★阿修羅♪ > 経世済民75 > 281.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
赤字国債や税制度について等
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/281.html
投稿者 よしゆき 日時 2012 年 2 月 28 日 18:04:33: .fHdROTysEMxI
 

(回答先: [その3]わかると、低迷を続ける日本経済の元凶が何かが透けて見えてくる消費税の内実 投稿者 あっしら 日時 2012 年 2 月 25 日 04:18:44)

あっしらさんへ。
ご無沙汰しております。よしゆきです。

先日、TPP関連でのアジア統合に関わる質問へのレスを頂きありがとうございました。
(毎度の事ですがお礼も伝えておらず申し訳ありません、、。)

あのテーマも非常に奥が深そうであっしらんの構想する今後のアジア・世界の経済秩序や、その中での日本のポジショニング、振る舞い方等に関する見解もお伺いしたいのですが、今回の一連の投稿にありました赤字国債や税制度等に対して質問をさせてください。

「追加金融緩和策」の目的と「消費税増税」の意図そして「国債発行増加」は誰のため?:[その1]「追加金融緩和策」の目的 http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/179.html

【引用】

 デフレ脱却は、日銀のサポートを受けた供給主体側と政府の行動や政策によってしか実現できないものである。
 日銀はサポートを続けてきたが、輸出優良企業を中心とした供給主体側は、支払い給与総額の減少という“デフレ推進策”を一貫として採り続けてきた。
 そのため、供給主体側の頂点にある経団連が不遜にも批判する政府の赤字財政支出増大によって、日本はかろうじて現在の経済水準が維持されているという悲劇的な状況に陥っている。

【質問】

ここの日銀はサポートを続けて来たと言う所に少し引っかかりました。
大企業が労働分配を削り、それがデフレからの脱却を止めていたと言う部分は同意出来るのですが、90年代に問題になった貸し剥がし・貸し渋り等で多くの中小企業が倒産も含め苦境に経たされた事や、それによる需要減も考えると、大企業の行動がボトルネックになってはいたが金融政策単体でももっと出来る事はあったのでは?と思います。

この辺り、2000年以降に経済政策の評価も含めていずれあっしらさんのお考えをお聞かせ頂ければと思います。


【引用】

この二つの政策を合わせると、日銀は、年間ベースで40兆円+21.6兆円=61.6兆円の国債を買い入れることになる。

(中略)
 
 単年度の国債発行額を凌駕するというだけではなく、今年度末の国債残高は668兆円と言われているから、年61.6兆円規模の日銀国債買い入れ策が継続すれば(インフレ率が“安定的”に1%に達しない限り続くはず)、11年も経てば、日銀以外の金融機関が保有する国債のほとんどが日銀に移ってしまうことになる。

【質問】

ここの数字ですが、毎年40兆強の国債が発行されるとすると、純日銀移行分は20兆弱/年(約45年で全額移行?)に成らないでしょうか?
それとも償却分なでこの数字は変わるのでしょうか?


[その2]「財政問題の基本」:日本にとって財政問題とは何なのか http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/238.html

【引用】

金融条件面で問題がないだけでなく、実体経済の面からも、ことさら焦って増税に動く必要がないことは、税収を上回る国債発行で財政運営を続けても、インフレが進むどころか、デフレ基調が終わる兆しさえ見せていない経済状況でわかる。

 今のところ社会保障給付は別だが、膨大な赤字財政支出で円の価値が薄められているはずなのに、幸か不幸か、これまでと同等もしくはより高い価値を維持している。これは、赤字財政支出の増加と同等レベルで、民間需要の減少か生産性の上昇もしくはその両方の変化が起きていることを示唆するものだ。


【質問】

ここでの疑問なのですが、赤字財政出動が即ち名目GDPの底上げに繋がると言えるのでしょうか?
(残念ながら)ずいぶん前の本に成りますが、リチャードAウェルナー氏がその著書「虚構の終焉」の中で、信用創造等の需要拡大策を伴わない政府支出に対して(税金であれ国債であれ)同額の民間需要を相殺する量的クランディングアウトの可能性を指摘しています。

税金の範囲内の政府支出は、民間からの需要の移転であり量的クランディングアウトを起こしているとして間違いないと思いますので、赤字国債分が量的クランディングアウトを起こすかどうかが重要になるかと思います。
私は管理通貨制度の下では、どこぞの口座か或はタンスの中で不胎化している通貨を引張り出すか、外国に借金をするか、民間向け信用創造を縮めない新規の信用創造(通貨発行含む)等のいずれかが無ければ赤字財政支出に(名目)GDPの拡大効果は無く、その出所を見極める必要がある様に思っております。

この点、あっしらさんのご意見を頂けると嬉しいです。


【引用】

※ 貿易赤字で減少した11年でも経常収支黒字は10兆円を少し下回ったレベル。10兆円でも、経常収支黒字対GDP比は10兆円/470兆円で2.1%である。

【質問】

以前のあっしらさんの投稿にて、統計上の手法の問題により、Y=C+Iは誤りで、日本の真のGDPは300兆円程度、、と言うものがあったと思います。
その数字に合わせると10/300で年間3.3%程度の成長は可能と言う事でしょうか?


[その3]わかると、低迷を続ける日本経済の元凶が何かが透けて見えてくる消費税の内実
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/246.html

【引用】

EU参加の主要国は20%前後のVAT(付加価値税)になっているから、付加価値(利益も元は付加価値)にかかる税金がどれほどすさまじいものか想像するのは難しくないだろう。

【質問】

特に高税率で有名なスウェーデン等、経済は順調で暮らしも日本よりも安定している様に見受けられます(行った事が無いので本当にそうかは分かりませんが)。
その辺りの事情はどの様にお考えでしょうか?


【ほぼ全体を通してのコメント】

あっしらさんが指摘されている様な消費税の問題は、投稿を拝読し素直に納得出来るものでした。ただ(意地の悪い意見かも知れませんが)、近代社会である以上は何かしらの形で税金の徴収と政府サービスの実現は行わなければなりません。
代表的な徴税方法としては今回の消費税の他は所得税や法人税(あとどうかと思うけど人頭税!?)などがメインであり、おそらくそれぞれにメリットとデメリットを抱えているのだと思います。

"近代"である事をやむを得ずと受け入れた上で、各制度のメリット・デメリットを露にし国民生活の安寧に資する税制度の模索が求められていると思います。
あっしらさんの思う"そこそこましな"税制度があるようでしたら、お聞かせ頂きたいと思っております。


デメリットの部分やそもそもの増税の必要性すら無視した今の議論の流れを見ますと、何よりも日本人の議論する力と場の養成無しには日本は良い方向に進めないのかもしれないですね。
(阿修羅さんにはとても感謝しています!)


【※】
今回のあっしらさんの一連の投稿が無ければ、消費税増税が課税の流れから事業者(特に大多数の日本人の勤める中小企業)に対して非常に苦しい状況を作り出すものであると言う認識を私は得られませんでした。
もちろん高い見識を持ち、「こんな問題はとっくに知っていたよ」と言う方もいらっしゃるでしょうが、あっしらさんの投稿でハッとさせられた!と言う人も多く、自分含めそういう人達の中ではあっしらさんの投稿はずっと輝き残っていくのだとお伝えさせてください。

(今はまだ大人数では無いかもしれませんが、間違ってもク◯の様なメディアや○ソの様な経済学者ごときに掻き消されはしません笑)
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民75掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民75掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