、営業(98年から4年間在籍)にいる時の方がむしろジャーナリスティックな物の見方で仕事に関わらないといけないんだと思っていました。そういう組織の方が恐らく強いはずだと」

──昨年暮れの菊池寛賞の贈賞式の後、壇上で30人以上のスタッフ関係者で記念撮影をされている様子を見て、これが東海テレビドキュメンタリー劇場スタッフの結束力、チームワークだと感じました。

齊藤 「一つはやっぱり“阿武野組”なんですよね。阿武野がどんどんドキュメンタリーを切り開いていった。映画館でもやるというのは作り手にとっても、カメラマンにとっても編集マンにとってもすごくモチベーションになる。映画になっていないドキュメンタリーもたくさんあるので、阿武野組は実際もっとたくさんいます。もちろん、映画化になったことが一つのけん引力になったことは確かですが、阿武野が引っ張ってくれたからこそのチームになっているとは思いますね。隣にいてなんですが(笑)」

阿武野 「恥ずかしくなってきた…(笑)」

──とのことですが…。

阿武野 「それはね、地方局のドキュメンタリーって大概一人で終わってしまうんですね、一人素晴らしい制作者が出て、数年その人が頑張ってバタバタと終わってしまう。でも、やっぱりチームワークをきちんとすれば続けていけるのではと思っていたので、最初に名張毒ぶどう酒事件を齊藤潤一にやってもらったことの…、(隣を見て)ちょっと恥ずかしがれよ(笑)」

齊藤 (笑)

阿武野 「そこの妙ですよね。背骨を担う人間がきちんとしていなかったら、身体はぐちゃぐちゃになっちゃうんで」

──齊藤監督が指名された意味は大きいですね。

阿武野 「(齊藤監督が)1年に2本ずつぐらいドキュメンタリーを連作している時期があるんですよね。それがことごとく今まで見たことのないようなドキュメンタリーで。『裁判長のお弁当』『光と影』『罪と罰』『検事のふろしき』など、この辺りはもう神がかっていましたね。そこにだんだん別のディレクターが加わってきて、昔を振り返る四日市(公害)、徳山ダム、長良川河口堰などをくみ上げていくスタッフがまた出てきたり、新たに『人生フルーツ』の伏原(健之)や『ヤクザと憲法』の圡方(宏史)が出てきたりする。それは、カメラマンと編集マンと、いわば齊藤作品に関わっていきながら育っていった。そこがラグビーで言うと、スクラムのバインディングがすごいんですよ。真ん中の人が少し弱くても、強じんなスクラムを組める状態にすることができる。そして、新たなカメラマンになったり編集マンになったり、そういうチームを回していくことができたことが一人二人で終わらなかった理由なんじゃないですかね。作品が人を育てたし、人が作品を上手に作っていった」

──阿武野プロデューサーはかつて雑誌に、ドキュメンタリーの認知のために、自分の時代で実を結ばなくとも、次世代そのまた次世代でテレビ局という組織の力を最大限に使えないかと映画化に活路を求めた、と書いていました。目指そうしていたところに近づいてきたということでしょうか。

阿武野 「いやぁ、思ったよりも早過ぎるぐらいですね。うそでしょと思うくらい。なんか夢を見ているみたいに展開している。BSで放送したいな、と思ったらBSから声が掛かる。地方局が映画に参入するぞと思ったら、もう来てしまう。どんどん沸騰してしまうという感じはちょっと驚きですね。で、あろうことか、いろいろ賞までもらっちゃって、出来過ぎという感じです。だけど振り返ってみれば、ドキュメンタリーは市民権を得ているのか? まだまだですね。どういう状況が来たら、ドキュメンタリーをゴールデンタイムでみんなで見られるようなところまでいくんだろうっていうのは、課題として残っているんじゃないかな」

「そう思わない?」と、隣の齊藤監督に同意を求めた阿武野プロデューサー。さらに高みを目指し、その挑戦は続いています。昨年暮れのクリスマスの晩には、このお二人のコンビで、地元で起こった名古屋闇サイト殺人事件を題材にしたドキュメンタリードラマ「Home」をローカル放送ながらゴールデンタイムに投入しました。思い描いたドキュメンタリーの夢の実現は確実に近づいています。

 なお、「眠る村」公開に合わせ日本映画専門チャンネル(BS255)で2月、3月にかけて「東海テレビドキュメンタリー傑作選」として特集放送。上記の劇場公開10作品ほか地上波のみで放送された10作品がラインアップされています(下記参照)。


【プロフィール】

阿武野勝彦(あぶの・かつひこ)

1959年生まれ。静岡県出身。81年東海テレビにアナウンサーとして入社。ドキュメンタリー制作に転じ、「村と戦争」(95年)、「約束〜日本一のダムが奪うもの〜」(07年)などでディレクターを。「ヤクザと憲法」「人生フルーツ」などプロデュース作品は東海テレビドキュメンタリー劇場作品ほか多岐にわたる。日本記者クラブ賞(09年)、芸術選奨文部科学大臣賞(12年)、放送文化基金賞(16年)など個人賞も数々受賞。

齊藤潤一(さいとう・じゅんいち)

1967年生まれ。愛知県出身。1992年東海テレビ入社。営業部を経て報道部記者。ニュース編集長、報道部長を歴任。「重い扉〜名張毒ぶどう酒事件の45年〜」(06年)をはじめ、司法シリーズ作品で数々の賞に輝く。東海テレビドキュメンタリー劇場は第1弾「平成ジレンマ」(11年)から「眠る村」まで5作で監督・プロデュースを担当。昨年暮れに放送したドキュメンタリードラマ「Home」では監督・脚本を担当した。

36. 中川隆[-11778] koaQ7Jey 2019年2月28日 20:35:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[203] 報告

名張毒ブドウ酒事件の村の過去の事 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=DviAGsFE_j4


2017/12/05 に公開


今回はかなり古い話しですが、昭和の時代、有名な名張毒ブドウ酒事件の村の過去の話しです。

時代は大正の頃、村の女性が、他の村の男性にレイプされる事件が2件発生してました、

1件についてですが、レイプ殺人です。
犯人は警察に捕まりましたが、奇妙なのは此処からです。
1、2日で犯人は警察から、無罪釈放されたそうです。

(エ―なんで!人を殺しても、無罪放免かよ、この国どうなってんの?)

