01. 2013年1月11日 12:17:58
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「男を大金持ちにする妻、落とす妻」の法則 プレジデント 1月10日(木)8時30分配信 写真を拡大写真・図版:プレジデントオンライン 社会人としてのスタートラインは同じでも、どんな妻を娶るかで、貯蓄やその後の収入までも実は変わってくるもの。男を上げる妻と落とす妻、その違いはどこにある? 夫の貯金はわずか8万円――。サチコさん(40歳、フリーデザイナー)の夫(42歳、外資系企業管理職)は、10年前に職場結婚した頃、大変な浪費家だった。すでに年収は1000万円ほどあったが、時計や車が大好きでお金はまったく手元に残らない。 しかし、2年後にマンションを買うときの頭金は全額自己資金。結婚後2年で約1000万円貯めた計算になる。妻は結婚後、会社を辞めたが、現在は自宅でフリーの仕事をしている。上級管理職に昇進した夫の収入は、4000万円までアップ。まさに絵に描いたような「夫を上げる妻」であるサチコさんは語る。 「あくせくお金を貯めるのは好きじゃない。でもモノを買うことにもあまり興味がないんです」 自分の浪費癖をわかっていた夫は、家計を妻に任せた。サチコさんはネット上の家計簿で家計を見える化。収支を計算して「夫のお小遣いは年収の10%」と決めた。 「結婚当初はお弁当も持たせてました。あとは地道な積み立てや、生活費が余ったら貯金。最初の2カ月で30万円貯まりましたね」 家計の透明性は非常に大事だが、次は、夫婦2人で貯めたお金の目標や将来のビジョンを共有することが大切になってくる。サチコさん夫婦の場合は「田舎暮らしをする」という目標があり、2年前に別荘を買った。 最初はサチコさんが田舎暮らしにあこがれていたが、夫も徐々に感化。男はとかく目の前の仕事に流されがちだが、未来を「具体化」してくれる妻がいれば、そこに向かって貯金したり、仕事も頑張りやすくなる。 2年ほど前に出産したサチコさんだが、「娘が高校を卒業したら夫婦で田舎に移住したいと思っています」。あくまで田舎暮らしは夫婦のビジョンなのだ。日本では夫婦より母子の絆が強くなりがち。夫は仕事で家に帰らず、妻は母子カプセルに閉じこもり、夫はますます家に帰らなくなり、いいことは何もない。逆に夫婦共通の楽しみがあれば男性はやる気をアップさせる。 「普段何もしない夫が、別荘では家事もやってくれるんですよ」 ちなみに、サチコさんは出産後も仕事のペースを落とさない。高年収でも外資はハイリスクなので、会社を辞めても、どこでも無理なく在宅勤務ができるように、自分でデザインの勉強をしたのだ。 「9時に子供と添い寝して、2時起きで仕事することもあります。結局、仕事が好きなんですね」 サチコさんの年収は500万円。子育てしつつ、激務の夫を支えるのにはちょうどいいくらいの働き方だろう。教育費から逆算して、給料天引きで貯金を続けている。 さらにハイリターンを望むならバリキャリ志向の女性を娶り、一緒にビジネスという手もある。例えば、数年前、資産家一族の息子に嫁いだリサさん(35歳)。ビジネスに関心の薄かった夫を支え、夫の実家の資金力を借りて起業。今では仕事もプライベートも一緒に過ごす。 「こんなに一緒にいる夫婦はいないんじゃないかと思うくらいです。最初はすごく厳しかった夫の一族にも、やっと『よい嫁を貰った』と言ってもらえるようになりました」と語る。 子供以外に共有する部分が多いほど、夫婦はしっかりと結び付き、それが家族に資産という形で返ってくるというよい例である。 料理上手なリサさんは、時間があるときは手づくりの食事で夫の健康を管理している。贅沢はしないけれど有機野菜などにはこだわる。健康管理は「夫をメンテナンスする」ことのかなりの重要事項だ。日本人の平均的な男性サラリーマンの生涯年収は約2億円。「夫という人的資産」の健康を損なうことは億単位の損失につながると賢い妻はわかっているのだ。 「夫を落とす妻」たちは、まさに正反対だ。まずいわゆる「昭和妻」のレイカさん(45歳)。家計は自分だけが握り、夫は永遠の定額お小遣い制。夫は激務で帰ってこないので、食事はいつも子供と自分の分だけしかつくらない。たまに帰宅すれば「あなたの分はないわよ」とレトルト食品をぽんと手渡す。 