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「復興本部」設置に活路見いだすも… 首相、時すでに遅し 谷垣氏も即時退陣要求
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110414/plc11041422570024-n1.htm
2011.4.14 22:56 :産経新聞
菅直人首相が、国民新党の亀井静香代表が持ちかけた「復興実施本部」に飛びついたのは、東日本大震災や東電福島第1原発事故の対応の不手際により与野党の退陣圧力が強まっているからに違いない。だが、復興名目に延命を図ろうという首相の下心が見え透いているだけに野党の反応は冷ややか。もはや何をやっても「時すでに遅し」となりつつある。(斉藤太郎)
「首相自らが出処進退を判断するときに来ている。これ以上この体制で行くことは国民にとって不幸だ」
いつもは曖昧模(も)糊(こ)とした意思表示しかできない自民党の谷垣禎一総裁が14日の記者会見でははっきりと首相の即時退陣を求めた。
さらに「リーダーが木の葉の漂うがごとくその時々の状況に反応している。『代えるのは愚策だ』という論理が通じるのか」と畳みかけ「私も憲政の常道は何かよく考えたい」と語り、自らが政権を担う決意を表明した。
ただ、内閣不信任決議案や首相の問責決議案提出については「まず首相自らが判断すべきだ。われわれもいろいろ思いを巡らせている」と明言を避けた。
4月10日の統一地方選の民主党惨敗を受け、大連立構想もすっかり影を潜めた。もはや「菅抜き」は絶対条件となりつつある。
大連立に前向きだった古賀誠元幹事長も14日の古賀派総会で「危機管理を任せられる内閣だとは到底思えない。菅さんがダメであれば、どうやって次のステージを作るかの読みがなければいけない」と首相退陣は避けられないとの見通しを披露。麻生太郎元首相も「統一地方選で世論が政権にノーを出したことを為政者は理解しなければいけない。連立の話は今後も出るだろうが、責任を取らない人とは難しい」と述べた。
伊吹文明元幹事長はさらに痛烈だった。
「自分の延命を気にし過ぎる。菅内閣の存在そのものが大災害だ」
× × ×
亀井氏「国民が苦しんでいるときに党内抗争をやっている場合か! 挙国一致で取り組むべきだ」
首相「亀井さん、カメの背中に乗って竜宮城に行けますかね?」
13日夜の首相公邸。民主党の小沢一郎元代表の「倒閣宣言」にさらされていた首相は、亀井氏に激励され、うれしそうにこう言った。亀井氏が提案する復興実施本部が「竜宮城」に見えたのか。首相は一も二もなく快諾したという。
復興実施本部のメンバー候補として谷垣氏ではなく、自民党の大島理森副総裁に狙いを定めたのは仙谷由人官房副長官への牽(けん)制(せい)だろう。仙谷氏の交渉相手を取り込むことで仙谷氏の「菅抜き大連立」工作を骨抜きにしようという思惑が透けてみえる。
大島氏は14日、復興実施本部入りが取りざたされていることについて周囲に不満を爆発させた。
「首相は責任転嫁のために思いつきで会議を作っているだけ。死に際の悪あがきというんじゃ。そんなのにホイホイと参加できるわけないじゃろ!」
× × ×
降ってわいた復興実施本部構想は民主党も揺さぶった。岡田克也幹事長は14日の記者会見で困惑した表情でこう語った。
「詳細は分からないが、かなり大胆な案だから注意深く見守っている。亀井先生がベテラン政治家としてどのように乗り切るのか関心を持っている」
民主党出身の西岡武夫参院議長もあきれ顔。14日の記者会見でも「今のようにもたもたしたことをやっているようだったら辞めるしかない。東北の皆さんが気の毒だ」と退陣を求めた。
追い詰められた首相は昔話「浦島太郎」の結末をすっかり忘れてしまったようだ。カメに乗って竜宮城に行った浦島太郎が変わり果てた故郷に戻り、玉手箱を開けると…。
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