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(回答先: 「メルケル家主」出ていくのどっちなの:「ギリシャ号室」:強たたか、家賃滞納3年待ってくれ他の店子も黙ってませんよ:「G8 投稿者 墨染 日時 2012 年 5 月 21 日 07:23:23)
http://blog.livedoor.jp/mkubo1/archives/51340156.html
このニュースを見た時は、思わず笑っちゃいました。
[アテネ/ベルリン 18日 ロイター] ドイツのメルケル首相は18日、ギリシャのパプリアス大統領と電話会談し、ギリシャのユーロ圏残留の是非を問う国民投票を実施すべきかどうかについて協議した。
ギリシャ政府報道官は声明で「(メルケル首相は)再選挙と平行し、ギリシャ国民にユーロ圏にとどまることを望むかどうかを問う国民投票を実施する案を(パプリアス)大統領に提示した」ことを明らかにした。
これに対し、欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)の支援策を支持するギリシャ新民主主義党(ND)と、反緊縮を掲げる急進左派連合(SYRIZA)の党首はともにこの提案を拒否する姿勢を鮮明にした。
なぜ、おかしいのか?
約半年前、当時のギリシャのパパンドレウ首相と同じことをメルケルが提案しているからです。
このブログでも、「感情的な売りには買い向かえ!(11月1日)」に書いています。
この「ギリシャ国民へユーロ圏残留の是非を問うという国民投票の提案」のは、追い詰められた者の切り札なのです。
大事なのは、国民投票が実施されなくてもいいのです。
提案することが大事なのです。
昨年は、ギリシャが追い詰められて、パパンドレウは一発逆転を狙ってか切り札を切りました。
当時は、メルケルや欧州の首脳が、国民投票は不要と言いましたよね。
今回は、メルケルが切り札を切りました。
その結果、ギリシャの主要政党が拒否しているのです。
メルケル首相の腹のうちは、もし、急進左派連合が勝利しても、ユーロ離脱はさせないという意思表示なのです。
その答えが、ギリシャのことは、ギリシャが決めると。
それより、ユーロ側(ドイツ)の提案を示せということでしょうね。
G8では、冒頭で「成長と雇用の促進が必須の責務」と言っているのです。
「財政再建」ではないのです。
さらに「ギリシャが自らのコミットメントを尊重しつつ、引き続きユーロ圏にとどまることが、我々の利益」とまで言っています。
しかし、「G8は必要なのか」なんてブログを書いておいて、「G8でこんな結論が出ました。これは重要です」なんと言うのも、いまいち説得力がありませんね。
逆に言えば、あんなG8 でも真っ先に話し合わざるを得ないくらいにギリシャ問題(ユーロ問題)は重要なのでしょう。
このブログでも何回もお伝えしているように、いよいよ、ドイツ流財政至上主義から成長性重視へと軸足を移しそうです。
G8 でも、米国とフランスがタッグを組んだようですね。
ドイツ包囲網が完成した感じですね。
ギリシャの再選挙では、NDが勝つ可能性が出てきていますが、何らかの成長戦略を示さないと、デモや暴動が繰り返されるだけでしょう。
ギリシャの選挙結果に関わらず、ユーロ圏は、成長戦略を早急に示す必要があります。
そして、出来れば、共同債発行まで、もっていけるかどうか(ちょっと、先走りしすぎですね)。
ますます、景気刺激策としての利下げの可能性と財政再建の時間的猶予の延長は可能性が大きいと思います。
加えて、3回目のLTROを実施して、金融システムを安定化させると。
しかし、このユーロという通貨、なかなか、やっかいですね。
ギリシャを追い出したいのですが、追い出すと、直接的被害も間接的被害も共に、甚大なのですね。
5年連続マイナス成長の国民は、真剣なのだと思いますね。
この週末のG8をうけて、マーケットは、売りで攻めるというのは、終了でしょうね。
(催促相場はあるかもしれませんが。。。)
どちらかと言うと、成長戦略に期待したいものです。
メルケル首相も切り札を切ったくらいですからね。
地方選でも、敗北していますし、ユーロ圏各国も、反ドイツ色がでています。
なんとしても、ギリシャにユーロ圏に残って欲しいということです。
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