そんな状況の家には夫も早く帰りたいマインドがなく、ダラダラ長時間勤務、栄養バランスのよくない外食や痛飲、果ては浮気……とよいことはまったくない。昭和妻は自分の楽しみや子供の教育費には湯水のごとくお金を注ぎ、生活費が足りなくなれば「夫の働きが悪いせい」と考える。自分で働くつもりは一切なく、夫は「給料運搬人」。結果的に妻は夫という資産をマイナスにしている。 もう1人は、30代前半の妻ツグミさん。年収800万円の夫と結婚し、出産を機に仕事は辞めた。東京都下にマンションを買い、子供は2歳。家計管理は「数字に弱いので夫任せ」。が、夫の手取り給料のかなりの部分、月20万〜30万円を自由に使わせてもらっているという。 「でも、毎月赤字。月の手取りから生活費がはみ出してます」という。ボーナスで赤字を補てんし、貯金ゼロのギリギリ家計だ。 雑誌「CanCam」を愛読していた独身OL時代に比べ、「ランチはワンランク下」だという。でも独身時代からいきつけの表参道の美容室には月イチで通い続け、きれいな巻髪を維持している。一番財布のヒモが緩むのは、子供グッズだ。 「読モ(雑誌の読者モデル)の子育てブログを愛読していて、カワイイと思うグッズを見ると、すぐにケータイで買ってしまうんです」 こういった30代夫婦は家計管理や貯蓄というマインドがない。子供の教育費がかかる時期になるととたんに苦しくなるだろう。本当は子供が小さい今こそ妻も働くか、真剣に貯蓄するべきなのだ。この世代は昭和妻ほど夫への管理はきつくないし家計も握らない。要するにすべてが緩いのだが、その緩さがじわじわと命とりになりかねない。 すでに共働き世帯のほうが片働き世帯よりも多数派の時代、夫を「下げる」「落とす」妻たちは、自分だけは気楽な専業主婦で大丈夫という根拠のない自信を持っている。もしくは時代の変化や現実を「見ないようにしている」のだ。そのほうが楽だから。 一方、夫を「上げる」「お金持ちにする」妻は、時代を見る目を持ち、家計と同様、夫婦仲をきちんとメンテナンスしている。離婚という最大の経済リスクをとらないためにも。 あなたの奥さんに「上げる妻」になってほしかったら、今日は花を買って家に帰ろう。「帰るコール」も忘れずに。食卓にあなたの分の食事がちゃんと用意できるよう、妻にもチャンスを与えないといけないからだ。 ■「夫を上げる妻、下げる妻」チェックリスト 「上げる妻」より「下げる妻」の項目にチェックが多い妻は要注意! 【上げる妻】 □夫の小遣いは年収比例 □家族で家計の透明性を保つ □夫婦共通の夢、目標を持っている □いざとなったら稼ぐ力を持つ □家に夫の居場所をつくる努力をする □夫という資産の健康管理ができる 【下げる妻】 □年収関係なく夫の小遣いは一律 □家計を夫に見せない、または使うだけで管理しない □子供以外に夫婦共通の夢がない □自分が働く気も能力もない □稼いでくれれば夫は家にいなくていい □夫の健康についてうるさく言わない ジャーナリスト 白河桃子=文 澁谷高晴=撮影 前へ12次へ 2ページ中2ページ目を表示 【関連記事】 お金持ちが結婚に求める5つの条件 「4タイプ分析」男を出世させる妻、ダメにする妻 本物のセレブ妻になれる人、なれない人 「あなたの妻は『女』です」妻の浮気を見破るサイン 日課は妻の弁当づくり、「元外資金融マン」のリーマン後ライフ 最終更新:1月10日(木)8時30分 PRESIDENT Online TOP > 一流の発想法・勉強法
「4タイプ分析」男を出世させる妻、ダメにする妻 2012年08月06日(Mon) 白河 桃子 「放任」望むセレブ夫尽くしたい「婚活組」 NHKのドラマ「ゲゲゲの女房」が好調だ。10年7月以降の視聴率は常に20%前後を記録(関東地区、ビデオリサーチ調べ、雑誌掲載当時)。「朝ドラ」としては珍しく、20〜30代の女性に人気が高いという。 現代の婚活中の女性たちを見ていると、同作で松下奈緒さんが演じる村井布美枝のような「尽くす妻」への憧れの高まりを感じる。彼女たちの悩みは、こういったものだ。 「夫の出世を妻として支えてあげたいのに、それに値する男性に出会えないんです」 今回、「出世させる妻かどうか」を2軸から4タイプにわけた。