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記事入力 : 2013/12/24 10:06
張成沢氏処刑:「原因は利権対立、先月中旬には拘束」
国家情報院が認識
韓国の情報機関、国家情報院の南在俊(ナム・ジェジュン)院長は23日、国会情報委員会に出席し、北朝鮮で張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されたことについて「権力闘争に伴う粛清ではなく、利権事業をめぐる対立が飛び火したものだ」と述べた。同委員会に出席した与野党議員が明らかにした。
南院長はまた、張氏の妻で金正日(キム・ジョンイル)総書記の妹、金敬姫(キム・ギョンヒ)氏の健康異常説について「事実ではない」と述べた。南院長はまた、中朝国境地帯で中国軍が兵力を増強したとの情報について「そう聞いている」と述べた。
■利権介入の中断拒否
南院長は張氏が処刑された背景に関連し「利権に介入し、(軍部など)他の機関の不満が高まった。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は不正に関する報告を受け、張氏を信用しなくなった。(張氏は)労働党行政部傘下の『54部』を中心に有望事業の利権に介入した。主に石炭に関するものだ」と述べた。
54部は北朝鮮の軍機関に石炭、石油、電力、衣料などを供給する機関で、元は朝鮮人民軍総政治局の傘下に置かれていたが、張氏が国防委員会副委員長になり、側近の張秀吉(チャン・スギル)氏(既に処刑)が責任者を務めるようになった。北朝鮮は今月13日に公表した張氏の判決文で「張成沢が石炭など地下資源を売り払った」と指摘している。
国家情報院は、北朝鮮が現在、54部や貿易商社などに検査範囲を拡大し、張氏関連の不正を集中的に調べていると指摘した上で「海外に住む張氏の親族を帰国させるなど、張氏の痕跡を消そうとしている」と分析した。南院長は「金正恩氏は機関間の利権対立、張氏の側近による越権行為について調停を指示したが拒否され、唯一指導体制に反するとの結論を下し、粛清したものだ」との認識を示した。
■張氏は11月に拘束か
北朝鮮は朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議で張氏が国家安全保衛部に逮捕される写真を今月9日に公表し、13日に張氏の軍事裁判の様子の写真を配信した。しかし、国家情報院は張氏が実際には11月中旬の段階で拘束されていたとみている。
北朝鮮が政治局拡大会議で主席壇の下にいた張氏を逮捕する場面を公表したことについて、南院長は「先に拘束しておいて、あらためて連行したもので、唯一体制安定のためのショーイベントだ」と述べた。
■金敬姫・李雪主氏「異常なし」
国家情報院は、17日の金正日(キム・ジョンイル)総書記死去2年の追悼大会に出席せず、健康異常説が流れた金敬姫氏について「健康には異常はないが、公開の活動を自粛している」と報告した。金正恩第1書記の夫人、李雪主(リ・ソルジュ)氏についても「まだ特に動向は伝えられず、正常な活動をしているとみている。張氏と関係があるとの説は事実ではない」と述べた。
南院長は張氏の側近の中国や韓国への亡命説、金正恩氏の異母兄に当たり、金正日総書記の長男である金正男(キム・ジョンナム)氏の亡命説についても「事実を確認するどころか、全く事実無根で風説だ」と否定した。金正男氏の海外滞在先については言及を避けた。
■実力者は崔竜海、金元弘の両氏
南院長は張氏粛清後の北朝鮮内部の権力動向について「粛清が権力闘争によって起きたわけではない点からみて、外見上は金正恩氏の権力掌握に大きな問題はないと判断できる」と指摘。一方で「権力層の面従腹背で政策が混乱したり、国民の支持離れが深刻化したりすれば、内部分裂が早まる可能性がある」とも指摘した。
南院長は金正恩氏の側近のうち、実力者として崔竜海(チェ・リョンヘ)人民軍総政治局長、金元弘(キム・ウォンホン)国家安全保衛部長を挙げた。南院長は「金元弘氏は最近実力者に浮上した。同氏を通じ、内部の引き締めを強めている」と述べた。
張成沢派とされた崔富日(チェ・ブイル)人民武力部長(国防長官に相当)、盧斗哲(ロ・ドゥチョル)副首相、文景徳(ムン・ギョンドク)平壌市労働党委員会責任書記らについては「平常通りに活動中か、関連調査を進めており、地位に変動があるかどうかはさらに注視が必要だ」とした。
南院長は北朝鮮による挑発について「来年1−3月に挑発を行う可能性が濃厚だ。内部の不満を外部に向けさせる狙いがある。まだ4回目の核実験に取り掛かったわけではないが、いつでも核実験は可能だ」と述べた。
鄭佑相(チョン・ウサン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/24/2013122400901.html
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