村の女性がからかった?と言う事で、無罪になったらしいです。

(情報は、葛尾の会長のおばあさんから聞きました?)

37. 中川隆[-11557] koaQ7Jey 2019年3月09日 16:51:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[436] 報告

名張毒ぶどう酒事件 冤罪と死刑 -冤罪事件から日本の死刑制度賛否について考える

@事件概要

名張毒ぶどう酒事件とは、1961年3月28日の夜、三重県名張市葛尾(くずお)地区の公民館で起きた5人が死亡した集団毒殺事件。三角関係の清算を犯行の動機とされ、容疑者の奥西勝(おくにし まさる)さんが4月3日に逮捕され、その後起訴された。奥西さんは、当初、自身の妻による犯行を主張も、後に農薬混入を自白したが、逮捕後は否認に転じた。

昭和39年一審の津地裁で「無罪」になるが、昭和44年二審の名古屋高裁では「死刑」という全く正反対の判決が出た。1972年6月に最高裁で死刑判決が確定した。

死刑確定後も裁判のやり直しを求め続けた。弁護団が2015年5月にも第9次の再審請求をして、新証拠を提出していた。

2015年10月4日、収監されていた東京都の八王子医療刑務所で死亡した。89歳だった。収監期間はなんと43年に及んだ。

A事件の考察

この事件が冤罪と思われる主な5点について見ていくことにする。

1、ニッカリンTの様々な矛盾

2、王冠の傷

3、村人の供述の奇妙な変更

4、奥西勝さんのアリバイ

5、奥西勝さんの自白の信憑性
http://enzai-shikei.com/blog/224/


名張毒ぶどう酒事件 その2
http://enzai-shikei.com/blog/225/


では、順に。

1、ニッカリンTの様々な矛盾

1)ニッカリンTの色(赤)についての矛盾

まず事件の懇親会で出されたぶどう酒の色は白であった。それに対して、犯行に使われたとされる奥西さんの家にあったニッカリンTの色は赤であったことが再審において明らかになっている。


(画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

事件で使われたとされる農薬の「ニッカリンT」と同じもの。赤色であることが表記されている

白のぶどう酒に赤のニッカリンT(左写真)を入れていたなら、ワインの色が明らかに赤っぽくなることが弁護団の実験で証明された(右写真)。


弁護団による白のワインに赤のニッカリンTを入れた実験 (画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

上の写真の通り、明らかに白ワインの色が赤色の変化している

しかし、生き残った人は全員、出されたぶどう酒の色は白だったと証言している。本当に赤いニッカリンTがぶどう酒に混入されたのかと疑わざるを得ない。

しかも、事件の直前に奥西さんは公民館で村の女性Fさんからぶどう酒の色を聞かれて、その際に包装紙を外して見せているのである。そしてそのぶどう酒を見たFさんは「白やなあ、美味しいなあ」と言ったと証言している(この証言は、昭和三十六年四月八日付検察官調書に記載もされている)。

もし奥西さんが犯人であれば、赤のニッカリンTをワインの中に入れた後、わざわざ包装紙を外してまで、ワインの色を、これからその毒入りワインを飲ませるであろう女性に見せるだろうか。

万一不審な点を見抜かれたら、まずいことになると考えるのが普通だろう。この点は不自然としか言いようがない。この矛盾は放置されたままである。

2)ニッカリンTの瓶が見つかっていない

このニッカリンTの瓶は、奥西さんの供述では、名張川に投げ込んだとされた。4月3日に三重県警捜査本部16人と地元消防団員45人が動員されて、かなり大掛かりな名張川の捜索を行ったが、瓶らしきものは見つからなかった。12日まで捜索は行われたが結局何も瓶らしきものは一切見つからなかった。
http://enzai-shikei.com/blog/225/


名張毒ぶどう酒事件 その3
http://enzai-shikei.com/blog/226/

3)毒ぶどう酒の成分分析について

ニッカリンTは、テップ剤と呼ばれる農薬であるが、ニッカリンTの製造方法では、主成分のテップの他、製造工程で発生する不純物(トリエチルピロリン酸(トリエチルピロホスフェート))が含まれている。

しかし、毒物が混入されていたぶどう酒の飲み残りからは、この不純物が検出されていないのである。テップとテップが加水分解した物質であるデップ(DEP)が検出されているものの、トリエチルピロリン酸(トリエチルピロホスフェート)は検出されていない。

(※加水分解: 反応物に水が反応し、分解生成物が得られる反応のこと)


(名張毒ぶどう酒事件 奥西さんを守る東京の会HPより引用)

【図の解説】

図の左側の1が飲み残りのぶどう酒を検査した結果である。これにはトリエチルピロリン酸の反応はない。それに比べて、テップ剤を入れた他の検査結果には、トリエチルピロリン酸の反応がある。


(東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

この不純物のトリエチルピロリン酸が検出されなかった理由について、当時の鑑定人は加水分解速度が非常に速く、それにより消失したと説明していた。

しかし後に、弁護団の調査・研究を積み重ねた結果、ニッカリンTには、製造後30年を経過しても15%以上のトリエチルピロリン酸が含まれており、このトリエチルピロリン酸の加水分解速度はテップ剤と比較すると非常に遅いことがわかったのである。

