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原口総理大臣、ありかも。今朝のテレ朝「モーニングバード」で早くも大臣級の(当たり前か・・・)話し振りだった。つまり、番組側の羽鳥慎一・赤井珠緒・吉永みち子らの鋭い突込みを「大人交わし」し自分の論理に持っていく・・・。局側の意向に沿った突っ込み・批判しなければならない3人だが、基本的にこの3人はまともだ。考え方の基本に賛同できるものがある。(特に赤井珠緒は昔から好きだ)
原口はマスゴミで利用されている「被災者の声」に対しても深く共感しながら真実を突いた一矢を報いている。(実はこれについてモノ申したくて板を立てた)
「こんなときにそんなことやっている場合か」という被災者の怒りやらため息を昨日は山ほど聞いた。そういうものだけを集めてきた取材側の悪意もあるが、大方は事実だろう。被災者なら、特に今でもなお体育館などの避難所で食べる・寝るだけの生活を強いられている被災者にとって、被災地支援以外の何ものも「緊急の重要性」をもたない。自分たちの今日を、明日を何とかしてもらいたい。そういう気持ちでいっぱいなのだ。私たちも被災者でついこの間まで(正確には40日前まで)避難所の被災者だったから、そういう気持ち理解できる。
だが、いつまでも他人の好意・善意に甘えているばかりでは・・・。仮設住宅の建築が間に合わない状態の三陸海岸部の被災者は仕方ないとしても、福島県のほうはわざわざ市町村が県内外に避難している被災者に「仮設住宅に申し込みませんか」という通知を郵送してくるほどだ。すなわち避難所を出ようと思えば出られるのだ。自立しようと思えば出られるのだ。
1つの例がある。Aさんは「プライバシーが欲しい」「そろそろ自立の道を考えなければ」といったん町が借り上げた市営住宅に入った。しかしすぐまた元の避難所に戻った。理由は「食費・光熱費がかかるから」だ。納得できる理由で共感もできる。東電から仮払金百万円もらっただろうという人もいるが、被災者はローンも抱えている。事業資金のローンや住宅ローンなど。支払いは猶予されているがなんとその間金利はしっかりと取られるのだ!だからもらった百万円で家具や洋服や自転車を(車を置いてきた人も多くいる)パッパッと買うわけにも行かないのだ。食費も揃っていないから外食で・・・などどやっていたら金はあっという間になくなってしまう。それがいったん避難所を出た人がまた戻ってくる理由だ。
昨日赤十字社から「家電6点セットが無償で提供されます」という通知書が郵送されてきた。冷蔵庫・テレビ・電気炊飯器・洗濯機・電子レンジ・電気ポットの6点。自転車も区が無料で貸してくれるそうだ。一番大事な就職支援もこのところ受け入れ側の公共団体が本気になって「合同面接会」をセッティングしてくれている。
だから同胞被災者よ。自立するなら今なのだ。国や民間企業が本気に後押ししてくれている。食費が只だ、知り合いとはなれるのはイヤだ、物資の支援受けられなくなる、今さら働くのはいやだ・・・などと渋っていては自立への道はますます遠のく。一生避難所に居られるわけじゃないのだ。
「早く故郷に帰られるようがんばろう」などというスローガンを避難所や隣接する仮設住宅の壁に貼っている地方自治体が(知っているだけで2町)今でもあるが、これも「自立」の妨げになっているかもしれない。もう帰れないのに「早く帰ろうね」などと励ましているのはどういう思慮分別なのかと疑う。
避難所を出なければ関心も視野も広がらない。いつまでも自分と自分の家族・同じ避難所の人々しか見えない。大きな視点から日本の置かれた現実を見ろ、と言われても不可能に近い。おまけに情報手段はテレビと新聞だ。意図を持って造られたニュース報道の偏向具合に気づく術すらないのが現状だ。
そういう被災者たちにマイクを向ければ「俺たちこんな目にあっているのに政権争いやっている場合か」とかえってくるのに決まっている。そこをうまくマスゴミは利用した。そういう戸惑いや怒りだけを番組で流し「被災者の声」とした。いつもの「街の人の声」手法だ。報道界の反小沢グループはキャスター・コメンテーターばかりか被災者も総動員させて小沢阻止に全エネルギーを投じた。
「選挙なんてできない」被災地。「総選挙は何としても避けたい」民主党。自民を除いてみな思いは同じだった。「選挙回避」それこそが小沢派の最優先課題だった。この緊急時に政治空白は作りたくない、という思いは中枢には入れてもらえなかった小沢派の方こそ強かった。その思いは「政権維持」だけを望む現政権悪徳八人衆の強欲に勝った。菅首相は「退陣」を表明した。
小沢自身「退陣表明を引き出しただけで良しとしよう」と言っているのだ。原口も頷いているようにあと一月ほど待とう。菅直人は必ず辞める。O-157の頃よりももっと人生を見極めた表情をしているではないか。外野で枝野が何を言おうと(辞める辞めないは首相の勝手・・・と菅の翻意を誘導)岡田がなんと言おうと(約束なんてしなかった・・・とこの大嘘つきめ)与謝野がなんて言おうと(首相が地位にしがみつくのは当然・・・と菅が最後の誇りを矜持するのを恐れ)、菅直人は既に悟りを開いたのだ。仲間からのリンチを恐れてデコイを続けることはもう終わりにしようと。
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