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(回答先: 金正恩同伴の“謎の女”実は妻だった!北メディアが異例報道 (ZAKZAK) 投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 7 月 26 日 17:51:36)
http://blog.livedoor.jp/wien2006/
ウィーン発「コンフィデンシャル」
2012年07月28日06:00
北朝鮮の金正恩第1書記が李雪主夫人と共に綾羅人民遊園地の完工式に参加し、乗り物に乗って楽しむ写真と記事が報じられた。金氏は最高指導者に就任した後、子供たちが楽しむ遊園地や動物園の視察に力を入れ、その改善などを直接指導してきたという。夫人との間に一人の娘がいるといわれる正恩氏が国の将来を背負う子供たちの生活改善に意欲があるのは十分理解できる。
その一方、疲弊した国内経済の改革にも乗り出していると聞く。こちらは遊園地の改善のようには簡単にはいかない。「ウリ式経済改革措置」と呼ばれているが、インフラの改善、エネルギーの確保、原資材や技術の確保など取り組まなければならない課題が余りにも多く山積しているからだ。経済の復旧と共に、国民の食糧問題の解決も急務だ。腹をすかしていては戦どころか仕事にも専心できない。
金正恩氏は自国が直面している諸問題を理解していると確信する。人民軍の核実験の実施要求を抑えても国民経済の改善を優先としている姿からそれが推測できるからだ。
しかし、問題は分っていても一朝一夕には解決できないことだ。成果が挙がるまで飢えに苦しむ国民をどのように説得して宥めるのか、インフラの改善やエネルギー確保、食糧不足を解決するためには自力では難しい。国際社会の支援が不可欠だ。支援を受ける為にはクリアしなければならない条件が出てくる。もはや無条件で支援をしてくれる国はいない。中国の支援も紐つきだ。父親の金正日総書記が得意としてきた‘瀬戸際外交‘も国際社会から反発を買うだけで、問題解決には程遠いことが実証済みだ。
北朝鮮は過去、数回、困窮する国民経済の刷新に乗り出したが、いずれも惨めな結果で終わった。準備不足と小手先の改革だったこともあるが、指導者の「改革への決意」が中途半端だったからだ。抜本的な改革には国民のイ二シャチブが不可欠であり、経済活動を含み国民の自由を尊重しなければならない。北の指導者は過去、そこまで踏み込んだ刷新なかった。彼らの目にはそれは明らかに“自殺行為”と思われたからだ。
国民に自由を与えるならば、その自由は経済活動の自由だけに留まらず、政治の自由、言論・結社の自由へと繋がる恐れが生じ、最終的には独裁国家が崩壊していく、という悪夢だ。
経済改革に乗り出そうとしている正恩氏の改革への決意はどうだろうか。小手先の改革で満足し、独裁体制の堅持を優先する道を最終的には選ぶだろうか。遊園地で乗り物に興じる正恩氏の写真をみながら、少し心配になってくる。
金正恩氏は、父親や祖父すら考えもしなかった「独裁国家から民主国家へソフトランディング」という歴史的課題に対峙しているのだ。その課題が正恩氏にとって荷が重すぎるかどうか、判断を下すまでもうしばらく同氏の言動を注視する必要があるだろう。
【短信】金正恩夫妻、近日中に中国訪問へ
北朝鮮消息筋によると、金正恩第1書記は早ければ来月にも訪中する予定だ。その際、父親の故金正日労働党総書記とは異なり、空路で北京入りし、訪中には李雪主夫人が同伴する可能性があるという。
消息筋は「金正恩氏が李夫人と同伴で遊園地を訪問した時、国営朝鮮中央放送が夫人名を明らかにしたのは、訪中を控え、国際社会のデビューに備えた予行演習だった可能性がある」という。
同筋は「金正恩氏が夫人と一緒に北京の国際空港に降り立った時、国際社会は驚き、北で新しい時代が始まっている、という強い印象を受けるだろう」と述べた。
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