さらに弁護団は、この点を明らかにするために農化学の専門家の京都大学教授、宮本恒氏に鑑定を依頼した。以下が宮本教授の実験、鑑定データである。


ニッカリンTに水を加えて2日間放置した結果

テップ 28.8% → 2.1%
不純物(トリエチルピロリン酸)
15.1% → 11.6%


ニッカリンTにエタノール溶液を加えて2日間放置した結果

テップ 29.0% → 12.0%
不純物(トリエチルピロリン酸) 14.6% → 12.5%

(京都大学教授 宮川恒氏の実験、鑑定:冤罪ファイルNo6 2009年6月号から参照)

これらのデータから、テップは加水分解されて激減しているのに対して、不純物トリエチルピロホスフェートの減り方はかなり少ないのがわかる。エタノール溶液の場合もしかりである。

つまり、飲み残りのぶどう酒からテップが検出されているにも関わらず、それよりも加水分解スピードの遅いトリエチルピロリン酸が検出されていないということは、当時の鑑定人の説明には無理があることになる。

事件に使われた農薬は奥西さんが所有していたニッカリンTではない可能性が高いのではないか。何か別のテップ剤が使われた可能性が高まったことになる。

尚、当時市販されていた別のテップ剤の製造方法では、トリエチルピロリン酸が生成されない。この事実を見ても、やはり犯行に使われたニッカリンTでないのではと言わざるを得ない。これだけでも無罪になりそうな重大な内容ではないだろうか。
http://enzai-shikei.com/blog/226/

名張毒ぶどう酒事件 その4
http://enzai-shikei.com/blog/227/

2、王冠の傷

次に、死刑判決の決め手となった最大で唯一の物証となっている王冠の傷について考えてみたい。


事件現場の公民館でみつかったぶどう酒の王冠 (東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

この王冠の傷についての鑑定にも重大な疑惑があるのである。

奥西さんは、逮捕されたときにぶどう酒の王冠を歯で噛んで開けたと自白したことになっている。


再現の写真 (東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)


(画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

これは、裁判で採用された松倉豊治教授の王冠の鑑定の写真である。

現場から見つかった証拠の王冠の傷の一つ(右)が、奥西さんが捜査中に再現で王冠を噛んでできた傷(左)と一致するとして、上のような写真が提出されている。

確かにこの写真では奥西さんの歯形と公民館から発見された王冠の傷がよく似ているように見える。

ところが後に重大な事実が発覚する。なんと上の二つの写真の倍率が2倍も違っていた疑いが強まったのである。

実際には


(画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

ではなく


正しい倍率での2つの歯形の比較写真 (画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

であったということだ・・・。

この写真では、形は似ているが大きさが全く違うのである。どう考えても同じ歯形と言え無いだろう。

さらに弁護団は、王冠の傷跡を平面写真では比較するだけでは不十分と考え、この王冠の最新の科学技術の鑑定を日本大学の土生博義助教授に依頼した。土生教授は、王冠について最新技術を使った三次元解析を行って、二つの王冠の傷を比較したのである。
http://enzai-shikei.com/blog/227/

名張毒ぶどう酒事件 その5
http://enzai-shikei.com/blog/228/


(画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

その結果、この写真の通り一目瞭然、傷の形、深さなど全く違うことがわかったのである。

この現状で、これが死刑判決の物証になるのは不合理過ぎると言わざるを得ない。

さらに王冠の足についても触れておく。






(画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

この王冠は4本の足で瓶の頭部を塞いでいる。


(画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

4本の足ののうち3本は、L字型になっているのに対して、1本だけかなりぐっと曲がっているのである。

これが、奥西さんの自白通り歯で噛んで開けたときに生じる曲がりだろうか・・・

弁護団は、塑性力学の専門家の名古屋大学の石川孝司教授にこの王冠の足の部分の鑑定を依頼した。

コンピュータ解析を結果は、栓抜きのような物を横から押し当てた時に、形成可能であると判明した。そして石川教授は、歯で噛んだ場合の点接触では、力の痕跡が残りやすく、この王冠は歯でないと明言した。

また、弁護団は、自ら王冠の現物を全く同じ材質で作って実験してみたのである。まったく同じ王冠を再現して実際に奥西さんが自白したとされる全く方法で歯で噛んでこのような曲がりが作れるかどうか実験してみたのである。


画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

この実験を10人が10回ずつ行ったのである。その結果、奥西さんが歯で噛んだとされた王冠のようにつぶれて曲がる物は一つも無かったのである。


(画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

当たり前だが、この奥西さんが噛んだとされる王冠のように極端に、しかも曲がりの面が平行にくらいまで綺麗に曲がるためには栓抜きを使わないとできないだろう、実際の栓抜きで開けた実験もやっている。以下がその際の写真である






(画像 東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 から引用)

見ての通り、ほぼ同じになった。証拠品は歯で空けたのではなく、栓抜きが使われた可能性が極めて高い。これが死刑判決の証拠になり得るのか・・・・

3、村人の供述の奇妙な変更

死刑判決は、奥西さんだけが犯行が可能であると認定しているが、これについて検証してみたい。特に以下の2点が重要である。

@ぶどう酒が届いた時間

A村人の供述の変更

事件当日の重要事項の流れをまとめて見る。

日・時間

内容


3/28朝

1)三奈の会会長のAさんが農協職員Eさんにぶどう酒を買うことを指示する

(ぶどう酒を懇親会で出すことを決めたのは事件当日3/28の朝であった)

15時20分頃

(→17時頃に変更)

2)EさんはM酒店で清酒2本とぶどう酒1本を購入して、会長Aさん宅に運んだ。受け取ったのは会長A氏の妻Bさん(事件で死亡)であった

17時20分頃

3)奥西さんが会長宅に来て、清酒2本とぶどう酒1本を持って公民館に運んだ

@のぶどう酒が会長宅に届いた時間は、事件当初は遅くとも15時20分頃とされていた。この場合は、ぶどう酒は会長宅に2時間近くも置かれていたことになり、奥西さん以外にも農薬を入れる時間があったことになる。

