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自分の家に火をつけた人間が火消しを手伝つたら「消火賞」を与えるのか 前略‘田中俊一殿
サンデー毎日(夏季合併号8.19-26 佐高信の政経外科)
前略‘田中俊一殿
あなたは自分が原子力規制委員会の委員長になる資格があると思いますか?
私は『原発のウソ』(扶桑社新書)を暴きつづけてきた小出裕章さんをこそ規制委の委員長にすべきだと考えます。小出さん以外に適任者はいないと言ってもいいでしょう。
あなたは「原子力の平和利用を推進してきた者として国民に深く陳謝」すると表明し、福島で継続的に除染に取り組んできたことが評価されているらしいですが、それは放火犯が消火作業を手伝っていることをほめるようなものです。
小出さんは、除染は移染に過ぎないとして、除染というコトバの欺隔性を鋭く指摘しました。あなたが委員長になるというのも、まさに欺隔そのものでしょう。
一九七三年にアメリカの国務長官だったヘンリー・キッシンジャーはヴェトナム和平協定締結の功績によって、交渉相手のレ・ドゥク・トと共にノーベル平和賞に選ばれました。しかし、レ・ドゥク・トは、
「平和はまだ南ヴェトナムにもたらされてはいない」
と言って、これを拒否します。
当然ですね。自分の家に火をつけた人間が消火作業に手を貸したからといって、一緒に表彰されるわけにはいきません。
放火犯に消火大賞を贈るようなこの決定に怒って、ノルウェー議会のノーベル賞委員五人の内の二人が辞任しました。
『ニューヨークータイムズ』は社説で、これでは「ノーベル平和賞」ではなく、「ノーベル戦争賞」だと書き、ハーバード大学教授のエドウィン・ライシャワーも、
「ノルウェーの人びとに彼の地で起こっていたことの認識が足りなかったか、あるいは十分なユーモアのセンスをもち合わせていたかのいずれかだ」
と皮肉りました。また、ハーバードとマサチューセッツエ科大学の学者六十名は「正常な正義感のもち主なら受け取り得ざるもの」という書簡に署名しています
(ウォルター・アイザックソン著、別宮貞徳監訳『キッシンジャー』NHK出版)。
<石原莞爾を平和主義者と見る誤った歴史観と同じ>
あなたは『日経ビジネス』二〇一一年九月十二日号のインタビューで、こう語っていますね。
「贈罪意識で除染を始めたととらえるメディアの方もいますが、それは必ずしも当たっていなくて、とにかく除染をしなければ何もできない、何も始まらないと考えているからです。現状でも避難している方々は大勢います。故郷に戻ってこられないという状況が続いている限り、復興も原子力も議論にならないと思っています」
私は、あなたの責任は「国民に深く陳謝」する程度ではすまないもので、贖罪意識をこそ感じてほしいと思いますが、あなたにそれを望むのは、ないものねだりのようですね。
それだけ、どっぷりと原子カムラの毒につかってきたのでしょう。
私は、あなたがこれまでの自分を本当に恥じて、自分ではなく、小出さんこそ委員長にふさわしいと強く推薦し、自分の故郷でもある福島を汚染した原発に深く関わった者として、彼の地に住むと宣言して、それを実行すべきだと思います。
私は、対中国戦争不拡大と東条英機との衝突によって、あたかも平和主義者のように偶像視される石原莞爾をも、放火犯の消火作業だと指弾しました。
民主党政権があなたを委員長にしようとするのは歴史に学ばないも甚だしいと言わなければなりません。
20120720 大丈夫?原子力規制委員会人事! 田中俊一 原子力村の住人sotodurakamenさんが 2012/07/23 に公開 YouTube
事故直後、100ミリシーベルトでも安全と言って福島中を宣伝して回ったのは 山下俊一ですが、田中俊一氏も同様のことを言っている。
こんな人物が規制庁のトップになれば、福島の棄民政策は助長されるでしょうね。
年 100ミリシーベルトを人に浴びせても補償の必要はない、なんて結論になりそうですね。まあ、野田、枝野、細野、仙谷なんて連中が決めた人事なら、そんなものかも知れませんね。きっと、現在の保安院からも移住するんでしょうね。早く野田政権、終わらせなくては!
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