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(回答先: 世界の誰もがウィン-ウィンになる経済学「競争社会に必要な2つのルール」を提案します 投稿者 heiwatarou 日時 2012 年 4 月 27 日 13:22:39)
>▽国内消費=国内生産ー(輸出ー輸入)
>輸出超過を続けるのは安賃金で貢ぐ植民地と同じなので国民生活は良くならないのです
一見、成立するような式だが、実際は国によって産出できる原材料生産物や加工生産物の価値が違うので机上の空論。
例えば、農産物の生産国と精密機械製造国間でこれを実現するのは不可能に近い。
農産物生産国は主に過酷な肉体労働を強いられるが、精密機械製造国ではそうではない。
農産物生産国がそれのみに専従することを良しとするはずもなく、
いずれはもっと楽な生活を求めるために精密機械製造国を目指していく。
この場合に農産物は誰が必要な量を生産するのか?
過酷な労働に当たるものについては、賃金を余分に払いその労働に付加給与を支払うことで
バランスをとれば良いと言い出すかも知れない。
しかしながら、その場合は精密機械製造国が農産物生産国に移行することも考えられる。
このように単純に付加給与を支払う程度の考え方では需給バランスが短期的に変化してしまい
中長期的に見るとlose-loseの関係になっていく。
日本は江戸時代の間、鎖国と各藩体制を敷いていたことで、
国内流通で現在のグローバル経済と同様の体を為していた。
また身分制度が確立していたことで、原材料生産者と加工生産者が仕切られていたことでも
WIN−WINが成立するかどうかの思考実験に使いやすいと思われる。
まずは江戸時代の日本でそれが成立していたか一度考えたほうがよいだろう。
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