ところが奥西さんが、自白を初めてから2週間後に、これらの関係者の供述が一斉に変更されることになる。



事件直後の供述

事件から2週間以後の供述


Eさん

14時5分頃、M酒店で清酒2本とぶどう酒1本を買って、14時半〜15時頃に会長宅に届けた

清酒2本とぶどう酒1本を買って会長宅に届けたのは、17時頃であった。

M酒店

Eさんに清酒2本とぶどう酒1本を売ったのは14時半〜15時過ぎ

16時過ぎではなかったかといわれると、あるいはそうかもしれないと考えてしまう・・・。昼ご飯と晩ご飯の間であるということは間違いありませんが・・。

Tさん

初期の調書はなぜか公開されていない

会長の妻Bさんとともに17時5分〜17時10分頃にIさんから受け取ったと思う

(Tさんは、会長Aさんの実の妹であり、清酒2本とぶどう酒をEさんから、会長の妻Bさんとともの受け取ったとされる人物である)

奥西さんが自白した後に、このように村人の証言が一斉に変更されるのは、あまりにもおかしいのではないか。詳細は書かないが、その証言の変更の合理的な説明もほとんどないに等しい。

しかも、その変更は、全てぶどう酒に農薬を入れることができたのは、奥西さんしかいないとする奥西犯人説を肯定する物になっている。

常識的に考えても、事件直後の記憶の方が2週間後の記憶より正確ではないか。

しかし、死刑判決は、この2週間後の供述を全て採用しているのである。
http://enzai-shikei.com/blog/228/


名張毒ぶどう酒事件 その6
http://enzai-shikei.com/blog/229/


4、奥西さんのアリバイ 

裁判では、奥西さんはぶどう酒を会長宅から公民館に運んだあと、10分間公民館に1人でいたと、そしてこの10分の間にぶどう酒に農薬を入れたとされている。

しかし、奥西さんは、最初から「10分間、1人で公民館にいたことはない」と訴え続けている。

この「10分間が存在した」との裁判所の認定の根拠になっているのは、以下のようなSさんの証言である。要約すると

「私は17時頃家を出た。会長宅に着いて奥西さんと一緒に公民館に行った。この時奥西さんはぶどう酒を持っていた。公民館に行くと雑巾が無かったので、会長宅に自分だけで雑巾を取りに行き、すぐ公民館に戻ってきた。私が会長宅に雑巾を取りに行っている約10分間、奥西さんは1人で公民館にいた」

とする証言である。

しかし、この証言を否定する村人のNさんの証言もある。その証言の要点を列挙すると、

@Sさんは会長宅で私から風呂敷包みを受け取り、公民館に向かった

ASさんが公民館に向かっている時に、私が会長宅の便所に入ったが、その便所から牛を運動させる奥西さんを目撃した

B便所から戻ってきて、帰り際に会長宅にぶどう酒が置いてあることに気づいた。それから奥西さんが来た。

このNさんの証言だとSさんが会長宅から公民館に1回目に移動する際に、奥西さんは同行できないことになり、奥西さんが公民館で1人で10分間いることもできない。もちろん、ぶどう酒も会長宅から公民館にまだ運んでいなかったということである。

そして奥西さんも起訴されたあとの手記でNさんの証言と同様のことを述べている

重要な点を要約すると

「牛の運動をしていたと。その時に、Sさんが1人で小さな風呂敷包みを持って公民館の方で上がっていった。そして牛の運動が終わった後、帰って身支度をして、会長宅に行った。そしてぶどう酒を持ってSさんと一緒に公民館に行った」

これらの証言、奥西さんの手記をまとめると以下のような、時系列の流れが真実である可能性が高いのではないだろうか。


@Sさんは会長宅でNさんから風呂敷包みを受け取り、1回目に公民館に向かった

ASさんが公民館に向かっている時に、Nさんが会長宅の便所に入ったが、その便所から牛を運動させる奥西さんを目撃した

BNさんが便所から戻ってきて、帰り際に会長宅に清酒2本とぶどう酒1本が置いてあることに気づいた。

CSさんは公民館から雑巾を取りに再び会長宅に向かった

DSさんは、雑巾(と竹柴)を持って、奥西さんは清酒2本、ぶどう酒1本を持って一緒に公民館に向かった。(その途中で出合ったFさんとも同行した)

この流れからして、奥西さんが公民館で1人10分間いることは無かったことになる。また詳細は省略するが、弁護団は、この事件の証言を元にぶどう酒購入の時間、会長宅にぶどう酒が届けられた時間、Sさん、奥西さん、Nさんの証言を元に、いろいろな再現実験を行った結果、奥西さんが1人で公民館に10分間いることができなかったとしているのである。

(詳細は、「名張毒ブドウ酒殺人事件 六人目の犠牲者 江川紹子著 岩波書店」を参照されたい)

またそれを裏付ける新証拠が名古屋高裁の第六回再審請求において提出された。事件当時の名張署長の捜査ノート、いわゆる「中西ノート」と呼ばれる物である。

このノートには、事件後3〜4日後の記述で、Sさんの証言として、奥西さんは公民館でSさんや別の主婦とずっと一緒にいたと書かれていたのである。

(Sさんは事件直後の新聞記者の取材でも同様のことを述べているのである)

事件直後の証言と大きく食い違う内容の供述は、やはり信用できないのではないか。

これらから総合的に考えると、奥西さんが公民館で1人で10分間いることはできなかったということになる。

つまり、裁判所の認定した犯行時間、犯行機会が存在しないことになる。

5、奥西さんの自白の信憑性

事件は1961年3月28日の夜に起きたが、奥西さんは事件翌日から取り調べを受けることになった。最初は任意捜査だったが、奥西さんは三角関係のことを疑われ、厳しい取り調べを受けることになる。

