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キャメロン英首相が本日訪中 正常な軌道に乗る中英関係
英国のキャメロン首相が本日から中国を公式訪問し、中英首相の年次会談にも臨む。英首相の訪中は中国新指導部発足後初で、過去2年余りで最高レベルの2国間接触でもあり、大いに注目される。中国新聞網が伝えた。
■緊張を緩和し、正常な軌道に乗る中英関係
キャメロン首相は本日から4日まで中国に滞在し、中英首相の年次会談にも臨む。キャメロン首相は李克強総理を始めとする指導者と会談。北京以外に上海、杭州、成都も訪問する。メディアは今回の訪問を中英関係の緊張を緩和するものになると見ている。キャメロン首相の訪中を前に、中国の劉暁明駐英大使は「寒随一夜去、春逐五更来」(寒さはこの夜と共に去り、 春は夜明けと共にやって来る)との古詩を引用して中英関係が正常な軌道に乗ることを形容した。「過去1年余りの中英関係の冷え込みは、昨年キャメロン首相が中国側の反対を顧みずダライ・ラマと面会したことが大きい」と中国人民大学国際関係学部副学部長の金燦栄教授は指摘した。英財務相とロンドン市長が少し前に訪中した。これについて元駐英国中国大使の馬振崗・中国国際問題研究所特別招聘研究員は「キャメロン首相の今回の訪中は、中英両国上層部の交流が完全に正常化したことを意味する」と評価。金氏は「今回の訪問には重要な現実的考慮がある。今年、仏独など欧州諸国首脳が中国新指導部と会談を行ったが、新時代の対中関係において英国は一歩後れを取っている。独仏が中国から経済・貿易受注を取りつけたことで、キャメロン首相は国内で圧力に直面した。これがキャメロン首相が年内訪中、中英関係の好転を目指した政治的理由だ」と指摘した。英側は今回の訪問を強く重視し、外交、衛生、文化、環境、科学技術、商務など複数の閣僚級高官および約150人の商工業界リーダーを含む両国交流史上最大規模の代表団を用意した。キャメロン首相自身も大きな期待を寄せ、中国経済の持続的開放、知的財産権保護の重要性、経済運営における市場の決定的役割に言及した中共第18期三中全会の改革政策への関心も表明。「この重要な文書を私は真剣に研究している。英中両国がこれについて協力の機会をより多く探ることを希望する」と述べた。また「訪中時に高速鉄道に乗り、成都で火鍋(中国風しゃぶしゃぶ)を食べることも心待ちにしている」とユーモラスに語った。
■貿易・ビジネス関係に着眼 経済・貿易協力に多大な潜在力
「私は閣僚および各分野のビジネスリーダーを率いて、両国共に利益のある関係を築きに行く」。キャメロン首相は英首相官邸で行った演説で、このように述べた。キャメロン首相は、今回の訪問は英国企業が中国の巨大市場を評価し、一層の対中投資の準備をする助けとなると指摘した。馬氏は今回の訪問について政治的考慮以外に、主に経済・ビジネス協力に着眼したものとの見方を示した。英BBCも今回の訪問について、英国政府が世界第2の経済大国である中国との一層の貿易・ビジネス的結びつきを望んでいることの表れと指摘した。今年1-10月に中英間の製品貿易額が前年同期比7.5%増の561億ドルに達し、EUの主要大国の中で抜きん出たことは注目される。
劉氏は「経済・貿易協力はすでに両国関係の主要な中身、重要な推進力となっている」と指摘。馬氏は「英国は非常に開放された国で、貿易が国民経済において非常に重要な地位を占め、対外投資・貿易額が大きいうえに外資を引きつけることもでき、ビジネス界は大きな力を入れ、政府も支持しており、大きな環境は大変良好だ」と分析した。また、中英経済・貿易協力は補完性が高く、英国の優位産業の多くが中国の発展の重点であり、ぴったりと符合する。一方、英国は早くに発展したがインフラが深刻に老朽化している国で、外資の助けによる更新も必要としており、この方面で中国からの投資は多い。さらに重要なことにロンドンは大変重要な世界の金融センターであり、中国にとっては世界進出上のニーズがある。「中英は客観的に経済・貿易協力の条件を多く備えており、主観面でも共に協力を強く望んでいる。このため政治関係が比較的冷え込んでいる時期でも経済・貿易協力は勢いに逆らって進展した」。馬氏は中英の経済・貿易協力には多大な潜在力があり、将来性が期待できると指摘。「キャメロン首相の今回の訪中によって中英の政治関係は好転する。これが将来の経済・貿易協力にとって大きな推進の役割を持つことは確実だ。政治関係が良好なら市場に信頼を与えるし、反対なら市場は緊張し、慎重になるからだ」と述べた。
■将来はチャンスと試練が併存 偏見を捨てて溝を適切に処理すべき
