http://www.asyura2.com/11/senkyo110/msg/277.html
Tweet |
「東北地方太平洋沖地震」(カミそうだなあ)による犠牲者の探索と救援がつづけられ、破壊された福島原発の災害にたいしても決死の作業が続行されている。
※参考:1万6000人 孤立状態続く(NHK)
※参考:東日本大震災:一人でも多く 陸自神町駐屯地1700人、孤立集落で救助活動(毎日)
今回のM9.0の地震は、地震国の我が国でも1000年に一度の巨大地震であるといわれ、またチリ地震(M9.5 1960年)、スマトラ島沖地震(M9.1 2004年)につぐ世界第3位の規模であることから、世界の注目を集めている。我が国への支援の輪も広がっている。
※参考:<地震>「阪神」の180倍規模…専門家「1千年に1度」(毎日)
※参考:支援申し入れ100カ国超える 過去最大(産経)
※参考:G8外相会合「日本にあらゆる支援を用意」(日テレ)
※参考:被災地へ海外医療チーム=政府(時事)
※参考:「共に大きな苦境下」=震災への同情広がる―リビア東部(時事)
※参考:クリント・イーストウッド監督、上映中止になった『ヒア アフター』米DVD収益を震災支援へ寄付(シネマトゥデイ)
※参考:ローリング・ストーンズ、「日本のことが心配でなりません」と日本語でメッセージ(シネマトゥデイ)
隣国の中国でも巨大地震の災害が頻発し、我が国との人的交流もさかんに行われてきたためか、マスコミやネットで親近感にみちた興味深い怖い話題として取り上げられているらしい。韓国でも話題になっているのは、いうまでもない。
※参考:東日本大震災と四川大地震の発生日を足すと…「悪魔の一致」に話題集中―中国
※参考:中国人研修生助け、自らは津波に 中国で感動広がる(朝日)
※参考:韓国メディアによる「日本沈没」報道に韓国人「下劣」と批判
ただ、ここでは、この先の日本の行く末について考えてみたい。あまりにも巨大な震災の被害に目を奪われ、固唾をのむあまり、私たち自身が混乱を引き起こし拡大し、パニック症候群に陥っているようにもみえる。そんな心的傾向に注意を促す一助になるかも知れない。
この先といえば、まず地学的に、日本の地層について考えねばならない。端的に述べれば、日本列島が大地震の活動期に入っていることである。日本は敗戦後、高度成長期を経て70年近い日々を重ね、今日の繁栄を築き上げてきた。その進路のなかで様々な社会問題を引き起こしてもきたのだが、それらのすべてが、ほぼ安定した地層の上に演じられたという単純な前提に、注目する日本人は少なかった。
もっと端的に表現すれば、いまの日本と日本人には滅亡の危機が迫っている。このような、従来ならトンデモ扱いされたはずの意見にも、今回の震災をきっかけに耳を傾ける人々が増えてきているのではないか。
※参考:「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」(石橋克彦@衆議院予算委員会)
※参考: 地震の周期性と活動期・静穏期(防災科研)
※参考:大地震で1日が短縮、軸の振動も変化(NATIONALGEOGRAOHIC)
古代の人類とおなじく、21世紀を生きる人間にとっても自然の声は神の声に近いものがある。石油や農産物、海産物などの余りある恩恵を享受してきた一方で、今回のような巨大地震と津波によって何千(何万?)もの人間がほぼ一瞬にして落命する。私たちはいま、人知を超えた巨大な破壊力を体験しつつあるのだ。人知を超えた破壊にたいしては、身をすくめて災禍がとおり過ぎるのを待つのが、太古以来の人類の作法だった。だから、私たちもそうしよう。私たちのほとんどは死に絶え、何人かは生き残るだろう。そして生き残った彼らは子孫を育て、また社会の繁栄を築き上げていく。
そのためには、しかし、やっておかなければならないことがある。はじめは数少ないだろう未来の子孫たちに、生きのびていくためのよい環境を残すことだ。まず列島から、放射能の危険を取り除いておこう。原発の是非に様々な議論が行われただろうが、福島事件は、その犯罪性を事実をもって明白に証明した。この証明は世界でも深刻に受け止められ、先進国では原発の見直しが行われつつある。
※参考:<福島第1原発爆発>世界各国に衝撃 日本技術の信頼低下も(毎日)
今日の日本に建造されたすべての原発を凍結する必要がある。近い将来、列島全体が地震禍におおわれる惨状を想定すれば、これが私たちの、まず第一になすべきことだと理解できるだろう。地震や津波は自然の破壊力なので、いついかなるときにも「想定外」、つまり人間にとっては偶然なのである。そのうえ、原発の建造に巨額の資本投下が必要だから、事業をなしえるのは政府自身か、政府と癒着した独占体でしかありえない。そのような事業体に、一種のモラルハザードが働くと想像するのは容易である。
※参考:「日本の原発耐震基準は時代遅れ」=IAEAが08年に警告か―ウィキリークス(時事)
次におこなうべきことは、隣国との友好な関係の構築である。生き残れる数少ない者と子孫たちには、生存しつづける手段すらほとんど残されていないだろう。彼らのサバイバル生活を支える力のひとつが、隣国の友情である。心ない蔑視や残虐行為から子孫たちを守るためにも、隣国と友情を築いておくのはことのほか重要なのだ。
後あるのは、いまのうち会いたい人に会っておくことだろうか。だれだって思いを残したままではやりきれない。
以上に述べた意見は、太平洋戦争の末期に、敵艦へ突っ込んでいった零戦パイロットの遺言にも似ている。だからいうのだ、いま体験している震災と放射能禍は、我が国の2度目の敗戦であると。私たちは、生きのびてくれるはずの子孫のためになすべきことを行い、せめてもの未来を残していこう。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK110掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。