深夜まで取り調べが行われ、それが終わった後にも自宅の中にまで捜査官が2人配置され、奥西さんがトイレに行く時も、戸も開けて用を足すように指示された。妻もこの事件で亡くした上、娘が小学校の入学式が迫っているなど、精神的に極度に追い込まれていた。

家のことをいろいろしなければいけないと追い詰められる中で、早く家に帰りたい一心で、妻が犯人かもしれないとの供述をしてしまう。その影響で、今度は妻の母から血相をかいて責めたてられる。

また捜査官から「おまえが妻が犯人だと自白したから、おまえの家に部落の人間が押しかけている。おまえの親父、お袋も、もう自殺すると泣いてるぞ」とまで告げられる。そのように追い詰められた中で、自分が犯人だといった方が家族の為にもなるかも知れないと考えるようになったようである・・・。

さて、奥西さんの自白の内容で重要な点は以下の4つである。

@妻と愛人の三角関係の清算の為に、3月10日前後から二人とも殺してしまおうと考えた。

A事件前夜20時頃、自分で作成した竹筒に、自宅にあった農薬のニッカリンTを入れて新聞紙で栓をしたものを用意した

B竹筒に入れたあとのニッカリンTの残りが入った瓶は、犯行当日の朝、近くの名張川に投げ捨てた

C公民館で一人になった隙に竹筒の中に入ったニッカリンTをぶどう酒の中に入れた

DニッカリンTが少し残った竹筒は、公民館のいろりで竹柴とともに焼いた

これらの自供の全てにおいておかしな点がある。順を追って見てみよう。

@についてだが、三角関係と言っても、本職が農業での兼業で三人が同じ職場で働いたり、三人で映画を一緒に見に行ったりの関係であり、奥西さんが、奥さんと愛人の二人とも殺害しようと考えるまで、こじれた関係ではなかった。

A殺人前夜に自宅でニッカリンTをいれる竹筒を作成している際に家に村人が訪問していたが、(普通ならまずいときに人が来たと考えるはずだが)このことに奥西さんはまったく心に動揺があった供述は一切出てこない。竹筒を作り、それにニッカリンTを入れ、蓋をして隠す間に訪問客に見つかるかもしれないのにである。しかも奥西さんはこの訪問があった日を最初間違えて26日と勘違いして供述をしていた。大犯罪を計画して準備している日の出来事は、本来鮮明に覚えているのではないか。

BニッカリンTのところでも書いたが、名張川には4月3日に三重県警捜査本部16人と地元消防団員45人が動員されて、かなり大掛かりな名張川の捜索を行ったが、瓶らしきものさえ見つからなかった。また奥西さんは、ニッカリンTの瓶を川に投げ捨てた際には、ぷかぷかと浮いて流れていったと明確に証言している。しかし、後に警察による瓶の投棄実験では、何度やっても水の中に沈んでしまったのである。(※ニッカリンTの比重は、1.185(20℃) 医薬品情報21より引用)

Cそもそも公民館で奥西さんが1人になった時間は無かったのではないかと思われる。これについては4のアリバイのところで説明したとおりである。

D竹筒をいろりで燃やしたのであれば、燃えかすがいろりに残っている可能性が高い。実際に裁判所が後に検証を行い、竹筒を柴と一緒に燃やしたところ、竹筒はほぼ原形をとどめてた形で確認されている。

またニッカリンT(有機リン剤)が竹筒に残っていたのではあれば、燃焼してもリンの成分は残る可能性が高いが、いろりの灰の中からはリンは一切に検出されていない。

これらからして、奥西さんの自白は、それを裏付ける物的証拠は一切になく、むしろ矛盾だらけのように思われる。

裁判所の原則「疑わしきは罰せず」ではなく「少しでも疑わしきは罰する」になっているのではないか。

この事件は、以上のように奥西さんが犯人だとする物証は無く、あえて言えば追い詰められた際の自白だけだ。

その自白も矛盾ばかりではないか。これで死刑判決は、あまりにひどい冤罪事件だとしか言いようがないと感じた。

興味をお持ちになった読者の方は、一度自分でも調べて頂きたい。

※)参考文献・データ

「名張毒ブドウ酒殺人事件 六人目の犠牲者 江川紹子著 岩波書店」

「名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の半世紀 東海テレビ取材班」

「東海テレビ 『約束』 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」

https://www.youtube.com/watch?v=CSXhi51sbkU

「名張毒ぶどう酒事件 奥西勝さんを守る東京の会

http://www5a.biglobe.ne.jp/~nabari/
ziken_naiyou.html

「名張毒ぶどう酒事件とは【奥西勝】」

https://matome.naver.jp/odai/
2139624134852820701

「NNNドキュメント‘06 名張毒ぶどう酒事件」

https://www.youtube.com/watch?v=t_4sAaMhk28

https://www.youtube.com/watch?v=MVgJIh9HKJ4

http://enzai-shikei.com/blog/229/

38. 中川隆[-11034] koaQ7Jey 2019年4月01日 19:32:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[989] 報告

m224「眠る村」齊藤潤一監督インタビュー - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=FSs2guhBx98


2019/02/15 に公開

●224「眠る村」齊藤潤一監督インタビュー
2019年2月13日シアターセブンにて
聞き手 浅尾典彦(夢人塔)

「サブカルmini」No.224
監督の齊藤潤一に、裁判の結果を待たずに
容疑者奥西勝が獄中死した事件をなぜまた扱うのか?
などインタビュー。事件が歴史になる瞬間をあなたは知るだろう。
撮影はこの映画プロデューサーの阿武野勝彦。

「眠る村〜名張毒ぶどう酒事件 57年目の真実〜」
東海テレビ劇場版第11作目
第66回 菊池寛賞、2017年 日本民間放送連盟賞
〈特別表彰部門/放送と公共性〉最優秀賞。
ナレーション 仲代達矢。