このうち、拙著『セレブ妻になれる人、なれない人』の取材では、40代以上のほとんどが「ゲゲゲの女房」型だった。仕事で多忙な「セレブ夫」は、妻に対し「稼ぎ」や「管理」よりも「放任」を求める。家庭での雑事に関しては妻に一切まかせっきり。子供は勝手にすくすくと育ち、何時に帰っても文句を言われないので、思い切り仕事ができる。経済は自分が握って、妻には「家計費」を決まった額だけ渡す――。「放任」が出世の背景にあるのだろう。 「ゲゲゲの女房」型/夫のために尽くせる妻。内助の功に徹し、仕事の邪魔はしない。生活費は一定額を妻に渡し、残りは夫が管理。しかし現実には尽くしきれない妻が「昭和妻」化している。 「プロデューサー」型/夫の才能を妻が見出し、成功に向けてバックアップ。夫の仕事にも積極的に口出しをする。クリエイターや政治家では事例豊富だが、日本のサラリーマンでは難しいか。 「同類婚」型/高収入同士のカップル。性別役割分業の意識が薄い。稼ぐ妻が夫の留学費用を捻出することもある。夫の出世と子育てのためにキャリアを捨てられる人は「セレブ妻」化。 「昭和妻」型/家計は妻が管理し、夫には小遣いだけ渡す。収入減でも生活レベルは落とさず、自らが働くこともない。夫を「長男扱い」するため夫婦間は没交渉。夫の出世意欲も減退していく。 女性たちは、ドラマのように夫の仕事内容を深く理解したうえで、献身的な支援をしたいと望む。しかし、夫は「放任」してほしいのだ。現実に、多くの「できる男」は自己中心的で、自我を殺せる空気のような妻を求めている。だから、「今日の仕事はどうだったの?」などと聞かず、「子供が熱を出したから早く帰って」といったメールは打たない妻が、「夫を出世させる妻」の一類型といえる。 「ゲゲゲの女房」型の正反対が、「管理」の強い「プロデューサー」型である。米国では、地位のある男性は挨拶のときに、「今の自分があるのは彼女のおかげ」とパートナーである妻をほめたたえる風習がある。これは「おべっか」ではない。ビル・クリントン元大統領の妻ヒラリー・クリントンやバラク・オバマ大統領の妻ミシェル・オバマは、いずれも弁護士資格を持つキャリアウーマンで、ある時期から夫の政治活動を猛烈に支えるようになった。 日本でも菅直人元首相の妻菅伸子さんは舌鋒鋭い「姉さん女房」として知られる。また、お笑い芸人の太田光氏の妻で所属事務所社長の太田光代さんや、デザイナーの佐藤可士和氏の妻でマネジャーの佐藤悦子さんも同類型だろう。 しかし日本ではまだ希有な例にすぎない。政治家やクリエイターといった職種ならば夫婦での協働は活きやすいが、組織のなかで仕事をする場合には、日本では職場と会社の距離が遠い。それなのに「早く課長になれ」「もっと英語やったら?」と尻をたたかれても、かえって男性はくじけてしまう。「最強」の味方である「プロデューサー」型の妻と結婚すると、一見心強いようだが、もし応えられなかったら……。そう思って委縮してしまうリスクもあるのだ。 起業家男性を対象に「婚活」に励む35歳・総合職のNさんは、「今まで企業で働いて得たノウハウで、彼の会社を成功させる手助けができると思うんです」と言う。残念ながら、これはキャリア女性の陥りがちな罠だ。取材する限りでは、妻に自分のテリトリーである会社で「思い切り手腕を振るってほしい」と考えている男性はいない。 実際、取材した「セレブ妻」たちは、「能ある鷹は爪を隠す」タイプが多く、「やればできるけれど、夫に望まれない限り仕事には口を出さない」というスタンスを貫く人が多かった。キャリアを活かすことよりも、「いつ彼が帰ってもいいように、15分で食事を出せる支度が常にしてある」というスキルが求められるようだった。 それでは高学歴高収入キャリアカップルの「同類婚」型はどうだろうか。国立大学を卒業し、テレビ局に就職した30歳のHさんは、老舗企業の3代目社長と結婚後、しばらくして退職した。その理由を次のように話す。 「2人とも仕事をしているときはストレスでケンカばかり。家庭内に社会的責任の大きな仕事をしている人が一人いたら、一人はバックアップに回らないと」 高いキャリアを持つ男女の「同類婚」型では、どちらかが折れなければうまくいかない。特に忙しすぎる2人に子供ができると、夫婦仲には緊張感が伴うようになる。「妻が自分より出世したら」という重圧に苛まれ、実際に妻の稼ぎが増えてセックスレスになったというケースもあった。 