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「つなぎ首相」目指す69歳鹿野農相の勝算[代表選大乱立ドロドロの不毛]
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2011/8/19 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
ベテラン、中間派ら30人の推薦人確保
民主党代表選に登場する“候補者”の中で最年長の鹿野道彦農相(69)。当選11回の超ベテランだ。いち早く国会周辺に事務所を設け、中間派、ベテラン勢力の支持拡大を図り、既に30人程度の推薦人を確保した。
鹿野擁立を目指すのは山田正彦前農相、筒井信隆農水副大臣ら農水族議員が中心だが、メンバーはゴチャ混ぜだ。鳩山前首相に近い中山義活経産政務官、反小沢言動で知られる「リベラルの会」の生方幸夫衆院議員、小沢グループの中津川博郷衆院議員、自民党旧安倍派に所属していた増子輝彦前経産副大臣……。
「彼ら以外にも共通しているのは、ほぼ60代以上のベテラン議員で、民主党政権になってからあまり出番のなかった政治家が多いことです。野田財務相や前原前外相らが次期代表になれば、党の世代交代が進み、彼らの出番は完全になくなってしまう。そこで69歳の鹿野を担ぎ、ベテランの安定感を強調し、挙党一致で震災復興に集中すると訴えているのです」(政治ジャーナリスト)
鹿野総理になれば、世代交代を食い止め、自分たちがポストにありつける。そんな思惑があるのは間違いないだろう。
当の鹿野本人は、増税、大連立をブチ上げた野田とは対照的に、目玉政策を打ち出さない。若手議員との会合でも「私は言わない。言うとまとまることができない」とかわす慎重ぶりだ。
ジワジワと支持を広げつつある鹿野だが、勝算はあるのか。政治評論家の浅川博忠氏の見方はこうだ。
「かつては清和会(自民党旧三塚派)に所属しホープと言われた存在です。当選11回で安定感があるうえ、次の選挙を考えると野田さんの路線に抵抗を感じる議員たちが少なくないことから、そこそこ支持は広がるでしょう。最大のポイントは小沢さんがつくかどうか。鹿野さんが、来年9月までのつなぎに徹し、小沢さんの意向をくんだ党運営を確約すれば、(小沢が支持に回る)可能性が出てきますよ」
海江田経産相の出馬意向で状況は混(こん)沌(とん)としてきた。ベテラン勢力の最後の抵抗はどんな結末を迎えるか。
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