3/2より第七藝術劇場、京都シネマ、順次元町映画館ほか公開
配給 東海テレビ
(C)東海テレビ放送
企画協力  シアターセブン、松井寛子
番組制作・著作 (C)2019夢人塔

39. 中川隆[-11286] koaQ7Jey 2020年9月20日 10:20:05 : 8yaWWvP5cQ : Mm9tOGFLcEdsOTI=[22] 報告

『眠る村』
冤罪の可能性強い死刑事件を追う
腑に落ちない村民たちの言動
東海テレビが40年にわたり記録
http://fipa-japan.jp/20190207_01.html

 映画『眠る村』(2018年、齋藤潤一・鎌田麗香共同監督、ドキュメンタリー、東海テレビ放送製作、96分)のタイトルからは、何ら具体的イメージがわいてこない。しかし、司法と政治権力による冤罪(えんざい)の可能性が強い、死刑事件を扱っている。本作は、昭和のミステリーとも言える裁判の記録である。

  昭和のミステリーは、1961年に起きた名張毒ぶどう酒事件である。舞台は、三重と奈良にまたがる葛尾(くずお)。事件は三重県名張市側の名を取り、「名張事件」と呼ばれている。 葛尾は山間の集落であり、住民は現在20世帯、大部分が老齢者で、57年前の事件を知る人々である。

山間の葛尾村落   (C)東海テレビ放送 ※以下同様


法廷の奥西勝

上告審請求の妹、岡美代子


奥西勝宅

奥西勝を支える妹、岡美代子


村人へのインタヴュー中の鎌田麗香監督

事件後に建てられた観音像


証拠とされた「ニッカリンT」

無罪判決を受けた奥西勝被告

40年間の長期取材

 この事件を追うのは、フジテレビ系列の東海テレビ放送(THK/名古屋市東区)で、1978年からドキュメンタリー番組として7作放映し、2018年の本作放映まで、実に40年間にわたる長期取材を続行した。しかも、テレビ版のみならず、劇場版を3作制作している。
東海テレビ放送ドキュメンタリー部門のプロデューサーに阿武野勝彦がいる。この彼が「名張事件もの」のほぼ全作を手懸けている。ドキュメンタリーの強いテレビ局には、必ず彼のようなけん引車的プロデューサーが存在する。     


事件とは

 葛尾は南北に伸びている村落であり、公民館における南北住民同士の懇談会が恒例の慣わしであった。ここで事件が起きた。女性用として振る舞われた、ぶどう酒(男性には日本酒)に何者かが混入した農薬「ニッカリンT」によって、5人の女性が死亡した。その6日後、会に出席していた奥西勝(当時35歳)が犯人として逮捕された。
一審では物証がなく無罪となるが、5年後の控訴審で一転死刑判決を受ける。その後、刑務所から9度の再審請求を出すが、ことごとく裁判所に棄却される。そして2015年、奥西勝は八王子医療刑務所において肺炎により89歳で死亡する。
物証のないこの裁判、司法は容疑者の死亡を待っていたフシがある。これは、帝銀事件における平沢死刑囚の場合と似ている。再審を拒否し、死ぬまで刑務所にとどめておく手法である。


筆者の疑問

 筆者は、一連のドキュメンタリーをテレビ放映で数本見ているが、最後まで腑に落ちなかった記憶がある。
それは村民たちの反応である。村人たちは、奥西勝が三角関係の清算するための犯行と自供(「させられた」と一審ははっきり認めている)後、彼らはそれまでの証言を一変させ、奥西勝真犯人説を唱えるようになった。
取材に対し彼らは寡黙で、できたらこの事件にかかわりたくない様子がはっきりと見てとれる。そして皆、奥西勝1人が泣いてくれればと思っている様子なのだ。
司法の解決手段として、たとえ無実でも犯人を挙げれば一件落着なのだ。老齢の村民たちは、絶対に何かを隠し、この村を平安な地にせねばならぬ意志が感じられた。小さな集落で真相を皆が知っているはずなのに、この沈黙。ムラの掟(おきて)であろうか。


警察の追求の矛先

 犯人とされた奥西勝は、最初は参宮急行電鉄(現在の近畿日本鉄道)に就職するが、21歳の時に葛尾に戻り農業に従事し、村の奥西家の分家を継いだ。作中、はっきり触れていないが、本家の主は、懇親会会長の奥西楢雄と思われる。
会長の奥西楢雄も警察の厳しい取り調べを受け、自白させられそうになったと語っている。なぜ、警察の追求の矛先が奥西勝だけに向いたのか、これは司法の沈黙の壁で明らかになっていない。


奥西勝の弱み

 人は、おのおの弱味を持つものだ。個人的経験だが、大学の法学の授業で「人は叩けばほこりが出る」(言外に、警察や公安は常に何らかの理由を付けて君らを引っぱれるの意)を聞いた時、ひどく驚いたことがある。
奥西勝のケースも同様だ。彼は妻以外に、村の未亡人と懇(ねんご)ろとなり、いわゆる三角関係を結んでいた。村社会では有力者が女性を囲い、女性も打算が加わり擁護を求め、男性のお世話になる話は珍しくない。
しかし、奥西勝にはさして財産といわれるものはなく、彼に未亡人を取られた有力者の存在を感じさせる。村人たちも、その間の事情は熟知しているはずだ。
さらにもう1点、茶の栽培をしている農家として、彼は「ニッカリンT」を持っており、それを理由に、彼が犯人に違いないと主張する懇親会出席者の証言もある。農家には農薬は必需品であり、彼1人だけが農薬を持っていたとは言い難い。


