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スーパーフレア(中央右下の白い部分)
“金環日食”どころじゃない!“太陽の大異変”が地球を襲う
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120521/dms1205211141002-n1.htm
2012.05.21 夕刊フジ
「金環日食」でいつになく話題を集めた太陽だが、科学者は別の意味でも注視している。太陽の表面で起きる超巨大な爆発現象「スーパーフレア」のことで、ひとたび発生すれば「地球規模で都市機能が麻痺する」というから怖ろしい。
京都大大学院理学研究科附属天文台の研究グループが16日付の英科学誌「ネイチャー電子版」で、超巨大な太陽フレアが起きる可能性を発表した。グループをまとめた前原裕之研究員が次のように説明する。
「フレアとは恒星で発生する爆発現象で、太陽で起きるものを太陽フレアと呼んでいます。より巨大なエネルギーを放出するのがスーパーフレアですが、これまで太陽と同じ型の恒星で発生しても『太陽では起こらない』というのが定説でした」
しかし、前原氏らが、精度が向上した衛星で観測したところ、「太陽でも発生する可能性が高まった」という。
そもそもこの現象、「太陽フレア」レベルでも十分厄介だ。過去、何度も起き、地球にダメージを与えてきた。
宇宙環境の変動を研究する独立行政法人情報通信研究機構・研究マネージャーの亘(わたり)慎一氏は「太陽フレアは強いX線を放出します。激しい磁気嵐を引き起こしてオーロラを発生させるのはいいのですが、航空機や漁船の短波通信を妨害する。送電システムに影響を及ぼすこともあります」と解説する。
宇宙放射線の放出で、人工衛星のシステムが乱れたり、航空機の乗員や乗客が、平時の何倍もの放射能を浴びたりする可能性もある。1989年10月に起きた際には、カナダ・ケベック州で大規模な停電が起きた。
ところが、スーパーフレアは最大級の太陽フレアの何と10倍から100万倍に達する規模。被害はこのレベルで収まらない。
前原氏は「スーパーフレアは、太陽フレアの数万倍の宇宙放射線量を放出します。宇宙空間で宇宙飛行士が被曝すれば、致死量を一度に浴びる。衛星がやられて、飛行機のナビゲーションシステムやGPSが乱れて交通網は大混乱する」と予測する。
さらに最悪のシナリオ、「都市機能の麻痺」も指摘する。
「プラズマの塊が、地球の磁気圏に衝突して磁気の変動が起こる。電流が乱れ、発送電設備が深刻なダメージを受ける。大停電が起こるような状況も考えられるほか、電気を使うインフラはまったく機能しなくなるでしょう」(前原氏)
太陽の表面に巨大な黒点ができたら発生の前触れ。地球規模で直面するカタストロフィーにどう立ち向かえばいいのか。研究が進むことを祈るしかない。
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