「結婚維持活動」が「昭和妻」化を防ぐ しかしキャリア妻をうまく利用して出世に活かすタイプの男性もいる。男の沽券にこだわらず、「MBAで留学したいからお金かして!」とさらり言える性格の男性なら、妻の経済的バックアップを享受できる。どうやら35歳以下になると、「男の沽券」にこだわらない男性が増えてくるので、「同類婚」カップルもうまくいくようだ。 京都大学を卒業し、大手商社に勤めている32歳のTさんは、同じ京大卒の夫が、会社を辞めてMBA取得を目指すと言っても、止めなかった。2人の子供を持つ彼女は、「今は私が一家の大黒柱ですが、いずれ回収できますから」と頼もしい。仕事を一時中断してもキャリアアップを考える男性にとっては、稼ぐ力のあるキャリア女性が「出世させる妻」になりうるのである。「同類婚」型は比較的、最近の風潮だ。40代以上では「ゲゲゲの女房」型が、最も「出世させる妻」の可能性が高い。ただし、「ダメにする妻」であるリスクもある。 むしろ、稼ぎのない「ゲゲゲの女房」型は、「同類婚」型に比べてリスクが高い。なぜなら、結婚後、とくに第一子出産後に「昭和妻」となる場合が少なくないからだ。 「昭和妻」とは、バブル期の負の遺産である。休暇はハワイ、子供は私立、自分はブランド物……。一方、夫には「なけなしのお小遣い」しか渡さない。収入減を理由に復職などを求めても、「あなたが養ってくれるって言ったでしょう?」と拒否し、生活レベルは絶対に下げない。なかには、「稼がない昭和妻」が家計破綻を招いたケースさえあった。 いくら稼いでも小遣いは上がらないから、仕事へのモチベーションは高まらない。ある心療内科の医師は「男を去勢する妻」と呼んでいた。こうした家庭では「夫は長男扱い」になるので、当然「親子間」はセックスレスになる。妻子を養うためだけに必死で働き続ける夫は、女にもモテず、出世もできない。 実は、妻を「昭和妻」に変えないための方法がある。それは「愛情メンテナンス」だ。 昭和妻たちも、最初から夫を「給料運搬人」と見なしているわけではない。まず第一子誕生時に、「子育てを手伝ってくれなかった」という理由から関係が悪化。「ありがとう」や「おいしいね」という言葉も交わされなくなり、会話や食事、セックスなどの回数が減る。第二子誕生後には、もう「あきらめ」が入り、一見、平穏だが、もう夫は「何も期待できない給料運搬人」と見なされている――。 子供ができた後、欧米の育児書では夫婦としての新しい関係の構築にページを割くが、日本の育児書には子育ての方法しか書いていない。結局のところ、結婚後の「結婚維持活動」を怠れば、どんなに控えめで尽くし型だった妻も「モンスターワイフ」となる。取材した「セレブ夫」たちは「セレブ妻」に愛されていた。 「愛される夫」になることこそ、妻を「最強の味方」にする唯一の方法なのだろう。 PRESIDENT Online TOP > 得するお金・数字 お金持ちが結婚に求める5つの条件 『なぜ貯金好きはお金持ちになれないのか?』チョイ読み【第7回】 2012年08月15日(Wed) 北川 邦弘 億万長者たちの多くは結婚している。独身は少ない。というか結婚して良き伴侶を得たことで億万長者になれた、と言い切る大金持ちがほとんどなのだ。 アメリカの資産家研究の第一人者トマス・J・スタンリー博士は、その著書『なぜ、この人たちはお金持ちになったのか』の中で、「この5つがなければお金持ちになれない」という条件のうちの一つが「結婚」である、と述べている。 スタンリー博士はニューヨーク州立大学教授で、ほかに『となりの億万長者』『女性ミリオネアが教えるお金と人生の法則』など、お金持ち研究に関する著書を多数書いている。そんなスタンリー博士が掲げている「億万長者の必須条件ベスト5」をここで紹介しよう。 ■誠実〜誰に対しても正直であること ■自己鍛錬〜自分で自分をコントロールすること ■社会性〜人とうまくやっていくこと ■配偶者の支えがあること ■勤勉〜ふつうの人より一生懸命に働くこと これはアメリカ人を調査したものなのだが、億万長者というイメージからはかなり遠く、何とも地味であり平凡で、面白みのない指摘かもしれない。しかし、じつは私はこのスタンリー博士の分析にまったく同感なのである。小金持ちや相続による土地成金は別として、この5要素を欠いた資産家に出会ったことがないのだ。 なぜ貯金好きはお金持ちになれないのか? [著]北川邦弘 (プレジデント社) さらに億万長者たちからのヒアリングで、意外なほどに質素な大金持ちの実態が明らかになった。億万長者たちが配偶者となる人に最初に出会ったときに心を惹かれた資質の上位5つは「知性的で、誠実で、明るく、信頼でき、情愛豊かなところ」だというのだ(実に当たり前のことばかり)。