現場主義

 この事件の40年にわたる取材でディレクターは3人代わったものの、変わらないのは現場主義である。本作では、3代目の女性ディレクター鎌田麗香がせっせと現場に足を運び、当時を知る村人たちにいろいろと話を聞いて歩いた。
村人たちは、気さくで純粋で勤勉であり、善人ばかりなのだ。そこで鎌田ディレクターは、矛盾する事実を感じ取る。善い人でも、率先して善いことをするとは限らない。そして、「真面目な人柄こそが冤罪を生む要因ではないか」と考え始める。
最終的に人々は「村」という組織の一員たる選択をする。そのため奥西勝には泣いてもらい、証言も一変させる。また、村人たちを見てすごいと思わせるのは、「実は」と真相を語る人間が出現しないことである。
過去に触れまいと、公民館を解体したり、奥西勝の墓を畑に捨てたりと、思い出すことを拒否する。鎌田ディレクターの分析は正鵠(せいこく)を射ているのではなかろうか。


疑問点

 解明できない謎。弁護団は判決を覆すために、状況証拠を科学的な再検証で切り崩しにかかった。まず、ぶどう酒に混入されたとされたのは「ニッカリンT」ではなく、ほかの農薬であることを突き止め、第7次再審請求でこれを指摘し、再審開始の決め手となった。
しかし、7回目の請求は同じ名古屋高裁で、翌年取り消される。時代が違えば、再審決定で保釈された袴田事件の例がある。この一例からしても当時の司法の硬直ぶりが分かる。司法が自白を優先した結果で、この時、奥西勝は79歳。この再審決定で、予想された彼の保釈は期待外れに終わった。
農薬混入に関しても、奥西勝が持ち込み、1人になった10分間に実行したとされていた。だが村人の証言では、3時間前にぶどう酒は会長宅へ届けられ、その後公民館に搬入されたことが分かっている。
3時間あれば、ほかの村人の関与の可能性が疑われる。その後、村人たちの証言は一斉に変わった。一審判決では、この証言の変わり方を「検察の並々ならぬ努力」によるものとしている。
また、ぶどう酒のビンだが、弁護団の科学的鑑定により、王冠に巻かれた「封緘紙(ふうかんし)」が事前に開けられ、毒を入れた可能性が指摘された。奥西勝以外の人間による毒の混入の疑いが発生した。
これらすべての疑問点を無視し、名古屋高裁は弁護団の新証拠を取り上げることなく、自白の信用性を優先させ再審請求を棄却し、奥西勝の死刑は確定する。
そして、第9次再審請求中に奥西勝は獄死。しかし、再審請求、棄却の繰り返しで彼の死後も審理は続いている。
本作を見終わり、司法という「村」が新証拠にきちんと向き合えば、裁判の結果も変わってきた可能性があることを痛感する。
もし冤罪であれば、国家への対し方も変えねばならない。人間の一生を弄(もてあそ)んだ責任は、被疑者に対する賠償だけでは不十分である。例えば、裁判長や検察責任者への損害賠償請求、あるいは高額な罰金と退職金の返納、そして刑事罰が課せられておかしくない。
東海テレビ放送の40年にわたる映像による追及、世の中の公平さを維持するために大いに貢献している。これはメディアの本分である。

(文中敬称略)

《了》
2月2日から東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開

映像新聞2019年1月28日掲載号より転載

http://fipa-japan.jp/20190207_01.html

40. 2020年9月20日 10:22:07 : 8yaWWvP5cQ : Mm9tOGFLcEdsOTI=[23] 報告
第9回死刑映画週間『眠る村』


41. 中川隆[-11284] koaQ7Jey 2020年9月20日 10:40:11 : 8yaWWvP5cQ : Mm9tOGFLcEdsOTI=[26] 報告
【事件現場を歩く】名張毒ぶどう酒事件の集落を訪ねて【眠る村】
2020/07/28





42. 中川隆[-10000] koaQ7Jey 2020年11月11日 08:03:06 : BRl4i9uah6 : aDBCTkFVU0g3Nnc=[7] 報告
名張毒ぶどう酒事件 弁護団が新証拠提出 「真犯人が偽装工作」
毎日新聞2020年10月28日


 三重県名張市で1961年に5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」で、奥西勝・元死刑囚の弁護団は28日、ぶどう酒瓶の王冠を覆っていた封かん紙から、製造段階とは違うのりの成分が検出されたとする再鑑定の結果を、第10次再審請求の異議審が行われている名古屋高裁に新証拠として提出した。弁護団は「封かん紙が貼り直されたことが明らかになった。真犯人が偽装工作をした可能性を示している」と主張している。

 封かん紙の裏面9カ所を赤外線で測定。製造時に塗られたのりとは別に、一般家庭で洗濯などに使われていた合成樹脂製のりの成分が8カ所から検出された。

 弁護団は2016年にも封かん紙を鑑定し、5カ所で違うのりの成分が検出されたとする結果を第10次再審請求で提出したが、高裁は分析結果が誤っているとして退けた。今回の再鑑定は20年7月に高裁が許可し、違う方法で鑑定が行われた。名古屋市内で記者会見した鈴木泉弁護団長は「結果をより裏付けるため、鑑定した専門家の証人尋問を求めている」と話した。


報道関係者にぶどう酒の入った瓶の封かん紙の新たな鑑定結果について説明する鈴木泉弁護団長=名古屋市で28日午後

 この事件では61年3月、名張市葛尾で開かれた懇親会で、毒が混入されたぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した。奥西元死刑囚は15年10月、収監先の八王子医療刑務所で死亡。妹の岡美代子さん(90)が再審請求を引き継いだ。【井口慎太郎】

https://mainichi.jp/articles/20201028/k00/00m/040/206000c

43. 中川隆[-4847] koaQ7Jey 2021年5月12日 20:06:16 : 4t3VBjCsvI : Zng2SkJtNW4uNlU=[36] 報告
【実在】ヤバイ村の風習、解死人【ゆっくり歴史解説】




