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(回答先: 厚生労働省の人口動態調査を分析した結果、福島県などにおいて相対的に高い死亡率wo 投稿者 宮島鹿おやじ 日時 2012 年 1 月 17 日 20:13:16)
元投稿のコメント欄に、ある方より、福島県の死亡数増加が他県よりも高いのは、より進んだ高齢化のせいではないかというご指摘をいただいた。なるほどそうかと思い、それを確認しようとして、死亡率などについてWIKIPEDIAなどを閲覧したが、年齢調整死亡率などの概念を駆使するまではにわかに学問が身につかなかった。
そこで、以下の分析を行った。
まず、平成23年3月〜8月の累積死亡数年齢別構成について、全国と福島県についての比較を以下のように行った。
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/6970.jpg
全国のグラフについては、山が右側(高齢側)に片寄った分布を描いている。
福島県のグラフもほとんど差がないように見え、よくわからない。
次に、やり方を変えて、まず、福島県は全国平均よりも、高齢化(65歳以上の比率が高まること)が進んでいるかを確認した。
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/6969.jpg
平成22年10月現在の数値を見たところ、確かにそのとおり福島県は全国平均よりも若干高齢化が進んでいることがわかった。(グラフ1と2を参照)
次に、今回取り上げている平成23年3月〜8月での死亡数での高齢者比率を確認した。
すると、福島県での死亡者は全国平均よりも高齢者の比率が若干低いことがわかった。(グラフ3と4を参照)
高齢化が原因で死亡数が増加しているならば、福島県の死亡者全体に占める高齢者の比率も、全国平均より高いか、少なくとも同率でなければならない。
よって、現時点においては、表題の通り、
福島県の対前年死亡数増加が他県より高いのは、「他県よりも進んだ高齢化のためである」ということはできない。
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