「われわれの探る中英協力の分野は制限されるべきでないと考える」。キャメロン首相は先日のインタビューで、訪中期間に政治、経済、文化など各分野で中国の指導者と交流することへの期待を表明した。劉氏は経済・貿易・投資分野以外に、文化・教育・科学技術分野でも中英には良好な協力基盤があると指摘。馬氏は、中英は地域・国際問題でも広範な協力範囲を持つと指摘した。「互いを必要とする経済協力が中英関係にとって長期的チャンスであることは間違いない」。金氏はさらに中国の総合国力と国際的影響力の高まりに伴い、英国の国益から見て、対中関係を重視することが非常に重要だと分析した。英国は伝統的な欧州の3大国、およびEUの重要な構成国であるほか、英連邦の宗主国および米国の特殊なパートナーでもある。「中国の重要性と英国の特殊な地位によって、中英双方は両国関係の強化に期待している」と金氏は述べた。「中英両国は大変離れており、地政学的衝突がなく、未解決の歴史的問題もないため、根本的利益の衝突がない」。馬氏は「中英の発展に相互妨害はなく、戦略的競争も存在せず、両国関係はより良くなることができる」と指摘。劉氏は、中英関係の主要問題は依然として政治的相互信頼の不足だと指摘した。「英国社会には依然冷戦思考から抜け出せず、色眼鏡で中国を見る人がいる」。馬氏は、これは中国の社会制度とイデオロギーに対するとがめ立てに主に表れていると指摘した。金氏は「伝統的大国としての過去の優越感および香港復帰(香港返還)のために、中国の台頭に対する英政界の心理は複雑だ。近年、チベットや香港関連の問題で妨害や雑音が生じ、中英関係の健全な発展を深刻に妨げている」と指摘。「中英関係にはチャンスと試練が併存すると言える。こうした時期には姿勢が極めて重要だ。英側は偏見を捨て、長期的観点から、政治的相互信頼を強化し、溝を適切に処理しなければならない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月2日
http://j.people.com.cn/94474/8472451.html
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李克強総理が英首相と会談 原発、高速鉄道で協力強化を
李克強総理とキャメロン英首相は2日午前、中国新指導部発足後初となる年次会談を人民大会堂で行い、中英関係や関心を共有する国際・地域問題について踏み込んで意見交換し、重要な共通認識にいたった。
李総理は「中国共産党第18期三中全会は改革の全面的深化について重要な方針をまとめた。中国は引き続き改革を全面的に深化し、開放を一層拡大し、市場の活力と社会の創造力を引き出し、英国、さらには世界に大きなチャンスをもたらす。中英は強みによる相互補完を実現し、両国の共同成長、繁栄、進歩という新たなプロセスを切り開くことが完全に可能だ」と指摘し、以下の点を挙げた。
(1)貿易・投資協力の促進。中国は原発、高速鉄道分野で安全な技術と高いコストパフォーマンスを有する。両国の協力強化には大きな将来性があり、第3国市場を共同開発することもできる。英側が引き続き保護主義反対の立場を堅持し、中国の資金、技術、設備を平等に扱い、中国の投資家の英国での利益を保護することを希望する。
(2)財政・金融協力の強化。英側ができるだけ早く中国系銀行の英国支店開設を実現し、中国企業の英国での上場、資金調達に一層の便宜を図ることを希望する。
(3)ハイテク協力の深化。宇宙、洋上風力発電、新エネルギーの研究開発協力を強化する。英側がハイテク製品の対中輸出を拡大することを希望する。
(4)人的・文化交流の緊密化。英側が中国人観光客、ビジネス旅行者へのビザ発給手続きを簡素化し、在英中国企業従業員の就労ビザ取得難を解決するよう希望する。
(5)国際・地域問題での意思疎通と協力の緊密化。
キャメロン首相は「英国政府は中国との関係発展を強く重視しており、相互理解と相互尊重の原則に基づき交流や対話を強化し、たゆまず協力を推し進めることを望んでいる。英側は中国の主権と領土保全を尊重し、チベットが中国の一部であることを承認しており、『チベット独立』は支持しない。英側は開放された国際貿易システムを支持しており、中国側との貿易・投資・科学協力を一層強化することを望んでいる。英国の原発建設への中国企業の投資を歓迎する。英国の高速鉄道計画を中国側に紹介したい。中国の金融機関が英国に支店を開設することを歓迎する。国際・地域問題でも中国側と意思疎通や調整を強化したい。EUの対中協力拡大、EU・中国自由貿易圏の推進を支持する」と表明した。
会談後、両首相は投資、科学技術、金融、司法、文化分野の2国間協力文書の調印式に立ち会った。また、英国の実業家代表とも面会した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月3日
http://j.people.com.cn/94474/8473472.html
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キャメロン英首相が微博アカウント開設 「チベット独立」は支持せず
キャメロン英首相の今回の訪中は中英関係の緊張を緩和するものと受け止められている。訪中を前に中国の劉暁明駐英大使は「寒随一夜去、春逐五更来」(寒さはこの夜と共に去り、 春は夜明けと共にやって来る)との古詩を引用して中英関係が正常な軌道に乗ることを形容した。京華時報が伝えた。