ゆっくり日本の闇
戦国時代、実在の村で「解死人」という理不尽な風習が行われていた。
なぜ、そのような風習が行われていたのか? 時代背景も絡めて解説します。

■目次
00:21 解死人とは?
00:59 当時の時代背景(戦国時代・惣村)
01:46 暗黙のルール
02:55 解死人の実例
04:53 伝承される「身代わり」文化(御伽草子:物くさ太郎)
05:44 考察+まとめ
44. 中川隆[-15313] koaQ7Jey 2021年11月13日 06:40:03 : JeKi1x7FcA : cVd0eXdEZEVEL1E=[6] 報告
新たに出てきた供述調書…「名張毒ぶどう酒事件」から60年 無実訴える元死刑囚遺族や村人、それぞれの今
東海テレビ
2021年5月21日
https://www.fnn.jp/articles/-/183266


村の懇親会でぶどう酒飲んだ17人中5人が死亡…無実訴えながら「獄中死」した兄
1961年3月に発生した三重県の「名張毒ぶどう酒事件」。女性5人が殺害されるなどしたこの事件は、3月28日で事件発生から60年を迎えた。
この事件で、無実を訴え続けた奥西勝元死刑囚は、5年半前に獄中死した。

現在も裁判のやり直しを求め続ける遺族。そして、事件の影響を受けた被害者や地元には、「60年間のそれぞれの思い」があった。


3月、奥西勝元死刑囚の妹・岡美代子さん(91)は、5年半前に無実を訴えながら獄中死した兄の眠る墓前に手を合わせた。

岡さん:
60年が過ぎました。長かったです。いい結果をいただきたいな、毎日そればかり

1961年(昭和36年)3月28日、名張市葛尾で発生した「名張毒ぶどう酒事件」。村の懇親会でぶどう酒を飲んだ女性17人のうち、5人が死亡、12人が重軽傷を負った。事件から6日後、「自白」した奥西勝が逮捕された。

しかし、逮捕後に一転、無実を主張。一審の津地裁は「自白に信用性がない」として無罪。一方、二審の名古屋高裁は逆転、死刑判決。1972年、最高裁で死刑が確定した。

その後、獄中から再審(裁判のやり直し)を繰り返し求めた奥西元死刑囚。事件発生から33年後の2005年、7度目の請求で「再審の開始」を勝ち取ったが、その翌年(2006年)取り消しに。

それでも無実を訴え続けた奥西元死刑囚だったが、9度目となる再審請求中だった2015年10月、収容先の八王子医療刑務所で息を引き取った。89歳だった。


名張市葛尾の区長「自分達の世代で終わらせたい」…忘れたい過去と薄れゆく記憶
事件から60回目の春を迎える、名張市葛尾。
ぶどう酒を飲んだ17人のうち、現在存命しているのは3人だけだ。事件でぶどう酒を飲んだ高橋一己さん(94)は…、

高橋さん:
ようけ(たくさん)飲まへんかった私は。まぁ、死にかけはしとるけどな

高橋さんは、事件を思い出す事はもう無いと話す。忘れたい過去と、薄れゆく事件の記憶…。

現在、葛尾の区長を務める南田耕一さん(64)は、当時4歳で事件の記憶はないが、その影響は村に残り続けたと振り返る。

南田さん:
やっぱり後ろめたいと言ったらおかしいですけど、出身は言いにくい部分はあるんですよ

南田さんは、「遺族も私たちも前に進むために、事件を子や孫に引き継ぐのではなく、自分たちの世代で終わらせたい」と話す。

事件を受け離れた人、跡継ぎ不足による過疎。当時、110人だった葛尾地区の人口は、今では32人となった。惨劇の現場となった公民館は、34年前、村人によって解体され、ゲートボール場になった。

消えゆく、当時の面影。死亡した女性5人を追悼する慰霊碑だけが、事件を今に伝えている…。


10回目の再審請求「死後再審」…2020年には鍵となる「2つの新たな動き」が
無実を訴え続けた兄の遺志を継いだ妹の岡さんは、兄の獄中死から一か月後、10度目の再審請求を名古屋高裁に申し立てた。いわゆる死後再審だ。

岡さん(会見):
兄は絶対にやっておりませんので、無実を信じております。どうぞ皆さん助けてください

そして2020年、2つの新たな動きが出てきた。1つは、弁護団が着目した、毒の入っていたぶどう酒の瓶の「封かん紙」。その裏側から製造時に使用されていたのり以外に、別の家庭用のりの成分が検出されたとする、鑑定結果を提出した。

弁護団は「再鑑定の結果から、公民館に持ち込まれる前に別の人物が瓶を開け毒を入れ、封かん紙を貼り直した可能性が高い。裁判所は再審開始、無罪の方向に動いてほしい」と主張する。

2つ目は、検察側が15年ぶりに新たに開示した、警察による懇親会の参加者の供述調書だ。有罪の最大の決め手となった奥西元死刑囚の「自白」では、ぶどう酒の入った瓶に毒を入れる過程について「公民館で、火ばさみで王冠を突き上げて取り、封かん紙も一緒に切れてその場に落ちた。急いでいたので、どこに落ちたのか思い出せない」としていた。

しかし開示された7人の調書ではこのうち3人が、懇親会が始まる前に封かん紙は王冠に「巻いてあった」などと供述。弁護団は、自白と矛盾すると指摘する。

名張事件の弁護団(2020年6月):
公民館に持ち込まれる前に、会長宅に1時間以上置かれていた。その機会に真犯人が封冠紙をはがして毒を入れ、洗濯のりで張り付けて復元したという事実を推測させる

弁護団は、「無罪を証明するような重要な証拠を意図的に隠していたことは、検察官の冤罪隠し」と強く指摘する。

物的証拠がないまま、「自白」が決め手となった名張毒ぶどう酒事件…。新たに出てきた関係者の供述調書。そこに捜査側の意図的な隠蔽があったとすれば、翻弄された村人も犠牲者だ。発生から60年、事件はまだ終わっていない。

(東海テレビ)

https://www.fnn.jp/articles/-/183266

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