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≪序 ユダヤ人だけが、なぜ金儲けが上手いのか≫/副島隆彦
ユダヤ教だけが金儲けを肯定している。だからユダヤ教(=ユダヤ思想)を信奉するユダヤ人たちが、世界中でお金持ちになっているのである。…仏教も、神道も、儒教も金儲けを嫌う。キリスト教もお金儲けが嫌いなのである。イスラム教も、ものすごくお金儲けが嫌いな宗教である。だからユダヤ教と激しく争う。イスラム教の「シャリーア(行動規範)」は、金利を禁じる代わりに、他の人々を助ける行為としての貸し金があり、それへのお礼としての返済があると考える。
ユダヤ教においては、ユダヤ教徒あるいはユダヤ人ではない人たちのことを「ゴイ(異教徒)」と呼んで、ゴイからは金利を取ってもいいし、金貸し業の対象にしてもいいと古来から決めてある。
≪マックス・ヴェバーを祭壇から引きずり降ろす≫
近代資本主義(=市場経済)を作ったのは、プロテスタンティズムではなくて、実はユダヤ商人たちだったのだ。この一行の真実を明らかにするために、…優れた論文をここに集めた。きっかけとなったのは『マックス・ヴェーバーの犯罪』という衝撃的な本を書いた羽入辰郎・青森県立保険大学教授の業績である。
このきわめて学術的な本で、羽入教授は、マックス・ヴェーバーという、20世紀最大の社会科学者と今でも世界中で認められている大学者の学問犯罪を証拠付で詳しく証明した。私たちは、この羽入教授の著書に大いに啓発されて、「近代資本主義(エトス)をつくったのはプロテスタンティズムではなくて、本当はまさしくユダヤ大商人たちそのものだった」という新しい大理論を本書で提起している。
泰斗マックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』という「偉大な書」が、実は大変な無根拠の書であり、学問犯罪とも呼べるほどのものであったことが明らかにされる。
本当の本当は、古代資本主義を作った賎民資本主義だけでなく、私たちの現在をも形成している近代資本主義そのものもまた、ユダヤ商人たちが作ったものであったのだ。
≪近代資本主義の精神をつくったのはプロテスタントではない〜羽入論文をめぐって≫伊藤睦月
近代資本主義の精神は、プロテスタンティズムがつくったというマックス・ヴェーバーの説は、揺るぎない定説として、これまで日本の学界でも疑義を差し挟むことすら許されてこなかった。ところが、近年この聖域に敢然と異議を唱える日本人学者が現れ、各界に波紋を広げている。
「マックス・ヴェーバーは詐欺師である」。こう断言する研究者(告発者)が現れた。名前は羽入辰郎。この衝撃的な内容を持つ論文集は、『マックス・ヴェーバーの犯罪−「倫理」論文における資料操作の詐術と「知的誠実性」の崩壊−』(‘02.9月、ミネルヴァ書房)である。
羽入氏はまず、論文をドイツ語で作成してドイツの学術雑誌に発表し、そこから逆輸入する形で日本の学会誌に発表している。事実は、5年間店ざらしされ、…その後東大の紀要に掲載を許され、1999年に学会賞を授与された。かれの論文は、ドイツの学者たちに深刻な影響を与えているらしく、ドイツ学会の重鎮ヴィルヘルム・ヘニスをしてこう言わしめた。「貴方はわれわれをどこへ連れて行こうと言うのか」と。
だが、羽入氏は、ヴェーバーの論証に至る学問的手続きを問題にしているのであって、ヴェーバーの「仮説そのものが妥当でない」と言っているわけではない、この点について誤解のないよう念押ししている。…では、誰が近代資本主義をつくったのか。
≪「近代資本主義・ユダヤ人起源説」をいちはやく見抜いたのは誰か≫
近代資本主義をつくったのがプロテスタントではないとするならば、一体誰がつくったのか。それはユダヤ人に他ならないと唱える説が、実は100年前、マックス・ヴェーバーと同時代にすでに存在していた。その学者の名は、ヴェルナー・ゾンバルト。だが、彼の説は長い間顧みられることがなかった。それは、なぜか。
≪大著『ユダヤ人と経済生活』≫
ゾンバルトの大著『ユダヤ人と経済生活』は、三部に分かれている。
〔第一部 近代国民経済形成へのユダヤ人の関与〕では、ユダヤ人と近代資本主義の関係について、両者がきわめて深い関係にあったことを、豊富な資料を用いて論じている。
〔第二部 ユダヤ人の資本主義への適正〕においては、ユダヤ人が資本主義にいかに適合しているかを、とりわけ宗教生活との関連において詳しく述べている。
〔第三部 ユダヤ的本質の誕生〕では、いかにしてユダヤ人固有の性質が発生したかを解く、いわばユダヤ人論を展開している。
ユダヤ人たちこそ、金融制度の担い手にして形成者
「金の貸付から、資本主義が生まれた」とゾンバルトは語る。
≪「ピューリタニズムはユダヤ教である≫
ピューリタニズムはユダヤ教である、この洞察からゾンバルトの研究がスタートした。…ユダヤ教は現在に至るまで存続しているのだから、…パラドックスを弄さなくても、直接資本主義の精神に結び付けてもなんら不都合はない。事実そうだったのではないか。ゾンバルトの言う「ピューリタニズムはユダヤ教である」というテーゼは、まさにそのことを論証しようとしたものである。
≪ユダヤ人は近代資本主義の触媒である(ゾンバルト)≫
「触媒」という比喩は、非常に優れたものだと思う。…ユダヤ人は当初から資本主義への適正を備え、古代から経済活動を続けてきた。そういうユダヤ人たちとキリスト教徒の商人たちの経済活動に他の要因(戦争、奢侈など)が加わって、制度としての近代資本主義が形成されてきたのだ。なぜ、「ユダヤ人起源説」は葬られたのか
・ナチスに利用された(からだ)とする説。
・ユダヤ人の側から浴びせられた激しい非難
・ゾンバルト説は、「反ユダヤ主義」のレッテルを貼られる
ユダヤ人たちにしてみれば、ゾンバルトは、こともあろうに「ユダヤ人が近代資本主義をつくった」と論証し、しかも経済生活における彼らの手の内を暴露してしまったのだ。しかもゾンバルトは、あくまでも学問的に事実に即して、「客観的」に「価値中立的」に解明して見せたのだ。これは学問的評価を別として政治的配慮から見て、非常に困るのである。ナチスを始め反ユダヤ主義者たちが利用したのは十分頷ける。変に扇動的でない学問的な著作ほど、実は威力を発揮するのである。政治的に見て始末が悪い。
ヴェーバー説は、当時のユダヤ人たちにとって非常に都合の良いテーゼではなかったか。
【出典】「金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ」副島隆彦〔編著〕/祥伝社 H17年
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