将来億万長者になる人たちの良き伴侶選びにおいては、お金や経済力は優先事項ではなかったということは意外だが、じつは女性が男性を選ぶときには、これら5つの要素に加えてプラスアルファがあった。さすがに女性は、男性の金銭力をまったく度外視していたわけではない。 結婚後に億万長者となった男性の妻たちが、先に挙げた5つの資質のほかに惹きつけられたプラスアルファとは、その男性が持つ「野心的でしかも高収入を得る能力」だった。女性たちは、パートナーの男性の将来的な潜在能力や可能性をチェックしていたのである。また5人のうち4人の女性が、「相手が結婚前から裕福であるかどうか」は重要なポイントではなかったと答えているのだ。 億万長者の妻たちは若い頃、夫の収入が低いからといって離婚しようなどとは夢にも思わないし、良いときも悪いときも、たとえわずかな収入しかなくても、夫婦で頑張ってきたからこそ億万長者になれたのだと、スタンリー博士は紹介している。 また、もし経済力という観点から結婚相手を選ぶなら、「資産」を取るのか「収入」を取るのか、選択肢は二つに一つしかないとのスタンリー博士の指摘も、とても示唆に富むものである。資産運用を考えたことのない若い人にはピンとこない表現かもしれないが、「将来のストック」と「現在のフロー」は似て非なるものだということを、人間はたくさんの失敗を重ねてやっと気がつくのだった。 豊かな家庭を作る妻の条件とは? 成功する人生に内助の功は欠かせない。妻に必要なのは、節度のある金銭感覚。そして、夫に必要なのは野心と人間性というわけである。欲をいえばキリがないが、私がいろいろなご家庭を観察して得た教訓をさらに付け加えさせてもらうと、「良妻賢母」となるためのさらなる条件は次の3つとなる。 1.明るいこと 2.楽観的なこと 3.辛抱強いこと こうした資質を若いときからたっぷり身につけているという人は少ない。しかし人間は死ぬまで学び続ける生き物だから、未完成でも考え方を良い方向に向けて成長すればいいのだと思う。成長のためには、ときによって障害やハードルが必要であり、結婚生活においてもっとも貴重な修業の場は、何といっても子育てである。 子育てに関しては、最初は誰でも初体験。しかも、あるときからそれは闘いに変わり、葛藤と激しい喜怒哀楽に見舞われることとなる。子育てする親に、優等生・劣等生の別はないし、採点する先生も学校もない。が、夫婦が力を合わせて、子どもの人生という作品を手伝っていく過程で、真剣に自分の未熟さに向き合うこととなる。それこそが学びである。あるいは本当の修業なのだ。子育てを通して、夫婦は切磋琢磨して、自分の人間性を鍛えることとなり、それもまた億万長者への道でもある、という人もいる。 この項のおまけとして、資産家になるための7つの法則もご紹介したい。スタンリー博士は、『となりの億万長者』という著作で、次のような7つを示している。 1.収入よりも、はるかに低い支出で生活する 2.資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している 3.お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える 4.社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない 5.子どもたちは経済的に自立している 6.ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ 7.ぴったりの職業を選んでいる 少し意外に思える法則かもしれないが、自分の生活に照らし合わせて、参考にしていただきたい。
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