「過去1年余りの中英関係の冷え込みは、昨年キャメロン首相が中国側の反対を顧みずダライ・ラマと面会したことが大きい」と中国人民大学国際関係学部副学部長の金燦栄教授は指摘。「この問題によって両国のハイレベル交流は1年半近く中断された。問題を引き起こしたのは向こう側であり、今回の訪問は『問題を引き起こした者が問題を解決すべき』にのっとったものと言える」と述べた。
キャメロン首相は昨日の中英首相の年次会談で「英政府は対中関係を強く重視し、中国の主権と領土保全を尊重し、チベットが中国の一部であることを承認しており、『チベット独立』は支持しない」と表明した。
■協力文書10件に調印
金氏によると、今回の訪中には重要な現実的考慮がある。今年、仏独など欧州諸国首脳が中国新指導部と会談を行ったが、新時代の対中関係において英国は一歩後れを取っている。独仏が中国から経済・貿易受注を取りつけたことで、キャメロン首相は国内で圧力に直面した。英側は今回の訪中を強く重視し、外交、衛生、文化、環境、科学技術、商務など複数の閣僚級高官および約150人の商工業界リーダーを含む両国交流史上最大規模の代表団を用意した。
訪中が実り豊かな成果を上げたことは事実が証明している。李克強総理とキャメロン首相は昨日の会談後、投資、科学技術革新、金融、司法、文化、衛生分野の協力文書10件の調印に立ち会った。キャメロン首相は中国企業の対英投資を歓迎し、英国の原発建設事業への中国側の資本参加さらには株式保有を支持すると表明した。
■キャメロン首相が微博アカウント開設、3日で16万人のフォロワー
「ご注目いただき、ありがとうございます。英国首相として再び訪中できたことを嬉しく思います」。昨晩8時36分、中国訪問中のキャメロン首相は中国の微博(ウェイボー・ミニブログ)に7件目の投稿を行った。「皆さんの考えを知りたいので、質問を寄せてください。訪中終了前にいくつかに回答します」。
キャメロン首相の微博アカウントは開設から3日余りで、16万人以上のフォロワーを引きつけた。10月29日の最初の投稿でキャメロン首相は訪中への期待を中国語と英語で表明。続く2件の投稿で「中国古代絵画名品特別展」をロンドンで鑑賞したこと、中国語を学ぶ英国人学生を首相官邸に招待したことを紹介した。写真を見ると、キャメロン首相と学生が囲むテーブルに置かれた紙には中国語で「英中友誼」と書かれていた。
キャメロン首相は3年ぶりの訪中の初日となった昨日、いくつかの活動を微博で紹介した。最初の投稿に寄せられた1万5000件余りのコメントでは、中国の多くのネットユーザーが歓迎を表明。「流行と時代の進歩に乗ったもの」と評価する声や、ついでに英国留学費の引き下げを求める声もあった。
■効果が良ければ他国の指導者も後に続く可能性
「これは広報活動だ」。金氏は、キャメロン首相が訪中前に微博アカウントを開設したことは、中国の微博への注目度の高さを物語っていると指摘。「中国には6億人のネットユーザーがいる。これは米国2つ分の人口に相当し、誰にも過小評価できない。人口が多い以外に、中国ネットユーザーの大きな特徴は政治的に比較的活発で、発言する勇気のある人々だということだ。このため政治上も世論上も重要だ。これは英国の在中国公館の取り組みがしっかりとした、高感度なものであることも物語っている。外交的観点から評価に値する取り組みだ。中国の若者の心をつかむことができ、若者は未来を意味するからだ」と述べた。英国大使館職員もメディアの取材に、首相のアカウント認証資料は大使館が用意したことを認めた。
微博アカウントを開設した外国政界要人はすでに100人余りいる。2011年に他に先駆けて微博アカウントを開設したファンロンパイ欧州理事会議長(EU大統領)のフォロワーはすでに330万人余りに達している。オーストラリアのケビン・ラッド前首相も大人気で、フォロワーは56万人に上る。他にはミシェル・シディベ国連事務次長、ベネズエラのマドゥロ大統領などが有名だ。
キャメロン首相の微博アカウント開設は、将来さらに多くの外国の指導者がアカウントを開設することを意味するのだろうか?金氏は「キャメロン首相の微博カウント開設の効果が良ければ、後に続く人が出てくるだろう。今後10年、中国の総合国力はさらに高まる。ここで影響力を持てる者が、主導権を握る」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月3日
http://j.people.com.cn/94474/8473396.html
- 中英協力の三大戦略効果:米英の特殊な関係と英国人の知恵に鑑み、英国との協力は中国にとって世界進出の足がかり あっしら 2013/12/06 16:46:34
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- キャメロン首相訪中に思うこと あっしら 2013/12/06 16:51:32
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- キャメロン首相訪中に思うこと あっしら 2013/12/06 16:51:32
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