(回答先: 誇り高き有能なすべての異端者たちへ 投稿者 金十字架 日時 2014 年 1 月 28 日 21:55:06)

言葉による思考はあなた方を常に二局面に立たせている

その状況を自らが「選択している」と云う事が言えるならば
そこにはあなた独自の価値とその有用性を既に認めているあなたが居る筈である

これは総じてポジティヴな局面として状況の好転を常に生み出す

それとは反対にその状況下に「屈する他無いのだ」とするも時もまた
(面白い事に)何らかの抗えぬ影響力に翻弄される状況を自ら生み出し
「(あなた)自身がそれを望んでいる」と言う事が(客観的には)出来るのであり
否定的な見地に立って物事を観察することをあなたは選んでいると云う事になる

何故なら全ての意思決定は自主的かつ主体的以外に無いからである
これは局面としてはネガティヴとされる状況をただ長引かせる

こうした言葉によらず常にどんな状況をも肯定的に捉える事で
あなたは折々に自身の力を再確認する事になる

これが所謂「前向きさ」という言葉に置き換えられもてはやされ
また誤用されてもいる

言葉による真実の伝達はいつの世も曲解につぐ曲解で誤用の域を避けて通れない

善や心そして愛と云う言葉すらどのようにも歪曲されて
あなた方を脅かす存在となりうる

故に既に私はそれら言葉にあまり関心が向かない
逆に悪の美学とされるものが如何に
普通を装う人々に迎えられているかに関心がある

よって先ずはもっと感覚を洗練し言葉による理解ではなく
より深く自身の感性に浸り感情を深く味わうことをお奨めする

そのことで自己の深い部分を知ることに繋がり
自身をより信頼できる存在として看做す事が可能になる

世の中に散見する情報の実に否定的な部分にのみ目を奪われるというのは
あなた自身の中に自己を否定するに値するものだと感じている部分があるからである

それはあなたに問題を定義し思考するきっかけを与えるが
そこであなたは強烈に自己の内部に潜んだ否定性の芽をも活性化させる
否定的な感情が生み出す力はいつの世に於いても"破壊的"である
かつて栄えたあらゆる文明が崩壊を視たのは
当時の人々の中にもあった破滅的な「自己否定性」である

それは自ら招き入れた結果である

言葉を換えればそれは
「不自然な状態下が生み出す-現状から見出された-本源回帰への自然な欲求」
とでも云う事ができるのだが、あなた方は"自然と自らを切り離して久しい"為
その事にはピンと来ないのかも知れない

だがそうした中でもひとつだけ安心して欲しいことがある
「すべてを否定性で埋め尽くす事は出来ない」ということである
自然とは破壊されても再生を繰り返して変化し続けるものだからである

私が考えるのは否定性を人類が受け容れているのも
それもひとつの強い肯定性に向けられた試みであるからに他ならないと云う事である

「自然」の定義には人々の創り成す「人工的な存在」も含まれている
人の創り出す発想といったものもまた
自然な本能欲求-本源からの声-に基づくものだからである

勿論その本然からの声を否定する働きから生まれた人工物もまたある
そしてそれは根本に於ける目論みの中に否定的な資質を孕んでいるが故に
破壊的資質をも秘めているのだと言える

しかしようやくその無知ぶりに依って邁進してきた人類の創世記は
一旦ここで幕引きを見せる事になる

それは新しい見識がその無知に取って代わるからである 　

フォローアップ:

• 否定性からの脱却の為に 金十字架 2014/2/05 19:36:50 (2)
  • あなた自身の自然な治癒力 金十字架 2014/2/05 19:56:57 (1)
    • 真の自立とは 金十字架 2014/2/05 21:42:43 (0)

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