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(回答先: ギリシャ離脱:ユーロ解体の破滅的なコスト 再選挙で危機再燃 ECB史上初めて大損失? 投稿者 MR 日時 2012 年 5 月 29 日 00:15:45)
ギリシャ離脱激震、中国巻き添えか−対応誤れば地獄の混乱も
5月29日(ブルームバーグ):ギリシャがユーロ圏にとどまる日数に限りがあるとの見方が投資家の間で強まり、世界経済に占める割合が0.4%にすぎないギリシャが国際社会の繁栄にとって脅威となりつつある。
米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のリチャード・クラリダ氏は、ギリシャのユーロ圏離脱が「巻き添えの被害」を発生させる恐れがあると警告し、バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチとJPモルガン・チェースのエコノミストらもこの見解に同意している。
最悪の場合、欧州のソブリン債のデフォルト(債務不履行)と銀行の取り付け、信用収縮とリセッション(景気後退)に拍車が掛かり、それがユーロ導入国のさらなる離脱を招くこともあり得る。
国際金融と貿易の結び付きを考えると、痛みがユーロ圏だけに限定されるとは思われない。JPモルガンは、ユーロ圏経済が1ポイント落ち込めば、他の地域の成長を0.7ポイント押し下げる影響があると試算する。英国から中国に至るまで輸出国が打撃を受けるだけでなく、ロシアも原油価格の下落に直面するだろう。米国経済は比較的順調なパフォーマンスを維持するかもしれないが、リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破綻後の金融の感染に類似した影響を受けることになろう。
欧州経済史に関する著作があるカリフォルニア大学バークリー校のバリー・アイケングリーン教授は電話取材に対し、「欧州に感染を限定するために何を行うかに状況が非常に大きく左右される。対応がお粗末過ぎれば、地獄のような混乱が起きる。そのような展開が目に浮かぶようだ」と語った。
来年元旦の離脱も
シティグループのエコノミストらは従来、ギリシャ離脱の確率を最大75%と予測してきたが、現在は来年1月1日の離脱を「基本ケース」と想定している。BOAメリルリンチのストラテジストらは、ギリシャ離脱後のユーロ圏経済が2008年のリーマン破綻後と同じようなリセッションに見舞われ、少なくとも4%のマイナス成長に陥ると予想する。
BOAメリルリンチの欧州担当チーフエコノミスト、ローレンス・ブーン氏は「ギリシャの離脱を許せば、ユーロ圏の一員であることが必ずしも恒久的ではないというメッセージを送ることになり、一部の国にとって思いがけない災難となりかねない」との見方を示す。
ユーロ圏だけに影響はとどまらない。主要貿易相手国である英国やスイス、ルーマニアを含む近隣の新興国も需要鈍化による打撃を受け、自国通貨の対ユーロ相場上昇で輸出競争力が損なわれるだろう。中国最大の投資銀行は、同国経済が過去20年余りで最も低い成長率にとどまる可能性があるとみている。
原題:Greek Exit Aftershocks Risk Reaching China as GlobalGrowth Hurt(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Simon Kennedy skennedy4@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Anne Swardson aswardson@bloomberg.net
更新日時: 2012/05/29 10:26 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M4RBWU6K50XS01.html
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