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森元首相の「敵性語」発言で日本人の語学(外国語会話)力が話題になっているようだが、日本は、英会話ができる人がそれほど多くなくとも、世界屈指の科学技術力を発揮し先進国水準の生活を可能にしてきた事実に大きな誇りを抱くべきである。
アジア諸国の多くは、外資に採用されることが高所得を得る主要な道であったり、先進国観光客向けに英会話や日本語会話(最近では中国語会話)ができることが就職の重要な手段であったりという現実がある。
日本が母国語だけではなかなかいい生活ができないという現実におかれていたなら、記事で指摘されているような“貧困な英語力”という問題はなかったであろう。
「大学生は往々にして英作文には抜きん出ているが、会話・意思疎通は死角」という指摘も、英文読解力は優れているというのが正しく、そうなった理由は、科学技術や統治理論で先行していた英米の知識を吸収するために語学が必要と考えたからである。
記事は、奇妙にも「日本人の英語学習には先天的ハンディーがある」とも指摘しているが、日本語と英語で脳の使い方が違うとしても、“先天的ハンディー”ではなく“後天的ハンディー”と考える方が正しい。
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東京五輪の死角、日本人の英語レベル
2014年02月12日17:14
資料写真:不得意な英語で海外メディアに批判された森喜朗元首相(写真引用は省略)
2020年夏季東京五輪、パラリンピック組織委員会はソチで9日、記者会見を行った。席上、組織委員会会長の森喜朗元首相(76)は、自身の英語レベルは高くないと自嘲し、海外メディアの質疑に遭った。中国新聞網が香港紙「文匯報」の報道として伝えた。
報道によると、日本人は決して「英語堪能」で栄えているわけではなく、エリート層のシンボルととらえられており、一般市民の英語レベルはずっと平凡なままだ。だが東京が2020年夏季五輪を開催することになり、日本政府は英語学習を強く推進し、五輪期間中に市民が外国人と「会話が通じないことのないよう」意気込んでいる。
米ETSがこのほど発表した報告は、日本人のTOEFLの平均点はアジアで後塵を拝し、朝鮮よりも低いと指摘した。日本国民の英語は「ありがとう」「おはようございます」「さようなら」など基本的単語に限られ、大学生は往々にして英作文には抜きん出ているが、会話・意思疎通は死角のようだ。
日本人は平均3千時間の英語学習をしていながら、半分の実力しか出し切れていない。東京医科歯科大の角田忠信名誉教授はこれについて、科学的解釈をしている。いわく日本語は「単脳言語」だが、英語は「複脳言語」であり、日本人が日本語を話す際には左脳のみ用いて情報を処理するが、英語を話す際には左右両方の脳を併用する必要があり、言葉のメロディーとアクセントを処理する。日本人の英語学習には先天的ハンディーがあるようだ。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年2月12日
http://j.people.com.cn/94473/8534153.html
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