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ウナギ・大豆・トウモロコシ「真夏の高騰」の犯人
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2012/7/26 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
猛暑が襲ってきた。厚労省の調査によれば、日本人の平均寿命は2010年時点で男79・64歳、女86・39歳だった。いわずと知れた高齢国家である。
猛暑日が続く夏本番の日本列島。暑さを乗り切るスタミナ源は、昔からウナギだ。明27日は一年で最もウナギが売れるという「土用の丑の日」だが、価格は高騰。牛丼店やスーパーでも値上がりしている。
世界を見渡せば大豆やトウモロコシの高騰が伝えられるが、国内はウナギ高騰に庶民が泣く。水産庁によるとウナギの稚魚は3年連続の不漁となり、成魚とともに価格はウナギ上り。稚魚の価格は昨年の3倍近くだという。
◆証券マンは「験担ぎ」よりワンコイン
日本橋兜町には老舗ウナギ料理店がある。かつては前場引けの11時30分ともなれば、「験を担ぐ」証券マンであふれていた。ところが、現在はさびしい限り。丑の日が近づいても“サマーラリー”は起こっていない。
株式市場は取引時間延長にもかかわらず、出来高が低迷。証券会社の4―6月期決算は、収支トントンが多いようだ。当然、心配性の証券マンのランチは、うな重3000円とはいかず、「ワンコイン」に走るしかない。
昼メシ代に四苦八苦しているサラリーマンが続出しているというのに、一方では世界的金融緩和による過剰流動性で、「カネ余り」状態が生まれている。しかも、その大量の資金は株式市場に流入せず、市場規模が格段に小さいシカゴ商品先物市場に流入している。
商品先物は、短期投機資金の流入で、大豆やトウモロコシ、小麦などの穀物市況が急騰。穀物価格は天候に左右されやすい。九州では記録的な大雨があり、米国は穀倉地帯が干ばつに見舞われ、農作物が被害を受けている。中国の輸入業者は、米国の大豆高騰を受けて輸入を見合わせた。港湾在庫は依然、記録的な水準にあり、短期的には国内需要に対応できるからだ。ただ、9月以降に供給不安が顕在化する可能性もある。
こうした穀物類の急騰で、倉庫のヤマタネ(9305)や日本配合飼料(2056)、協同飼料(2052)などが人気化したが、商品先物の価格を握る天候は読みづらい。投資は慎重に行うべきだろう。
(投資アナリスト、リチャード・コーストン)
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